2016 年 5 月 22 日実施 FP3 級実技試験 ( 保険顧客資産相談業務 ) 予想計算問題 2015 年 10 月 1 日法令準拠 FP 資格塾
本書の特徴 本書は FP3 級実技 ( 保険 ) 試験合格を支援します 1 実技 という名称に戸惑うかもしれませんが 出題形式は三者択一問題のみ (3 つの選 択肢から 1 つの解答を選ぶ形式 ) です 解答方式はマークシート ( 正解番号を鉛筆で塗りつぶす方式 ) です 2 問題数はテーマごとに 5 問 1テーマに沿ってそれぞれ設問 3 問 合計 15 問 解答時間 60 分 (1 問あたり平均 4 分 ) 配点は 3 点の問題が 10 問 4 点の問題が 5 問 合計 50 点満点 合格は 30 点以上 出題テーマは ( 第 1 問 ) ライフプランと資金計画 ( 第 2 問 ) 個人のリスク管理 ( 第 3 問 ) 法人のリスク管理 ( 第 4 問 ) タックスプラン ( 第 5 問 ) 相続 贈与 と決まっています 3 設問内容は 学科試験同様の知識問題 計算問題と仕訳問題の 3 種類 下記 表 1 のとおり 前回 2016 年 1 月は知識問題が 9 問 計算問題が 5 問 仕訳問題 が 1 問でした 4 知識問題は学科試験の学習で足り 実技試験のための特別な学習をしなければならない ということはありません しかもテーマ文を読まずに 設問のみで解答できる問題が多くあ ります 5 計算問題や仕訳問題は出題パターンが決まっており 試験前に解答しておけば 得点につながりやすいのです 逆に準備不足の場合 ただ時間を消費し 他の解答にも影響を及ぼし 結局時間切れで終了 ということになりかねません また 計算問題や仕訳問題は比較的配点が高いのです 6 計算問題は ( 下記 表 2 のとおり ) 過去 3 年 (9 回 ) では 平均 4.3 問出題されてお り 2011 年 9 月のように過去には 8 問も出題されることがあります 7 学科試験 実技試験 それぞれ合格しなくては FP 技能士 3 級合格 とはならないため 計算問題 仕訳問題の攻略は避けて通ることはできません また仕訳問題対策も重要です 以上により 過去に出題された計算問題 仕訳問題から傾向を推測し 各 問ごとに厳選して提示しています 必ず繰り返し解いて 本試験に臨んでください FP 資格塾 2
表 1 2016 年 1 月実技試験 ( 保険顧客資産相談業務 ) 出題内容 問題番号 出題分野 設問番号 設問内容 設問形式 第 1 問 問 1 遺族基礎年金の概算年金額計算式三択ライフプラン問 2 遺族厚生年金の説明穴埋め三択と資金計画問 3 公的介護保険の説明正誤三択 問 4 必要保障額の考え方正誤三択第 2 問個人のリスク問 5 生命保険の見直し助言正誤三択管理問 6 生命保険の商品性や特徴正誤三択 第 3 問 問 7 退職所得金額の計算式計算式三択法人のリスク問 8 長期平準定期保険経理処理正誤三択管理問 9 無配当定期保険正誤三択 第 4 問 問 10 所得税の計算穴埋め三択タックス問 11 生命保険料控除計算問題プラン問 12 総所得金額計算問題 問 13 遺産分割 自筆証書遺言 正誤三択 第 5 問 相続 贈与 問 14 相続税 穴埋め三択 問 15 課税遺産総額の計算 計算問題 計算式三択は 与えられた 3 つの計算式から 正しい計算式を 1 つ選ぶ形式 計算問題は 計算問題を解き 与えられた 3 つの解答から正しい解答を選ぶ形式 FP 資格塾 3
表 2 直近 3 年 (9 回 ) 分野別計算問題出題実績 16 年 15 年 15 年 15 年 14 年 14 年 14 年 13 年 13 年 合計 1 月 9 月 5 月 1 月 9 月 5 月 1 月 9 月 5 月 ライフ 1 1 1 1 1 1 1 0 1 8 個人リスク 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 法人リスク 1 0 0 1 0 1 0 1 1 5 タックス 2 1 2 2 1 1 1 1 1 12 相続 1 2 1 1 2 1 2 1 2 13 合計 5 4 4 5 4 4 4 4 5 39 平均 4.3 問 / 回 目次 問題番号と出題分野第 1 問ライフプランと資金計画第 2 問個人のリスク管理第 3 問法人のリスク管理第 4 問タックスプラン第 5 問相続 贈与 出題傾向と出題予想問題出題実績 ( 過去 3 年 9 回 ) 出題傾向と出題予想問題出題実績 ( 過去 3 年 9 回 ) 出題傾向と出題予想問題出題実績 ( 過去 3 年 9 回 ) 出題傾向と出題予想問題出題実績 ( 過去 3 年 9 回 ) 出題傾向と出題予想問題出題実績 ( 過去 3 年 9 回 ) 掲載ページ P. 5~15 P.16~17 P.18~25 P.26~27 P.28~38 P.39~40 P.41~48 P.49~50 P.51~59 P.60~61 FP 資格塾 4
第 1 問. ライフプランと 資金計画 第 1 問の出題傾向 第 1 問 (1)~(3) は ライフプランと資金計画 からの出題です 主なテーマは会社員 もしくは個人事業主の 年金に関する相談 です 今回 (2016 年 5 月 ) 試験は 2015 年 10 月の法令に基づき出題されることになっています 平成 27 年度 (4 月 ~3 月 ) の年金額について 老齢基礎年金額 780,100 円 ( 満額受給者 ) 障害基礎年金額 ( 障害等級 1 級 )975,100 円 ( 障害等級 2 級 )780,100 円 遺族基礎年金額 780,100 円 障害基礎年金額 遺族基礎年金額の子の加算額 ( 第 1 子 第 2 子 )224,500 円 ( 第 3 子 )74,800 円 FP 資格塾 5
計算問題対策 下記 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 - 出題実績 でも明確ですが 計算問題は比較的簡単な 計算式 3 択問題 (3 つの選択肢の中から正しい計算式を選ぶ方式 ) としてほぼ毎年出題されています しかもその内容は 基礎年金 のみで 厚生年金 は出題されていません 近年の傾向から判断すると 出題者は 3 級受験者に 老齢基礎年金 の計算式を正確に選択できる知識を求めている ということになります 典型的な出題例 ( 過去問 ) をあげておきますので 確実に得点してください また今回の 2016 年 5 月試験は 2015 年 10 月 1 日の法律に基づいて出題されることになっており 年金額は上記掲載の通り平成 27 年度価額で出題されます 計算問題出題予想 出題予想 No1. 老齢基礎年金概算金額 1 出題予想 No1. 老齢基礎年金概算金額 2 出題予想 No1. 老齢基礎年金概算金額 3 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 - 出題実績 出題内容 出題形式 2016 年 1 月 ( 問 1) 老齢基礎年金の年金額 計算式三択 2015 年 9 月 ( 問 1) 老齢基礎年金額 + 付加年金 計算式三択 2015 年 5 月 ( 問 2) 老齢基礎年金の年金額 計算式三択 2015 年 1 月 ( 問 1) 老齢基礎年金額 + 付加年金額 計算式三択 2014 年 9 月 ( 問 2) 老齢基礎年金の繰上げ支給 計算式三択 2014 年 5 月 ( 問 2) 老齢基礎年金額 + 付加年金額 計算式三択 2014 年 1 月 ( 問 2) 老齢基礎年金の年金額 計算式三択 2013 年 9 月 出題なし - 2013 年 5 月 ( 問 2) 老齢基礎年金の年金額 計算式三択 FP 資格塾 6
出題予想 No1. 老齢基礎年金概算金額 1 設例 会社員のAさん (58 歳 ) は, 妻 Bさん (56 歳 ) との2 人暮らしである Aさんは, 平成 27 年 9 月末日付で勤務先を退職し,A さんの父親が営んでいる飲食店 ( 自営業 ) を継ぐ予定である そこで,Aさんは, 退職後の社会保険への加入等について, ファイナンシャル プランナーのMさんに相談することにした Aさんおよび妻 Bさんに関する資料は, 以下のとおりである Aさんおよび妻 Bさんに関する資料 (1) Aさん生年月日 : 昭和 32 年 8 月 20 日厚生年金保険, 健康保険 ( 全国健康保険協会管掌 ) 等の社会保険に加入している 公的年金の加入歴( 見込みを含む ) 昭和 51 年 4 月 平成 27 年 10 月 平成 29 年 8 月 厚生年金保険 474 月 国民年金 ( 納付予定 )22 月 18 歳 58 歳 60 歳 (2) 妻 Bさん ( 専業主婦 ) 生年月日 : 昭和 34 年 5 月 6 日 20 歳からAさんと結婚するまでの期間は, 国民年金に第 1 号被保険者として加入し, 保険料を納付 結婚後から現在に至るまでの期間は, 国民年金に第 3 号被保険者として加入 妻 Bさんは, 現在および将来においても,A さんと同居し, 生計維持関係にあるものとする Aさんおよび妻 Bさんは, 現在および将来においても, 公的年金制度における障害等級に該当する障害の状態にないものとする 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと FP 資格塾 7
問 M さんは,A さんが 60 歳に達するまで国民年金の保険料を納付した場合の老齢基 礎年金の年金額を試算した A さんが原則として 65 歳から受給することができる老齢基礎 年金の年金額を算出する計算式は, 次のうちどれか なお, 老齢基礎年金の年金額は, 平成 27 年度価額に基づいて計算するものとする 1) 780,100 円 22 月 480 月 2) 780,100 円 474 月 480 月 3) 780,100 円 480 月 480 月 FP 資格塾 8
解答 3 解説 M さんが 60 歳に達するまで国民年金の保険料を納付した場合の老齢基礎年金の年金額の計算式は 平成 27 年の価額 780,100 円 { 保険料納付済月数 ( 納付予定月数含む )/480 月 } である 厚生年金期間 474 月のうち 18 歳 4 月から 19 歳 7 月までの 16 ヶ月は合算対象期間 ( 第 2 号被保険者としての被保険者期間のうち 20 歳未満の期間 ) は 年金額の計算には反映しない したがって厚生年金被保険者期間 ( 第 2 号被保険者期間 ) は 474 月 -16 月 =458 月である 保険料納付済月数 = 厚生年金被保険者期間 ( 第 2 号被保険者期間 )458 月 + 国民年金保険 料納付予定期間 22 月 =480 月 したがって正しい計算式は 3 となる FP 資格塾 9
出題予想 No1. 老齢基礎年金の概算見込み額算出 2 設例 個人事業主のAさん (50 歳 ) は, 妻 Bさん (52 歳 ) との2 人暮らしである Aさんは, 最 近, 老後の生活について考えるようになり, その前提として, 公的年金制度について理解し たうえで老後資金を準備するための方法を知りたいと考えている そこで,A さんは, ファ イナンシャル プランナーのMさんに相談することにした Aさんおよび妻 Bさんに関する資料は, 以下のとおりである Aさんおよび妻 Bさんに関する資料 (1) Aさん ( 個人事業主 ) 生年月日 : 昭和 39 年 8 月 5 日 公的年金の加入歴( 見込みを含む ) 昭和 58 年 4 月平成 5 年 4 月 平成 27 年 5 月平成 36 年 8 月 厚生年金保険 120 月 国民年金納付隅期間 :205 月全額免除期間 :60 月 ( 平成 10 年 7 月 ~15 年 6 月 ) 国民年金 ( 納付予定 ) 111 月 18 歳 28 歳 50 歳 60 歳 (2) 妻 Bさん ( 専業主婦 ) 生年月日 : 昭和 37 年 12 月 17 日 20 歳から国民年金に加入 平成 10 年 7 月から平成 15 年 6 月までの保険料全額免除期間を除き, 保険料を納付している 妻 Bさんは, 現在および将来においてもAさんと同居し, 生計維持関係にあるものとする Aさんおよび妻 Bさんは, 現在および将来においても公的年金制度における障害等級に該当する障害の状態にないものとする 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと FP 資格塾 10
問 M さんは,A さんが 60 歳に達するまで国民年金の保険料を納付した場合の老齢基礎年金の 年金額を試算した A さんが原則として 65 歳から受給することができる老齢基礎年金の年 金額を算出する計算式は, 次のうちどれか なお, 老齢基礎年金の年金額は, 平成 27 年の 価額に基づいて計算するものとする 1)780,100 円 316 月 +60 月 1 3 480 月 2)780,100 円 420 月 +60 月 1 3 480 月 3)780,100 円 420 月 +60 月 1 2 480 月 FP 資格塾 11
解答 2 解説 Aさんが 60 歳に達するまで国民年金の保険料を納付した場合の老齢基礎年金の年金額の計算式は 平成 27 年の価額 780,100 円 { 保険料納付済月数 ( 納付予定月数含む )+ 全額免除月数 1/3}/480 月である 保険料納付済月数 = 厚生年金被保険者期間 ( 第 2 号被保険者期間 )104 月 + 国民年金保険 料納付済期間 205 月 + 国民年金保険料納付予定期間 111 月 =420 月 厚生年金期間 120 月のうち 16 月は合算対象期間 ( 第 2 号被保険者としての被保険者期 間のうち 20 歳未満の期間 ) として 年金額の計算には反映しない したがって厚生年金 被保険者期間 ( 第 2 号被保険者期間 ) は 120 月 -16 月 =104 月 全額免除期間 60 月 全額免除期間は平成 21 年 3 月以前なので 3 分の 1 になる 平成 21 年 4 月以降は 2 分の 1 したがって正しい計算式は2となる FP 資格塾 12
出題予想 No1. 老齢基礎年金の概算見込み額算出 3 設例 X 社に勤務するAさん (55 歳 ) は, 妻 Bさん (52 歳 ) との2 人暮らしである Aさんは, X 社の早期退職制度を利用して, 平成 27 年 3 月末でX 社を退職し, 退職後はAさんの兄が営んでいる学習塾 ( 個人経営 ) を手伝う予定である Aさんは, 退職後のAさん夫婦の公的年金に関する手続や国民年金の保険料の納付等について理解を深めたいと思っており, また, 自分が将来受給する予定の老齢基礎年金の年金額についても知りたいと考えている そこで, ファイナンシャル プランナーのMさんに相談することにした Aさんおよび妻 Bさんに関する資料は, 以下のとおりである Aさんおよび妻 Bさんに関する資料 (1) Aさん 生年月日 : 昭和 34 年 8 月 8 日 公的年金の加入歴( 見込みを含む ) 昭和 54 年 8 月昭和 57 年 4 月 平成 27 年 4 月平成 31 年 8 月 国民年金 32 月 ( 未加入 ) 厚生年金保険 396 月 国民年金納付予定期間 52 月 20 歳 22 歳 55 歳 60 歳 (2) 妻 B さん ( 専業主婦 ) 生年月日 : 昭和 37 年 11 月 3 日 20 歳から現在まで国民年金に加入 国民年金の保険料未納期間はない 妻 Bさんは, 現在および将来においても,A さんと同居し, 生計維持関係にあるものとする Aさんおよび妻 Bさんは, 現在および将来においても, 公的年金制度における障害等級に該当する障害の状態にないものとする 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと FP 資格塾 13
問 Mさんは,Aさんが 60 歳に達するまで国民年金の保険料を納付した場合の老齢基礎年金の年金額を試算した Aさんが原則として 65 歳から受給することができる老齢基礎年金の年金額を算出する計算式は, 次のうちどれか なお, 老齢基礎年金の年金額は, 仮に平成 27 年の価額に基づいて計算するものとする 1)780,100 円 52 月 480 月 2)780,100 円 448 月 480 月 3)780,100 円 448 月 +32 月 1 3 480 月 FP 資格塾 14
解答 2 解説 A さんの国民年金の加入期間は 第 2 号被保険者としての 396 月と第 1 号被保険者としての 52 月 計 448 月であり 支給対象期間になる 未加入であった 32 月は支給対象期間には算入されない したがって老齢基礎年金の年金額 ( 見込額 ) は 778,500 円 448 月 480 月 FP 資格塾 15
過去 3 年 (9 回 ) 出題実績 ( 第 1 問ライフプランと資金計画 ) 2016 年 1 月第 1 問会社員 (40 歳 ) のライフプラン相談問 1 遺族基礎年金の概算年金額問 2 遺族厚生年金の説明問 3 公的介護保険の説明 2015 年 9 月第 1 問個人事業主 (48 歳 ) のリタイア相談問 1 老齢基礎年金額 + 付加年金額問 2 国民年金基金問 3 確定拠出年金の個人型 2015 年 5 月第 1 問会社員 (35 歳 ) の転職相談問 1 任意継続被保険者制度問 2 老齢基礎年金の年金額問 3 小規模企業共済制度 計算式三択穴埋め三択正誤三択計算式三択正誤三択穴埋め三択穴埋め三択計算式三択正誤三択 2015 年 1 月第 1 問個人事業主 (40 歳 ) のリタイア相談問 1 老齢基礎年金額 + 付加年金額問 2 老齢基礎年金の繰下げ支給問 3 確定拠出年金 ( 個人型 ) 2014 年 9 月第 1 問個人事業主のリタイア相談問 1 公的介護保険制度問 2 老齢基礎年金の繰上げ支給問 3 年金収入を増加アドバイス 2014 年 5 月第 1 問会社員 (54 歳 ) のリタイアプラン問 1 国民年金学生納付特例問 2 老齢基礎年金額 + 付加年金額問 3 老齢厚生年金の受給 計算式三択正誤三択穴埋め三択穴埋め三択計算式三択正誤三択穴埋め三択計算式三択正誤三択 FP 資格塾 16
2014 年 1 月第 1 問会社員 (44 歳 ) 中途退職の後の相談問 1 妻の出産育児休業に係る社会保険給付問 2 老齢基礎年金の年金額問 3 退職後の社会保険加入手続き等 2013 年 9 月第 1 問会社員 (59 歳 ) リタイアメントプラン問 1 退職後の公的医療制度問 2 退職後の社会保険給付問 3 遺族給付 2013 年 5 月第 1 問会社員 (55 歳 ) リタイアメントプラン問 1 老齢給付概要図問 2 老齢基礎年金の年金額問 3 夫婦の公的年金受給 穴埋め三択計算式三択正誤三択穴埋め三択正誤三択正誤三択穴埋め三択計算式三択正誤三択 FP 資格塾 17
第 2 問. 個人のリスク管理 第 2 問の出題傾向 第 2 問 (4)~(6) は 個人のリスク管理 からの出題です テーマは 会社員の生命保険見直し相談 が非常に多く出題されています 出題内容は家族に係る保険商品の特徴を問う問題が中心になり 学科試験的な問題が多く出題されます FP 資格塾 18
計算問題対策 下記 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 - 出題実績 で確認すると 計算問題は1 問出題されており 必要保障額の計算 の問題です 必要保障額 とは たとえば一家の大黒柱 Aさんが亡くなった場合 その後の家族の生活費や養育費 教育費として必要な金額はいくらか 準備できる金額との差額はいくらか そして保険によって最低いくら準備しておかなければならないか という金額です 前回 (2016 年 1 月 ) 試験では正誤問題として出題されました 計算問題として出題された場合も問題文の指示通り計算すれば解けますが 60 分という時間の制約がある中で解答するには 同じような問題を何回も解いておくことがとても重要です 計算問題出題予想 出題予想 No1. 必要保障額の計算 1 出題予想 No1. 必要保障額の計算 2 出題予想 No1. 必要保障額の計算 3 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 - 出題実績 出題内容 出題形式 2016 年 1 月 出題なし 2015 年 9 月 出題なし 2015 年 5 月 出題なし 2015 年 1 月 出題なし 2014 年 9 月 出題なし 2014 年 5 月 出題なし 2014 年 1 月 出題なし 2013 年 9 月 ( 問 4) 必要補償額の計算 計算問題 2013 年 5 月 出題なし - FP 資格塾 19
出題予想 No1. 必要保障額の計算 1 問 下記の < 条件 > を利用し,A さんが現時点で死亡した場合の必要保障額を試算した A さん が現時点で死亡した場合の必要保障額として, 次のうち最も適切なものはどれか < 条件 > 1 現在の日常生活費は月額 25 万円であり,Aさん死亡後から長男 Dさんが 22 歳になる ( 独立する ) までの4 年間の生活費は, 現在の日常生活費の 70% とし, 長男 Dさん独立後の期間における妻 Bさんの生活費は, 現在の日常生活費の 50% とする 2 長男 Dさん独立時の妻 Bさんの年齢における平均余命は,32 年とする 3 Aさん死亡時の住宅ローン ( 団体信用生命保険加入 ) の残高は,1,500 万円とする 4 Aさんの葬儀費用等は,300 万円とする 5 子ども2 人の教育資金と結婚援助資金の総額は,700 万円とする 6 妻 Bさんが受け取る公的年金等の総額は,4,600 万円とする 7 Aさんの死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額は,1,000 万円とする 8 現在加入している 設例 の生命保険の死亡保険金および満期祝金は考慮しないで計算すること 1) 1,040 万円 2) 2,040 万円 3) 2,540 万円 FP 資格塾 20
解答 1 解説 予定収入 6 妻 Bさんが受け取る公的年金等の総額 4,600 万円 7 Aさんの死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額 1,000 万円 8 現在加入している設例の生命保険の死亡保険金および満期祝金は考慮しないため 6+7=5,600 万円 予定支出 1Aさん死亡後から長男 Dさんが22 歳になる ( 独立する ) までの4 年間の生活費生活費は月 25 万円 70% 12 月 4 年 =840 万円長男 Dさん独立後の期間における妻 Bさんの生活費は月 25 万円 50% 12 月 232 年 =4,800 万円合計 5,640 万円 3Aさん死亡時の住宅ローンの残高は 1,500 万円だが 団体信用生命保険に加入しているため0 4 Aさんの葬儀費用等 300 万円 5 子ども2 人の教育資金と結婚援助資金の総額 700 万円 合計金額 6,640 万円 必要補償額 = 予定支出 6,620 万円 - 予定収入 5,600 万円 =1,040 万円 FP 資格塾 21
出題予想 No1. 必要保障額の計算 2 問 現時点でもし A さんが死亡した場合の必要保障額は, 次のうちどれか < 条件 > 1 現在の毎月の日常生活費は 25 万円であり,Aさん死亡後の期間における妻 Bさんの生活費は, 現在の日常生活費の 50% とする 2 Aさん死亡時の妻 Bさんの年齢における平均余命は,34 年とする 3 Aさんの葬儀費用等は,300 万円とする 4 緊急予備資金は,200 万円とする 5 Aさん死亡時の住宅ローン ( 団体信用生命保険加入 ) の残高は,600 万円とする 6 死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額は,1,200 万円とする 7 妻 Bさんが受け取る公的年金等の総額は,3,200 万円とする 8 現在加入している設例の生命保険の死亡保険金額は, 考慮しなくてよい 1) 1,200 万円 2) 1,500 万円 3) 1,800 万円 FP 資格塾 22
解答 1 (1,200 万円 ) 解説 予定収入 6 死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額 1,200 万円 +7 妻 Bさんが受け取る公的年金等の総額 3,200 万円 =4,400 万円 予定支出妻 Bさんの生活費 1 年間生活費 (25 万円 12 ヶ月 50%) 2 平均余命 34 年 =5,100 万円 3 Aさんの葬儀費用等 300 万円 4 緊急予備資金は,200 万円合計金額 5,600 万円 必要補償額 = 予定支出 5,600 万円 - 予定収入 4,400 万円 =1,200 万円 なお 5 A さん死亡時の住宅ローンの残高は,600 万円だが 団体信用生命保険に加入して いるため,0 になる FP 資格塾 23
出題予想 No1. 必要保障額の計算 3 問 現時点でもし A さんが死亡した場合の必要保障額は, 次のうちどれか < 条件 > 1 現在の毎月の日常生活費は30 万円であり,Aさんの死亡後の妻 Bさんの日常生活費は, 現在の日常生活費の5 割とする 2 Aさん死亡時の妻 Bさんの年齢における平均余命は,34 年とする 3 Aさんの葬儀費用等は,500 万円とする 4 子どもへの結婚援助資金は,200 万円とする 5 妻 Bさんが受け取る公的年金等の総額は,4,500 万円とする 6 退職金見込額とその他の金融資産の合計額は,1,500 万円とする 7 現在加入している生命保険の死亡保険金額は考慮しなくてよい 1) 820 万円 2) 1,020 万円 3) 1,520 万円 FP 資格塾 24
解答 1 (820 万円 ) 解説 予定収入 5 妻 Bさんが受け取る公的年金等の総額 4,500 万円 +6 死亡退職金見込額と保有金融資産の合計額 1,500 万円 + 7 現在加入している生命保険の死亡保険金額は考慮しない 0 円 =6,000 万円 予定支出妻 Bさんの生活費 1 年間生活費 (30 万円 12 ヶ月 50%) 2 平均余命 34 年 =6,120 万円 3 Aさんの葬儀費用等 500 万円 4 緊急予備資金は,200 万円合計金額 6,820 万円 必要補償額 = 予定支出 6,820 万円 - 予定収入 6,000 万円 =820 万円 FP 資格塾 25
過去 3 年 (9 回 ) 出題実績 ( 第 2 問個人のリスク管理 ) 2016 年 1 月第 2 問会社員 (40 歳 ) 保険見直し相談問 4 必要保障額の考え方問 5 生命保険の見直しアドバイス問 6 生命保険の商品性や特徴 2015 年 9 月第 2 問会社員 (37 歳 ) 保険見直し相談問 4 必要保障額の考え方問 5 生命保険の見直しアドバイス問 6 住宅借入金等特別控除 2015 年 5 月第 2 問会社員 (50) 保険見直し問 4 定期保険特約付終身保険の特徴問 5 生命保険の見直し問 6 生命保険の契約者貸付制度 正誤三択正誤三択正誤三択正誤三択正誤三択穴埋め三択穴埋め三択正誤三択正誤三択 2015 年 1 月第 2 問会社員 (28 歳 ) 保険加入相談問 4 生命保険加入上の留意点問 5 定期保険特約付終身保険の特徴問 6 がん保険の一般的な商品性 2014 年 9 月第 2 問会社員 (40) 保険見直し問 4 生命保険の補償内容問 5 個人年金保険の一般的な商品性問 6 生命保険の見直し 2014 年 5 月第 2 問会社員 (55 歳 ) の中途退職時のリスク相談問 4 公的医療保険制度問 5 一時払終身保険の特徴 留意点問 6 個人事業主の生面保険活用 正誤三択穴埋め三択正誤三択穴埋め三択正誤三択正誤三択穴埋め三択正誤三択正誤三択 FP 資格塾 26
2014 年 1 月第 2 問会社員 (35 歳 ) 保険加入相談問 4 生命保険の保障内容問 5 生命保険料控除問 6 保険加入の留意点 2013 年 9 月第 2 問会社員 (53 歳 ) 保険見直し相談問 4 必要補償額の計算問 5 定期特約付終身保険の保障問 6 保険金の課税関係 2013 年 5 月第 2 問会社員 (39 歳 ) 保険見直し相談問 4 生命保険相談問 5 公的介護保険制度問 6 生保見直し 穴埋め三択正誤三択正誤三択計算問題穴埋め三択正誤三択正誤三択穴埋め三択正誤三択 FP 資格塾 27
第 3 問. 法人のリスク管理 問題 3 の出題傾向 第 3 問 (7)~(9) は 法人のリスク管理 からの出題です テーマは 事業承継に関する事業主の保険相談 が非常に多く 従業員の退職資金準備 も主要なテーマになっています 毎回学科試験タイプの知識問題と 計算問題 仕訳問題が それぞれ1 問ずつ出題される傾向があります FP 資格塾 28
計算問題出題予想 下記 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 出題実績 のとおり 計算問題は 5 回出題されており 全問 退職所得の金額 の問題となっています 第 3 問 法人のリスク管理 の計算問題はこの問題に絞って準備し 確実に得点しましょう また 法人のリスク管理 において必ずといって出題される問題が 経理処理の問題 ( 仕訳問題 ) です 簿記の知識がない受検者には難しいかもしれませんが 解答はワンパターンなので 最後は暗記で乗り越えてください ここ数年長期平準定期保険の経理処理か福利厚生プランの経理処理が出題されていますので 計算問題同様 絞った学習で得点しましょう 計算問題仕訳問題出題予想 ( 計算問題 ) 出題予想 No1. 退職所得の金額 1 出題予想 No1. 退職所得の金額 2 出題予想 No2. 事業保障資金の計算式 ( 経理処理問題 ) 出題予想 No1. 長期平準定期保険料の経理処理 出題予想 No2. 長期平準定期保険金の経理処理 出題予想 No3. 福利厚生プランの経理処理 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 - 出題実績 出題内容 出題形式 2016 年 1 月 ( 問 7) 退職所得金額の計算式 計算式三択 2015 年 9 月 出題なし - 2015 年 5 月 出題なし - 2015 年 1 月 ( 問 8) 退職所得金額の計算式 計算式三択 2014 年 9 月 出題なし - 2014 年 5 月 ( 問 8) 退職所得金額の計算式 計算式三択 2014 年 1 月 出題なし 2013 年 9 月 ( 問 7) 退職所得金額の計算式 計算式三択 2013 年 5 月 ( 問 7) 退職所得金額の計算式 計算式三択 FP 資格塾 29
出題予想 ( 計算問題 )No1. 退職所得の金額 1 問 X 社がAさんに役員退職慰労金 5,000 万円を支給した場合,Aさんが受け取る役員退職慰労金に係る退職所得の金額として, 次のうち最も適切なものはどれか なお,A さんの役員在任期間 ( 勤続期間 ) は 30 年 10 カ月で, これ以外に退職手当等の収入はなく, 障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする 1) 5,000 万円 -{1,400 万円 +40 万円 (30 年 -20 年 )} 1/2=1,600 万円 2) 5,000 万円 -{800 万円 +70 万円 (31 年 -20 年 )} 1/2=1,715 万円 3) 5,000 万円 -{800 万円 +70 万円 (30 年 -20 年 )} 1/2=1,750 万円 解答 2 解説 退職所得の計算式は,( 収入 - 退職所得控除額 ) 1/2 退職所得控除額の計算式は 勤続年数 20 年以下 40 万円 勤続年数 ( 最低 80 万円 ) 勤続年数 20 年超 800 万円 +70 万円 ( 勤続年数 -20 年 ) 勤続年数における 1 年未満の端数は 切り上げて 1 年とする したがって仮に,X 社が A さんに役員退職慰労金 5,000 万円を支給した場合,A さんが受け 取る役員退職慰労金に係る退職所得の金額は 5,000 万円 -{800 万円 +70 万円 (31 年 -20 年 )} 1/2=1,715 万円 FP 資格塾 30
出題予想 ( 計算問題 )No1. 退職所得の金額 2 問 X 社がAさんに役員退職金 3,000 万円を支給した場合,Aさんが受け取る役員退職金に係る退職所得の金額として, 次のうち最も適切なものはどれか なお,A さんの役員在任期間 ( 勤続期間 ) は 27 年 0 カ月で, これ以外に退職手当等の収入はなく, 障害者になったことが退職の直接の原因ではないものとする 1) 3,000 万円 -{1,400 万円 +40 万円 (27 年 -20 年 )} 2 1 =660 万円 2) 3,000 万円 -{800 万円 +70 万円 (27 年 -20 年 )} 2 1 =855 万円 3) 3,000 万円 -{800 万円 +70 万円 (27 年 -20 年 )}=1,710 万円 解答 2 解説 退職所得控除額は 20 年まで年 40 万円 21 年以降 70 万円なので 40 万円 20 年 +70 万円 (27 年 -20 年 )=800 万円 +70 万円 (27 年 -20 年 ) という計算式になる 1 退職所得の金額 = 退職金 - 退職所得控除 なので 2 3,000 万円 -{800 万円 +70 万円 (27 年 -20 年 )} 2 1 =855 万円 FP 資格塾 31
出題予想 ( 計算問題 )No2. 事業保障資金の計算式 問 A さんが死亡した場合に, 当面必要となる事業保障資金を求める計算式として, 次のう ち最も適切なものはどれか 1) 短期債務額 ( 短期借入金 + 買掛金 + 支払手形 )+ 全従業員の 1 年分の給与総額 2) 役員最終給与月額 36 カ月 3) 役員最終給与月額 役員在任年数 功績倍率 解答 1 解説 中小企業にとって経営者である社長個人の経営力 人間性 信用 つながりなど 社長個人の能力によるところが大きい Aさんが死亡した場合の当面の資金の事業補償資金の確保が重要になる したがって, 短期の債務短期 ( 借入金 + 買掛金 + 支払手形 ) と従業員の当面の給与である1 年分の給与総額の合計金額が, 設問の 当面必要となる事業保障資金を求める計算式 となる 2) は弔慰金の金額 3) は役員退職金の計算に用いられる算式 FP 資格塾 32
出題予想 ( 仕訳問題 )No1. 長期平準定期保険料の経理処理 問 下記の生命保険の第 1 回保険料払込時の経理処理 ( 仕訳 ) として, 次のうち最も適切な ものはどれか < 生命保険の契約内容 > 保険の種類 長期平準定期保険 ( 特約付加なし ) 契約年月日 平成 24 年 6 月 1 日 契約者 (= 保険料負担者 ) X 社 被保険者 Aさん 死亡保険金受取人 X 社 保険期間 保険料払込期間 95 歳満了 死亡保険金額 1 億円 年払保険料 180 万円 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと 1) 借方 貸方 現金 預金 180 万円 定期保険料 180 万円 2) 借方 貸方 定期保険料 90 万円 現金 預金 180 万円 前払保険料 90 万円 3) 借方 貸方 定期保険料 60 万円 現金 預金 180 万円 前払保険料 120 万円 FP 資格塾 33
解答 2 解説 長期平準定期保険の上記契約における保険料は 保険期間前半 6 割の期間は 2 分の 1 を損金 ( 定期保険料 ) として計上し,2 分の 1 を資産 ( 前払い保険料 ) として計上する 仕分けにおける勘定科目は 借方 ( 費用の発生, 資産の増加 ), 貸方 ( 資産の減少 ) となる 借方 貸方 定期保険料 90 万円 現金 預金 180 万円 前払保険料 90 万円 FP 資格塾 34
出題予想 ( 仕訳問題 )No2. 長期平準定期保険金の経理処理 X 株式会社 ( 以下, X 社 という ) の社長であったAさん (65 歳 ) は, 平成 25 年 12 月, 病気 ( 業務外の事由 ) により死亡した Aさんの長男 Bさん (35 歳 ) は, 新たにX 社の社長に就任し, 社長交代等に係る対応に追われている そこで, 長男 Bさんは, 生命保険会社のファイナンシャル プランナーのMさんに,Aさんを被保険者としてX 社が加入していた生命保険の手続等について相談することにした X 社が加入していた生命保険に関する資料は, 以下のとおりである < 長男 Bさんの相談内容 > X 社が受け取った死亡保険金に係る経理処理 ( 仕訳 ) について教えてほしい X 社がAさんの死亡に係る死亡退職金, 弔慰金を支払う場合の留意点を教えてほしい 長男 Bさんを被保険者とした生命保険の活用方法をアドバイスしてほしい <X 社が加入していた生命保険の契約内容 > 保険の種類 定期保険特約付終身保険 ( 定期保険特約以外の特約付加なし ) 契約年月日 昭和 62 年 12 月 1 日 契約者 (= 保険料負担者 ) X 社 被保険者 Aさん 死亡保険金受取人 X 社 終身保険の死亡保険金額 1,000 万円 (80 歳払込満了 ) 定期保険特約の死亡保険金額 9,000 万円 (10 年更新 ) Aさん死亡時までの払込保険料総額 2,500 万円 ( うち終身保険部分は 430 万円 ) Aさんの死亡時, 定期保険特約は契約時と同額で更新されている 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと FP 資格塾 35
問 X 社が加入していた生命保険から死亡保険金を受け取った場合における X 社の経理 処理 ( 仕訳 ) として, 次のうち最も適切なものはどれか なお, 当該保険契約からの配当に ついては考慮しないものとする 解答 2 解説 貯蓄性のある終身保険の保険金は, 資産計上している金額 (430 万円 ) を取崩し, 受け取った保険金との差額 (9,570 万円 ) は益金計上する したがって借方資産の増加で ( 現金預金 )10,000 万円, 貸方は資産の減少 ( 保険料積立金 ) 430 万円と, 収益の発生 ( 雑収入 )9,570 万円という仕訳になる FP 資格塾 36
出題予想 ( 仕訳問題 )No3. 福利厚生プランの経理処理 問 下記の生命保険 ( 福利厚生プラン ) の第 1 回保険料払込時の経理処理 ( 仕訳 ) として最 も適切なものは, 次のうちどれか < 資料 > 生命保険 ( 福利厚生プラン ) の内容 保険の種類 養老保険 ( 特約付加なし ) 契約者 (= 保険料負担者 ) X 社 被保険者 全役員および全従業員 (25 名 ) 保険金受取人 満期 X 社 死亡 被保険者の遺族 保険期間 ( 保険料払込 ) 満了年齢 60 歳 保険金額 1 人当たり300 万円 年払保険料 370 万円 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと 1) 借方 貸方 現金 預金 370 万円 保険料積立金 370 万円 2) 借方 貸方 福利厚生費 370 万円 現金 預金 370 万円 3) 借方 貸方 福利厚生費 185 万円 現金 預金 370 万円 保険料積立金 185 万円 FP 資格塾 37
解答 3 解説 福利厚生プラン, ハーフタックスプランとよばれ 満期の場合は 法人が満期保険金を受取り 死亡の場合は その遺族が受け取る契約 保険料の 2 分の 1 は資産 ( 保険料積立金 ) として計上し, 残り 2 分の 1 は福利厚生費として損金にする 従って年払い保険料 370 万円が保険料積立金と福利厚生費に1/2ずつ 187 万円に分けられている3の仕訳が正しい 借方 貸方 福利厚生費 185 万円 現金 預金 370 万円 保険料積立金 185 万円 FP 資格塾 38
過去 3 年 (9 回 ) 出題実績 ( 第 3 問法人のリスク管理 ) 2016 年 1 月第 3 問 2 代目社長の退職金準備や事業保障資金の確保 問 7 退職所得金額の計算式 計算式三択 問 8 長期平準定期保険保険料の経理処理 正誤三択 問 9 無配当定期保険 正誤三択 2015 年 9 月第 3 問 会社社長 (40 歳 ) の保険による退職規定策定 問 7 長期平準定期保険 正誤三択 問 8 ハーフタックスプランの保険料経理処理 穴埋め三択 問 9 ハーフタックスプランの説明 正誤三択 2015 年 5 月第 3 問 創業社長の死亡時の保険 問 7 定期保険保険金の経理処理 正誤三択 問 8 死亡保険金による退職金 正誤三択 問 9 長期平準定期保険の特徴 穴埋め三択 2015 年 1 月第 3 問社長 (65 歳 ) の退職時の保険問 7 養老保険の満期保険金の経理処理問 8 退職所得金額の計算式問 9 退職金原資の準備のため生命保険 2014 年 9 月第 3 問社長 (65 歳 ) の退職時の保険問 7 退職慰労金の税問 8 長期平準定期保険料の経理処理問 9 養老保険の経理処理 2014 年 5 月第 3 問社長 (65 歳 ) の退職時の保険問 7 養老保険 保険金受取時の経理処理問 8 退職所得金額の計算式問 9 長期平準定期保険の特徴 正誤三択計算式三択正誤三択正誤三択正誤三択穴埋め三択正誤三択計算式三択正誤三択 FP 資格塾 39
2014 年 1 月第 3 問会社社長の死亡に伴う保険相談問 7 長期平準定期保険金受取時の経理処理問 8 死亡退職金 弔慰金問 9 新規保険加入時の留意点 2013 年 9 月第 3 問会社社長の退職資金問 7 退職所得金額の計算式問 8 長期平準定期保険問 9 長期平準定期保険解約時の経理処理 2013 年 5 月第 3 問自営業者 (47 歳 ) の退職金整備問 7 退職所得金額の計算式問 8 ハーフタックスプランの提案問 9 保険料払込時経理処理 穴埋め三択正誤三択正誤三択計算式三択正誤三択穴埋め三択計算式三択正誤三択正誤三択 FP 資格塾 40
第 4 問. タックスプランニング 第 4 問の出題傾向 第 4 問 (10)~(12) は タックスプランニング からの出題です テーマは 会社員の税務相談 と 個人事業主の税務相談 に分かれますが どちらも所得税に関する問題です 学科試験で出題される所得税の各種所得 所得控除 税額控除などの基本的な知識が ここでも試されます FP 資格塾 41
計算問題対策 下記 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 出題実績 のとおり 計算問題の出題が比較的多い科目です 前回 (2016 年 1 月 ) 試験では2 問出題されました ただ出題内容は 総所得金額 が最も重要であり 総所得金額に算入する一時所得金額 を重点的に学習すれば 計算問題対策としては十分です 計算問題出題予想 出題予想 No1. 総所得金額 1 出題予想 No1. 総所得金額 2 出題予想 No2. 総所得金額に算入する一時所得の金額 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 - 出題実績 出題内容 出題形式 2016 年 1 月 ( 問 11) 生命保険料控除額の計算 ( 問 12) 総所得金額 計算問題計算問題 2015 年 9 月 ( 問 11) 総所得金額に算入する一時所得の金額 計算問題 2015 年 5 月 ( 問 11) 生命保険料控除額の計算 ( 問 12) 総所得金額 計算問題計算問題 2015 年 1 月 ( 問 10) 生命保険料控除額の計算 ( 問 12) 総所得金額 計算問題計算問題 2014 年 9 月 ( 問 11) 総所得金額 計算問題 2014 年 5 月 ( 問 11) 総所得金額 計算問題 2014 年 1 月 ( 問 12) 総所得金額 計算問題 2013 年 9 月 ( 問 12) 総所得金額 計算問題 2013 年 5 月 ( 問 12) 総所得金額 計算問題 FP 資格塾 42
出題予想 No1. 総所得金額 1 設例 会社員のAさんは, 妻 Bさんおよび長男 Cさんとの3 人家族である Aさんは, 平成 26 年中に, 加入している一時払変額個人年金保険を解約することを検討している Aさんの平成 28 年分の収入等に関する資料等は, 以下のとおりである なお, の部分は, 問題の性質上, 伏せてある <Aさんの家族構成 > Aさん (50 歳 ) : 会社員妻 Bさん (48 歳 ) : 平成 27 年中に, パートにより給与収入 80 万円を得ている 長男 Cさん (20 歳 ) : 大学生 平成 27 年中に, アルバイトにより給与収入 60 万円を得ている <Aさんの平成 27 年分の収入等に関する資料 > 給与収入の金額 : 1,300 万円上場株式の譲渡損失の金額 : 60 万円 <Aさんが平成 28 年中に解約を検討している生命保険の契約内容 > 保険の種類 : 一時払変額個人年金保険 ( 年金の種類は ) 契約年月 : 平成 22 年 10 月 年金支払開始月 : 平成 32 年 10 月 契約者 (= 保険料負担者 ) : Aさん 年金受取人 : Aさん 解約返戻金額 : 400 万円 正味払込保険料 : 300 万円 妻 Bさんおよび長男 Cさんは,Aさんと同居し, 生計を一にしている 家族は, いずれも障害者および特別障害者には該当しない 家族の年齢は, いずれも平成 27 年 12 月 31 日現在のものである 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと FP 資格塾 43
問 Aさんの平成 27 年分の総所得金額は, 次のうちどれか 1) 1,005 万円 2) 1,008 万円 3) 1,065 万円 FP 資格塾 44
解答 3 解説 Aさんの平成 27 年分の所得は給与所得である ( 上場株式の譲渡損失の金額は総所得金額に算入しない 保険の解約は平成 28 年の予定なので,27 年の総所得金額とは関係ない ) 給与所得 :13,000,000 円 -(13,000,000 円 5%+1,700,000 円 )=10,650,000 円 A さんの平成 27 年分の総所得金額は,1,065 万円 FP 資格塾 45
出題予想 No1. 総所得金額 2 設例 商社に勤務するAさんは, 妻 Bさんと長男 Cさんとの3 人家族である Aさんは, 住宅ローンを利用して平成 27 年 4 月に新築の戸建住宅を取得し, 同月中に入居した また,Aさんは, 平成 27 年中に, 加入していた一時払変額個人年金保険の解約返戻金を受け取った Aさんの平成 27 年分の収入等に関する資料等は, 以下のとおりである <Aさんの家族構成 > Aさん (44 歳 ) : 会社員妻 Bさん (42 歳 ) : 平成 27 年中に, パートにより給与収入 80 万円を得ている 長男 Cさん (13 歳 ) : 中学生 平成 27 年中の収入はない <A さんの平成 27 年分の給与所得の金額に関する資料 > 給与所得の金額 : 780 万円 <Aさんが平成 27 年中に解約した一時払変額個人年金保険に関する資料 > 保険の種類 : 一時払変額個人年金保険 契約年月日 : 平成 15 年 10 月 1 日 契約者 (= 保険料負担者 ) : Aさん 解約返戻金額 : 620 万円 正味払込保険料 : 500 万円 <Aさんが利用した住宅ローンに関する資料 > 借入年月日 : 平成 27 年 4 月 1 日平成 27 年 12 月末の借入金残高 : 2,200 万円 住宅借入金等特別控除の適用要件は, すべて満たしているものとする <Aさんが平成 27 年中に支払った損害保険料に関する資料 > 保険の種類 契約者 ( 保険料負担者 ) 契約年月 年間支払保険料 火災保険 Aさん 平成 25 年 4 月 60,000 円 地震保険 Aさん 平成 25 年 4 月 30,000 円 上記の保険は, いずれもAさんの自宅を補償対象とする損害保険である 妻 Bさんと長男 Cさんは,Aさんと同居し, 生計を一にしている 家族全員, 障害者および特別障害者には該当しない 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと FP 資格塾 46
問 Aさんの平成 27 年分の総所得金額は, 次のうちどれか 1) 815 万円 2) 840 万円 3) 850 万円 解答 1 解説 Aさんの総所得金額に算入する所得は 給与所得の金額:780 万円 一時所得:( 解約返戻金額 620 万円 - 正味払込保険料 500 万円 )- 特別控除 50 万円 =70 万円一時所得は総所得金額に算入する際 1/2 するので,Aさんの平成 27 年分の総所得金額は, 780 万円 +70 万円 1 =815 万円 2 一時所得は総所得金額に算入する際 1/2 することを絶対に忘れないように! FP 資格塾 47
出題予想 No2. 総所得金額に算入する一時所得金額 問 < 平成 27 年中に解約した一時払い終身保険に関する資料 > 保険の種類 : 一時払い終身保険 契約年月日 : 平成 10 年 10 月 1 日 契約者 (= 保険料負担者 ) : Aさん 解約返戻金 : 1,250 万円 正味払込保険料 : 1,000 万円 平成 27 年分の所得税の計算において, 総所得金額に算入される一時所得の金額は, 次のうちどれか 1) 100 万円 2) 125 万円 3) 250 万円 解答 1 (100 万円 ) 解説 総所得金額に算入される一時所得の計算は 特別控除額の 50 万円と 総所得金額に算 1 入する際に行うを忘れないように 2 総所得金額に算入される一時所得の金額 ={( 解約返戻金 1,250 万円 )-( 正味払込保 1 険料 1,000 万円 )-( 特別控除額 50 万円 )} =100 万円 2 FP 資格塾 48
過去 3 年 (9 回 ) 出題実績 ( 第 4 問タックスプラン ) 2016 年 1 月第 4 問個人事業主 ( 青色申告者 ) の税務相談問 10 所得税の計算問 11 生命保険料控除問 12 総所得金額 2015 年 9 月第 4 問会社員 (54 歳 ) の税務相談問 10 所得控除問 11 総所得金額に算入される一時所得問 12 医療費控除 2015 年 5 月第 4 問会社員 (48 歳 ) の税務相談問 10 医療費控除問 11 生命保険料控除問 12 総所得金額 穴埋め三択計算問題計算問題穴埋め三択計算問題正誤三択正誤三択計算問題計算問題 2015 年 1 月第 4 問会社員 (53 歳 ) の税務相談問 10 生命保険料控除額の計算問 11 所得控除問 12 総所得金額 2014 年 9 月第 4 問会社員 (42 歳 ) の税務相談問 10 所得控除問 11 総所得金額問 12 住宅ローン控除 2014 年 5 月第 4 問会社員 (50 歳 ) の税務相談問 10 所得控除 ( 配偶者 扶養 基礎 ) 問 11 総所得金額問 12 変額個人年金保険解約時の相談 計算問題正誤三択計算問題穴埋め三択計算問題正誤三択正誤三択計算問題穴埋め三択 FP 資格塾 49
2014 年 1 月第 4 問新居に係る税金相談問 10 確定申告 青色申告問 11 所得控除問 12 総所得金額 2013 年 9 月第 4 問個人事業主の税務相談問 10 青色申告制度問 11 所得控除額問 12 総所得金額 2013 年 5 月第 4 問新居に係る税金相談問 10 住宅ローン控除問 11 生命保険料控除問 12 総所得金額 正誤三択正誤三択計算問題穴埋め三択正誤三択計算問題正誤三択穴埋め三択計算問題 FP 資格塾 50
第 5 問. 相続 贈与 第 5 問の出題傾向 第 5 問 (12)~(15) は 相続 贈与 からの出題です テーマは 相続発生時の相談 と 相続を前提とした相続対策 どちらかで出題されています 相続発生時の相談 の場合は相続税を中心にした設問になります 相続を前提とした相続対策 として出題された場合は 贈与に関連した問題に 将来の相続税の概算金額を求める問題がプラスされた内容として出題されます FP 資格塾 51
計算問題対策 下記 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 出題実績 でも顕著ですが 第 5 問は計算問題が比較的多く 1 問 ~2 問出題され 3 問中 3 問出題されたこともあります なかでも 相続税の総額の計算 はほぼ毎回出題されていますので 確実に得点してください 計算問題出題予想 出題予想 No1. 相続税の総額 出題予想 No2. 相続税に加算される贈与財産 出題予想 No3. 納付した贈与税額 直近 3 年 (9 回 ) 計算問題 - 出題実績 出題内容 出題形式 2016 年 1 月 ( 問 15) 課税遺産総額の計算 計算問題 2015 年 9 月 ( 問 14) 相続税の計算 ( 問 15) 課税遺産総額の計算 計算問題計算問題 2015 年 5 月 ( 問 15) 遺産に係わる基礎控除額 計算問題 2015 年 1 月 ( 問 15) 課税遺産総額の計算 計算問題 2014 年 9 月 ( 問 14) 死亡保険金の計算 ( 問 15) 課税遺産総額の計算 計算問題計算問題 2014 年 5 月 ( 問 15) 課税遺産総額の計算 計算問題 2014 年 1 月 ( 問 14) 相続税に加算される贈与財産 ( 問 15) 課税遺産総額の計算 計算問題計算問題 2013 年 9 月 ( 問 15) 課税遺産総額の計算 計算問題 2013 年 5 月 ( 問 14) 相続税に算入する保険金 ( 問 15) 相続税の総額 計算問題計算問題 FP 資格塾 52
出題予想 No1. 相続税の総額 設例 Aさんは, 平成 27 年 8 月に病気により 75 歳で死亡した Aさんの相続人は妻 Bさん (75 歳 ), 長女 Dさん (50 歳 ), 二男 Eさん (48 歳 ), 孫 Fさん (20 歳 ) の4 人である Aさんは, 生前に二男 Eさんおよび孫 Fさんに対して財産を贈与している また, 長女 Dさんは,A さんの死亡により, 贈与税の課税対象となる死亡保険金 3,000 万円を受け取っている Aさんの親族関係図および贈与の内容等は, 以下のとおりである なお, 長男 Cさんは, Aさんの相続開始前に死亡している <Aさんの贈与の内容 > 1 二男 Eさんは, 平成 22 年 4 月にAさんから現金 2,000 万円の贈与を受け, 相続時精算課税を選択している 2 孫 Fさんは, 平成 22 年 8 月にAさんから現金 200 万円の贈与を受け, 暦年課税により贈与税を納付している 上記以外に相続人がAさんから受けた贈与財産はない 二男 Eさんおよび孫 Fさんは, いずれもAさんの遺産を相続により取得している < 長女 Dさんが受け取った死亡保険金に係る生命保険の契約内容 > 保険の種類 : 終身保険契約年月日 : 昭和 60 年 4 月 1 日死亡保険金額 : 3,000 万円契約者 (= 保険料負担者 ) : 妻 Bさん被保険者 : Aさん死亡保険金受取人 : 長女 Dさん 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと FP 資格塾 53
問 Aさんの相続に係る課税遺産総額 ( 課税価格の合計額- 遺産に係る基礎控除額 ) を1 億 2,000 万円と仮定した場合の相続税の総額は, 次のうちどれか 1) 1,600 万円 2) 1,850 万円 3) 1,900 万円 FP 資格塾 54
解答 2 解説 法定相続人と相続分は, 妻 Bさんが 1/2, 長女 D, 二男 Eさん, 孫 Fさん ( 長男 Cさんの代襲相続 ) はそれぞれ 1/6 なので, 各相続分を課税遺産総額 1 億 2,000 万円に掛け, その金額を相続税の速算表にあてはめる 妻 B さん :1 億 2,000 万円 1/2=6,000 万円 6,000 万円 30%-700 万円 =1,100 万円 長女 D, 二男 E さん, 孫 F さん 1 億 2,000 万円 1/6=2,000 万円 2,000 万円 15%-50 万円 =250 万円 したがって A さんの相続に係る課税遺産総額は 1,100 万円 +250 万円 3=1,850 万円 FP 資格塾 55
出題予想 No2. 相続税に加算される贈与財産 設例 Aさんは, 平成 27 年 12 月に 68 歳で死亡した Aさんは, 平成 26 年 5 月に, 長男 Cさんに対して独立開業資金として 3,000 万円の現金の贈与を行っており, 長男 Cさんはこの贈与について, 初めて相続時精算課税を選択している 妻 Bさんの相談内容とAさんの親族関係図,Aさんを被保険者として加入していた生命保険契約の概要は以下のとおりである < 妻 Bさんの相談内容 > 長男 Cさんが生前に受けた贈与の扱いはどのようになるのかを知りたい Aさんを被保険者として加入していた生命保険契約の課税関係を知りたい 相続税の概要を知りたい <Aさんの親族関係図 > 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと 問 Aさんの家族はAさんの死亡に伴い, 生命保険の死亡保険金を受け取った この死亡保険金のうち,Aさんの相続に係る各相続人の相続税の課税価格に算入される金額の合計額 ( 非課税金額控除後の金額 ) は, 次のうちどれか 1) 2,100 万円 2) 2,600 万円 3) 3,900 万円 FP 資格塾 56
解答 1 (2,100 万円 ) 解説 相続税の計算の対象となる死亡保険金の金額は Aさんが契約者である 1,200 万円と 2,400 万円の合計額 3,600 万円である 死亡保険の非課税限度額は 500 万円 法定相続人の数で計算されるから 500 万円 3 人 =1500 万円 したがって死亡保険金のうち,A さんの相続に係る各相続人の相続税の課税価格に算入さ れる金額の合計額 ( 非課税金額控除後の金額 ) は 3,600 万円 -1500 万円 =2,100 万円 FP 資格塾 57
出題予想 No3. 納付した贈与税額 設問 Aさんは, 平成 27 年 2 月 1 日に死亡した Aさんは, 生前に妻 Bさんと長男 Cさんに対して財産の贈与をしている Aさんの親族関係図および贈与の内容は, 以下のとおりである <A さんの親族関係図 > A さん ( 被相続人 ) 妻 B さん 長男 C さん 次男 D さん <Aさんの贈与の内容 > (1) 妻 Bさんに対する贈与 Aさんは, 平成 22 年 3 月 8 日に, 妻 Bさんに対して居住用不動産を取得するための資金として現金 1,000 万円の贈与をした 妻 Bさんは, この贈与について贈与税の配偶者控除の適用を受けたため, 贈与税を納付しなかった (2) 長男 Cさんに対する贈与 Aさんは, 平成 23 年 6 月 20 日に, 長男 Cさんに対して事業資金として現金 3,500 万円の贈与をした 長男 Cさんは, この贈与について初めて相続時精算課税を選択し, 特別控除について, その限度額までの控除を受けた 妻 Bさん, 長男 Cさんおよび二男 Dさんは, いずれもAさんの遺産を相続により取得している 上記以外の条件は考慮せず, 各問に従うこと 問 平成 23 年に長男 Cさんが受けた贈与について, 長男 Cさんが納付した贈与税額は, 次のうちどれか 1) (3,500 万円 -2,500 万円 -110 万円 ) 20%=178 万円 2) (3,500 万円 -2,500 万円 ) 20%=200 万円 3) (3,500 万円 -2,000 万円 -110 万円 ) 20%=278 万円 FP 資格塾 58
解答 2 解説 長男 Cさんは相続時精算課税を選択し, 特別控除について, その限度額 2,500 万円まで控除を受けている 超過額の税率は20% なので (3,500 万円 -2,500 万円 ) 20%=200 万円となる なお 110 万円は暦年課税制度の基礎控除額であり 相続時精算課税制度を利用しているこのケースでは考慮しない FP 資格塾 59
過去 3 年 (9 回 ) 出題実績 ( 第 5 問相続 贈与 ) 2016 年 1 月第 5 問相続発生時の相談問 13 遺産分割および自筆証書遺言問 14 相続税問 15 課税遺産総額の計算 2015 年 9 月第 5 問相続発生時の相談問 13 自筆証書遺言および遺留分問 14 相続税の計算問 15 課税遺産総額の計算 2015 年 5 月第 5 問相続発生時の相談問 13 相続に係る諸手続問 14 法定相続分問 15 遺産に係る基礎控除額 正誤三択穴埋め三択計算問題正誤三択計算問題計算問題穴埋め三択正誤三択計算問題 2015 年 1 月第 5 問将来の相続発生時の相談問 13 遺産に係わる基礎控除額問 14 死亡保険に係わる非課税金額問 15 課税遺産総額の計算 2014 年 9 月第 5 問相続発生時の相談問 13 遺言問 14 死亡保険金の計算問 15 課税遺産総額の計算 2014 年 5 月第 5 問相続発生時の相談問 13 相続税の申告 基礎控除額問 14 非課税金額計算問 15 課税遺産総額の計算 穴埋め三択正誤三択計算問題穴埋め三択計算問題計算問題穴埋め三択正誤三択計算問題 FP 資格塾 60
2014 年 1 月第 5 問相続発生時の相談問 13 死亡保険金問 14 相続税に加算される贈与財産問 15 課税遺産総額の計算 2013 年 9 月第 5 問相続発生時の相談問 13 相続税の申告納付手続問 14 死亡保険金に係る相続税問 15 課税遺産総額の計算 2013 年 5 月第 5 問相続発生時の相談問 13 養子の取り扱い問 14 相続税に算入する保険金問 15 相続税の総額 穴埋め三択計算問題計算問題正誤三択穴埋め三択計算問題穴埋め三択計算問題計算問題 FP 資格塾 61
以上で 2016 年 5 月 22 日 FP 技能士 3 級実技 ( 保険 ) 予想計算問題 は終了です 試験合格の秘訣は ズバリ過去問題の分析です 2016 年 5 月 22 日対策 FP 技能士 3 級学科試験 予想問題 も ぜひ 活用してください そして試験当日までにしっかりと準備し 本試験では実力を 出し切り 6 月 29 日の合格発表の日には 祝杯をあげられ ることを祈念致しております FP 資格塾 FP 資格塾 62