この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

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5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

現課程の高校生の実態

家庭における教育

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

この章のポイント 良好な人間関係を志向し 学びに向かいにくい高校生が増加 Benesse 教育研究開発センター VIEW21 編集長 小泉和義 学習への意識は2 極化が進む高校生の平日の学習時間は 1990 年から 2006 年にかけて 全体的に減少している そのなかでとくに着目したい点は 偏差値

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

この章のポイント 高校生の価値観 社会観の実態と変化の兆し Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 自分を肯定的にとらえる高校生高校生は ストレスや悩みを抱えながらも 7~8 割が自ら 自分のことは できるだけ自分でする きまりやルールをきちんと守る と答え やる気になれば どんなこと

5-1. 高大連携活動の実施状況 高校生のの通常授業の履修 聴講が入学後にの単位となる制度を 15% が実施 高大連携活動としてたずねた項目のうち 多く実施されているのは 高校への出張授業 93.5% 次いで オープンキャンパス以外の高校生向けの公開講座 授業 ( 高校での単位付与なし ) 69.0

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

平成 26 年度生徒アンケート 浦和北高校へ入学してよかったと感じている 1: 当てはまる 2: だいたい当てはまる 3: あまり当てはまらない 4: 当てはまらない 5: 分からない 私の進路や興味に応じた科目を選択でき

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

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2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

Water Sunshine

2017 年 9 月 8 日 このリリースは文部科学記者会でも発表しています 報道関係各位 株式会社イーオンイーオン 中学 高校の英語教師を対象とした 中高における英語教育実態調査 2017 を実施 英会話教室を運営する株式会社イーオン ( 本社 : 東京都新宿区 代表取締役 : 三宅義和 以下 イ

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(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

図表 私立中学校に進学した理由 ( 中学 2 年生 ): 生活困難度別 % 66.8% 68.5% 66.9% 47.2% 48.9% 41.1% 41.7% 30.4% 27.5% 21.1% % 17.9% 13.1% 10.4% 10.8

 

調査結果概要

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

第 5 章管理職における男女部下育成の違い - 管理職へのアンケート調査及び若手男女社員へのアンケート調査より - 管理職へのインタビュー調査 ( 第 4 章 ) では 管理職は 仕事 目標の与え方について基本は男女同じだとしながらも 仕事に関わる外的環境 ( 深夜残業 業界特性 結婚 出産 ) 若

(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

2) 親子関係 家族との生活に満足している について と の調査と比較した 図 12-2 に 示しているように の割合は 4 かとも増加傾向が見られた 日 本 米 中

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資料3 高校生を取り巻く状況について

H30全国HP

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

回答結果については 回答校 36 校の過去 3 年間の卒業生に占める大学 短大進学者率 現役 浪人含む 及び就職希望者率の平均値をもとに 進学校 中堅校 就職多数校 それぞれ 12 校ずつに分類し 全体の結果とともにまとめた ここでは 生徒対象質問紙のうち 授業外の学習時間 に関連する回答結果のみ掲

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の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

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平成18年度

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B 学校の授業をどのくらい理解していますか ( わかっていますか ) 10) 総合的な学習の時間 1) 国語 2) 社会 3) 数学 4) 理科 5) 英語 [3] あなたの学校での授業についてうかがいます A 1) 先生が黒板を使いながら教えてくれる授業 あなたは次にあげる学校の勉強方法が どのく

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H31 入学時アンケート 全学科 専攻 平成 31 年度入学時アンケート報告用.xlsx 平成 31 年度入学時アンケート 全学科 専攻 実施日 : 平成 31 年 4 月 3 日 ( 水 )~5 日 ( 金 ) 調査方法 : 集合法 ( 学科 / クラス ) による 自記入式質問紙調査 調査対象

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表 S3. 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか と ふだん 何時ごろ朝ごはんを食べていますか 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか 午前 6 時以降 午前 6 時 30 分より前 午前 6 時 30 分以降 午前 7 時より前 午前 7 時以降 午前 7 時 30 分より前 午前 7 時 30

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領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

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( その 1) 等の配点等 試験の区分国語地歴公民数学理科 外国語小論文実技面接配点合計 その他の選抜方法等 * * 1, 2 指定校推薦 社会人 計 * * 1, 2 1, 1, 2 計 1, 2 1, 1, 2 * * 指定校推薦 社会人 計 * * 1, 2 1, 1, 2 計 1, 2 1,

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第 4 章 高校の指導の実態 この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 ❶ 学習指導 ❶-1 ❶-2 ❶-3 ❶-4 ❶-5 ❶-6 ❶-7 ❷ 進路指導 ❷-1 ❷-2 ❷-3 ❷-4 生徒に関するの悩み教員の指導観授業時間の使い方 進め方朝 放課後 土曜学習の実態家庭学習指導宿題の出題頻度教員の土日出勤 悩み 進路選択の時期進路指導する上での課題高大接続の課題保護者が高校の指導に求めていること Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 65

この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ 教員にふだんの授業で心がけていることをたずねたところ 中学校教員では 生徒の発言や発表の時間 ( 中学校教員 46.9%> 24.5%) がもっとも高いのに対して では 教師からの解説の時間 ( 中学校教員 23.7%< 48.0%) がもっとも高かった ( 図 4-1-3) 8 割のが生徒の 学習意欲の低さ と 義務教育段階の学習内容の未定着 に悩みを感じている ( 図 4-1-1) が 授業の実態としては 教師からの解説の時間 が中心となっている 中学校よりも専門的な内容を限られた時間内でより多くの生徒に教えるためには 解説中心の授業にならざるを得ない面もあるかもしれないが 一方でこのことが 生徒が感じる学習面でのとまどいの背景にある要因の一つなのかもしれない 通常の授業時間をこえた高校の指導の広がり生徒の学習意欲の低さや義務教育段階の学習内容の未定着を反映してか 現在の高校の指導は通常の授業時間内だけでは完結していない 9 割の高校が 平日の放課後の補習 進路等の指導 5 割が 土曜日の学習 進路等の指導 や 平日の朝学習 を実施している ( 図 4-1-4) 生徒の入学時の学力水準が高い高校を中心に宿題が多く ( 図 4-1-6 7) 家庭学習の指導の実施率も6 割台後半 ( 図 4-1-5) と高い 通常の授業時間をこえて高校による指導が広がっている様子がうかがえる 教員の勤務実態にみる課題高校による指導の実態の広がりは 教員の勤務実態に少なからず影響を与えていると考えられる 2 週に1 日以上土日出勤する教員は約 7 割 ( 図 4 1 8) であり 作成しなければならない事務書類が多い 教材準備の時間が十分にとれない 休日出勤や残業が多い などの悩みを抱える教員は 6~7 割を占める ( 表 4-1-6) とりわけ 生徒の入学時の学力水準が高い高校の教員ほど 休日出勤や残業が多い ことに悩んでいる 教員のワークスタイルの改善も必要だろう 卒業後の進路保証へ向けて教員が抱える課題にとって 生徒一人ひとりの卒業後の進路を保証することが大きな目標の一つであろう ところが 調査結果からは進路保証へ向けて不安材料が山積みであることがうかがえる たとえば は生徒に高 2 生の頃から進路意識を高めてもらいたいのに 実際生徒の進路意識が高まるのは高 3 生になってからである ( 図 4-2-1) 多くの教員が進路指導する上で 基本的な学習習慣が確立していない 進路を決めきれない生徒が多い ことに困難を感じている ( 図 4-2-2) また 推薦 AO 入試で早期に進路が決まった生徒への対応も教員の間で課題となっている ( 図 4-2- 3) 高校教育の枠をこえ 中学校や大学との連携が必要ではないだろうか 66 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

4章高校の指導の実態Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❶ 学習指導 ❶ - 1 生徒に関するの悩み 約 8 割のが抱える悩みは 生徒の学習意欲の低さ 義務教育段階の学習内容の未定着 約 8 割のが 生徒の学習意欲が低い ことや 義務教育段階の学習内容が定着していない生徒が多い ことに悩みを感じている ( 図 4 ー 1 ー 1) 学校種別にみると この二つの悩みを抱える割合は 総合学科と専門学科の教員 および普通科のなかでも生徒の入学時の学力水準が低い C Dグループの教員で いずれも9 割前後に達しており 全体値よりも 10ポイント前後高くなっていることがわかる ( 表 4 ー 1 ー 1 ) あなたは 次のような悩みをどれくらい感じていますか 図 4 ー 1 ー 1 生徒に関する教員の悩み ( 全体 ) 0 20 40 60 80 100 37.7 43.0 80.7 42.0 37.3 79.3 23.0 41.9 64.9 15.0 29.8 44.8 6.9 34.0 40.9 注 1)( ) 内は とてもそう思う + まあそう思う の % 選択肢は とてもそう思う まあそう思う あまりそう思わない まったくそう思わない の 4 段階 注 2) 教員の悩みについてたずねた 15 項目のうち 生徒に関する 5 項目のみを示した 注 3) 対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 表 4 ー 1 ー 1 生徒に関する教員の悩み ( 学校種別 ) 80.7 78.3 49.2 76.6 92.9 91.3 89.5 87.3 79.3 76.2 43.0 72.2 91.7 93.8 87.7 89.0 64.9 63.1 45.5 57.6 74.9 77.6 71.4 71.1 44.8 40.9 13.8 28.4 59.1 74.4 58.2 55.3 40.9 38.0 22.3 33.4 47.2 52.3 45.8 50.6 注 1) とてもそう思う + まあそう思う の% 選択肢は とてもそう思う まあそう思う あまりそう思わない まったくそう思わない の4 段階 注 2) 教員の悩みについてたずねた 15 項目のうち 生徒に関する 5 項目のみを示した 注 3) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 4) は全体よりも 5ポイント以上 _+ は 10 ポイント以上高いものを示す 注 5)_ は全体よりも 5ポイント以上 _+ は 10 ポイント以上低いものを示す 注 6) 対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 図 4 ー 1 ー 1 表 4 ー 1 ー 1 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 67 第

❶ 学習指導 ❶ - 2 教員の指導観 同じ普通科であっても 生徒の入学時の学力水準が高い高校の教員ほど 生徒に 自発的に学習する意欲や習慣を身につけるさせること を重視 生徒の入学時の学力水準がもっとも高い普通科 Aグループでは 8 割弱の教員が 自発的に学習する意欲や習慣を身につけさせること を重視している 一方 普通科 Dグループでは 半数以上の教員が たとえ強制してでも とにかく学習させること を重視している また 教科書や指導要領の内容を とにかく最後まで扱うこと を重視する教員の割合は 普通科 Aグループが約 6 割ともっとも高く 普通科 Bグループが4 割強で続いているが 普通科 Dグループでは約 1 割のみとなっている あなたは 授業などの指導の面で どのようなことを大切にしていますか あえていえば 重視していると思うほうをお答えください 図 4 ー 1 ー 2 教員の指導観 ( 全体 学校種別 ) 60.2 39.8 62.4 64.1 58.5 47.7 52.1 53.7 77.4 37.6 35.9 41.5 52.3 47.9 46.3 22.6 30.6 69.4 22.2 11.9 20.6 14.3 35.6 43.9 59.8 77.8 88.1 79.4 85.7 64.4 56.1 40.2 注 1) 無回答 不明 を除いて算出した 注 2) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 3) 対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 ( ) 内はサンプル数 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 68 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

4章高校の指導の実態Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❶ - 3 授業時間の使い方 進め方 高校では学校種に関わらず 5 割近くの教員が 教師からの解説の時間 を心がけている もっとも多くの高校の教員が授業時間の使い方や進め方として 多くするように特に心がけている と答えたのは 教師からの解説の時間 である ( 図 4 ー 1 ー 3) その比率は約 5 割と 中学校の教員の 2 倍以上に達する 表 4 ー 1 ー 2をみると 高校の学校種に関わらず 教師からの解説の時間 を 多くするように特に心がけている と答える教員の比率が 4 5 割と高いことがわかる 中学校と高校との授業時間の使い方や進め方の違いがみえる 授業を進める際にどのような時間の使い方や進め方を心がけていますか 図 4 ー 1 ー 3 授業の時間の使い方や進め方 ( 中学校 高校別 ) 表 4 ー 1 ー 2 授業の時間の使い方や進め方 ( 学校種別 ) 0 10 20 30 40 50 12.6 8.0 12.3 17.8 17.5 13.7 19.6 24.7 26.2 23.7 24.5 24.5 26.2 38.3 20.7 中学校教員 17.8 16.7 13.4 13.4 17.6 26.0 19.4 20.9 17.5 16.7 15.4 15.1 18.1 20.5 14.5 20.5 48.0 49.1 52.0 50.1 50.1 40.9 46.7 44.9 12.6 12.9 13.8 11.6 13.6 13.3 11.9 10.9 8.0 7.3 6.5 7.4 7.5 7.1 10.1 9.8 19.6 20.4 24.8 19.7 19.3 16.9 17.2 16.8 24.5 24.6 23.6 23.6 24.9 24.4 22.5 24.6 26.2 24.8 18.7 20.8 28.6 36.4 31.7 29.1 38.3 38.6 31.3 37.4 42.0 41.2 38.3 37.1 12.3 11.7 9.8 10.5 15.2 11.7 14.1 12.5 36.9 41.8 44.3 48.0 46.9 注 1) 図 4 1 3 表 4 1 2 ともに 多くするように特に心がけている の % 選択肢は 多くするように特に心がけている まあ心がけている あまり心がけていない の 3 段階 注 2) 表 4 1 2 では 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 3) 表 4 1 2 の _ は全体よりも 5ポイント以上 _+_ は 10 ポイント以上高いものを示し _ は全体よりも 5ポイント以上低いものを示す 注 4) 図 4 1 3 表 4 1 2 ともに対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 ( ) 内はサンプル数 注 5) 図 4 1 3 の中学校教員の対象は国語 社会 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 2,827 人 ( ) 内はサンプル数 図 4 ー 1 ー 3 表 4 ー 1 ー 2 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 69 第

❶ 学習指導 ❶ - 4 朝 放課後 土曜学習の実態 土曜日の学習や進路指導の実施率は 全体では 5 割だが 生徒の入学時の学力水準が高い普通科 A グループでは 85% にまで上昇 全体をみると 平日の放課後の補習 進路等の指導 の実施比率がもっとも高く 90.7% 土曜日の学習 進路等の指導 を行う高校は約半数であった ( 図 4 ー 1 ー 4) これを学校種別にみると 普通科 Dグループ 総合学科 専門学科では 25.3% 35.3% にまで落ち込んでいる ところが 普通科 Aグループでは 85.0% 普通科 Bグループでは71.1% と全体値を 20 ポイント以上上回っており 生徒の入学時の学力水準が高い高校ほど実施率が高いことがわかる ( 表 4 ー 1 ー 3 ) 貴校では 今年度 次のような取り組みを実施していますか 図 4 ー 1 ー 4 平日の朝 放課後 土曜日の時間の活用状況高校の校長 0 20 40 60 80 100 平日の朝 40.5 平日の朝学習 50.1 平日の放課後の補習 進路 の指導 90.7 土曜日の学習 進路 の指導 50.7 表 4 ー 1 ー 3 平日の朝 放課後 土曜日の時間の活用状況 ( 学校種別 ) 高校の校長 全体 普通科 Aグループ Bグループ グループ Dグループ 学科 学科 () () ( ) () () ( ) ( ) () 平日の朝 40.5 38.9 23.3 37.9 45.7 43.4 42.6 46.3 平日の朝学習 平日の放課後の補習 進路 の指導土曜日の学習 進路 の指導 50.1 52.2 43.3 59.7 51.4 39.8 35.3 49.4 90.7 91.5 91.7 94.5 94.2 79.5 94.1 85.6 50.7 60.0 85.0 71.1 47.8 25.3 35.3 25.6 注 1) 教育課程内または教育課程外での実施率を示している 注 2) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 3) は全体よりも 5ポイント以上 _+_ は 10 ポイント以上高いものを示す 注 4)_ は全体よりも 5ポイント以上 _+ は 10 ポイント以上低いものを示す 注 5) 対象は全国の高校の校長 830 人 ( ) 内はサンプル数 図 4 ー 1 ー 4 表 4 ー 1 ー 3 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 70 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校の指導の実態Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❶ - 5 家庭学習指導 生徒に対して家庭での学習時間の指導をする教員は 56% 生徒の入学時の学力水準が高い普通科 A B グループで 6 割台後半と高い 受け持ちの生徒に対して家庭での学習時間の指導をしている教員は 全体の 56.0% を占めた 学校種別では普通科 Bグループでもっとも高く 69.9% 一方 専門学科では 33.2% と低かった ( 図 4 ー 1 ー 5 ) また ふだん指導している家庭での学習時間をたずねたところ 普通科 Aグループの平均時間がもっとも長く122.8 分であった もっとも短かったのは専門学科の 65.3 分で 家庭での学習時間に 2 倍近い差があった ( 表 4 ー 1 ー 4 ) 受け持ちの生徒に対して 家庭での学習時間の指導をしていますか 学 () 図 4 ー 1 ー 5 受け持ちの生徒に対する家庭での学習時間の指導の有無 ( 全体 学校種別 ) 全体 ( ) ( ) ープ () ープ () 56.0 62.3 65.4 69.9 39.9 34.1 28.9 26.5 4.1 3.5 5.7 3.6 ープ () 59.4 38.9 1.8 ープ () 学 () 33.2 40.6 48.0 注 1) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 2) 対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 ( ) 内はサンプル数 表 4 ー 1 ー 4 ふだん指導している家庭での学習時間 ( 平均値 )( 学校種別 ) ふだん指導している家庭での学習時間 ( 平均値 ) 全体 普通科 A グループ B グループ グループ D グループ 学科 学科 (1 71 ) (1 8 ) (161) (68 ) ( 01) (1 5) (10 )(170) 注 1) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 2 ) ふだん指導している家庭での学習時間 ( 平均値 ) は 1 5 分 を 1 5 分 3 時間 を 1 8 0 分 それ以上 を 2 1 0 分のように置き換えて 無回答 不明 を除いて算出した 注 3) 受け持ちの生徒に対して家庭での学習時間 ( 宿題を除く ) を指導している ( はい を選択 ) と回答した教員 (1,719 人 ) のみ分析 ( ) 内はサンプル数 図 4 ー 1 ー 5 表 4 ー 1 ー 4 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 60.5 55.5 48.0 100.1 105.0 122.8 111.2 93.5 67.1 90.7 65.3 3.9 4.0 6.3 71 第4章

学 () ❶ 学習指導 ❶ - 6 宿題の出題頻度 宿題をほとんど出さない教員が全体の約 3 割 生徒の入学時の学力水準が低い普通科 D グループでは 5 割近くを占める 教員に宿題の出題頻度をたずねたところ 宿題はほとんど出さない と回答した比率がもっとも高く 31.9% 学校種別では 普通科 Dグループで 48.7% と半数近くを占めている ( 図 4 ー 1 ー 6 ) 宿題の分量は どの学校種でも 30 分 ほどで解ける量という回答がもっとも多くみられた ( 図 4 ー 1 ー 7) 宿題の主な内容は 学校指定の副教材 問題集 教科書の内容 を 出す ( よく出す + たまに出す ) と回答した比率がもっとも高く ともに 75% を超えている ( 表 4 ー 1 ー 5 ) どれくらいの頻度で宿題を出していますか 図 4 ー 1 ー 6 宿題を出す頻度 ( 全体 学校種別 ) ープ () 22.5 26.4 15.8 12.3 全体 ( ) 16.5 22.8 14.5 13.1 ( ) ープ () 19.3 25.6 24.3 21.1 14.7 11.0 11.4 8.9 ープ () ープ () 学 () 5.3 14.4 9.4 12.3 15.2 17.9 25.1 27.8 14.3 12.3 11.7 15.0 22.1 13.6 11.4 13.2 48.7 42.0 31.9 29.3 31.3 32.1 33.5 21.4 1.1 1.1 2.0 1.5 0.6 0.0 0.9 1.2 注 1) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 2) 対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 ( ) 内はサンプル数 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 72 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

学 () 高校の指導の実態Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 1 回の宿題の分量と内容を教えてください 図 4 ー 1 ー 7 1 回分の宿題の量 ( 全体 学校種別 ) 1 回分の 宿題の量 2.3 0.6 1.2 ( 平均時間 ) 全体 ( ) 9.1 43.4 15.0 23.2 3.8 1.7 44.2 2.4 2.4 1.5 1.4 ( ) 8.6 41.1 15.4 24.8 4.4 1.7 45.4 3.0 2.4 ープ () 5.5 31.1 18.3 31.1 5.5 3.0 50.8 2.8 1.7 ープ () 6.9 38.7 16.2 26.6 4.9 2.1 47.3 ープ () 9.1 51.0 14.7 20.8 0.3 40.5 1.9 1.9 0.6 ープ () 19.0 44.3 13.9 17.1 1.3 学 () 9.4 12.0 47.0 53.6 16.8 11.3 21.5 14.8 2.7 2.0 0.7 3.1 0.0 2.7 1.0 1.4 38.1 40.0 40.1 注 1) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 2 ) 1 回分の宿題の量 ( 平均時間 ) は 1 5 分 を 1 5 分 2 時間 を 1 2 0 分 それ以上 を 1 5 0 分のように置き換えて 無回答 不明 を除いて算出した 注 3) 宿題を出す ( 授業のたびに出す 授業 2 3 回に 1 回くらい出す 授業 4 5 回に 1 回くらい出す 月に 1 回くらい出す のいずれかを選択 ) と回答した教員 (2,057 人 ) のみ分析 ( ) 内はサンプル数 表 4 ー 1 ー 5 宿題として出す内容 ( 全体 学校種別 ) 学校指 の 教 題 教 の内容 期 対 に る内容 プ 識 を習 する課題 授業でや した 業や課題 識 を活用する課題 大学 対 に る内容 授業の 習 や の 習 や ー 学習 対 に る内容 全体 普通科 Aグループ Bグループ グループ Dグループ 学科 学科 ( 057) (1 55 ) (16 ) (75 )( 1)(158) (1 ) ( 1) 78.3 80.9 84.8 81.1 83.0 71.5 74.5 66.3 76.7 77.9 71.4 77.7 82.1 82.9 73.2 72.1 72.4 71.8 63.4 73.5 74.2 74.1 77.8 72.2 69.0 69.0 61.6 70.7 71.3 71.5 65.1 69.4 67.7 67.9 61.5 69.1 69.8 68.3 72.5 63.3 64.4 63.2 59.1 62.5 66.0 70.9 72.5 67.0 53.8 55.8 53.6 60.4 51.9 47.5 52.3 41.6 47.2 55.3 63.4 68.1 42.2 13.9 36.9 9.3 45.8 49.1 53.6 52.0 44.9 34.8 47.6 26.1 43.1 41.1 28.7 35.4 54.9 57.6 45.7 51.2 25.3 24.9 28.1 25.4 22.5 23.4 26.9 26.8 18.6 17.4 10.9 18.1 19.1 17.7 20.8 23.0 11.8 9.3 3.0 8.7 12.6 11.4 16.8 22.0 注 1) よく出す + たまに出す の% 選択肢は よく出す たまに出す あまり出さない まったく出さない の 4 段階 注 2) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 3) は全体よりも 5ポイント以上 _+ は 10 ポイント以上高いものを示す 注 4)_ は全体よりも 5ポイント以上 _+ は 10 ポイント以上低いものを示す 注 5) 宿題を出す ( 授業のたびに出す 授業 2 3 回に 1 回くらい出す 授業 4 5 回に 1 回くらい出す 月に 1 回くらい出す のいずれかを選択 ) と回答した教員 (2,057 人 ) のみ分析 ( ) 内はサンプル数 図 4 ー 1 ー 6 表 4 ー 1 ー 4 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 73 第4章

学 () ❶ 学習指導 ❶ - 7 教員の土日出勤 悩み 約 7 割の教員が 2 週に 1 日以上 土日に出勤している 生徒の学力水準が高い 普通科 A グループの教員の約 75% が休日出勤や残業の多さに悩んでいる 2 週間に1 日以上 ( ほとんど毎週出勤している + 2 週間に1 日程度 ) 土日に出勤している教員は約 7 割である 普通科 Aグループの教員が8 割を超えてもっとも高く 専門学科の教員が5 割ほどともっとも低くなっている ( 図 4 ー 1 ー 8) 補習や授業で出勤する比率も 普通科 Aグループの教員がもっとも高い ( 図 4 ー 1 ー 9) また 普通科 Aグループの教員は 休日出勤や残業が多い ことに悩んでいるという回答も 74.4% ともっとも高い ( 表 4 ー 1 ー 6 ) 土曜日 日曜日についてうかがいます 図 4 ー 1 ー 8 土曜日 日曜日の出勤頻度 ( 部活動や学校行事も含む )( 全体 学校種別 ) 全体 ( ) とんど 出 している 47.0 2 間に 1 程 22.6 1 か月に 1 程 年に5~ 6 程 13.3 とんど出 していない 無回答 不明 8.7 7.6 0.8 ( ) ープ () ープ () 49.9 52.0 52.3 24.2 30.9 26.6 13.4 7.2 4.8 0.5 2.8 2.0 11.0 1.2 2.9 12.3 5.4 0.5 ープ () 50.3 21.5 13.2 10.7 4.1 0.2 ープ () 39.6 16.2 17.2 12.3 14.3 0.3 学 () 44.1 20.7 12.8 14.1 8.4 0.0 37.1 16.4 13.3 12.7 19.3 1.2 学 () 図 4 ー 1 ー 9 土曜日 日曜日の出勤頻度 ( 補習や授業 )( 全体 学校種別 ) とんど 出 している全体 ( ) 14.7 2.3 2 間に 1 程 11.6 1 か月に 1 程 13.1 ( ) 18.3 14.1 2.8 ープ () 35.4 3.3 ープ () 21.4 18.8 3.0 ープ () 12.6 11.6 13.6 2.4 ープ () 3.2 3.6 12.3 2.3 学 () 7.9 6.6 11.0 2.6 0.2 1.8 3.3 7.8 年に 5~ 6 程 とんど出 していない 56.1 無回答 不明 2.3 注 1) 図 4 1 8 図 4 1 9 ともに 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 2) 図 4 1 8 図 4 1 9 ともに 対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 ( ) 内はサンプル数 図 4 ー 1 ー 8 9 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 14.6 13.8 15.8 81.8 75.6 16.3 70.9 59.0 48.8 39.9 30.1 1.4 1.2 1.2 0.8 2.9 0.9 5.1 74 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校の指導の実態Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 あなたは 次のような悩みをどれくらい感じていますか 表 4 ー 1 ー 6 教員の悩み ( 全体 学校種別 ) 教 行 が学校 の状況を してい い し け い事 が い 教 の時間が 分にと い 全体 普通科 Aグループ Bグループ グループ Dグループ 学科 学科 ( 070) ( 8) ( 6) ( 76)(507)( 08) ( 7) (51 ) 78.7 78.8 79.3 78.6 80.5 78.6 78.8 78.1 72.0 73.0 73.9 72.7 75.3 68.9 71.8 66.8 65.1 67.7 71.5 68.3 67.9 62.1 67.4 52.2 日出勤や 業が い 校 分 の 事が で る 図 や教 が している 部活動の指導が で る 年間の授業時 が い 保護者や の対 が で る の が に る 61.8 66.3 74.4 69.4 64.9 47.4 56.4 45.0 52.0 53.4 48.0 52.8 57.2 53.9 51.9 44.3 51.8 52.1 52.0 52.3 55.4 48.7 49.7 50.7 48.9 50.5 48.8 52.8 55.0 40.9 47.5 43.2 44.3 45.0 50.4 52.1 41.6 28.3 39.6 42.2 31.4 32.0 28.1 29.0 35.1 40.0 30.4 28.6 15.8 15.6 15.9 16.0 17.0 11.3 21.2 13.9 注 1) とてもそう思う + まあそう思う の % 選択肢は とてもそう思う まあそう思う あまりそう思わない まったくそう思わない の 4 段階 注 2) 生徒の入学時の学力水準 ( 中学時代の評定平均 ) が 4.5 ~ 5.0 点の高校 (60 校 ) を A グループ 3.5 ~ 4.0 点の高校 (253 校 ) を B グループ 3.0 点の高校 (138 校 ) を C グループ 1.0 ~ 2.5 点の高校 (83 校 ) を D グループとして示している 注 3) 教員の悩みについてたずねた 15 項目のうち 生徒に関する 5 項目を除いた 10 項目のみを示した 注 4) は全体よりも 5ポイント以上 _+ は 10 ポイント以上高いものを示す 注 5)_ は全体よりも 5ポイント以上 _+ は 10 ポイント以上低いものを示す 注 6) 対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 ( ) 内はサンプル数 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 75 第4章

❷ 進路指導 ❷ - 1 進路選択の時期 高校生の進路意識がもっとも高まるのは高校 3 年生の 6 月頃 一方 教員が生徒に進路意識を高めてもらいたいのは高校 2 年生の 10 月頃 高校の進路担当の教員は 高校 2 年生の9~10 月以降に生徒の進路意識がやや高まり 高校 3 年生の4 月頃に大きく上昇して 6 月頃にピークを迎えると感じている 一方 高校の進路担当の教員が生徒に進路意識を高めてもらいたい時期のピークは 高校 2 年生の 10 月頃となっている つまり 高校生の進路意識が高まる時期は 高校の進路担当の教員が期待しているタイミングよりも半年以上 ズレが生じている 進路について考えさせるために 生徒の進路意識を一番高めたい時期はいつですか また 実際に多くの生徒の進路意識が高まる時期はいつですか 図 4 ー 2 ー 1 生徒の進路意識を高めたい時期と 実際に生徒の進路意識が高まる時期 25 21.8 20 16.4 15 14.8 14.2 10 5 0 3.8 2.4 1.4 1.7 0.0 0.0 0.0 0.1 0.1 4.2 8.0 5.3 3.9 7.2 2.1 1.50.9 1.7 1.6 1.9 1.5 0.8 0.1 0.4 0.4 0.2 0.3 0.5 0.1 0.1 0.2 0.1 0.1 8.8 11.1 6.2 5.4 5.3 4.4 5.2 5.0 3.5 3.6 4.1 3.0 2.3 3.0 2.6 1.3 1.4 1.9 0.5 0.6 0.3 0.1 0.4 0.1 0.3 0.1 0.1 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 0.0 注 1) 対象は全国の高校の進路担当の教員 2,016 人 高等学校の進路指導に関するアンケート (2010) 76 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校の指導の実態Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❷ - 2 進路指導する上での課題 生徒の基本的な学習習慣が確立していない 進路を決めきれない生徒が多い ことが 高校で進路指導を行う上での課題となっている 88.1% のが 生徒の基本的な学習習慣が確立していないこと に 進路指導を行う上で困難を感じる ( とても困難を感じる + やや困難を感じる 以下同 ) と回答している とても困難を感じる 比率は 51.7% と半数を超えていることから 多くの教員が感じている共通の課題と考えられる 進路を決めきれない生徒が多いこと に困難を感じる教員も 76.8% と高い また 進学環境の変化が速いこと 大学の入試制度が複雑なこと といった環境要因に起因する課題も 6 割台と高くなっている 生徒の進路指導を行う上で 次のようなことに対してどれくらい困難を感じますか 図 4 ー 2 ー 2 進路指導を行う上で困難を感じること 進学 の が いこと 大学の 度が こと 10.3 17.6 50.0 48.3 29.8 25.8 3.9 3.2 2.7 1.7 3.2 3.4 大学の が していること 生徒の 学習習 が してい いこと 進路を め い生徒が いこと 実 の い進路 望を 生徒が いこと し いでも る大学を 生徒が いこと 進路に関する保護者 の対 が 要 こと 学校内に進路指導の が していること 4.9 14.6 9.6 8.7 16.7 28.9 32.3 注 1) 対象は国語 地理歴史 公民 数学 理科 外国語のいずれかを担当している 3,070 人 第 5 回学習指導基本調査 (2010) 29.3 51.7 39.9 42.1 39.1 47.9 51.8 48.5 36.4 37.3 34.2 42.8 1.9 5.5 0.8 8.9 1.1 19.4 2.9 1.7 4.4 1.9 3.9 1.8 9.3 3.6 1.7 0.6 1.7 1.0 1.7 1.4 3.9 1.9 2.3 77 第4章

❷ 進路指導 ❷ - 3 高大接続の課題 約 75% の教員が 推薦や AO 入試で早期に進路が決まった生徒に対し 卒業まで勉強させるような仕組みを大学と共同して検討する必要がある と回答 推薦やAO 入試で早期に進路が決まった生徒に対し 卒業まで勉強させるような仕組みを大学と共同して検討する必要がある と回答した比率 ( とてもそう思う + まあそう思う 以下同 ) がもっとも高く 75.4% であった また 推薦入試やAO 入試にもっと学力検査を課すべきだ 推薦入試やAO 入試の実施割合をもっと減らすべきだ という回答も 6 割前後と高い 推薦入試やAO 入試に課題を感じている教員は多いようだ 高校から見て 大学に関する次の項目についてどのようにお感じになられていますか 図 4 ー 2 ー 3 高大接続の課題 の 値を とした進路指導が難し ている 6.0 37.5 42.9 10.7 0.7 2.2 の 大学が する教 内容と の ー が て ている 16.1 61.9 16.0 2.7 0.8 2.5 大学の たる を 教 教 業教 に し した方が い 6.0 29.5 47.5 12.6 1.7 2.8 や の実 をも と す だ 32.3 25.5 26.6 11.2 2.1 2.3 や にも と学 を課す だ 28.6 32.9 23.8 10.3 2.0 2.3 や で 期に進路が ま た生徒に対し 業まで る う みを大学と して する 要が る 34.2 41.2 14.7 5.4 2.2 2.2 注 1) 対象は全国の高校の進路担当の教員 2,733 人 高等学校からみた大学改革の課題に関するアンケート (2010) 78 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校の指導の実態Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❷ - 4 保護者が高校の指導に求めていること 約 65% の保護者は高校に 社会へ出てから役立つ基礎的な力 ( 思考力や コミュニケーション能力など ) をつけさせてほしい と思っている 65.4% の保護者は高校に対して 社会へ出てから役立つ基礎的な力 ( 思考力やコミュニケーション能力など ) をつけさせてほしい と思っており いずれの高校タイプでももっとも高くなっている 卒業後 短大 専門学校への進学 就職が多い 高校では 社会へ出てから役立つ基礎的な力をつけさせてほしい という回答が 73.8% 将来の就職を意識した進学指導をしてほしい という回答が 59.9% となっており とくに後者は全体値より 10ポイント以上高い あなたは あなたのお子さんが現在通っている高校の指導に対して どんな要望をお持ちですか 図 4 ー 2 ー 4 保護者の高校の指導に対する要望 ( 全体 高校タイプ別 ) 高校 1 3 年生の保護者 0 10 20 30 40 50 60 70 80 出て ( や ー ) を け て しい 受 に関 要と る 識を 教 て しい 受 に 要 ことをで るだけ に教 て しい もの を 期に め け い進路指導をして しい の を意識した進学指導をして しい 授業の学習内容を るための補習をも と 実 て しい 受 対 のための 習をも と 実 て しい教 がも と大学に関する 識を持 て指導して しい宿題 の家庭学習の時間や方 に いても と指導して しい教 がも と 業に関する 識や をも て指導して しい もの学 に関しても と をして しい受 対 のための 部 をも と 実 て しい も と 習 を 放して しい 宿題をも と出して しい も と の意 を を やして しい 3 者 の を やして しい の大学 の進学に関する や指導をして しい 47.4 48.8 49.6 56.1 56.3 58.1 56.1 36.1 48.5 43.1 50.0 51.8 47.8 37.1 47.3 59.9 47.6 41.2 52.7 46.4 46.5 46.6 54.2 34.1 40.9 39.9 45.0 35.5 40.4 34.8 44.9 38.9 40.2 33.1 40.9 46.6 38.8 37.4 41.2 36.5 33.3 31.6 38.1 27.6 28.6 31.2 32.0 20.6 21.5 13.7 24.6 全体 ( ) 25.0 20.1 18.9 19.7 22.0 18.4 18.2 18.8 18.1 14.0 16.1 14.3 11.3 63.0 65.4 66.3 73.8 大学や難関 大学 の進学者が い高校 ( ) 中 の大学 の進学者が い高校 ( ) 大 学校 の進学 が い高校 ( ) 注 1) とてもそう思う + まあそう思う の % 選択肢は とてもそう思う まあそう思う どちらともいえない あまりそう思わない まったくそう思わない 分からない 考えたことがない の 6 段階 注 2) 対象は高校 1~3 年生の保護者 4,647 人 高校生と保護者の学習 進路に関する意識調査 (2011) 79 第4章