. 基礎資料橋梁長寿命化修繕計画に伴う基礎資料として 道路橋に関する基礎データ収集要領 ( 案 ) ( 国土交通省国土技術政策総合研究所平成 19 5 月 ) に準じ対象橋梁の現地調査 ( 橋梁点検 ) が行われており この調査結果に基づき現橋梁の整理を行う.1 管理橋梁の現状 (1) 町内の橋梁数本町が管理する道路橋は 現在 159 橋 (1 3 月現在 ) あるが 架設次の分かっているものは7 橋である このうち 高度経済成長期にあたる197 代に建設された橋梁が1 橋あり これは全体 (159 橋 ) の13% 架設次の分かっている橋梁(7 橋 ) の9% を占める 今後これらの橋梁の高齢化が一斉に進むことから 修繕 更新のトータルコストの縮減や 更新時期の平準化を目的とした橋梁長寿命化修繕計画の策定が不可欠となる 長寿命化修繕計画の対象橋梁 1 級町道 級町道町道 合計 15m 以上の橋梁 5 9 15m 未満の橋梁及びボックスカルバート 8 7 115 13 合計 13 9 137 159 全管理橋梁数 合計 13 9 137 159 うち今回の計画の対象橋梁数 18 本策定業務は 上記全 159 橋の中で 橋長 15.m 以上で供用期間が比較的長い 橋を対象として計画する
橋梁架設次の分布 本町が管理する 159 橋のうち 架設次の分かっている 7 橋を架設次別にグラフ化し分布を確認する 19 代 1 橋 193 代 7 橋 194 代 橋 195 代 8 橋 196 代 8 橋 197 代 1 橋 198 代 1 橋 18 橋 ( 築 5 以上 ) 54 橋 ( 築 5 未満 ) 199 代 9 橋 代 6 橋 6 5 4 3 1 9 34 35 36 37 39 44 49 53 54 55 56 61 6 63 64 67 68 7 71 7 73 76 77 79 8 81 84 85 86 93 95 96 97 99 1 3 4 架設次 19 193 194 195 196 197 198 199 累計橋梁数 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 3 3 6 3 3 1 1 3 1 3 1 1 3 1 1 供用数 9 8 7 6 5 4 3 1 残寿命 1 3 4 5 6 1. 上図より判断すれば 7~73 に架設された橋梁が多く分布する. 平成 時点で築 5 以上は 18 橋となる ( 橋長 15.m 未満 ) 3. 残寿命は築 7 を橋梁の耐用数として算出する 15m 以上 ( 対象橋梁 ) 橋 15m 以上 ( 非対象橋梁 )8 橋 15m 未満 ( 非対象橋梁 )4 橋 ボックスカルバート 橋 合計 7 橋
() 橋梁形式別の割合 今回計画する 15m 以上の橋梁の 橋を対象とした場合 橋梁数では PC 橋が全体の 7%(16 橋 ) を占め RC 橋と鈑橋がそれぞれ 14%( 各 3 橋 ) である 橋梁形式別の割合 鈑橋 3 橋 14% RC 橋 3 橋 14% 総橋梁数 橋 PC 橋 16 橋 7% 草場橋は 型式であるが 1 橋 (RC 橋 ) として扱う (3) 径間別の割合 橋の径間別の割合は 径間がもっとも多く 4%(9 橋 ) ついで 3 径間が 7%(6 橋 ) 1 径間が 3%(5 橋 ) 4 径間と 5 径間がそれぞれ 4%( 各 1 橋 ) となっている 径間別の橋梁数の割合 5 径間 4 径間 1 橋 1 橋 5% 5% 1 径間 5 橋 3% 3 径間 6 橋 7% 総橋梁数 橋 径間 9 橋 4%
5. 修繕計画の費用効果予防保全型と対症療法型のシナリオ比較 シナリオごとの事業費用の推移の比較 7, シナリオごとの累計事業費用の比較 3,, 6, 5, 事業費 ( 千円 ) 4, 3, 予防保全型対症療法型 LCC 最適型任意設定型 1 任意設定型,5,,, 事業費 ( 千円 ) 1,5, 1,, 予防保全型 :763,936 千円対症療法型 :,435,59 千円 LCC 最適型 : 千円任意設定型 1:5, 千円任意設定型 :8 千円, 1, 5, 11 1 31 41 51 1 3 4 5 6 7 シナリオごとの評価平均の推移の比較 5. シナリオごとの事業費用の推移の比較 7, 4. 6, 予防保全型対症療法型 健全度 3.. 1. 予防保全型対症療法型 LCC 最適型任意設定型 1 任意設定型 5, 事業費 ( 千円 ) 4, 3,, 1, LCC 最適型任意設定型 1 任意設定型. 11 3 35 47 59 11 1 31 41 51
7. 公聴会及び専門知識者の意見取りまとめ 当町の橋梁長寿命化修繕計画に対し 専門知識者の意見を聴取する公聴会を開催 した (1) 公聴会開催 開催日 : 平成 月 日 開催時間 : : ~ : 開催場所 : 会議室 出席者 : 1) 学識経験者等の専門知識を有する者 ) 委託者福岡県 3) 受託者 株式会社溝田設計事務所 83-3 久留米市東町 1-18 TEL : 94-38-6548 FAX : 94-38-6544 現場代理人 主任技術者 担当技術者 () 公聴会風景
8. 公表資料 (1) 長寿命化修繕計画の目的 1) 背景 本町が管理する橋梁は 平成 度現在で159 橋架設されています この中には架設次の不明なものも多く 現在架設次の分かっているものは 7 橋にとどまっています 平成 に建設後 5 を経過する橋梁は 架設次が分かっている橋梁の 5%(18 橋 ) を占めており 後の平成 4 には 67%(47 橋 ) 程度に増加します 社会の安全 安心を担保するためには 住民の財産である道路ネットワークの安全性及び信頼性の確保が重要ですが 財政難の現在において より低コストでそれらを実現する必要があります 平成 度 18 橋 (5%) 平成 4 度 48 橋 (67%) 5 未満 75% 5 未満 33% (5 橋 ) 5 以上 5% (18 橋 ) (54 橋 ) 5 以上 67% (47 橋 ) ) 目的このような状況のもとで 橋梁長寿命化修繕計画では 従来の対症療法的な修繕や架替から予防的な修繕や計画に基づいた架替に転換することにより 修繕等の費用の縮減を図ることを目的としています また 橋梁架設時期が196~7 代に集中していることから 修繕や架設時期が集中することが予想されますが 計画的な修繕等によってそれらへかかるコストの平準化を図ります () 長寿命化修繕計画の対象橋梁 全管理橋梁数 うち計画の対象橋梁数うちこれまでの計画策定橋梁数 うち平成 度計画策定橋梁数 1 級町道 長寿命化修繕計画の対象 : 緊急輸送路に位置する橋梁 桁下に道路がある橋梁 観光地へのアクセス道路に位置する橋梁 バス路線に位置する橋梁 市町村間を結ぶ路線に位置する橋梁 国道, 主要地方道へのアクセス路線に位置する橋梁 近隣に重要な施設がある橋梁 13 9 137 全管理橋梁 159 橋 (BOX カルバート含む ) のうち 架設次が判明している 7 橋の中で供用期間は 5 未満ですが施工度が比較的古く 橋長 15m 以上の 橋を今度の計画の対象とします 級町道 町道 18 合計 159
(3) 健全度の把握及び日常的な維持管理に関する基本的な方針 1) 健全度の把握の基本的方針本町では橋梁の状況に応じた点検を5 毎に定期的に行います 道路橋に関する基礎データ収集要領 ( 案 ) ( 国土交通省国土技術政策総合研究所 ) に基づいた点検を定期的に行い 橋梁のデータを記録 蓄積することにより健全度を把握して行きます ) 日常的な維持管理に関する基本的な方針点検のほかに日常的なパトロールにより状況確認を行い 記録し 維持管理の一助とします 特に損傷の要因となる滞水を防ぐために 排水装置の土砂詰まりなどの除去に有効な橋梁の清掃を実施します (4) 対象橋梁の長寿命化及び修繕 架替えに係る費用の縮減に関する基本的な方針 町が管理する橋梁の中で 架設後 3 以上経過した橋梁は全体の約 67% を占めているため 近い将来一斉に架替時期を迎えることが予想されます したがって 計画的かつ予防的な修繕対策の実施へと転換を図り 橋梁の寿命を1 間とすることを目標とし 修繕及び架替えに要するコストを縮減します