問題-1.indd

Similar documents
<4D F736F F D EBF97CD8A B7982D189898F4B A95748E9197BF4E6F31312E646F63>

Microsoft PowerPoint - zairiki_3

<4D F736F F D E682568FCD CC82B982F192668BAD9378>

材料の力学解答集

上式を整理すると d df - N = 両辺を で割れば df d - N = (5) となる ところで

破壊の予測

Microsoft PowerPoint - elast.ppt [互換モード]

第1章 単 位

<4D F736F F F696E74202D AD482DC82C682DF2E B8CDD8AB B83685D>

vecrot

Microsoft Word - 1B2011.doc

線積分.indd

構造力学Ⅰ第12回

第1章 序論

機構学 平面機構の運動学

補足 中学で学習したフレミング左手の法則 ( 電 磁 力 ) と関連付けると覚えやすい 電磁力は電流と磁界の外積で表される 力 F 磁 電磁力 F li 右ねじの回転の向き電 li ( l は導線の長さ ) 補足 有向線分とベクトル有向線分 : 矢印の位

スライド 1

Microsoft PowerPoint - 静定力学講義(6)

2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63>

木村の物理小ネタ ケプラーの第 2 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という) が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に

断面の諸量

< B795FB8C6094C28F6F97CD97E12E786477>

PowerPoint Presentation

点におけるひずみの定義 ( その1)-(ε, ε,γ ) の定義ひずみは 構造物の中で変化しているのが一般的である このために 応力と同様に 構造物内の任意の点で定義できるようにした方がよい また 応力と同様に 一つの点に注目しても ひずみは向きによって値が異なる これらを勘案し あ

前期募集 令和 2 年度山梨大学大学院医工農学総合教育部修士課程工学専攻 入学試験問題 No.1/2 コース等 メカトロニクス工学コース 試験科目 数学 問 1 図 1 は, 原点 O の直交座標系 x,y,z に関して, 線分 OA,OB,OC を 3 辺にもつ平行六面体を示す. ここで, 点 A

20~22.prt

第1章 単 位

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>

座標系.rtf

19年度一次基礎科目計算問題略解

.( 斜面上の放物運動 ) 目的 : 放物運動の方向の分け方は, 鉛直と水平だけではない 図のように, 水平面から角 だけ傾いた固定した滑らかな斜面 と, 質量 の小球を用意する 原点 から斜面に垂直な向きに, 速さ V で小球を投げ上げた 重力の加速度を g として, 次の問い に答えよ () 小

例題1 転がり摩擦

技術者のための構造力学 2014/06/11 1. はじめに 資料 2 節点座標系による傾斜支持節点節点の処理 三好崇夫加藤久人 従来, マトリックス変位法に基づく骨組解析を紹介する教科書においては, 全体座標系に対して傾斜 した斜面上の支持条件を考慮する処理方法として, 一旦, 傾斜支持を無視した

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6

<4D F736F F D20824F F6490CF95AA82C696CA90CF95AA2E646F63>

<8D5C91A28C768E5A8F91836C C768E5A8F A2E786C73>

まえがき 材料力学の教科書を見ると 2ページ目から 微分 積分 行列の式などがずらっと並んでいます もう それを見るだけで拒絶反応を起こしてしまう方もおられるのではないでしょうか? 確かに 三次元で評価しようとするとそのような計算が必要になるかもしれませんが 一次元 二次元なら 簡単な式にまとめられ

Taro-2012RC課題.jtd

剛体過去問解答例 2 1.1) 長さの棒の慣性モーメントは 公式より l I G = Ml /12 A 点のまわりは平行軸の定理より 2 2 I A = Ml /12 + M ( l / 2) = Ml 2 / 3 B y 2) 壁からの垂直抗力を R, 床からの垂直抗力と摩擦力を N,f とすると

Microsoft PowerPoint - 構造力学Ⅰ第03回.pptx

p tn tn したがって, 点 の 座標は p p tn tn tn また, 直線 l と直線 p の交点 の 座標は p p tn p tn よって, 点 の座標 (, ) は p p, tn tn と表され p 4p p 4p 4p tn tn tn より, 点 は放物線 4 p 上を動くこと

数学.pdf

第3章 ひずみ

物理学 (4) 担当 : 白井 英俊

<4D F736F F F696E74202D E94D58B9393AE82F AC82B782E982BD82DF82CC8AEE E707074>

20年度一次基礎略解

Microsoft Word - 断面諸量

ギリシャ文字の読み方を教えてください

( 計算式は次ページ以降 ) 圧力各種梁の条件別の計算式の見出し 梁のタイプ 自由 案内付 支持 のタイプ 片持ち梁 短銃ん支持 支持 固定 固定 固定 固定 ====== はねだし単純梁 ====== 2 スパンの連続梁 集中 等分布 偏心分布 等偏分布 他の多スパン 条件につ いては 7 の説

OCW-iダランベールの原理

44_417

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63>

物理演習問題

集水桝の構造計算(固定版編)V1-正規版.xls

<4D F736F F F696E74202D AB97CD8A E631318FCD5F AB8D5C90AC8EAE816A2E B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63>

平板曲げ理論による部材の等分布荷重または節点の集中荷重を受ける薄板のたわみと断面力の計算ソフト 鉄筋コンクリート床版や鋼板などの平板 ( 薄板 ) の等分布や集中荷重による作用曲げモーメント等の算出方法は 下記の平板の曲げ解析法一覧表より [1 平板曲げ理論による解析 ( 理論解 ) による方法 ]

4.3 材料試験 材料試験とは材料の応力 -ひずみの関係や強度を明らかにするために その材料で作成した供試体( 試験体 ) に荷重を負荷し そのときのひずみ挙動や強度を調べる作業を材料試験という 材料試験では 供試体に一様な応力が発生することが望ましい 一様な応力 とは 至るところ ある

Microsoft PowerPoint - 構造設計学_2006

パソコンシミュレータの現状

参考資料 -1 補強リングの強度計算 1) 強度計算式 (2 点支持 ) * 参考文献土木学会昭和 56 年構造力学公式集 (p410) Mo = wr1 2 (1/2+cosψ+ψsinψ-πsinψ+sin 2 ψ) No = wr1 (sin 2 ψ-1/2) Ra = πr1w Rb = π

Microsoft PowerPoint - zairiki_10

材料強度試験 ( 曲げ試験 ) [1] 概要 実験 実習 Ⅰ の引張り試験に引続き, 曲げ試験による機械特性評価法を実施する. 材料力学で学ぶ梁 の曲げおよびたわみの基礎式の理解, 材料への理解を深めることが目的である. [2] 材料の変形抵抗変形抵抗は, 外力が付与された時の変形に対する各材料固有

スライド 1

応用数学Ⅱ 偏微分方程式(2) 波動方程式(12/13)

第 2 章 構造解析 8

Math-Aquarium 例題 図形と計量 図形と計量 1 直角三角形と三角比 P 木の先端を P, 根元を Q とする A 地点の目の位置 A' から 木の先端への仰角が 30,A から 7m 離れた AQB=90 と なる B 地点の目の位置 B' から木の先端への仰角が 45 であ るとき,

静的弾性問題の有限要素法解析アルゴリズム

技術専攻の学 生に向けた授業「材料力」

PowerPoint Presentation

< BD96CA E B816989A B A>

計算例 5t超え~10t以下用_(補強リブ無しのタイプ)

Microsoft PowerPoint - zairiki_7

Microsoft PowerPoint - 講義PPT2019.ppt [互換モード]

θ T [N] φ T os φ mg T sin φ mg tn φ T sin φ mg tn φ θ 0 sin θ tn θ θ sin φ tn φ φ θ φ mg θ f J mg f π J mg π J J 4π f mg 4π f () () /8

<4D F736F F F696E74202D20906C8D488AC28BAB90DD8C7689F090CD8D488A D91E F1>

ÿþŸb8bn0irt

新日本技研 ( 株 ) 技術報告 弾性横桁で支持された床版の断面力式 仙台支店 設計部高橋眞太郎 本社 顧問倉方慶夫 元本社 顧問高尾孝二 要旨 橋梁形式は 公共事業費抑制の要求を受けてコスト縮減を図ることができる合理化形式の採用が多くなっている この流れを受けて鈑桁形式では少数鈑桁橋

<48616E616B6F31352D8CF68EAE8F5797CD8A772E6A6864>

<4D F736F F F696E74202D AB97CD8A E630398FCD5F8AC C896E291E8816A2E B8CDD8AB B83685D>

Microsoft PowerPoint - 材料加工2Y0807V1pdf.ppt

PowerPoint プレゼンテーション

2013年度 九州大・理系数学

<4D F736F F F696E74202D20836F CC8A C58B858B4F93B982A882E682D1978E89BA814091B28BC68CA48B E >

配管設計解析に関する補足技術資料 全 6 頁 曲げモーメントを負荷した場合のエルボの変形 MSP0002-R 年 5 月 31 日 エムエス配管解析技術水野貞男 1. まえがき曲げモーメントを負荷した場合のエルボの変形に就いては, 配管の設計解析法 (1) の 項で説明して

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 中村工大連携教材(最終 ).doc

( 表紙 )

Microsoft PowerPoint - シミュレーション工学-2010-第1回.ppt

砂防堰堤設計計算 透過型砂防堰堤

2018年度 東京大・理系数学

ÿþŸb8bn0irt

平成 30 年度 前期選抜学力検査問題 数学 ( 2 時間目 45 分 ) 受検番号氏名 注 意 1 問題は, 表と裏にあります 2 答えは, すべて解答欄に記入しなさい 1 次の (1)~(7) の問いに答えなさい (1) -3 (-6+4) を計算しなさい 表合計 2 次の (1)~(6) の問

Microsoft Word - thesis.doc

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ

H23 基礎地盤力学演習 演習問題

Taro-解答例NO3放物運動H16

(Microsoft PowerPoint - \221\34613\211\361)

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

Transcription:

科目名学科 学年 組学籍番号氏名採点結果 016 年度材料力学 Ⅲ 問題 1 1 3 次元的に外力負荷を受ける物体を考える際にデカルト直交座標 - を採る 物体 内のある点 を取り囲む微小六面体上に働く応力 が v =- 40, = 60 =- 30 v = 0 = 10 v = 60 である 図 1 の 面上にこれらの応力 の作用方向を矢印で記入し その脇にその矢印が示す応力成分を記入しなさい 図 1 問題 1 3 次元的に外力負荷を受ける物体を考える際にデカルト直交座標 - を採る この座標系に関する応力成分とひずみ成分の間には 縦弾性係数を せん断弾性係数を G ポアソン比をνで表すとき 一般に以下の関係式が成立する _ v = "] 1- f g + f ] + f g, ] 1 + g] 1 - g v = "] 1- f g + f ] + f g, ] 1 + g] 1 - g v = "] 1- f g + f ] + f g, ` -----------------------------(1) ] 1 + g] 1 - g = Gc = Gc = Gc (1) 平面内で平面応力状態にあるとき その値が 0 と考えて良い応力成分は何か列挙しなさい () 前問 (1) で挙げたことを利用し f をf およびf を用いて表しなさい (3) 前問 () を用いて v v をf およびf を用いて表しなさい 解答 σ τ τ 問題 1 1 応力成分を表す つの指標のうち 最初の文字でその応力成分が作用する面を 番目の文字でその応力成分が作用する方向を示す 一方 値の正負でその応力の作用方向を示す τ σ τ τ τ σ そのルールは 応力が作用する面に外向き法線 ( 物体の外に向かう法線 ) を立てた時 その法線が ( 作用面を示す ) 座標軸の正 ( 負 ) の方向と一致する時 ( 作用方向を示す ) 座標 図 1 軸の正 ( 負 ) の方向に作用する また = = = であることを考慮すれば 図 1 に示すようになる -1-

問題 1 (1) 平面内で平面応力状態ということであるから 軸方向に作用する応力成分の値は全て 0 である したがって v= ] = g= ] = g = 0 ------------------------------------() である () v = 0であるから これを式 (1) に代入すれば =- ] f + f g --------------------------------------------(3) 1 - f (3) 式 (3) の関係を式 (1) の最初および 番目の式に代入すれば = "] 1- f g + f ] + f g, ] 1 + g] 1 - g v = < ] 1- f g + ( f- ( f+ f) ] 1 + g] 1 - g 1 - = < (] 1-g- f+ d1- nf ] 1 + g ] 1 - g 1-1 - = 1 + 1 - ] f + ] g] g f g 同様に = 1 + 1 - ] f + ] g] g f g v --

科目名学科 学年 組学籍番号氏名採点結果 016 年度材料力学 Ⅲ l θ θ G H J I l 図 1 図 図 3 図 4 問題 図 1に示すように 長さ l に比して幅 厚さ t が小さい薄板 (l H t) がある こ の薄板の上下端に引張りの外力 が作用している 座標系 -( 軸は板厚方向 ) を図に示 すように採る この薄板の 軸に垂直な断面積を 0 とする (1) 軸に垂直な断面に作用する垂直応力 v 0を求めよ () 図 に 軸に垂直な断面を反時計回りに角 θ 回転した断面 で仮想切断して出来る下側 部分を示してある この断面 の断面積 を 0 および θ を用いて表しなさい (3) 図 に示す断面 上に作用する垂直応力 v およびせん断応力 をv 0およびθを用いて 表しなさい (4) 図 3 に図 の断面 をさらに反時計方向に 90 回転した断面 で仮想切断して 出来る上側部分を示してある この断面 の断面積 を 0 および θ を用いて表しなさい (5) 図 3に示す断面 上に作用する垂直応力 v およびせん断応力 をv 0およびθを用いて 表しなさい (6) i = 30c v 0 = 00 のとき v 捨五入し 有効数字 3 桁で求めよ v -1- および を求めよ ただし 有効数字 4 桁目を四 (7) 図 4 に断面 に平行な つの面および断面 に平行な つの面で作られる微小四角形 GHIJ が示してある この微小四角形に作用する応力を前問 (6) の結果を利用して 次ページの 図 5に示しなさい ただし 応力の作用方向は矢印で その脇にその応力の大きさ ( 絶対値 ) を記入しなさい (8) 前問 (7) で描いた図を参考に 次ページの図 6にこの応力状態を示す Mhr の応力円を描きなさい ただし 半径や角度の計算当たって 数値は有効数字 4 桁目を四捨五入し 有効数字 3 桁で示すこと また 面 GH(JI) や面 HI(GJ) の応力状態を示す点 その点の縦横座標値 主応力 v 1 ている面とのなす角を示すこと v および最大せん断応力 m 最小せん断応力 min 面 GH(JI) と主応力 v 1が作用し (9) 主応力 v 1およびv が作用する面は 面あるいは 面とどのような関係にあるか (10) 最大せん断応力 m および最小せん断応力 minが作用する面は 面あるいは 面とどのような

科目名 学科 学年 組 学籍番号 氏名 採点結果 016 年度材料力学 Ⅲ 関係にあるか G H I 図 5 J σ(m) τ(μ) 図 6 解答 (1) 軸に垂直な断面の断面積は 0 この面に作用する内力は であるから v 0 = 0 sinθ θ csθ θ 0 sinθ 図 0 θ θ csθ 図 3 () 図 を参考にすれば と 0 の関係は cs i = 0 であるから は次のようになる 0 = cs i (3) 図 を参考にすれば v cs i cs i = = = cs i= v0 cs i 0 0 cs i sin i sin i = = = sinics i 0 0 cs i -(1) 1 = v0sinics i= v0sin i -------------() (4) 図 3 を参考にすれば と 0 の関係は sin i = 0 であるから は次のようになる 0 = sin i --

(5) 図 3 を参考にすれば v sin i sin i = = = sin i= v0 sin i 0 0 sin i cs i cs i 1 = = = sinics i= v0sinics i= v0sin i 0 0 sin i -------------------------(3) ---------(4) (6) 前問 (3) および (5) で得られた式 (1) (4) を用いれば 3 v = 00 [ ] # cs 30c = 00 [ ] # = 150 4 1 = # 00[ ] # sin] # 30cg= 50 3 [ ]. 86. 60 Y g[ ] = 86. 6[ ] v = 00 [ ] # sin 30c = 50. 0 [ ] 1 = # 00[ ] # sin] # 30cg= 50 3 [ ]. 86. 60 Y g[ ] = 86. 6[ ] (7) (8) は 下の図 5 および図 6 に示す通りである Mhr 円の半径 r r = ] 150-100g + ] 86. 6g. 999978. Y g = 100. 0 Mhr の応力円上で面 GH(JH) と主応力 v 1が作用する面とのなす角 i i = tn 86. 6 tn 17. 3. 59. 999g 60. 0c 150-100 = = - 1-1 Y 150M H 50.0M 86.6M 86.6M G J I 150M 86.6M 50.0M -100-50 -86.6 σ 50 τmin 60 GH(JI) σ1 100 150 00 σ(m) 86.6M 50 図 5 86.6 100 HI(GJ) τm τ(μ) 図 6 (9) 図 6 から 主応力 v 1が作用する面は 面 GH を時計回りに 30 回転した面 すなわち 面である 主応力 v が作用する面は これと直交する 面である (10) 最大せん断応力 mの作用する面は 図 6 から 面を時計回りに 45 回転した面である 最小せん断応力 minが作用する面は 面を反時計回りに 45 回転した面である -3-

科目名 学科 学年 組 学籍番号 氏名 採点結果 016 年度材料力学 Ⅲ 問題 3 直径 d が 50mm 長さ l が 1m の丸軸 がある 以下の各問に答えなさい 397N 397N φ d=50mm 0.5m 1m 図 3 1 0 図 3 1 1 図 3 1 736Nm 0.5m 736Nm φ d=50mm 1m 図 3 0 図 3 1 図 3 (1) 図 3 1 0に示すように 丸軸 が水平に左端 および右端 で単純支持されている の中点 に 397N の力が鉛直下向きに作用している 左端 からの距離が 点と同じであるが 下端に位置する点を とする この時 点および 点に生ずる曲げ応力 v ] g v ] gを求めよ ただし 有効数字 4 桁目を四捨五入し 有効数字 3 桁で求めよ () 図 3 1 1および図 3 1 は つの 平面と つの 平面で 点および 点を囲む微小四角形を示した 図 3 1 1は 点を真上から見下ろした図であり 図 3 1 は 点を真下から見上げた図である これらの図に 前問 (1) で求めた応力が微小四角形に作用している方向を矢印で示し そのわきに応力の大きさ ( 絶対値 ) を記入しなさい ただし 曲げ変形により生ずるせん断応力は 無視出来るものとする (3) 図 3 0は 丸軸の左端 および右端 に 736Nm のトルクが負荷され 丸軸 が捩られていることを示してい る この時丸軸の表面に生ずるせん断応力 ] gを求めよ ただし 有効数字 4 桁目を四捨五入し 有効数字 3 桁で求めよ (4) 図 3 1および図 3 は つの 平面と つの 平面で 点および 点を囲む微小四角形を示した 図 3 1は 点を真上から見下ろした図であり 図 3 は 点を真下から見上げた図である これらの図に 前問 (3) で求めたせん断応力が微小四角形に作用している方向を矢印で示し そのわきに応力の大きさ ( 絶対値 ) を記入しなさい -1-

736Nm 0.5m 397N 397N 736Nm 1m 図 3 3 0 φ d=50mm 図 3 3 1 図 3 3 σ(m) τ(m) 図 3 4 1 点の応力状態 (5) 次ページの図 3 3 0 に 丸 軸 が前問 (1) の曲げ変形と 前問 (3) の捩り変形を同時に受 ける場合を示している 図 3 3 1および図 3 3 は つの 平面と つの 平面で 点および 点を囲む微小四角形を示した 図 3 3 1は 点を真上から見下ろした図であり 図 3 3 は 点を真下から見上げた図である これらの図の微小四角形に作用している応力の方向を矢印で示し そのわきに応力の大きさ ( 絶対値 ) を記入しなさい (6) 図 3 4 1および図 3 4 に 点および 点の応力状態を表す Mhr の応力円を示しなさい ただし プロットした点の座標および座標面 主応力 v 1 v を表す点とその横座標 最大せん断応力 mおよび最小せん断応力 min を示す点とその縦座標 円の中心の横座標を必ず示すこと 角度を計算する場合は 有効数字 4 桁目を四捨五入し 有効数字 3 桁で示すこと σ(m) τ(m) 図 3 4 点の応力状態 --

解答 (1) はりに作用する鉛直下向きの荷重を とすれば この荷重ははり の中点 に負荷されているから 両支点 の支持力は鉛直上向きに である はりの長さを l とすれば 左端 から () 点までの距離はl であるから () 点における曲げモーメントは l 4で与えられる 点 4 の 座標は- d 点の 座標はd であること 断面 次モーメント I はrd 64で計算されることに注意すれば 点および 点に生ずる曲げ応力 v ] g v ] gは次のように計算される v l d # d- n 4 8l 8# 397 [ N] # 1 [ ] 8# 397 = =- =- - =- [ ] rd rd r] 50# 10 [ ] g 15r 64 c 4 3 3 3.- 80. 00018 Y g[ ] =-80. 0 [ ] 同様に計算すると v = 80. 00018 Y g[ ] = 800. [ ] () はりの曲げ応力 v は はりの軸方向 ( 軸方向 ) の垂直応力であり 前問 (1) の計算結果から 点では圧縮応力 点では引張応力であるから その作用方向は下図のようになる 80.0M 80.0M 80.0M 80.0M 図 3 1 1 図 3 1 (3) 直径 d の丸軸がトルク T で捩られる時 丸軸の中心軸から半径方向に ρ 離れた点に生ずるせん断 応力 t ]gは 断面 次極モーメントを I p で表せば Tt t ]g= I p 4 で与えられる 軸 の表面は ρがd であること また I p はrd 3で計算されるから 求め るせん断応力 ] gは次のようになる T # d d n 16T 16# 736 [ ] 16# 736 = 4 = [ ] d d 3 = -3 3 = r r r] 50# 10 [ ] g 15r 3. 9. 9873 Y g[ ] = 300. [ ] (4) 隣り合う面が直交する ( 例えば ここの例のように ) 場合 そこに作用するせん断応力 τは 矢印の矢じりが向かい合うか あるいは矢羽根が向かい合うように作用する また その大きさは互いに等しいことを考慮すれば () 点を取り囲む微小四角形に作用するせん断応力 τは 次ページの図 3 1 および図 3 に示すようになる -3-

30.0M 30.0M 30.0M 30.0M 30.0M 30.0M 30.0M 30.0M 図 3 1 図 3 (5) 曲げと捩りを同時に受けた場合の応力状態は それそれの応力状態の重ね合わせで求められる したがって 点の応力状態は 図 3 1 1 と図 3 1 に示す応力状態の和で示され 同様に 点の応力状態は 図 3 1 と図 3 に示す応力状態の和で示される したがって 点および 点の応力状態は 下の図に示すようになる 30.0M 30.0M 80.0M 30.0M 30.0M 80.0M 80.0M 30.0M 30.0M 80.0M 30.0M 30.0M 図 3 3 1 図 3 3 (6) 図 3 3 1 および図 3 3 を参照し 点および 点の応力状態を Mhr の応力円 で表すと以下のようになる τmin -50-40 -30-50 -40-30 τmin -0-0 σ 36.9-90 -100-80 -60-40 -0 σ1 10 σ(m) σ -10-0 0 40 36.9 60 80 σ1 90 σ(m) τm 0 0 30 30 40 40 50 τ(m) τ(m) 図 3 4 1 点の応力状態図 3 4 点の応力状態 τm -4-