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はなひろなが
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道ジュニアクリニック最終回執筆者の御紹介鷲野鋭久氏昭和 36 年愛知県出身中京大学卒業平成 11 年度全国中学校女子選抜チーム ( ナショナル D チーム ) アシスタントコーチ平成 10 11 年度愛知県中学校女子選抜チームヘッドコーチ初の全中出場で第 3 位という好成績を残すまたその後全国中体連に数多く出場そして上位入賞を果たす前大治中学校女子バスケットボール部監督現在は

合理的にかつ理論的に最小限のエネルギーで最大限の効果を発揮できるような合理的かつ理論的な練習を積んできたプレーの方がどんな局面に対してもその効果が得られますバスケットボールは対応型のスポーツでありとくにディフェンスにおいては指導者がいかに対応能力を指導できるかによって多少の不利は挽回できると思いますではどうしたらそれができるようになるかこれはやはりバスケットの根底の部分を理解して

1 道ジュニアクリニック最終回執筆者の御紹介鷲野鋭久氏昭和 36 年愛知県出身中京大学卒業平成 11 年度全国中学校女子選抜チーム ( ナショナル D チーム ) アシスタントコーチ平成年度愛知県中学校女子選抜チームヘッドコーチ初の全中出場で第 3 位という好成績を残すまたその後全国中体連に数多く出場そして上位入賞を果たす前大治中学校女子バスケットボール部監督現在は愛知県津島市立藤浪中学校女子バスケットボール部監督また U-15 女子日本代表チームヘッドコーチを務めジュニア世代の育成に力を注いでいる今年度の鹿児島全中では東海ブロック代表として出場活躍が期待されるはじめにバスケットボールがうまくなるためには運動能力はもちろん高いにこしたことはありませんが身体能力にまかせた力づくのプレーをさせるよりも合理的にかつ理論的に最小限のエネルギーで最大限の効果を発揮できるような合理的かつ理論的な練習を積んできたプレーの方がどんな局面に対してもその効果が得られますバスケットボールは対応型のスポーツでありとくにディフェンスにおいては指導者がいかに対応能力を指導できるかによって多少の不利は挽回できると思いますではどうしたらそれができるようになるかこれはやはりバスケットの根底の部分を理解して基本の徹底習慣化質的向上をはかりいかに能率的に合理的に取り組むかが大切ですなぜそうするのかなぜこのように動くのかこの人は何がしたくてこのような位置にいてこのような動きをするのかといったことです判断力育成の為のファンダメンタルドリルバスケット選手において基本技術の習得は必要不可欠ですこの基本技術レベルを向上させる為には日々の練習に加え判断力を身に付けることが求められますゲーム中強くて早いプレッシャーを受けプレーに制限がかけられた局面でどのような判断をくだし最良のプレーを行うか? まずはオフェンスの基本技術の3 大要素としてトリプルスレット (3 つの脅威 ) と言われているシュートパスドリブルそしてこれら3つをつなぐジョイントがありますそれぞれの技術習得の上で 1 番重要なことは何の為のプレーなのか? どんな状況でのプレーなのか? といった目的意識をもって練習することですそれぞれの目的を選手自身がしっかりと理解し状況を観て感じ考えてプレーする事が重要ですディフェンスの場合も同様です例えば1 対 1の状況であればしっかり相手を観て素早く状況判断を行い相手の視野を奪うようなディフェンスをします目的にあった的確で効率的な練習視野を伴ったファンダメンタルドリルを積み重ねれば基本技術のレベルアップと判断力の育成が可能です以下に私が学んできて大切にしていただきたいバスケットに対する考え方を紹介したいと思います

2 クリエイティブな選手 ( 創造力豊かな選手 ) は観ること姿勢考え方能力 ( *1) ( *2) ( 運動神経センス ) *3 技術 *4 矛が生まれる盾視野の確保視野の遮断 ( 目的 ) ボールをとられないなくさないという自信をもつ視野を伴ったオフェンスファンダメンタル 1ハンドリング 2トリプルスレット ( シドパ ) 3ジョイント 1. ミ-トキャッチム-ブポジション 2. ピボット突き出し ( ステップ ) + ボールをとられるなくす ( メンタル ) という不安をあたえる + 視野を伴った ( 技 ) ディンスファンダメンタル 1 観させないボールマンプレッシャー 2もたせないパスライン 3 抜かせないインライン 4シュ-トさせないサポ-トヘルプ 5リバウンドさせないスクリンアウトパーフォーマンス走ること *5 短所体力体格面で劣る補うために走る日本人長所器用まじめ ( 高い技術 ) すばしっこい活かすために走る 1 走るための判断 ( 何のためにどこへ自分が何をすべきか?) 2 人もボールも動くバスケット 3 走れる選手を強調しながらもアイディアを持ちリスクを冒してでもアグレッシブにプレーできる選手 4トータルバスケット ( オールポーポス ) 5すごい運動量になるが日本が世界で戦うには走るしかない指導者選手が共通理解して取り組むことで意志の疎通互いの信頼が生まれるそれが FOR THE TEAM

3 * 藤浪中女子バスケット部心得マナー 1 礼の仕方きちんと止まって相手に正対して腰から 30 度くらい心を込めてきちんと下げる挨拶は礼を終えてからする 2 挨拶大きな声ではっきりと相手の顔を見て笑顔で好感の持てる挨拶をする体育館の出入りは大きい声で心を込めて ( 失礼しますこんにちは ) 3 返事目を見て大きな声で短くはっきりと!! 理解出来ない時そのままにしないわからない事を伝える黙らない 4 笑顔挨拶時特にピンチに立たされた時に大切であるチームの雰囲気を変えたい時なども特に苦しい時こそ根性据えた笑顔を忘れない 5 指導を受ける時お願いしますで始まりありがとうございましたで最後に感謝の気持ちを伝える教えてもらう感謝の気持ちを常に忘れない 6 プレイでミスした時気持ちを切り替え落ち着いてプレイする 1. ミスしたことをゆっくりやる 2. 正しいことゆっくりやる 3. 正しいことをスピードでやる 7 報告連絡相談欠席遅刻はキャプテンと先生に報告する ( ホウレンソウ ) 怪我をして病院で治療を受けたときはすぐに先生に連絡し翌日に口頭にて詳しく説明をして相談する 8 ノート ( 部活ノート ) 日々の練習日誌新しいメニューのポイントを書く ( 火曜日 ) ( メンタルノート ) 籠球新聞や思った事を書く ( その都度 ) ( トレーニングノート ) 怪我の状態や教わったトレーニング方法を書く ( その都度 ) 9 先輩に対して親しき仲にも礼儀あり挨拶会釈を忘れない 10 同級生に対して悪いと感じたときは遠慮せず勇気を持ってその場で注意し陰で言わない注意を受けたものは注意しなくてはならなかった側の気持ちを理解し素直に受け止める注意するものは言葉を選び素直に受け止められるような話し方でする 11 後輩に対して自分が下級生の頃を忘れないで愛情を持って接する悪い伝統はなくす 12 親に対して常に感謝の気持ちを忘れないありがとうを言う親子でも公の場では最低限の礼儀親の言うことが間違っていると感じたら自分の考えを伝える 13 チームワーク ( 絆 ) バスケットは個人プレイではなくチームプレイです一人ひとり性格も違うし能力も違いますバスケットをするからには他人を非難拒否するのではなくお互いを受け入れマイナス面はカバーし合って協力しようプラス面はお互いに認め評価し向上できるように頑張ろう最強のチ-ムより最高のチ-ムを目指そう!! 主将立岩侑奈

4 *2 バスケットの考え方 9+1+B+G 9+1+B+Gとは 9は自分以外のオフェンスディフェンス9 人 1は自分 B はボール G はゴールのことでコートバランス ( フロアバランス ) OFF DEFの状況 ( どこで何をしているのか ) OFF DEFの身長特徴心理状態距離時間空間の支配など集中を分散させてコート上を把握するこ空間の支配コート上において空間とは 1 立体的空間 2 平面的空間の 2 種類で空間を支配するとは OFF でカットによってスペースを利用する数的優位を作る DEF でパスラインを狙うことによってのスペースの消去 DEF でボールサイドカットさせない ( 数的優位を作らせない ) ブラインドはフロートの DEF が抑えながらオープンのパスもさせない ( 協力は強力 ) など陣取りゲームとも言われるバスケットボールにおいていかにスペースを有効活用するかいかにスペースを自在に操るかという考え方ディフェンスにおける空間支配 4 1: コースチェックによって縦に抜かせない B 2: ドリブルに対するチェックバック 1 5 3: ポストの裏パスをチェックするオープンのパスを狙う 2 3 4: ディナイディフェンスハイポストフラッシュをチェック 5: トップからのブラインドカットハイポストのフラッシュをチェックオープンのパスを狙う 5 人全員がハンズアップし立体的空間にプレッシャーをかける全ての空間をいつでもシャットできるように準備をする (1 人で5 人を守る )

5 数的優位 5 対 5のバスケットボールの中で数的に有利 ( アウトナンバー ) な状態をいかに作り出すかが効率良く得点する効率良く守るということにつながるオフェンスのカットプレーによる数的優位 1のボールに対して2がボールサイドカットすることに 2 よって 1-ディフェンス-2の2 対 1の状態ができる数的優位の状態 1B 協力は強力 (5 人の関連 ) 5 人が関連 ( 協力 ) してプレーをするということは OFFでは敵が一つのプレーを守れば良いという状態から全てのプレーを守らなくてはいけない状態 ( ボールに対して全員が1 対 1をするため集中の分散 ) DEFでは敵がどこにドライブしてもどこにパスをしても分厚いDEFで常にプレッシャーがかかっている状態 1つのプレーの目的を全員が理解しそれに合わせて状況を変化させる攻めの連続性それに反応する関連性など 5 人が意図のあるプレーでつながった状態インバウンズプレーのボールつなぎオープンの関連 1と2と3は見ることによって関連していなくてはいけない 1は3のボールの状況 2のオープンの走りの状況 1 3B 2 2は3のボールの状況 1のボールミートの状況 3は1のボールミートの状況 2のオープンの状況技の心 ( 目的を持ったプレイ意図のあるプレー ) 技の心とは why,when,what,who,how を考えてプレーする ( フロアーバランス味方との関連 ) 戦う気持ちを持ってプレーするなど 1つのプレーに目的意識を持たせる

6 集中の分散集中の分散とは 1つのプレーだけに注意を払うのではなく 9+1+B+Gすべてのプレー状況に注意を払う 5 人全員が意図のあるプレーをすることによって 1つ1つのプレーがつながりどの部分でも集中した状態などコート全体が集中したプレーしている状態のこと 1つのボールに対して5 人が1 対 1 1 2のボールに対して 2 B 3 14はミートアウト 4 5 3は1と4が作ったスペーすにカット 5は3のカットに対してオープンパスを受けるようにアウト多くを考え一事を成す全ての状況 (9+1+B+G) を見て把握し五人が関連するように1 人 1 人が目的をもったプレーを計算し考えた上で最良の判断をくだすこと FOR THE TEAM 根底にあるのは各選手の熱い気持ち全てにおいて優先すべきはチーム ONE FOR ALL ALL FOR ONE チームは家族ボールを見ないOFFもDEFもない最小限のエネルギーで最大限の効果駄目は捨てる

7 9+1+B+G 空間の支配数的優位技の心協力は強力集中の分散多くを考え一事を成すすべての考え方は 1つ1つが独立して存在しているのではなく重複する部分が多く関連しているまたすべてのプレーは見ること計算すること予測すること無しに成り立たないその根底にはバスケットに対するあくなき向上心と情熱がありその熱い気持ちが真に素直で芯のある心を育てる

8 *3 オフェンスについて 1 オフェンスとは? 第一に攻めるということは相手(def) がどんなことをしてきても守りきれない状態を作り出すこと ( アウトナンバー数的優位 ) 5 対 5 5 対 4 4 対 4 4 対 3 3 対 3 3 対 2 2 対 2 2 対 1 1 対 1 1 対 0 第二に上記のアウトナンバーを作り出すにはどこにいてもリングを中心とした味方の状態の把握ができていることビジョン残像状況から次のプレーの予測理解 1+9+B+Gの状況把握 ( 判断 ) を継続して行うことがオフェンスであると考えるゲームにおいてはこのような状態を作り出すためにフォーメンションフリーランスオフェンスを駆使しながら得点を競っていくわけであるフォーメンションもフリーランスオフェンスもまず個人的な攻撃法から始まるしたがって個人の攻撃力のアップを図らなければならないそのための基本として身体を扱う技術ボールを扱う技術がある 2 身体を扱う技術ピボット ( ターンステップ ) ターンにはフロントターンバックターンリバースターンがあるステップにはクロスオーバーオープンドロップロッカーがあるこれはピボットフットの逆足つまりフリーフットステップワークであるカッティングチェンジオブディレクションボールのもらい足アウトサイドのもらい足インサイドのもらい足ボールをもってのドライブインの足 3 ボールを扱う技術シュート ( セットシュートジャンプシュート ) レイアップゴール下のシュートミドルシュート 3Pシュートドリブル各種ドリブルスピードドリブルハイロードリブルチェンジオブディレクションパス各種パスドリブルからのパス空中でのパス

9 身体を扱う技術とボールを扱う技術の習得を行いその次にディフェンスをつけての 1 対 1 の練習から同時にシュートパスドリブルの三大要素を身につけ能力のレベルアップを図る同様に2 対 2 3 対 3の攻撃法 (2 対 2 3 対 3のパターンプレー ) を身につけていく 4 2 対 2 3 対 3のパターンオフェンス 2 対 2 3 対 3のパターンプレーにはパス & ランのようなカッティングプレイとスクリーンプレーがあるまたボールありのプレイボールなしのプレーがあり対人関係においては横のプレーアウトサイド同士のプレー ( インサイド同士 ) 縦のプレーアウトサイドとインサイドのプレー ( インサイド同士 ) 3 人のパターンプレーは位置によって攻撃は違ってくるがこの様な技術を習得させフリーランスオフェンスをする前にフォーメンションオフェンスを理解しておく 5 フォーメンションとフリーランスの違い [ フォーメンション ] コーチの考える最高の公式プレー 2 人 3 人 4 人 5 人のパターン ( 雇用契約 ) プレーの連系したもの長所 a, 公式どおりにやるので5 人の共通理解がある b, 苦しい時でも確実に指示が徹底できる c, チームディフェンスに対して安定性がある d, 特徴のある選手をうまく配置することができる e, ジレンマに陥ったときに確実にプレーできる短所 a, 相手のスカウティングに弱い b, イレギュラーな状況に対応しづらい c, 攻撃の幅が限られている [ フリーランス ] パターンプレーを基礎にした個人が状況を判断し選択する最高 ( 自由契約 ) の公式を応用したプレーである 2 人 3 人のパターンの連続長所 a, 千単位万単位でプレイヤーの技術が出せる ( ディフェンスが対応しづらい ) b, 相手が対策をたてづらい短所 a, 好きな者同士が集まってしまう ( フロアーバランスがとりづらい ) b, オーバーロードになりやすい ( 組織的な守りに弱い 1 対 5で勝負してしまうこともある ) したがって 2 人 3 人のパターンプレーの組み合わせを自チームのフォーメンションに合わせるようにうまく習得することによって最終的には全てのディフェンスに対応できるようになるすなわち究極は相手がどんなディフェンスをしてこようとも個人の判断において攻撃することができそれが最終目的であり理想である

10 *4 ディフェンスについて 1 ディフェンスの目的ディフェンスの究極の目的はオフェンスに得点を許さずにボールを獲得することにあるチームが力を合わせてディフェンスをすることによりオフェンスは簡単に得点することができなくなり良いディフェンスは良いオフェンスへとつながるそのためにはチームディフェンスの基盤としてまず個人のディフェンス力 ( 十分な基本技術 ) を身につけることが必要であるオフェンスでは一部の選手の力で得点することができるこれはつまり 1 人 2 人がオフェンス中に休憩してもオフェンスが成功するということであるしかしディフェンスでは休んだり怠けたりすることによって 5 人の力が半減し穴になってしまいそこを攻撃され得点されるそしてそれが原因で試合に負けるという危機を迎えるということになるしかしその危機は休んだり怠けたりすることからだけ訪れるものではなくある選手に基礎技術が身についてない場合にもその基礎技術をベースにした5 人の関連は崩れ同じ結果を導くことになるディフェンスの条件は意欲 50% 体力を含めた身体能力 10% 技術 40% ということがいえるこのことから精神的な積極性をなくしてディフェンスの上達はない 2 個人防御の必須要素個人防御の必須要素は1 予測 2 視野 3 声の3つが挙げられる 1 予測 : ディフェンスはあらゆる可能性に対して準備することが必要であるが全てに準備することは完全に受身の立場になり対応に中途半端さが生じてしまうそこで相手の可能性を少しでも限定させるために予測をするそうすることによりオフェンスに対してイニシアチブをとることにつながりより攻撃的なディフェンスができる予測するにはディフェンスの意識 ( 目的 ) + 視野 ( 情報 ) 予測 2 視野 : 視野 ( ビジョン ) とはプレーヤーが実際に見えている範囲あるいは体を動かす判断材料として活用できる意識の範囲のことを差しより広い範囲の視野を持つことは良いディフェンス ( オフェンスも同様 ) につながる個々としてのディフェンスから互いの協力ディフェンスへと発展させるための情報を得るという意味でも重要である 9+1+B+G( 全体の状況を把握 ) 攻撃者の意図を知る攻撃側が何を狙っているのか判断ディフェンスの予測が生まれる

11 3 声 : 声は個人ディフェンスチームディフェンスにおいて絶対的に必要な要素であるしかし練習や試合において多くの選手たちはコート上で声を出しながら動くことを忘れてしまうことが多いより強固なチームディフェンスを築くために 1 人 1 人が意識を持って取り組まなければならない声の必要性は以下の3つにまとめられる攻撃がしようとする動作をさせない味方同士の情報交換を活発にしてチームディフェンスの協力体制を作る個人やチームの士気を高め団結を促進する 3 フットワークとハンドワークフットワークは状況に応じて使い分けなくてはならない 1 スライドステップ : オフェンスの短くそれほど速さがない動きに対しより安全な位置関係を保ったまま移動できるステップ速い動きにもスライドステップで対応できるようにする両足を肩幅に開き踵を上げつま先は八の字にする背筋をのばし膝足首を動きやすい状態に曲げリラックスする移動は外足のキック進行方向の足から出す重心は絶えず真ん中に保つ上下動をしない絶えずどんなときにも全体のビジョンフェイントに対して外足の踏ん張り ( 重心の移動を少なくする ) ドリブルに対して鋭角に抜かせない ( 鋭角に押し上げリングから遠ざける ) 2 クロスステップ : スライドステップではオフェンスの速い動きについていけない場合にクロスステップを使用する目的はより速く移動することにある基本的な留意点はスライドステップと同じである足をクロスするためオフェンスの急な方向転換に弱く足をクロスした瞬間に方向転換すると相手に背を向けることになるよってスライドステップと併用することによって短所を補う必要がある 3 ボクシングステップ : スライドステップにもクロスステップにも即座に対応するためのステップで攻撃者の動きに対応する準備のために細かくステップすることをボクサーステップと呼ぶ足を斜め前後に開き ( スリークウォーター ) 重心を後ろ足に置く重心は前足に3 後ろ足に7の割合前進は後ろ足のキック後進は前足のキック重心の上下動をしない腕はパスコース絶えず自分の行動と逆を意識

12 4 ヘジテーションステップ : フェイクステップとも呼ばれ実際に移動するためのステップというよりはフェイクのために使われるステップの総称オフェンスが右にパスすることを予測できればわざと左にフェイクした後右のパスレーンに飛びつくそうすることによってパスカットの可能性も高くなる 2 対 1などのアウトナンバーされたときやゾーンディフェンスのときに有効なステップ 5 ハンドワーク : 手は相手を押したりブロックするためではなく手を使って守るのはボールに対してでありボールの動きボールに関連するプレーを抑えるということ足と同様に手を常に効果的に動かし有効性を発揮させることを目指すア ) ボールマンに対しては両バスケットを結んだ仮想線に近い側の手をインサイドハンドといい攻撃者の前に置き視野を妨害するシュートチェックやドリブルパスに対してボール動作を妨害し状況によっては奪取するインサイドハンドと反対側の手をアウトサイドハンドといい腰の高さに置きサイドの方へのパスラインをカバーイ ) ノンボールマンに対してはクローズスタンスの場合インサイドハンドを攻撃者のお腹付近に置きパスラインをカバーする反対側の手はブラインドサイドの空間を防ぐために準備するゾーンディフェンスでは特にこのハンドワークの役割が重要になる 4 ボールマンに対するディフェンスインラインの原則 1 インラインの原則 : ボールマンをディフェンスする際にはインサイドフットインサイドハンドを前にしてインラインを原則として抑えるインラインとは攻撃者とバスケットリングを結ぶ仮想線でそのライン上を守ることによってオフェンスはリングに直線的に進めなくなるまたインライン上にポジションをとった上でボールチェックできる位置まで間合いを詰めシュートパスドリブルに対して手でボールにプレッシャーをかけれるようにする ( トレース ) 2 アプローチステップ : ボールマンの DEF は右足を前にした場合と左足を前にした場合がある各プレーヤーにあったスタンスがあるがいずれにせよまず OFF に接近 ( ワンハンドアームウェイまで ) しなくてはならないこの接近することをアプローチステップという

13 3 アタックステップ : アタックステップとはアプローチした後に OFF のボールが無防備ならスチールすることを狙うステップである 4 リトリートステップ : リトリートステップは後進するという意味である DEF が右足を前にしてアプローチのスタンスをとった場合 OFF が右側にドライブすれば DEF は左足を 1 歩としてダイアゴナル ( 斜めの方向 ) に足を踏み出し DEF を鈍感に外側の方向にドライブさせるようにするリトリートステップリバースリトリートステップ : 右足を前にして左リバースリトリートステップ足を後ろにしたときに DEF の右側をドライブされた場合のステップをいうこのとき出した右足を斜め後ろにラージストライドをふんで OFF のドライブのコースを遮断しなければならないコンパスのように鋭角に足を引かないドリブラーに対するディフェンスドリブラー 3 に対してもインラインを維持することを心掛けるむやみにドリブラーのコースに入らない ( ドリブラーの前に入ることによってリングへのコースが空くため ) 原則的にはオーバープレーすることなく正しく手と足の位置をとったスライドステップ ( なるべくクロスステップは使わない ) で持続的なディフェンスを行うことが重要であるインサイドハンドでボールに対してプレッシャーをかけながらリトリートステップを利用しドリブラーをできる限り横またはゴールから遠ざかるように斜め方向へと進ませるようにする特にドリブラーがより攻撃的になるフロントターンを簡単にさせてはならない相手のバックコートやハーフラインの近辺ではリトリートしながら一定の距離を保ち接近した状態 ( ボールスティールは狙い過ぎない ) を第 1に考えてついていくハーフラインを越えた位置からはドリブラーをミドル方向には進ませずサイドライン方向へと寄せるように位置取りする ( サイドラインを味方につける )

14 5 ノンボールマンに対する防御ノンボールマンのディフェンスには 3つの約束ごとがある簡単にボールをつながせないインフロントカットさせないボールマンのドライブにヘルプできる 3つの約束を遂行するにはボールマンとマークマンを同時に視野に捉えるワンパスアウェイクローズスタンスツーパスアウェイ以上オープンスタンス 1 ポジショニングワンパスアウェイのディフェンスはクローズスタンスでパスラインを遮断するハーフラインより上にいる場合はポストのケアを考えてオープンスタンスツーパスアウェイは一方の手はボール一方の手はマークマンに向けてオープンスタンスをとる裏へのパスドライブインやカットに対するヘルプも準備するフロートサッグと呼ぶポジショニング 1 パスライン 1 クローズオープンオープン 2 ボールライン 1ワンパスアウェイのオフェンス 2ツーパスアウェイ以上のオフェンス 2 スタンスクローズスタンスの最大の目的はパスを簡単につながせないことでありインサイドハンドでパスのコースを遮断するまたディナイディフェンスとも呼ばれるパスレーンを遮断されたオフェンスはカットを多用してボールをつなごうとするためディフェンスは膝を曲げた状態で動く準備を怠らず前足に30% 後ろ足に70パーセントという意識を持ったボクサーステップでマークすることが必要であるツーパスアウェイはピストルスタンスで一方の手はボール一方の手はマークマンに向けてオープンスタンスで守る裏へのパスドライブインやカットに対するヘルプが最大の目的であるボールからマークマンが離れているためフロア全体を把握し次の攻撃に対する準備をしておくことはもちろんそのフロアから考えられるあらゆる予測をしておく必要がある

15 3 コ-スチェックフラッシュポストのチェックオフサイドからのフラッシュポストへの位置取りは必ずツーパスアウェイの攻撃者であるから最初 2 歩以上離しておいて攻撃者が進むコースを予測し手と足を早く出してパスラインを遮断することが要領であるインサイドカットのチェック攻撃者が内側にカットする第 1 歩をアウトサイドフットで止めながらカッターに通じるパスラインを遮断するボールを視野に入れながらディフェンスしなければならないチェッキングとは攻撃者が進む方向位置への進路を遮断する意味で攻撃者が自由にできないようにタイミングをずらすためにおこなう 6 2 対 2での防御 1 ゲットツー : 同時に2 人を捉えている守っているという意味である攻撃の最大の目標はボールをリングに通過させるということ防御の最大の課題はボールをリングに通過させないこと自分のマークマンを防御すると同時に攻撃の中心となるボールを捉えるマークマンとボールの両方を守れるポジショニング ( ゲットツー ) チームディフェンス 2 クローズザゲート : ボールマンがドライブをした際にワンパスアウェイのディフェンスマンがドライバーのコースに入りドライブコースをシャットする動作である ( ヘルプの動き ) この動きができなければドリブラーにインサイドドリブルアウトサイドドリブルどちらの可能性も与えることになるまたこの技術はドリブラーのマークマンが 1 人では完全に守りきれない場合つまり半分からそれ以上抜かれたとき ( 放っておけばドリブラーが得点する ) のみに行うもし抜かれていない状況でこの動作を行うと簡単にアウトナンバーの状況を作ってしまい楽な攻撃を展開される原因となる防御者は常に 1.5 人のオフェンスを守る (1 人以上を守るゲットツー ) ことがコンパレーション ( 協力 ) ディフェンスの基礎になるドライブインに対してディフェンスが抜かれた攻撃者を中 ( より有効な攻撃エリア ) に入れさせないよう 2 人のディフェンスで遮断する ( ヘルプ )

16 クローズザゲートクローズザゲート ( ツーパスアウェイ ) クローズザゲートのためにドリブラーのコースに入るときには短い距離であればスライドステップ長い距離であればクロスステップで対応する 3 クローズアウト : ヘルプしたポジションからリカバー ( 元のポジションに復帰 ) するときの動作でボクサーステップでボールマンにアプローチしなければならないその際に第 1にシュートを抑えドライブする方向も限定することが重要となるつまりヘルプディフェンスとリカバー後のディフェンス 2 重のディフェンスをしなくてはならないドライブインしてきたドリブラーに対してクローズザゲートドリブラーを止めマークマンが追いつくことで正常 ( 抜かれていない ) な状態に戻すすぐに自分のマークマンに戻ってディフェンス ( リカバー ) ヘルプ & リカバー ( インサイドドライブ ) ヘルプ & リカバー ( アウトサイドドライブ ) ヘルプからリカバーの動作は予測をして行うヘルプしたボールマンから防御者のマークマンにパスが飛べばパスと同時にマークマンに戻らなくてはいけないリカバー動作に入ったときはボクサーステップでアプローチする

17 7 スクリーンプレーへの対処スクリーンプレイはいくつかパターンがあるがいずれの場合もオフェンスは壁となるスクリナーとそれを利用するユーザーが協力して攻撃してくるディフェンス側としても2 人が十分なコミニケーションをとり協力して対処しなければそれを防ぐことはできない ( ア ) スイッチディフェンススクリーンが発生したときにスクリナーとレシーバーのディフェンスがお互いのマークマンをチェンジして守ることスイッチする際には自分のオフェンスをスイッチする相手に受け渡すまで細心の注意を払いスイッチ後もチェンジしたオフェンスにチャンスを与えてはならないまたドライブやカットによって抜かれたディフェンスをヘルプする動作つまり攻撃してきたオフェンスに対して自分のマークマンを捨てて完全にチェンジ ( 危険な部分を優先的に守る ) することもスイッチというスイッチスイッチアップ ( イ ) スイッチアップインサイドスイッチアップとはスイッチしてもう一度上の方へ上がるという意味でただ単にスイッチするだけではなくボールマンによりプレッシャーを与えるためにアップするまたピックアンドロールに対しては二人でコールしながらオフェンスを V 字の中に入れてしまうそのときに V 字の底を切られないように ( スリップ ) 注意し二人同時にスイッチする V 字の状態からのシュートに対してはディフェンスの身長の低いものが出る V 字ディフェンス ( ウ ) スライドスルーインサイドスライドスルーとはスクリナーのディフェンスの内側に通り抜ける動作でスクリナーとそのディフェンスの間を移動して守る ( エ ) アウトサイドスライドスルーアウトサイドスルーとはスクリナーとそのディフェンスの外側を通り抜ける動作でスクリナーとその外側を移動してディフェンスするこれはオフェンスの技術が未熟な場合に使用するオエウ

18 ( オ ) ファイトオーバースクリーンにかからないようにスクリーンレシーバーのディフェンスマンが攻撃者に離れないよう肩と足を同時にスクリナーとレシーバーがブラッシングしている間に割って入るディフェンスをいうそうすることでレシーバーにプレッシャーをかけ続けることができ特別な技術を持っているオフェンスを徹底的に守るときに使用する 8 3 対 3での防御 1) X チェンジ X チェンジは攻撃的なディフェンスである反面瞬時であれマークマンをノーマークにしてしまう可能性を含んだギャンブル的な要素を持っているボールマンへのプレッシャー ( 方向づけをしてドリブルをさせる ) ボールマンへの飛び出し ( パスラインを抑えながらドリブルをストップさせる ) マークマンの受け渡し ( リターンパスをさせない ) またボールマン以外のディフェンスはディナイディフェンスを徹底しオープンパスを予測しいつでも X チェンジできるように 5 人が共通理解を持ってディフェンスする図 1 3 B 1 2 ドリブラーがコンティナー 1によってサイドライン側へと誘導されピンチャー 2のラン & ジャンプでピンチディフェンスを行ったとき仮にここでボールが奪えなかったならば 1と 2 とでマークマンを交換することによってボールに対してプレッシャーを与え続ける 1は 2のピンチディフェンスと同時に動きを止めるのではなくそのまま 2のマークマンのカバーへと走ることが重要となるその際にパスがおこればパスのインターセプトを狙うが本来の目的はボールにプレッシャーを与え続けることで無理なインターセプトを狙って相手に有利な状況を作ってはならない図 1 2) ローテーション図 2 B ローテーションの目的は X チェンジと同様にボールに継続してプレッシャーをかけ続けることで最終的にはインターセプトを狙うより少ない人数より少ない動きで対処するドリブラーがコンティナー 1によってミドルライン方向へと誘導されそこで 2がピンチした際には今度はローテーションによるマークマンのチェンジをする 2のピンチと同時にフロートしていたインターセプターの 3はピンチャーのマークマンへのパスのインターセプトを狙うそのパスのインターセプトが成

19 功しなかったとしてもそのまま2のマークマンとなりカバーを継続する元のコンティナーだった 1は 2のピンチの動作に止まることなくそのまま自分のマークするべき相手のカバーに入る図 2 図 3 図 4 B B が1へのパスコースのインターセプターとしてローテーションすることに合わせてマークマンを変化させる図 3 2が1へのパスコースのインターセプターとしてローテーションすることに合わせてマークマンを変化させる図 4 3) X チェンジ & ローテーションピンチの状態によっては X チェンジかローテーションを行い攻撃者に対してプレッシャーを持続させなくてはいけない原則としてドリブラーがサイドラインの方向へ誘導されているもしくはサイドライン沿いを進んでいるという場合は X チェンジゴール方向へと進んでくる場合にはローテーションで対応するが目的を遂行するために状況によって使い分けることが重要である 9 サポートマンツーマン 1 トップポジションボールマンに対してインラインで守るさらにハンドチェックによりプレッシャーをかけられる位置まで間合いを詰めてディフェンスを行うミドルラインに対してドライブさせないようにしながらプレッシャーをかけて攻撃を防ぐボールに近いワンパスアウェイの位置のディフェンスはボールを簡単につながせないようにクローズスタンスでディナイをするまた周辺にマークマンの攻撃するスペースがあればバックドアやインフロントカットにも予測をしながらパスの展開を防ぐボールよりツーパスアウェイ以上離れている位置のディフェンスはフロートサッグしコミニケーションの中心としてあらゆる攻撃を予測しながらマークマンの防御はもとより他の攻撃者のアタックに対するヘルプの準備を整えておく

20 2 45 度ポジションボールマンはインラインで守るがその目的によってスタンスを変えることも考える例えばボールマンの利き腕と反対の方向へドリブルで追い込んだりベースラインドライブを防ぐという指示があるときにはアウトサイドフットを前にしてスタンスをとるなど臨機応変に対処できるようにするワンパスアウェイは基本的にクローズスタンスであるがボールラインよりもハーフライン側にマークマンが位置していればチームとしてはゴールに遠ざかるパスよりも 45 度 ( コーナー ) からのミドルライン側のドライブの方が危険であるため優先的に守るよってオープンスタンスが最適であるツーパスアウェイ以上離れている位置のディフェンスはフロートサッグしコミニケーションの中心としてあらゆる攻撃を予測しながらマークマンの防御はもとより他の攻撃者のアタックに対するヘルプの準備を整えておく 3 ポストのポジションポストマンの攻撃を防ごうとするにはまず最初にポストマンにボールを入れようとするパスを防ぐことを考えるワンパスアウェイのハイポストのディフェンスはボールサイドからポストマンに覆い被さるように半身の姿勢でディナイするまたボールラインより高い位置でボールマンに対してワンパスアウェイの位置にいるオフェンスのマークマンはオープンスタンスをとりハイポストのパスを牽制するしかしそのパスをインターセプトをするように積極的に飛び出すのではなくボールマンに対してポストも守っている姿勢を見せる 4 判断と行動各ディフェンスマンはボールの移動に合わせてチームディフェンスの約束に従って正しいポジションをとらなければならないパスが展開されてからポジションを移動すると逆モーションをつかれやすくなるためパスが空中にある間に次の場面に対するポジショニングを完了させておく当然攻撃者も位置を変化させながらアタックしてくるためそのポジショニングはボールの位置マークマンを正しく捉えておく必要がある 5 ヘルプ & リカバー 1 対 1や2 対 2のディフェンスでは防ぎきれずにオフェンスにアウトナンバーされたとき直接的に攻撃に関わっていないディフェンスがいかにしてチームディフェンスに参加し協力体勢を作りながら相手の攻撃を防ぐかということ相手の攻撃が展開されるハーフコート全体を視野に入れることで自チームの危険を感じる防御すべき優先順位を考える攻撃に対してヘルプに伴って発生する2 次的 3 次的危険に応じて周りのディフェンダーがそれぞれのマークマンをすててでもより危険度の高い部分へのヘルプを繰り返すことが重要となる

21 ヘルプ & リカバーの動作が一人でも遅れたり誤ってしまうとオフェンスがシュートを狙うためのボールの展開をスムーズにしてしまう原因となりその結果としてディフェンスがオフェンスに振り回された挙げ句にアウトナンバーを作り出されノーマークのシュートチャンスを与えてしまうことになる 10 マンツーマンプレスディフェンス 1 コンテインコンテインとは追い込むという意味でボールを保持する攻撃者を一定方向へと誘導する役割を担うディフェンダーをコンティナーと呼ぶボールマンにプレッシャーをかけながらパスではなくドリブルさせるように仕向けるドリブルの方向はミドルラインに対してサイドライン側もしくは味方ディフェンダーのいるストロングサイドへ誘導するディフェンスはマークマンに対してオーバーシフトステップを利用する 2 ピンチドリブラーが進む方向に位置するワンパスアウェイのディフェンダーでありドリブラーに対して突発的に真正面からプレッシャーを与える役目を担うディフェンダーをピンチャーという追い込まれたドリブラーの進行方向を予測しラン & ジャンプを使用するピンチャーとしてワンパスアウェイのディフェンスで状況に応じたポジショニングでピンチに対する準備ラン & ジャンプのタイミング 3 コンティナーとピンチャーの共通理解ピンチャーとコンティナーの共通理解があって初めて成功する共通理解コンティナーのプレッシャー +ピンチャーの突然のプレッシャードリブラーのミスを誘発ピンチディフェンスを有効に行うためにはボールマンにプレッシャーを与え視野を奪うこととディフェンスのプレッシャーから逃れることに集中させることによってボールマンに余裕を与えない 4 連続ピンチディフェンスの意義オールコートでのプレスは 1 回のプレーでインターセプトができなかったとしても何度も何度も連続して行う必要がある一度の機会でボールを奪取できなかったとしてもエクスチェンジローテーションをしながら連続してピンチディフェンスにいくことによってオフェンスに対して連続かつ強いプレッシャーをかけることができるそれによりオフェンスのミスを誘発するだけでなくオフェンスのリズムを狂わすことにもつながる

22 ディフェンスの 5 原則 ( 藤浪中学オリジナル ) [1] 姿勢の準備保持 ( スタンス )stance 1 心の姿勢よし守ってやるという戦う姿勢ここからが始まり 2 身体の姿勢膝を曲げ低い姿勢でゆったりとした構えですぐに動ける姿勢をとる [2] 視野の確保 ( ビジョンルック )vision look 19+1+B+G Defense Offense フロアーバランスを見る ( どこに何人いるのか? どこにボールがあるのか ) 2 空間支配数的優位距離計算時間タイミング 3 状況判断 ( 予測 ) ボールを見て自分との関連を素早く的確に判断しプレーヤーの心理を読む [3] 位置の確保 ( ポジション )Position 1ボールマンプッシャーインラインに守り膝の内側に手をつけ手 1 本分の距離を保つ 2ボールラインボールサイドのパスライン 32 点間のディフェンスとフロートセッグ 4 スクリーンアウトの徹底 [4] 意思の伝達 ( コミュニケーション )Communication 1 ポジションの確認チーム全体に意識と刺激と頭の緊張 2ポジションチェンジの確認予備動作に対する警戒の声と本動作に対する対策処理 [5] 目的意識 ( ウィル )will 1 んな状況にどんな意図を持って守るのか目的を持って why?

23 ドルラインイドレーンサ*5 速攻の考え方進め方 1) タッチダウンパスリバウンドやスティールまたスローインにおいて攻守の切り替わった瞬間に最も早く得点をするにはゴールへの最短距離を走るプレイヤーへロングパスをすることであるしかしこのパスは技術的に難しいパスになることが多いその理由としてゴールへ走るプレイヤーとの距離が長くなればなるほどディフェンスは対応しやすくなるためである ( 図 1) またゴールへ直線的に走るプレイヤーがボールを受ける姿勢は体を捻らなければならずノーマークであっても難易度の高いパスとなるそのうえディフェンスが併走またはプレイヤーの前を走っている場合は例えパスが通ったとしても即座にディフェンスに対応せねばならずスピードに乗った状態でバランスを保ちシュートまで行くには高い技術が要求されるまたパスを受ける側のみならずパスを投げる側もリバウンドで競り合った状態でオープンを走るプレイヤーを確認しながら敵を避け遠ざかるプレイヤーにパスをすることは高い技術が必要であるパスを受ける側の視野パスを投げる角度を考えたとき一度パスアウトしてアングルを変えることによって確実性の高いパスが可能になる 2)5 走路の原則リングに向って一直線に走ることは最も素早く得点することにつながるが 5 人全員がリングに向って走ることは 1 点に集まることであり効果的な走り方とは言えないそのため 5 人全員がバランスよくお互い邪魔をしないように 5 走路に分けて走ることが必要になるその際に第 1 線目はサイドレーン+ミドルレーンの 3 線第 2 線目はトレーラーゾーンの2 線目を走る ( 図 2 3) 図 1 図 2 図 3 レーラーゾンミー1/4 ドレサルーイレラドーーレントーゾーントンミ

24 3) アウトレット速攻の目的がディフェンスをアウトナンバーすることであるならばディフェンスが守備に戻るより早くボールを進めることが重要になるそのことから速攻をスタートするタイミングで安全により効果的にアウトレットすることは速攻において最も重要な部分と位置づけることができるまた速攻のほとんどはディフェンスリバウンド後から始まるがその方法はパスかドリブルによってであるパスを行うにしてもドリブルを行うにしてもリバウンドの瞬間にはオフェンスとディフェンスのフロアバランスから 1 手先 2 手先の展開を考えて ( 藤浪の速攻は3 線速攻を頭に入れてどこにどういうパスドリブルをすれば3 線速攻になるか ) スタートを切ることを考えなければならないそのことによりトランジションの切り替えが早くなり効率の良い速攻につながる 4) アウトレットエリアアウトレットパスを出すエリアはリバウンドを獲得したサイドを基本とするがプライオリティとしてはまず第 1にオープンにタッチダウンパス次に状況によってボールサイドのつなぎもしくはミドルレーンへのつなぎを考える ( 図 4) アウトレットエリアはできるだけ高い位置図 5の a( ハーフラインに近ければ近いほど良い ) を目標とする理由としてリバウンド後にボールをつなぐ位置が高い場合必然的にボールより前のディフェンスの数は少なくなりアウトナンバーしやすくなるためである図 4 図 5 図 6 a

25 5) リバウンド後のターン ~ アウトレットパスドリブルの原則速攻はディフェンスリバウンドの獲得からスタートさせるパターンが一般的には多いディフェンスリバウンドを取る瞬間にボックスアウト時のマークマンの位置フロアバランスによってリバウンド獲得後のターンの方向を決めるアウトレットドリブルの方がアウトレットパスより早い場合 ( リバウンド獲得の位置が高いときやアウトレットエリアへのつなぎが遅いときボール奪取後に前にディフェンスがいないときなど ) には迷わずドリブルを行わなければならない ( 図 6) アウトレットパスはボールサイド側のサイドラインを見るようにターンする方法を基本とする ( サイドレーンでつなぐことによってディフェンスリバウンド時の密集地帯を避け安全にパスアウトができるまたミドルレーンに対してアングルを変化させることができよりパスを安全に進めることができる図 7) パスの種類はディフェンスの着き方によって変化させるアンダーハンドパスバウンズパスオーバーヘッドパスなど 6) アウトレットを受けるプレイヤーの原則アウトレットエリアが高い低いに関わらず正確なアウトレットパスからスタートする速攻は効果的なものになるアウトレットパスを安全に攻撃的に受けるにはアウトレットパスを受けるプレイヤーがディフェンスを振り切って受けることであるそのためにはディフェンスの位置によって動きを変化させなくてはいけないアウトレットエリアからボールをミートする動きとアウトレットエリアからオープンスペースへ走る動きがそれである ( 図 8) またボールサイドと反対は位置が高いプレイヤーがオープンに走り低いプレイヤーはディフェンス 3を巻くようにインフロントカットをついて走ることによって 3 線を形成するようにする ( 図 8) そして残りのプレイヤーはトレーラーゾーンを走ることによって 5 走路を満たす図 7 図

26 7) コースの方向転換の原則速攻のスタートの時点でタッチダウンパスが成功せずアウトレットパスから速攻を組み立てるとき速攻の中盤ではディフェンスを出し抜いて数的に優位な状態を作ることを考えるディフェンスを振り切るには 1. 動き出しで振り切る 2. スピードで振り切る 3. 方向転換で振り切るの3つが考えられるその3つを利用し 5 線を走っていてもパスを受けることができなければボールの状態周辺の状態を見て方向を転換してパスを受けるように走らなければならないディフェンスの動きの逆をつくように方向転換し振り切ることができれば数的優位をつくり空間を攻めることが容易になる (1/4 の動き ) 速攻のコースの方向転換の例としてミドルレーンを走っていてもパスがはいらなければサイドレーンに直角にコースを変えるそうすることによって 2 線目が走るスペースを作ることができる ( 図 9) ボールに対してミートするように動くオフェンスに対してオープンを走るオフェンスが関連して動くことができればボールを止めることなく空間を利用しボールを進めることができる ( 図 10) 図 9 図 10 1 線目 2 線目

27 8) フィニッシュ速攻を原則によって組み立てると 5がリバウンド後 123は 3 線を形成するように走り出す 3はタッチダウンパスを受けるようにサイドレーンのコースを走る 2はミドルレーンを全速力でリングに向う 1はリングへ走り出し5からのパスを受けるため方向転換してアウトレットパスを受ける 4 は5からのパスを受けるようにインフロントカットで走り出す ( 図 11) 2は1からのパスが入らないと判断するやいなや走るコースを変化させパスを受けられる位置に移動する次に走ってくる4にパスを入れるタイミングでボールをつなぐ 4はミドルレーンを全速力でリングに向かう ( 図 12) 2は4へパス 3は4からのパスを受けてシュート 1は5とコースが重ならないように 2 をトレイルするようにサイドレーンを走る ( 図 13) 図 11 図 12 図 B B 4 5B 5

28 おわりに将来のジュニアバスケット選手に求められているのは技術メンタル的な基本でありその質的な向上と言える強くて早いプレッシャーを受け自分のプレーに対して制限を受けた局面でボールをミートとするパスをするといった基本的な技術を判断を伴わせ正確にかつ早くできるかどうかが求められるそのためには個人の技術に必ず視野を伴わせないと状況を判断してプレ-することはできません視野を伴ったファンダメンタルとは一人一人の良さ個性をゲームの中でより効果的に発揮させるためのものである基本という土台に視野がなくてはせっかくの個性も生かされないままになってしまうレベルが高くなればなるほど個人技術の基本の重要性が高まりレベルが低いうちには表に出なかった基本の差が現われてしまうボ -ルをとられないという自信が視野につながるだからこそ目的にあった的確で効率的な練習法で基本の徹底を図り視野を伴った基本の習慣化と基本の質的向上を目指す合理性の追求こそが何よりも大切になってくるのではないでしょうか? そしてしっかり観て感じて考えて自分たちがやる自立して自覚と責任をもってやって初めて本物で実力がついたことになるでしょう最後にすばらしい選手である前にすばらしい生徒であれ大好きなバスケットができることに感謝して毎日の学校生活の中でもいつでもどこでも誰に対してでも思いやりのある人間性を育てていってほしいものです

Microsoft Word - firstbreakｰoutletpass.docx

Microsoft Word - firstbreakｰoutletpass.docx 速攻 1 速攻の目的速攻はディフェンスからオフェンスに切り替わった際に素早く攻撃に転じオフェンスがディフェンスより数的有利なアウトナンバーの状態で簡単なシュートを打てる状況を作り出すことが目的です 2 速攻を出せる状況ディフェンスからオフェンスに切り替わり速攻が出せる場面は次のとおりです (1) パスのインターセプト (2) ボール保持者のドリブルやボールキープをスティール (3) リバウンド