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1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

平成23年度税制改正の主要項目

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

平成20年2月

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

【表紙】

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

粉飾決算と過年度損益修正 1. 概要 経営上の諸般の事情により やむを得ず粉飾して架空売上や架空在庫を計上する場合があります 前期以前の 過年度の決算が間違っていた場合は 会計上は当期の期首で修正できます ただし 過年度の損失を当期に損金算入すれば その事業年度に損金計上すべきであり 過年度の損失は

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下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

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d. 少額上場株式等の非課税口座制度 ( 通称 NISA) 少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した非課税口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 26 年から平成 35 年までの 10 年間 新規投資額で毎年 100 万円を上限

損金経理と積立金経理の違い ( 圧縮超過額がない場合の基本構造 ) 例 A 社は 50の国庫補助金を得て 100で機械を取得した なお A 社の経常利益は 100 である * 仕訳の違い ( 単位 : 百万円 ) 損金経理積立金経理 補助金受贈と機械取得時の仕訳 ( 両者とも同じ ) 現金預金 50

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

適用時期 法人の平成 26 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度分の法人税について適用されます 改正措法附則案 使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例 ( 法人が支出した使途秘匿金の額に 40% の割合を乗じて計算した金額をその納付すべき法人

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(2) 源泉分離課税制度源泉分離課税制度とは 他の所得と全く分離して 所得を支払う者 ( 銀行 証券会社等 ) がその所得の支払の際に 一定の税率で所得税を源泉徴収し それだけで所得税の納税が完結するものです 1 対象となる所得代表的なものとして 預金等の利子所得 定期積金の給付補てん金等があります

平成30年3月決算における税務上の留意事項

 

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

スポンサー企業 増減資により 再生会社をスポンサー企業の子会社としたうえで 継続事業を新設分割により切り分ける 100% 新株発行 承継会社 ( 新設会社 ) 整理予定の事業 (A 事業 ) 継続事業 会社分割 移転事業 以下 分社型分割により事業再生を行う場合の具体的な仕組みを解説する の株主 整

スライド 1

企業会計の利益 法人税法上の所得金額 売上原価販売費一般管理費営業外費用特別損失 売上 営業外収益特別利益 損金の額原価費用損失の額 益金の額 ( 収益の額 ) 当期純利益所得の金額 2 益金の額に算入すべき金額とは何か益金の額に算入すべき金額とは 法人税法の規定や他の法令で 益金の額に算入する 又

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【問】適格現物分配に係る会計処理と税務処理の相違

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(ⅲ) 源泉徴収選択口座への受入れ 源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

( 注 3) その他の少額上場株式等の非課税口座制度の詳細については 証券会社等の金融商品取引業者等にお問い合わせ下さ い b. 利益を超える金銭の分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 平成 27 年 4 月 1 日以後開始事業年度に係る利益を超える金銭の分配につ

上場株式等の配当等に対する課税

平成 28 年度税制改正の概要 1. 復興特区関係 * (1) 機械等に係る特別償却等の特例措置の5 年延長及び要件の緩和 * 要件緩和 : 建築物整備事業 ( テナント建物 ) の構造要件について まちなか再生計画に位置付けられた場合には 非耐火構造でも対象となるよう緩和 (2) 被災雇用者等を雇

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

49 年 12 月 31 日までの間 源泉徴収される配当等の額に係るの額に対して 2.1% の税率により復興 特別が源泉徴収されます b. 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 分割型分割及び株式分配並びに組織変更による場合を除く 以下本 1において同じ

営業報告書

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

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はじめに 会社の経営には 様々な判断が必要です そのなかには 税金に関連することも多いでしょう 間違った判断をしてしまった結果 受けられるはずの特例が受けられなかった 本来より多額の税金を支払うことになってしまった という事態になり 場合によっては 会社の経営に大きな影響を及ぼすこともあります また

第4期電子公告(東京)

投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税

試験研究費 9,, 7,, Check7 14,, 14,, Check8 7,, 2,, 14,, 6,, 6,, 税務弘報

( ロ ) 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る出資等減少分配 ( 所得税法第 24 条に定めるものをいいます 以下 本 ( ロ ) 出資等減少分配に係る税務 において同じです ) のうち本投資法人の税務上の資本金等の額に相当する金額を超える金額がある場合には みなし配当 ( 計

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障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

第28期貸借対照表

平成23年度税制改正大綱(閣議決定)における要望実現項目

(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

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東京電力エナジーパートナー

企業中小企(2) 所得拡大促進税制の見直し ( 案 ) 大大企業については 前年度比 以上の賃上げを行う企業に支援を重点化した上で 給与支給総額の前年度からの増加額への支援を拡充します ( 現行制度とあわせて 1) 中小企業については 現行制度を維持しつつ 前年度比 以上の賃上げを行う企業について

本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H27 課税期間の基準期間における課税売上高を確 の判定 014 認したか H27 事業年度を変更している場合等 前々事業年 015 度が1 年未満の場合の基準期間を確認したか ( 法人の場合 ) H27 基準期間が1 年でない場合

2 その他 H26 中間申告義務のない事業者が 届出 012 書を提出した場合には 自主的に中間申告 納付することができる旨を 検討したか ( 平成 26 年 4 月 1 日以 後開始課税期間より適用 ) 本則課税の場合科目等 No. 主な項目チェック摘要 1 課税事業者 H26 課税期間の基準期間

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貸借対照表 (2019 年 3 月 31 日現在 ) ( 単位 : 千円 ) 科目 金額 科目 金額 ( 資産の部 ) ( 負債の部 ) 流動資産 3,784,729 流動負債 244,841 現金及び預金 3,621,845 リース債務 94,106 前払費用 156,652 未払金 18,745

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申告所得税関係 手続名 帳票名平成年分セルフメディケーション税制の明細書 ( 次葉 ) 特定証券投資信託に係る配当控除額の計算書 平成 年分給与所得の源泉徴収票 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分特定口座年間取引報告書 ( 平成 28 年以降用 ) 平成 年分公的年金等の源泉徴収票 ( 平成

(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係

スライド 1

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平成21年度税制改正について

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準

平成30年公認会計士試験

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一


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1 制度の概要 (1) 金融機関の破綻処理に係る施策の実施体制金融庁は 預金保険法 ( 昭和 46 年法律第 34 号 以下 法 という ) 等の規定に基づき 金融機関の破綻処理等のための施策を 預金保険機構及び株式会社整理回収機構 ( 以下 整理回収機構 という ) を通じて実施してきている (2

平成 26 年 5 月に 顧客との契約から生じる収益 (IASB においては IFRS 第 15 号 ( 平成 30 年 1 月 1 日 以後開始事業年度から適用 ) FASB においては Topic606( 平成 29 年 12 月 15 日後開始事業年度から適 用 )) を公表しました これらの

( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ 特定資産の部 1. 流動負債 366,211,036 1 年内返済予定 1. 流動資産 580,621,275 特定社債 302,000,000 信託預金 580,621,275 事業未払金 2,363, 固定資産 6,029,788,716 未払

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

法人税 faq

その他資本剰余金の処分による配当を受けた株主の

法人税 faq

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

Microsoft Word - 税制改正大綱最終版.doc

所令要綱

Microsoft Word - メルマガQ&A(23.8.1問2)利益剰余金の資本組入(父確認中)

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平成 21 年度改正関係参考資料 ( 経済危機対策関係の税制措置を含む ) ( 法人税関係 )

目 次 Ⅰ 平成 21 年度税制改正関係 棚卸資産の評価方法の改正 1 企業再生関係税制の改正 4 仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴い減額された法人税額の繰越控除制度 6 外国等のカルテル等課徴金の損金不算入 7 中小法人等に対する軽減税率の時限的引下げ 8 省エネ 新エネ設備等の即時償却制度 9 土地税制の改正 10 中小法人等の欠損金の繰戻し還付 12 特定目的会社等に係る課税の特例 13 認定 NPO 法人の認定要件の経過的な特例 14 Ⅱ 経済危機対策 関係 研究開発税制の拡充 15 中小企業の交際費課税の軽減 16 ( 注 ) 国際課税については 税制ホームページの各種税金の資料中 国際課税に関する資料 の項目にある 平成 20 年度改正関係参考資料 をご参照ください

棚卸資産の評価方法の改正 改正の内容 企業会計の国際的コンバージェンスの観点から行われた棚卸資産の評価の見直し ( 平成 20 年 9 月 26 日企業会計基準委員会公表 棚卸資産の評価に関する会計基準 ) を踏まえ 税制上も棚卸資産の評価について 所要の経過措置を講じたうえで 選定できる評価の方法から後入先出法及び単純平均法を除外する ( 法令 281 一 ) 経過措置 ( 別紙参照 ) 1 原則として 平成 21 年 4 月 1 日以後開始する事業年度から適用 ( 改正法令附則 2) ただし 現に後入先出法等を選定している法人については 企業会計の強制適用 ( 平成 22 年 4 月 1 日以後開始事業年度 ) に合わせた適用とすることができる ( 改正法令附則 61) 2 他の評価方法への変更に伴い生ずる増加所得相当額については 分割して 7 年間均等で益金算入することができる ( 改正法令附則 647) 棚卸資産の評価方法 企業会計個別法先入先出法後入先出法除外平均原価法総平均法移動平均法売価還元法最終仕入原価法 税制個別法先入先出法後入先出法 改正後 除外総平均法移動平均法単純平均法 改正後 除外売価還元法最終仕入原価法 1

[ 別紙 ] 棚卸資産の評価方法に関する経過措置の内容 1 施行日 ( 平成 21 年 4 月 1 日 ) の前日 ( 平成 21 年 3 月 31 日 ) の属する事業年度において後入先出法等 ( 旧評価方法 ) を選定している法人 ( 旧評価方法適用法人 ) については 旧評価方法により帳簿に記載することにより 経過事業年度 ( 注 1) について引き続き旧評価方法を適用できる ( 改正法令附則 61) 2 旧評価方法適用法人が 移行事業年度 ( 注 2) において 旧評価方法からそれ以外の評価方法 ( 新評価方法 特別な評価方法を除く ) に変更しようとする場合には その変更しようとする事業年度の申告期限までに届出をすれば変更承認があったものとする ( 改正法令附則 62)( 注 3) なお 移行事業年度内に変更しなかった場合には 法定評価方法である最終仕入原価法により評価する ( 改正法令附則 63) 3 変更事業年度 ( 注 4) において増加する所得の基因となる変更後の期末評価額と変更前の期末評価額の差額 ( 評価変更調整金額 ) については 分割して7 年間均等で益金算入できる ( 改正法令附則 647 等 ) ( 注 1) 施行日 ( 平成 21 年 4 月 1 日 ) から平成 22 年 3 月 31 日までの間に開始する事業年度をいう ( 注 2) 施行日 ( 平成 21 年 4 月 1 日 ) 以後最初に開始する事業年度から平成 22 年 4 月 1 日以後最初に開始する事業年度までの各事業年度をいう ( 注 3) 通常 評価方法を変更する場合には その変更しようとする事業年度開始の日の前日までに変更の承認申請をしなければならない ( 法令 30) ( 注 4) 評価方法の変更をする事業年度をいう 手続に関する経過措置 ( 上記 12) のイメージ (3 月決算である旧評価方法適用法人の例 ) 施行日 (H21.4.1) H22.4.1 申告書提出期限 H23.4.1 経過措置を適用する場合 経過事業年度 帳簿記載を要件として旧評価方法により評価できる ( この要件に該当しない場合には最終仕入原価法 ) 移行事業年度 変更事業年度 ( ) 届出によって新評価方法により評価できる ( 変更しなかった場合には最終仕入原価法 ) 左の届出の提出期限 ( 参考 ) 経過措置がない場合新法の適用事業年度 新法の適用事業年度開始の日の前日までに変更の承認申請 変更の承認があった場合 変更後の評価方法により評価 2 ( ) 旧評価方法適用法人が有する棚卸資産 ( 旧評価方法を選定しているものに限る ) について新評価方法に変更する事業年度をいう

売上 増加所得相当額の益金算入に関する経過措置 ( 前記 3) のイメージ 期末棚卸資産の評価額 変更事業年度 2 年目 3 年目 4 年目 5 年目 6 年目 7 年目 変更後の評価方法による評価額 超える部分の金額 ( 増加所得相当額 ) = 評価変更調整金額 評価変更調整金額 72 84 評価変更調整金額 毎年益金に算入 12 84 損金に算入 変更前の評価方法による評価額 ( 参考 ) 増加所得相当額のイメージ 変更年度において変更前の方法 ( 後入先出法 ) によった場合の原価 期首棚卸資産 期中仕入 1 期中仕入 2 繰越し 販売 2 販売 1 期末棚卸資産 売上原価 変更年度における変更後の方法 ( 先入先出法を選定 ) による原価 期首棚卸資産 期中仕入 1 期中仕入 2 販売 1 販売 2 繰越し 売上原価 期末棚卸資産 所得 売上原価 所得 売上原価 増加所得 相当額 3

法的整理等の事実企業再生関係税制の改正 改正の内容 企業再生が行われる場合の税制上の措置について 次のとおり見直し (1) 評価損益の計上対象となる資産の範囲の拡充 (2) 一定の私的整理の要件について 地域や中小企業等の実態を勘案して要件の緩和を行うとともに 債務の株式化 ( いわゆるDES) についても債務免除と同様の取扱いとする ( 注 )(1)(2) の改正は 平成 21 年 4 月 1 日以後に企業再生の事実の生ずる場合等について適用 ( 改正法附則 9 改正法令附則 4 改正法規附則 3) (3) 仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴い減額された法人税額の繰越控除制度の適用終了 ( 控除未済額の還付 )(P6 参照 ) (1) 評価損益の計上対象となる資産の範囲の拡充 金銭債権を評価損の計上対象資産に追加 ( 法法 332~4) 民事再生法に基づく法的整理又は一定の私的整理において債務者の有利子負債が 10 億円未満である場合 ( 中小規模再生 ) には 評価損益が 100 万円以上の資産についても計上対象とする ( 原則 : 評価損益 1,000 万円未満の資産は除外 )( 法令 24 の24 五 ) ( 参考 ) 資産の評価損の計上対象 発生した事実 物損等の事実 会社更生法の規定による更生計画認可の決定 上記に準ずる特別の事実 民事再生法の再生計画認可の決定又は一定の私的整理があったこと 評価損の計上要件 損金経理により帳簿価額を減額 ( 期末時価を限度 ) 法律の規定に従う評定 損金経理により帳簿価額を減額 ( 期末時価を限度 ) 認可決定時の価額又は公正な価額により行う評定 改正前 棚卸資産 有価証券 固定資産 繰延資産 ( 金銭債権を除く ) 全資産 ( 金銭債権 圧縮資産 トレーディング資産 償還有価証券 評価損益が資本金等の額の 1/2 又は 1,000 万円に満たないものを除く ) 評価損の計上対象資産 資産の限定をなくす 改正の内容 資産の限定をなくす ( ただし 評価損として損金経理の対象とならないものは除かれる ) 金銭債権も対象に追加 中小規模再生の場合には 評価損益が 100 万円以上の資産についても対象とする 4

(2) 一定の私的整理の適用要件の緩和等 一定の私的整理の要件について 次のとおり見直し ( 法令 24 の 21 68 の 21 法規 8 の 61) 要件 1 一般に公表された債務処理の手続等が定められている準則に従って策定 2 債務処理の手続において適正な資産評定が行われ これに基づく貸借対照表が作成 3 2 の貸借対照表に基づいて債務免除額が定められていること 第三者である専門家 3 人以上又は RCC による確認を受けていること 4 2 以上の金融機関が債務免除をすることが定められていること (RCC 等が債務免除をする場合には 1 行のみで可 ) 改正の内容 中小規模再生 ( 有利子負債 10 億円未満 ) の場合は 専門家の人数を 2 人以上 一方の債務免除の当事者に地方公共団体を追加 債務の株式化 ( いわゆる DES ただし 債務消滅益が見込まれる場合に限る ) についても債務免除と同様の取扱いとする ( 注 ) 上記のほか 株式会社企業再生支援機構が関与した私的整理を適用対象に加える予定 5

仮装経理に基づく過大申告の場合の更正に伴い減額された法人税額の繰越控除制度 改正の内容 (1) 更正から5 年内に 次の企業再生事由が生じた場合には 控除未済額の還付を請求することができる ( 法法 134 の24 法令 174 の22 法規 60 の21) 会社更生法の更生手続開始決定 民事再生法の再生手続開始決定 上記に準ずる事業再生計画の決定 ( 注 ) 平成 21 年 4 月 1 日以後に生ずる企業再生事由について適用 ( 改正法附則 192) (2) 上記のほか 次のとおり所要の整備 ( 法法 134 の23) 更正事業年度以後 5 年間で控除しきれなかった金額がある場合には 控除未済額を還付すること ( 下記図 9) を明確化 更正から5 年内に 解散 連結納税の承認又は承認の取消しの事実が生じた場合には その時における控除未済額を還付し 繰越控除制度の適用を終了することを明確化 制度イメージ 1 仮装経理 ( 粉飾決算 ) 2 減額更正 更正の日 前期確定税額 当期税額 当期税額当期税額当期税額当期税額 申告書 記載金額 更正による減少税額正当税額 3 還付 4 控除 5 控除 6 控除 7 控除 8 控除 9 還付 更正時点では還付しない 6 5 年間で繰越控除 ( 一定の事由が生じた場合には 還付 )

外国等のカルテル等課徴金の損金不算入 改正の内容 外国若しくはその地方公共団体又は国際機関が納付を命ずる独占禁止法の課徴金に類するものの額は 損金の額に算入しない ( 法法 554 三 ) ( 例 )EU 競争法の制裁金 ( 注 ) 平成 21 年 4 月 1 日以後の行為に係るものについて適用 ( 改正法附則 11) 競争法違反による罰金 課徴金の損金算入の可否 分 適用関係 施行日 21.4.1 : 外国等による課徴金に係る行為 罰金 ( 刑事上の措置 ) 課徴金 ( 行政上の措置 ) 競争法違反による罰金 課徴金 日本が課すもの 区( 損金不算入 ) ( 損金不算入 ) ( 損金不算入 ) 外国等が課すもの 改正前 ( 損金算入 ) 1 課徴金 * 改正後の規定の適用なし 損金算入 2 課徴金 * 改正後の規定の適用ありただし 1に係る部分の金額については 課徴金の額に該当しないものとする 1 損金算入 2 損金不算入 改正後 ( 損金不算入 ) 課徴金 * 改正後の規定の適用あり 損金不算入 7

中小法人等に対する軽減税率の時限的引下げ 改正の内容 中小法人等の平成 21 年 4 月 1 日から平成 23 年 3 月 31 日までの間に終了する各事業年度の所得の金額のうち年 800 万円以下の金額に対する法人税の軽減税率を 22% から 18% に引き下げる ( 措法 42 の3の2 68 の8) 法人税の税率構造 ( 税率 ) 30% 中小法人 22% 公益法人等協同組合等 引下げ 18% 800 万円 ( 所得金額 ) 8

省エネ 新エネ設備等の即時償却制度 エネ革税制の対象となる設備等や省エネ性能の高い家電製品等の生産設備等について 2 年間即時償却ができる エネルギー需給構造改革推進税制の拡充 平成 21 年 4 月 1 日から平成 23 年 3 月 31 日までの間に取得等をするエネルギー需給構造改革推進設備等については その事業の用に供した事業年度において 取得価額の全額を償却できる ( 措法 42 の 56 68 の 106) ( 設備等の例 ) 太陽光発電設備 天然ガス自動車 高断熱窓設備等 < 改正前 > < 改正後 > 資源生産性向上促進税制の創設 一定の認定計画に基づいて平成 23 年 3 月 31 日までの間に取得等をする 自社の資源生産性を向上させる設備等や省エネ性能の高い家電製品等 ( ) の生産設備については その事業の用に供した事業年度において 取得価額の全額を償却できる ( 措法 44 の 323 68 の 2123) トップランナー基準対象製品のうち一定以上の省エネ性能を持つ品目 ( 電気冷蔵庫 テレビジョン受信機等 ) 太陽熱利用設備 LED( 発光ダイオード ) 照明設備 家庭用燃料電池等 活用例のイメージ ( 資源生産性を向上させる設備等 ) 取得価額 30% 特別償却 普通償却 特別償却普通償却 即時償却 熱電併給設備 廃熱を複数企業で活用する仕組みを確立石油化学 D 社石油精製 A 社老朽化ボイラの停止老朽化ボイラ発電機の停止 9 石油化学 B 社低圧ボイラの停止 蒸気配管の連結 電気 C 社老朽化発電機の停止

土地税制の改正 1. 平成 21 年及び平成 22 年に取得した土地等の長期譲渡所得の 1,000 万円特別控除制度の創設 個人が 平成 21 22 年に取得した土地を譲渡した場合 ( 所有期間 5 年超のものに限る ) には その年中の譲渡所得 につき 1,000 万円を非課税 ( 特別控除 ) とする ( 措法 35 の 2) ( 注 ) 法人についても同様の措置を講ずる ( 措法 65 の 5 の 2 68 の 76 の 2) 平 21 平 22 土地購入 4000 万円 5 年超保有 土地売却 5000 万円譲渡益 1000 万円特別控除 1000 万円 0 円 2. 平成 21 年及び平成 22 年に土地等の先行取得をした場合の課税の特例の創設 法人が 平成 21 22 年に土地等を取得し 本特例の適用を受ける旨の届出書を提出している場合には その取得の日を含む事業年度終了の日後 10 年以内に 所有する他の土地等を譲渡したときの譲渡益の8 割 (22 年に取得した土地等のみを当該特例の適用対象とする場合には6 割 ) 相当額を限度として課税を繰り延べる ( 圧縮記帳 )( 措法 66の2 68 の85の4) ( 注 ) 個人事業者についても同様の措置を講ずる ( 措法 37 の9の5) 平 21 平 22 1 土地購入 ( 取得価額 25 億円 ) 土地購入後 10 年間 譲渡益の 8 割 ( 又は 6 割 ) の課税を繰延べ 16 億円減額して帳簿価額を圧縮 10 2 別の保有土地の売却譲渡対価 30 億円帳簿価額 10 億円 20 億円圧縮損 16 億円帳簿価額 9 億円 譲渡益 圧縮記帳 3

3. 事業用の長期保有土地等の買換え特例の延長 所有期間 10 年超の事業用土地等を譲渡し 土地等を取得して事業の用に供した場合 その 譲渡益の 80% 相当額の圧縮記帳を認める特例を 3 年間延長する ( 措法 65 の 7 68 の 78) 11

中小法人等の欠損金の繰戻し還付 改正の内容 中小法人等の平成 21 年 2 月 1 日以後に終了する事業年度において生じた欠損金額については 欠損金の繰戻しによる還付制度の適用ができる ( 法法 801 81 の 311 措法 66 の 131 68 の 981 改正法附則 47 62) 繰戻し還付の仕組み 前期の法人税額 当期の還付金額 所得税率 500 22%=110 = 前期法人税額 当期欠損金額前期所得金額 +500 = 110 200 = 44 500 200 当期 前期 12 200

特定目的会社等に係る課税の特例 改正の内容 (1) 機関投資家の範囲の見直し 1 機関投資家に沖縄振興開発金融公庫を加える ( 措規 22 の 18 の41) 2 特定社債が機関投資家のみによって引き受けられたものであること 及び 特定目的借入れが機関投資家からのものであること の要件を判定する場合に 原資産を不動産とする特定目的会社が発行する特定社債 特定目的借入れ等を証券化する特定目的会社を機関投資家として判定を行う ( 措法 67 の 141 一ロ⑵ 措令 39 の 32 の228) (2) 支払配当の額が配当可能所得の金額の 90% 相当額を超えていることとする要件を 支払配当の額が配当可能利益の額の 90% 相当額を超えていることとする ( 措法 67 の 141 二ホ 措令 39 の 32 の26 等 ) なお 投資法人の配当可能利益の額に負ののれん発生益の額がある場合にはその発生事業年度において配当可能利益の額から控除する等所要の調整措置を講ずる ( 措規 22 の 192~7 等 ) (3) 投資法人に関する法令の規定において投資法人の合併交付金の取扱いが明確化されたことに伴い 損金算入の対象となる支払配当等の額に配当見合いの合併交付金が含まれることを明確化する ( 措法 67 の 151 措令 39 の 32 の31) 改正前の制度の内容 特定目的会社 投資法人 特定目的信託に係る受託法人又は特定投資信託に係る受託法人で 多数の投資家又は機関投資家に対して優先出資又は特定出資を発行していること等の要件を満たすものが 配当可能所得の 90% 超を配当として支払っていること等の要件を満たす事業年度においては 所得の金額を限度として その事業年度の支払配当の額を損金算入できる 13

改正の内容 パブリック サポート テスト等の実績判定期間 ( 実績判定の対象となる期間 ) は原則として直前 5 事業年度であるところ 初回又は2 回目の認定を受けようとするNPO 法人が平成 22 年 3 月 31 日までに申請を行う場合には その実績判定期間を直前 2 事業年度とすることができる ( 平 成 20 年改正措令附則 4445) 認定 NPO 法人の認定要件の経過的な特例 20 年度改正後 ( 以後の申請について対象 ) 15.4 16.4 17.4 18.4 19.4 20.4 21.4 22.4 23.4 24.4 25.4 : 申請日 : 認定の有効期間 原則 実績判定期間 (5 年間 ) 改正の内容 初回認定 実績判定期間 ( 原則 ) ( いずれか ) 実績判期間 特例の対象期間 (5 年間 ) 2 回目認定 ( 初回 ) 実績判期間 (2 年間 ) 実績判定期間 ( 原則 ) ( いずれか ) 実績判定期間 (5 年間 ) 14

研究開発税制の拡充 試験研究費の総額に係る税額控除制度等について 平成 21 22 年度において税額控除ができる限度額を時限的に引き上げるとともに 平成 21 22 年度に生ずる税額控除限度超過額について 平成 23 24 年度において税額控除の対象とすることを可能とする ( 措法 42 の 4 の 2 68 の 9 の 2) 控除の上限額 ( 改正前 ) 法人税額 20% ( 注 ) 試験研究費の一定割合を税額控除する際 控除の上限額が設定されている 控除の上限額 ( 改正後 ) 法人税額 30% ( 平成 21 22 年度の特例 ) 控除限度超過額の取扱い ( 改正前 ) 翌期の法人税額から控除可能 ( 注 ) 控除しきれなかった場合 その金額は翌期に発生した控除対象額と合わせて 法人税額の 20% まで控除できる 控除限度超過額の取扱い ( 改正後 ) 平成 21 22 年度発生分については 平成 24 年度までの法人税額から控除可能とする ( この場合の控除の上限額 : 法人税額 30%) 15

中小企業の交際費課税の軽減 資本金 1 億円以下の法人に係る交際費課税について 平成 21 年 4 月 1 日以後に 終了する事業年度 ( 注 1) から 定額控除限度額 ( 注 2) を 400 万円から 600 万円に引き 上げる ( 措法 61 の 41 一 68 の 661 一 ) 定額控除限度額 ( 改正前 ) 定額控除限度額 ( 改正後 ) 400 万円 600 万円 ( 注 )1. 既に申告している場合であっても 改正後の措置が適用される 2. 定額控除限度額に達するまでの交際費金額の 90% を損金算入できる 16