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酸 塩 で 過 敏 な 反 応 を 経 験 したことがある 人 妊 婦 または 妊 娠 している 可 能 性 がある 人 次 の 人 は 慎 重 に 使 う 必 要 があります 使 い 始 める 前 に 医 師 または 薬 剤 師 に 告 げてください 腎 臓 に 重 篤 な 障 害 がある 人 高

過 去 にゾメタ 点 滴 静 注 に 含 まれる 成 分 や 他 のビスホスホン 酸 塩 で 過 敏 な 反 応 を 経 験 したことがある 人 妊 婦 または 妊 娠 している 可 能 性 がある 人 次 の 人 は 慎 重 に 使 う 必 要 があります 使 い 始 める 前 に 医 師 または

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この 薬 を 使 う 前 に 確 認 すべきことは? 次 の 人 は この 薬 を 使 用 することはできません 高 カルシウム 血 症 の 人 次 に 掲 げる 骨 肉 腫 の 発 生 リスクが 高 いと 考 えられる 人 骨 ページェット 病 の 人 原 因 不 明 のアルカリフォスファターゼ


この 薬 を 使 う 前 に 確 認 すべきことは? 次 の 人 は この 薬 を 使 用 することはできません 過 去 にアジスロマイシン 細 粒 10% 小 児 用 KN に 含 まれる 成 分 で 過 敏 な 反 応 を 経 験 したことがある 人 次 の 人 は 慎 重 に 使 う 必 要

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ます 腹 痛 などの 症 状 があらわれた 場 合 は 飲 むのをやめ ただちに 受 診 してください この 薬 を 使 う 前 に 確 認 すべきことは? この 薬 の 使 い 方 は? この 薬 の 使 用 中 に 気 をつけなければならないことは? に 書 かれていることに 特 に 注 意 し

イクセロンパッチの患者向け医薬品ガイド2015年8月改定

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この 薬 を 使 う 前 に 確 認 すべきことは? 〇 この 薬 を 飲 むと 前 兆 のない 突 発 的 睡 眠 ( 前 兆 もなく 突 然 眠 る)や 傾 眠 ( 眠 気 で ぼんやりする)があらわれることがあり この 薬 を 飲 んで 自 動 車 を 運 転 し 突 発 的 睡 眠 により

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図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

この 薬 の 効 果 は? この 薬 は プロトンポンプインヒビターと 呼 ばれるグループに 属 する 薬 です この 薬 は 胃 の 中 で 酸 分 泌 を 抑 えます 次 の 目 的 で 処 方 されます ネキシウムカプセル 10mg ネキシウムカプセル 20mg 胃 潰 瘍 胃 潰 瘍 十 二

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人 間 ドックコース( 脳 検 査 がん 検 査 含 む) 298,000 円 / 税 込 その 他 肥 満 症 やせ 症 高 / 低 血 圧 近 視 乱 視 白 内 障 緑 内 障 網 膜 疾 患 外 部 の 音 を 遮 断 したブースで 音 を 聞 き 取 って 調 難 聴 腹 部 超 音 波

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下 記 のような 体 調 変 化 はございますか? 目 のかゆみ 目 のまわりのかゆみ 目 薬 をさしたとき しみること 目 が 充 血 すること 目 が 見 えづらくなる もやがかかったように 見 えること 目 がころころする ショボショボする 涙 が 出 ること 目 のまわりが 黒 くなる まつ

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4 接 種 の 受 け 方 (1) 指 定 医 療 機 関 へ 予 約 (2) 持 ち 物 次 のものを 持 参 のうえ 体 調 の 良 いときに 接 種 を 受 けてください 母 子 健 康 手 帳 ( 他 の 予 防 接 種 との 間 隔 等 の 確 認 接 種 の 記 録 をします) 予 診

監 修 北 辰 会 有 澤 総 合 病 院 内 科 大 八 木 秀 和 1 時 間 目 子 宮 内 膜 症 名 古 屋 大 学 大 学 院 医 学 系 研 究 科 産 婦 人 科 中 原 辰 夫 NAKAHARA Tatsuo 月 経 困 腎 難 不 を 全 訴 とはどのような えて 来 院 される

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○00表紙

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

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図 2. 男 女 別 部 位 別 がん 死 亡 数 図 3. 胃 がんの 年 齢 階 級 別 がん 罹 患 率 推 移 ( 国 立 がん 研 究 センターがん 情 報 サービス) 男 女 ともに 60 歳 以 降 に 罹 患 率 が 上 がっており 女 性 は 30 年 前 と 比 べ 減 少 傾

総 合 科 学 研 究 科 ( 留 学 生 担 当 ) 文 学 部 文 学 研 究 科 哲 学 思 想 文 化 学 コース 歴 史 学 コース 地 理 学 考 古 学 文 化 財 学 コース 日 本 中 国 文 学 語 学 コース 翀 欧 米 文 学 語 学 言 語 学 コース 比 較 日 本 文

予 防 接 種 による 健 康 被 害 救 済 制 度 について 定 期 の 予 防 接 種 により 引 き 起 こされた 副 反 応 により 医 療 機 関 での 治 療 が 必 要 になったり 生 活 に 支 障 が 出 るような 障 害 を 残 すな どの 健 康 被 害 が 生 じた 場 合

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4. 手 術 により 期 待 される 効 果 手 術 は 直 腸 癌 に 対 する 治 療 として 最 も 確 実 な 方 法 とされていますが これに よりすべての 直 腸 癌 が 治 癒 するわけではありません 肉 眼 的 にすべての 癌 が 取 り 除 けた 場 合 でも 目 には 見 えない

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この 薬 は? 販 売 名 一 般 名 含 有 量 (1 バイア ル 中 ) 50mg 150mg 450mg 50mg PARAPLATIN INJECTION 50mg 150mg PARAPLATIN INJECTION 150mg カルボプラチン Carboplatin 患 者 向 医 薬 品 ガイド 2016 年 4 月 更 新 450mg PARAPLATIN INJECTION 450mg 50mg 150mg 450mg 患 者 向 医 薬 品 ガイドについて 患 者 向 医 薬 品 ガイドは 患 者 の 皆 様 や 家 族 の 方 などに 医 療 用 医 薬 品 の 正 しい 理 解 と 重 大 な 副 作 用 の 早 期 発 見 などに 役 立 てていただくために 作 成 したものです したがって この 医 薬 品 を 使 用 するときに 特 に 知 っていただきたいことを 医 療 関 係 者 向 けに 作 成 されている 添 付 文 書 を 基 に わかりやすく 記 載 しています 医 薬 品 の 使 用 による 重 大 な 副 作 用 と 考 えられる 場 合 には ただちに 医 師 または 薬 剤 師 に 相 談 してください ご 不 明 な 点 などありましたら 末 尾 に 記 載 の お 問 い 合 わせ 先 にお 尋 ねください さらに 詳 しい 情 報 として 医 薬 品 医 療 機 器 情 報 提 供 ホームページ http://www.info.pmda.go.jp/ に 添 付 文 書 情 報 が 掲 載 されています この 薬 の 効 果 は? この 薬 は 抗 悪 性 腫 瘍 剤 で 白 金 を 含 むグループに 属 する 注 射 薬 です この 薬 は がん 細 胞 の DNA 合 成 を 阻 害 する 作 用 により がん 細 胞 の 増 殖 を 抑 制 します 次 の 病 気 と 診 断 された 人 に 医 療 機 関 において 使 用 されます 頭 頸 部 癌, 肺 小 細 胞 癌, 睾 丸 腫 瘍, 卵 巣 癌, 子 宮 頸 癌, 悪 性 リンパ 腫, 非 小 細 胞 肺 癌, 乳 癌 以 下 の 悪 性 腫 瘍 に 対 する 他 の 抗 悪 性 腫 瘍 剤 との 併 用 療 法 - 1 -

小 児 悪 性 固 形 腫 瘍 ( 神 経 芽 腫 網 膜 芽 腫 肝 芽 腫 中 枢 神 経 系 胚 細 胞 腫 瘍, 再 発 又 は 難 治 性 のユーイング 肉 腫 ファミリー 腫 瘍 腎 芽 腫 ) この 薬 を 使 う 前 に 確 認 すべきことは? 患 者 さんまたは 家 族 の 方 は この 薬 の 効 果 や 注 意 すべき 点 について 十 分 理 解 でき るまで 説 明 を 受 けてください 説 明 に 同 意 をした 場 合 に 使 用 が 開 始 されます 次 の 人 は この 薬 を 使 用 することはできません 重 篤 な 骨 髄 抑 制 ( 貧 血 白 血 球 減 少 血 小 板 減 少 など)のある 人 過 去 にパラプラチンに 含 まれる 成 分 や 他 の 白 金 を 含 む 薬 に 対 し 過 敏 な 反 応 を 経 験 したことがある 人 妊 婦 又 は 妊 娠 している 可 能 性 がある 人 ( 動 物 実 験 で 胎 児 の 奇 形 や 胎 児 の 死 亡 が 認 められたとの 報 告 があります ) 次 の 人 は 慎 重 に 使 う 必 要 があります 使 い 始 める 前 に 医 師 または 薬 剤 師 に 告 げ てください 骨 髄 抑 制 ( 貧 血 白 血 球 減 少 血 小 板 減 少 など)のある 人 腎 臓 に 障 害 のある 人 肝 臓 に 障 害 のある 人 感 染 症 にかかっている 人 水 痘 (みずぼうそう)にかかっている 人 高 齢 の 人 小 児 この 薬 を 長 期 にわたり 使 用 している 人 この 薬 には 併 用 を 注 意 すべき 薬 があります 他 の 薬 を 使 用 している 場 合 や 新 たに 使 用 する 場 合 は 必 ず 医 師 または 薬 剤 師 に 相 談 してください この 薬 の 使 い 方 は? この 薬 は 注 射 薬 です 使 用 量 および 回 数 通 常 成 人 の 使 用 する 量 と 使 用 方 法 は あなたの 体 表 面 積 ( 身 長 と 体 重 から 計 算 ) や 症 状 の 程 度 などにより 医 師 が 決 めます がんの 種 類 使 用 方 法 頭 頸 部 がん, 肺 小 細 胞 がん, 睾 丸 腫 瘍, 卵 巣 がん, 子 宮 頸 がん, 悪 1 性 リンパ 腫, 非 小 細 胞 肺 がん 乳 がん 2 神 経 芽 腫 肝 芽 腫 中 枢 神 経 系 胚 細 胞 腫 瘍, 再 3-1 発 又 は 難 治 性 のユーイング 肉 腫 ファミリー 腫 小 児 悪 性 固 形 腫 瘍 瘍 腎 芽 腫 に 対 する 他 の 抗 悪 性 腫 瘍 剤 との 併 用 療 法 の 場 合 網 膜 芽 腫 に 対 する 他 の 抗 悪 性 腫 瘍 剤 との 併 用 3-2 療 法 の 場 合 縦 の 矢 印 で 示 す に 使 用 し その 後 します 副 作 用 の 程 度 などにより 1 回 の 使 用 量 や 使 用 間 隔 が 変 更 されることがあります - 2 -

1 300~400mg/m 2 ( 体 表 面 積 ) 注 を 1 回 注 射 します 1 週 2 週 3 週 4 週 少 なくとも4 週 間 2 トラスツズマブ( 遺 伝 子 組 換 え) 及 びタキサン 系 抗 悪 性 腫 瘍 剤 と 併 用 します 300~400mg/m 2 ( 体 表 面 積 ) 注 を 1 回 注 射 します 1 週 2 週 3 週 少 なくとも3 週 間 3-1 イホスファミドとエトポシ ドと 併 用 します 1 間 かけて 635mg/m 2 ( 体 表 面 積 )を 持 続 注 射 します 又 は 2 間 かけて 400mg/m 2 ( 体 表 面 積 )を 持 続 注 射 しま す 3-2 ビンクリスチン 硫 酸 塩 とエ トポシドと 併 用 します 1 間 かけて 560mg/m 2 ( 体 表 面 積 )を 持 続 注 射 します 36 ヵ 月 齢 以 下 の 患 児 には 1 間 かけて 18.6mg/kg を 持 続 注 射 します 注 : 30 分 以 上 かけて 注 射 します 1 週 2 週 3~4 週 少 なくとも3~4 週 間 1 週 2 週 3~4 週 2 少 なくとも3~4 週 間 1 週 2 週 3~4 週 少 なくとも3~4 週 間 この 薬 の 使 用 中 に 気 をつけなければならないことは? 骨 髄 抑 制 ( 貧 血 発 熱 出 血 しやすい 血 が 止 まりにくいなど)などの 重 篤 な 副 作 用 がおこることがあるので これらの 症 状 があらわれた 場 合 にはすぐに 医 師 薬 剤 師 看 護 師 に 連 絡 してください このため 頻 回 に 臨 床 検 査 ( 血 液 検 査 - 3 -

など)が 行 われます 消 化 器 症 状 ( 吐 き 気 嘔 吐 (おうと) 食 欲 不 振 など)があらわれることがあり ます これらの 症 状 があらわれた 場 合 にはすぐに 医 師 薬 剤 師 看 護 師 に 連 絡 してください 体 の 抵 抗 力 が 弱 まり かぜのような 症 状 からだがだるい 発 熱 などの 感 染 症 にかかりやすくなることがあります 人 ごみを 避 けたり 外 出 後 は 手 洗 いやう がいなどをしたり 感 染 症 にかからないように 気 をつけてください 出 血 しやすくなることがあります 出 血 傾 向 ( 歯 ぐきの 出 血 出 血 が 止 まりに くい あおあざができる 鼻 血 など)の 症 状 があらわれたら すぐに 医 師 また は 薬 剤 師 に 相 談 してください 性 腺 ( 生 殖 腺 )に 副 作 用 があらわれやすくなります 小 児 の 場 合 や 今 後 子 供 を 望 まれる 場 合 は 医 師 に 相 談 してください 授 乳 中 の 人 は 授 乳 を 中 止 してください 他 の 医 師 を 受 診 する 場 合 や 薬 局 などで 他 の 薬 を 購 入 する 場 合 は 必 ずこの 薬 を 使 用 していることを 医 師 または 薬 剤 師 に 伝 えてください こ 副 作 用 は? 特 にご 注 意 いただきたい 重 大 な 副 作 用 と それぞれの 主 な 自 覚 症 状 を 記 載 しまし た 副 作 用 であれば それぞれの 重 大 な 副 作 用 ごとに 記 載 した 主 な 自 覚 症 状 のう ち いくつかの 症 状 が 同 じような 時 期 にあらわれることが 一 般 的 です このような 場 合 には ただちに 医 師 または 薬 剤 師 に 相 談 してください 重 大 な 副 作 用 主 な 自 覚 症 状 汎 血 球 減 少 等 の 骨 髄 抑 制 はんけっきゅうげんしょう とうのこつずいよくせい ショック アナフィラキシー 間 質 性 肺 炎 かんしつせいはいえん 急 性 腎 不 全 きゅうせいじんふぜん ファンコニー 症 候 群 ふぁんこにーしょうこうぐ ん 肝 不 全 かんふぜん めまい 鼻 血 歯 ぐきの 出 血 出 血 しやすい あおあ ざができる 出 血 が 止 まりにくい 耳 鳴 り 息 切 れ 動 悸 (どうき) 発 熱 からだがだるい 冷 や 汗 めまい 意 識 がうすれる 考 えがまとまらな い 血 の 気 が 引 く 息 切 れ 判 断 力 の 低 下 からだがだるい ふらつき 意 識 の 低 下 考 えがまと まらない ほてり 眼 と 口 唇 のまわりのはれ しゃが れ 声 息 苦 しい 息 切 れ 動 悸 じんましん 判 断 力 の 低 下 から 咳 息 苦 しい 息 切 れ 発 熱 からだがだるい からだのむくみ 疲 れやすい 意 識 の 低 下 頭 痛 眼 がはれぼったい 息 苦 しい 尿 がで ない 尿 量 が 減 る 大 きく 深 い 呼 吸 手 のふるえ 筋 力 の 減 退 意 識 を 失 って 深 く 眠 りこむ 吐 き 気 嘔 吐 食 欲 不 振 羽 ばたくような 手 のふるえ - 4 -

肝 機 能 障 害 かんきのうしょうがい 黄 疸 おうだん 消 化 管 壊 死 消 化 管 穿 孔 しょうかかんえし しょう かかんせんこう 消 化 管 出 血 しょうかかんしゅっけつ 消 化 管 潰 瘍 しょうかかんかいよう 出 血 性 腸 炎 しゅっけつせいちょうえん 偽 膜 性 大 腸 炎 ぎまくせいだいちょうえん 麻 痺 性 イレウス まひせいいれうす 脳 梗 塞 のうこうそく 肺 梗 塞 はいこうそく 血 栓 塞 栓 症 けっせん そくせんしょう 心 筋 梗 塞 しんきんこうそく うっ 血 性 心 不 全 うっけつせいしんふぜん 溶 血 性 尿 毒 症 症 候 群 ようけつせいにょうどくし ょうしょうこうぐん 急 性 呼 吸 窮 迫 症 候 群 きゅうせいこきゅうきゅう はくしょうこうぐん 播 種 性 血 管 内 凝 固 症 候 群 (DIC) はしゅせいけっかんないぎ ょうこしょうこうぐん(で ぃあいしー) 急 性 膵 炎 きゅうせいすいえん からだがだるい 白 が 黄 色 くなる 吐 き 気 嘔 吐 食 欲 不 振 かゆみ 皮 膚 が 黄 色 くなる 尿 の 色 が 濃 く なる 白 が 黄 色 くなる 皮 膚 が 黄 色 くなる 尿 が 褐 色 にな る 吐 き 気 激 しい 腹 痛 嘔 吐 腹 がはる 下 痢 血 が 混 ざった 便 血 を 吐 く 吐 き 気 嘔 吐 腹 痛 血 が 混 ざった 便 黒 色 便 吐 き 気 嘔 吐 胃 の 痛 み 血 が 混 ざった 便 胸 やけ 胃 もたれ 背 中 の 痛 み 発 熱 吐 き 気 嘔 吐 激 しい 腹 痛 血 が 混 ざった 便 嘔 吐 むかむかする 腹 痛 下 痢 血 が 混 ざった 便 吐 き 気 嘔 吐 激 しい 腹 痛 食 欲 不 振 腹 がはる 便 がでない 片 側 のまひ 意 識 の 低 下 考 えがまとまらない 頭 痛 しゃべりにくい 吐 き 気 嘔 吐 手 足 のまひ しびれ 半 身 不 随 片 側 のまひ 意 識 を 失 って 深 く 眠 りこむ 判 断 力 の 低 下 血 の 混 じった 痰 胸 の 痛 み 息 苦 しい 血 を 吐 く 吐 き 気 嘔 吐 胸 の 痛 み 胸 をしめつけら れる 感 じ 胸 を 強 く 押 さえつけた 感 じ 激 しい 腹 痛 腹 がはる 足 の 激 しい 痛 み 出 血 知 覚 のまひ 冷 や 汗 急 激 に 胸 を 強 く 押 さえつけられた 感 じ 狭 心 痛 息 苦 しい からだがだるい からだのむくみ 吐 き 気 息 苦 しい 動 く 時 の 息 切 れ けいれん むくみ 発 熱 貧 血 意 識 の 低 下 考 えが まとまらない 白 が 黄 色 くなる 息 苦 しい 息 切 れ 紫 色 のあざ 皮 膚 が 黄 色 くなる 尿 の 色 が 濃 くなる 尿 量 が 減 る しびれ 判 断 力 の 低 下 唇 が 青 くなる 苦 しくて 速 い 呼 吸 手 足 のつめが 青 く なる めまい 頭 痛 鼻 血 白 が 黄 色 くなる 耳 鳴 り 歯 ぐきの 出 血 息 切 れ 動 悸 あおあざができる 紫 色 のあざ 皮 膚 が 黄 色 くなる 尿 の 色 が 濃 くなる 発 熱 吐 き 気 嘔 吐 急 に 激 しくおなかが 痛 む 急 に 激 しく 腰 や 背 中 が 痛 む - 5 -

難 聴 なんちょう 白 質 脳 症 ( 可 逆 性 後 白 質 脳 症 症 候 群 を 含 む) はくしつのうしょう(かぎ ゃくせいこうはくしつのう しょうしょうこうぐん) 腫 瘍 崩 壊 症 候 群 しゅようほうかいしょうこ うぐん 耳 が 聞 こえにくい 耳 鳴 り 声 や 音 がきこえない けいれん ふらつき ぼんやりする 意 識 がなくなる しゃべりにくい 覚 えられない 物 忘 れ 意 識 障 害 視 力 障 害 抗 がん 剤 の 治 療 によって 短 時 間 でがん 細 胞 が 死 滅 す ることでおこる 症 状 ( 意 識 障 害 尿 量 減 少 呼 吸 困 難 な ど) 同 類 薬 (シスプラチン)であらわれる 特 にご 注 意 いただきたい 重 大 な 副 作 用 と それぞれの 主 な 自 覚 症 状 を 記 載 しました この 薬 でもあらわれる 可 能 性 があります 副 作 用 であれば それぞれの 重 大 な 副 作 用 ごとに 記 載 した 主 な 自 覚 症 状 のうち いくつかの 症 状 が 同 じような 時 期 にあらわれることが 一 般 的 で す このような 場 合 には ただちに 医 師 または 薬 剤 師 に 相 談 してください 重 大 な 副 作 用 主 な 自 覚 症 状 うっ 血 性 乳 頭 視 力 の 低 下 うっけつせいにゅうとう 眼 の 痛 み 眼 球 を 動 かすと 痛 い 片 眼 又 は 両 眼 の 視 力 球 後 視 神 経 炎 が 突 然 下 がる 皮 質 盲 明 暗 がわからない からだがだるい ふらつき 疲 れやすい 立 ちくらみ 溶 血 性 貧 血 めまい 頭 が 重 い 白 が 黄 色 くなる 動 くときの 動 悸 や 息 切 れ 皮 膚 が 黄 色 くなる 褐 色 尿 - 6 -

以 上 の 自 覚 症 状 を 副 作 用 のあらわれる 部 位 別 に 並 び 替 えると 次 のとおりです これらの 症 状 に 気 づいたら 重 大 な 副 作 用 ごとの 表 をご 覧 ください 部 位 自 覚 症 状 全 身 からだがだるい むくみ 疲 れやすい 冷 や 汗 ふらつき 片 側 のまひ けいれん 貧 血 発 熱 立 ちくらみ 頭 部 意 識 の 低 下 意 識 がなくなる 頭 痛 めまい 意 識 がうすれる 考 えがまとまらない 意 識 障 害 ぼんやりする 頭 が 重 い 顔 面 鼻 血 ほてり 血 の 気 が 引 く 眼 眼 がはれぼったい 眼 と 口 唇 のまわりのはれ 視 力 障 害 白 が 黄 色 くなる 視 力 の 低 下 眼 の 痛 み 眼 球 を 動 かすと 痛 い 片 眼 又 は 両 眼 の 視 力 が 突 然 下 がる 明 暗 がわからない 耳 耳 鳴 り 耳 が 聞 こえにくい 声 や 音 がきこえない 口 や 喉 歯 ぐきの 出 血 眼 と 口 唇 のまわりのはれ しゃがれ 声 しゃべ りにくい 吐 き 気 嘔 吐 から 咳 血 を 吐 く 血 の 混 じった 痰 血 を 吐 く 唇 が 青 くなる 胸 部 息 苦 しい 息 切 れ 動 悸 大 きく 深 い 呼 吸 むかむかする 急 激 に 胸 を 強 く 押 さえつけられた 感 じ 狭 心 痛 胸 をしめつけら れる 感 じ 胸 を 強 く 押 さえつけた 感 じ 胸 の 痛 み 苦 しくて 速 い 呼 吸 吐 き 気 動 く 時 の 息 切 れ 胸 やけ 動 くときの 動 悸 や 息 切 れ 腹 部 吐 き 気 食 欲 不 振 腹 痛 胃 の 痛 み 腹 がはる 胃 もたれ 激 しい 腹 痛 急 に 激 しくおなかが 痛 む むかむかする 脇 腹 の 痛 み 背 中 背 中 の 痛 み 急 に 激 しく 腰 や 背 中 が 痛 む 手 足 手 のふるえ 手 足 のまひ しびれ 半 身 不 随 片 側 のまひ 足 の 激 しい 痛 み 羽 ばたくような 手 のふるえ 手 足 のつめが 青 く なる 皮 膚 あおあざができる じんましん 紫 色 のあざ 皮 膚 が 黄 色 くな る かゆみ むくみ 筋 肉 筋 力 の 減 退 便 血 が 混 ざった 便 黒 色 便 下 痢 便 がでない 尿 尿 がでない 尿 量 が 減 る 尿 の 色 が 濃 くなる 尿 量 が 減 る 尿 が 褐 色 になる 血 尿 褐 色 尿 その 他 出 血 しやすい 出 血 が 止 まりにくい 出 血 判 断 力 の 低 下 意 識 を 失 って 深 く 眠 りこむ しびれ 覚 えられない 物 忘 れ 知 覚 のまひ - 7 -

この 薬 の 形 は? 販 売 名 性 状 50mg 150mg 無 色 ~ 微 黄 色 澄 明 の 注 射 液 無 色 透 明 バイアル 450mg 形 状 この 薬 に 含 まれているのは? 有 効 成 分 添 加 物 カルボプラチン - この 薬 についてのお 問 い 合 わせ 先 は? 症 状 使 用 方 法 副 作 用 などのより 詳 しい 質 問 がある 場 合 は 主 治 医 や 薬 剤 師 にお 尋 ねください 一 般 的 な 事 項 に 関 する 質 問 は 下 記 へお 問 い 合 わせください 製 造 販 売 会 社 :ブリストル マイヤーズ スクイブ 株 式 会 社 (http://www.bms.co.jp) メディカル 情 報 部 電 話 :0120-093-507 受 付 時 間 :9:00~17:30 ( 土 祝 並 びに 当 社 休 を 除 く) - 8 -