外国人との共生・交流社会づくり推進指針(仮称)素案

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韓国 朝鮮籍市民は 過去の歴史的な経緯から 従来 非常に高い割合を占めていましたが 昭和 60 年 (1985 年 ) の国籍法の改正や日本国籍の取得 ( 帰化 ) 高齢化の進行などにより減少傾向となっています また 1980 年代以降 政府による中国帰国者及びインドシナ難民の受け入れなどもあり 中

ボランティア行動等実態調査【速報】

豊島区外国人区民意識調査報告書 平成 28 年 3 月 豊島区

年齢別では 10 才代では 知っている人は 40.0% であるのに対し 30 才代以上では 7 割以上の人が 知っていると回答しています 図表 3 おおきな地震が起きると考えられていることを知っているか ( 年齢別 ) 10 才代 (N=10) 40.0% 50.0% 10.0% 20 才代 (N=

例 1) 日系人の A さんの場合 1 域内の外国人の状況 ニーズ, 地域のリソース等の把握 (1) 対象とする学習者の属性や数の把握 レディネス( 日本語学習をどの程度行っているか ) 家族形態 来日 3か月で日本語学習経験はなし 妻, 子供 ( 小学生 ) 漢字圏かどうか 在留資格 非漢字圏 定

厚生労働科学研究費補助金

1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

問 3 あなたの家族構成は ひとり暮らし世帯 7.5% 夫婦のみの世帯 29.3% 2 世代同居世帯 48.3% 3 世代同居世帯 13.3% 1.0% 0.6% 家族構成は 2 世代同居世帯 が 48.3% と最も比率が高く 以下 夫婦のみの世帯

Microsoft Word - 【第2章】主な調査結果260624

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

平成30年版高齢社会白書(全体版)

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

一人暮らし高齢者に関する意識調査結果 <概要版>2

参考 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに 家

[ 参考 ]: 平成 11 に実施された堺市市民意識調査 ( 外国人市民編 ) における 市政情報の入手について の回答結果では 入手方法として 広報さかい (48.7%) が最も多く 次いで 自治会の回覧板 (39.9%) 新聞 テレビなどのマスコミ報道 (35.2%) の順となっていました 国籍

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【ピンクリボン月間】「乳がんに関するアンケート結果」-女性の6割が乳がん罹患後も仕事を続けたいと希望-

Ⅰ 調査目的 中小企業で外国人労働者を雇用する例が広くみられるようになっている 背景には生産年齢人口の減少だけではなく 海外展開や訪日観光客の受け入れといった中小企業経営の国際化もある 人手不足への対応として導入が進んだ外国人労働者であるが しだいに企業の成長や事業展開に欠かせなくなってきていると考

平成 28 年度 県民 Webアンケート 第 6 回自主防災の取り組みについて 実施期間 2016/9/15~2016/9/21 アンケート会員数 224 人回収数 191 件 ( 回収率 85.3%) 近年 全国各地で自然災害が多発しており 奈良県でもいつ大きな災害に見舞われるかわかりません 災害

1 人権問題に対する関心度と人権尊重の程度 回答者の 6 割以上が人権問題に高い関心を示しているが 約 3 割 5 分の回答者は人権問題に あまり関心がない か まったく関心がない と回答している ( 図表 1-1) 特に 若年層から中年層 (20 歳代 ~40 歳代 ) における関心度の低さが目立

中国帰国者以外 フィリピン アジア諸国 中米南米諸国 欧米系諸国 全体 就業の状態 (1) 現在の職業表 -2.5 は 国籍グループ別に有業者の現在の職業をみたものである

1 不自由なく話せる 2 日常会話ができる 3 単語が話せる 4 ほとんど話せない (2) 聞く 1 不自由なく聞きとれる 2 だいたい聞きとれる 3 あまり聞きとれない 4 ほとんど聞きとれない (3) 読む 1 不自由なく読める 2 だいたい読める 3 あまり読めない 4 ほとんど読めない (4

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Microsoft Word - 舞09・絆1(多文化) ⑤ doc

表 110 性 別子からの仕送りの有無別個人数 子からの仕送り ありなし 昨年収入ありと答えた人の 男性 歳 歳 歳 歳 歳 0 77

H25 港南区区民意識調査

スライド 1

スライド 1

1 家庭生活について 朝食及び就寝時刻 早寝早起き朝ごはん の生活リズムが向上している ( 対象 : 青少年 ) 朝食を食べている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.2 今回 (H27) 経年 1.7 前回 (H22)

多文化共生クイズ 1 答えと解説 問題 8. 名古屋市に住む外国人市民に聴きました 簡単な漢字 ひらがな カタカナ を読める割合は 70% 以上である か か? 解説 名古屋市に住む外国人で 日本語が 不自由なく読める 読むのにはほとんど困らない 簡単な漢字 ひらがな カタカナが読める 人は約 74

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「教育資金贈与信託」、資産の世代間移行を後押し

2 業務請負 1980 年代 ~

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3 調査項目一覧 分類問調査項目 属性 1 男女平等意識 F 基本属性 ( 性別 年齢 雇用形態 未既婚 配偶者の雇用形態 家族構成 居住地 ) 12 年調査 比較分析 17 年調査 22 年調査 (1) 男女の平等感 (2) 男女平等になるために重要なこと (3) 男女の役割分担意

附帯調査

高齢者の健康及び長寿医療制度アンケート調査のご協力のお願い

資料 1 平成 24 年度宮城県外国人県民アンケート 調査結果報告書 速報版 平成 25 年 3 月 宮城県

調査結果概要 ( 旭川市の傾向 ) 健康状態等 子どもを病院に受診させなかった ( できなかった ) 経験のある人が 18.8% いる 参考 : 北海道 ( 注 ) 17.8% 経済状況 家計について, 生活のため貯金を取り崩している世帯は 13.3%, 借金をしている世帯は 7.8% となっており

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外国人労働者の雇用実態に関するアンケート調査結果 速報版 平成 30 年 12 月 山形県商工労働部 1. 調査目的 県内における外国人労働者の実態等について調査を実施し 今後の外 国人材の活用施策の検討材料とする 2. 調査期間 平成 30 年 10 月中旬 ~11 月中旬 3. 調査対象 方法

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

問 2. 現在 該当区域内に居住していますか 1. 居住している % 2. 居住していない % 無回答 % % 単位 : 人 1.9% 32.7% 65.4% 1. 居住している 2. 居住していない無回答 回答者のうち 居住者が約 65


2. 調査結果 1. 回答者属性について ( 全体 )(n=690) (1) 回答者の性別 (n=690) 回答数 713 のうち 調査に協力すると回答した回答者数は 690 名 これを性別にみると となった 回答者の性別比率 (2) 回答者の年齢層 (n=6

< 図 Ⅳ-16-2> 性別 年齢別 / 家族構成別 / 居住地域別 現在, 参加している今は参加していないが, 今後ぜひ参加したい今は参加していないが, 今後機会があれば参加したい参加したいとは思わない参加できないわからない無回答 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80

家庭における教育

1 調査の目的 マイナンバーカード に関するアンケート 区政運営 区政会議 に関するアンケート 区の広聴事業 に関するアンケート 防災 に関するアンケート 防犯 に関するアンケート区民の皆さんに マイナンバーカード取得に関する事や 区政会議 広聴事業の取り組み 住之江区の防災 防犯についてお伺いし

「高齢者の日常生活に関する意識調査」結果(概要) 3

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H31 入学時アンケート 全学科 専攻 平成 31 年度入学時アンケート報告用.xlsx 平成 31 年度入学時アンケート 全学科 専攻 実施日 : 平成 31 年 4 月 3 日 ( 水 )~5 日 ( 金 ) 調査方法 : 集合法 ( 学科 / クラス ) による 自記入式質問紙調査 調査対象

II. 調査結果 1 調査世帯の状況 世帯の状況 1 家族形態 H28 平成 5 年の調査 ( 小学 2 年 小学 5 年 中学 2 年 ) との比較では 祖父母同居のは 13.3 ポイント減少しており 核家族化の傾向が見られる また は 3.5 ポイント増加している 小学 2 年生

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派遣社員の評価に関する 派遣先担当者調査結果


=平成22年度調査結果の概要===============

- 調査結果の概要 - 1. 改正高年齢者雇用安定法への対応について a. 定年を迎えた人材の雇用確保措置として 再雇用制度 導入企業は9 割超 定年を迎えた人材の雇用確保措置としては 再雇用制度 と回答した企業が90.3% となっています それに対し 勤務延長制度 と回答した企業は2.0% となっ

平成23年度 旭区区民意識調査

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平成23年度

満足度調査 単純集計結果

三世代で暮らしている人の地域 親子関係 第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部研究開発室的場康子 < 減り続ける > 戦後 高度経済成長を迎えた我が国においては 産業構造の変化により都市化 工業化が進む中で 多くの人が地方から都市に移動し核家族化が進んだ 低成長経済に移行した後

平成24年度 団塊の世代の意識に関する調査 経済状況に関する事項

2.10 暮らしやすい社会 現在の堺市での暮らしの満足度 さかいしげん 38 あなたは堺市での現在 ざいの暮 くまんぞくらしに満足していますか ひとつに 現在の堺市での暮らしについて 満足している 人は 38.2% まあまあ満足している 人は 47.4% 合 わせて 85.6% が満足

地震や防災に関する情報の取得源はテレビが最も多い 地震や防災に関する知識をどこで得ているかをたずねたところ テレビ と回答をする方が 66.6% と多数を占め の イ ンターネット (45.3%) 新聞 (30.7%) といった回答を大きく引き離した結果となりました テレビは昨年 一昨年に続き最も多


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2 主な論点 ( 例 ) Ⅰ 外国人との共生社会の実現に向けた基本的考え方 < 総論 >( 例 ) 最近 ( 経済危機後 ) の外国人を取り巻く状況 目指すべき共生社会のあり方 社会的統合 ( あるいは多文化共生 ) の意義や内容 ( どこまでの社会的統合 ( あるいは多文化共生 ) を求めるのか

1 運転免許証の自主返納制度について (1) 運転免許証の自主返納制度の認知度 問 1 あなたは 運転免許証の自主返納制度について知っていますか それとも知りませんか この中から 1 つだけお答えください 知っている( 小計 ) 93.2% 制度の内容も含めて知っている 73.0% 内容はよく知らな

ボランティア活動に関する意識・実態調査報告書

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() 港南区の防災 箇条 港南区の防災 箇条は平成 年に定められましたが 初めて言葉を聞いた が% と最も多く 認知度は低くなっています 内容を知っており 箇条をもとに災害時の備えを実施している は% にとどまっています [ 性年代別防災五箇条認知度 ] 高齢者の方が認知度が高くなる傾向にあり 男女

区分今後の施策のこと地域福祉に関わる機関や団体 しくみのこと 設問内容 市の福祉に関する情報の入手方法 行政と地域住民の関係について 民生委員 児童委員の活動内容 あなたの地区の民生委員 児童委員について 備前市社会福祉協議会 について 備前市社会福祉協議会が発行している広報紙 社協だより について

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附帯調査

PDF化【公表】290606報告書(横計入)

稲沢市の観光に関するインターネット調査調査項目 未定稿 1 回答者の属性 Q1 あなたの性別 1 男性 2 女性 1 つだけ選択 Q2 あなたの年齢 1 10 歳代 2 20 歳代 3 30 歳代 4 40 歳代 5 50 歳代 6 60 歳以上 1 つだけ選択 Q3 あなたの職業 1つだけ選択 1

家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

平成18年度推進計画の進行状況_参考資料

子供・若者の意識に関する調査(平成28年度)

 

4 子育てしやすいようにするための制度の導入 仕事内容への配慮子育て中の社員のため以下のような配慮がありますか? 短時間勤務ができる フレックスタイムによる勤務ができる 勤務時間等 始業 終業時刻の繰上げ 繰下げによる勤務ができる 残業などの所定外労働を制限することができる 育児サービスを受けるため

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1 ジカウイルス感染症の認知度 問 1 あなたは, ジカウイルス感染症, いわゆるジカ熱を知っていますか この中から 1 つだけお答えください どのような病気か詳しく知っている 9.1% どのような病気かある程度知っている 44.9% 名前だけ知っているが, どのような病気かは知らない 37.7%


厚生労働省発表

出産・育児調査2018~妊娠・出産・育児の各期において、女性の満足度に影響する意識や行動は異なる。多くは子どもの人数によっても違い、各期で周囲がとるべき行動は変わっていく~

調査結果サマリー 1. 災害時に はぐれた場合でも6 割以上が 優先して探し 避難所への移動時も9 割以上の方が 行動を共にする と回答 ( 次頁設問 1 2 3) 災害に見舞われた時 ペットの対処について尋ねたところ はぐれた場合でも 優先して探す と答えた方が62.9% また指定避難所への移動を

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中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

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5 防災の日を知っている方は約 8 割 防災の日については知っている 聞いたことがあると答えた方が 8 割以上を占めました 9 月 1 日が防災の日 であることまでご存知の方は全体のうち 57.5% でした (Q10 参照 ) アンケート概要 アンケートタイトル地震防災に関するアンケート リサーチ実

調査レポート

2017 年 2 月 27 日株式会社カカクコム 価格.com 生命保険 に関する調査結果を発表加入率は約 8 割 若年層ほど低い傾向 加入中の生命保険は終身タイプがトップ将来への不安?20 代の加入目的 老後保障 貯蓄 が他世代よりも高い結果に補償内容への理解度 十分理解できていない加入者が 53

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調査協力者の年齢 年齢 人数 % 20 代 183 (15.2) 30 代 238 (19.8) 40 代 276 (23.0) 50 代 364 (30.3) 60 代以上 140 (11.7) A-2 保育士登録について 調査協力者のうち 全体の 70.0%(820 名 ) が 保育士登録を行っ

Transcription:

第 3 アンケート調査から見た在住外国人の現状 石川県では 県内在住外国人の生活実態や行政への要望等を把握し 今後の多文化共生 交流社会づくりを推進していく上での参考とするため 在住外国人及び外国人が多く居住すると思われる県内の自治会等を対象としてアンケート調査を実施した ( 在住外国人に対するアンケート ) 調査期間 : 平成 19(2007) 年 1 月 ~2 月対象者 : 石川県内に在住する特別永住者を除く外国人 300 人回収数 :282 件 ( 回収率 :94.0%) ( 自治会等に対するアンケート ) 調査期間 : 平成 19(2007) 年 1 月 ~2 月対象者 : 石川県内の自治会 町内会の代表者 50 人回収数 :37 件 ( 回収率 :74.0%) 在住外国人に対するアンケートから 1 日本語について (1) 日本語の能力日常会話や読み書きが困難な人が 3 割程度いる状況となっている 日常会話能力 読み書き能力 まったくできない 5.7% 簡単なあいさつのみできる 20.6% 1.1% 不自由なく会話できる 21.6% 日常会話程度ならできる 51.1% まったくできない 7.8% ひらがななら読める 26.2% 6.4% 不自由なくできる 13.1% ある程度はできる 46.5% (2) 日本語を学んだところ ( 日本語のできる人への設問 ) 母国で学んだと答えた人が半数を超えている 日本語を学んだところ 母国で来日後 独学で来日後 日本語教室で来日後 大学 高校で来日後 会社の研修で 1.5 6.3 7.3 18.0 34.6 28.8 53.2 0 10 20 30 40 50 60 (%) 7

(3) 今後の日本語の学び方 ( 日本語のできない人への設問 ) 日本語教室に通うまたは通いたい人が 1/3 を占める一方 学びたいがその方法がわからないという人も 2 割を超えている 今後の日本語の学び方 学びたいとは思わない 9.5% 4.1% 学びたいがその方法がわからない 21.6% 日本語教室に通う 33.8% 独学で 9.5% 日本人の知人 友人等に教えてもらう 21.6% 2 日常生活全般について (1) 日常生活での悩みや心配事 言葉が通じない 文化や習慣の違い 母国語で書かれた情報が少ない 病気やケガをした場合の対応など心配事を抱える人は多いが 悩みや心配事はないという人も約 2 割見られる 能登地区では 母国語で書かれた情報が少ない 育児や子どもの教育と答えた人の回答の割合が他地区に比べ多い状況となっている 留学生は就職が困難 日本人の配偶者等は自動車運転免許を取ることが主な悩み事となっている 言葉が通じないこと 悩みや心配事はない 文化や習慣の違い 母国語で書かれた情報が少ないこと 病気やケガをした場合の対応 地震等の大災害が起きた場合の対応 就職が困難 自動車運転免許を取ること 外国人ということで差別や偏見を受けること 育児や子どもの教育のこと 住まいに関すること 公共交通機関を利用する場合の対応 ゴミ出し等における近所とのトラブル 日常生活での悩みや心配事 3.9 4.6 8.5 11.7 15.6 14.9 14.9 14.2 13.8 20.9 20.2 19.5 18.4 32.3 0 5 10 15 20 25 30 35 (%) 8 能登 地区別 金沢 加賀 永住者 定住者 在留資格別 研修 特定活動 留学 日本人配偶者等 32.9 30.0 33.6 18.4 34.8 44.3 25.9 28.2 16.5 14.4 21.2 28.9 21.7 20.0 11.1 7.7 22.8 20.0 18.6 26.3 10.9 28.6 18.5 20.5 27.8 10.0 21.2 13.2 19.6 15.7 18.5 28.2 13.9 18.9 21.2 31.6 21.7 10.0 18.5 15.4 19.0 20.0 9.7 18.4 19.6 7.1 13.0 17.9 13.9 17.8 13.3 15.8 10.9 2.9 31.5 25.6 12.7 15.6 15.9 13.2 8.7 5.7 18.5 33.3 17.7 17.8 8.8 21.1 17.4 10.0 18.5 5.1 20.3 8.9 13.3 23.7 19.6 1.4 1.9 30.8 5.1 22.2 8.0 13.2 4.3 2.9 22.2 12.8 15.2 5.6 6.2 5.3 4.3 4.3 9.3 23.1 1.3 4.4 5.3-6.5-9.3 7.7 8.9 3.3 2.7 5.3 2.2 5.7 5.6 5.1

(2) 困ったときの相談者母国にいる家族 親戚に相談する人が約 4 割いるが 他の選択肢も多くの回答がされており 知人 友人などさまざまな人的ネットワークに頼っていることが伺える ただし 公的機関 NPO などに相談する人は少ない 困ったときの相談者 母国にいる家族 親戚日本人の知人 友人日本人以外の知人 友人職場や学校の担当者日本にいる家族 親戚相談する人がいない役所等の公的機関の相談窓口 NPO 等のボランティア団体 6.0 4.6 1.1 1.8 25.9 32.3 31.2 38.3 42.6 0 10 20 30 40 50 (%) (3) 日常生活の情報入手方法テレビ ラジオから情報を入手する人が 6 割近くを占めているほか インターネットからも 4 割以上の人が情報入手を行っている 日常生活の情報入手方法 テレビ ラジオ家族や親戚 友人インターネット日本語の新聞 情報誌日本語以外の新聞 情報誌町内会等地域の人々行政の窓口 広報誌など NPO 等のボランティア団体 2.8 2.5 11.3 10.3 18.1 24.8 44.0 41.1 57.1 0 10 20 30 40 50 60 (%) 3 住まいについて特に困っていることはないと答えた人が半数を超えているが 困っている人の中では家賃が高いと答えた人が約 2 割と目立っている 住まいについて困っていること 特に困っていることはない家賃が高い交通の便が悪い外国人であることを理由に入居を断られた保証人がなかなか見つからない近隣の住民とうまく付き合っていけない 11.3 4.6 4.6 1.8 9.6 24.1 55.3 0 10 20 30 40 50 60 (%) 9

4 医療 保健について病気やけがの時に困ることは 医師とのコミュニケーションがとれないと答えた人が約 3 割おり そのために病院での通訳を望む人が最も多い 病気やケガのとき困ること 医師とのコミュニケーションがとれない治療を受けたことがない医療費が高いどこの病院に行けばいいかわからない病院での手続きが面倒でわかりにくい診察を拒否されたことがある 0.4 29.1 24.8 22.0 18.1 14.5 12.8 0 10 20 30 40 (%) 医療に望むサービス 病院等での母国語の通訳 32.6 保険制度の説明 27.3 特に望むことはない 27.0 母国語での対応可能な病院等の情報 24.1 病院等での母国語表記 20.9 8.2 0 10 20 30 40 (%) また 健康診断の受診者の割合は 75% にとどまっているが 健康保険にはほとんどの人が入っている 健康診断の受診状況 健康保険の加入状況 あること受けたを知らいとはない思わな 2.1% い 1.1% 1.4% それ以外の保険に入っている 8.2% 入っていない 3.5% 1.8% 知っているが受けたことはない 19.9% 受けたことがある 75.5% 職場の健康保険に入っている 35.8% 国民健康保険に入っている 50.7% 10

5 子育て 子どもの教育について子育てをする上で困っていることは特にないと答えた人が最も多いが 育児の情報が入らない 入っても日本語が理解できないという人も多く 能登地区でそれが目立っている また 教育での心配ごとは 今後の進学が不安 母国語や母国の文化が学べないという人が多いが 特にないと答えた人も多い 子育てで困っていること 特にない 22.2 育児の情報が入らない 理解できない 13.3 ママ友同士の付き合いが難しい 10.0 子どもの遊ぶところがない 7.8 周囲に子育てを相談できる人がいない 6.7 子どもを預けるところがない 5.6 夫や祖父母と子育て方針が食い違う 4.4 7.8 0 10 20 30 (%) 子どもの教育で心配なこと 今後の進学が不安 14.4 特にない母国語や母国の文化が学べない教育費が高い日本語ができない学校からのお知らせが理解できない授業についていけないいじめられる友だちができない学校に通っていない 4.4 3.3 2.2 1.1 1.1 0.0 4.4 8.9 11.1 14.4 0 10 20 (%) 6 仕事について (1) 就労形態 正社員として働いている人は 28% にとどまっており パート アルバイトが 2 5% 派遣社員が 17% となっている 男性は正社員 女性はパート アルバイトが最も多い 就労形態就労形態 ( 男女別 ) 技能実習生である 11.3% パート アルバイトをしている 24.8% 仕事をしていない 15.2% 3.9% 正社員として働いている 27.7% 派遣社員として働いている 17.0% 11 男性 女性 正社員として働いている 37.0 19.6 派遣社員として働いている 24.4 11.1 パート アルバイトをしている 17.3 31.4 技能実習生である 7.1 14.4 仕事をしていない 8.7 20.9

(2) 仕事での不満や困ったこと賃金が安い 3 年で帰国しなければならないなどと答えた人が目立つが 特に不満や困ったことがない人が半数近くいる状況となっている 仕事での不満や困ったこと 特にない 49.1 賃金が安い 22.8 3 年で帰国しなければならない 14.0 困ったときに相談する所がない 9.6 職場の人間関係がうまくいかない 7.9 正社員になれない 7.0 残業が多い 4.8 5.7 0 10 20 30 40 50 60 (%) 7 防災について避難場所を知っている人は 約 3 割にとどまっており 母国語による防災マップの配布 災害発生時の母国への速やかな安否連絡 災害発生時の外国人の避難誘導体制の確保を望む人が多い状況である 知らない 64.9% 避難場所の認知 2.1% 知っている 33.0% 母国語による防災マップの配布 災害時の母国への安否連絡等 災害時の外国人の避難誘導体制 防災グッズの配布 地域における防災訓練への参加 特に望むことはない 防災講習会の開催 防災で望むこと 0.4 14.2 13.5 16.7 23.0 34.8 33.3 43.3 0 10 20 30 40 50 (%) 8 地域社会との交流について地域活動への参加状況では まったく参加しない 余り参加しない人が 6 割以上いる一方 地域社会と交流したいという人は 7 割近くに達している 地域活動への参加状況 交流希望の有無 まったく参加しない 31.2% あまり参加しない 30.1% 2.5% よく参加する 9.2% ときどき参加する 27.0% どちらともいえない 19.1% 交流したくない 5.0% 6.0% 交流希望の有無 交流したい 69.9% 12

また 希望する交流方法は 地域イベントへの参加や 地域住民から日本や地元の文化を学ぶとの回答が多い 希望する交流方法 地域のイベントへの参加 地域住民から日本や地元の文化を学ぶ 48.9 52.5 地域住民に母国語や母国の文化を伝える 33.3 地域の奉仕活動への参加 25.5 特にない 12.1 町内会等の役員に加わる 3.5 4.3 0 10 20 30 40 50 60 (%) 9 在住外国人の行政に対する要望日本語学習への支援を要望する人が約 4 割と最も多く 特に能登地区では 約半数の方がそれを望んでいる また 母国語による行政サービス情報の提供や地域の人々と交流する機会の提供の要望も多い 地区別 在住外国人の行政に対する要望 能登 金沢 加賀 日本語学習への支援 42.9 49.4 38.9 41.6 母国語による行政サーヒ ス情報の提供 34.4 41.8 24.4 37.2 地域の人々と交流する機会の提供 34.0 26.6 41.1 33.6 公共施設等における外国語表記 32.3 36.7 18.9 39.8 就職に関する相談等 31.6 24.1 44.4 26.5 母国語による相談窓口の設置 31.2 34.2 25.6 33.6 特にない 12.8 6.3 10.0 17.7 子どもの日本語学習への支援 8.2 7.6 8.9 8.0 1.1 1.3-1.8 0 10 20 30 40 50 (%) 13

自治会等に対するアンケートから 1 自治会等への加入状況について在住外国人が加入していないと答えた自治会 町内会が 7 割にのぼっている 自治会 町内会への加入状況 2.7% ほとんどの外国人 ( 世帯 ) が加入している 21.6% ほとんど加入していない 70.3% 一部の外国人 ( 世帯 ) が加入している 5.4% 2 自治会行事への在住外国人の参加状況について在住外国人が積極的及びある程度参加していると答えた自治会 町内会は 約 2 割となっているが まったく参加していないという自治会 町内会は半数以上になっている 自治会行事への在住外国人の参加状況 わからない 0.0% 10.8% まったく参加していない 54.1% 5.4% 積極的に参加している 5.4% ある程度参加している 13.5% あまり参加していない 10.8% 3 自治会等から在住外国人に対する加入や行事参加の働きかけの状況について自治会等から ごみの出し方など日常生活習慣遵守 自治会等の活動 イベントなどへの参加をお願いしている例が多いが 何もしていない自治会等も約 4 割ある 自治会等から在住外国人に対する働きかけの状況 ごみの出し方など日常生活習慣遵守のお願いをしている 自治会行事への在住外国人の参加状況 何もしていない 37.8 37.8 自治会等の活動 イベントなどへの参加をお願いしている 自治会 町内会への加入状況 34.0 自治会等への加入をお願いしている 5.4 話し合いの場などの機会を提供している 2.7 10.8 0 10 20 30 40 (%) 14

4 自治会等におけるトラブルについて生活文化の違いや言葉の不自由などを原因とした問題が発生し 在住外国人への対応が課題となったことがあると答えた自治会等は 約 3 割にのぼっている 自治会等におけるトラブル 0.0% ある 32.4% ない 67.6% 主なトラブルの内容 ゴミ出しに関するもの ( 曜日 分別方法 ) 生活習慣の違い ( 夜中に大声を出す等 ) 交通ルール マナー ( 自転車の乗り方 ) 15