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Water Sunshine

ANOVA

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平成 28 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : ( 悉皆 ) 平成 28 年 4 月 ~7 月 小学校第 5 学年 中学校第 2 学年 男子 5,688 人 女子 5,493 人 男子 5,852 人 女子 5,531 人 本調査は

平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

調査結果の概要

H30全国HP

スライド 1

スライド 1

①H28公表資料p.1~2

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,


p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

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p 札幌市小学校).xls

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平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

小学生の英語学習に関する調査

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

いろいろな衣装を知ろう

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

生の 0.39% となっており 255 人に1 人が不登校児童であることが示されている ( 文部科学省,2015) また 不登校やいじめなどの問題が深刻化する中で その予防的対応に関するニーズは非常に高くなっている これらの学校不適応の問題の背景には 家庭 個人 学校 友人関係など様々な要因が想定さ

広報おおぐちテンプレート

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校


学生による授業評価のCS分析

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

Microsoft Word - 05出力帳票詳細

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

5.31 15時30分 【しばりなしHP用】Pres発表資料(高校中退) 

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

睡眠調査(概要)

先端社会研究所紀要 第12号☆/1.巻頭言

2.調査結果の概要

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

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(3) 面接 [300 点満点 ] 3 名の評価者が, 次の4つのごとに, 各に基づき,a( 優れている ) b( 標準である ) c( 標準をやや下まわる ) d( 標準を下まわる ) e( 問題がある ) の 5 段階で評価する aを25 点,b を20 点,c を15 点,d を5 点,e を

異文化言語教育評価論 ⅠA 第 4 章分散分析 (3 グループ以上の平均を比較する ) 平成 26 年 5 月 14 日 報告者 :D.M. K.S. 4-1 分散分析とは 検定の多重性 t 検定 2 群の平均値を比較する場合の手法分散分析 3 群以上の平均を比較する場合の手法 t 検定

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P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

平成 26 年度生徒アンケート 浦和北高校へ入学してよかったと感じている 1: 当てはまる 2: だいたい当てはまる 3: あまり当てはまらない 4: 当てはまらない 5: 分からない 私の進路や興味に応じた科目を選択でき

2.調査結果の概要

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

発達研究第 25 巻 問題と目的 一般に, 授業の中でよく手を挙げるなどの授業に積極的に参加している児童は授業への動機づけが高いと考えられている ( 江村 大久保,2011) したがって, 教師は授業に積極的に参加している児童の行動を児童の関心 意欲の現われと考えるのである 授業場面における児童の積

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

調査の目的この報告書は, 第 1 に,2011 年から 2012 年にかけての 4 回の調査の結果をもとに, サポーツ京田辺の生徒の皆さんの学習意欲の状態を複数の側面から把握した結果を報告することを目的としています また第 2 に, 生徒の皆さんの勉強の仕方に関する考え方や実際の勉強の仕方を知り,

小学生における基本的生活習慣が自己統制および向社会的行動に及ぼす影響 * ** * ** Effects of Basic Daily Habits in Elementary School Students on their Self-Control and Prosocial Behavior

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

資料1-1 埼玉県教育委員会説明資料


本文/扉

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4 選抜方法 ( 1 ) 選抜の方法 学力検査の成績 調査書の得点 第 2 日の検査 ( 面接 ) の得点 を全て合計した 総得点 により順位をつけ 各選抜資料の評価等について慎重に審議しながら 予定人員までを入学許可候補者として内定する < 総得点の満点の内訳 > 調査書の得点第 2 日の検査学力

Microsoft Word - アンケート集計結果_最終版.doc

2 251 Barrera, 1986; Barrera, e.g., Gottlieb, 1985 Wethington & Kessler 1986 r Cohen & Wills,

調査結果概要

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

論文内容の要旨

回答結果については 回答校 36 校の過去 3 年間の卒業生に占める大学 短大進学者率 現役 浪人含む 及び就職希望者率の平均値をもとに 進学校 中堅校 就職多数校 それぞれ 12 校ずつに分類し 全体の結果とともにまとめた ここでは 生徒対象質問紙のうち 授業外の学習時間 に関連する回答結果のみ掲

HP用【通常版:しばりなし】H27調査結果概要

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

学生確保の見通し等を記載した書類2

4 選抜方法 (1) 選抜の方法 本校の 期待する生徒像 に基づき, 学力検査の成績, 調査書, 面接の結果 等を総合的に判定して入学者の選抜を行う ア 下表のとおり合計点を算出する 学力検査 調査書 5 教科の 教科の学習の記録 出欠 行動 特別活動 部活動等 面接 得点合計 の記録 の記録 の記

識 行動の変容を測定するために 三つの測定点を設定する 測定点 1では チーム の知識を持ち 自己を客観的に評価すること に慣れた7 月 また 測定点 2では 2 学期 運動会 などのイベントが終わり落ち着いてきた時期 かつ中間でもある11 月 測定 3では 3 学期中間の2 月に設定し調査を実施す

本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

「外国語活動」と「小学校英語」をつなぐ,評価のあり方について

論文題目 大学生のお金に対する信念が家計管理と社会参加に果たす役割 氏名 渡辺伸子 論文概要本論文では, お金に対する態度の中でも認知的な面での個人差を お金に対する信念 と呼び, お金に対する信念が家計管理および社会参加の領域でどのような役割を果たしているか明らかにすることを目指した つまり, お

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

IPSJ SIG Technical Report Vol.2014-CE-123 No /2/8 Bebras 1,a) Bebras,,, Evaluation and Possibility of the Questions for Bebras Contest Abs

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平成 26 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 27 年 1 月 四條畷市教育委員会

平成25~27年度間

5. 一斉授業より 4 人班等による活動的な授業の方が積極的に参加できている てはまる らはまら 2やや当てはまる % はまら り当ててはま ら はまらる


1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

平成 27 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 28 年 3 月 四條畷市教育委員会

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Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

名古屋文理大学紀要高校生の時間的展望と自己評価の関連第 11 号 (2011) - 全体的自己価値, 具体的側面の自己評価, 具体的側面の重要度の観点から - 高校生の時間的展望と自己評価の関連 - 全体的自己価値, 具体的側面の自己評価, 具体的側面の重要度の観点から - The Relation

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博士論文 考え続ける義務感と反復思考の役割に注目した 診断横断的なメタ認知モデルの構築 ( 要約 ) 平成 30 年 3 月 広島大学大学院総合科学研究科 向井秀文

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Microsoft Word - 調査書等中学校先生記入用紙.docx

Transcription:

15 6 2 6 1 7 11 2 11 4 3 2 Keywords 1 1 e. g., 2006 6 1 1 6 2 2008 11 28 2007 2007 2008 7 5 e. g., 1998 1995

16 1996 1995 2007 6 2 2 1995 1996 30 e. g., 1989 1988 1983 Shimizu et al., 1986 1996 2 2 6 2 2 11 A 3 A

17 小中移行期における学校適応の変化 治体である 本研究では, このような A 自治体 の公立学校において悉皆調査を行い, パネル調査 として縦断的に調査を行うことで, 学校適応の変 Table 1 調査時期と調査対象者の学年 調査時点 化の分析を試みるものである 方 年は下記の Table 1 の通りである 法 手 続 き 調 査 時 期 学 年 2005 年 2 月下旬 小6 2005 年 7 月上 中旬 中1 2005 年 11 月上旬 中1 2006 年 11 月 中2 本調査は, 4 波のパネル調査の手法を用いて実 施された 調査は, 教育委員会を通じて各学校に 有効回答として分析対象としたのは, か 送付し, 学級担任によって実施され, 調査対象者 ら まで, 全ての調査に回答した生徒 1,015 自身によって厳封された上で回収した パネルデー 名 (男 501 名, 女 499 名, 不明 15 名) タとするため, 個々の調査対象者に ID を付し, である 対象校のうちの数校では, いずれかの調 担任によって名簿に ID を記入した一覧表を作成 査時に ID の欠落などの問題が生じ, 学校単位で し, 調査対象者が小学校から中学校へ進学した後 データが除外された その結果, 最終的に 16 校 も追跡を可能とした なお, ID と名簿の一覧表 の中学校のデータが分析対象となった ( 途中で の保管, ID 照合の作業はいずれも教育委員会関 統廃合があり では 15 校) 連施設内で行い, 個人情報の保護につとめた 調査時期と調査対象者 質問紙の構成 学校適応変数として, 教育環境適応尺度 (Ad- 2005 年 3 月の A 自治体立小学校の卒業者で, justment Scale for School Environment ; ASE) その後の各調査時点で同自治体立の中学校に在籍 Ⅱ (小泉, 1995) を用いた ASEⅡは, 小泉 する全児童 生徒である 調査時期と対象者の学 (1995) によると 対教師関係, 学習意欲, Table 2 ASEⅡの因パターンと因間相関 F1 F2 F3 共通性 0.325 0.339 0.327 0.094 0.113 0.052 0.375 0.143 0.713 0.787 0.003 0.093 0.03 0.027 0.499 0.569 対教師関係 (.860) 先生の言っていることは大体, 正しいと思う 先生は, 自分たちの気持ちをわかろうとしていると感じる 先生に, 何でも話しかけたり, 尋ねてみたいと思う 先生とはできるだけ話したいと思う 0.031 0.053 0.047 0.002 0.673 0.789 0.792 0.886 0.074 0.014 0.081 0.028 0.475 0.593 0.621 0.769 級友関係 (.711) クラスの人と一緒に遊んだり電話で話したりする クラスの中には良い友達がいっぱいいて良かったと思う クラスの人と話していて, 楽しいと感じる 0.033 0.001 0.051 0.031 0.099 0.054 0.557 0.671 0.822 0.309 0.509 0.625 35.87 50.36 学習意欲 (.672) 学校での勉強が楽しいと感じる 授業中にぼんやりして, 別のことを考えていることがある (逆転項目/修正済み) テストのための勉強をしっかりやっていくことがある 一生懸命勉強することがある 累 積 註 木村 (2007) より 寄 与 率 62.67

18 小中移行期における学校適応の変化 自校への関心, 級友関係 (正), 級友関係 3.25 (負) の 5 つの下位尺度によって構成された 4 件 法の尺度である 信頼性, 妥当性共に確認されて おり, 下位尺度を個別に用いることについても問 3.00 題がないとされている 本研究では, A 自治体 と相談の上, 自校への関心 と, 級友関係 (負) を除いた 3 つの下位尺度, 計 11 項目を用いた 2.75 さらに, 下位尺度の構成が小泉 (1995) と同じで あることを確認するため, 調査の結果を用 いて主因法バリマックス回転による因分析を 行い, 本研究においても同じく 3 因構造となる 2.50 ことが確認された (Table 2) 結 Fig. 1 果 ASEⅡ得点の推移 の変化を, 反復測定の分散分析により検討したと ころ, Table 4 のような結果となった 女は, 学校適応全般の変化 小学校 6 年生から中学入学直後にかけては有意な 学校適応変数の得点化 変化は見られないが, それ以外の時点間では全て, 学校適応変数の得点化は以下のように行った 学校適応が有意に悪化していることが示され, 中 ASEⅡの 11 項目への回答の よくあてはまる 学に入学した後に学校適応が悪化しているという を 4 点, あてはまらない を 1 点として, 回答 ことができる 一方, 男の ASEⅡ得点は, 中 の平均値を調査対象者ごとに算出した このよう 学校入学直後からは, 全ての時点間に有意な悪化 に算出された得点を, 各調査対象者の総合的な学 が示されているが, 小学校 6 年生時と比べて, 有 校適応を表すものとして ASEⅡ得点とした 意な悪化を示したのは中学 2 年である 調査 時点のみであった 男女ともに, 中学校入学後に, ASEⅡ得点の変化 学校適応は有意な悪化を続けるものの, 女より Table 3 に示したのは, 調査対象者の傾向 も, 男の方が, 悪化が緩やかであるといえる を検討するために, と男女別で求めた ASE しかし, Table 3 で示したように,, 4 回 Ⅱ得点の平均値と, 男女間で行った t 検定の結果 目調査時点では, 有意な男女差は示されておらず, である これをグラフにしたものが Fig. 1 である 中学校 1 年生の 11 月には, 学校適応における性 から までの ASEⅡ得点の平均値 Table 3 (小 6) 差は消失するといえる ASEⅡ得点の平均値 (中 1 7 月) (中 1 11 月) (中 2 11 月) 男 女 男 女 男 女 男 女 M 2.83 2.99 2.9 2.88 2.95 2.91 2.79 2.78 2.78 2.69 2.69 2.69 SD 0.5 0.49 0.5 0.47 0.51 0.49 0.47 0.51 0.49 0.48 0.5 0.49 N 487 494 1015 487 494 1015 487 494 1015 487 494 1015 値 5.07 2.04 0.15 註 1 ASEⅡは 1 4 点を得点範囲とし, 点数が高いほど適応が良好であることを示す 註 2 値は男女間での 検定を行った際の値である 註 3 0.04

19 小中移行期における学校適応の変化 Table 4 ASEⅡ得点の平均値に関する分散分析 多 重 比 F値 較 全 体 91.42.008.124.221.132.229.097 男 27.15.054.047.137.101.192.090 女 73.00.039.202.305.163.266.103 註 1 註 2 多重比較の値は, 平均値の差である Table 5 学校適応の 3 側面ごとの平均値と男女差の検定 学習意欲 女 男 女 男 女 男 女 M 2.42 2.61 2.51 2.66 2.72 2.69 2.57 2.58 2.57 2.47 2.45 2.46 SD 0.621 0.588 0.613 0.624 0.590 0.607 0.607 0.618 0.613 0.601 0.588 0.595 5.013 1.662 0.604 0.240 M 2.68 2.89 2.78 2.72 2.78 2.75 2.58 2.53 2.55 2.43 2.40 2.41 SD 0.741 0.791 0.772 0.687 0.746 0.717 0.701 0.790 0.747 0.693 0.731 0.712 4.323 t値 級友関係 男 t値 対教師関係 1.163 1.392 0.462 M 3.55 3.63 3.59 3.39 3.46 3.42 3.32 3.39 3.36 3.32 3.37 3.34 SD 0.576 0.556 0.567 0.645 0.673 0.660 0.631 0.647 0.640 0.656 0.656 0.656 t値 2.045 1.852 1.743 1.416 註 1 各得点の範囲は 1 4 であり, 得点が高いほど適応的であることを表す 註 2 側面ごとにみた学校適応の変化 学習意欲 4 回の各調査時点における学習意欲得点につい Table 2 で既に示したように, 本研究で学校適 て, 被験者内要因の分散分析を用いて各調査時点 応を測定するために用いた ASEⅡは, 学習意欲, の間に有意差がみられるかどうか, 検定を行った 対教師関係, 級友関係 の 3 つの側面を測定 ところ, Table 6 に示したとおりであった この する下位尺度から成り立っている ここからは, 結果から, 調査時点である小学校 6 年生時 これらの 3 側面について, 得点の変化を詳細にみ 点と比べ, 男は である中学校 1 年生の ていく 得点の算出法は, ASEⅡ得点と同様, 11 月時点の方が, 学校適応の学習意欲の側面が よくあてはまる を 4 点, あてはまらない を 良好であり, 女については, との比較で 1 点として, 各項目への回答の平均値を, 調査対 は有意差がみられないものの, 調査時点で 象者ごとに算出した それぞれを, 学習意欲得 ある中学校 2 年生の 11 月の方が, 適応がよくな 点 対教師関係得点 級友関係得点 とした いという有意差が示された また, 男女共に, 1 側面ごとの平均値と標準偏差は, Table 5 に示 回目調査時点よりも, 中学 1 年生の 7 月である 2 したとおりである また, それを図にしたものが, 回目調査時点での適応の方が, 有意に良好である Fig. 2, 3, 4 である という結果が示されており, この調査時期におけ

20 小中移行期における学校適応の変化 4 4 4 3.5 3.5 3.5 3 3 3 2.5 2.5 2.5 2 2 Fig 2 2 Fig 3 学習意欲 Table 6 Fig 4 対教師関係 級友関係 学習意欲得点の反復測定の結果 (ペアごとの比較) 多 重 比 較 F値 全 体 48.65.175.057 0.052.117.227.109 男 27.577.236.148 0.055.088.181.093 女 32.672.111.145.270.125.159 0.034 註 1 註 2 多重比較の値は, 平均値の差である Table 7 対教師関係得点の反復測定の結果 (ペアごとの比較) 多 重 比 較 F値.035.229.375.194.340.146.038.101.252.139.290.151.357.497.249.389.140 全 体 91.10 男 26.922 女 72.135.108 註 1 註 2 多重比較の値は, 平均値の差である Table 8 級友関係得点の反復測定の結果 (ペアごとの比較) 多 重 比 較 F値 全 体 55.17.162.232.245.071.083.013 男 26.625.163.229.239.066.075.009 女 28.337.160.236.250.075.090.014 註 1 註 2 多重比較の値は, 平均値の差である

21 1 2 1 11 3 1 2 3 3 4 2 4 4 2 1 1 11 6 6 6 3 2 3 3 2 2 6 6 1992

22 2004 1, 2 1999 3 6 1 3 2 11 4 6 1 2 3 1992 1 Haladyna & Thomas, 1979 1993 1997 6 6 1 2 11 3 1 1 7 2 ASE 1995

23 1995 3 1995 2 3 2 3 4 5 1964 1995 e. g., Asher & Coie, 1990 1992 A 1995 1996 1995 ASE 2006 2007 2008 1 2006

24 2003 S. R. J. D., 1996 Asher, S. R., & Coie, J. D. 1990 Peer Rejection in Childhood. New York: Cambridge University Press. 2007. 11. 7 Haladyna, T., & Thomas, G. 1979 The attitude of elementary school children toward school and subject matters. Journal of Experimental Education, 48, 18 23. 1996 66, 750 756. 1996 43, 52 57. 1983 9, 3 8. 2006. 8. 11. 10. 2006 15 17 C 2 15530539 pp. 91 97. 2007 16 17 18 21 COE 125 135. 1999 2003 2 1995 44, 295 303. 1997 1993 42, 311 319. 2008 19 1989 63 1992 63 5 310 318. 1998 1995 2004 pp. 42 79. Shimizu, M., Yasuda, Y., & Tanaka, T. 1986 On latent school refusal in junior high school. The Japanese Journal of Psychiatry and Neurology, 40, 5 12. 1988 4, 221 235. 1964 S. 1992 KIMURA, Fumika