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1 諫早湾干拓事業の概要 長崎県

2 1 諫早湾干拓の現在 新たな漁場環境に適合した漁業 ( カキ養殖など ) 雲仙多良シーライン ( 潮受堤防 ) 約 7km 月約 12 万台が利用 南部排水門 北部排水門 いさはや新池 ( 調整池 ) 約 2600ha 小江干拓地約 90ha 干拓事業の目的 九州最大のビオトープ 中央干拓地約 580ha 営 と干拓を繰返し築かれてきた背後地 約 600 年間で 3500ha の干拓地が造成され うち 2700ha は 標高 2.5m 以下の低平地 防災機能の強化 全長約 7km の潮受堤防により水位を低く管理された調整池の設置により 高潮 洪水や常時の排水不良等に対する防災効果を強化 優良農地の造成 平坦で大規模な農地において 調整池からの安定した農業用水を利用し 環境に優しい農業による先駆的な農業経営を推進

3 諫早平野は 6 百年前から干潟 干拓 干潟 干拓を繰返してきた特異な地域 (50 年に一度は干拓 ) 1 諫早湾の干潟は反時計回りの潮流に乗ったガタ土が押し寄せ 堆積してできており 1 年に10m 程沖合へ伸びると言われている 2 ガタ土は排水門や河口等を閉塞し 干潟も1 年に5~6cmも堆積し 背後地より高くなり 排水不良が発生している 3 6 百年ほど前から本地域は干潟を干拓し 排水を確保するとともに農地として活用してきており 干潟の堆積と干拓が繰返され 諫早平野ができた 図 -1 有明海の反時計回りの潮流に乗ってガタ土が押し寄せる 4 このため 諫早平野の大半が海面より低い干拓による低平地であり ガタ土の堆積で排水不良を起こし 洪水 高潮被害を受けやすい地域である ( 大潮の満潮位 2.5m 以下の農地約 2,700ha 宅地約 800 戸 ) 図 -1 有明海の潮流は反時計回り 図 -2 干潟の形成 図 -5 排水樋門に堆積したガタ土 筑後川 ガタ土の堆積により干潟が拡大 塩田川 ガタ土が 5~6cm/ 年堆積し 干潟が約 10m/ 年沖合へ伸びる 諫早湾 菊池川 ガタ土が海から押し寄せ堆積し 背後地よりも海側が高くなる 潮流 白川 緑川 干拓地 5~6cm/ 年 ガタ堆積 干潟の伸び 10m/ 年 筑後川など有明海に流入する河川から搬出された土砂が潮流で運ばれ堆積 図 -4 諫早湾奥の干拓の歴史 図 -3 干拓の仕組み 図 -6 人力による重労働のミオ筋確保 干潟を干拓してきた結果 大潮の満潮位 2.5m よりも低い地域農地 約 2,700ha( 1) 宅地 約 800 戸 1) 東京都港区と中央区を併せた面積の約 9 割 干拓 : 潮を締切り干潟を干しあげる工法で埋立とは異なるので外海より標高が低い埋立 : 土砂を盛立てて地盤高を高くする工法 排水により干潟を乾燥 背後地 干拓地 2

4 諫早湾周辺は集中豪雤が発生しやすく 台風の通り道という災害を受けやすい地域 1 諫早平野は 東シナ海からの湿った風が収束し 集中豪雤を発生しやすい 雲仙 多良岳等の山 で囲まれた独特の地形である ( 諫早市の日雤量 90mm を超える大雤の年間平均日数は東京の 1.9 倍 ) 2 諫早平野は干拓による低平地のため 集中豪雤で湛水被害が発生しやすく 苦しんでいた 3 諫早湾沿岸地域は日本に接近 上陸した台風のうち 約 5 割が接近している台風の通り道で 海岸沿いの低平地は高潮被害に苦しんでいた 図 -1 集中豪雤が発生しやすい地形特性 図 -2 台風の常襲地帯 東シナ海からの湿った風が湿舌となり大雤をもたらす 2004 年の日本上陸台風 10 個のうち 5 個が諫早に影響 集中豪雤による低平地での湛水被害 諫早湾沿岸( 諫早市 ) の10ケ年多良山系平均 (H7~16 年度 ) の年間総降水量は東京の1.4 倍 日雤量 90ミリを超える大雤の平均年間日数は東京の1.9 倍 諫早 諫早 雲仙山系 湿舌 出典 : 国交省 HP 図 -3 昭和 32 年諫早大水害に遭い屋根で救助を待つ住民図 -4 昭和 60 年 8 月 高潮被害 ( 台風 13 号 ) の状況 ( 諫早市川内町 ) 図 -5 同左 3

5 干拓地の宿命として水不足が発生する地域である 河川延長 (km) 地下水利用量 (m3/ 月 ) 地盤沈下量 (mm) 1 干拓地は 海を干して造成するため水源が確保できず 周辺の河川等に求めざるを得ない土地である 2 さらに 長崎県の河川は 延長が短く 水量が尐ない ( 図 -1) 3 その水源を地下水に求めた場合には 汲み上げによる地盤沈下が大きな問題となり この周辺の森山干拓では 8 年で 140mm も沈下した場所がある 平成 11 年以降は調整池の淡水化に伴い 背後地の水源への海水の浸入が無くなった為 農業用水への利用が可能となり 地下水の汲み上げが減尐したことで 地盤沈下が沈静化している ( 図 -2) 図 長崎県の河川は 延長が短い 地下水利用と地盤沈下 平成 10 年までは 地下水を多く利用したため 地盤沈下が著しい傾向を示している 平成 11 年以降 調整池が淡水化し 地下水の汲み上げが減尐したことで 地盤沈下が沈静化している 図 -2 地下水利用と地盤沈下量の相関 地下水利用が多い 地下水利用が尐ない 地下水利用量 40.0 平成 3 年 平成 6 年 平成 10 年 福岡県 佐賀県 16.6 長崎県熊本県 大分県 宮崎県 25.0 鹿児島県 地下水位 (m) 平均河川延長 =( 一級 + 二級河川延長 )/( 一級 + 二級水系数 ) 長崎県の平均河川長は 16.6km で 九州で一番短い県である 長崎県内一の河川本明川流域面積 249k m2 ( 利根川比 1.5%) 幹線流路延長 28km( 8.7%) 4 地盤沈下が著しい 地盤沈下の沈静化 8 年間で 140mm 地盤沈下 潮受堤防締切 調整池淡水化 累計沈下量 背後地の旧干拓地 ( 森山地区 ) (H3-H12)

6 ガタ土の堆積 災害 水不足の長年の問題の解消に取り組む諫早湾干拓事業 1 当初 戦後の食料不足を解消する食料増産を目的にスタートしたが ガタ土堆積 災害 水不足の解消 と 農業振興 の 2 つの目的を一貫して実現しようとしてきたのが諫早湾干拓事業である 2 S57 年までは 背後地の防災 水源開発と農業振興を両輪とし 工業立地 淡水漁業も含めた地域開発計画として拡大された さらに水不足に悩まされている長崎市等周辺市町への都市用水も追加された 3 S57 年の打切り 漁業関係者等との調整等を経て S61 年には干拓でできた諫早平野の宿命である高潮 洪水に対する防災と用水が確保された優良農地の確保の 2 つの柱に限定して念願の干拓事業に着手された 4 H14 年には更に 環境への一層の配慮と工期厳守等のため干陸規模を縮小し H20 年 3 月に完成した S27 長崎大干拓構想 食料増産 戦後の食料不足の中で 県民の食料を確保 1S39 長崎干拓事業 1. 目的 1. 目的 食糧供給 地域開発 2. 事業概要 干拓面積 10,090ha 干陸面積 6,720ha 3. 項目 食料増産 自作農の創設農業の近代化 背後地の防災 高潮防止洪水防止排水改良 水源開発農業用水工業用水水道水 水産振興 淡水魚養殖 工業立地 2S45 長崎南部総合開発事業 1. 目的 農業と商工業の振興 2. 事業概要 干拓面積 8,470ha 干陸面積 4,850ha 都市用水 20 万 t 3. 項目 高生産性農業の育成 背後地の防災 高潮防止洪水防止排水改良 水源開発農業用水都市用水工業用水 水産振興 淡水魚養殖 工業立地 S57 打切り 背後地の防災重視の計画に見直し 最小限に縮小 廃 止 5 1. 目的 防災対策 用水が確保された優良農地造成 2. 事業概要 干拓面積 3,550ha 干陸面積 1,635ha うち農地面積 1,477ha 3. 項目 背後地の防災 高潮防止洪水防止排水改良 高生産性農業の育成 ( 環境保全型農業 ) 干拓地の農業用水のみ 3 3 S61 諫早湾干拓事業 事業及び調査 検討の経過 S61.12 月事業着手 H9.4 月潮受堤防の締切 H11.3 月潮受堤防完成 H13 再評価 H14.6 月規模縮小見直し 防災機能の十分な発揮 干拓面積 3,542ha 概成しつつある農地の 干陸面積 942ha 早期利用 (1/2に縮小) うち農地面積 672ha 環境への一層の配慮 予定工期の順守(H18 年度 ) S32 諫早大水害の洪水量 伊勢湾台風級の台風による高潮の災害を防ぐことのできる防災機能 事業計画の変遷 2 1 H19 完成 干拓農地を長崎県農業振興公社が 51 億円で取得 672 ha H20 農業者 41 経営体に干拓農地をリースし 営農開始

7 諫早湾干拓事業の完成によって高潮 洪水の防止 常時の排水改善等に対する防災効果が発揮されている これにより地域住民の永年の悲願であった台風や大雤に対する安全で安心な暮らしが獲得できている 1 干拓事業の完了によって調整池の水位を平均海水面から 1m 低く ( 標高 -1.0m) 管理し ミオ筋の浚渫が完了したため 背後地の排水が改善され 低平地の洪水 湛水被害がほとんどなくなった 2 潮受堤防の完成によって 高潮の被害は完全に解消された 3 潮受堤防によって海から押し寄せて来ていたガタ土の堆積がなくなり ミオ筋管理の重労働が不要となり また調整池の水位が -1.0m で一定なことから 水役による危険で昼夜を問わぬ樋門の管理作業から解放された ( 図 -1) 締切り前後高潮 洪水の防災効果の比較 ( 図 -2) 締切り前後常時の排水改善効果 洪水時における防災効果 締切り前 締切り前 高潮時における高潮防災効果 H.16 年台風襲来時の状況 大開樋門 潮受堤防の諫早湾側 ( 外側 ) ( 排水門に打ち寄せる高波 ) S.60 年 8 月台風 13 号 3.2m の高潮で被害発生 樋門に押し寄せたガタ土の状況 ( 海側 ) 人力によるミオ筋浚渫 ( 重機が入らず重労働 ) 海側 調整池水位を低く保つことにより背後地の常時排水も改善 S.57 年長崎大水害で冠水した背後地 ( 諫早市赤崎町 ) 潮受堤防の設置によって 台風等による高潮 波浪を遮断し 高潮被害を解消 背後地樋門前のガタ土の堆積が無くなり 管理作業を軽減 調整池の水位を標高 -1.0m で管理 大雤時において背後低平地の雤水を一時的に調整池に貯留し湛水被害を軽減 締切り後 潮受堤防の調整池側 ( 内側 ) ( 平穏で高潮被害なし ) 大開樋門 締切り後 類似大雤時にも被害は極軽微 潮受堤防完成後 H.11 年 9 月台風 18 号 3.2m の高潮でも被害なし 6 調整池側 調整池水位 -1.0m になったことにより 排水樋門外側 ( 海側 ) のガタ土が乾燥し 浚渫工事が可能となった ミオ筋のガタ土浚渫が完了し 排水が良好となっている

8 調整池の水位を標高 -1.0m に管理することで 背後地の排水が改善された 資料 : 浸水区域調査概要図は市政いさはや号外より 1. 諫早湾の潮位は概ね 1 日 2 回干満を繰り返し 大潮の満潮時の平均は標高 +2.5m 干潮時は標高 -2.8m と 潮位差が大きく 最大では約 6m にもおよぶ大きな変動が見られる 2. 諫早湾干拓事業により潮受堤防で締切られ 潮位の変動にかかわらず 調整池の水位を平均海水面から 1m 低く ( 標高 -1.0m) 管理できるようになった 3. これにより 最低標高が約 -0.8m の低平地である背後地から 常時排水ができるようになった 図 -1 ( 参考 ) 諫早湾の潮位変動 ( 大潮時 ) +2.5m 図 -2 調整池の水位管理 (m) +7 0m -1.0m 水位 (m) 7m m -2.8m 時間経過 背後地農地最低標高約 -0.8m 旧堤防 最高畑面標高約 2m 干潟を干し上げて乾燥した干拓農地で営農中 3.5m 内部堤防 開門した場合 大潮満開門時上昇水位潮時の約約 2.5m 2.5m まで上昇 潮受堤防 大潮満潮時平均約 2.5m 平均海水面海抜 0m ± 背後に広大な標高 +2.5m 以下の農地約 2,700ha( 宅地等 800 戸が存在 ) 7 中央干拓地 最低畑面標高約 -1.4m -2.9m 遊水池最高水位 -1.4m で管理 < 現在の管理水位標高 -1.0m> 調整池 現在 調整池内は マイナス 1m の水位で管理 諫早湾 大潮干潮時平均約 -2.8m

9 調整池を水源とする灌漑用水を利用し 大区画で平坦な優良農地を活用した日本農業をリードするモデル的な農業が始まっている 1 干拓事業の完成に伴い 国から長崎県農業振興公社に干拓農地が配分され 県公社は41の経営体に対して農地をリースし 平成 20 年 4 月から営農が開始された 2 大規模ハウスや集出荷施設 大型農業機械など 先駆的な大規模経営に約 41 億円が投資されている 3 41の経営体による有機栽培を含めた環境保全型農業が意欲的に展開され 延べ作付面積 1,435ha 収穫された生産物は約 12,300tである ( 平成 20 年度 ) 4 生産された農産物は品質が良いことから 市場で高い評価を得ている 図 -1 調整池からの大量の水源確保により 大区画 大規模な営農が展開中である たまねぎの収穫 図 -2 ミニトマト きくなどの施設園芸団地で収益性の高い農業を展開されている ( ハウス 集出荷場などに約 41 億円の投資がされている ) 図 -3 大型農業機械を駆使した効率的な営農がされている ( たまねぎの収穫作業 ) ミニトマトハウス団地 野菜集出荷施設 図 -4 大都市で高い市場評価を得ている ( 流通業者との商談会 ) 図 -7 新干拓地の作付け状況 ( 平成 20 年 4 月 ) 図 -8 新干拓地の作付面積および収穫量 延べ作付面積 (H21.3) 品目 面積 (ha) 露地野菜 施設園芸 7.8 飼料作物 その他 緑肥 計 図 -5 レタスの収穫 図 -6 ばれいしょの栽培 主な品目収穫量 (H20.4~H21.3) 8 品目 収穫量 (t) ばれいしょ 約 6,500 レタス 約 2,000 はくさい 約 2,400 にんじん 約 1,000 たまねぎ 約 400 計 約 12,300 これらの事業効果を失う中 長期開門調査には反対

10 H14 年に 短期開門調査の実施 だけでなく H18 年度の事業完了 の合意が 3 県漁連と 佐賀県知事 福岡 熊本県副知事の立会いのもとなされている 1 短期開門調査 < 経緯のポイント > 短期開門調査において 有明海には事業の影響がないことが明らかにされている 中長期開門調査について 専門家等による検討会議において 調査を行っても成果については不明確との結論 これらを踏まえ H16 年に大臣が 中長期開門調査を実施しない と判断し その下で全てが進んでいる H14 年 4 月 15 日 以下の条件を合意し 短期開門調査を受け入れ ( 長崎県としての苦渋の決断 ) 農林水産大臣 長崎県知事 3 県漁連会長の合意 ( 立会 : 佐賀県知事 福岡 熊本県副知事他 ) < 合意事項 > 短期開門調査を実施 諫早湾干拓事業を平成 18 年度に完了 ( 国の責任で補償 施設管理 ) 短期開門調査の実施 (H14 年 4 月 24 日 ~5 月 20 日に海水導入 ) 海水導入量 : 約 6,600 万 m 3 水位管理範囲 : 標高 -1.0m~-1.2m 調査内容 : 水質 潮位 潮流 底質 生物 調査結果 (1) 有明海潮位への影響は認められず (2) 潮流への影響は諫早湾奥に限定 (3) 海域の COD 等の変化は湾奥に限定 ( やや増加 ) (4) 海域の濁りの拡散は湾奥に限定等 調査による影響 1 調整池等の淡水への回復まで約半年 2 背後地の農業用水源に塩水が浸入 3 調整池内で淡水魚介類が大量斃死 海域でアサリ等斃死 ( 国が補償 ) 4 調整池からの COD 等の負荷が海水導入前より増加 5 調整池内の貧酸素現象出現 プランクトン量の増加等 2 中長期開門調査の検討 中長期開門調査検討会議 ( 平成 15 年 3 月 ~12 月 ) 専門家による中長期開門調査検討会議を設置 検討し 中長期開門調査の論点を整理 論点整理のポイント 開門総合調査結果 専門家による開門総合調査運営会議を設置し 短期開門調査等の結果を分析 ( 結論 ) 潮受堤防の締切りによる影響は ほぼ諫早湾内に止まっており 諫早湾外の有明海全体にはほとんど影響なし 中長期開門調査によって諫早湾干拓事業による有明海の環境への影響を検証できるかについて 明確な結論は得られなかった 常時開門を行った場合 大きくかつ速い局所的な流れが生じ 海域環境にどのような影響を与えるかは未知の部分が多い 排水門を開けることにより被害が生じないようにするためには 相当な対策とかなりの時間が必要 9 3 農林水産大臣の中長期開門調査に関する判断 中長期開門調査に関する大臣判断 ( 平成 16 年 5 月 11 日談話発表 ) 農林水産省としては 中長期開門調査を実施せず これに代わる方策として 有明海の調査 現地実証 及び調整池の水質対策を進めると判断 有明海再生対策 ( 平成 16 年 ~) を実施

11 1. 事業完了に伴い 国は長崎県農業振興公社に土地配分を行っており また 農業者も入植している H20 年 3 月に諫早湾干拓事業が完成 長崎県振興公社が干拓地を取得し 4 月より 41 農業者にリースを行い本格営農開始 干拓地農業では 調整池から直接取水した水を農業用水として使用 41 農業者は 広大な干拓地に一世一代の膨大な投資を行い 大規模農業を展開 ( 補助事業 融資等合わせて約 41 億円 (H20~21 年度 ) 農業者 1 人当り平均 1.0 億円 ) 開門調査による風評被害の発生 金融機関等の農家への融資等に対する信用不安を誘発する恐れあり 堤防締切り 麦類 麦類 多額の投資でハウス等を建設 堤防締切り 大豆 大豆 開門調査により前回調査時よりも大きな被害が出る可能性が高い (P.17 以降参照 ) 前回の短期開門調査 ( 約 1ヶ月 ) においてさえ 背後地の農業用水や海域のアサリ等への被害あり 同じく短期開門調査において 排水樋門前にガタ土が約 6cm 堆積 干拓地で大規模畑作が開始され また 背後地では畑作が拡大しており 影響 被害は大きい ( 畑作は稲作と比較し 塩害や潮風害を受けやすい ) 諫早湾では水産振興対策が実施されており 開門によりそれらがムダになる可能性もあり ( ha ) 平成 8 年 平成 14 年 平成 19 年 施設園芸 400 ( a ) 平成 8 年 平成 14 年 平成 19 年 背後地営農の新たな動き 麦類 ミニトマト花きいちごアスパラガス ( ha ) 潮受堤防締切り ( 平成 9 年 ) 0 平成 8 年 平成 14 年 平成 19 年 露地野菜 ( ha ) 平成 8 年 平成 14 年 平成 19 年 大豆かぼちゃたまねぎ 3. 開門調査によって成果が得られない可能性が大きい 既に H14 年度の短期開門調査では 専門家により 有明海に影響がないという結果が得られている 中長期開門調査も 専門家により 調査を行っても成果については不明確との結論が出ている 有明海でのノリ生産は増加傾向 今年度に入りタイラギも豊漁 諫早湾でも現状においてカキ養殖拡大 底物魚もとれ出してきており漁場安定傾向にあるところを危険に犯すことになる にもかかわらず 開門による被害を抑えるためには多大な工事が必要とされ 調査のためだけに莫大な費用が必要 (P.18 参照 ) 小長井でカキのブランド化 真の有明海の問題解決が必要 1 有明海では 諫早湾干拓事業以前から熊本新港や筑後大堰等の大規模な工事が行われており 貝類等の漁獲高の減尐は これらと並行して減尐している ( 筑後大堰 ノリ酸処理の影響?) (P.11 参照 ) 2 諫早湾調整池の水質は 他の有明海に流入する河川の水質に比べ 特段悪いわけではない ( 佐賀クリーク等の水質は調整池の水質よりも悪い ) (P.14 参照 ) 3 諫早湾干拓調整池のアオコが特別に問題視されるべきものではなく アオコは調整池に限らず国内の湖沼やため池等でも 多数発生しているもの (P.15 参照 ) 10

12 有明海沿岸 4 県の漁獲量等の推移 1 有明海では諫早湾干拓事業以前から熊本新港や筑後大堰等の大規模な工事が実施されており 貝類の漁獲の減尐はそれに併行して進んでいた 2 魚介類への影響が疑われているノリ養殖への酸処理剤の使用も 堤防締切以前から本格化している 3 貝類漁獲量は減尐傾向が続いていたが最近は安定 回復の兆しも見えており ノリの生産量は平成 12 年漁期 ( 平成 12 年 11 月 ~ 平成 13 年 4 月生産 ) の不作を除けば一貫して増加傾向にある 生産量 漁獲量 千 t 貝類は干拓以前から大きく変動 貝類ノリ類魚類 酸処理有効性発見 熊本新港建設工事 筑後大堰の建設工事 三池炭坑海底陥没埋戻工事 福岡県 熊本県が酸処理開始 佐賀県が酸処理開始 諫早湾干拓事業 雲仙 普賢岳噴火 潮受堤防締切 元 年 ( 出典 : 平成 13 年 9 月 20 日開催のノリの第三者委員会中間報告書資料 農林水産省農林水産統計年報 ) 暦年で整理 ノリは増加傾向 中 長期開門調査検討会議の報告を受けた大臣判断においては 開門調査に代わる方策として 有明海の環境変化の更なる解明調査 有明海の環境改善を進めるための現地実証 調整池の水質改善を進めていくこととされた 有明海再生に向けた取組 新聞報道によれば 平成 21 年は 佐賀県太良町沖でタイラギ貝が 1 日で約 422 キロの水揚げとなるなど 潮受堤防締切前年の平成 8 年以来 13 年ぶりの豊漁 漁場の安定を示唆するものとも考えられる 開門により 漁場不安定化のおそれ 11 有明海全域における複合的な要因を考慮に入れた総合的な調査 研究 対策が必要

13 有明海に影響を及ぼす可能性がある要因 ( 位置図 ) 筑後大堰 有明海全体の流域の約 34%( 諫早湾干拓調整池の約 11 倍 ) 三池炭坑海底陥没埋戻工事 ノリ養殖 ( 緑色 ) ノリ養殖 ( 緑色 ) 諫早湾干拓 有明海全体の流域の約 3% 熊本新港 ( 防波堤約 3km) 有明海全域における複合的な要因を考慮に入れた総合的な調査 研究 対策が必要 12

14 有機酸処理剤の使用と並行して有明海での赤潮発生が増大 有明海のノリ養殖では 海藻の付着を除去するために 年間 3,500 トン (18 リットルの灯油缶 20 万缶分に相当 ) という大量の有機酸処理剤を使用 図 1 にみるように 有機酸処理剤の使用量と赤潮発生件数には相関が見られる さらに 佐賀県内では ノリの成長を促す目的で硝酸アンモニウムなどを漁場に大量に投入している これらの薬剤は ノリの増産と同時に プランクトンの異常増殖ひいては赤潮発生を促す その死骸は海底に沈降堆積し その分解過程で酸欠状態や硫化水素の発生を引き起こし 貝類やカニ等底生生物の斃死を招く 有機酸処理剤の使用 クエン酸 リンゴ酸 栄養塩を含む 3,500 トン (18 リットル灯油缶 20 万缶分 ) アオノリの防除病原菌からの予防ノリ活性剤 プランクトン 光をめぐって競合 富栄養化 赤潮発生 硝酸アンモニウム硫酸アンモニウムの投入 栄養塩補給 養殖ノリ 図 1 有機酸処理剤の使用量と赤潮発生件数 ( 北部 4 県 ) 酸処理剤の使用量 ( トン ) 4,000 3,500 3,000 2,500 2,000 1,500 1, ,259 2,336 2,091 2,008 2,870 3,778 3,660 3,684 3,501 3, 赤潮発生件数 貝類 カニ類等の底生生物の斃死 ノリの葉緑体構造が崩壊し 色落ち プランクトンの死骸 海底へ沈降 堆積 0 H9 H10 H11 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 0 硫化水素の発生 酸欠状態 酸処理剤使用量 赤潮発生件数 酸処理剤の使用量 :H9~H11 年は右の文献より引用 H14 年以降は長崎県調べ赤潮発生件数は 日本水産資源保護協会 HP をもとに作成 13 江刺洋司著 有明海はなぜ荒廃したのか ~ 諫早干拓かノリ養殖か ~ を一部引用

15 諫早湾干拓事業の漁業への影響に対する補償とムツゴロウの復活について 1 漁業補償 諫早湾干拓事業では 事業開始前に本事業に関係する漁協等に対し 漁業補償を実施した上で 事業に着手している ( 図 -1) 漁業補償は 諫早湾内の漁協だけでなく 長崎県島原の関係漁協や佐賀県の大浦漁協に加え 佐賀 福岡 熊本の有明海の 3 県漁連に対しても行っている 2 ムツゴロウの生息 ムツゴロウは諫早湾干拓事業以前に大きく減尐していたが 有明海全体で見ると近年は復活しつつあり 絶滅の危険にあるものではない 1 漁業補償の概要直接 諫早湾干拓事業により 漁場が消滅する長崎県諫早湾内 8 漁協の他 本事業により影響があると想定された 潮受堤防外の諫早湾内 4 漁協 島原 11 漁協の他 佐賀 福岡 熊本の 3 県の漁連等に補償を実施 2 ムツゴロウの復活状況について ムツゴロウの減尐は諫早湾干拓以前に始まっている 1 昭和 39 年代には 200 トン以上の漁獲量があったが その後は減尐し 昭和 63 年にはわずか 2 トンとなった ( 佐賀県 HP より ) 年と 1988 年の有明海全域における調査で ( 中略 ) 1988 年 ( 昭和 63 年 ) に高密度分布範囲の縮小が認められた ( 環境省レッドデータブック HP より ) 図 -1 長崎県 佐賀県 県地域漁業補償額 諫早湾内漁協 ( 潮受堤防内 8 漁協 ) 諫早湾内漁協 ( 潮受堤防外 4 漁協 ) 島原 11 漁協 有明海漁連 大浦漁協 202 億円 41.5 億円 12.1 億円 14.3 億円 福岡県有明海漁連 4.9 億円 熊本県熊本県漁連 4.4 億円 計 諫早湾干拓事業に係る漁業補償額一覧表 億円 ( 漁業補償契約締結当時の漁協数で整理 ) 14 ムツゴロウは近年は増加傾向にある 1 ( 漁獲量は ) ここ数年は 20 トン前後まで増えている ( 佐賀県 HP より ) 2 以下の生息密度調査の結果からも 1986 年 ( 昭和 61 年 ) 以降増加していることが伺える 図 -2 ムツゴロウの生息分布の推移 * 竹垣他 有明海 八代海の河口干潟におけるムツゴロウの分布と生息密度. 魚類学雑誌 52(1):9-16 より 尐なくとも絶滅の危機に瀕しているものではない 1997 年潮受堤防締切り 1 現在の生息状況は緊急の保護を要するまでには至っていないが 注意が必要である ( 環境省レッドデータブック HP より ) 2 長崎県の諫早湾北岸の金崎町から小長井町の佐賀県境に至る干潟 (6 地点 ) で 1972 年以降 31 年振りに生息が確認された ( 竹垣他 魚類学会誌 52(1):9-16 より )

16 調整池の水質は有明海流入河川と比べてみても決して悪くない COD(mg/L) T-P(mg/L) 諫早湾干拓調整池 諫早湾干拓調整池 T-N(mg/L) 鹿島川 鹿島川 諫早湾干拓調整池 塩田川 塩田川 鹿島川 佐賀クリーク 佐賀クリーク 塩田川 佐賀クリーク 六角川 六角川 六角川 嘉瀬川 嘉瀬川 嘉瀬川 筑後川 筑後川 筑後川 沖の端川 沖の端川 沖の端川 福岡クリーク 矢部川 福岡クリーク 福岡クリーク 大牟田川 矢部川 矢部川 菊池川 白川 大牟田川 大牟田川 緑川 菊池川 菊池川 白川 白川 緑川 緑川 1 諫早湾干拓の調整池の水質は 他の主要河川およびクリークに比べても平均程度であり特別には悪くない むしろ 他の河川の方が水質が务っているものがある 2 また その負荷量 (COD) が占める割合は 有明海全体の流入負荷の 2% 図 調整池と有明海流入河川河口部の代表地点等との水質比較 図 -4 六角川 佐賀クリーク 塩田川鹿島川 嘉瀬川 筑後川 沖の端川 福岡クリーク矢部川大牟田川 図 -5 有明海における流域別負荷量 有明海に流入する COD 負荷量全体に占める各河川の割合 図 本明川 諫早湾調整池 菊池川 白川 緑川 図 調整地の流域は 3% ながら COD 負荷量の占める割合は 2% と低いことからも 調整池の水質は特別には悪くない 有明海周辺のクリークでも白い濁りが見られる 図 -6 クリーク水路 ( 佐賀市諸富町 ) 図 -7 クリーク水路 ( 福岡県大川市 ) 注 ) 河川水質 : 平成 9~18 年度の平均値河川水質のうち, 菊池川, 白川, 緑川のCODについては平成 9~17 年度の平均値である クリーク水質 : 平成 14~18 年度の平均値 出典 : 河川水質 : 公共用水域水質測定結果クリーク水質 : 九州農政局北部九州土地改良調査管理事務所測定結果 15

17 アオコは国内外で広く発生しており 調整池だけが特別ではない 1 アオコは国内外の湖沼で広く発生 アオコ由来の毒素であるミクロシスチンは各地の湖沼から検出され 諫早湾干拓調整池は他と比較しても高い濃度ではない ( 図 -1) 2 アオコは有明海沿岸の佐賀県等のクリークでも発生している 3 諫早湾カキのミクロシスチン濃度は 分析機器の定量下限値未満であり カキの安全性には問題なし ( 図 -2) 4 このように アオコの発生は一般的に見られるものであり 諫早湾干拓調整池だけが特別ではない *1 *1 ミクロシスチンは主にアオコ等の藍藻類のミクロキスティス属が産生する毒素 図 -2 < 諫早湾カキのミクロシスチン濃度 :H22 長崎県 > 分析地点 : 諫早湾内 6 地点 分析方法 :LC/MS/MS 法および ELISA 法 分析結果 : すべて定量下限値未満 図 -3 佐賀県クリークのアオコ発生状況 図 -1 16

18 開門調査を行うことで懸念される 地域住民の安全 安心な生活 農業 漁業 自然環境 への影響 地域住民の安全 安心な生活への影響 参照 P.18~22 排水門の開放により締切前の状態に戻り 水位調整や ガタ土の堆積により排水が困難になり かつてのような洪水被害や排水不良が発生 農業への影響 参照 P.23~25 調整池への海水導入により 干拓農地の農業用水が確保できなくなるととともに 干拓農地のみならず背後地の農地も 地下からの塩分遡上や台風時の潮風による塩害が発生 漁業への影響 参照 P.26~27 排水門周辺で速い流れが発生し ガタ土を巻き上げ 諫早湾外まで濁りを拡散し 魚介類や海藻類に深刻な被害が発生 自然環境への影響 参照 P.28 平成 9 年の堤防締切り以降 調整池に形成されている淡水系の生態系や調整池や周辺干陸地の多様な動植物が生息する自然環境を破壊 17

19 開門調査を実施した場合の影響について 1 開門調査を実施した場合には 潮受堤防の開放により防災効果が消失し 干拓農地の営農用水がなくなり営農 が困難となるなどの影響が懸念される 2 その費用は 困難な農業用水の確保を除いて 尐なく見積もって約680億円 図 想定される被害 3 防災の対策を行っても農業用水の代替水源の確保は困難である P 19参照 開門調査のために最低限必要な対策工事 代替水源の確保は困難 図 1 想定される被害 ① 海水導入 排水による洗堀 ガタ土の巻き上げ 底泥の諫早湾内拡散 洗掘の発生 ② 背後地の湛水の危険性 調整池水位標高ー約0 5m以上で背後地 に湛水が発生 ③ 農業用水の塩水化 潮風害 農業用水消滅 調整池の塩水化による新干 拓地や広い地域で農産物への潮風害の発生 ④ 水棲生物の斃死 調整池塩水化により淡水魚介類が斃死 ⑤旧海岸堤防等からの塩水の浸入 追加試算 既設樋門 既設堤防の老朽化により塩水が 浸入し後背地での塩害発生 ⑥調整池水位の上昇に伴う常時排水の不良 排水ポンプの稼動 ②背後地の防災機能の確保 排水ポンプ等の整備 14施設 既設樋門の補修 14箇所 北部排水門 ⑥排水ポンプの維持管理費 排水ポンプ等の整備 14施設 小江干拓地 5 速 流 大 最 s 7m s m 0 5 中央干拓地 容 洗堀防止のた め捨石工等の実施 ② 背後地の防災機能の確保 既設堤防補修 排水ポンプの設置等 ③ 農業用水確保 潮風害対策 防風ネットの設置等 新た な水源確保は困難 約5億円 ④ 水棲生物の保護そ の他 調整池の生物保護 放流 侵入防止ブイの設置等 約2億円 農林水産省試算 佐賀地裁へ提出 ⑤ 旧海岸堤防の補修等 腹付け護岸工 ⑥ 排水ポンプの維持管理費 5 年間の排水ポンプの維持管理費 合 s m 7 速 流 大 最 対策費 海水導入 排水による排水門の保全 計 有明海 速 流 大 最 ③農業用水確保 潮風害対策 潮風害防止用の防風ネットの設置 延長22km 高さ2m ① 小 ① 海水導入 排水による水門の保全 捨石工 145万m3 既設護床工 4 2万m3 ⑤旧海岸堤防の補修 腹付け護岸工 L 21 0km 内 L 21 0km 計 上記対策を行っても 農業用水の確保 が困難である 155m3 / s 約202億円 図 3 旧海岸堤防の損 傷 吾妻地区 約631億円 約44億円 約6億円 約681億円 約681億円 5 s m 9 森山地区 約422億円 18 ガタ土が 有明海に拡大 水 流 調整池 入 図 2 対策及び概算工事費 目 6 速 大流 最 峡の 海 海 鳴門 長田地区 小野地区 項 速 流 大 最 s m 2 5 南部排水門 ④水棲生物の保護その他 生物の保護 放流 水門への侵入防止ブイの設置等 凡 例 海域側から調整池側へ流速1 6m s以上の範囲 調整池側から海域側へ流速1 6m s以上の範囲 排水ポンプ整備箇所 老朽護岸整備 防風ネット整備箇所 老朽護岸整備箇所 標高 1 0m未満 標高 1 0m 2 5m

20 調整池が塩水化した場合 干拓農地の代替水源の確保が大きな問題であり 代替水 源の可能性を検討したが 利用することは困難である 1 本明川の河川水を利用するためには 新たな水利権の設定が必要になるが水量が尐なく 新たな水源として 確保することは困難である 2 干拓地周辺の河川水利用についても 同様に水量も尐なく困難である 3 下水道処理水の利用については その処理量が不足するとともに 全窒素濃度が農業用水基準の8倍と高く 農業用水としての利用に適さない 4 干拓農地周辺にため掘を新設することについては 干拓農地については 既に入植者による営農がなされて おり 用地の確保が困難なことと 周辺についても 優良農地として確保されており 用地確保は困難である ①本明川の河川水利用 1 公園堰から農業用水確保の検討 公園堰すぐ下において 望ましい河川流量 正常流量 は 毎秒0 25トンであり 1年間のうち355日を下回らない 流量 渇水流量 が毎秒0 08トンであるため 新たな農業 用水の取水はできない ①本明川の河川水利用 1 公園堰 本明川の流量は 望ましい河川流量 正常流量 に達していない 新たな農業用水を取水できない 2 防潮堰を新設して農業用水確保の検討 調整池が塩水化した場合 潮位の影響が公園堰まで遡上 するため 農業用水を確保するには防潮堰の新設が必要 仮に 河口部に防潮堰を新設しても 必要な農業用水が 確保できるか不明である また 建設費用についても膨大となり 現実性に乏しいと 思われる P 調整池 河口堰 P ②干拓地周辺の河川水利用 中央干拓地 小江干拓地や周辺の土地は 優良 農地で使用中 用地確保が困難 小野地区 本明川 諫早市の下水道処理水は 年間229万トン放流されて 中央干拓地 小江干拓地や周辺の土地は 優良農地として 活用されており ため堀するための用地確保は困難である 揚水機場 中央干拓地 ③下水道処理水の利用 ④干拓地周辺にため堀を新設 ②干拓地周辺の河川水利用 流域面積が小さく 河川の水量が尐ない ため池や地下水も合わせて農業用水を確保して いる状況 新たな水源とはならない ④干拓地周辺にため堀を新設 周辺河川は 河川延長が短く 水量も尐ないため ため池や 地下水も合わせて農業用水をギリギリ確保している状況で 新たな農業用水の取水は困難である いるが 干拓地の農業用水は 330万トン必要で 約100万 トンの水量が不足する 図 1 また 下水道処理水の全窒素濃度 平均 1 当たり 8 1mgと農業用水質 基準1 当たり1mg以下を満足しない 図 2 水質が満足しないことにより 風評被害の恐れがある ①本明川の河川水利用 2 防潮堰を新設 干拓地に必要な水量が確保できるか不明 有明海 流量観測データ無し 建設費用は膨大 現実性に乏しい 図 1 用水必要量と供給量 諫早中央浄化センター 公園堰 ③下水道処理水の利用 1日最大取水量 (事業計画) 日最大使用実績 H21.9) 用水必要量(計画) 330万トン 21,800トン 11,973トン 下水処理水量(H.19) 229万トン 70 101万トン 6,242トン 29 15,558トン 6,242トン 52 5,731トン 過不足 農業用水として水量不足 図 1参照 農業用水の水質基準の8倍と著しく超過 図 2参照 風評被害の恐れ 年間 (事業計画) 19 図 2 下水処理水の水質 表 下水処理水の水質 項 目 T-N(全窒素濃度) 下水処理水水質 調整池水質(H19) (H19諫早中央浄化センター) 8.1( ) mg/l 農業用水基準 (農水省 S.45年) 1.2mg/L 1mg/L以下 出展 諫早中央浄化センター放流水水質検査年報(平成19年度)

21 下水道処理水を干拓地の農業用水として使用した場合 質と量に問題がある 下水道処理水の水質は 農業用水基準値の8倍 下水道処理水の水質は 農業用水基準値を超過 風評被害の恐れ 下水道処理水では 農業用水として不足 下水道処理水量は 干拓地の1日最大取水量の3割 日最大使用実績でも1 2 H21実績 農業用水取水口 下水処理水の水質 中央干拓地 項 本明川 目 T-N(全窒素濃度) 諫早中央浄化センター 下水処理水水質 農業用水基準 (H19諫早中央浄化センター) 調整池水質 (H19) 8.1( ) mg/l 1.2mg/L 1mg L以下 (農水省 S.45年) 公園堰 用水必要量と供給量 20 年間 (事業計画) 1日最大取水量 (事業計画) 日最大使用実績 H21.9) 用水必要量(計画) 330万トン 21,800トン 11,973トン 下水処理水量(H.19) 229万トン 70 101万トン 6,242トン 29 15,558トン 6,242トン 52 5,731トン 過不足

22 干拓地の 1 日最大取水量を賄う ため池 は 本明川ダムを更に造るのに匹敵 本明川水系流域図 干拓地に必要な農業用水 1 日最大取水量 21,800 トン / 日 本明川ダム 大村市 佐賀県の主張 農業用水を賄うため 干拓地周辺に ため池 をつくるなども考えられるでは? 本 明 川 諫早市 中央干拓地 諫早湾 長崎県の主張 干拓地周辺には ため池をつくる用地は無い 干拓地内に広大なため池をつくっても 塩分が混入し農業用水に利用できない 1 日最大取水量 21,800 トン / 日は 計画されている本明川ダムの 1 日当たり取水量に匹敵するダムが必要 21 大村湾 本明川ダム建設費約 780 億円 本明川ダムの取水量内訳 市町村名取水量 ( トン / 日 ) 利用目的 長崎市 8,000 上水道 諫早市 10,200 上水道 長与町 2,500 上水道 時津町 4,300 上水道 計 25,000

23 農業用水を確保するため本明川に河口堰を建設した場合 膨大な費用が必要 河口堰 筑後川大堰 約 580ha 淡水 堤長 501.6m 総事業費 343 億円 ( 再現費用 420 億円 ) 完成年度昭和 59 年度 基礎地盤は良好 公園堰 福田川 6.5km 半造川 長田川 防潮堰を設けて干拓地に必要な水量が確保できるか不明である ( 流量観測データがない ) 本明川河口の川幅は約 450m あり 北部排水門の 2 倍以上の幅となり 建設費用は膨大となることが予想される 河口堰 常時開門 :TP+2.0m 制限付き開門 :TP-1.0m 揚水機場敶高 :TP-1.95m 試算 北部排水門南部排水門建設費 200m 50m 349 億円 農業用水取水口 本明川川幅 450m 河口堰建設費 630 億円 22 出典 : 本明川河川整備計画 ( 国交省 HP より )

24 台風や強風時に農作物への潮風害発生の恐れがある 1 調整池が海水になるため 台風や強風時には 新干拓地や背後地で農作物に対する潮風害が発生する恐れがある 2 過去の台風時の被害状況では 海岸に近い 2km 未満の地域で被害が大きい 3 現在は 淡水化している調整池により潮風害から守られている 4 しかし 開門すれば農地近くまで海水が進入し 潮風害が発生する危険性が高まる 現在 図 -1 農地から海水域までの距離 ( 現在と開門時 ) 新干拓地から海水域まで 3km の距離があり 淡水の調整池が緩衝帯となり潮風害から守られている 開門により海水域は旧堤防 ( 背後地 ) から 2km の距離までせまり 新干拓地や背後地で潮風害の危険性が高まる 潮風害は尐ない 2km 3km 淡水域 北 ~ 東の風で潮風害の危険 塩水の進入 海水域 図 -2 潮風による水稲の被害 葉は白変枯死し 収穫は半作となった ( 平成 3 年 9 月台風 17 号諫早市高来町 ) 図 -3 潮風による水稲の被害 葉は白変枯死 籾は黒変し 収穫はほぼ皆無となった ( 平成 3 年 9 月台風 17 号諫早市高来町 ) 締め切り前には二年に一回程度 恒常的に発生 開門後 2km 海岸に近い 2km 未満の地域で被害が大きい 23 平成 3 年の台風と似たコースをとった平成 18 年の台風 13 号でも有明海沿岸の広い地域で潮風害が発生した 佐賀県での米の作況指数は戦後最悪の 49 で 全国最下位であった

25 開門により調整池へ海水が侵入すると塩害が発生する危険性が高まる 1 干拓農地では 締切りで地表近くは塩分濃度が下がっているものの 深層部には塩分の高濃度層が残されている 2 この状態で海水を導入すると調整池の海水位が上昇し 地中の塩分が表面に押し上げられ 塩害が発生する可能性が < 干ばつ時 > 極めて高い 3 現に地下水と海水が連動することがわかっており 地下からの浸透が心配される (2 年に 1 度は干ばつ月が出現 ) 4 さらに農業用水が不足するため 灌漑による洗い流しができず 塩分が遡上し 干ばつ時には塩害が発生する 図 -1 干拓地の土壌中の塩分濃度 (mg/kg 乾土 ) の経年変化 平成 9 年に堤防を締切り後 約 10 年を経過して 塩分が低下し農地として利用できる状態になった 締切り直後は塩分濃度が高く耕作はできなかった 図 -3 堤防締め切り前後の地下水位と潮位の経日変化 ( 諫早市森山地区 ) 締切り前 締切り後 10 年後には塩分が低下し 農地として利用できる状態になった 堤防を締切った平成 9 年 4 月 14 日以前は 潮位の変化に伴い地下水位も変動していたことから 地下水が海水とつながっていたことは明らかである そのため堤防を開放し 調整池に海水が侵入すると地下水が塩水化し 塩害が発生する恐れがある 背後地の地下水位 ( 森山地区 ) 潮位 深層部 :70cm 前後 下層部 :15~30cm 上層部 :0~15cm 平成 9 年 4 月 6 日 ~4 月 21 日のデータ 図 -2 干拓地土壌の塩分濃度調査結果 (mg/k 乾土 ) 直近の調査でも深層部には多量の塩分が残っており 調整池に海水が侵入すると 再び土壌中の塩分が高まり塩害が発生する恐れがある 平成 10 年 3 月 平成 22 年は上層部 :0~20cm 下層部 :20~50cm 深層部 :50~85cm で調査 農作物に塩害が発生する仕組み 平成 22 年 3 月 上層部 1, 下層部 4, 深層部 6,641 高い塩分濃度 2,586 図 -4 現在の諫早湾干拓の土壌塩分と開門した場合 予想される諫早湾干拓の土壌塩分の移動 現在の状況 降雤 灌水 塩分濃度が高い 地下水面 調整池の農業用水で洗い流しが可能 塩分濃度が低い 土壌中の塩分移動 暗渠排水 図 -5 メロンの塩害 ( 昭和 62 年諫早市森山地区 : 背後地 ) 干ばつ時 農業用水の不足で洗い流しができない土壌の乾燥 蒸発 地下水面 佐賀県の塩害対策 ( 佐賀県ホームページから抜粋 ) 本県の農作物に対する塩害は 有明海沿岸やその近隣干拓地を中心に発生しやすい 塩害については 塩水 ( 海水 ) が一時的に圃場内に侵入した場合と 干拓地のように海水の影響を慢性的に受けている場合があるため 農作物対策と圃場の除塩対策の二つに分けて述べる なお 海成沖積土壌地帯では塩水の侵入以外でも地下水やクリーク水の Cl や Na 濃度が高いことがある 開門された場合 塩害の恐れ 塩分濃度が高くなる 塩分濃度が高い 塩分上昇 土壌中の塩分移動 暗渠排水 上昇 毛管 現象 地下水位が変動 地下水位が安定 24 通常は 灌漑により塩分は洗い流されるが 土壌を乾燥させると塩分が遡上し 干拓後 30 年を経過した背後地でも ビニール栽培のメロンが枯死し 収穫不能になった

26 背後地で拡大している畑作に 深刻な打撃を与える 締切り後に作付けが増えた作物や野菜の栽培がまた出来なくなる 1 排水や塩害の心配が無くなったため 背後地の畑作の産出額は 2 億円 4 億円に増加したが 大打撃を受ける 2 平成 14 年の短期開門調査時に 水源の塩素濃度が調整池と連動する傾向を示した場所もあり 旧堤防からの塩水浸透が考えられる 3 野菜類への灌漑に使用できる水の塩素濃度目安は 200ppm 程度以下であり このままでは用水使用は困難 図 -1 背後地の営農の推移 (JA 調べ ) 図 -2 背後地の農業産出額の比較 (JA 調べ 農林統計等より算出 ) ( ha ) ( a ) 堤防締切り 麦類 平成 8 年平成 14 年平成 19 年 施設園芸 平成 8 年平成 14 年平成 19 年 麦類 施設園芸 麦類 ミニトマト花きいちごアスパラガス ( ha ) ( ha ) 堤防締切り 大豆 平成 8 年平成 14 年平成 19 年 露地野菜 大豆 露地野菜 平成 8 年平成 14 年平成 19 年 大豆 かぼちゃたまねぎ 平成 8 年麦類 92,210 千円大豆 5,040 千円かぼちゃ 0 千円たまねぎ 5,192 千円アスパラガス 1,788 千円いちご 30,185 千円ミニトマト 80,182 千円花き 4,558 千円合計 219,155 千円 増加 平成 19 年麦類 98,722 千円大豆 18,620 千円かぼちゃ 6,725 千円たまねぎ 29,419 千円アスパラガス 17,875 千円いちご 38,864 千円ミニトマト 178,182 千円花き 10,256 千円合計 398,663 千円 図 -3 背後地の水源と調整池の塩素濃度推移 (H14 短期開門調査データ ) 25 調整池 背後地の水源 樋門は閉切っている状態で測定 農業用水として利用できる塩分濃度は 200ppm 程度以下であり 短期開門調査では 調整池の塩分濃度が 5000ppm まで上昇し 用水としては利用は出来なかった

27 開門した場合の漁業への影響 1 1 常時開門すると 早い流れや濁りの発生等により 安定してきた漁場環境を激変させる可能性が高い 2 養殖適地の喪失や資源の減尐等 多くの悪影響が懸念される 短期開門調査 中長期開門調査検討の結果から 開門により漁場環境が激変する懸念 濁り 浮泥の発生や潮流の変化による影響 常時開門すると 排水門周辺でガタ土を巻上げるような早い流れ6.2m/s( 鳴門 図 -1 ガタ土が拡散する様子 ( 開門 30 日後 ) アサリ カキの養殖適地が失われる 魚介類の漁場形成の変化や資源の減尐がおこる 海峡の最大潮流 ( 流速 5m/s) 以上 ) が発生し 諫早湾外にまで濁りが拡散する (H15 中 長期開門検討時のシミュレーション ) タイラギ稚貝の着底 成長が阻害される * 短期開門調査時においても アサリ等の斃死増加が確認され 損失補償が行われている 海水の導入で調整池の透明度が上昇し 光合成が促進されて植物プランクトンが増大した (H14 短期開門調査 ) 図 -2 調整池内の濁りの変化 開門期間中 濁りが減尐 図 -3 調整池内のクロロフィル量の変化 開門期間中 クロロフィル濃度 (= 植物プランクトン量 ) が上昇 調整池が赤潮の発生源化する危険性 開門後の調整池は 赤潮発生に以下の好適な条件を備えており そこが赤潮の発生源となり 排水により諫早湾に拡散し 漁業に深刻な被害をもたらすことが懸念される 1 背後地からの栄養塩の供給も多いこと 2 赤潮に好適な静穏な水面であること 3 短期開門時においても植物プランクトンの増大が観測された事実 斃死魚やゴミの流入により 風評被害等の発生 海水の導入で調整池の淡水魚介類が大量に斃死した (H14 短期開門調査 ) 図 -4 斃死魚 ( フナ コイ等 ) 回収状況 図 -5 イシ貝類の斃死状況 漁場に流出して有機汚濁を助長し 貧酸素化を招く 漁具 漁網の汚損 正常な漁獲物への風評被害の発生 調整池内において富栄養化が進み 赤潮の発生に拍車 池内 7.7 トン 海域 1.1 トンの斃死魚を回収 26 漁業者の生活に影響

28 開門した場合の漁業への影響 2 生産量 ( トン ) 1 堤防締切後の漁場環境に適合した漁業を構築するために 多大な努力を投入してきた 2 成果が見えつつある中 安易な開門の実施は これまでの努力を無駄にする危険性がある 堤防締切後の漁場環境に適合した漁業の構築に多大な努力 最近の諫早湾の状況 カキ養殖の成功と拡大 垂下式養殖の成功により 生産量が急速に拡大している 図 -1 図 -2 図 -3 図 -4 諫早湾におけるカキ養殖生産量の推移カキ養殖の導入アサリ タイラキ 漁場の整備貧酸素対策等 各種 450 試験研究の実施 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 短期開門調査後 有明海再生に向け640 億円以上を投入 (~H21) 年度 (*H19 は例年にない高水温により斃死が多発 ) 諫早湾では主要漁獲物であったタイラギの休漁に伴い厳しい状況が続いているが 最近では回復の兆しが見られる H20 年度はカキが過去最高の水揚げ 水揚量 :420t 過去 5 年平均水揚量の 2.8 倍 H21 年は養殖アサリが豊漁 水揚量 :513t 過去 5 年平均水揚量の 1.8 倍 H21 年度の定点調査でタイラギ成貝の生残を確認 最近の潜水調査で約 50 個 /5 分を目視 例年は死滅 安易な開門の実施はこれまでの努力が無駄になる危険性 図 -5 タイラギの発生 平成 20 年にはタイラギ浮遊幼生が多く発生した 着底したタイラギが死滅することなく生残しており 成貝サイズ ( 殻長 20cm ) まで成長している 平成 20 年級群小長井側深場 ( 調査全点 ) 平均発見数図 個 /5 分 H2 0 年 8 月 諫早湾におけるタイラギ浮遊幼生密度の比較 ( 平成 年 単位 : 個 / m3 ) 1 0 月 平成 18 年 8 月 1 1 月 月 33 H2 1 年 1 月 2 月 3 月 6 月 平成 19 年 6 月 月は 0~17 個 8 月は 0 個 8 月 9 月 1 0 月 1 1 月 深場全点死貝 ( 平均 ) 深場全点生貝 ( 平均 ) 1 2 月 H2 2 年 1 月 平成 20 年 8 月 月は 0 個 7 月は 0~80 個 3 月 例年より高密度で出現 大規模な斃死が見られず 多くが生残している状況

29 開門による調整池の生態系への影響 開門によって調整池へ海水が導入されることにより 九州最大のビオトープ ( 調整池および周辺干陸地に形成された 淡水系の生態系 ) が消滅する 諫早湾干拓調整池は九州最大の淡水湖 ( 全国 12 位の面積 ) 平成 9 年の堤防締切り以降 調整池や自然干陸地 (600ha) ではヨシ群落の繁茂や渡り鳥などの飛来 淡水魚の生息 水生生物や昆虫など 700 種以上の生物種で構成される新しい生態系が形成 鳥獣保護区に指定 (H 告示 ) 図 -1 多様な環境に育まれた多くの生き物たち 海水導入 調整池の二枚貝 ( ドブガイ ) や淡水魚 ( モツゴ コイ ギンブナなど ) が斃死 干陸地 600ha において 植物 ( ヨシ群等 ) は水没によって枯死 排水門全開時 陸上生物も死滅又は逃避する 鳥類の棲家がなくなる ( 生息環境が大きく変化する ) エツ ( 絶滅危惧 Ⅱ 類 ) 悪臭の発生 水質の悪化および衛生害虫の発生が懸念される ナベヅル ( 絶滅危惧 Ⅱ 類 ) ハヤブサ ( 絶滅危惧 Ⅱ 類 ) チュウヒ 絶滅危惧 ⅠB 類 カヤネズミ 図 -2 短期開門調査時における魚類 貝類の斃死状況 短期開門調査時 28 魚類 8.8t( 約 2 万尾 ) 貝類 0.8t の斃死が確認されている

30 開門調査によって 安全安心な住民の生活や干拓農地での先進的農業の取組に深刻な打撃を与え 軌道にのってきたカキ養殖漁場等を奪われるなど 大きな影響 被害が危惧されます H14の短期開門調査においては 潮受堤防締切りによる影響はほぼ諫早湾内に止まり 諫早湾外の有明海への影響はほとんどないと結論付けられました また H15の中 長期開門調査の検討においても 調査によって諫早湾干拓事業による有明海の環境への影響を検証できるかどうかについては明確な結論が得られませんでした このため 開門調査の是非を判断するに当たっては 環境アセスメントの実施による科学 的かつ客観的な検証が不可欠です 仮に開門調査を実施するとしても 地元の同意が不可欠です 有明海の環境务化の原因とされる様 な要因について 科学的に調査した上で 水産振興や環境保全に取組むことが共生につながる道です 29

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