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5-1. 高大連携活動の実施状況 高校生のの通常授業の履修 聴講が入学後にの単位となる制度を 15% が実施 高大連携活動としてたずねた項目のうち 多く実施されているのは 高校への出張授業 93.5% 次いで オープンキャンパス以外の高校生向けの公開講座 授業 ( 高校での単位付与なし ) 69.0

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この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

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Transcription:

大学生に効果的な教授法 近田政博名古屋大学高等教育研究センター准教授 2013 年 10 月 17 日 ( 木 ) 11:00~12:15 於 : 大阪大学附属図書館総合図書館 2013 年 11 月 28 日 ( 木 ) 11:00~12:15 於 : 国立情報学研究所 1 このセッションの内容 1. 現代の大学生の学修 生活実態を知る 2. 自大学に適した教授法や学修支援のあり方を考える 2 1

Benesse 教育研究開発センター第 2 回大学生の学習 生活実態調査報告書 http://berd.benesse.jp/berd/center/open/report/daigaku_jittai/2012 /dai/index.html (2013 年 9 月 6 日検索 全文ダウンロード可能 ) 実施時期 :2012 年 11 月 調査方法 : インターネット調査 サンプル : 全国の大学 1~4 年生 4,911 人 国立 27.9% 公立 7.0% 私立 65.0% 人文科学 15.3% 社会科学 34.5% 理工 19.1% 農水産 4.4% 医薬保健 11.3% 教育 5.3% その他 10.2% 入試難易度 3 高等学校で習得すべき基礎学力 特に理科 社会全般の基礎が十分ではない可能性が高い 4 2

しんどい思いをしても学習したいという意欲が薄れつつある? 5 自発的に学習する姿勢が乏しくなっている? 6 3

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ティップス先生からの 7 つの提案 名古屋大学高等教育研究センター編 (2005, 2006, 2007, 2011) http://www.cshe.nagoya u.ac.jp/publications/seven.html (2013 年 9 月 6 日検索 ) アメリカの大学で普及している Seven Principles for Good Practice in Undergraduate Education の 7 つの枠組みを日本の大学状況に援用 名古屋大学に埋もれていた優れた教育実践を教員 学生 大学 ( 職員 ) の視点からまとめ 大学の中で広く共有させる 11 たとえば : オフィスアワーに関わる実践手法 オフィスアワーの制度化と促進 教員と学生が気軽に話せる場所の提供 大学 学生 オフィスアワーを通した教育 気軽に研究室に来なさい と伝える 研究室のドアを開けておく 教員 授業でわからないことを教員に質問しにいく 12 6

今日の研修では このうち教員編を使います ( 意識的に ) 教員編の内容を図書館職員の状況に置き換える 図書館職員に求められる教育的役割とはどのようなものか? その教育的役割は教員とどのように異なるか? 13 7 つの基本提案 1. 学生と接する機会を増やす 2. 学生間で協力して学習させる 3. 学生を主体的に学習させる 4. 学習の進み具合をふりかえらせる 5. 学習に要する時間を大切にする 6. 学生に高い期待を寄せる 7. 学生の多様性を尊重する 14 7

グループワークの手順 1.3 人一組のグループをつくり グループ内で自己紹介してください (5 分 ) 2. グループで担当する基本提案を一つ選択してください 3. ワークシートを使い グループで話し合いながら 実践ノウハウを提案してください (15 分 ) 4. グループで提案した実践ノウハウを全体会でみなさんに披露してください (15 分 ) 15 提案 1. 学生と接する機会を増やす クラスの学生に出会ったら声をかける 学生にオフィスアワーを積極的に利用するようにすすめる 学生に自己紹介させる ( 変更 ) 学生にとってお薦めの本を紹介する ( 変更 ) 授業終了後しばらく教室に残り 学生の質問に答える 授業についていけない学生や欠席の多い学生に連絡をとる ( 変更 ) 学生が主催する勉強会やイベントに参加する 16 8

提案 2. 学生間で協力して学習させる 学生同士で協力して学ぶことの重要性を伝える 初回の授業では学生がお互いに知り合える活動を取り入れる 授業時間の内外において共同で行う課題を出す 少人数のグループに分けてディスカッションを行う 学生のグループで利用できるメーリングリストや電子掲示板を設定する 学生が提出したレポートや答案の内容を受講生全体で共有する 学生間でそれぞれの課題を評価し合う活動を取り入れる 17 提案 3. 学生を主体的に学習させる 主体的に授業に参加することの重要性を伝える 授業ではすべての学生に発言 質問する機会を与える 授業の中で学生の課題を発表させる 学んだことを他の学生に教えさせる活動を取り入れる 学生による授業評価アンケートを実施する ( 変更 ) 授業をよりよくするための学生の提案 アイディアを歓迎する 授業内容に関連する研究会やインターンシップなどを紹介する 18 9

提案 4. 学習の進み具合をふりかえらせる 授業の内容が理解できないときは教員に伝えるようにすすめる 小テストや宿題を課すことで学生の進捗状況を常に確認する 良かった点を褒め 同時に建設的コメントを与える 出席票に質問や意見を書かせ 次回の授業で回答する 試験の答案やレポートを一週間以内に返却する テスト終了直後に解答例を学生に配布する 学期中に 1 回以上 個々の学習成果に対して詳細なコメントを与える 19 提案 5. 学習に要する時間を大切にする 日常的な学習や学習計画の重要性を伝える 授業は時間通りに始め 時間通りに終了する 授業の予習 復習や課題に取り組むために必要な学習時間量の目安を伝える 授業には毎回出席して 学習に集中するように求める 大きな課題の場合には 段階的な締切をいくつか設定する 学生に発表させる時は 事前にリハーサルをするよう求める 重要な文献は教材集などの形で早い時期に学生に渡しておく 20 10

提案 6. 学生に高い期待を伝える 学習する内容が学生の将来において持つ意味を考えさせる 毎回の授業の始めにその日の学習目標を板書し 口頭でも説明する がんばって取り組まなければ達成できない課題を用意しておく 意欲的な学生向けに発展的内容の文献 課題を用意する 授業の到達目標を明確に示す ( 変更 ) 成績評価の基準と方法を示す ( 変更 ) 優れた答案やレポートの例を紹介し どの点が優れているか説明する 21 提案 7. 学生の多様性を尊重する 自分と異なる考え方や経験を尊重することの重要性を学生に伝える 学生間の経験 興味 関心 学習スタイルの差異について知る努力をする 予備知識が足りない学生のために補習教材を用意する 障がいをもった学生のために補助器具や教授法の工夫などの便宜をはかる 映像教材 ディスカッション グループ学習などの多様な学習活動を用意する 他の学生に対する差別的発言や攻撃的な言動をしないように求める 教員自身が持つバイアスやステレオタイプに敏感になる 22 11

自大学の学生に適した教授法 学修支援方法は? 自大学の外部環境上 ( チャンス 脅威 ) は? 自大学の内部環境上の特徴 ( 強み 弱み ) は? 個人としてできること 組織として取り組むべきこと 解は一つではない 本質的に重要な問題は何か? 妥当性 ( 的外れでないか?) 信頼性 ( 誰がやっても一定の効果が期待できる ) 23 どうもおつかれさまでした chikada@cshe.nagoya u.ac.jp 24 24 12