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そよのあき
5 years ago
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1 保険薬局における糖尿病服薬指導と取り組みについてサン薬局田原本中央店宮川早太子

2 サン薬局田原本中央店 H20 年 12 月開局薬剤師 6 名 ( 非常勤含む ) 国保中央病院からの処方箋を中心に広域の病医院を含めて約 1900 枚 / 月応需備蓄品目数 1200 品目糖尿病薬処方箋枚数 H26 年 1 月 ~6 月 ( うちインスリンあり ) 1 月 120 枚 (44 枚 ) 2 月 109 枚 (39 枚 ) 3 月 110 枚 (32 枚 ) 4 月 138 枚 (45 枚 ) 5 月 126 枚 (40 枚 ) 6 月 127 枚 (42 枚 ) 平均 121 枚 / 月 (40 枚 / 月 ) P-05

3 糖尿病薬 ( 内服 ) 在庫一覧 SU 薬速効型インスリン分泌促進薬 BG 薬 αグルコシダーゼ阻害薬チアゾリジン誘導体 DPP-4 阻害薬配合剤アマリール錠グリミクロンHA 錠オイグルコン錠ファスティック錠グルファスト錠メトグルコ錠メデット錠ベイスン OD 錠グルコバイ OD 錠アクトス錠ジャヌビア錠グラクティブ錠エクア錠ネシーナ錠トラゼンタ錠テネリア錠スイニー錠リオベル配合錠 GLP-1 受容体作動薬 SGLT-2 阻害薬は今のところ処方を受付なし GE 医薬品が発売されている薬に関しては GE 医薬品も対応 P-06

4 インスリン製剤在庫一覧超速効型ノボラピッド注フレックスタッチアピドラ注ソロスターヒューマログ注ミリオペン混合型 / 二相性ノボラッピド30ミックス注フレックスペンヒューマログミックス25 50 注ミリオペン中間型ノボリン N 注フレックスペン持効型ランタ注ソロスターレベミル注フレックスペントレシーバ注フレックスタッチレセコンで在庫管理 1 カ月毎に棚卸しを実施 ( 内服薬 ) インスリン製剤は毎日計数確認を実施調剤過誤の有無をチェック P-07

5 ハイリスク薬の薬剤管理指導に関する業務ガイドライン血糖値の測定等による治療経過の確認低血糖症状出現 ( 他の糖尿病薬との併用や高齢者服用量や服用時間の誤り食事摂取をしなかった場合 ) 等に注意しブドウ糖携帯の指導低血糖および低血糖症状出現時の対処法の指導服用時間の確認服用忘れ時の対処法についての指導 P-08

6 指導確認確認内容患者が理解しやすい表現で伝えるような取り組みの実施必要に応じてリーフレット等を利用して指導 1 服用時間服用量の確認 2 血糖値の確認 3 服用忘れ時の指導 4 低血糖発現の有無低血糖症状の説明 5 低血糖時の対処 6 シックデイ時の対応 7 インスリン自己注射の一連の手技の確認 P-09

7 指導確認確認内容服用時間服用量の確認特に気を付けている点に理由を付け加える α グルコシダーゼ阻害薬食直前に服用消化管で食物と一緒に存在することが必要時間が大きくずれると食後の高血糖を抑える効果が少なくなります速効型インスリン分泌促進薬食直前に服用薬の効果が速く現れるので注射したらすぐに食事を開始してください服用後食事の時間が遅れると低血糖を起こす可能性があります 2 血糖値の確認病院での血液検査 ( 血糖値 HbA1c) 糖尿病手帳による血糖値の確認 P-10

8 3 服用忘れ時の指導指導や問い合わせにスタッフによる違いが生じない様に薬局内で統一薬剤 SU 剤食前または食後指示で処方速効型インスリン分泌促進剤食直前の指示で処方ビグアナイド食前または食後の指示で処方チアゾリジン誘導体朝食前または朝食後の指示で処方 α-グルコシダーゼ阻害剤食直前の指示で処方 DPP-4 阻害剤朝食後の指示で処方飲み忘れた時の対応食後 30 分ぐらいなら服用しそれ以上時間がたって気がついた場合は1 回分抜かしてください決して2 回分を1 度にまとめて服用しないでくださいその1 回分は抜かしてください決して2 回分を1 度にまとめて服用しないでください食後 30 分ぐらいなら服用しそれ以上時間がたって気がついた場合は1 回分抜かしてください決して2 回分を1 度にまとめて服用しないでください昼までであればできるだけ早く1 回分を飲んでください低血糖のおそれがあるので激しい運動をした後や空腹時には飲まないでください決して2 回分を1 度にまとめて服用しないでください食事中に気がついたらすぐに服用してくださいそれ以降は1 回分抜かしてください決して2 回分を1 度にまとめて服用しないでください気がついたらすぐに1 回分を服用してくださいただし夕方 5 時以降に気が付いた場合は1 回分抜かしてください決して 2 回分を1 度にまとめて服用しないでください P-11

9 4 低血糖発現の有無低血糖症状の説明おおむね血糖値が 70mg/dL 以下が低血糖の目安 1BG 薬チアゾリジン誘導体 αgi DPP-4 阻害薬単独で用いた場合は一般に低血糖になることはないが低血糖症状が現れることはある 2SU 剤速効性インスリン分泌促進薬インスリン製剤低血糖を起こすことがある 1 との併用で低血糖を助長することもある P-12

10 5 低血糖時の対処 α- グルコシダーゼ阻害薬を服用している患者ブドウ糖を服用を指示軽くても低血糖症状を感じたら 10g 以上のブドウ糖か砂糖糖質を含むジュース (200~250 ml) を飲むよう指導低血糖をがまんしないで下さい糖分を補給し安静にするよう指示 15~20 分で症状がおさまったらすぐ次の食事をするように伝える P-13

11 ⑥ シックデイ時の対応１ P-14

12 6 シックデイ時の対応 (2) 嘔吐下痢食事が摂れない時は早めに受診するよう指導ビグアナイド薬を服用している患者脱水をこす可能性あるのでいったん服用を中止し受診してください乳酸アシドーシスの発現を避ける ) P-15

13 7 インスリン自己注射の一連の手技の確認何のために行っているのかということを理解してもらえるよう指導をおこなう主な確認項目使用単位は何単位か分かられていますか? 体のどこに注射されていますか? 注射部位が硬くなってきてはいませんか? 液体が均一になるまできちんと注射器を振ってますか? 注射針はいつもまっすぐにセット出来ていますか? 注射針は毎回交換していますか? 注射をする前空打ちを毎回していますか? 注射後注入ボタンを押したまま 6 秒以上待っていますか? 注入ボタンを押したまま注射針を抜いていますか? 使用中のインスリンはキャップをして日光を避けて室温で保管していますか? 使用前のインスリンは冷蔵庫で保管していますか? P-16

14 必要に応じて行っている指導患者との会話病院からの連絡季節的な注意事項世間のニュース等を受けてリーフレット等を利用して重点的に指導 (1)1 月国保病院ノボフレックスタッチ採用連絡 (2) 患者が胃腸炎にかかりふらふらになったとの話から冬春にシックデイについて指導 (3) 夏場のインスリンの保管方法 (4)7 月の大阪ミナミでの低血糖による交通事故のニュースへの対応 P-17

15 (1)1 月国保中央病院でノボフレックスタッチ採用の連絡練習器を使って患者に変更点を説明フレックスペンフレックスタッチへの切り替えがスムーズに運んだ P-18

16 (2) 患者が胃腸炎にかかりふらふらになったとの話から冬春に話から冬春にシックデイの指導内服治療をされている糖尿病の患者を対象にシックデイ時の対応シックデイとは発熱下痢嘔吐食欲不振で食事ができないときなど体調不良のときを指す一部抜粋 P-19

17 (3) 夏場のインスリンの保管方法一部抜粋 P-20

18 ④７月の大阪ミナミでの低血糖による交通事故のニュースを受けて低血糖時の対応の重要性を指導 P-21

19 (4)7 月の大阪ミナミでの低血糖による低血糖による交通事故のニュースを受け低血糖時低血糖時対応対応の重要性を指導一部抜粋 P-22

20 症例紹介 ( 概略 ) 70 代女性 2014 年 1 月国保中央病院に転院 2014 年 4 月処方分 ( 下記処方内容 ) 1. オルメテック錠 20mg 1 錠分一夕食後 28 日分 2. カルスロット錠 20 1 錠分一夕食後 28 日分 3. ナトリックス錠 1 1 錠分一朝食後 28 日分 4. ガスター D 錠 20mg 1 錠分一夕食後 28 日分 5. リピトール錠 5mg 2 錠分一夕食後 28 日分 6. ランタス注ソロスター 1 キット注射 1 日 1 回朝 14 単位 7. ノボラピッド注フレックスタッチ 2 キット注射 1 日 3 回朝 7 単位昼 7 単位夕 7 単位 8. マイクロファインプラス 32G(4mm) 112 本 9. プルゼニド錠 12mg 2 錠分一寝る前 28 日分 P-23

21 症例紹介 ( 薬歴 ) S 血圧血糖値変わりないノボラピッドランタス各 1 本残ありフレックスタッチの使用問題なし空打ち 2 単位実施 O HbAlc 7.3 A 処方薬の作用を説明内服薬の服用時点服用量について指導インスリン注射部位の確認腹部にインスリンボールなしの事を確認同じ部位に繰り返し注射しない低血糖及び低血糖状態出現時の対処法を指導低血糖発現時ジュースで対応されているとの事 P 次回効果 SE チェック P-24

22 サン薬局全店に実施したに実施したアンケートより < 糖尿病に関してスタッフが取り組んでいること > 1 血糖コントロールの重要性について理解してもらうため合併症や食事運動療法についてリーフレットを使いわかりやすく指導出来る様に努力している ( 天理南店 ) 2 糖尿病センターの専門医の処方を受けるので常に最新の医薬品情報をアップデートしておく ( 木津店 ) 3 糖尿病について処方箋を通じてや勉強会などに参加して知識を増やしているもし奈良県でも LCDE の認定が始めればぜひチャレンジしたいと考えている ( 王寺駅前店 ) P-25

23 サン薬局全店に実施したに実施したアンケートより < 服薬指導を行っていて患者の間違った使い方思い違いに気が付いたこと> ( 回答数が多い順 ) 1 内服の用法 ( 食前食後など ) を間違えている 2 注射の保存方法を間違えている 3 注射の針をまっすぐにさせていない 4 注射の針を毎回付け替えない 5 注射の単位数を自己調節している 6 空打ちを行っていないなど P-26

24 サン薬局全店に実施したに実施したアンケートより < 服薬指導を行っていて困った事はありますか > 薬の自己調節等コンプライアンスが悪い内服の服用時点を間違えている美味しいものや嗜好品を止めてまで治療したくないと言われるいつもブドウ糖を大量に持って帰る ( 回答数が多い順 ) 注射の針をきっちり刺せていない事を注射器本体のせいにするなど P-27

25 今後の課題患者が血糖コントロールの必要性を理解し治療しようという気持ちを高めることが出来るよう支援工夫をする高齢化や合併症により薬の自己管理が難しくなった患者に対して在宅ケア等も視野に入れ包括的なサポートを行うような体制作りをする検体測定 ( 現在は HbA1c) を実施している店舗もあるので今後は店舗での検体測定も実施に向けて取り組んでいきたい P-28

26 ご清聴ありがとうございました KANSAI MEDICO 株式会社関西メディコ保険調剤サン薬局

経口血糖降下薬について

経口血糖降下薬について糖尿病の薬物治療について県立加古川医療センター薬剤部糖尿病の治療食事療法運動療法薬物療法内服薬 ( 飲み薬 ) インスリン注射薬物治療 ( 内服薬 ) について食事療法運動療法で血糖コントロールが不十分な場合に使用します内服薬には 3 種類あります 1. 膵臓にインスリンを出すよう命令する薬 ( インスリン分泌促進剤 ) 2. 体の細胞が糖分を取り込むために必要なドアを開ける薬 (