24年度税制改正(案)の解説

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# 05 マエストロの解説 マエストロの解説 複雑になりすぎた 法人税をもう 一度勉強しよう グループ関連企業に対する過大な支払利息を 計上することによる租税回避を防止する措置と して これまでの移転価格税制及び過少資本税 制に加え 平成 24 年度改正で 過大支払利子 税制が設けられた 主要先進国

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1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

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目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

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税調第20回総会 資料2-1

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

税が課税される所得を生み出す事業活動に使われているか否かを基準に損金算入規制を設けていると考えられます 株式などの出資の取得のために資金を使った場合, 株式から生じる配当やキャピタルゲインは資本参加免税により非課税となります このケースでは, オランダでの課税所得を生じないことが想定されるため, 出

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

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上場株式等の配当等に対する課税

平成23年度税制改正の主要項目

適用時期 法人の平成 26 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度分の法人税について適用されます 改正措法附則案 使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例使途秘匿金の支出がある場合の課税の特例 ( 法人が支出した使途秘匿金の額に 40% の割合を乗じて計算した金額をその納付すべき法人

[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

平成 29 年度税制改正解説国際課税 ~ 外国子会社合算税制の改正 2 4. 外国子会社合算税制の適用フローチャート 改正前 合算課税の適用対象となる内国法人等の判定 用語解説 丸数字は左のフローチャートと対応 合算対象法人における判定 1 外国法人の株式を 10% 以上保有しているか? 合算所得な

1 納税義務者法人は 基準法人税額につき 復興特別法人税を納める義務があります ( 復興財源確保法 42) なお 人格のない社団等及び法人課税信託の受託者である個人についても 復興特別法人税を納めることとなる法人とみなすこととされています ( 復興財源確保法 411) ( 注 ) 法人税の納税義務の

実務特集1. 寄附修正 Ⅰ はじめに グループ法人税制 100% グループ内の法人間での譲渡損益の繰り延べ 100% グループ内の法人間の寄附 ( 以上 2010 年 11 月号 ) 100% グループ内の法人間の寄附 ( 寄附修正 ) 支配関係 完全支配関係の判定 100% グループ内の法人のステ

【表紙】

( 復興特別法人税制度の具体的内容 ) 復興特別法人税制度の具体的な内容は 次のとおりです 1 納税義務者法人は 基準法人税額につき 復興特別法人税を納める義務があります ( 復興財源確保法 42) なお 人格のない社団等及び法人課税信託の受託者である個人は 法人とみなすこととされています ( 復興

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

【問】適格現物分配に係る会計処理と税務処理の相違

対応別表一覧表

企業会計の利益 法人税法上の所得金額 売上原価販売費一般管理費営業外費用特別損失 売上 営業外収益特別利益 損金の額原価費用損失の額 益金の額 ( 収益の額 ) 当期純利益所得の金額 2 益金の額に算入すべき金額とは何か益金の額に算入すべき金額とは 法人税法の規定や他の法令で 益金の額に算入する 又

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

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2. 改正の趣旨 背景 (1) 問題となっていたケース < 親族図 > 前提条件 1. 父 母 ( 死亡 ) 父の財産 :50 億円 ( すべて現金 ) 財産は 父 子 孫の順に相続する ( 各相続時の法定相続人は 1 名 ) 2. 子 子の妻 ( 死亡 ) 父及び子の相続における相次相続控除は考慮

新規文書1

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租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

法人税制改正詳解 CONTENTS はしがき 第 1 章平成 23 年 12 月改正 第 1 節 法人税率の引下げ 2 1 改正の趣旨及び内容 2 2 税率引下げの必要性 5 3 実効税率の計算への改正の影響 7 4 適用関係 8 5 実効税率と復興特別法人税との関係 8 6 法

二法人税法施行規則第六十一条の三第一号ロ及びハ並びに第二号ロ及びハ並びに第六十一条の五第一号ハ及びヘ並びに第二号ハ及びヘに掲げる勘定科目内訳明細書ホ別表に掲げる明細書 ( 当該明細書に記載されている事項又は記載すべき事項の内訳に係る部分に限る ) 四省令第五条第二項の規定により同項に規定する添付書面

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. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準

き一 修正申告 1 から同 ( 四 ) まで又は同 2 から同 ( 四 ) までの事由が生じた場合には 当該居住者 ( その相続人を含む ) は それぞれ次の 及び に定める日から4 月以内に 当該譲渡の日の属する年分の所得税についての修正申告書を提出し かつ 当該期限内に当該申告書の提出により納付

税調第4回連結 資料1-2

損金経理と積立金経理の違い ( 圧縮超過額がない場合の基本構造 ) 例 A 社は 50の国庫補助金を得て 100で機械を取得した なお A 社の経常利益は 100 である * 仕訳の違い ( 単位 : 百万円 ) 損金経理積立金経理 補助金受贈と機械取得時の仕訳 ( 両者とも同じ ) 現金預金 50

公共債の税金について Q 公共債の利子に対する税金はどのようになっていますか? 平成 28 年 1 月 1 日以後に個人のお客様が支払いを受ける国債や地方債などの特定公社債 ( 注 1) の利子については 申告分離課税の対象となります なお 利子の支払いを受ける際に源泉徴収 ( 注 2) された税金

第一法基通改正7

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スポンサー企業 増減資により 再生会社をスポンサー企業の子会社としたうえで 継続事業を新設分割により切り分ける 100% 新株発行 承継会社 ( 新設会社 ) 整理予定の事業 (A 事業 ) 継続事業 会社分割 移転事業 以下 分社型分割により事業再生を行う場合の具体的な仕組みを解説する の株主 整

上場株式等の譲渡益に係る課税 上場株式等の税金について 上場株式等の譲渡益に係る税率は以下の通りです 平成 25 年 1 月 1 日 ~ 平成 25 年 12 月 31 日 平成 26 年 1 月 1 日 ~ 平成 49 年 12 月 31 日 平成 50 年 1 月 1 日 ~ % (

KPMG Insight Vol.2_税務01

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

外国法人課税とAOAの適用開始④

新設 ( 大法人により発行済株式等の全部を保有される場合の適用対象金額の計算 ) 66 の 6-10 の 2 措置法令第 39 条の 15 第 1 項第 1 号の規定により特定外国子会社等の適用対象金額につき本邦法令の規定の例に準じて計算するに当たり 特定外国子会社等の発行済株式等の全部を直接又は間

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iii. 源泉徴収選択口座への受入れ源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

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恒久的施設(PE)と外国子会社合算税制の見直し

Microsoft Word - メルマガQ&A(23.8.1問2)利益剰余金の資本組入(父確認中)

粉飾決算と過年度損益修正 1. 概要 経営上の諸般の事情により やむを得ず粉飾して架空売上や架空在庫を計上する場合があります 前期以前の 過年度の決算が間違っていた場合は 会計上は当期の期首で修正できます ただし 過年度の損失を当期に損金算入すれば その事業年度に損金計上すべきであり 過年度の損失は

試験研究費 9,, 7,, Check7 14,, 14,, Check8 7,, 2,, 14,, 6,, 6,, 税務弘報

2. 制度の概要 この制度は 非上場株式等の相続税 贈与税の納税猶予制度 とは異なり 自社株式に相当する出資持分の承継の取り扱いではなく 医療法人の出資者等が出資持分を放棄した場合に係る税負担を最終的に免除することにより 持分なし医療法人 に移行を促進する制度です 具体的には 持分なし医療法人 への

時価で譲渡したものとみなされ所得税が課税され かつ その所得税は相続税の課税価格の計算上被相続人の債務として控除されていることにより 所得税と相続税の負担の調整は済んでいますので この特例の適用は受けられません 2 取得費に加算される金額平成 26 年度の改正前は 相続財産である土地等の一部を譲渡し

PE 帰属所得計算の実務と課題 平成 28 年 7 月 4 日公開草案事例を検討する 平成 29 年 7 月 11 日 ユナイテッド パートナーズ会計事務所代表取締役西村善朗 1. 平成 28 年 4 月 1 日以後開始事業年度に 報告対象となるもの (3 月決算法人である内国法人については 平成

<4D F736F F D C596B FDA8DD794C5835A E646F63>

目次 Ⅰ タックス ヘイブン対策税制の概要 3 Ⅱ 非課税所得の範囲 連結納税を適用している場合の取扱い 1 非課税所得の範囲 2 連結納税を適用している場合の租税負担割合の算定方法 Ⅲ 各国の事例に基づく検討 1 米国 ( 現物分配 連結納税 LLC) 2 英国 ( グループリリーフ ) 3 ドイ

海運関係事項

22 特定項目に係る十五パーセント基準超過額 うち その他金融機関等に係る対象資本調達手段のうち普通株式に該当するものに関連するものの額 うち 無形固定資産 ( モーゲージ サービシング ライツに係るものに限る ) に関連するものの額 うち 繰延税金資産 ( 一時差異に係るものに限

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

「平成20年版 法人税申告書の記載の手引」別表五(一)

経 [2] 証券投資信託の償還 解約等の取扱い 平成 20 年度税制改正によって 株式投資信託等の終了 一部の解約等により交付を受ける金銭の額 ( 公募株式投資信託等は全額 公募株式投資信託等以外は一定の金額 ) は 譲渡所得等に係る収入金額とみなすこととされてきました これが平成 25 年度税制改

余金の額の減少に伴うものを除きます 以下同じです ) 若しくは利益の配当又はいわゆる中間配当 ( 資本剰余金 の額の減少に伴うものを除きます 以下同じです ) を した場合には その積立金の取崩額を 減 2 に記載するとともに 繰越損益金 26 の 増 3 の金額に含まれることになります なお この

平成22年度税制改正に係る法人税質疑応答事例(グループ法人税制その他の資本に関係する取引等に係る税制関係)(情報)

1. みなし配当とは? A Q1. みなし配当の定義とみなし配当が生じる取引について教えてほしい みなし配当とは 以下 1~6 の事由により法人が株主へ金銭等の交付を行った場合において その交付金銭等の合計額がその法人の資本金等の額又は連結個別資本金等の額のうち交付の基因となった株式に対応する部分を

デロイト・トゥシュ・トーマツ北京事務所

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(2) 青色申告書を提出する中小企業者等 ( 平成 3 年 4 月 日以後開始する事業年度については 適用除外事業者 ( 注 4) を除く ) が 平成 30 年 4 月 日から平成 33 年 3 月 3 日までの間に開始する各事業年度において 国内雇用者に対して給与等を支給する場合に継続雇用者給与

法人による完全支配関係下の寄附金 1.100% グループ内の法人間の寄附 ( 法法 372) 現行税制上では 寄附金は支出法人では損金計上限度額を超える部分が損金不算入 受領法人では益金算入です 平成 22 年度税制改正により 100% グループ内での支出法人では寄附金全額を損金不算入とし 受領法人

<4D F736F F F696E74202D20819B90C590A78E9197BF F6394C5816A2E707074>

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平成 22 年 4 月 1 日現在の法令等に準拠 UP!Consulting Up Newsletter 無対価での会社分割 バックナンバーは 当事務所のホームページで参照できます 1

第28期貸借対照表

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

第11 源泉徴収票及び支払調書の提出

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(1) 改正の内容 内容 現行制度 特例制度 納税猶予対象株式 納税猶予税額 発行済議決権株式総数の 3 分の 2 に達するまでの株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係る贈与税の全額 相続の場合 : 納税猶予対象株式に係る相続税の 80% 取得した全ての株式 贈与の場合 : 納税猶予対象株式に係

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改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税

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自己株式とみなし配当 1. 自己株式取得の法務自己株式は 会計上は資本取引として認識し 純資産の部から取得価額を控除する形式で表示します ( 自己株式会計基準 7) 一方税務上では 発行法人の貸借対照表と自社株式の取引価額次第で みなし配当課税と所得税の源泉徴収が必要な場合があります 自己株式の取得

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

完全子会社同士の無対価合併 1. 会社法の規制 100% 子会社同士が合併する場合は 兄弟合併とも言われます 実務上は新設合併はマイナーで 法律上の許認可の関係で一方が存続する吸収合併が一般的です また 同一企業グループ内での組織再編成の場合は 無対価合併が一般的です 簡易合併に該当する場合は 存続

税法実務コース 海外勤務者と外国人の出国 入国 滞在時の国際税務 学習スケジュール 回数学習テーマ内容 第 1 回 第 2 回 第 3 回 第 1 章 第 2 章 第 3 章 第 4 章 第 5 章 第 6 章 第 7 章 第 8 章 テーマ 1 居住者 非居住者判定テーマ 2 課税範囲についてテー

組織再編税制の見直し

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て 次に掲げる要件が定められているものに限る 以下この条において 特定新株予約権等 という ) を当該契約に従つて行使することにより当該特定新株予約権等に係る株式の取得をした場合には 当該株式の取得に係る経済的利益については 所得税を課さない ただし 当該取締役等又は権利承継相続人 ( 以下この項及

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

会社税務のてびき目次 平成 28 年度 法人税関係税制改正のポイント 1 1 法人税は何にかかるか? 3 2 収益は どの時点で計上するか? 8 3 配当金を受け取ったときは? 15 4 売上原価を求める方法 19 5 売却した有価証券の損益を求める 24 コラム 1 社長が会社にお金を貸していたら

投資主の皆様へ 平成 29 年 3 月 マリモ地方創生リート投資法人 第 1 期分配金の税務上の取扱いに関するご説明 拝啓平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます さて 本投資法人は 平成 29 年 2 月 14 日開催の役員会において 第 1 期 ( 平成 28 年 12 月期 ) の (A)

(ⅲ) 源泉徴収選択口座への受入れ 源泉徴収ありを選択した特定口座 ( 以下 源泉徴収選択口座 といいます ) が開設されている金融商品取引業者等 ( 証券会社等 ) に対して 源泉徴収選択口座内配当等受入開始届出書 を提出することにより 上場株式等の配当等を源泉徴収選択口座に受け入れることができま

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平成 24 年度税制改正 ( 案 ) の解説 関連者間の利子を利用した租税回避への対応 ( 過大支払利子税制の導入 ) について 所得金額に比して過大な利子を関連者間で支払うことを通じた租税回避を防止するため 次の措置が講じられます 1 新制度の内容 (1) 関連者等に係る支払利子等の損金不算入法人の各事業年度に下記 (3) イの関連者支払利子等の額がある場合において 法人の下記 (3) の関連者純支払利子等の額が下記 (4) の調整所得金額の 50% を超えるときは その超える部分の金額は その事業年度の損金の額に算入しないこととされます ( 新措法 66 の5の21) 関連企業間の利子を利用した租税回避への対応 ( 案 ) - 過大支払利子税制 ( 仮称 )( 案 ) のイメージ - 改正案 所得金額に比して過大な利子を関連者間で支払うことを通じた租税回避を防止するため 関連者への純支払利子等 ( ) の額のうち調整所得金額の一定割合 (50%) を超える部分の金額につき当期の損金の額に算入しないこととする 利子等の受領者側で我が国課税上の益金に算入されないものなどに限定 イメージ 調整所得金額 関連者への純支払利子等 ( ) その他 当期所得 調整所得金額の 50 % 損金算入限度額 減価償却特別損益受取配当益金不算入 比較 調整所得金額の 50% を超える部分 関連者への純支払利子等 ( ) 過大支払利子 本制度の適用除外 関連者への純支払利子等の額が少額である場合 関連者への支払利子等の額が純支払利子等の額の一定割合以下である場合 翌期以降の一定期間繰り越して損金算入可能 損金不算入額 本制度と過少資本税制の両者が適用になる場合には その計算された損金不算入額のうち いずれか多い金額を損金不算入額とする 関連者 ( 持株割合 50% 以上又は実質支配 被支配関係にある者及びこれらの者による債務保証を受けた第三者等 ) への支払利子等の額からこれに対応する受取利子等の額を控除した純支払利子等の額を対象とする ( 税制調査会資料より ) (2) 関連者等の範囲関連者等とは 次に掲げる者とされます ( 新措法 66 の 5 の 22 一二 政令委任 ) 1 その法人との間に直接 間接の持分割合 50% 以上の関係にある者及び実質支配 被支配関係にある者

2 その法人に資金を供与する者及びその資金の供与に関係のある者として一定の者 (1 の者による債務保証を受けた第三者等 ) ( 注 ) 外国法人に限らず内国法人についても関連者に該当するものと思われますが 関連者支払利子等の額からは利子等の受領者側で我が国課税上の益金に算入されるものは除外されることとなっている ((3) イ参照 ) ことから 本制度が適用されることとなる実質的な関連者の範囲は外国法人に限定されるものと考えられます (3) 関連者純支払利子等の額関連者純支払利子等の額とは 下記イの関連者支払利子等の額の合計額から下記ロの控除対象受取利子等合計額を控除した残額をいいます ( 新措法 66 の 5 の 21) 関連者純支払利子等の額 = 関連者支払利子等の額の合計額 - 控除対象受取利子等合計額 イ関連者支払利子等の額 関連者支払利子等の額とは 法人の関連者等に対する支払利子等 ( 注 ) の額 ( その法人 との間に連結完全支配関係がある連結法人に対する支払利子等の額を除く ) で その関連者等の課税対象所得 ( その関連者等が個人又は法人のいずれに該当するかに応じ それぞれその関連者等の所得税又は法人税の課税標準となるべき所得として一定のものをいう ) に含まれないもののうち 特定債券現先取引等 ( 新措法 66 の 55 八 ) に係るものとして一定の金額以外の金額をいいます ( 新措法 66 の 5 の 22 政令委任) ( 注 ) その支払う負債の利子 ( これに準ずる一定のものを含む ) その他一定の費用又は損失をいい その範囲は 利子 利子に準ずるもの ( リース取引に係る利息相当額を含む ) 及び関連者保証による借入れに伴う保証料等とされます ( 新措法 66 の 5 の 22 政令委任 ) ロ控除対象受取利子等合計額 控除対象受取利子等合計額とは その法人のその事業年度の受取利子等 ( 注 1) の額の 合計額 ( 注 2) をその事業年度の関連者支払利子等の額の合計額のその事業年度の支払利子等の額 ( 上記イの特定債券現先取引等に係るものとして一定の金額を除く ) の合計額に対する割合で按分した金額として一定の金額をいいます ( 新措法 66 の 5 の 23 政令委任 ) ( 注 )1 その支払を受ける利子 ( これに準ずる一定のものを含む ) をいい その範囲は 利子及び利子に準ずるもの ( リース取引に係る利息相当額を含む ) とされます ( 新措法 66 の 5 の 23 政令委任) 2 その法人が関連者等である居住者 内国法人又は国内に恒久的施設を有する非居住者若しくは外国法人から受ける利子等 ( 国内関連者受取利子等という ) の額は 原則としてその事業年度の受取利子等の額の合計額に含まれないものとされます ただし これらの関連者等が非関連者等又は国内に恒久的施設を有しない非居住者若しくは外国法人から利子等の支払を受ける場合には その金額は 国内関連者受取利子等の額を限度として その事業年度の受取利子等の額の合計額に含まれるものとされます ( 政令委任 ) 2

(4) 調整所得金額調整所得金額とは 関連者純支払利子等の額と比較するための基準とすべき所得の金額として一定の金額をいい その事業年度の所得金額に 関連者純支払利子等 減価償却費等及び受取配当等の益金不算入額等を加算し並びに貸倒損失等の特別の損益について加減算する等の調整を行った金額とされます ( 新措法 66 の 5 の 21 政令委任) 調整所得金額 = 当期の所得金額 + 関連者純支払利子等減価償却費等受取配当等の益金不算入額等 ± 貸倒損失等の特別の損益 (5) 超過利子額の損金算入各事業年度の関連者純支払利子等の額が調整所得金額の 50% に満たない場合において その事業年度開始の日前 7 年以内に開始した事業年度に上記 (1) の適用により損金不算入とされた金額 ( この規定により既に損金の額に算入されたものを除く 以下 超過利子額という ) があるときは その関連者純支払利子等の額と調整所得金額の 50% に相当する金額との差額を限度として その事業年度の損金の額に算入することとされます ( 新措法 66の5の31) (6) 適用除外基準次のいずれかに該当する場合には 上記 (1) の規定は適用しないこととされます ( 新措法 66の5の24) 1 その法人のその事業年度における関連者純支払利子等の額が1 千万円以下であること 2 その法人のその事業年度における関連者支払利子等の額の合計額が支払利子等の額 ( その法人との間に連結完全支配関係がある連結法人に対する支払利子等の額及びその法人に係る関連者等に対する支払利子等でその支払を受ける関連者等の課税対象所得に含まれるものを除く ) の 50% 以下であること (7) 連結納税における本制度の適用連結納税における本制度は 以下のとおり 連結グループを一体として適用するものとされます イ損金不算入額 ( イ ) 連結法人の各連結事業年度に関連者支払利子等の額がある場合において 各連結法人の関連者支払利子等の額の合計額から控除対象受取利子等合計額 ( グループ内の他の連結法人からの受取利子等を除く ) を控除した残額が 連結調整所得金額の 50% を超えるときは その超える部分の金額はその連結事業年度の損金の額に算入しないこととされます ( 新措法 68 の 89 の 21~3 政令委任) ( ロ ) 連結調整所得金額の計算における調整は 原則として単体納税の場合と同様とされます ただし グループ内の他の連結法人からの受取配当等に係る益金不算入額等については加算の対象としない等の調整を行うものとされます ( 政令委任 ) ロ適用除外基準 3

次のいずれかに該当する場合には 本制度は適用しないこととされます ( 新措法 68 の 89 の 24) 1 各連結法人のその連結事業年度における関連者純支払利子等の額の合計額が 1 千万円以下であること 2 各連結法人のその連結事業年度における関連者支払利子等の額の合計額が各連結法人の支払利子等の額 ( その連結法人との間に連結完全支配関係がある他の連結法人に対する支払利子等の額及びその連結法人に係る関連者等に対する支払利子等でその支払を受ける関連者等の課税対象所得に含まれるものを除く ) の合計額の 50% 以下であること (8) 他の制度との関係イ本制度と過少資本税制との適用関係本制度と過少資本税制の双方が適用となる場合には その計算された損金不算入額のうちいずれか多い金額が当期の損金不算入額とされます ( 新措法 66 の 54 66 の 5 の 27) ロ本制度と外国子会社合算税制との適用関係内国法人が関連者である外国子会社等に対して支払った利子等につき外国子会社合算税制と本制度の双方が適用となる場合には 本制度による損金不算入額 ( その外国子会社等に対する支払利子等に係る部分に限る ) から外国子会社合算税制による合算所得 ( その外国子会社等に係るものに限る ) に相当する金額を控除する等の調整を行うものとされます ( 新措法 66 の 5 の 28 66 の 5 の 32 政令委任) ハ連結納税制度においても上記イ ロと同様の措置が講じられます ( 新措法 68 の 89 4 66 の 89 の 278 66 の 89 の 32) (9) その他イ上記 (5) もしくは上記 (8) ロの適用がある法人を合併法人とする適格合併が行われた場合又はその法人との間に完全支配関係 ( その法人による完全支配関係又は同一の者により完全支配される法人相互の関係に限る ) がある他の法人でその法人が発行済株式若しくは出資の全部若しくは一部を有するもの ( 内国法人に限る 以下 分配法人という ) の残余財産が確定した場合において その適格合併に係る被合併法人又はその分配法人がその適格合併の日又はその残余財産の確定の日の翌日前 7 年以内に開始した各事業年度において生じた一定の超過利子額 ( 引継対象超過利子額という ) を有するときは その引継対象超過利子額を合併法人又はその法人 ( 内国法人に限る ) に引き継ぐものとされます ( 新措法 66 の 5 の 33) なお 連結納税制度においても同様の措置が講じられます ( 新措法 68 の 89 の 33 二 ) ロその他所要の措置が講じられます 4

関連企業間の利子を利用した租税回避への対応 企業の所得の計算上 支払利子が損金に算入されることを利用して 関連企業間の借入れを恣意的に設定し 関連企業全体の費用収益には影響させずに 過大な支払利子を損金に計上することで 税負担を圧縮しようとする租税回避行為が可能 近年 主要先進国では 租税条約において利子の源泉地国免税を進めるとともに 支払利子の損金算入制限措置を強化する傾向にある 我が国の場合 過大な支払利子を利用した所得移転を防止する措置が十分でなく 支払利子を利用した課税ベースの流出のリスクに対して脆弱 そこで 主要先進国におけるこのような傾向を踏まえ 企業の事業活動の実態に配意しながら 所得金額に比して過大な利子を関連者間で支払うことを通じた租税回避を防止するための措置について検討する必要 租税回避の想定事例 グループ内で資金を循環させる中で日本法人において過大な支払利子を創出し 損金算入することで 課税所得を圧縮することができる 軽課税国法人 B 国 6 貸付金 5 利子 10 10 日本 1 出資 2 貸付金 100 100 A 国 日本法人 3 貸付金 100 外国法人 4 利子 10 損金算入により日本法人の課税所得の圧縮が可能 過大支払利子の判断基準とその対応策過大支払利子の判断基準対応する我が国の制度 1 利率が過大移転価格税制 ( 注 1) 2 資本に比して負債が過大過少資本税制 ( 注 2) 3 所得金額 ( 利払前 ) に比してなし支払利子額が過大 我が国の現行制度は 1 及び2の基準に基づく制度を有しているが 3の基準に基づく制度を有しておらず 支払利子を利用した所得移転に対して脆弱 ( 注 1) 移転価格税制とは 所得の海外移転を防止するため 海外の関連企業との取引が 通常の取引価格 ( 独立企業間価格 ) で行われたものとみなして所得を計算し 課税する制度 ( 注 2) 過少資本税制とは 資本の一定倍率を超える負債に対する支払利子を損金不算入とする制度 ( 税制調査会資料より ) 2 適用時期上記の制度 ((9) イを除く ) は 平成 25 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度分の法人税について適用されます ( 改正法附則 1 五 18 28) 上記 (9) イの制度は 適格合併又は残余財産の確定の日が平成 25 年 4 月 1 日以後の日である場合について適用されます ( 改正法附則 29) なお 連結納税制度においても同様です ( 改正法附則 1 五 18 39 40) ( 参考 ) 1 過少資本税制の概要内国法人が 各事業年度において 国外支配株主等 ( 注 1) 又は資金供与者等 ( 注 2) に一定の負債の利子を支払う場合において その事業年度のその国外支配株主等及び資金供与者等に対する負債 ( 利子の支払の基因となるものに限る ) に係る平均負債残高がその国外支配株主等の内国法人に対する資本持分の 3 倍に相当する金額を超えるときは その内国法人がその国外支配株主等及び資金供与者等に支払う負債の利子 ( その支払を受ける者の課税対象所得に含まれるものを除く ) の額のうち その超える部分に対応するものとして一定の方法により計算した金額は その内国法人のその事業年度の所得の金額の計算上 損金の額に算入しないこととされています ( 措法 66 の 5) ただし その内国法人のその事業年度の総負債 ( 利子の支配の基因となるものに限る ) に係る平均負債残高がその内国法人の自己資本の額の 3 倍に相当する金額以下となる場合 5

には この制度は適用されません ( 措法 66 の 51ただし書 ) ( 注 )1 非居住者又は外国法人で 内国法人との間に その非居住者又は外国法人がその内国法人の発行済株式等の 50% 以上を直接又は間接に保有する関係その他一定の特殊の関係のあるものをいいます ( 措法 66 の 54 一 ) 2 内国法人に資金を供与する者及びその資金の供与に関係のある者として一定の者をいいます ( 措法 66 の 54 二 ) 2 外国子会社合算税制の概要次に掲げる内国法人に係る外国関係会社 ( 注 1) であって 法人の所得に対して課される税が存在しない国又は地域に本店又は主たる事務所を有するもの又はその各事業年度の所得に対して課される租税の額がその所得の金額の 20% 以下であるもの ( 特定外国子会社という ) が 適用対象金額 ( 注 2) を有する場合には その適用対象金額のうちその内国法人の有するその特定外国子会社等の直接及び間接保有の株式等の数に対応するものとしてその請求権の内容を勘案した一定の方法により計算した金額 ( 課税対象金額という ) は その内国法人の収益の額とみなしてその各事業年度終了の日の翌日から 2 月を経過する日を含むその内国法人の各事業年度の所得の金額の計算上 益金の額に算入することとされています ( 措法 66 の 61 措令 39 の 141) 1 その有する外国関係会社の直接及び間接保有の株式等の数のその外国関係会社の発行済株式等に占める割合その他一定の数の割合 ( 直接及び間接の外国関係会社株式等の保有割合という ) が 10% 以上である内国法人 2 直接及び間接の外国関係会社株式等の保有割合が 10% 以上である一の同族株主グループに属する内国法人 (1に掲げる内国法人を除く ) ( 注 )1 外国法人で その発行済株式等のうちに居住者及び内国法人並びに特殊関係非居住者 ( 居住者又は内国法人と一定の特殊の関係のある非居住者をいう ) が有する直接及び間接保有の株式等の数の合計数の占める割合 ( その外国法人が議決権の数が 1 個でない株式等を発行している法人等である場合には その割合と一定の割合のいずれか高い割合 ) が 50% を超えるものをいいます ( 措法 66 の 62 一 ) 2 特定外国子会社等の各事業年度の決算に基づく所得の金額につき法人税法及び租税特別措置法による各事業年度の所得の金額の計算に準ずるものとして一定の基準により計算した金額 ( 基準所得金額という ) を基礎として 一定の方法により その各事業年度開始の日前 7 年以内に開始した各事業年度において生じた欠損の金額及びその基準所得金額に係る税額に関する調整を加えた金額をいいます ( 措法 66 の 62 二 ) 6

中村慈美税理士事務所税理士中村慈美税理士小松誠志 107-0052 所在地東京都港区赤坂 2-19-8 赤坂 2 丁目アネックス TEL 03-5549-9855( 代表 )/FAX 03-5549-9856 e-mail info@nakayoshi-tax.com 事務所 HP http://nakayoshi-tax.com/index.html 中村慈美税理士事務所について 税務相談 組織再編 (M&A) 合併 事業譲渡 会社分割 株式譲渡 増資 株式交換 移転等それぞれの状況に最善の提案を致します 不良債権処理 事業再生 専門家向けアドバイス バランスシート上の処理から清算 会社更生法 民事再生法等それぞれの状況に最善の提案を致します 弁護士 公認会計士 税理士等の専門家が抱える諸問題に対して税務上のアドバイスを行います 会計 申告 会計指導 税金対策 決算 申告業務等を行います 税務代理等 税務調査対応 不服申立 税務調査時の適切な対応等のアドバイスを行います 不当な処分により 権利 利益を侵害された納税者を救済する為の不服申立等の準備作業 補助 代理等を行います 業務実績の紹介 重加算税 / 仮装の事実がないと認定した事例平成 16 年 5 月 19 日裁決他 事前照会 国税当局に対する事前照会の準備作業 補助 代理等を行います 業務実績の紹介 株式移転後に株式移転完全子法人を合併法人とする適格合併が見込まれている場合の当該株式移転に対する適格判定について平成 21 年 3 月 31 日回答 意見書作成 会社設立 各種届出 税務上の取扱いについて疑義が生じる取引等について 税務の専門家の立場として見解を述べます 業務実績の紹介 ブルドックソース事件についての意見書作成ブルドックソース株主総会決議禁止等仮処分命令申立事件 ( 申立審 ( 東京地方裁判所 )) 他 ブルドックソース事件の法的検討 - 買収防衛策に関する裁判経過と意義 - ( 商事法務 ) に意見書が掲載されています 会社設立前相談から設立後届出まで行います 講 執 演 筆 専門家等へのセミナーを行っております 組織再編や事業再生 不良債権処理を中心に幅広く執筆しております 7