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Sample2 g/dl Target1 : 6.01 g/dl TP Target2 : 8.39 g/dl

医学教育用基準範囲 JCCLS 共用基準範囲に基づく 医学部学生用基準範囲設定についてのパブリックコメント公募 JCCLS 基準範囲共用化委員会 JCCLS 共用基準範囲は一般的な臨床検査 40 項目の基準範囲であり 日本臨床検査医学会 日本臨床化学会 日本臨床衛生検査技師会 日本検査血液学会の共同

九州支部卒後研修会症例

地区別参加推移 平成 25 年度社団法人岐阜県臨床検査技師会精度管理報告会 精度管理総括 多和田嘉明 ( 東海中央病院 ) 1 医療施設数 ( 病院 ) 保健所 市町村別 ( 平成 22 年 ) 試料別参加推移 2 3 参加費推移 点数分布推移 コース名 H19 H20 H21 H22 H23 H2

各研究班精度管理調査結果報告 ( 臨床化学検査 2 ) 平成 25 年度社団法人岐阜県臨床検査技師会精度管理報告会 各研究班精度管理調査結果報告 臨床化学検査 (1) 渡辺景介 ( 東海中央病院 ) 評価方法日臨技の評価方法に準拠した Mg は参考調査 項目評価方法 A B C GLU 項目一括評価

生化学的検査 はじめに 平成 27 年度の生化学検査精度管理調査は 登録衛生検査所 17 施設と一般病院等 85 施設の計 102 施設を対象に実施した 参加施設の内訳は下表の通りである 昨年度に比較して 生化学部門では 一般病院の参加施設が 5 施設増加し HbA1c においては登録衛生検査所で

H23_精度管理調査_臨床化学検査

平成 23 年度千葉県臨床検査技師会臨床化学検査研究班 外部精度管理調査実施要項 ( 社 ) 千葉県臨床検査技師会臨床化学検査研究班本年度サーベイ内容の昨年度からの変更点 変更点 1. ドライ機器で測定する場合は 測定対象試料と項目が異なります ドライ以外の機器で測定する場合の試料と測定項目一覧 ド

Microsoft PowerPoint - kagaku (渡邊)報告会用.ppt [互換モード]

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スライド 1

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AST, ALT, LD, ALP γ ー GT, CK, AMY, ChE 日大練馬光が丘病院臨床検査部 竹島秀美

JAB RM300:2014 JAB RM300: /

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血球数算定 ( 血算 ) NTT 東日本関東病院臨床検査部 栗原正博

日本呼吸器学会雑誌第47巻第6号

2019 年度日臨技臨床検査精度管理調査 試薬 測定法分類コート 説明書 Ⅰ. 臨床化学検査 (Glu,TB,DB,Na,K,Cl,Ca,IP,Fe,Mg,TP,Alb,UN,Cre,UA,TC,TG,HDL-C,LDL-C, AST,ALT,ALP,LD,CK,γ GT,AMY,ChE,uGlu,

387 ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( ) ( )

平成 30 年度日臨技臨床検査精度管理調査 試薬 測定法分類コート 説明書 Ⅰ. 臨床化学検査 (Glu,TB,DB,Na,K,Cl,Ca,IP,Fe,Mg,TP,Alb,UN,Cre,UA,TC,TG,HDL-C,LDL-C, AST,ALT,ALP,LD,CK,γGT,AMY,ChE,uGlu,

総合_H1-H4_1810

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血糖高いのは朝食後のため検査項目 下限値上限値 単位名称 9 月 3 日 9 月 6 日 9 月 15 日 9 月 18 日 9 月 21 日 9 月 24 日 9 月 28 日 10 月 1 日 10 月 3 日 10 月 5 日 10 月 9 日 10 月 12 日 10 月 15 日 10 月

項目別統計結果一覧 報告令和 01 年 06 月報告施設名独立行政法人国立病院機構 医王病院 項 目 総蛋白 1.01 項 目 アルブミン 1.01 試 料 試料 1 試料 2 試 料 試料 1 試料 2 報告値 報告値 参考値 目標値 4

(1) ) ) (2) (3) (4) (5) (1) (2) b (3)..

Ⅱ. 参加番号および参加費 参加コースは 1~13 に分かれています 1~13 までの参加番号より 申し込みを希望する番号を選択してください ただし 実施項目が重複する参加番号の組み合わせは選択できません ( 例 :1 番と 11 番 2 番と 3 番 4 番と 5 番 6 番と 7 番 等 ) 参

125 2 P 1st washout 2 PB P mg/dL nd washout 2 P 5.5mg/dL< mg/dL <2.5mg/dL P P 2 D D 3 Ca 10

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CD1 data

生化学検査 臨床検査基準値一覧 近畿大学病院 (1) 検査項目 基準値 単位 検査項目 基準値 単位 CRP mg/dl WBC /μl Na mmol/l M RBC K mmol/l F 3.86-

/12/28 UP 3+, TP 4.2g/dl, Alb 1.9g/dl PSL 50mg/day 1/17 PSL 45mg/day PSL 2006/4/4 PSL 30mg/day mpsl mpsl1000mg 3 2 5/ :90 / :114/64 mmhg

WBC 5700 / l Gran 58.5% Lym 29.0% Eosin 0.3% RBC 499x10 6 / l Hb 14.8 g/dl Hct 44.40% PLT 15.3x10 3 / l PT 157% Fbg 616 mg/dl DD 0.99 g/ml GOT GPT LDH

72 20 Ope / class Alb g/ cm 47.9kg : /min 112/60m

2 章 +αの 情 報 に 着 目 する! 1 血 球 算 定 検 査 結 果 2 生 化 学 検 査 結 果 手 がかりに 乏 しいのも+α 1 症 例 をみてみよう! 1 60 吉 見 祐 輔 percutaneous coronary intervention PCI

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当院の血液検査室の概要 血液検査 system 自動血球分析装置塗抹標本作製装置 La-vietal LS (Sysmex 社 ) XN-3000 (Sysmex 社 ) XN 台 ( RET WPC PLT-F の各チャンネル ) XN 台 SP-10 (Sysmex

[ はじめに ] 本医師会臨床検査精度管理調査が例年通り実施されますが 本医師会より 報告の誤記 を防ぐため に検査薬メーカーにも協 が求められていますので 参考として弊社試薬の回答記 例を作成しました サーベイ調査票の 回答票 への記 に際しては 本医師会発 の調査票の参考としてご使 下さい また

平成 29 年 9 月 平成 29 年度 ( 第 51 回 ) 日本医師会臨床検査精度管理調査 試薬 測定法分類コード説明書回答表の記入例 平成 29 年度日本医師会サーベイ試料 試料番号 検査項目 試料内容 容量 試料 1 2 TP,Alb 凍結乾燥血清 1 ml 試料 TB DB G

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免疫血清

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基準値一覧 ( 平成 24 年 6 月 1 日 ) 独立行政法人国立病院機構東京医療センター 臨床検査科

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1996 papilloma virus 2001 Bowen AIHA PSL1mg/kg BMA PRCA parvovirus B19 PVB19 DNA PCR PV IgM 4 PVB19 PRCA MAP PVB19 DNA DNA PR

取扱説明書 [F-05E]

高脂血症の検査

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CRP 男性基準値女性基準値試料 -1 試料 -2 施設番号測定装置試薬名単位下限上限下限上限測定値 SDI 測定値 SDI 1 TBA-200FR, 200FR NEO, TBA-2000FR 東芝ラテックス比濁法 汎用機 N-アッセイ LA CRP-T ニットーボーニットーボーメディカル 0 0

目次 Ⅰ. はじめに 1 Ⅱ. 千臨技検査値統一化事業 2007 組織体制 2 Ⅲ. 千臨技検査値統一化事業 2007 組織会員 3 Ⅳ. 臨床化学部門基幹病院施設基準 4 Ⅴ. チリトロール 2000 L 概要 ( 製造者規格 ) 5 Ⅵ. 基幹病院による試料保存安定性確認試験 7 Ⅶ. チリトロ

Microsoft Word - 04三宅2012.doc

平成 28 年度日臨技臨床検査精度管理調査 実施要領 当会が実施している 精度管理調査 は 臨床検査全分野が網羅されているわが国唯一の精度管理調査です 医療界における臨床検査を担う責任として 平成 23 年度より当会会員所属施設に限定せず 臨床検査業務を行っている全医療施設を対象として実施しておりま


2010 年 6 月 25 表 身体所見 134 cm 31 kg /60 mmhg 83/ ,

1 2 2 ANCA pouci immune IgG C3 ANCA 68 '01 '02 7 UN 14mg/dl, Cr 0.7 mg/dl, -, - ' UN 45mg/dl, Cr 2.4 mg/dl, Ht 29.5%, 4+, cm 61

る試薬間差を認めた ±3SD で 2 回棄却後の変動係数 (CV) は 正常域試料 C1 は 4.2 % で昨年度 (4.2 %) 同様であったが 異常域試料 C2 は 13.7 %( 同 17.9 %) と改善が認められた C1 C2 共に C 評価 (±3SDI 以上 ) の施設は 3 施設で

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CRP 施設番号 測定装置 試薬名 1 TBA-200FR, 200FR NEO, TBA-2000FR 東芝 ラテックス比濁法 汎用機 N-アッセイ LA CRP-T ニットーボー ニットーボーメディカル mg/dl 2 AU400, AU480, AU

BUN, CRP K mg/ cm, 49.6 kg, BMI /72 mmhg, 92/ Hb 6.7 g/dl PT-INR CT 1 MRI 2a, b T1 T2 T1 MRI

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TC TG HDL-C LDL-C GLU HbA1c 慶應義塾大学病院早川富夫

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H26_大和証券_研究業績_C本文_p indd

第 13 回近畿分析試薬研究会 クロスコンタミについて 協和メデックス ( 株 )

日本呼吸器学会雑誌第44巻第10号

H25臨床検査精度管理総括集_臨床化学部門

測定方法 測定方法 ( ラット マウス共通 一部の系統でのみ測定されている項目も含む ) 血液学的検査 測定条件 絶食 : 約 16 時間 麻酔 : ネンブタール腹腔内投与 採血部位 : 後大静脈 抗凝固剤 : EDTA-2Na(WBC RBC HGB HCT MCV MCH MCHC PLT) E

慈大呼吸器_25-1_02T_CS5.indd

C1,C2 血液凝固 (PT APTT フィブリノーゲン ) はじめに 血液凝固検査は 昨年同様 日臨技の精度管理調査に倣い PT,APTT, フィブリノーゲンの 3 項目のみの調査を実施した 同一地域内で ほぼ例年参加施設 ( 母集団 ) が一定である点を生かし 出来るだけ経年的な変化を施設毎にモ

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第 15 回学術部一泊合同研修会 症例検討 臨床化学 事例 1 28 歳 男性 項目 TP ALB CRE UN AST ALT ALP LDH CK 初検 ( 再測定前 ) 測定値 項目 測定値 7.6 CKMB TC Na K Cl 1

血清学的検査 Ⅰ. はじめに 平成 27 年度の免疫血清学的検査部門精度管理調査として下記の要領でサーベイを実施し たので報告する 登録衛生検査所 10 施設と一般病院等 60 施設の計 70 施設を対象に実施し た 試料を配布した全 70 施設中 69 施設より回答があり 全体の回収率は 98.6

日本呼吸器学会雑誌第48巻第6号

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平成18年度山口県臨床検査精度管理調査の手引き

59 20 : 50 : : : : : 2 / :20 / 25 GTP /28 5/3 5/4 5/8 6/1 1 7kg 6/9 :178.7cm :68.55kg BMI:21.47 :37.3 :78 / :156/78mmHg 1

巻 頭 言

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肝機能検査の基礎

診療工房 診診連携機能説明資料 診療工房について 1. 新しい診診連携機能 2. 情報提供 ( 診診送信 ) の仕方 3. 受信確認の仕方 4. システム設定の受信設定タブ 5. 新しいログイン管理 6. 検査データコピー機能ランチャーについて 7. 県中のボタン医師署名システムについて 8. 医師

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2 Vol. 17, No.1, 2009

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本日の内容 HbA1c 測定方法別原理と特徴 HPLC 法 免疫法 酵素法 原理差による測定値の乖離要因

日本呼吸器学会雑誌第44巻第6号

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37, 9-14, 2017 : cefcapene piperacillin 3 CT Clostridium difficile CD vancomycin CD 7 Clostridium difficile CD CD associate

小児感染免疫第25巻第2号

Transcription:

平成 29 年度社団法人岐阜県臨床検査技師会精度管理報告会 標準化事業総括 平光幹彦 ( 岐阜市民病院 )

精度管理調査結果報告 ( 標準化事業総括 ) 岐阜県総参加施設数 病院 診療所 51 検査センター 9 試薬メーカー 20 昨年より 病院 診療所で 4 施設増 日臨技の精度管理事業昭和 45 年から外部精度管理調査を開始全国参加施設 3800 施設以上現在 742 施設認証 1

項目 29 年度 28 年度項目 29 年度 28 年度項目 29 年度 28 年度 GLU 91% 89% ALB 88% 87% AST 89% 90% T-BIL 88% 89% UA 86% 89% ALT 89% 90% Na 77% 73% BUN 89% 89% ALP 88% 87% K 78% 75% CRE 88% 90% LD 89% 90% Cl 77% 75% TC 83% 86% CK 88% 87% Ca 84% 86% TG 84% 87% GGT 89% 90% IP 80% 81% HDL 83% 83% CHE 78% 81% Fe 78% 75% LDL 81% 83% AMY 88% 87% Mg 50% 46% CRP 89% 84% A1c 98% 94% TP 88% 87% CBC 96% 98% Na,K,CL,Fe,CHE は 70% 台, Mg は 50% と最も低い実施率 Na, K, CL, Fe, CHE, マグネシウムを除けば 多くの項目は 80%~98% と良好. 2

項目 GLU TBIL Na K Cl Ca IP 濃度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 29 年度 平均値 平均値 平均値 CV CV CV 最小値 最大値 低 89.0 85.6 85.7 9 5 3 86 92 高 193.7 195.5 202.1 2 2 6 188 199 低 5 9 7.88 8.41 12 高 5.4 3.41 2.18 3.51 3.71 4.20 4.9 5.8 低 142.5 136.0 133.5 3 7 6 140 144 高 15 145.8 149.3 5 9 8 150 154 低 4.4 3.54 3.72 4 2 2 4.3 4.5 高 5.3 5.34 5.33 5 6 6 5.2 5.4 低 104.9 96.0 10 5 9 9 102 107 高 116.4 106.8 110.4 6 0 7 112 121 低 8.1 6.76 7.19 2.55 8 9 7.5 8.6 高 10.2 9.78 9.93 4 2 0 9.7 1 低 3.6 3.46 2.59 5 4 6 3.4 3.8 高 6.9 5.66 3.58 6 0 1 6.5 7.3 * 外部管理試料の生化学検査は低 高濃度ともプール血清 HbA1c と血液検査はボランティア血液を使用 * 外部管理試料を ±3SD で 2 回除去し, 項目別に参加施設の平均と CV% について評価 3

項目 Fe TP ALB UA UN CRE TC 濃度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 29 年度 平均値 平均値 平均値 CV CV CV 最小値 最大値 低 96.7 8 123.4 2.96 2.51 0 90 104 高 196.9 135.1 239.1 1 9 1 187 210 低 6.6 5.46 5.75 0 6 2 6.4 6.8 高 7.9 8.22 8.32 0 0 5 7.7 8.1 低 4.2 3.44 3.61 2.47 2.61 0 3.9 4.3 高 5.0 5.15 5.15 2.44 7 4 4.6 5.2 低 4.2 3.79 5.71 1 2.53 0 4.1 4.4 高 7.7 7.52 7.87 0 1 0 7.5 8.0 低 14.9 13.71 13.71 3 6 2 14.4 15.8 高 38.7 33.86 43.11 3 1 2 37.0 40.3 低 98 08 2.90 3.81 3.50 2 5 高 3.9 3.375 3.919 9 9 0 3.78 3.98 低 174.0 134.4 144.9 0 6 2 168 181 高 209.2 204.8 219.9 2 9 0 202 217 項目 TG HDL LDL CRP AST ALT ALP 濃度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 29 年度 平均値 平均値 平均値 CV CV CV 最小値 最大値 低 77.7 7 74.0 6 7 5 74 81 高 93.3 109.0 112.6 5 2.47 2 89 96 低 56.5 42.9 45.3 5.08 5.50 4.64 51 61 高 67.9 63.9 67.4 5.41 2.69 2.81 62 73 低 99.5 75.7 8 3.33 3.34 2.56 92 107 高 119.6 115.5 124.8 3.61 3.98 2.48 112 132 低 0.432 0.283 0.381 5.38 5.50 4.64 0.40 1 高 4.151 3.474 4.232 2.85 2.69 2.81 3.81 4.47 低 37.3 25.2 25.5 2.15 3.78 3.47 35 39 高 155.3 114.9 113.4 5 6 3 150 160 低 38.4 22.7 23.4 2.60 4.81 4.27 36 40 高 163.5 128.4 113.8 2.13 6 2.14 154 170 低 293.0 238.3 245.8 3 6 7 277 305 高 427.8 423.1 442.7 2 5 6 408 446 項目 LD CK GGT CHE AMY Mg A1C 濃度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 29 年度 平均値 平均値 平均値 CV CV CV 最小値 最大値 低 196.3 219.1 226.1 6 6 1 188 202 高 423.7 433.5 493.8 8 0 1 411 438 低 170.3 17 189.8 5 0 8 165 177 高 44 45 378.2 9 8 1 428 462 低 64.2 38.1 37.9 2 5 2.16 61 67 高 197.0 16 180.2 7 6 2 192 204 低 30 24 260.2 2 4 4 294 309 高 360.4 363.4 392.5 9 6 5 349 372 低 12 84.2 88.6 8 9 1 115 126 高 303.0 247.1 434.2 4 8 2.16 290 313 低 0 4 1 3.83 2.53 4.32 2.1 2.4 高 4.92 4.26 3.85 7 3.13 2.11 4.7 5.2 低 5.70 5.33 6.19 9 6 2.81 5.5 5.9 高 7.31 6.93 8.05 9 8 3.91 7.1 7.5 項目 Hgb PLT WBC RBC MCV 濃度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 28 年度 27 年度 29 年度 29 年度平均値平均値平均値 CV CV CV 最小値最大値 低 14.83 19 12.47 0 6 2 14.4 15.3 高 14 12.62 13.41 1 7 6 1 12.6 低 165.6 206.8 154.7 4.34 3.93 6.13 150 178 高 187.7 22 195.1 4.75 2.98 4.22 163 202 低 4.23 4.63 3.13 4.16 27 6.49 3.7 4.5 高 3.87 6.54 4.76 4.19 4.86 13.02 3.4 4.1 低 4.782 3.667 4.037 8 6 9 4.62 4.91 高 4.053 4.127 4.376 2 1 3 3.91 4.21 低 93.55 89.14 87.75 2.16 4 2.67 88.5 10 高 90 93 94.30 2.18 2.49 4 85.8 98.4 赤色は 濃度差の少なかった数値と CV 値が高かった数値 4

濃度差の少ない項目 Na K CL Ca TP ALB TC TG HDL LDL 参加施設平均 CV が 5% を超えた項目 項目濃度 29 年 CV 28 年 CV 27 年 CV Hgb PLT WBC RBC MCV 平均 CV が 5% 以上の項目 低濃度 TBIL HDL HDL CRP TBIL CRP 低 7.88 8.41 12 高 3.51 3.71 4.20 低 5.38 5.50 4.64 高 2.85 2.69 2.81 高濃度濃度差の原因 生化学検査はプール血清血液検査はボランティア血液を使用 添加物が高価で調整が難しい. 添加物質のない項目がある CVが高くなる原因 TBIL,CRPは低濃度 試料濃度が低い, 測定方法の違い, 収集時間, 保存温度, 調整時の凍結 融解の繰り返しで成分変性を生じ測定誤差が大きくなる HDL 低 5.08 5.50 4.64 高 5.41 2.69 2.81 試料の問題, 試薬間差, 機種間差, 測定方法, 標本数など問題はあるが, 岐阜県の施設間精度は概ね良好と思われる 5

岐阜県内の内部管理試料 生化学管理試料メーカーから多種の管理試料が販売 Aalto Control Level Ⅰ Aalto Control Level Ⅱ Aalto Control CRPⅡ L- コンセーラ ⅠEX L- コンセーラ ⅡEX L- スイトール Ⅰ L- スイトロール Ⅱ QAP トロール 1X 2X イムノキューセラ Ⅰ-(L) イムノキューセラ Ⅰ-(H) イムノクエスト ARC-SⅠ イムノクエスト ARC-SⅡ イムノピアリ 1 イムノピアリ 2 パフォーマンスベリファイアー Ⅰ パフォーマンスベリファイアー Ⅱ ライフォチェック参考値付生化学コントロール日立 ISE チェック L 日立 ISE チェック H A1c 管理試料機器専用の管理試料 ADAMS A1c コントロール GHb トロール ⅠX ⅡX HbA1c コントロールセットグリコ Hb コントロールデタミナーコントロール HbA1c 液状試薬用 DM ノルディア N HbA1c 用コントロールライフォチェック糖尿病検査コントロール 血液管理試料機器間差が大きく, メーカー指定 e-check(xe) e-check エイトチェック 3WP XN CHECK TESTpoint 3 in1 Abnormal 1 TESTpoint Normal MEK-3D CD26 コントロール プラス 6C セルコントロール 6

測定回数 内部精度管理試料使用状況 臨床化学系項目は 1 日 2 回血液系項目は 1 日 1 回が最も多い 種類 臨床化学系項目 2 種類の管理試料を使用している施設が最も多い 血液系項目は1 種類使用の施設も見られる管理試料は, 正常濃度域で1 種類, 異常濃度域で1 種類が基本 管理試料が 1 種類だと 正常濃度域のみでは, 直線性不良の判断ができない. 異常濃度域のみでは, ブランク上昇の判断ができない 2 種類を隔日で測定するとコスト面と精度管理面を保てる 7

項目別内部管理試料平均と CV% について H29 H28 H27 H29 H28 H27 平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小項目 N 数項目 N 数濃度最大 CV 最大 CV 最大 CV 最大濃度最大 CV 最大 CV 最大 CV 最大 82.4 3.1 低 19 89.6 95.4 2.4 低 17 3.5 4.1 3.0 Glu 2.5 20 0.4 0.3 IP 0.4 7.4 0.3 高 21 25 30 高 18 7.6 2.6 8.4 0.3 0 98.5 0.4 低 21 3.0 8.8 2.6 9.4 低 2011 5.6 227.6 2.6 T-BIL 2.7 3.3 Fe 59.2 0.3 0.2 高 22 4.3 0.4 13.6 2.1 5.0 5.2 高 20 193.8 3.7 224.1 2.1 123.1 0.2 0.2 0.2 0.4 低 22 138.2 142.4 低 10 2.1 2.8 3.3 6.8 Na 5.6 145.8 0.2 0.2 Mg 0.2 3.5 高 23 153.0 0.2 16 高 9 4.7 5.1 4.3 5.8 2.9 2.9 0.3 0 3.9 0.3 0.3 低 22 3.9 4.5 低 21 5.1 6.7 K 3.7 5.8 0.3 0 TP 4.2 0.3 0.2 高 23 6.1 6.8 高 22 7.1 8.5 2.5 8 0.3 0.3 0.2 2.6 0.3 低 22 94.9 99.9 2.6 低 21 4.3 3.8 Cl 3.7 105.8 0.3 0.2 Alb 0.3 2.9 0.4 0.3 高 23 11 126.9 高 22 4.4 5.4 4.6 8.7 3.6 低 21 9.0 9.3 5.0 2.1 低 20 4.8 5.2 3.0 2.4 Ca 1 0.4 0.4 UA 8.2 0.2 高 22 1 14.0 4.3 高 22 8.7 10.4 H29 H28 H27 H29 H28 H27 平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小項目 N 数項目 N 数濃度最大 CV 最大 CV 最大 CV 最大濃度最大 CV 最大 CV 最大 CV 最大 10 0.3 低 21 15 195.6 2.9 2.9 低 15 3.1 4.4 5.3 3.7 CK 310 0.3 RBC 4.1 0.4 0.4 高 22 407.7 1073 3.0 3.1 高 15 4.6 5.3 5.4 2.8 23.3 0.2 2.9 0.4 0.3 低 21 35.5 7 3.6 3.5 低 15 4.7 3.1 8.8 3.4 2.8 GGT 2.8 84.9 0.3 WBC 6.8 高 22 134.7 45 2.1 高 15 12.8 69.2 2.5 103.0 0.4 0.4 0.4 4.7 0.4 0.4 低 20 219.2 267.7 2.8 2.4 低 15 8.3 5.8 14.4 2.4 ChE 3 0.4 0.2 Hb 0.4 1 0.2 0.3 高 21 33 406.7 4.8 2.1 高 15 1 2.7 16.0 615 58.0 低 6 847.6 1194 2.6 低 15125.7 317.5 5.8 3.7 7.1 IgG 5.3 1035 PLT 0.4 22.1 高 5 1725 0.4 2342 3.6 2.7 高 15 248.3 487.0 4.1 3.0 2.1 3.8 192.7 7 0.2 低 6 318.8 0.4 41 3.1 低 15 78.1 2.6 89.0 IgA 615 MCV 79.4 0.3 0.2 高 5 847.6 0.4 1194 2.6 高 15 8 9 2 5.2 低 6 95.4 2.7 93.7 低 11 5.4 2.1 5.8 IgM 88.9 A1c 5.2 0.4 高 5 204.4 288.0 3.1 高 13 9.8 14.0 H29 H28 H27 H29 H28 H27 平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小平均最小項目 N 数項目 N 数濃度最大 CV 最大 CV 最大 CV 最大濃度最大 CV 最大 CV 最大 CV 最大 14.9 0.2 0.3 低 21 16.0 18.2 5.3 4.5 2.7 低 21 2.6 13.4 2.4 1 3.8 UN 36.2 4 0.3 0.4 CRP 高 22 46.1 56.2 3.8 高 23 3.5 4.2 3.5 27.9 低 21 3.7 2.7 3.5 低 21 4 53.0 3.7 4.1 Cre 6.6 4.2 0.2 AST 103.3 高 22 4.7 0.4 5.6 高 22 128.4 192.6 3.0 108.6 0.4 0.3 0.3 19.4 低 20 116.7 15 低 21 3 2.8 35.8 6.6 2.7 8.7 2.5 TC 1 179.6 0.3 0.3 ALT 177.4 高 20 24 0.4 268.5 高 22 114.2 6.6 3.5 2.5 4 0.4 0.4 6 0.4 低 21 98.4 163.1 低 21183.3 327.7 5.5 5.1 2.6 TG 12.5 83.9 0.4 0.4 0.4 ALP 148 高 22 210.4 25 2.4 2.4 高 22 434.6 1267 5.6 5.2 1 23.8 126.4 低 21 34.5 65.5 2.9 3.4 低 21 156.2 19 HDL 4.4 25.8 0.4 0.3 LD 363.8 0.4 0.4 高 22 0.3 74.3 102.5 7.0 2.5 高 22 398.3 558.7 3.4 53.0 0.3 89.5 0.3 低 20 66.9 0.3 146.7 3.0 2.1 低 21 105.8 13 3.1 LDL 6 AMY 235.3 0.4 0.3 高 22 11 0.2 137.8 2.8 4.0 2.8 高 22 278.0 616.7 3.3 精度管理調査には 51 施設が参加内部管理試料の報告は,4 割程度 赤色は, 今年度平均 CV が 3% を超えた値, 最小 最大 CV が 5% 超えた値 8

内部管理試料について 試料 平均 CV 低濃度 0 高濃度 6 最大 CV が 5% を超えた項目 低濃度 高濃度 平均 CVが3% を超えた項目 項目 N 数 平均最小平均最小濃度最大 CV 最大 T-BIL 低濃度 21 0.3 3.0 8.8 PLT 低濃度 15 125.7 58.0 317.5 5.8 項目 T-BIL Ca UN CRP ALT ALP PLT 平均濃度 9.0 16.0 3 183.3 125.7 平均 CV 3.0 2.6 2.8 最小最大 8.8 5.0 5.3 13.4 6.6 5.5 5.8 項目 T-BIL ALP HDL 平均濃度 4.3 435 74.3 平均 CV 2.1 最小最大 5.0 5.6 7.0 CV が高い原因は, 生理的変動幅の大きい項目 低濃度試料に多い 試料の問題, 手技による管理誤差, 機器別間差や原理の違いによる測定試薬間差 9

内部管理試料について 報告施設数が少なく データが不十分である 使用している内部精度管理試料は 濃度 活性にばらつきがある項目も見られるが 測定範囲から適当な試料と考えられる 施設間差のばらつきが多い施設は, 急いで誤差を収束させる必要がある 岐阜県の参加施設における内部精度管理は 平均 CV 値から見ると日頃からよく管理されている 日臨技外部精度管理調査で C または D 評価となる原因 内部精度管理の管理幅としてコントロールの表示値 集計値が外部精度管理調査の評価幅よりもかなり広い管理幅が設定されているため 試薬ごとの目標値と許容誤差限界の管理幅を添付することで 施設のずれがなくなり標準化が進む 10

まとめ 今後の課題 プール血清の性能向上と安定調達 臨床化学検査は 試薬をJSCC 標準化対応法に変更 血液検査は, 新鮮血によるメーカー間差, 機種間差を考慮しない精度管理 単位表記の統一 共用基準範囲の利用要件は日臨技等の全国的外部精度管理調査において, 測定値に明瞭な偏りがないことが前提日臨技の外部精度管理調査の評価基準 Aは共用基準範囲をそのまま広く適用できます また, 精確性が担保された施設を認証する精度保証施設認証は共用基準範囲の利用要件を満たしていることの説明に利用できる 11