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5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

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改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

目 次 1. 市販直後調査実施状況 1 2. 副作用収集状況 収集状況の概要 重篤な副作用の収集状況 5

感染性関節炎 1 件 1 件 感染性脊椎炎 1 件 1 件 耳帯状疱疹 1 件 1 件 口腔ヘルペス 3 件 3 件 ニューモシスチス イロベチイ肺炎 13 件 13 件 眼部単純ヘルペス 1 件 1 件 2 件 アスペルギルス感染 1 件 1 件 感染性胆管炎 1 件 1 件 良性 悪性および詳細

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本


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2. 改訂内容と改訂理由 (1) 効能 効果 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 効能 効果 気管支喘息 ( 既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る ) 既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉 改訂前 効能 効果 気管支喘息 ( 既存治療によっても喘息症状をコントロ

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2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

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はじめにContents調査概要注意を要する副作用の発現状況2 1. はじめに 謹啓 先生方におかれましては ますますご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は 格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます PDE4 阻害剤 オテズラ錠 10mg 20mg 30mg ( 以下 オテズラ ) は2016 年

RA に対する長期投与試験 [RLN3] 13/26 投与群 WHO ART 器官別大分類基本語 有害事象の発現率 ( 安全性解析対象例 )(2) 全症例 YM mg BID 投与時 YM mg BID 以上増量時 自律神経系障害 8(5.1%)[8] 2(

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表 19 死亡数 ( 場所 区 ) 年次 総数 施設内 施設外 総数病院診療所老健施設助産所老人ホーム総数自宅その他 平成 23 10,380 9,363 8, , ,389 9,324 8, ,065 88

ダラツムマブってどんな薬? 初発の患者さん ( 初めて治療を受ける患者さん ) の治験募集についてー 米国で承認された ダラツムマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 名古屋市立大学病院血液 腫瘍内科診療部長飯田真介先生です Q1 ダラツムマブという薬が米国で承認され

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

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改訂後 ( 下線 : 追加記載 ) 改訂前 ( 下線 : 削除 ) 使用上の注意 1) 腎障害のある患者 [ 高い血中濃度が持続するおそれがある ]( 用法 用量に関連する使用上の注意 の項参照 ) 2)~ 4) 現行のとおり テオフィリン リトナビル 中枢神経抑制剤アルコール ( 飲酒 ) ピルシ

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

1 疾患別医療費札幌市国保の総医療費に占める入院医療費では 悪性新生物が 21.2% 循環器疾患が 18.6% となっており 循環器疾患では 虚血性心疾患が 4.5% 脳梗塞が 2.8% を占めています 外来医療費では 糖尿病が 7.8% 高血圧症が 6.6% 脂質異常症が 4.3% となっています

はじめに この 成人 T 細胞白血病リンパ腫 (ATLL) の治療日記 は を服用される患者さんが 服用状況 体調の変化 検査結果の経過などを記録するための冊子です は 催奇形性があり サリドマイドの同類薬です は 胎児 ( お腹の赤ちゃん ) に障害を起こす可能性があります 生まれてくる赤ちゃんに

AC 療法について ( アドリアシン + エンドキサン ) おと治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 作用めやすの時間 イメンドカプセル アロキシ注 1 日目は 抗がん剤の投与開始 60~90 分

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Ⅱ. 使用上の注意 の改訂 改訂概要 ( 自主改訂 ) 副作用 の項の 副作用発生状況の概要 にの結果を追記するとともに 重大な 副作用 及び その他の副作用 の項の副作用発現頻度にも反映しました なお 今回新たに追記 した副作用はありません 改訂内容 改訂後 ( 下線部改訂 ) 改訂前 ( 点線部

BD( 寛解導入 ) 皮下注療法について お薬の名前と治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 薬の名前作用めやすの時間 1 日目

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1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特

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障害程度等級表 級別じん臓機能障害 1 級 じん臓の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの 2 級 3 級 じん臓の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの 4 級 じん臓の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの

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た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

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2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂

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1. 副作用収集状況 本報告の集計対象期間中 (2011 年 7 月 1 日から 2011 年 12 月 7 日 ) に本剤を使用した膵癌症例における副作用は 以下のとおり 69 例 186 件でした ( 表 1) なお 本報告の集計対象期間中に本剤の使用を予定されていた症例は 267 例でした (

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BV+mFOLFOX6 療法について 2 回目以降 ( アバスチン +5-FU+ レボホリナート + エルプラット ) 薬の名前アロキシ注吐き気止めです デキサート注 アバスチン注 エルプラット注 レボホリナート注 作用めやすの時間 5-FU の効果を強める薬です 90 分 2 回目から点滴時間が短

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

Transcription:

直接トロンビン阻害剤処方せん医薬品注 ) ( ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩製剤 ) 注 ) 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること 市販直後調査 第 3 回中間報告 (2011 年 6 月 13 日現在 ) 謹啓平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます さて 2011 年 3 月 14 日に発売致しましたプラザキサ カプセル 75mg およびプラザキサ カプセル 110mg の市販直後調査におきましては 多くの先生方にご協力を賜り厚く御礼申し上げます この度 発売以降 2011 年 6 月 13 日までに収集されました 703 例 1050 件 ( うち死亡例 2 例 ( 死因 : 肺胞出血 呼吸不全 1 例 多臓器不全 1 例 )) の副作用をまとめましたので ご報告いたします 本剤のご使用に際しましては 以下の点に十分ご注意いただくとともに 副作用が発現しました場合には適切な処置を行っていただきますようお願い申し上げます 本剤投与にあたっての注意事項 必ず患者の腎機能を確認してください 本剤使用前に 必ず患者の腎機能を確認してください また 本剤投与中は適宜腎機能を確認してください ( 1) 腎機能障害を有する患者 高齢者に対しては 低用量での使用を考慮してください 腎障害を有する高齢の患者において 重篤な出血性の副作用が報告されています ( 2) 本剤 1 回 110mg1 日 2 回投与を考慮し 投与する際は慎重に投与してください 出血 貧血の徴候に注意してください 本剤使用中 出血や貧血の徴候 ( 血便 ヘモグロビン値 ヘマトクリット値の低下 血圧低下など ) を十分に観察し これらの症状が認められた場合には 投与を中止するなど適切な処置を行ってください 重篤な出血性の副作用は本剤投与後早期 ( 約 1 週間以内 ) に認められる症例が多いことから 特に注意してください また 患者に対して 出血が続くなどの症状が認められた場合には 直ちに主治医に連絡するよう指導してください 1

( 1) 血清クレアチニン値が正常範囲内にあっても 性別 年齢 体重等によっては クレアチニンクリアランスが低い場合がありますので ご注意ください < 腎機能の評価法 > [CCr( クレアチニンクリアランス ) と SCr( 血清クレアチニン値 ) の換算 について ] Cockcroft-Gault 計算式より男性 : CCr=(140- 年齢 ) 体重 /(72 SCr) 女性 : CCr=0.85 (140- 年齢 ) 体重 /(72 SCr) [CCr( クレアチニンクリアランス ) と egfr の換算について ] エビデンスに基づく CKD 診療ガイドライン 2009( 日本腎臓学会編 ) には CCr から egfr を換算する式として egfr=0.719 CCr が記載されています ( 例 ) CCr 30 0.719=eGFR 21.6 CCr 50 0.719=eGFR 36.0 透析患者を含む高度の腎障害 ( クレアチニンクリアランス 30mL/min 未満 ) のある患者は 禁忌 のため投与しないでください 中等度の腎障害 ( クレアチニンクリアランス 30-50mL/min) のある患者では 本剤 110mg1 日 2 回投与を考慮し 投与の際には慎重に投与してください ( 2) 本剤の投与を受けた腎障害を有する高齢の患者において 重篤な出血性の副作用が報告されています 副作用症例 703 例 ( 期間 :2011 年 3 月 14 日 ( 発売 )~2011 年 6 月 13 日 ) における患者年齢分布 患者年齢 70 歳以上 重篤な副作用が発現した症例数 73 ( うち 70 歳代 33 例 80 歳代 35 例 90 歳代 4 例 不明 1 例 ) 重篤な出血性の副作用が発現した症例数 34 ( うち 70 歳代 12 例 80 歳代 19 例 90 歳代 3 例 ) 70 歳未満 22 5 合計 95 39 本剤投与に際しては 本剤の添付文書に記載の禁忌 用法 用量に関連する使用上の注意 慎重投与 重要な基本的注意 相互作用等を順守してご使用くださいますようお願いします 今後とも 適正使用のための情報収集に努める所存でございますので 引き続き 市販直後調査 (2011 年 9 月 13 日まで ) にご協力を賜りますよう よろしくお願い申し上げます 謹白 2011 年 7 月 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 2

プラザキサ カプセル 75mg/110mg 中間報告 (2011 年 6 月 13 日現在 ) 重篤非重篤合計 血液および貧血 4 7 11 リンパ系障害 * リンパ節症 1 1 (18 件 ) * 脾臓梗塞 1 1 * 好中球減少症 1 1 出血性障害 1 1 * 出血性素因 1 1 2 凝血異常 1 1 心臓障害 * 徐脈 3 3 (21 件 ) * 頻脈 1 1 * 洞停止 1 1 * 心肺停止 1 1 動悸 1 1 2 * 狭心症 1 1 * 心筋梗塞 1 1 * 心不全 2 2 * 急性心不全 1 1 うっ血性心不全 4 4 * 心肥大 1 1 * 心タンポナーデ 2 2 * 心膜炎 1 1 先天性 家族性 * あざ 1 1 および遺伝性 障害 (1 件 ) 耳および迷路 * 耳鳴 1 1 障害 (1 件 ) 内分泌障害 * 甲状腺機能亢進症 1 1 (1 件 ) 眼障害 * 眼部腫脹 1 1 (12 件 ) 眼瞼そう痒症 1 1 * 眼瞼紅斑 1 1 * 眼精疲労 1 1 * 羞明 1 1 * 硝子体浮遊物 1 1 網膜出血 1 1 結膜出血 2 2 眼出血 1 1 * 霧視 2 2 胃腸障害 * 腸憩室 1 1 (438 件 ) * 膵臓障害 1 1 * 結腸ポリープ 1 1 胃腸障害 10 10 * 食道白斑症 1 1 胃出血 1 1 食道出血 2 2 胃腸出血 6 7 13 吐血 1 2 3 血便排泄 1 12 13 メレナ 8 23 31 上部消化管出血 1 1 2 重篤非重篤合計 下部消化管出血 1 1 直腸出血 1 1 2 肛門出血 1 1 大腸出血 2 1 3 小腸出血 1 1 * 虚血性大腸炎 1 1 胃炎 1 1 2 食道炎 1 6 7 逆流性食道炎 1 4 5 下痢 1 24 25 便秘 2 2 胃食道逆流性疾患 2 2 * 排便回数増加 2 2 消化不良 2 70 72 心窩部不快感 2 2 * 変色便 3 3 腹部膨満 2 2 腹痛 1 9 10 下腹部痛 1 1 2 上腹部痛 41 41 * 食道痛 1 5 6 腹部不快感 2 50 52 嚥下障害 1 5 6 * 嚥下不能 1 1 2 * 食道不快感 1 2 3 悪心 1 45 46 嘔吐 1 11 12 * 吐き戻し 1 1 出血性十二指腸潰瘍 1 1 胃潰瘍 1 2 3 びらん性胃炎 3 3 食道潰瘍 3 3 びらん性食道炎 1 2 3 痔出血 5 5 * 口唇腫脹 1 1 口腔内出血 1 4 5 口の錯感覚 1 1 * 口腔内不快感 1 1 * 口内炎 3 3 舌出血 1 1 歯肉出血 1 14 15 一般 全身障注射部位血腫 1 1 害および投与注射部位出血 1 1 部位の状態 * 注射部位腫脹 1 1 (107 件 ) * 発熱 6 6 * 潰瘍 2 2 * 無力症 2 2 疲労 1 1 * 倦怠感 1 9 10 ( 次頁へ続く ) 3

( 前頁より続く ) 重篤非重篤 合計 歩行障害 1 1 * 多臓器不全 2 2 顔面浮腫 6 6 浮腫 17 17 末梢性浮腫 11 11 胸部不快感 1 7 8 胸痛 1 11 12 * 不快感 1 1 * 顔面痛 1 1 異常感 5 5 熱感 3 3 * 口渇 6 6 * 薬剤残留 1 3 4 * 異物感 5 5 * 薬物相互作用 1 1 肝胆道系障害肝機能異常 2 9 11 (14 件 ) * 肝臓うっ血 1 1 肝障害 2 2 感染症および * 気管支炎 1 1 寄生虫症 * 肺炎 3 3 (6 件 ) * 咽頭炎 1 1 * インフルエンザ 1 1 傷害 中毒 * 大腿骨骨折 1 1 および処置眼窩周囲血腫 1 1 合併症 * 転倒 2 3 5 (9 件 ) * 体内異物 1 1 硬膜下血腫 1 1 臨床検査 * 血圧低下 2 2 (83 件 ) * 血圧測定不能 1 1 血圧上昇 2 2 * 心拍数不整 1 1 * 血中クレアチンホスホ 1 1 キナーゼ増加 * 血中乳酸脱水素酵素増加 2 2 * 血中アミラーゼ増加 1 1 * 便潜血 2 2 便潜血陽性 3 3 * 活性化部分トロンボ 1 12 13 プラスチン時間延長 出血時間延長 1 1 * INR 異常 2 2 * INR 増加 2 20 22 * 凝固検査異常 1 1 2 血小板数減少 3 3 ヘモグロビン減少 2 1 3 赤血球数減少 1 1 * 白血球数減少 2 4 6 アラニン アミノトランスフェラーゼ増加 4 4 重篤非重篤 合計 アスパラギン酸アミノ 5 5 トランスフェラーゼ増加 トランスアミナーゼ上昇 1 1 * 前立腺特異性抗原増加 1 1 * 臨床検査異常 1 1 * 血中コレステロール増加 1 1 * 尿量増加 1 1 * 体重増加 1 1 代謝および * アシドーシス 1 1 栄養障害 * 食欲減退 3 14 17 (23 件 ) * 過小食 1 1 * 脱水 2 2 * 低血糖症 1 1 2 筋骨格系 筋痙縮 1 1 および * 筋骨格硬直 1 1 結合組織障害背部痛 3 3 (11 件 ) * 頚部痛 1 1 良性 悪性および詳細不明の新生物 ( 嚢胞およびポリープを含む ) * 四肢痛 3 3 * 筋骨格不快感 2 2 * 白血病 1 1 (1 件 ) 神経系障害 脳出血 2 2 (69 件 ) * 脳梗塞 10 10 * 脳血管発作 2 2 * 塞栓性脳卒中 1 1 出血性脳梗塞 2 2 脳室内出血 1 1 くも膜下出血 1 1 * 虚血性脳卒中 1 1 * 一過性脳虚血発作 1 1 * 頭痛 7 7 * 振戦 1 1 2 * 意識消失 1 1 傾眠 6 6 浮動性めまい 3 16 19 * ミオクローヌス 1 1 * 灼熱感 2 2 * 錯感覚 1 1 * 味覚異常 6 6 * 神経痛 1 1 * 手根管症候群 1 1 * 痙攣 1 1 精神障害 * 不安 1 1 (4 件 ) * 譫妄 1 1 * 不眠症 1 1 * 睡眠障害 1 1 4 ( 次頁へ続く )

( 前頁より続く ) 重篤非重篤合計 腎および尿路障害 尿生殖器出血 1 1 (82 件 ) * 乏尿 1 1 腎不全 1 1 急性腎不全 1 1 * 慢性腎不全 1 1 腎機能障害 1 3 4 * 着色尿 5 5 血尿 3 61 64 排尿困難 2 2 * 頻尿 1 1 * 尿失禁 1 1 生殖系および女性化乳房 1 1 乳房障害性器出血 1 1 (4 件 ) 子宮出血 1 1 呼吸器 胸郭および縦隔障害 (67 件 ) 外陰部出血 1 1 間質性肺疾患 3 3 肺胞出血 1 1 * 肺水腫 1 1 胸水 1 1 * 呼吸困難 1 5 6 * 咳嗽 1 1 喀血 2 5 7 * 湿性咳嗽 1 1 * 変色痰 1 1 しゃっくり 1 1 2 肺出血 1 1 * 鼻漏 1 1 * 咽喉刺激感 2 2 重篤非重篤合計 咽喉絞扼感 1 1 口腔咽頭不快感 5 5 口腔咽頭痛 7 7 * 呼吸不全 1 1 * 喉頭潰瘍 1 1 鼻出血 2 22 24 皮膚および 蕁麻疹 2 2 皮下組織 * アレルギー性皮膚炎 1 1 障害 湿疹 7 7 (57 件 ) 薬疹 5 5 * 紅斑 4 4 * 光線過敏性反応 3 3 そう痒症 9 9 全身性そう痒症 1 1 発疹 6 6 * 色素沈着障害 1 1 点状出血 1 1 皮下出血 17 17 血管障害 出血性梗塞 1 1 (21 件 ) * 梗塞 1 1 * 出血性ショック 1 1 * 塞栓症 1 1 * 末梢血管塞栓症 1 1 * ほてり 5 5 血腫 1 1 出血 3 2 5 高血圧 5 5 総計 164 886 1050 集計表をご参照いただくときの注意事項 - 集計表のは 報告頂いたを ICH 国際医薬用語集日本語版 (MedDRA/J14.0) の基本語 (PT: Preferred Terms) に読み替えて記載しております - 本集計は調査が終了していない症例や評価の確定していない報告も含まれており 調査の進捗により 今後 その取り扱いが変更されることがあります - * 印は 集計時点の添付文書から予測できない副作用です - 表中のごとの数字は です 1 症例に複数の副作用を認めている症例もあります - 重篤の件数は 先生方から重篤とご報告頂きました件数に加えて 社内検討により重篤と判断した件数の合計です - 本報告一覧は 自発報告による症例の集計のため 総使用症例数が明らかではありません 従って 発現頻度は不明です 5