Microsoft Word - 表紙(小:図形)

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2 図形の定義や性質を見いだすための算数的活動を取り入れる 2 枚の長方形, 長方形と三角形,2 枚の三角形を重ねて四角形を作る活動を取り入れ, 向かい合う辺の平行関係に着目させたり, 長さに着目させたりしながら, 四角形を定義できるようにする コンパスや分度器, ものさし等を使って, 四角形の構成

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

第1部 たし算・ひき算

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

5. 単元指導目標単元の目標 ( 子どもに事前に知らせる ) 三角形を辺や角に目をつけて分類整理して それぞれの性質を見つけよう 二等辺三角形や正三角形のかき方やつくり方を知ろう 二等辺三角形や正三角形の角を比べよう 子どもに事前に知らせる どうまとめるのか 何を ( どこを ) どうするのか (

第4学年算数科学習指導案

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第 5 学年算数科指導案 中野区立新井小学校平成 28 年 9 月 7 日 ( 水 ) 第 5 校時第 5 学年 2 組 37 名授業者古矢岳史 平成 28 年 9 月 5 日 ( 月 ) 第 4 校時第 5 学年 1 組 38 名授業者梶田智美 研究主題 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 算数科

学年配当表

第 4 学年算数科学習指導案 平成 23 年 10 月 17 日 ( 月 ) 授業者川口雄 1 単元名 面積 2 児童の実態中条小学校の4 年生 (36 名 ) では算数において習熟度別学習を行っている 今回授業を行うのは算数が得意な どんどんコース の26 名である 課題に対して意欲的に取り組むこ

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立体切断⑹-2回切り

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

Microsoft Word - 円の面積指導案_H24.2.9

【大竹市】玖波小学校 算数「垂直・平行と四角形」(4年)HP

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るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

テレビ講座追加資料1105

PowerPoint プレゼンテーション

小学校第 6 学年 A 数と計算 A (2) 小数, 分数の計算の能力の定着 小数及び分数の計算の能力を定着させ, それらを用いる能力を伸ばす 主な学習 身の回りの数量に関わる場面を例にして, 計算の意味や計算の仕方を説明すること 整数, 小数及び分数の四則計算に習熟すること (102

二等辺三角形の性質 (2) 次の図の の大きさを求めなさい () = P=Q P=R Q 68 R P (2) (3) 五角形 は正五角形 = F 50 F (4) = = (5) === = 80 2 二等辺三角形の頂角の外角を 底角を y で表すとき y を の式で表しなさい y 2-5-2

数学科学習指導案 指導者ステップコース隠地純子 平野未紗 ジャンプコース中村徳寿 1 日時平成 27 年 1 月 20 日 ( 火 )5 校時 2 学年第 1 学年ステップコース 12 人 ジャンプコース 19 人 3 単元名空間図形 立体の表面積と体積 4 単元について (1) 単元観中学校学習指

算数科学習指導案 1 単元名三角形と四角形 授業者小澤勇司 2 単元について児童は第 1 学年で, 箱や積み木の面を写し取ったり, 数え棒を使って形を作ったりするなどの活動を通して, 図形の構成要素である辺や頂点 角についての素地的な経験をしている ここでは, 児童が日常使っている さんかく や し

中学 1 年生 e ライブラリ数学教材一覧 学校図書 ( 株 ) 中学 1 年 数学 文字式式の計算 項と係数 中学 1 年 数学 次式 中学 1 年 数学 項のまとめ方 中学 1 年 数学 次式の加法 中学 1 年 数学 77

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学習指導要領

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

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問 題

第○学年○組 ○○科学習指導案

正多角形と円 1-1 月 日 組名前点 ₁ にあてはまる言葉を書きましょう ( 20 点 ) 辺の長さがすべて等しく, 角の大きさも 教科書 p.204 すべて 等しい 多角形を, 正多角形といいます 2 下の円を使って, 正九角形をかきましょう ( 20 点 ) ( 例 ) 円の

1, 単元名 いろいろな四角形を調べよう 2, 単元の目標 1) 平面上の2 直線の垂直 平行の意味や作図の仕方を理解する 2) 台形 平行四辺形 ひし形の意味や性質を理解し それを用いて作図や構成ができる 3) 四角形の対角線の交わり方を理解する 3, 評価規準 関心 意欲 態度 身の回りから 垂

小学校学習指導要領解説算数編(前半)

3. 主題研との関わり 主体的に学習する子の育成 ~ 基礎 基本の確かな定着を図る算数科学習 ~ (1) 学習目標に応じた指導の工夫児童が楽しんで操作したり, 操作しながら考えたりすることを, 繰り返し活動できるように単元指導計画を作成した 物を動かす, 合わせる, 並べる, 積む, 重ねるなどの操

Microsoft Word - 【東広島市】西条小学校 算数「かたちクイズをしよう」(1年).doc

平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

1 単元名 分数 ( 全 10 時間 ) 教材名 分数をくわしく調べよう ( 東京書籍 4 年下 ) 第 4 学年算数科学習指導案平成 26 年 11 月 26 日 ( 水 ) 5 校時 4 年 1 組 ( 男子 13 名 女子 10 名計 23 名 ) 指導者上田稚子 ( 学習指導要領 ) A 数

第2学年1組 算数科学習展開案

( 表紙 )

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Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

(2) 児童観実践校の対象児童は, 算数の学習に意欲的に取り組む児童が多く, 与えられた課題に対して一生懸命考えることができる 特に, 作業的, 体験的な活動には熱心に取り組む かけ算やわり算などの計算や筆算の仕方はよく理解しているが, 自力解決の場面においては, 解決の過程を絵や図, 言葉を使って

学習指導要領

木村の理論化学小ネタ 体心立方構造 面心立方構造 六方最密構造 剛球の並べ方と最密構造剛球を平面上に の向きに整列させるのに次の 2 つの方法がある 図より,B の方が A より密であることがわかる A B 1

中学 1 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :8 問題数 : 基本 40, 標準 40, 挑戦 40 正の数 負の数などの問題を収録 解説教材 :3 確認問題 :3 数直線 数の大小と絶対値などの解説 確認問題

士が関わり合いながら, 高めようとする場を工夫する ことに取り組んでいる 本授業では作業的 体験的な算数的活動として, 実際に直方体を切り開き, 切り開いた形を見て, どの切り開いた形にもいえることはないか個人で考えた後, 班ごとに話し合う その後全体での話し合いのなかから 児童の言葉 で共通して言

ひょうごつまずきポイント指導事例集について 次ページ 示 ポイント 過去 全国学力 学習状況調査 結果 うち 特 課題 あた問題をも 作成したひう 状況調査 等 結果 明 したも あ 各学年 領域 共通 内容 特 課題 見 単元 関 内容 構成しい た4ページ~5ページポイントをも 各領域 やそ 学

体積の意味 辺が cm の立方体の積み木を使って, 右のような形をつくりました ( 8 個分 ( 8cm 直方体 立方体の体積の公式次の体積を求める公式をかきましょう. 体積 辺が cm の立方体こが何個分ありますか たいせき この形の体積は何 cm ですか 直方体の体積 = たて 横 立方体の体積

ひょうごつまずきポイント指導事例集について 次ページ 示 まポイント 過去 全国学力 学習状況調査 結果 うち 特 課題 あた問題をも 作成したひょうま 状況調査 等 結果明 したもあ 各学年 領域 共通 内容 特 課題 見 単元 関 内容 構成しいま また4ページ~5ページ まポイントをも 各領域

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Microsoft Word - 数学指導案(郡市教科部会)

s_052小4算数「面積のはかり方と表し方」北総

7 命題の仮定 三角形の合同条件 図形の性質を記号で表すこと 41

Math-quarium 練習問題 + 図形の性質 線分 は の二等分線であるから :=:=:=: よって = = = 線分 は の外角の二等分線であるから :=:=:=: よって :=: したがって == 以上から =+=+= 右の図において, 点 は の外心である α,βを求めよ α β 70

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学力スタンダード(様式1)

第 1 学年算数科単元計画 ( 土佐清水市立清水小学校 ) 1 単元構想図 単元名 かたちあそび ( 全 5 時間 ) 教材名 かたちあそび ( 東京書籍 1 年下 ) 第 1 次 1 時 学習の流れ 意識の流れ 立体図形と平面図形の違いは認識できてい かたちをつくろう 立体図形に親しむ 箱などの身

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

学習指導要領

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第 6 学年算数科学習指導案 日時平成 25 年 月 日 ( ) 校時対象第 6 学年 組 名学校名 立 小学校授業者 1 単元名 速さ ( 学校図書 6 年上 ) 2 単元の目標速さについて理解し 求めることができるようにする 3 単元の評価規準 単元の評価規準 ア算数への関心 意欲 態度 速さを

埼玉県学力 学習状況調査 ( 中学校 ) 復習シート第 1 学年数学 組 番 号 名 前 ( 数と計算 を問う問題) 1 次の計算をしなさい レベル4~6 (H26 全国学力 学習状況調査 1 (1)) (1) (2) 答え 答え 2 次の計算をしなさい レベル 7 8 (1) (2)

Microsoft Word - 町田・全 H30学力スタ 別紙1 1年 数学Ⅰ.doc

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

今日は 次の問題を考えましょう 文化祭でパネルを作ることになり ベニヤ板とくぎが必要になりました 次の () から (3) までの各問いに答えなさい () 学校に保管してあった同じ種類のベニヤ板をたくさん用意しました そのベニヤ板の枚数を 次のようにして求めました 枚の厚さが 4mm のベニヤ板を全

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

4 単元と指導の構想 (1) 単元と児童 1 単元について児童は, 第 1 学年の かたち (1) の学習において, さんかく しかく まる という言葉を使って形の特徴を調べている 第 2 学年の 三角形と四角形 の学習において, 三角形や四角形は辺と頂点で構成されていることを学んでいる 更に 長方

中1数学 移行措置資料

学習指導要領

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平成 30 年度 前期選抜学力検査問題 数学 ( 2 時間目 45 分 ) 受検番号氏名 注 意 1 問題は, 表と裏にあります 2 答えは, すべて解答欄に記入しなさい 1 次の (1)~(7) の問いに答えなさい (1) -3 (-6+4) を計算しなさい 表合計 2 次の (1)~(6) の問

3 次のにあてはまる数を書きましょう レベル 5 6 (H23 埼玉県小 中学校学習状況調査 3(3)) 下の数直線で アのめもりが表す分数は, ア です イまた イのめもりが表す分数は, です ア イ 4 次の問題を読み 問いになさい レベル 5 6 だいきさんは, の計算をするのに

STEP 数学 Ⅰ を解いてみた から直線 に下ろした垂線の足を H とすると, H in( 80 ) in より, S H in H 同様にして, S in, S in も成り立つ よって, S in 三角形の面積 ヘロンの公式 in in 辺の長

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

1 付けたい力 方法や理由等を言葉や数 式を用いて説明する力 第 5 学年算数科学習指導案 啓林館版 2 単元名 面積 3 単元目標 三角形や四角形の面積の求め方を考え 説明することができる 三角形や四角形の面積の公式を理解し 面積を求めることができる 三角形の高さと面積などの関係を調べ 比例してい

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学習指導要領

Microsoft Word - 面積指導案(江口先生)

学習指導要領

< 中 3 分野例題付き公式集 > (1)2 の倍数の判定法は 1 の位が 0 又は偶数 ( 例題 )1~5 までの 5 つの数字を使って 3 ケタの数をつくるとき 2 の倍数は何通りできるか (2)5 の倍数の判定法は 1 の位が 0 又は 5 ( 例題 )1~9 までの 9 個の数字を使って 3

1 次の (1) から (4) までの各問いに答えなさい (1) ' を計算しなさい (2)2#(-5 2 ) を計算しなさい 中数 A 1

(Microsoft Word - \217\254_\216Z_5_\216O\214\264\216s\227\247\216O\214\264\217\254.doc)

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

学習指導要領

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

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第6学年2組 算数科 学習指導案

3 学校教育におけるJSLカリキュラム(中学校編)(数学科)4.授業事例 事例10 2年 図形と合同「円周角の定理」

指導上のポイント 場面を図に表して数量の関係を的確に捉える指導今回の調査結果において 問題文に出てきた数値を形式的に処理してしまう児童や 無解答だった児童が 全体の約 3 割いたことを踏まえると 以下の指導が必要となる 1 テープ図や線分図を活用して 加減の相互関係を視覚的に捉えることができるように

教科書では 同じ割合になっている比は等しい という導入になっているが 2 量の割合は いろいろな表し方ができる という導入に変えている すなわち 2:3 も 4:6 も 6:9 も同じ割合だから等しいという考え方を 2:3 を同じ割合で表すと 4:6 や 6:9 になるという考え方に変えて導入した

平成25年度全国学力・学習状況調査:調査問題の内容/中学校/数学A|国立教育政策研究所 National Institute for Educational Policy Research

2 単元名分数 3 単元の目標及び評価規準 (1) 目標 分数の意味とその表し方について理解するとともに 端数部分の大きさや等分してできる部分の大きさなどを表すときに分数を用いることができる (2) 評価規準 分数を用いると 整数で表せない端数部分の大きさや等分してできる大きさなどを表すことが でき

全都道府県 公立高校入試 数学 単元別

学習指導要領

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静岡県の 授業づくり指針 算数 / 数学 小学校 C 図形 ページ番号について 第 2 章 4 小学校 中学校における学習 のページ番号となっています

ページ例 小学校第 1 学年 A 数と計算 A (1) 数の意味と数の表し方 内容 ものの個数を数えることなどの活動を通して, 単元数の ( 意学習指導要領に示された学習内容の区味について理解し, 数を用いることができるようにする 分 ) ごとに示します アものとものとを対応させることによって, ものの個数を比べること イ個数や順番を正しく数えたり表したりすること ウ数の大小や順序を考えることによって, 数の系列を作ったり, 数直線の上に表したりすること エ一つの数をほかの数の和や差としてみるなど, ほかの数と関係付けてみること オ 2 位数の表し方について理解すること カ簡単な単元の目標場合につい, て内容を踏まえた上で, 3 位数の表し方を, 知内容の理解ること, 技能の習得, 数学的な思考力 表現力の育成, よキ数を十を単位としてみること さの感得や態度の育成等, 最も重要と思われるこ [ 用語 記とがらを 核となることがら として示します 号 ] 一の位十の位 原則として,1 単元 1~2 ページで, 以下のような構成になっています 学習指導要領に示されている 内容 です 核となることがら 1 身近なものの個数を数えたり, 順序をつけて表したりするなど, 生活の中で数を用いることの有用性を感じること 2 一つの数をほかの数の和や差としてみるなど, 数を多面的に捉えることができるようにし, 数についての感覚を豊かにすること 3 何十何という数が, 10 のまとまりの個数と端数という数え方を基に構成されていることを理解すること 主な学習内容 身近なものについて, 観点を決めて一つの集合 ( 仲間 ) をつくること また, 二つの集合の大学習指導要領及びその解説を小関係を, 要素の個数を対応づけることから比較すること 基に, この単元の主な学習内 身近な容を分かりやすく示します ものについて, 具体物と半具体物 ( ブロックなど ), 具体物と数詞を 1 対 1 に対応づけながら, いくつ を表す集合数としての数の意味を理解すること 前後, 左右, 上下などの言葉を用いて なんばんめ ( 順序数 ) を表すことや, いく 主な学習内容 の中で, 内容の程度により,, で典つ ( 集合数 ) との違いを理解するこ型例を示します と 20までの数を 10とあといくつ と とその単元の中で確実に身に付けさせたい内容の典型例らえ, 20までの数の読み方や表し方を理解するこ 学習を重ねる中で徐々に身に付けさせたいと考えられと る内容の典型例 個数が何もないことを 0 で表すことを 知にはるこ, と活用を意識した典型例も含めてあります 100 までの数を読んだり表したりすること また, 空位を 0 で表すことを知ること 10 が 3 個と 1 が 6 個でです 十の位が 9 で, 一の位が 0 の数はです 100 までの数について, 数の大小を比較したり, 数の系列を作ったり, 数直線に表した りすることにより, 数の大きさや順序を理解すること どちらが大きいでしょう 18 と 23 43 と 41 72 73 75 90 70 60 数の合成, 分解から, 3 と 5 で 8 になる 5 は 8 より 3 小さい など, 一つの数を発達や学年の段階に応じた反ほかの数の和や差としてみること 復 ( スパイラル ) の学習内容 十を示します のくらい 一のくらい の用語とその意味を知ること また, 一, 十, 百などの単位の大きさを表すのに位置の違いを利用する位取りの考えを知ること 10が 10 個集まった数を 100と表し, その数が 99より 1 大きい数であることを知ること 核となることがら を身に 数の範囲を 120まで拡張し, 100より大きな数が 100までの数と同じ学習指導要領解説に付けるために, 主体的に取り仕組みで構成され示されています ていることを知組ませたい活動を例示します ること 内容の要点を他ペー [ 算数的活動 ] 例ジに示します 具体物をまとめて数えたり等分したりし, それを整理して表す活動 ( 解説 p.57) 1 対 1 で対応させて, 個数を比べる活動 ( p.110 参照 ) 13

小学校第 6 学年 B 量と測定 B (1) 概形とおよその面積 内容身の回りにある形について, その概形を捉え, およその面積などを求めることができるようにする 核となることがら 概形を捉えておよその面積や体積を考えることにより, 三角形や四角形, 円などの面積の求め方や, 立方体や直方体の体積の求め方を身近な図形に適用できるよさを感じること 主な学習内容 身の回りにある形について, その概形を捉え, 面積や体積を求めるのに必要な長さなどを測定すること 身の回りにある平面図形を, 三角形や四角形など測定しやすい形とみたり, それらに分けたりし, およその面積を求めること 葉の面積 学校の敷地の面積 右の図における静岡県の面積 静岡県に関わる学習の内容を示します 20km 静岡県の自然や産業に関わる数値を利用した学習 20km 身の回りに各種調査からみられる静岡県の子どもの実態に関わある立体図形を, 直方体や立方体とみたり, それらに分ける工夫をしたりし, およその体る学習積を求めること ケーキの体積 プールの体積 発展的な学習の内容例 自分の住む市町の地図を用いて, 概形を捉えておよその面積を求めること ( p.146 参照 ) 学習の進んだ子どもに学ばせたい発展的な学習の内容の例を示します 算数の用語や概念についてのコラムを記述します 分数の意味について ( p.34) 2 分数の意味は, その観点の置き方によって様々な捉え方ができる 3 を例にすると, 次のようである 1 3 等分したものの二つ分の大きさを表す 2 2 2 L, m のように, 測定したときの量の大きさを表す 3 3 1 3 1 を 3 等分したもの ( ) を単位にした 2 倍の大きさを表す 3 2 4 A は B のというように, B を 1 としたときの A の大きさの割合を表す 3 5 整数の除法 2 3 の結果 ( 商 ) を表す 14

小学校 第 1 学年 C 図形 C (1) 図形についての理解の基礎 内容 身の回りにあるものの形についての観察や構成などの活動を通して, 図形についての理解の基礎 となる経験を豊かにする ア ものの形を認めたり, 形の特徴を捉えたりすること イ 前後, 左右, 上下など方向や位置に関する言葉を正しく用いて, ものの位置を言い表すこと 核となることがら 1 身の回りにあるものの形に着目し, 形の特徴を捉えること 2 前後, 左右, 上下などの言葉を用いて方向や位置を表し, 正確に分かりやすく表現できるよさを感じること 主な学習内容 立体の形に着目し, 立体を箱の形, 筒の形, ボールの形などに分類すること 重ねて積み上げたり, 転がしたりして, 立体の特徴を感覚的に捉えること 立体を構成する面の形に着目し, さんかく, しかく, まる などの形を見付ける こと 積み木や箱などの立体を用いて身の回りにある具体物の形を作ったり, 作ったものから 具体物を想像したりすること 身の回りにある具体物から, さんかく, しかく, まる などの形を見付けること 平面上において, 色板や棒を並べたり, 点と点を線で結んだりして形や模様を作ること 同じ さんかく を並べて, いろ 点と点を線でつないで, いろ いろな形をつくりましょう いろな形をつくりましょう 色板や棒を組み合わせて作った形から身の回りの具体物を想像したり, 見いだしたりすること ものの位置関係を, 前後, 左右, 上下などの言葉を用いて正しく言い表すこと 自分の座席は, 前から何番目でしょうか また, 後ろから何番目でしょうか [ 算数的活動 ] 例 身の回りから, いろいろな形を見付けたり, 具体物を用いて形を作ったり分解したりす る活動 ( 解説 p.65) 箱の特徴を生かしながら, 高く箱を積み上げていく活動 ( p.111 参照 ) 19

小学校第 2 学年 C 図形 C (1) 三角形や四角形などの図形 内容 ものの形についての観察や構成などの活動を通して, 図形を構成する要素に着目し, 図形につい て理解できるようにする ア 三角形, 四角形について知ること イ 正方形, 長方形, 直角三角形について知ること ウ 箱の形をしたものについて知ること [ 用語 記号 ] 直線 直角 頂点 辺 面 核となることがら 1 さんかく しかく などの形を, 定義を基に, 三角形 四角形 など図形として捉えること 2 平面図形や立体の特徴を構成要素の個数や形から捉えること また, 正方形, 長方形及び直角三角形の定義とその特徴を知ること 3 正方形, 長方形, 直角三角形をかいたり, 作ったり, 敷き詰めたりする活動を通して, 図形についての見方や感覚を豊かにすること 主な学習内容 直線 の用語とその意味を知ること また, 定規を用いて直線をかくこと 図形の構成要素である 辺 頂点 面 を知ること 3 本の直線で囲まれた形を三角形と呼ぶこと, 4 本の直線で囲まれた形を四角形と呼ぶことを約束 ( 定義 ) すること ( 三角形, 四角形の定義 p.47 参照 ) 定規を用いて三角形や四角形をかくこと また, 紙を折ったり切ったりして三角形や四角形を作ること 点と点を直線で結んでいろいろな三角形や四角形をかきましょう 身の回りにあるものの中から, 三角形や四角形の形をしたものを見付けること 図形の構成要素に着目し, 三角形や四角形とそうでない図形とを見分けること 三角形と四角形を見付けましょう 直角 の意味を知ること また, 紙を折って直角を作ったり, 身の回りから, 直角になっているところを探したりすること 直角はどれでしょう アイウ 四つのかどがすべて直角である四角形 を長方形と呼ぶことを約束 ( 定義 ) し, 向かい合う 2 組の辺の長さはそれぞれ等しいことを理解すること 四つのかどがすべて直角で, 四つの辺の長さがすべて等しい四角形 を正方形と呼ぶことを約束 ( 定義 ) すること ( 長方形, 正方形の定義 p.47 参照 ) 正方形や長方形を対角線で切ったり折ったりするときにできる, 直角のかどがある三角形 を直角三角形と呼ぶことを約束 ( 定義 ) すること 方眼や格子状の点を用いて, 長方形, 正方形及び直角三角形をかくこと 縦が 3 cm, 横が 4 cmの長方形をかきましょう 一つの辺の長さが 5 cmの正方形をかきましょう 点と点を直線で結んで, 長方形や正方形, 直角三角形をかきましょう 正方形, 長方形, 直角三角形を用いた敷き詰めや模様づくりを行い, 平面の広がりや模様の美しさを感じること 箱の形を観察したり分解したりする活動や, 長方形や正方形を貼り合わせたり, ひごなどを用いたりして箱の形を構成する活動を通して, その構成要素である頂点, 辺, 面の個数や形を知ること 箱の平らなところを写し取って, 組み立てましょう [ 算数的活動 ] 例 正方形, 長方形, 直角三角形をかいたり, 作ったり, それらで平面を敷き詰めたりする活動 ( 解説 p.81) 27

円と球の定義について ( p.39) 円や球の定義は, 基本的には次のように述べられる 円の定義 平面上において, 1 点からの距離が一定である点の集合 球の定義 空間において, 1 点からの距離が一定である点の集合 しかし, これらの定義は小学生には難しいため, 小学校において円や球を定義するときには, 下 に示すようにやさしい言葉で約束している 円の定義 1 点からの長さが同じになるようにかいたまるい形 球の定義 どこから見ても円に見える形 38

小学校 第 3 学年 C 図形 C (1) 二等辺三角形, 正三角形などの図形 内容 図形についての観察や構成などの活動を通して, 図形を構成する要素に着目し, 図形について理 解できるようにする ア 二等辺三角形, 正三角形について知ること イ 角について知ること ウ 円, 球について知ること また, それらの中心, 半径, 直径について知ること 核となることがら 1 かいたり, 観察したりするなどの活動を通して, 二等辺三角形や正三角形について定義や性質を理解すること 2 観察, 分類, 構成, 作図などの活動を通して円について理解し, 観察を通して球について理解すること 3 二等辺三角形, 正三角形を用いた敷き詰めや, 円を用いた模様作りを通して, 図形についての見方や感覚を豊かにすること 主な学習内容 長さの等しい辺に着目し, 二等辺三角形及び正三角形の定義を知ること ( 二等辺三角形, 正三角形の定義 p.47 参照 ) 定規, コンパスを用いて, 二等辺三角形や正三角形をかくこと 1 辺の長さが 3 cmの正三角形 辺の長さが, 4 cm, 4 cm, 5 cmの二等辺三角形 角 の用語とその意味を知ること 三角形を観察したり, 折ったりする活動を通して, 二等辺三角形では二つの角の大きさが等しくなること, 正三角形では三つの角の大きさがすべて等しくなることを理解すること 同じ大きさの角を持つ二つの三角形でも辺の長さの違うものがあることに気付き, 角の大きさは辺の長さに関係しないことを理解すること 二つの角はどちらが大きいでしょうか アイ 合同な二等辺三角形, 正三角形を敷き詰めることにより, 敷き詰めが可能であることに気付いたり, 敷き詰めた図形の中に, ほかの図形を認めたり, 美しさを感じたりすること 円の定義を知ること また, 円について, 中心 半径 直径 の用語を知り, 半径や直径は無数にあることや, 直径は円の中心を通ることを理解すること コンパスを用いて, 円をかくこと また, 等しい長さを測り取ったり移したりする場面や, 長さを比べる場面にも活用すること 半径 4 cmの円をかく 直径 6 cmの円をかく 3 cmの直線の長さを移す 紙で作った円を折って中心を求めたり, こま作りをしたりするなどの活動を通して円の性質を理解すること コンパスを用いて円による模様や絵をかくことにより, 円の持つ美しさを感じること 球の定義を知ること また, 球について, 中心, 半径及び直径の意味を知ること ( 円, 球の定義 p.38 参照 ) 球の切り口はどこも円になることや, 半分に切ったときの切り口の円が一番大きくなることを, 模型の操作や観察を通して理解すること [ 算数的活動 ] 例 二等辺三角形や正三角形を定規とコンパスを用いて作図する活動 ( 解説 p.108) 円の中心を見付けたり, 円の一部が欠けた形から, 元の円を復元したりする活動 ( p.115 参照 ) 39

図形の定義について数学上の用語の意味を規定する文章又は式のことを定義という 小学校の算数においては, 以下のような言葉で約束している 平面図形三角形の定義 3 本の直線で囲まれた形四角形の定義 4 本の直線で囲まれた形長方形の定義 四つの角が全て直角である四角形正方形の定義 四つの角が全て直角で, 四つの辺の長さが全て等しい四角形二等辺三角形の定義 二つの辺の長さが等しい三角形正三角形の定義 三つの辺の長さが全て等しい三角形平行四辺形の定義 向かい合う 2 組の辺がそれぞれ平行な四角形台形の定義 向かい合う 1 組の辺が平行な四角形ひし形の定義 四つの辺の長さが全て等しい四角形立体図形直方体の定義 長方形又は正方形で囲まれた形立方体の定義 正方形だけで囲まれた形 47

垂直と平行について ( p.50) 平面における二直線の垂直と平行について, 小学校では次のように約束して いる 垂直 二直線が直角に交わるとき, その二直線は垂直であるという > 平行 一本の直線に垂直な二直線は平行であるという 二直線が一本の直線に等しい角度 ( 直角 ) で交わっているとき, その二直線は平行であるという 平行については, 子どもの学習の深まりを踏まえ, 徐々に数学的な定義になっていく > > > 49

小学校第 4 学年 C 図形 C (1) 平行四辺形, ひし形, 台形 内容 図形についての観察や構成などの活動を通して, 図形の構成要素及びそれらの位置関係に着目し, 図形についての理解を深める ア 直線の平行や垂直の関係について理解すること イ 平行四辺形, ひし形, 台形について知ること [ 用語 記号 ] 平行 垂直 対角線 核となることがら 1 垂直と平行の意味を知り, 構成要素及びそれらの位置関係に着目して, 図形を作図したり, 弁別したりすること 2 平行四辺形, ひし形, 台形の定義を知り, 辺や角, 対角線についての性質を理解すること 主な学習内容 垂直 平行 の用語とその意味を知り, 三角定規などを使って, 平行な二直線や垂 直な二直線をかくこと ( 垂直, 平行 p.49 参照 ) 点アを通り, 直線イに垂直な直線をかきましょう イ ア イ ア 点アを通り, 直線イに平行な直線をかきましょう ア イ 三角定規や折り紙で作った直角を利用して, 身の回りにある具体物の中から垂直な関係 にある二直線を見付けること 四角形の辺の長さや角の大きさ, 辺の位置関係に着目し, 四角形を分類すること 平行四辺形, ひし形, 台形の定義を知り, それらの基本的な性質について理解すること ( 平行四辺形, 台形, ひし形の定義 p.47 参照 ) 対角線 の用語とその意味を知り, 四角形の対角線の性質を理解すること 平行四辺形, ひし形, 台形を三角定規やコンパスなどを用いてかくこと 平行四辺形, ひし形, 台形を用いて敷き詰めを行い, それらの性質の理解を深める こと [ 算数的活動 ] 例 平行四辺形, ひし形, 台形で平面を敷き詰めて, 図形の性質を調べる活動 ( 解説 p.131) 50

小学校第 4 学年 C 図形 C (2) 立方体, 直方体などの立体図形 内容図形についての観察や構成などの活動を通して, 立体図形について理解できるようにする ア立方体, 直方体について知ること イ直方体に関連して, 直線や平面の平行や垂直の関係について理解すること [ 用語 記号 ] 平面 核となることがら 1 立方体, 直方体について知り, 見取図や展開図での表現や観察を通して, 構成要素の個数や形状, 辺や面の位置関係に着目して, その特徴を捉えること 2 立方体, 直方体の観察, 構成, 分解などの活動を通して, 図形についての感覚を豊かにすること 主な学習内容 平面 の用語とその意味を理解すること 立方体, 直方体の定義を知り, その特徴を理解すること 展開図や見取図について知り, それらを用いて立体を平面上に表すこと 1 辺が 5 cmの立方体の見取図と展開図をかきましょう 立方体や直方体を見取図や展開図で表すことを通して, 辺や面のつながり, それら の位置関係などについて理解すること 立方体ができるのはどれでしょうか ぬいぐるみの大きさは下の図の 通りです ぬいぐるみを入れる箱を作るためには, どれを選んだらよいでしょうか 観察, 構成, 分解などを通して, 直方体の辺や面について, 12 本の辺のうち 4 個ずつ三組の辺がそれぞれ平行になることや, 一つの辺が二つの面に垂直であること, また一つの頂点に集まる三つの辺が互いに垂直であることを理解すること 図のような直方体において, 頂点, 辺, 面の数をいいましょう また, 面アに垂直な面や辺をいいましょう 4 cmア 3 cm 6 cm 51

小学校第 4 学年 C 図形 C (3) ものの位置の表し方 内容ものの位置の表し方について理解できるようにする 核となることがら ものの位置を, 平面では横と縦, 空間では横と縦と高さで捉えて表すことを理解し正確に分かりやすく表現できるよさを感じること 主な学習内容 平面の上にあるものの位置を, 一点を基にして, 横と縦の二つの数の組で表すこと アの位置を ( 横 2, 縦 3 ) と表します 同じようにイの位置を表しましょう 6 5 4 イ 3 2 1 ア 0 1 2 3 4 空間の中にあるものの位置を, 一点を基にして, 横と縦と高さの三つの数の組で表すこ と ねずみの位置を ( 横 3, 縦 6, 高さ 2 ) と表します 同じように, 犬の位置を表し ましょう 52

小学校 第 5 学年 C 図形 C (1) 平面図形の性質 内容 図形についての観察や構成などの活動を通して, 平面図形についての理解を深める ア 多角形や正多角形について知ること イ 図形の合同について理解すること ウ 図形の性質を見いだし, それを用いて図形を調べたり構成したりすること エ 円周率について理解すること 核となることがら 1 観察や構成などの活動を通して, 正多角形や図形の合同, 円周率について理解すること 2 三角形の性質を基に多角形の性質を考察するなど, 筋道を立てて考えることのよさを感じること 3 図形の考察において, 論理的に考えを進めたり, 根拠を基に説明したりする力を伸ばすこと 主な学習内容 多角形 正多角形 の用語とその意味を知ること 折った紙を切ったり, 円と関連付けて作図したりして, 正多角形の性質を理解すること 正多角形の性質や円を利用して, 正多角形をかくこと 合同 対応する頂点 対応する辺 対応する角 という用語とその意味を理解するこ と 三角形や四角形の形や大きさが決まる要素に着目し, 合同な三角形のかき方を理解し, 四角形のかき方を考えること 平行四辺形を対角線で分けた 2 つの三角形が, 合同であることを 説明すること いろいろな三角形の角の大きさを調べ, 三角形の内角の和が 180 であることを理解す ること 三角形の内角の和が 180 であることを基にしたり, 合同な四角形を敷き詰めたりして, 四角形の内角の和が 360 であることを理解すること 三角形の内角の和が 180 であることを基にして, 多角形の内角の和を求めること 三角形, 四角形の内角の和がそれぞれ 180, 360 であることを基にして, 多角形の角 の大きさを求めること 円周 曲線 の用語とその意味を知ること いろいろな大きさの円の直径と円周を測定し, 円周の長さが直径の 3 倍より少し大きい 数になることを見いだし, 円周率の意味を理解すること 円周率を使い, 直径の値から円周を, また, 円周から直径を計算によって求めること 直径が 8 cm の円の円周 半径が 6 m の円の円周 円周が 6.28m の円の直径 [ 算数的活動 ] 例 合同な図形をかいたり, 作ったりする活動 ( 解説 p.158) 三角形の三つの角の大きさの和が 180 になることを帰納的に考え, 説明する活動 四 角形の四つの角の大きさの和が 360 になることを演繹的に考え, 説明する活動 円周と円周率の関係を帰納的に調べる活動 ( p.118 参照 ) 発展的な学習の内容例 多角形の対角線の数について考察し, きまりを見付けること ( p.144 参照 ) ( 解説 p.158) 66

小学校第 5 学年 C 図形 C (2) 立体図形の性質 内容図形についての観察や構成などの活動を通して, 立体図形について理解できるようにする ア角柱や円柱について知ること [ 用語 記号 ] 底面側面 核となることがら 1 見取図や展開図をかいたり観察したりすることを通して, 構成要素の個数や形状, 位置関係に着目して, 角柱や円柱の特徴を捉えること 2 立体図形の構成, 分解などの活動を通して, 図形についての感覚を豊かにすること 主な学習内容 曲面 の用語とその意味を知ること 底面 側面 高さ の用語とその意味を知ること 三角柱, 四角柱などの角柱及び円柱の形を知り, 底面や側面の形に着目して特徴を捉え ること 立方体と直方体を面の形に着目して, 四角柱とみなすこと 角柱, 円柱を観察し, 構成要素に着目して, 頂点, 辺, 面の個数や面の形を捉えたり, 辺と辺, 辺と面, 面と面の平行, 垂直の関係を捉えたりすること いろいろな角柱や円柱を見取図や展開図で表すことで立体を平面上に表せるよさを 感じること また, 展開図から立体を想像したり, 作ったりすること 下の図の展開図をかきましょう 底面が 1 辺 5 cm の正三角 底面が 1 辺 4 cm の正六角形 底面が半径 4 cm の円 形で高さが 5 cm の三角柱で高さが 6 cm の六角柱で高さが 6 cm の円柱 下の円柱を, 展開図をかいて作りましょう 3cm 3cm 下の展開図を組み立てたときにできる立体の名前を答えましょう 67

線対称, 点対称について ( p.79) 線対称な図形, 点対称な図形について, 小学校では次のような言葉で約束している 線対称な図形 1 本の直線を折り目として折ったとき, ぴったりと重なる図形 このとき, 折り目となる直線を 対称の軸 という 点対称な図形 1 つの点 O を中心にして 180 回転したときに, もと の図形とぴったりと重なり合う図形 中心にした点 O を, 対称の中心 という 線対称, 点対称の 2 つの観点から, 図形は次の 4 つに分けられる 1 線対称にも点対称にもなっている 正方形, ひし形, 正六角形 など 2 線対称だが, 点対称でない 二等辺三角形, 正五角形 など 3 点対称だが, 線対称でない 平行四辺形 など 4 線対称にも点対称にもなっていない 直角三角形 など 73

小学校 第 6 学年 C 図形 C (1) 縮図や拡大図, 対称な図形 内容 図形についての観察や構成などの活動を通して, 平面図形についての理解を深める ア 縮図や拡大図について理解すること イ 対称な図形について理解すること [ 用語 記号 ] 線対称 点対称 核となることがら 1 観察, 作図, 弁別などの活動を通して, 縮図や拡大図, 線対称, 点対称な図形の意味や性質を理解すること 2 縮図や拡大図, 図形の対称性の観点から図形の理解を深めたり, 図形に対する感覚を豊かにしたりすること 3 身の回りから縮図や拡大図, 対称な図形を見付ける活動などを通して, 縮図や拡大図を日常生活に活用するよさや, 対称な図形の美しさを感じること 主な学習内容 縮図 拡大図 の意味を理解し, 二つの図形を形が同じであるかどうかの観点から 捉えること 縮図や拡大図における対応する辺や角の性質を理解すること 方眼紙を使ったり, 辺の長さや角の大きさを基にしたり, 一つの点を中心にしたりして, 縮図や拡大図をかくこと 縮尺の意味と表し方を理解すること 縮図の縮尺を基に, 縮図の長さから実際の長さや距離を求めること 富士山の火口の直径は, の地図上で, 1.2cm です 実際の火口の直径は何 m でしょう 右の図を直角三角形とみて, の縮図をかきま しょう また, 校舎の実際の高さは約何 m ですか 線対称 点対称 の用語とその意味を理解すること ( 線対称, 点対称 p.73 参照 ) 線対称な図形では, 対応する二つの点を結ぶ直線は対称の軸に垂直に交わっていること, 対称の軸から対応する二つの点までの長さが等しいことを理解すること 点対称な図形では, 対応する二つの点を結ぶ直線は対称の中心を通ること, 対称の中心 から対応する二つの点までの長さは等しいことを理解すること 線対称の図形の性質や, 点対称な図形の性質を利用して, 線対称や点対称な図形をかく こと 直線アイを対称の軸とした線対称な図形に なるように, 残りの半分をかきましょう 点アを対称の中心とした点対称な図形になるように, 残りの半分をかきましょう 図形を対称性という観点で考察すること 正多角形を線対称な図形と点対称な図形に分けましょう 線対称な図形の対称の軸 はそれぞれ何本あるでしょうか 植物や動物, 装飾品, 模様, 地図記号, 都道府県のマークなど, 身の回りの中から対称 な図形を見付けること 1 50000 1 500 ア イ 30 2 0 m ア 79

[ 算数的活動 ] 例 身の回りから, 縮図や拡大図, 対称な図形を見付ける活動 ( 解説 p.175) 80

小学校第 1 学年 C 図形 C(1) 図形についての理解の基礎箱の特徴を生かしながら, 高く箱を積み上げていく活動学習のねらい 身の回りにある立体図形に興味を持つ 箱の特徴や立体の構成的な側面に着目し, 図形についての感覚を養い, 図形の学習の素地を養う 積み上げる活動を通して, 図形の特徴について説明し合う 実際の活動例 教師の働き掛け (T) や予想される子どもの表れ (C) 等活動の意義, 留意点等 T: 持ってきた箱などを友達と見せ合いましょう 本時を行う前に, 子どもたち C: 私は, 大きい箱と小さい箱を持ってきました に箱集めを投げかけておく C: ぼくは, 丸い箱と四角い箱を持ってきました ボールなど球体も用意してお C: 私は, きれいな色の箱を持ってきました きたい 互いに持ってきた箱を触った り, 見せ合ったりして大きさ, 形, 色, 手ざわりなど自由に 感じたことを言わせたい T: 持ってきた箱をグループでできるだけ高く積んでみましょ 各グループで持ってきた箱を う 高く積む活動を行いながら, 高く積むためにどんなことに 気を付けていたか考えさせた い 子どもたちが, 箱の特徴や構 成要素に着目した発言をした ときには, 箱で提示しながら, C: 四角い箱の方が高く積めます どのようなことを子どもが言 C: 長い箱の方が高く積めます っているのかをおさえたい C: 個積めました 高く積むための箱の特徴を見 ていくときに, 箱の色は捨象 T: 高く積むために, グループでどんなことを相談しましたか されていることに気付かせた 説明しましょう い C: 大きい箱から使いました C: 四角い箱を使いました C: 広い箱を使いました C: 広い箱でも, 長く立てて使うと倒れてしまうから高く積め ませんでした いきなり積むのではなく, ど C: 転がる箱やボールは使いませんでした の箱をどの向きでどの順に積 C: とがった箱は最後に使いました んでいくか, グループで相談 T: みんなが発表したことを基に, できるだけ高く積んでみまい しょう 積む前に, どのような順に積んでいくとよいかグループで 相談しましょう してから, 積む活動をさせた 本時の活動を, 次時以降に行 う弁別や形写しなどの活動に つなげていきたい 111

小学校第 3 学年 C 図形 C(1) 二等辺三角形, 正三角形などの図形円の中心を見付けたり, 円の一部が欠けた形から, 元の円を復元したりする活動学習のねらい 円の中心, 半径, 直径など, 円の性質について理解する 円に関する興味 関心を高める 用語を適切に用いて, 中心の見付け方を伝え合う 実際の活動例 教師の働き掛け (T) や予想される子どもの表れ (C) 等活動の意義, 留意点等 T: 画用紙で作った円があります この円で, よく回るこまを 子どもたちが, 進んで円の中 作るためには, どこに棒をさせばいいでしょうか C: 真ん中にさせばいいと思います いたい 心を見付けるような素材を扱 C: 円の中心のことです 見通しを持たせる段階で, 子 T: どうして, 円の中心に棒をさせばいいのどもたちの発言から出てくる ですか C: 円の中心は, 円のまわりのどこからも同い じ長さのところだからです 用語の意味を確認しておきた T: どのようにして, 円の中心を見付ければいいですか 折り目の線や交点が何を表し C: 定規で一番長いところを見付ければいいと思います ているか確認したい C: 半分に折ったらできると思います コンパスのよさや, どうして C: 半分に折るとぴったり重なります コンパスだと円がかけるのか C: 一回折っても, 中心は見付からないと思います などを子どもたちに説明させ C: もう一回, 別のところで重なるように折ると中心が見付かたい ります T: 見付けた点が, 本当に中心かどうかどのようにして確かめ たらいいですか 異なる大きさの円を扱うこと C: コンパスを使って円をかいてみればいいと思います で, 円の中心, 半径, 直径と T: どんな大きさの円でも, 中心は見付けられますか いう定義の理解を深めたい T: 一部分が欠けた図を, 元の円にするにはどのようにしたら いいでしょうか 円から中心を見付ける活動と C: さっきと同じように重なるように折れば, 結び付けて見通しを持たせた できると思います い 発展的な扱いにもなるの C: ないところがあるから, 折ってもできなで, 実態に応じて扱いたい いと思います T: 中心を見付けて, 元の円を完成させまし ょう (C: 円を復元する活動を行う ) T: どのような手順で元の円をかくことができたか, 半径, 円の一部が欠けたものだが, 直径, 中心 の言葉を使って説明しましょう 円の中心を見付けること自体 C: 円のまわりがきちんと重なるように折ります できた折りは, 中心を見付ける活動と同 目の線が直径になります 別のところにもう一つ折り目を 付けると, 交わったところに中心ができます 中心から, 円のまわりのところまでの長さが半径になるので, コンパ スで半径の長さをとって, 中心に針をおいて, 円をかけば 元の円がかけます じなので, ここでは, 子ども たちが用語を用いて説明する ことに焦点を当てたい 実態 に応じて, 提示する言葉を換 えることも考えられる 115

小学校第 5 学年 C 図形 C(1) 平面図形の性質円周と円周率の関係を帰納的に調べる活動学習のねらい 円周, 直径, 円周率についての理解を深める 円周率について実感を伴った理解につなげる 実際の活動例教師の働き掛け (T) や予想される子どもの表れ (C) 等 活動の意義, 留意点 等 T: 直径 10cm,20cm,30cmの円は,1 回転させると何 cm 進むか 実際に円を転がして, テープ 調べましょう に長さを測りとり, 提示した い う 円とテープの図を提示するこ とで, 視覚的に直径と円周の い 関係を捉えさせたい あ T: 直径が 40cm,50cm のときの長さを予想してみましょう 直径が 40cm,50cm と変わって C: 直径が 40cm のときは, cm だと思います いくと, それに伴って, 円周 C: 直径が 50cm のときは, cm だと思います の長さも変わっていくという T: 直径と円周の関係で気が付くことはありますか 関数的な見方も養いたい C: 直径が 10cm 増えるごとに, 円周も倍に増えていきます 直径もテープで表し, 円周の C: 直径が 2 倍,3 倍, になると, 円周も 2 倍,3 倍, に長さは直径の約 3 倍であるこ なります C: 円周は, 直径の 3 倍ちょっとになっています とを視覚的に捉えさせたい T: 身の回りにあるものについても直径と円周の長さを調べて 身の回りで, 円が使われてい みましょう るものについて, 事前に調べ ( 例 ) 茶筒水筒お菓子の缶トイレットヘ ーハ ー集めておくようにする 直径 (cm) 円周 (cm) 円周や直径の長さの測定の仕 方について, 子どもから出て T: 直径と円周の長さは比例しているでしょうか こない場合は, 教師が説明を C: 比例していると思います する C: 直径が 2 倍,3 倍, になると, 円周も 2 倍,3 倍, に 円周と直径の関係が比例関係 なっているので比例しているといえます にあるか, 学習したことを基 T: 円周の長さは, 直径の長さの何倍になっているでしょうか に考えさせたい 円周 直径を計算してみましょう ここでは, 円周 直径 の C: 円周 直径の結果が, 似たような数になっています 計算については, 電卓を C: どんな大きさの円でも, 同じ数になるのかな 用いて行い, 四捨五入し T: 円周 直径をして出た数を円周率といいます て小数第二位まで求めさせる 円周率 = 円周 直径 円周率は,3.14159 と限りなく 続く数ですが, ふつう 3.14 として使います 解説 p.157~158より 円周の長さが直径の長さの何倍になるかについては, 円に内接する正六角 形と円に外接する正方形を利用すれば, 円周の長さは直径の3 倍 ( 半径の6 倍 ) より大きく, 直径の 4 倍より小さいことを見いだすことができる 118

平面図形の性質 ( 小学校第 5 学年 )( p.66) 多角形の対角線の数について考察し, きまりを見付けること 対角線についての理解を深めるとともに, 式のよさを一層感じることをねらいとする また, 多角形の頂点の数と対角線の数を伴って変わる数量として考えることも大切である 五角形や六角形などの対角線の数を, 図にかき入れて求めること 多角形の頂点の数と対角線の数の関係を表にまとめること 対角線の数が,( 角形の対角線の数 ) = ( - 3 ) 2 の式で求められることを 知ること 144

小学校領域別系統表 図形 領域 1 年 2 年 3 年 4 年 5 年 6 年 目 標 具体物を用いた活動などを通して, 図形に 具体物を用いた活動などを通して, 三角形 図形を構成する要素に着目して, 二等辺三 図形を構成要素及びそれらの位置関係に着 平面図形についての理解を深めるととも 縮図や拡大図, 対称な図形について理解し, ついての理解の基礎となる経験を重ね, 図形や四角形などの図形について理解できるよう角形や正三角形などの図形について理解でき目して考察し, 平行四辺形やひし形などの平に, 角柱などの立体図形について理解できる図形についての理解を深める についての感覚を豊かにする にし, 図形についての感覚を豊かにする るようにする 面図形及び直方体などの立体図形について理ようにする 解できるようにする 平面図形の抽出 平面図形の構成 分解 平 直線, 曲線の素地 平面図形を構成する要素 ( 辺 頂点 ) 直線の概念 垂直, 平行の概念, かき方 直角の概念角の概念, かき方三角形, 四角形の内角の和 面 図 三角形, 四角形の素地 三角形, 四角形の概念 二等辺三角形, 正三角形の概念, 台形, 平行四辺形, ひし形の概念, 多角形, 正多角形の概念, 性質 性質, かき方 性質, かき方 長方形, 正方形の概念, かき方 直角三角形の概念, かき方 形 円の素地円の概念, 性質, かき方直径と円周の関係, 円周率とその意 直径と半径の関係 味 合同な長方形, 正方形, 直角三角形合同な二等辺三角形, 正三角形の合同な四角形の敷き詰め合同な図形の概念, 性質, かき方縮図や拡大図の概念, 性質, かき方 の敷き詰め 敷き詰め 線対称な図形, 点対称な図形の概念, 性質, かき方 立体の構成, 分類立体図形を構成する要素 ( 面 辺 直方体や立方体の面や辺の垂直, 平 頂点 ) 行 空 直方体, 立方体の素地箱の形 ( 直方体, 立方体の素地 ) 直方体, 立方体の概念 間 展開図の素地 直方体や立方体の見取図, 展開図 図 形 角柱, 円柱の素地 角柱, 円柱の概念, 性質 角柱, 円周の見取図, 展開図 球の素地 球の概念, 性質 位前後, 左右, 上下の言葉を用いた平面の上にあるものの位置 ( 縦, 横 ) 置 位置表現や空間の中にあるものの位置 ( 縦, 横, 高さ ) の表し方 164