平成 27 年度改正点である 特定資産の譲渡等 及び 特定 ( 課税 ) 仕入れ について学習する 当該改正点は 次の 2 つに大別される 1 国境を越えた役務の提供に係る課税の見直し急速に普及しているインターネットによる電子商取引につき 国内の事業者が行う場合と国外の事業者が行う場合とで課税上のバ

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1 TAC 税理士講座 ~ 学習促進 Web 講義 ~ リバースチャージの基礎固め ~ 消費税法 受験経験者必見!~

2 平成 27 年度改正点である 特定資産の譲渡等 及び 特定 ( 課税 ) 仕入れ について学習する 当該改正点は 次の 2 つに大別される 1 国境を越えた役務の提供に係る課税の見直し急速に普及しているインターネットによる電子商取引につき 国内の事業者が行う場合と国外の事業者が行う場合とで課税上のバランスが取れていないことが従来より指摘されていた そこで この課税の公平性を確保するため 国外事業者が国境を越えて行う電子書籍 音楽 広告の配信等の電子商取引に消費税を課税することとなった 具体的には 事業者向け電気通信利用役務の提供 について 国外事業者から当該役務の提供を受けた国内事業者が申告 納税を行う いわゆる リバースチャージ方式 が導入された 2 国外事業者による芸能 スポーツ等の役務の提供に係る課税の見直し国内で音楽の実演やスポーツ競技大会等への出場などの役務の提供を行えば 役務の提供を行った事業者が国外事業者であっても消費税法上の国内取引とされている なお このような取引についても 役務の提供を行う国外事業者が課税事業者であれば 当該国外事業者に消費税の申告 納税義務が課されていた しかし 海外スポーツ選手等について 平成 27 年改正前までは消費税の申告漏れが散見されたため 国外事業者による芸能 スポーツ等の役務の提供についても リバースチャージ方式が創設された このテーマの学習内容 テーマ番号 学 習 内 容 学習ページ 0-1 国境を越えた役務の提供 P.2~ 国外事業者による芸能 スポーツ等の役務の提供 P.11~ リバースチャージ等のまとめ P.20~ 過去問分析 P.26~32-1-

3 - 1 電気通信利用役務の提供についての国内取引の判定の見直し電子書籍 音楽 広告の配信などの電気通信回線 ( インターネット等 ) を介して行われる役務の提供を 電気通信利用役務の提供 と位置付け その役務の提供が消費税の課税の対象となる国内取引に該当するかの判定場所を 役務の提供を行う者の役務の提供に係る事務所等の所在地から 役務の提供を受ける者の住所等とする見直しが行われた 2 課税方式 ( リバースチャージ方式の導入 ) 国外事業者が行う 電気通信利用役務の提供 については 事業者向け電気通信利用役務の提供 とそれ以外のものとに区分することとされている 消費税法においては 課税資産の譲渡等を行った事業者が 当該課税資産の譲渡等に係る申告 納税を行うが 事業者向け電気通信利用役務の提供 については 国外事業者から当該役務の提供を受けた国内事業者が 特定課税仕入れ として申告 納税を行う いわゆる リバースチャージ方式 が導入されている なお 国外事業者が行う電気通信利用役務の提供のうち 事業者向け電気通信利用役務の提供 以外のもの ( 以下 消費者向け電気通信利用役務の提供 という ) については その役務の提供を行った事業者が消費税の申告 納税を行うことになる 3 国外事業者から受けた 消費者向け電気通信利用役務の提供 に係る仕入税額控除の制限 消費者向け電気通信利用役務の提供 については 当該役務の提供を行った事業者が消費税の申告 納税を行うが 国外事業者から提供を受けた 消費者向け電気通信利用役務の提供 については 当分の間 仕入税額控除ができないこととされている ただし 登録国外事業者から提供を受けた 消費者向け電気通信利用役務の提供 については 仕入税額控除を行うことができる 4 登録国外事業者制度の創設 3のとおり 国外事業者から 消費者向け電気通信利用役務の提供 を受けた国内事業者は その仕入税額につき控除を行うことができないが 国税庁長官の登録を受けた登録国外事業者から 消費者向け電気通信利用役務の提供 を受けたものについては 仕入税額控除が可能となる制度が設けられている 5 適用開始時期この改正規定は 平成 27 年 10 月 1 日以後に行われる課税資産の譲渡等及び課税仕入れについて適用される -2-

4 1 電気通信利用役務の提供についての国内取引の判定の見直し 電子書籍 音楽 広告の配信などの電気通信回線 ( インターネット等 ) を介して行われる役務の提供を 電気通信利用役務の提供 と位置付け その役務の提供が消費税の課税の対象となる国内取引に該当するかの判定場所を 役務の提供を行う者の役務の提供に係る事務所等の所在地から 役務の提供を受ける者の住所等とする見直しが行われた これにより 国内に住所等を有する者に提供する 電気通信利用役務の提供 については 国内 国外いずれから提供を行っても国内取引となる (1) 国内取引の判定 電気通信利用役務の提供についての国内取引の判定については 次の場所が国 内にあるかどうかにより行う 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地 (2) 国外事業者 ( 法 21 四の二 ) 非居住者である個人事業者及び外国法人をいう (3) 電気通信利用役務の提供 ( 法 21 八の三 ) 資産の譲渡等のうち 電気通信回線を介して行われる著作物の提供その他の電気通信回線を介して行われる役務の提供 ( 電話 電信その他の通信設備を用いて他人の通信を媒介するものを除く ) であって 他の資産の譲渡等の結果の通知その他の他の資産の譲渡等に付随して行われるもの以外のものをいう 具体的には 電気通信回線 ( インターネット等 ) を介して行われる電子書籍や 音楽 ソフトウエア等の配信のほか ネット広告の配信やクラウドサービスの提 供 さらには電話や電子メールなどを通じたコンサルタントなどが該当する -3-

5 国内取引の判定の見直し < ケース 1>( 国外事業者が役務提供を行う場合 ) 国内取引 国内事業者 ( 役務の提供を受ける者 ) ココで判定! ( 国内 ) 電気通信利用 役務の提供 ( 国外 ) 国外事業者 < ケース 2>( 国内事業者が役務提供を行う場合 ) 国内事業者 ( 国内 ) 電気通信利用 役務の提供 ( 国外 ) 国外取引 国外事業者 ( 役務の提供を受ける者 ) ココで判定! 研究平成 27 年度改正 インターネット等を介して行われる役務の提供につき 改正前においては 国内事業者が行う場合と国外事業者が行う場合とで課税上のバランスがとれていないことが指摘されていた 従来 当該取引についての内外判定を 役務の提供を行う者の役務の提供に係る事務所等の所在地 で判定していたことから 国内事業者が行う場合には課税の対象取引となるのに対し 国外事業者が行う場合には課税の対象外 ( 不課税取引 ) とされていた そこで 課税の公平を確保するため 国境を越えて行われる電子書籍 音楽 広告等の役務の提供を 電気通信利用役務の提供 と位置付け 国内取引の判定場所を 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地 とする改正が行われた 研究平成 28 年度改正 特定仕入れのうち 事業者向け電気通信利用役務の提供 で一定のものにつ いては 平成 28 年度改正により内外判定の規定に一部追加がされている -4-

6 設例 次に掲げる取引が 国内取引に該当するかどうか判定しなさい (1) 国内の事業者 (A) が 国外の事業者 (B) に対して電気通信利用役務の提供を行った (2) 国外の事業者 (B) が 国内の事業者 (A) に対して電気通信利用役務の提供を行った (3) 国内の事業者 (A) が 国外の消費者 (C) に対して電気通信利用役務の提供を行った (4) 国外の事業者 (B) が 国内の消費者 (D) に対して電気通信利用役務の提供を行った (5) 国内の事業者 (A) が 国内の消費者 (D) に対して電気通信利用役務の提供を行った (6) 国外の事業者 (B) が 国内の事業者 (A) に対して電気通信利用役務の提供以外の役務の 提供 ( 役務の提供地は明らかではない ) を行った 解説 解答 (1) 国外取引 (2) 国内取引 (3) 国外取引 (4) 国内取引 (5) 国内取引 (6) 国外取引 解説 (1) 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地 が 国外であるため 国外取引に該当する (2) 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地 が 国内であるため 国内取引に該当する (3) 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地 が 国外であるため 国外取引に該当する (4) 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地 が 国内であるため 国内取引に該当する (5) 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地 が 国内であるため 国内取引に該当する (6) 役務の提供が行われた場所が明らかでないものに該当するため 役務の提供を行う者の役務の提供に係る事務所等の所在地 (M1-2 の1(2)6 参照 ) で判定をする 本問では役務の提供を行う者が 国外の事業者 (B) であるため 国外取引に該当する ( 注 ) 電気通信利用役務の提供に該当するか否かに留意すること -5-

7 図解 電気通信利用役務の提供に係る内外判定 ( 国内 ) ( 国外 ) 国内事業者 (A) (1) (2) 国外事業者 (B) (5) (4) (3) 国内消費者 (D) 国外消費者 (C) 取引 内外判定 (1) 国外取引 : 不課税 (2) 国内取引 : 課税 (3) 国外取引 : 不課税 (4) 国内取引 : 課税 (5) 国内取引 : 課税 -6-

8 2 課税方式 ( リバースチャージ方式 ) 国外事業者が行う 電気通信利用役務の提供 については 事業者向け電気通信利用役務の提供 とそれ以外のものとに区分することとされている 消費税法においては 課税資産の譲渡等を行った事業者が 当該課税資産の譲渡等に係る申告 納税を行うが 事業者向け電気通信利用役務の提供 については 国外事業者から当該役務の提供を受けた国内事業者が 特定課税仕入れ として申告 納税を行う いわゆる リバースチャージ方式 が導入されている なお 国外事業者が行う電気通信利用役務の提供のうち 事業者向け電気通信利用役務の提供 以外のものについては その役務の提供を行った事業者が消費税の申告 納税を行うことになる 国外事業者が行う 電気通信利用役務の提供 事業者向け 上記以外 リバースチャージ方式 国外事業者申告納税方式 (1) 事業者向け電気通信利用役務の提供 ( 法 21 八の四 ) 国外事業者が行う電気通信利用役務の提供のうち その役務の性質又は取 引条件等からその役務の提供を受ける者が通常事業者に限られるものをいう 具体的には インターネット上での広告の配信やゲームをはじめとするアプリケーションソフトをインターネット上のWebサイトで販売する場所を提供するサービスなどが該当する (2) (1) 以外の電気通信利用役務の提供 ( 消費者向け電気通信利用役務の提供 ) 具体的には 対価を得て行われるもので 消費者も含め広く提供される インターネット等を通じて行われる電子書籍 電子新聞 音楽 映像 ソフトウエア ( ゲームなどの様々なアプリケーションを含む ) の配信等が該当する -7-

9 課税方式 ~ 電気通信利用役務の提供 ~ (1) 事業者向け電気通信利用役務の提供 ( リバースチャージ方式 ) 納税義務者 国内事業者 申告納税 ( 国内 ) 事業者向け電気通信利用役務の提供 ( 国外 ) 国外事業者 税務署 留意点 事業者向け電気通信利用役務の提供 については 国外事業者から当該役 務の提供を受けた国内事業者が申告 納税を行う (2) (1) 以外の電気通信利用役務の提供 ( 国外事業者申告納税方式 ) 国内事業者 ( 国内 ) (1) 以外の電気通信利用役務の提供 ( 国外 ) 納税義務者 国外事業者 税務署 申告納税 留意点 事業者向け電気通信利用役務の提供 以外のものについては その役務の 提供を行った事業者が消費税の申告 納税を行う -8-

10 リバースチャージ方式 取引に係る消費税の納税義務を サービスの提供者 ( 売り手 ) からサービスの受け手 ( 買い手 ) に転換する方式をいう ( 国内 ) 納税義務者 事業者向け国内事業者電気通信利用役務の提供特定課税仕入れ ( 国外 ) 国外事業者 仕入れ XXX,XXX 円 現金 XXX,XXX 円 現金 XXX,XXX 円 売上げ XXX,XXX 円 仮払消 X,XXX 円仮受消 X,XXX 円 仮受消 X,XXX 円 申告納税 税務署 リバースチャージ方式の計算イメージ 課税資産の譲渡等に係る消費税額 課税仕入れ等に係る消費税額 = 納付税額 特定課税仕入れに係る消費税額特定課税仕入れに係る消費税額 特定課税仕入れに係る支払対価の額 ( 2) 6.3%( 法 ) 2 特定課税仕入れについては 当該特定課税仕入れを行った事業者に納税義務が課されているため 支払った対価の額には消費税等に相当する金額は含まれていない したがって 100/108 や 6.3/108 等を乗じて計算する必要はなく 支払った( 支払うべき ) 金額そのもので認識することとなる -9-

11 リバースチャージ方式のイメージを教えてください 国内の事業者が 特定資産の譲渡等 ( 事業者向け電気通信利用役務の提供及び特定役務の提供 ) を受ける場合に これを特定課税仕入れと言います ( 法 51) が これは サービスを輸入した と考えると分かりやすいと思います 課税貨物の輸入に係る消費税については 輸入者 ( 仕入れを行った者等 ) が 課税貨物に係る消費税の納税義務者となり輸入時に納税するとともに 輸入時に納税した当該消費税について 確定申告の際に仕入税額控除を行います リバースチャージ方式は この輸入時の納税を確定申告の際に行っていると考えてみてください すなわち 一の行為によって その取引等に課された ( 課される ) 消費税が 納税と控除の両面で登場することになります -10-

12 - 1 課税方式 ( リバースチャージ方式 ) 特定役務の提供 ( 注 ) については 国外事業者から国内において当該役務の提供を受けた事業者が 特定課税仕入れ として申告 納税を行う リバースチャージ方式 が導入されている ( 注 ) 特定役務の提供 ( 法 21 八の五 令 2の2) 資産の譲渡等のうち 国外事業者が行う演劇その他の一定の役務の提供 ( 注 1 2) をいう ( 注 1) 映画等の俳優 音楽家その他の芸能人又は職業運動家の役務の提供のうち 国外事業者が他の事業者に対して行うもの ( 不特定多数の者に対して行うものを除く ) とする ( 注 2) 電気通信利用役務の提供を除く 国外事業者が行う 映画等の俳優 音楽家その他の芸能人又は職業運動家の役務の提供のうち 国外事業者が他の事業者に対して行うもの ( 不特定多数の者に対して行うものを除く ) を 特定役務の提供 と位置付けている 具体的には 国外事業者が 対価を得て他の事業者に対して行う以下のようなものが該当する 1 芸能人としての映画の撮影 テレビへの出演 2 俳優 音楽家としての演劇 演奏 3 スポーツ競技の大会等への出場 特定資産の譲渡等 ( 法 21 八の二 ) 事業者向け電気通信利用役務の提供 ( 法 21 八の四 ) 特定役務の提供 ( 法 21 八の五 ) 2 適用開始時期 この改正規定は 平成 28 年 4 月 1 日以後に行われる課税資産の譲渡等及び課税仕入れ について適用される -11-

13 課税方式 ~ 特定役務の提供 ~ リバースチャージ方式 納税義務者 国内事業者 申告納税 ( 国内 ) 国内において行う芸能 スポーツ等の役務提供 ( 国外 ) 国外事業者 役務提供 一定期間後帰国 税務署 留意点 特定役務の提供 については 国内において当該役務の提供を受けた国内 事業者が申告 納税を行う -12-

14 イメージ特定課税仕入れを行った場合の処理 当 期 ( 特定課税仕入れ ) 1 仕入れ 仕入税額控除 2 売上げ 課税標準額 上記 1 及び 2 の処理が必要となる 仕入れ及び売上げを両建する 課税標準額の計算パターン (1) 課税資産の譲渡等の対価の額 国内課税売上高の合計額 ( 税込 ) (2) 特定課税仕入れに係る支払対価の額 =XXX,XXX 円 国内特定課税仕入高の合計額 =XXX,XXX 円 (3) 合計額 ( 課税標準額 ) (1)+(2)=XXX,XXX 円 XXX,000 円 ( 千円未満切捨 ) ( 注 ) 特定課税仕入れに係る支払対価の額 特定課税仕入れ ( 事業者向け電気通信利用役務の提供及び特定役務の提供を受ける行為 ) 納税義務者 ( 国内 ) ( 国外 ) 国内事業者 国内取引に該当 特定 ( 課税 ) 仕入れ 支払対価 10,000 円 特定資産 の譲渡等 国外事業者 仕入税額控除の適用あり 前提 当期の課税売上割合は80% であり 一括比例配分方式を採用する (1) 課税標準額 ( 特定課税仕入れ )10,000 円 (2) 課税標準額に対する消費税額 10,000 円 6.3%=630 円 (3) 控除対象仕入税額 1 特定課税仕入れ 10,000 円 6.3%=630 円 2 一括比例配分方式 630 円 80%=504 円 (4) (2)-(3)=126 円 特定課税仕入れを受けた国内事業者が リバースチャージ方式の適用を受け 申告 納税を行うこととなる -13-

15 設例 次の資料から 課税事業者である内国法人甲社の当期 ( 平成 30 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日まで ) における 個別対応方式及び一括比例配分方式による控除対象仕入税額を求めなさい なお 資料以外の事項は考慮する必要はない 1 収入に関する事項 (1) 課税売上高 ( 税込 ) 129,600,000 円 (2) 免税売上高 8,000,000 円 (3) 非課税売上高 32,000,000 円 2 支出に関する事項 (1) 課税仕入れ ( 税込 ) の金額の合計額 87,264,000 円上記金額の内訳は 次のとおりである 1 課税売上対応 2 非課税売上対応 3 共通対応 75,600,000 円 864,000 円 10,800,000 円 (2) 特定課税仕入れの金額の合計額 2,500,000 円 1 課税売上対応 2 共通対応 1,500,000 円 1,000,000 円 解説 本問は 特定課税仕入れを行った場合の処理を確認する問題である 下線部に着目し 1 課税標準額 及び 4 控除対象仕入税額 ( 個別対応方式及び一括比例配分方式 ) の計算パターンを把握すること また 次の点に留意すること ( 注 )1 特定課税仕入れは 税抜きであるため 100/108 や 6.3/108 を乗じない 2 課税標準額では 課税資産の譲渡等の対価の額 と 特定課税仕入れに係る支払対価の額 の合計額となる 3 課税売上割合では 特定課税仕入れは使用しない -14-

16 解答 1 課税標準額 (1) 課税資産の譲渡等の対価の額 ,600,000 円 =120,000,000 円 108 (2) 特定課税仕入れに係る支払対価の額 2,500,000 円 (3) (1)+(2)=122,500,000 円 ( 千円未満切捨 ) 2 課税標準額に対する消費税額 122,500,000 円 6.3%=7,717,500 円 3 課税売上割合 (1) 課税売上高 課税資産の譲渡等 120,000,000 円 +8,000,000 円 =128,000,000 円 500,000,000 円 (2) 非課税売上高 32,000,000 円 (3) 課税売上割合 (1) = (1)+(2) 128,000,000 円 160,000,000 円 =80% < 95% 仕入税額は按分計算が必要 4 控除対象仕入税額 (1) 区分経理及び税額 1 課税資産の譲渡等にのみ要するもの イ課税仕入れ ,600,000 円 =4,410,000 円 108 ロ特定課税仕入れ 1,500,000 円 6.3%=94,500 円 2 その他の資産の譲渡等にのみ要するもの ,000 円 =50,400 円

17 3 課税資産の譲渡等とその他の資産の譲渡等に共通して要するものイ課税仕入れ ,800,000 円 =630,000 円 108 ロ特定課税仕入れ 1,000,000 円 6.3%=63,000 円 4 合計イ課税仕入れ ,264,000 円 =5,090,400 円 108 ロ特定課税仕入れ 2,500,000 円 6.3%=157,500 円 (2) 個別対応方式 A 課仕 A 特課仕 C 課仕 C 特課仕 (4,410,000 円 +94,500 円 )+(630,000 円 +63,000 円 ) 80%=5,058,900 円 (3) 一括比例配分方式 課仕 特課仕 (5,090,400 円 +157,500 円 ) 80%=4,198,320 円 (4) 有利判定 (2) > (3) 5,058,900 円 -16-

18 計算パターン 1 納税義務の有無の判定 2 課税標準額 (1) 課税資産の譲渡等の対価の額 100 国内課税売上高の合計額 ( 税込 ) 108 (2) 特定課税仕入れに係る支払対価の額 = XXX,XXX 特定課税仕入れに係る支払対価の額 = XXX,XXX (3) (1)+(2)= XXX,000 円 ( 千円未満切捨 ) 3 課税標準額に対する消費税額課税標準額 6.3% 4 控除過大調整税額 5 控除対象仕入税額 (1) 課税売上割合 1 課税売上高イ課税資産の譲渡等の対価の額 ( 千円未満切捨前 上記 2(1))+ 免税売上高ロ課税売上返還等 ( 税抜 ) ハイ-ロ (5 億円判定 ) 2 非課税売上高 3 課税売上割合 (95% 判定 ) (2) 区分経理及び税額 1 課税資産の譲渡等にのみ要するもの (A 対応 ) 6.3 イ A 対応の課税仕入れの合計額 108 ロ A 対応の特定課税仕入れの合計額 6.3% ハ A 対応の課税貨物に係る消費税額 6.3 ニ A 対応の棚卸資産 ホ A 対応の課税仕入返還等 108 ヘ A 対応の引取還付 2 その他の資産の譲渡等にのみ要するもの (B 対応 ) 1と同じ 3 課税資産の譲渡等とその他の資産の譲渡等に共通して要するもの (C 対応 ) 1と同じ -17-

19 4 合計 6.3 イ課税仕入れの合計額 108 ロ特定課税仕入れの合計額 6.3% ハ課税貨物に係る消費税額 6.3 ニ棚卸資産 ホ課税仕入返還等 108 ヘ引取還付 (3) 個別対応方式 (1イ+1ロ+1ハ ±1ニ-1ホ-1ヘ )+(3イ+3ロ+3ハ ±3ニ ) 課税売上割合 -3ホ 課税売上割合 -3ヘ 課税売上割合 (4) 一括比例配分方式 (4イ+4ロ+4ハ ±4ニ ) 課税売上割合 -4ホ 課税売上割合 -4ヘ 課税売上割合 (5) 有利判定 (3) と (4) のうちいずれか大きいほうを選択 6 返還等対価に係る税額 7 貸倒れに係る消費税額 8 差引税額 ( 百円未満切捨 ) 9 中間申告 10 納付税額 留意点リバースチャージ方式の適用除外事業者が 特定資産の譲渡等 ( 事業者向け電気通信利用役務の提供及び特定役務の提供 ) を受けた場合であっても 次のイ又はロに該当する課税期間については 当分の間 特定課税仕入れはなかったものとされるため リバースチャージ方式による申告を行う必要はない また その仕入税額控除も不可となる イ原則課税で かつ 課税売上割合が95% 以上の課税期間ロ簡易課税制度が適用される課税期間 -18-

20 答案作成において ( リバースチャージの要否の判定 ) リバースチャージは 原則課税 かつ 課税売上割合が95% 未満 のときに適用がある 計算において その要否をチェックすることが重要になってくるわけであるが 答案に課税売上割合が95% 未満であることを表記するようにすること 基本的なフォームは次のとおりである パターン 1 原則課税 課税売上割合 95% 未満の場合 課税売上割合 (1) 課税売上高 XXX,XXX 円 >500,000,000 円 ( 500,000,000 円 ) (2) 非課税売上高 (3) 課税売上割合 (1) = <95% (1)+(2) 課税売上割合が 95% 未満 であることを表記する 補足 リバースチャージ適用あり といったコメントをするのも 有効であろう パターン 2 原則課税 課税売上割合 95% 以上の場合 課税売上割合 (1) 課税売上高 XXX,XXX 円 >500,000,000 円 ( 500,000,000 円 ) (2) 非課税売上高 (3) 課税売上割合 (1) = % (1)+(2) 課税売上割合が 95% 以上 であることを表記する 補足 リバースチャージ適用なし といったコメントをするのも 有効であろう パターン 3 簡易課税の場合 簡易課税制度の適用の有無の判定 (1) 届出書の提出あり (2) 基準期間における課税売上高 XXX,XXX 円 50,000,000 円 適用あり -19-

21 - 下記のパターンに分けて整理してほしい 1 事業者向け電気通信利用役務の提供 ( リバースチャージ方式 ) 2 消費者向け電気通信利用役務の提供 ( 国外事業者申告納税方式 ) 特定資産の譲渡等 3 特定役務の提供 ( リバースチャージ方式 ) 図解 1 事業者向け電気通信利用役務の提供 ( リバースチャージ方式 ) 納税義務者 国内事業者 (A) ( 国内 ) ( 国外 ) 特定 ( 課税 ) 仕入れ 特定資産の譲渡等 国外事業者 (B) 申告納税 税務署 国内事業者 (A) の仕入取引について Aにおける消費税法上の取扱いは次のとおりとなる 1 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地が国内であるため 国内取引となる 2 当該仕入れは 特定仕入れ といい Aが行う当該仕入れは 課税の対象となる 3 当該仕入れは 特定課税仕入れ といい Aが納税義務者となる 4 当該仕入れは 特定課税仕入れ といい Aの仕入税額控除の対象となる -20-

22 2 消費者向け電気通信利用役務の提供 ( 国外事業者申告納税方式 ) 国内事業者 (A) ( 国内 ) ( 国外 ) 納税義務者 課税仕入れ 課税資産の譲渡等 国外事業者 (B) 申告納税 税務署 国内事業者 (A) の仕入取引について Aにおける消費税法上の取扱いは次のとおりとなる 1 役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地が国内であるため 国内取引となる 2 当該仕入れは 特定仕入れ にはならない 3 当該仕入れは 特定課税仕入れ にはならず Aは納税義務者とはならない 4 当該仕入れは 国内における 課税仕入れ となり Aの仕入税額控除の対象となる ( ただし 国外事業者 (B) が 登録国外事業者である場合に限る ) 3 特定役務の提供 ( リバースチャージ方式 ) ( 国内 ) ( 国外 ) 納税義務者 国内事業者 (A) 特定 ( 課税 ) 仕入れ 特定資産 国外事業者 (B) の譲渡等 申告納税 税務署 国内において行う 芸能 スポーツ等 の役務提供 役務提供 一定期間後帰国 国内事業者 (A) の仕入取引について Aにおける消費税法上の取扱いは次のとおりとなる 1 Bの役務提供地が国内であるため 国内取引となる 2 当該仕入れは 特定仕入れ といい A 社が行う当該仕入れは 課税の対象となる 3 当該仕入れは 特定課税仕入れ といい Aが納税義務者となる 4 当該仕入れは 特定課税仕入れ といい Aの仕入税額控除の対象となる -21-

23 1 課税の対象 ( 国内取引 )( 法 41) 国内において事業者が行った資産の譲渡等 ( 特定資産の譲渡等を除く ) 及び特定仕入れには 消費税を課する 1 特定資産の譲渡等 ( 法 21 八の二 ) 事業者向け電気通信利用役務の提供 (P.8) 及び特定役務の提供 (P.12) をいう 2 特定仕入れ ( 法 41) 事業として他の者から受けた特定資産の譲渡等をいう 2 納税義務者の原則 ( 国内取引 ) ( 法 51) 事業者は 国内において行った課税資産の譲渡等及び特定課税仕入れにつき 消費税を納める義務がある 1 留意点 ( 法 51) 上記の 課税資産の譲渡等 からは 特定資産の譲渡等 を除く 2 特定課税仕入れ ( 法 51) 課税仕入れのうち特定仕入れに該当するものをいう 3 国内取引の判定 ( 法 434 令 63) 1 資産の譲渡等次の場所が国内にあるかどうかにより行う イ資産の譲渡又は貸付け譲渡又は貸付けが行われる時にその資産の所在場所 ( 船舶 特許権等については 一定の場所 ) ロ役務の提供 ( ハを除く ) 役務の提供が行われた場所 ( 国際運輸 国際通信等については 一定の場所 ) ハ電気通信利用役務の提供役務の提供を受ける者の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地ただし その所在地がないときは 国外で行われたものとする ニ金銭の貸付け等貸付け等を行う者のその貸付け等に係る事務所等の所在地 2 特定仕入れ特定仕入れとして他の者から受けた役務の提供につき 1ロ又はハの場所が国内にあるかどうかにより行う ただし 一定の場合は この限りでない ( 注 ) 特定仕入れのうち 事業者向け電気通信利用役務の提供 で一定のものについては 平成 28 年度改正により内外判定の規定に一部追加がされている -22-

24 4 課税標準 ( 国内取引 ) ( 法 2812) (1) 課税資産の譲渡等に係る消費税の課税標準課税資産の譲渡等の対価の額とする 1 留意点 ( 法 51) 上記の 課税資産の譲渡等 からは 特定資産の譲渡等 を除く (2) 特定課税仕入れに係る消費税の課税標準特定課税仕入れに係る支払対価の額とする 5 仕入れに係る消費税額の控除 ( 原則課税 )( 法 301) 課税事業者が 国内において行う課税仕入れ若しくは特定課税仕入れ又は保税地域から引き取る課税貨物については 次の日の属する課税期間の課税標準額に対する消費税額から その課税期間中に国内において行った課税仕入れに係る消費税額 その課税期間中に国内において行った特定課税仕入れに係る消費税額及びその課税期間における保税地域からの引取りに係る課税貨物につき課された又は課されるべき消費税額の合計額を控除する (1) 国内において課税仕入れを行った場合課税仕入れを行った日 (2) 国内において特定課税仕入れを行った場合特定課税仕入れを行った日 (3) 一般申告課税貨物につき申告書を提出した場合一般申告課税貨物を引き取った日 (4) 課税貨物につき特例申告書を提出した場合特例申告書の提出日 1 留意点 ( 法 301) 上記の 課税仕入れ からは 特定課税仕入れ を除く etc -23-

25 参考用語の意義 図解 特定資産の譲渡等 と 特定仕入れ の関係 < 国外事業者 (B)> < 国内事業者 (A)> 消費者向け 電気通信 (5) (1) 利用役務 特定仕入れ 特定資産 の譲渡等 (3) 事業者向け (4) 特定役務の提供 の提供 (2) (1) 特定資産の譲渡等 ( 法 21 八の二 ) 事業者向け電気通信利用役務の提供及び特定役務の提供をいう (2) 電気通信利用役務の提供 ( 法 21 八の三 ) 資産の譲渡等のうち 電気通信回線を介して行われる著作物の提供その他の電気通信回線を介して行われる役務の提供 ( 電話 電信その他の通信設備を用いて他人の通信を媒介するものを除く ) であって 他の資産の譲渡等の結果の通知その他の他の資産の譲渡等に付随して行われるもの以外のものをいう (3) 事業者向け電気通信利用役務の提供 ( 法 21 八の四 ) 国外事業者が行う電気通信利用役務の提供のうち その役務の性質又は取引条件等からその役務の提供を受ける者が通常事業者に限られるものをいう (4) 特定役務の提供 ( 法 21 八の五 令 2の2) 資産の譲渡等のうち 国外事業者が行う演劇その他の一定の役務の提供 ( 注 1 2) をいう ( 注 1) 映画等の俳優 音楽家その他の芸能人又は職業運動家の役務の提供のうち 国外事業者が他の事業者に対して行うもの ( 不特定多数の者に対して行うものを除く ) とする ( 注 2) 電気通信利用役務の提供を除く (5) 特定仕入れ ( 法 41) 事業として他の者から受けた特定資産の譲渡等をいう (6) 特定課税仕入れ ( 法 51) 課税仕入れのうち特定仕入れに該当するものをいう -24-

26 参考条文上のイメージ イメージは次のとおりである 暗記の際にイメージすると良いであろう 売上げ側については 課税の対象たる 資産の譲渡等 から特定資産の譲渡等が除かれ それと同時に特定仕入れが対象に加えられる 1 課税の対象 ( 国内取引 )( 法 41) 国内において事業者が行った資産の譲渡等 特定資産の譲渡等を除く には 消費税を課する 及び特定仕入れ 2 納税義務者の原則 ( 国内取引 ) ( 法 51) 事業者は 国内において行った課税資産の譲渡等 特定資産の譲渡等を除く につき 消費税を納める義務がある 及び特定課税仕入れ 仕入れ側については 控除の対象たる 課税仕入れ から特定課税仕入れが除かれ それ と同時に特定課税仕入れが対象に加えられる 5 仕入れに係る消費税額の控除 ( 原則課税 )( 法 301) 課税事業者が 国内において行う課税仕入れ 特定課税仕入れを除く 又は保税地域から引き取る課税貨物については 若しくは特定課税仕入れ etc -25-

27 - 第 68 回 ( 平成 30 年度 ) 本試験 ( 計算問題 : 問 2) 問題 A 株式会社 ( 以下 A 社 という ) は 全国で衣料品販売を行う法人である A 社における平成 30 年 4 月 1 日から平成 31 年 3 月 31 日までの当課税期間における取引の状況等は 次の 資料 のとおりである 中略 資料 2.A 社は 平成 28 年 4 月より 外国法人 C 社 ( 国内に支店等を有していない ) の運営するウェブサイト上に A 社の商品を紹介した広告を掲載している なお この取引は 事業者向け電気通信利用役務の提供 に該当するものであり 前々事業年度においては広告宣伝費として 1,100,000 円を支払っている その後 当期まで広告掲載は継続している 中略 4.A 社の当課税期間における損益計算書 ( 税引前当期純利益まで ) の内容は 次のとおりである 損益計算書に関する付記事項 (8) 広告宣伝費 の内訳は 次のとおりである 2 ウェブサイト広告掲載料 1,118,800 円 これは 外国法人 C 社 ( 国内に支店等を有していない ) に支払った金額 ( 事業者向け電気通信利用役務の提供に該当する ) であり 当該ウェブサイトにはA 社の商品の広告が掲載されている 以下 略 -26-

28 解答 Ⅱ 課税標準額に対する消費税額の計算 1 課税標準額 (1) 課税資産の譲渡等の対価の額 100 2,370,952,000 円 =2,195,325,925 円 108 (2) 特定課税仕入れに係る支払対価の額 1,118,800 円 (3) 合計 (1)+(2)=2,196,444,725 円 2,196,444,000 円 ( 千円未満切捨 ) 2 課税標準額に対する消費税額 2,196,444,000 円 6.3%=138,375,972 円 Ⅲ 仕入れに係る消費税額の計算等 1 課税仕入れ等の税額の計算 (1) 課税売上割合 略 ( <95%) (2) 控除対象仕入税額 1 区分経理及び税額イ課税資産の譲渡等にのみ要するものイ課税仕入れ 略 ロ特定課税仕入れ 1,118,800 円 6.3%=70,484 円 以下 略 解説 電気通信利用役務の提供の国内取引の判定は 役務の提供を受ける者 (=A 社 ) の住所 居所 本店若しくは主たる事務所の所在地 が国内であるかどうかにより行うこととなるため 国内取引に該当する また A 社が事業者向け電気通信利用役務の提供を受けているため 特定課税仕入れ に該当し さらに課税売上割合が95% 未満であったため リバースチャージの対象となり 特定課税仕入れに係る支払対価の額を課税標準額の計算及び控除対象仕入税額の計算に算入することとなる この際 特定課税仕入れに係る支払対価の額は 税抜きであることに注意すること なお 特定課税仕入れに係る支払対価の額は 当該特定課税仕入れの提供を受けた事業者における課税資産の譲渡等の対価の額ではないことから その特定課税仕入れを行った事業者の基準期間における課税売上高には含まれない ( 基通 1-4-2) -27-

29 第 67 回 ( 平成 29 年度 ) 本試験 ( 理論問題 : 問 1) 問題 次の各問に答えなさい (1) 特定資産の譲渡等に該当する役務の提供の意義について述べなさい (2) 国内において特定資産の譲渡等が行われた場合に 特定資産の譲渡等を行った事業者及び事業として特定資産の譲渡等を受けた事業者における消費税法令の適用関係について述べなさい なお 消費税が課される場合には その納税義務者及び納税義務の成立の時期について その根拠も含めて述べなさい (3) (2) において 特定資産の譲渡等を受けた事業者が 課税事業者でかつ国外事業者である場合に消費税が課されるものがあれば その理由も含め具体的に述べなさい ( 注 ) 上記 (1)~(3) の解答に当たっては 消費税法第 9 条第 1 項等の納税義務の免除に関する規定及び所得税法等の一部を改正する法律 ( 平成 27 年 3 月 31 日法律第 9 号 ) 附則第 38 条等に規定する 特定資産の譲渡等に関する経過措置については触れる必要はない -28-

30 解答 (1) について特定資産の譲渡等に該当する役務の提供とは 事業者向け電気通信利用役務の提供 及び 特定役務の提供 のことである 1 事業者向け電気通信利用役務の提供 ( 法 21 八の四 ) 国外事業者が行う電気通信利用役務の提供のうち その役務の性質又は取引条件等からその役務の提供を受ける者が通常事業者に限られるものをいう 2 特定役務の提供 ( 法 21 八の五 令 2の2) 資産の譲渡等のうち 国外事業者が行う演劇その他の一定の役務の提供 ( 注 1 2) をいう ( 注 1) 映画等の俳優 音楽家その他の芸能人又は職業運動家の役務の提供のうち 国外事業者が他の事業者に対して行うもの ( 不特定多数の者に対して行うものを除く ) とする ( 注 2) 電気通信利用役務の提供を除く ( 1) 国外事業者 ( 法 21 四の二 ) 非居住者である個人事業者及び外国法人をいう ( 2) 電気通信利用役務の提供 ( 法 21 八の三 ) 資産の譲渡等のうち 電気通信回線を介して行われる著作物の提供その他の電気通信回線を介して行われる役務の提供 ( 電話 電信その他の通信設備を用いて他人の通信を媒介するものを除く ) であって 他の資産の譲渡等の結果の通知その他の他の資産の譲渡等に付随して行われるもの以外のものをいう (2) について 1 特定資産の譲渡等を行った事業者における消費税法令の適用関係 (1) 課税の対象 ( 法 41) 国内において事業者が行った資産の譲渡等 ( 特定資産の譲渡等を除く ) 及び特定仕入れには 消費税を課する したがって 特定資産の譲渡等を行う行為は 課税の対象から除かれているため 消費税は課されない (2) 納税義務者 ( 法 51) 事業者は 国内において行った課税資産の譲渡等 ( 特定資産の譲渡等を除く ) 及び特定課税仕入れにつき 消費税を納める義務がある したがって 特定資産の譲渡等を行う事業者は 納税義務者に該当しない また 特定資産の譲渡等は 基準期間における課税売上高及び特定期間における課税売上高の規定上の課税資産の譲渡等からは除かれるため 当該売上高の計算には含まれない -29-

31 (3) 特定資産の譲渡等を行う事業者の義務 ( 法 62) 特定資産の譲渡等 ( 国内において他の者が行う特定課税仕入れに該当するものに限る ) を行う事業者は その特定資産の譲渡等に際し あらかじめ その特定課税仕入れを行う事業者が 消費税を納める義務がある旨を表示しなければならない 2 事業として特定資産の譲渡等を受けた事業者における消費税法令の適用関係 (1) 課税の対象特定資産の譲渡等を受ける行為は 特定仕入れ ( 事業として他の者から受けた特定資産の譲渡等 ) に該当するため 課税の対象となり 消費税が課される (2) 納税義務者及び納税義務の成立の時期 ( 国通法 152 七 ) 国内において特定資産の譲渡等を受ける行為は 国内における特定課税仕入れ ( 課税仕入れのうち特定仕入れに該当するもの ) に該当し 消費税を納める義務があるため 特定資産の譲渡等を受けた事業者が納税義務者に該当する なお 納税義務の成立の時期は 特定課税仕入れをした時となる また 特定課税仕入れはあくまでも仕入取引であって 課税資産の譲渡等ではない したがって 基準期間における課税売上高及び特定期間における課税売上高の計算には含まれない (3) 課税標準 ( 法 282) 特定課税仕入れに係る支払対価の額は 課税標準の計算に含まれる (4) 仕入税額控除 ( 法 30 令 48) 国内において行う特定課税仕入れとして仕入税額控除の対象となり 特定課税仕入れを行った日の属する課税期間の課税標準額に対する消費税額から その課税期間中に国内において行った特定課税仕入れに係る消費税額の合計額を控除する なお 特定課税仕入れは 国内における課税資産の譲渡等の対価の額ではないため 課税期間における課税売上高及び課税売上割合の計算では考慮しない (5) 確定申告 ( 法 451) 特定課税仕入れを行った場合には 申告 納付義務が生じる (6) 表示義務の不履行上記 1(3) の場合 国外事業者がその取引について特定課税仕入れとして消費税を納める義務がある旨の表示を行っていないとしても その表示の有無は納税義務の成立には影響を及ぼすものではないため 特定課税仕入れを行った事業者は消費税の納税義務を有することとなる -30-

32 (3) について消費税が課されるものとは 具体的には次のものが想定される 1 国外事業者の恒久的施設 ( 例えば国内支店等 ) において 特定仕入れのうち一定の事業者向け電気通信利用役務の提供を受け 下記の規定により国内取引に該当する場合 2 国外事業者の恒久的施設 ( 例えば国内支店等 ) が 特定仕入れのうち特定役務の提供を受け 下記の規定により国内取引に該当する場合 < 国内取引の判定 : 特定仕入れ ( 法 44)> 国内取引の判定は 特定仕入れとして他の者から受けた役務の提供につき 役務の提供が行われた場所等が国内にあるかどうかにより行う ただし 次の場合は この限りでない イ国外事業者が恒久的施設で行う特定仕入れ ( 注 ) のうち 国内において行う資産の譲渡等に要するものは 国内で行われたものとする ( 注 ) 事業者向け電気通信利用役務の提供に限る -31-

33 第 66 回 ( 平成 28 年度 ) 本試験 ( 理論問題 : 問 2) 問題 次の (1)~(6) の各問について 選択欄から正解を選んで その理由を述べなさい ( 注 )1 特に断りがない限り いずれも課税事業者である内国法人が平成 30 年 3 月中に国内において行った取引である 2 法令の適用に関し 満たすべき要件がある場合には その要件をすべて満たしているものとする 中略 (3) 当社は インターネットを介しての音楽 映像の配信サービス事業を営んでおり 国内に旅行に来ている外国人旅行客 A( 国内に住所又は居所を有しない者 ) に対して音楽の配信を行いました この音楽配信に係る取引について 消費税法令の適用はどのようになりますか 選択欄 課税取引非課税取引免税取引左記以外 ( 不課税取引 ) 以下略 解答 (3) について ( 選択欄 ) 左記以外 ( 不課税取引 ) ( 理由等 ) 当該音楽配信は 資産の譲渡等に該当する また 電気通信利用役務の提供に該当し 当該電気通信利用役務の提供を受ける者の住所 居所が国外であるため 国外取引となり 不課税取引に該当する -32-

( 注 ) 役務の提供を受ける者の本店又は主たる事務所が日本にあれば課税 ということですので 国内に本店がある法人の海外支店に対して インターネットを介してソフトウェア等を提供した場合は 提供者が国内 国外いずれの事業者であっても国内取引に該当し消費税が課税されます ( 国税庁作成の 国境を越えた役

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