Microsoft Word - 取得価額.doc

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198 第 3 章 減価償却資産の取得価額 キーワード ソフトウエアに係る取得価額購入したソフトウエアの取得価額は 1 当該資産の購入の代価と 2 当該資産を事業の用に供するために直接要した費用との合計額とされています 引取運賃 荷役費 運送保険料 購入手数料 関税 その他の当該資産の購入のために要

日本基準基礎講座 有形固定資産

【問】新ロゴマークの商標登録までに要する費用の取得価額算入の要否

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

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改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

き県が負担する負担金の額 ( 当該負担金の額が他の法令の規定により軽減される場合にあつては, その軽減されることとなる額を控除した額 以下 県負担額 という ) から当該事業に要する費用の額 ( 加算額がある場合にあつては, 加算額を控除して得た額 ) に100 分の25 以内で規則で定める割合を乗

Microsoft Word - 不動産ファンドに関する国際財務報告基準 第6回.doc

6 課税上の取扱い日本の居住者又は日本法人である投資主及び投資法人に関する課税上の一般的な取扱いは 下記のとおりです なお 税法等の改正 税務当局等による解釈 運用の変更により 以下の内容は変更されることがあります また 個々の投資主の固有の事情によっては異なる取扱いが行われることがあります (1)

税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

二十一旧第 61 条 (( 認定研究開発事業法人等の課税の特例 )) 関係 ( 廃止 ) 第 5 章の 3 認定研究開発事業法人等の課税の特例 ( 廃止 ) 第 61 条 ( 認定研究開発事業法人等の課税の特例 ) 関係 ( 廃止 ) ( 軽減対象所得金額に係る益金の額 ) 61-1

このため 法人税法の取扱いでは 収益の計上時期について各法人の任意の取扱いに委ねるのではなく 課税の公平の観点からこれを統一的に取扱うこととしている すなわち 法人が商品等を販売した場合には それによる収益は商品等の 引渡しがあった日 に収益に計上することとしている つまり 商品等の買主への引渡しと

第 5 章 N

投資法人の資本の払戻 し直前の税務上の資本 金等の額 投資法人の資本の払戻し 直前の発行済投資口総数 投資法人の資本の払戻し総額 * 一定割合 = 投資法人の税務上の前期末純資産価額 ( 注 3) ( 小数第 3 位未満を切上げ ) ( 注 2) 譲渡収入の金額 = 資本の払戻し額 -みなし配当金額

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

【表紙】

所得税関係 ( 住宅ローン控除の特例 ) の改正 ⑵ 震災税特法の制度 ( 適用期間の特例 ) の概要東日本大震災によって被害を受けたことにより 住宅ローン税額控除の適用を受けていた家屋 ( 以下 従前家屋等 といいます ) を居住の用に供することができなくなった居住者については その居住の用に供す

10 解説 p1 ⑵⑶ ⑷ 11

目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

法人の減価償却制度の改正に関するQ&A

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

PowerPoint プレゼンテーション

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

02_(案の2①)概要資料(不均一)

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

することが適当であることから 本通達では 特定施設の敷地の用に供される土地等には 土地又は土地の上に存する権利を取得した時において 現に特定施設の敷地の用に供されているもの及び特定施設の敷地の用に供されることが確実であると認められるものが該当することを明らかにしている なお 取得の時において特定施設


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平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

( 相続時精算課税適用者の死亡後に特定贈与者が死亡した場合 ) (6) 相続時精算課税適用者 ( 相続税法第 21 条の9 第 5 項に規定する 相続時精算課税適用者 をいう 以下 (6) において同じ ) の死亡後に当該相続時精算課税適用者に係る特定贈与者 ( 同条第 5 項に規定する 特定贈与者

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

諸費用の法人税の取扱い質疑応答

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( 資産の部 ) ( 負債の部 ) Ⅰ 特定資産の部 1. 流動負債 366,211,036 1 年内返済予定 1. 流動資産 580,621,275 特定社債 302,000,000 信託預金 580,621,275 事業未払金 2,363, 固定資産 6,029,788,716 未払

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

企業会計の利益 法人税法上の所得金額 売上原価販売費一般管理費営業外費用特別損失 売上 営業外収益特別利益 損金の額原価費用損失の額 益金の額 ( 収益の額 ) 当期純利益所得の金額 2 益金の額に算入すべき金額とは何か益金の額に算入すべき金額とは 法人税法の規定や他の法令で 益金の額に算入する 又

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

Z-64-A 簿記論〔第一問〕-解 答-

平成16年版 真島のわかる社労士

投資主が受け取る配当等の額については 原則どおり配当等の額を受け取る際に20%( 所得税 )( 平成 25 年 1 月 1 日から平成 49 年 12 月 31 日までは復興特別所得税とあわせて20.42%) の税率により源泉徴収された後 総合課税の対象となります ( ロ ) 出資等減少分配に係る税

平成23年度税制改正の主要項目

49 年 12 月 31 日までの間 源泉徴収される配当等の額に係るの額に対して 2.1% の税率により復興 特別が源泉徴収されます b. 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る利益を超える金銭の分配 ( 分割型分割及び株式分配並びに組織変更による場合を除く 以下本 1において同じ

第4期電子公告(東京)

( ロ ) 出資等減少分配に係る税務個人投資主が本投資法人から受取る出資等減少分配 ( 所得税法第 24 条に定めるものをいいます 以下 本 ( ロ ) 出資等減少分配に係る税務 において同じです ) のうち本投資法人の税務上の資本金等の額に相当する金額を超える金額がある場合には みなし配当 ( 計

函館市工業団地土地の貸付け実施要綱

 

税務調査      業種別・狙われるポイント

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土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

損金経理と積立金経理の違い ( 圧縮超過額がない場合の基本構造 ) 例 A 社は 50の国庫補助金を得て 100で機械を取得した なお A 社の経常利益は 100 である * 仕訳の違い ( 単位 : 百万円 ) 損金経理積立金経理 補助金受贈と機械取得時の仕訳 ( 両者とも同じ ) 現金預金 50

試験研究費 9,, 7,, Check7 14,, 14,, Check8 7,, 2,, 14,, 6,, 6,, 税務弘報

別紙 2 レコード内容及び作成要領 ( 抄 ) 1 漢字を使用する場合 ⑵ 受給者レコード 項番項目名表現形式 項目長 PIC REAL 位置 記録要領 別添 住宅の新築 購入又は増改築の区分により 次の番号を記録する 租税特別措置法第 41 条第 1 項又は第 6 項に規定する住宅借入金等を有する

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下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

平成20年2月

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所において施工する場合 2 施工にあたり相互に調整を要する工事で かつ 工事現場の相互の間隔が 10km 程度の近接した場所において同一の建設業者が施工する場合 ( 別添 建設工事における現場代理人の常駐義務の緩和に係る取扱いについて に示す 参考 第 2 第 1 項第 3 号に定める該当工事 参照

税額控除の対象となる試験研究費の範囲と税務調整

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

⑷ 納税猶予の打ち切り P. 49 Q. 納税猶予の対象の農地を売却する場合 納税猶予が打ち切られてしまうのですか ⑸ 市町村合併と納税猶予 P. 54 Q.B 町が平成 3 年 1 月 1 日現在特定市であるA 市に合併される場合 旧 B 町の農地等は生産緑地の指定を受けていないと納税猶予の特例は

る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

IFRS基礎講座 IAS第12号 法人所得税

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

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e. 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度 ( ジュニア NISA) 未成年者に係る少額上場株式等の非課税口座制度に基づき 証券会社等の金融商品取引業者等に開設した未成年者口座において設定した非課税管理勘定に管理されている上場株式等 ( 平成 28 年 4 月 1 日から平成 35 年 12

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第2 質疑応答

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別表五(一) 利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書

平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

平成 26 年 5 月に 顧客との契約から生じる収益 (IASB においては IFRS 第 15 号 ( 平成 30 年 1 月 1 日 以後開始事業年度から適用 ) FASB においては Topic606( 平成 29 年 12 月 15 日後開始事業年度から適 用 )) を公表しました これらの

湯河原町訓令第  号

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

所令要綱

Transcription:

減価償却資産の取得価額 購入の場合の取得価額 本体価額 取得価額 + 引取運賃 荷役費 運送保険料 関税 + 購入手数料 + 据付費 試運転費用 +その他購入のために要した費用 ( ) 次の費用は取得価額に算入しないことができる 不動産所得税 自動車取得税 特別土地保有税のうち土地の取得に対して課されるもの 増設に係る事業所税 登録免許税その他登記又は登録のために要する費用 自社で建設 製作 製造した場合の取得価額 取得価額 原材料費労務費経費 事業供用のために直接要した費用 下記基本通達参照のこと ( 高価買入資産の取得価額 )7-3-1 法人が不当に高価で買い入れた固定資産について その買入価額のうち実質的に贈与をしたものと認められた金額がある場合には 買入価額から当該金額を控除した金額を取得価額とすることに留意する ( 借入金の利子 )7-3-1 の 2 固定資産を取得するために借り入れた借入金の利子の額は たとえ当該固定資産の使用開始前の期間に係るものであっても これを当該固定資産の取得価額に算入しないことができるものとする ( 注 ) 借入金の利子の額を建設中の固定資産に係る建設仮勘定に含めたときは 当該利子の額は固定資産の取得価額に算入されたことになる ( 割賦購入資産等の取得価額に算入しないことができる利息相当部分 )7-3-2 割賦販売契約 ( 延払条件付譲渡契約を含む ) によって購入した固定資産の取得価額には 契約において購入代価と割賦期間分の利息及び売手側の代金回収のための費用等に相当する金額とが明らかに区分されている場合のその利息及び費用相当額を含めないことができる ( 固定資産の取得に関連して支出する地方公共団体に対する寄附等 )7-3-3 法人が都道府県又は市町村からその工場誘致等により土地その他の固定資産を取得し 購入の代価のほかに その取得に関連して都道府県若しくは市町村又はこれらの指定する公共団体等に寄附金又は負担金の名義で金銭を支出した場合においても その支出した金額が実質的にみてその資産の代価を構成すべきものと認められるときは その支出した金額はその資産の取得価額に算入する ( 固定資産の取得価額に算入しないことができる費用の例示 )7-3-3 の 2 次に掲げるような費用の額は たとえ固定資産の取得に関連して支出するものであっても これを固定資産の取得価額に算入しないことができる ⑴ 次に掲げるような租税公課等の額イ不動産取得税又は自動車取得税ロ特別土地保有税のうち土地の取得に対して課されるものハ新増設に係る事業所税二登録免許税その他登記又は登録のために要する費用 1

⑵ 建物の建設等のために行った調査 測量 設計 基礎工事等でその建設計画を変更したことにより不要となったものに係る費用の額 ⑶ いったん締結した固定資産の取得に関する契約を解除して他の固定資産を取得することとした場合に支出する違約金の額 ( 土地についてした防壁 石垣積み等の費用 )7-3-4 埋立て 地盛り 地ならし 切土 防壁工事その他土地の造成又は改良のために要した費用の額はその土地の取得価額に算入するのであるが 土地についてした防壁 石垣積み等であっても その規模 構造等からみて土地と区分して構築物とすることが適当と認められるものの費用の額は 土地の取得価額に算入しないで 構築物の取得価額とすることができる 上水道又は下水道の工事に要した費用の額についても 同様とする ( 注 ) 専ら建物 構築物等の建設のために行う地質調査 地盤強化 地盛り 特殊な切土等土地の改良のためのものでない工事に要した費用の額は 当該建物 構築物等の取得価額に算入する ( 土地 建物等の取得に際して支払う立退料等 )7-3-5 法人が土地 建物等の取得に際し 当該土地 建物等の使用者等に支払う立退料その他立退きのために要した金額は 当該土地 建物等の取得価額に算入する ( 土地とともに取得した建物等の取壊費等 )7-3-6 法人が建物等の存する土地 ( 借地権を含む 以下 7-3-6 において同じ ) を建物等とともに取得した場合又は自己の有する土地の上に存する借地人の建物等を取得した場合において その取得後おおむね 1 年以内に当該建物等の取壊しに着手する等 当初からその建物等を取り壊して土地を利用する目的であることが明らかであると認められるときは 当該建物等の取壊しの時における帳簿価額及び取壊費用の合計額 ( 廃材等の処分によって得た金額がある場合は 当該金額を控除した金額 ) は 当該土地の取得価額に算入する ( 事後的に支出する費用 )7-3-7 新工場の落成 操業開始等に伴って支出する記念費用等のように減価償却資産の取得後に生ずる付随費用の額は 当該減価償却資産の取得価額に算入しないことができるものとするが 工場 ビル マンション等の建設に伴って支出する住民対策費 公害補償費等の費用 (7-3-11 の 2 の ⑵ 及び ⑶ に該当するものを除く ) の額で当初からその支出が予定されているもの ( 毎年支出することとなる補償金を除く ) については たとえその支出が建設後に行われるものであっても 当該減価償却資産の取得価額に算入する ( 借地権の取得価額 )7-3-8 借地権の取得価額には 土地の賃貸借契約又は転貸借契約 ( これらの契約の更新及び更改を含む 以下 7-3-8 において 借地契約 という ) に当たり借地権の対価として土地所有者又は借地権者に支払った金額のほか 次に掲げるような金額を含むものとする ただし ⑴ に掲げる金額が建物等の購入代価のおおむね 10% 以下の金額であるときは 強いてこれを区分しないで建物等の取得価額に含めることができる ⑴ 土地の上に存する建物等を取得した場合におけるその建物等の購入代価のうち借地権の対価と認められる部分の金額 ⑵ 賃借した土地の改良のためにした地盛り 地ならし 埋立て等の整地に要した費用の額 ⑶ 借地契約に当たり支出した手数料その他の費用の額 ⑷ 建物等を増改築するに当たりその土地の所有者等に対して支出した費用の額 ( 治山工事等の費用 )7-3-9 天然林を人工林に転換するために必要な地ごしらえ又は治山の工事のために支出した金額 ( 構築物の取得価額に算入されるものを除く ) は 林地の取得価額に算入する ( 公有水面を埋め立てて造成した土地の取得価額 )7-3-10 法人が公有水面を埋め立て取得した土地の取得価額には 当該埋立てに要した費用の額のほか 公有水面埋立法第 12 条 免許料 の規定により徴収された免許料及び同法第 6 条 権利者に対する補償 損害防止施設 の規定による損害の補償に要する金額その他公有水面の埋立てをする権利の取得のために要した費用 ( 以下 7-3-11 においてこれらの費用を 埋立免許料等 という ) の額が含まれることに留意する 2

( 残し等により埋め立てた土地の取得価額 )7-3-11 法人がその事業から生ずる残し ( 滓 ) 等によって造成した埋立地の取得価額は その残し等の処理のために要した運搬費 築石費 捨石工事費等 ( 埋立免許料等を含む 以下 7-3-11 において 埋立費 という ) の額の合計額 ( 当該合計額が埋立工事が完了した日の埋立地の価額を超える場合には その超える金額を控除した金額 ) による ただし 法人が次のいずれかの方法によっているときは これを認める ⑴ 埋立工事中の各事業年度 ( その事業年度が連結事業年度に該当する場合には 当該連結事業年度 ) において支出した埋立費を埋立地の原価の額に算入し その事業年度終了の日における原価の合計額が その埋立地が同日に完成したものとした場合におけるその埋立地の価額を超えるに至った場合において その事業年度において支出した埋立費の額のうち その超える金額を損金の額に算入して計算した原価の額をその取得価額とする方法 ⑵ 埋立費のうち埋立免許料等並びに残し等の処理のための築石費及び捨石工事費の額を埋立地の原価の額に算入し その残し等の処理のために要した運搬費のような築石費及び捨石工事費以外の費用の額をその支出の都度損金の額に算入するとともに 法人がその埋立地の所有権を取得した時 ( 所有権を取得する前にその埋立地に工作物を設置する等埋立地を使用するに至ったときのその使用部分については 使用の時 ) においてその取得時の埋立地の価額 ( 当該価額が埋立費の合計額を超えるときは 当該合計額 ) をその取得価額として修正する方法 ( 宅地開発等に際して支出する開発負担金等 )7-3-11 の 2 法人が固定資産として使用する土地 建物等の造成又は建築等 ( 以下 7-3-11 の 2 において 宅地開発等 という ) の許可を受けるために地方公共団体に対してその宅地開発等に関連して行われる公共的施設等の設置又は改良の費用に充てるものとして支出する負担金等 ( これに代えて提供する土地又は施設を含み 純然たる寄附金の性質を有するものを除く 以下 7-3-11 の 2 において同じ ) の額については その負担金等の性質に応じそれぞれ次により取り扱うものとする ⑴ 例えば団地内の道路 公園又は緑地 公道との取付道路 雨水調整池 ( 流下水路を含む ) 等のように直接土地の効用を形成すると認められる施設に係る負担金等の額は その土地の取得価額に算入する ⑵ 例えば上水道 下水道 工業用水道 汚水処理場 団地近辺の道路 ( 取付道路を除く ) 等のように土地又は建物等の効用を超えて独立した効用を形成すると認められる施設で当該法人の便益に直接寄与すると認められるものに係る負担金等の額は それぞれその施設の性質に応じて無形減価償却資産の取得価額又は繰延資産とする ⑶ 例えば団地の周辺又は後背地に設置されるいわゆる緩衝緑地 文教福祉施設 環境衛生施設 消防施設等のように主として団地外の住民の便益に寄与すると認められる公共的施設に係る負担金等の額は 繰延資産とし その償却期間は 8 年とする ( 土地の取得に当たり支出する負担金等 )7-3-11 の 3 法人が地方公共団体等が造成した土地を取得するに当たり土地の購入の代価のほかに 7-3-1 1 の 2 に定める負担金等の性質を有する金額でその内容が具体的に明らかにされているものを支出した場合には 7-3-11 の 2 に準じて取り扱うことができるものとする ( 埋蔵文化財の発掘費用 )7-3-11 の 4 法人が工場用地等の造成に伴い埋蔵文化財の発掘調査等をするために要した費用の額は 土地の取得価額に算入しないで その支出をした日の属する事業年度の損金の額に算入することができる ただし 文化財の埋蔵されている土地をその事情を考慮して通常の価額より低い価額で取得したと認められる場合における当該発掘調査等のために要した費用の額については この限りでない ( 私道を地方公共団体に寄附した場合 )7-3-11 の 5 法人が専らその有する土地の利用のために設置されている私道を地方公共団体に寄附した場合には 当該私道の帳簿価額を当該土地の帳簿価額に振り替えるものとし その寄附をしたことによる損失はないものとする ( 集中生産を行う等のための機械装置の移設費 )7-3-12 集中生産又はよりよい立地条件において生産を行う等のため一の事業場の機械装置を他の事業場に移設した場合又はガスタンク 鍛圧プレス等多額の据付費を要する機械装置を移設した場合 ( 措置 3

法第 65 条の 2 収用換地等の場合の所得の特別控除 に規定する収用換地等に伴い移設した場合を除く ) には 運賃 据付費等その移設に要した費用 ( 解体費を除く 以下 7-3-12 において 移設費 という ) の額はその機械装置 ( 当該機械装置に係る資本的支出を含む 以下 7-3-12 において同じ ) の取得価額に算入し 当該機械装置の移設直前の帳簿価額のうちに含まれている据付費 ( 以下 7-3-12 において 旧据付費 という ) に相当する金額は 損金の額に算入する この場合において その移設費の額の合計額が当該機械装置の移設直前の帳簿価額の 10% に相当する金額以下であるときは 旧据付費に相当する金額を損金の額に算入しないで 当該移設費の額をその移設をした日の属する事業年度の損金の額に算入することができる ( 注 ) 主として新規の生産設備の導入に伴って行う既存の生産設備の配置換えのためにする移設は 原則として集中生産又はよりよい立地条件において生産を行う等のための移設には当たらない ( 山林立木の取得価額 )7-3-13 植栽のための地ごしらえ費 種苗費 植栽費 ( 通常の補植に要する費用を含む ) ぶ育費 間伐費及び管理費等植栽のための地ごしらえから成林に至るまでの造林に要する一切の費用の金額は 山林立木の取得価額に算入する ただし おおむね毎年 ( 将来にわたる場合を含む ) 輪伐を行うことを通例とする法人の造林に要する費用のうち ぶ育費 間伐費及び管理費については その支出の日の属する事業年度の損金の額に算入することができる ( 注 ) この取扱いによると 原則として間伐費は山林立木の取得価額に算入されるので 間伐材を譲渡した場合には譲渡原価はなく その収益の全額が益金の額に算入されることになるが 法人がその譲渡による収益を益金の額に算入するとともに 間伐費及びその間伐に係る山林立木の帳簿価額のうち間伐材に対応する金額の合計額 ( 当該収益の額を限度とする ) を譲渡原価として損金の額に算入しているときは これを認める ( 出願権を取得するための費用 )7-3-15 法人が他から出願権 ( 工業所有権に関し特許又は登録を受ける権利をいう ) を取得した場合のその取得の対価については 無形固定資産に準じて当該出願権の目的たる工業所有権の耐用年数により償却することができるが その出願により工業所有権の登録があったときは 当該出願権の未償却残額 ( 工業所有権を取得するために要した費用があるときは その費用の額を加算した金額 ) に相当する金額を当該工業所有権の取得価額とする ( 自己の製作に係るソフトウエアの取得価額等 )7-3-15 の 2 自己の製作に係るソフトウエアの取得価額については 令第 54 条第 1 項第 2 号の規定に基づき 当該ソフトウエアの製作のために要した原材料費 労務費及び経費の額並びに当該ソフトウエアを事業の用に供するために直接要した費用の額の合計額となることに留意する この場合 その取得価額については適正な原価計算に基づき算定することとなるのであるが 法人が 原価の集計 配賦等につき 合理的であると認められる方法により継続して計算している場合には これを認めるものとする ( 注 ) 他の者から購入したソフトウエアについて そのソフトウエアの導入に当たって必要とされる設定作業及び自社の仕様に合わせるために行う付随的な修正作業等の費用の額は 当該ソフトウエアの取得価額に算入することに留意する ( ソフトウエアの取得価額に算入しないことができる費用 )7-3-15 の 3 次に掲げるような費用の額は ソフトウエアの取得価額に算入しないことができる ⑴ 自己の製作に係るソフトウエアの製作計画の変更等により いわゆる仕損じがあったため不要となったことが明らかなものに係る費用の額 ⑵ 研究開発費の額 ( 自社利用のソフトウエアについては その利用により将来の収益獲得又は費用削減にならないことが明らかなものに限る ) ⑶ 製作等のために要した間接費 付随費用等で その費用の額の合計額が少額 ( その製作原価のおおむね 3% 以内の金額 ) であるもの ( 資本的支出の取得価額の特例の適用関係 )7-3-15 の 4 法人のした資本的支出につき 令第 55 条第 2 項 第 4 項又は第 5 項 資本的支出の取得価額の特例 の規定を適用し 取得価額及び償却限度額の計算をした場合には その後において 7-4-2 4

の2 転用した追加償却資産に係る償却限度額等 による場合などを除き これらの資本的支出を分離して別々に償却することはできないことに留意する (3 以上の追加償却資産がある場合の新規取得とされる減価償却資産 )7-3-15の5 法人が 令第 55 条第 4 項 資本的支出の取得価額の特例 に規定する追加償却資産 ( 以下この章において 追加償却資産 という ) について同条第 5 項の規定を適用する場合において 当該追加償却資産のうち種類及び耐用年数を同じくするものが 3 以上あるときは 各追加償却資産の帳簿価額をいずれかの組み合わせにより合計するかは 当該法人の選択によることに留意する ( 電話加入権の取得価額 )7-3-16 電話加入権の取得価額には 電気通信事業者との加入電話契約に基づいて支出する工事負担金のほか 屋内配線工事に要した費用等電話機を設置するために支出する費用 ( 当該費用の支出の目的となった資産を自己の所有とする場合のその設置のために支出するものを除く ) が含まれることに留意する ( 減価償却資産以外の固定資産の取得価額 )7-3-16の2 減価償却資産以外の固定資産の取得価額については 別に定めるもののほか 令第 54 条 減価償却資産の取得価額 の規定及びこれに関する取扱いの例による なお 資本的支出に相当する金額は当該固定資産の取得価額に加算する ( 固定資産の原価差額の調整 )7-3-17 法人が棚卸資産に係る原価差額の調整を要する場合において 原材料等の棚卸資産を固定資産の製作又は建設 ( 改良を含む ) のために供したとき又は自己生産に係る製品を固定資産として使用したときは 当該固定資産に係る原価差額は その取得価額に配賦するものとする ( 固定資産について値引き等があった場合 )7-3-17の2 法人の有する固定資産について値引き 割戻し又は割引 ( 以下 7-3-17の2において 値引き等 という ) があった場合には その値引き等のあった日の属する事業年度の確定した決算において次の算式により計算した金額の範囲内で当該固定資産の帳簿価額を減額することができるものとする < 算式 > 値引等の直前における当該固定資産の帳簿価額値引等の額 値引等の直前における当該固定資産の取得価額 ( 注 )1 当該固定資産が法又は措置法の規定による圧縮記帳の適用を受けたものであるときは 算式の分母及び分子の金額はその圧縮記帳後の金額によることに留意する 2 当該固定資産についてその値引き等のあった日の属する事業年度の直前の事業年度 ( その事業年度が連結事業年度に該当する場合には 当該連結事業年度 ) から繰り越された特別償却不足額 ( 特別償却準備金の積立不足額を含む 以下 7-3-17 の 2 において同じ ) があるときは 当該特別償却不足額の生じた事業年度 ( その事業年度が連結事業年度に該当する場合には 当該連結事業年度 ) においてその値引き等があったものとした場合に計算される特別償却限度額を基礎として当該繰り越された特別償却不足額を修正するものとする 5