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QCWS 参考プロトコル HLA 抗原検査 PCR-SSO(Luminex) 目 次 1. 検査の準備... 1 1.1 検査機器の準備... 1 1.2 検体の準備... 1 2. 試薬の準備... 2 2.1 LABType... 2 2.2 WAKFlow... 2 2.3 ジェノサーチ... 3 3. 検査 (PCR)... 4 3.1 LABType... 4 3.2 WAKFlow... 5 3.3 ジェノサーチ... 6 4. 検査 ( ハイブリダイゼーションと SAPE 反応 )... 8 4.1 LABType... 8 4.2 WAKFlow... 9 4.3 ジェノサーチ... 10 5. 測定... 13 5.1 LABType... 13 5.2 WAKFlow... 13 5.3 ジェノサーチ... 14 6. 解析... 14 6.1 LABType... 14 6.2 WAKFlow... 14 6.3 ジェノサーチ... 15 7. トラブルシューティング... 16 7.1 共通... 16 7.2 LABType... 17 7.3 WAKFlow... 19 7.4 ジェノサーチ... 19

QCWS 参考プロトコル HLA 抗原検査 PCR-SSO(Luminex) 8. 注意事項... 20 8.1 注意事項... 20 9. メンテナンスおよび点検 ( 参考 )... 20 9.1 ピペット等... 20 9.2 サーマルサイクラー... 20 9.3 Luminex... 21 10. 様式... 21

1. 検査の準備 1.1 検査機器の準備 1.1.1 検査器具 資材の準備 機器 サーマルサイクラー Luminex システムパーソナルコンピューターマイクロプレート遠心分離装置ボルテックスミキサープレートミキサー * チューブ用遠心機クリーンベンチ * 器具 資材 マイクロピペット ピペットチップ マイクロチューブ 0.2mLPCR チューブ * 96 ウェル PCR プレートおよび PCR ロープロファイルプレート * PCR プレートシール * マルチチャンネルピペット * * 連続分注器 アイスブロック * 使い捨て手袋 ( パウダーフリー ) * 必要に応じて準備する 1.2 検体の準備 1.2.1 検体処理 (1) QCWS 参考プロトコルの DNA 抽出に従い DNA 抽出を行う 汚染防止のため 増幅 DNA を扱うエリアとは別のエリアで行う (2) 検体 (DNA) は 試薬メーカー推奨濃度に調製する LABType(One Lambda):20~40ng/μL(20 ng/μl を推奨 )A260/280 1.65~1.80 WAKFlow( 湧永製薬株式会社 ):5~40 ng/μl(20 ng/μl を推奨 )A260/280 1.7~ 1/21

2.0 ジェノサーチ ( 医学生物学研究所 ):10~20 ng/μl A260/280 1.5 以上 2. 試薬の準備 2.1 LABType 2.1.1 試薬キット名 (1) LABType SSO(One Lambda) 各種 (2) LABType HD(One Lambda) 各種 2.1.2 キット構成 試薬 保存方法 1Primer Set D-mix 2Locus-Specific Primer Set -80~-20 保存 3Denaturation Buffer 4Neutralization Buffer 5Hybridization Buffer -80~25 保存 ( 再凍結可 ) 6Wash Buffer 7SAPE Buffer 8Bead Mixture -80~8 ( 再凍結不可 ) 一度解凍したら 2~8 保存 -80~-20 保存解凍後 2~8 で 3 ヶ月保存可 2.1.3 キット外購入品 R-Phycoerythrin-Conjugated Streptavidin-SAPE(OLI Cat.#LT-SAPE) Recombinant Taq polymeraseamplitaq Polymerase,OLI catalog IDs TAQ30,TAQ50 andtaq75) 2.2 WAKFlow 2.2.1 試薬キット名 (1) WAKFlow HLA タイピング試薬キット ( 湧永製薬株式会社 ) 各種 2/21

2.2.2 キット構成 試薬 保存方法 1 増幅試薬 2DNA ポリメラーゼ液 -15 以下に保存 3 変性液 4 ハイブリダイゼーション溶液 5 ビーズミックス 6SAPE( 蛍光ストレプトアビジン ) 2~8 に保存 5 および 6 は遮光して 2~8 に保存 7 洗浄液 プレートシール 室温 2.3 ジェノサーチ 2.3.1 試薬キット名 (1) ジェノサーチ HLA Ver.2 各種 2.3.2 キット構成 試薬 保存方法 1 マスターミックス 2ビーズミックス 3ハイブリダイゼーション緩衝液 4SA-PE 5リン酸緩衝液 1 および 6 は -15~-35 に保存 2~5 は 2~8 に保存 2 および 4 は遮光 6Taq DNA ポリメラーゼ 3/21

3. 検査 (PCR) 3.1 LABType 3.1.1 準備 (1) サーマルサイクラーの電源を入れる (2) 使用する器具の清掃をする 使用後も行う 3.1.2 DNA 分注 (1) 氷上に PCR チューブまたは 96 ウェル PCR プレートを置き DNA 検体を各 2.0μL ずつ分注する (2) スピンダウンし チューブまたはウェルの底にしっかり分注されている事を確認する 3.1.3 プレミックス液の調製 (1) Primer Set D-mix Locus-Specific Primer Set Taq DNA ポリメラーゼおよび調製用チューブを氷冷しておく (2) 検体数に合わせ 下記の量で必要量を氷上操作にて調製する 下記で使用する Ampli Taq は OLI catalog IDs TAQ30 TAQ50 または TAq75 を推奨する Ampli Taq Gold は使用しない Taq DNA ポリメラーゼは 少量で不正確になりやすいため 少なくとも 5 検体分程度調製することが望ましい (7. トラブルシューティングを参照 ) また Taq DNA ポリメラーゼはボルテックスしない 1 検体あたりの使用量操作 Primer Set D-mix 13.8μL Locus-Specific Primer Set 4.0μL 添加後しっかりピペッティング Taq DNA ポリメラーゼ 0.2μL 添加後数回ピペッティング 計 18.0μL 3.1.4 試薬分注 (1) DNA 分注済みの PCR チューブまたはプレートに 調製したプレミックス液を各ウェル 18 μl ずつ分注する (2) PCR プレートの場合には PCR 用プレートシールをする 4/21

3.1.5 PCR 反応 (1) 以下の条件で設定したサーマルサイクラーで PCR 反応をさせる サーマルサイクラーは PE9600/9700( アルミヘッド不可 ) および Veriti を使用する GeneAmp PCR system 9700 を使用する場合の Ramp speed は 9600Mode にする PCR は ホットスタートを推奨する ステップ 温度と時間 サイクル数 ステップ 1 96 3 min 1 96 20 sec ステップ 2 ステップ 3 60 20 sec 72 20 sec 96 10 sec 60 15 sec 72 20 sec 5 30 ステップ 4 72 10 min 1 ステップ 5 4 forever 1 (2) PCR 終了後 すぐにハイブリダイゼーション以降の操作を行わない場合は 4 に保管する 3.2 WAKFlow 3.2.1 準備 (1) サーマルサイクラーの電源を入れる (2) 使用する器具の清掃をする 使用後も行う 3.2.2 反応溶液の調製 分注 (1) 検体数に合わせ 下記の量で必要量を調製する 調製は氷冷で行う 1 検体あたりの使用量操作 増幅試薬 24.5μL DNA ポリメラーゼ 0.5μL 添加後ボルテックスする 計 25.0μL 5/21

(2) 氷上に PCR チューブまたはプレートを置き 混合した反応溶液を各 25.0μL ずつ分注する 3.2.3 DNA 検体の分注 (1) 反応液分注済みの PCR チューブまたはプレートに DNA 検体を各ウェル 2μL ずつ分注する (2) PCR プレートの場合には PCR 用プレートシールをする (3) ボルテックスで混和する ただし 検体数が少ない場合は DNA 検体分注時にピペッティングしてもよい 3.2.4 PCR 反応 (1) 以下の条件で設定したサーマルサイクラーで PCR 反応をさせる *Gold-96well GeneAmp PCRSystem 9700 を用いた場合 Reaction volume 27μL Ramp speed Max ステップ 温度と時間 サイクル数 ステップ 1 93 3 min 1 93 30 sec ステップ 2 60 30 sec 72 30 sec 40 ステップ 3 4 forever 1 (2) PCR 終了後 すぐにハイブリダイゼーション以降の操作を行わない場合は 4 に保管する 3.3 ジェノサーチ 3.3.1 準備 (1) サーマルサイクラーの電源を入れる (2) 使用する器具の清掃をする 使用後も行う 6/21

3.3.2 反応溶液の調製 分注 (1) 検体数に合わせ 下記の量で必要量を調製する 調製は氷冷で行う 1 検体あたりの使用量操作 マスターミックス 20.0μL Taq DNA ポリメラーゼ 0.625μL 添加後ボルテックスする 計 20.625μL (2) 氷上に PCR チューブまたはプレートを置き 混合した反応溶液を各 20.0μL ずつ分注する 1 ウェルは ネガティブコントロールとして使用する 3.3.3 DNA 検体の分注 (1) 氷冷した反応液分注済みの PCR チューブまたはプレートに DNA 検体を各ウェル 5μL ずつ分注する (2) PCR プレートの場合には PCR 用プレートシールまたはドームキャップで蓋をする (3) ボルテックスで混和した後 スピンダウンする ただし 検体数が少ない場合は DNA 検体分注時にピペッティングしてもよい 3.3.4 PCR 反応 (1) 以下の条件で設定したサーマルサイクラーで PCR 反応をさせる *Gold-96well GeneAmp PCRSystem 9700 を用いた場合 Reaction volume 25μL Ramp speed Max ステップ 温度と時間 サイクル数 ステップ 1 94 2 min 1 94 30 sec ステップ 2 65 30 sec 72 30 sec 40 (2) PCR 終了後 すぐにハイブリダイゼーション以降の操作を行わない場合は 4 に保管する 7/21

4. 検査 ( ハイブリダイゼーションと SAPE 反応 ) 4.1 LABType 4.1.1 準備 (1) サーマルサイクラーの電源を入れ 60 に設定しておく (2) Luminex の電源を入れ 準備をする (3) 使用する器具の清掃をする 使用後も行う 4.1.2 ハイブリダイゼーション (1) 反応用 PCR チューブまたはプレートに Denaturation Solution 各 2.5μL を分注する (2) (1) に DNA 増幅サンプル各 5.0μL 加え よくピペッティングし 溶液が濃いピンク色になるのを確認後 室温で 10 分間インキュベーションする (3) Neutralization Buffer を各 5.0μL を加え よくピペッティングし溶液が透明に変化するのを確認する 透明にならない場合は 透明になるまで 1μL ずつ Neutralization Buffer を追加する (4) 氷冷でハイブリビーズミックスを下記の量で調製をする 調製後は氷冷 遮光保存する ビーズはよく混和して使用する 1 検体あたりの使用量操作 Beads Mixture 4.0μL Hybridization Buffer 34.0μL 添加後ボルテックス 計 38.0μL (5) (3) にハイブリビーズミックス各 38μL を加える プレートの場合はしっかりシールを貼り 60 15 分間反応後 氷冷する 4.1.3 洗浄操作 (1) 冷蔵または氷冷した Wash Buffer を 100μL 加え 遠心 (1500g 3 分間または 1300g 5 分間 ) する (2) 垂直にフリッキングして溶液を除去後 キムワイプ等の上で 5 回程度タッピングし ドライボルテックスする 8/21

(3) (1)~(2) の洗浄操作を 2 回繰り返す 4.1.4 SAPE 反応 (1) SAPE 溶液を下記の量で調製する 調製後は遮光保存する 1 検体あたりの使用量操作 SAPE Buffer 49.5μL SAPE 0.5μL 添加後ボルテックス 計 50.0μL (2) SAPE 溶液各 50μL を加え ボルテックスし 60 で正確に 5 分間インキュベーションする (3) 4.1.3(1)~(2) の洗浄操作を 1 回行い Wash buffer を 70μL 加え LABScan/Luminex で測定する 4.2 WAKFlow 4.2.1 準備 (1) サーマルサイクラーの電源を入れ 55 に設定しておく (2) Luminex の電源を入れ Luminex XYP を 37 に設定しておく (3) 使用する器具の清掃をする 使用後も行う (4) 変性液 ハイブリダイゼーション溶液 洗浄液を取り出し 室温に戻しておく 4.2.2 ハイブリダイゼーションと SAPE 反応 (1) 変性液 5μL を反応チューブまたはプレートに分注する (2) PCR 終了後の増幅 DNA5μL を加え ピペティング (4 回 ) またはボルテックスでよく混合し 室温で 5~10 分静置する 9/21

(3) 検体数に合わせ 下記の量で必要量を調製する 1 検体あたりの使用量操作 ハイブリダイゼーション溶液 ビーズミックス ( 各 Locus 専用 ) 20.0μL 3.0μL SAPE 2.0μL 添加後ボルテックス 計 25.0μL (4) (2) で変性した増幅 DNA に (3) で調製したハイブリミックス 25μL を手早く加え 蓋または PCR シールをし ボルテックスでよく撹拌する 蓋やシールに反応液が付着した場合はスナッピングまたはスピンダウンによって反応容器内に落とす ハイブリミックスを加えてサーマルサークラーにセットするまでに時間がかかる場合は 氷上で操作する (5) 55 に設定したサーマルサイクラーに直ちにセットし 30 分間のハイブリダイゼーションを行う 4.2.3 洗浄操作 (1) 洗浄液 75μL を各ウェルに加え 3000rpm( 約 1000 g)1 分間遠心する (2) 上清をスナッピング後 そのままキムワイプ等の上で余剰液を除く アスピレータによる除去でもよい 溶液が多く残った場合は 再度洗浄操作をする (3) 洗浄液 75μL をウェルに加え XYP のブロック温度が 37 であることを確認して Luminex で測定する 測定前に室温放置すると非特異反応の原因となるため 速やかに XPY 上にセットする また 37 の XYP 上に 5~10 分程度静置することで 非特異反応が抑えられる場合もある 4.3 ジェノサーチ 4.3.1 準備 (1) サーマルサイクラーの電源を入れる (2) Luminex の電源を入れ Luminex の XYP のブロック温度を 37 に設定する 10/21

(3) 使用する器具の清掃をする 使用後にも行う 4.3.2 ハイブリダイゼーション (1) 検体数に合わせ 下記の量で必要量を調製する 1 検体あたりの使用量操作 ハイブリダイゼーション緩衝液 ビーズミックス 計 20.0μL 5.0μL 25.0μL 使用前にボルテックス ハイブリダイゼーション緩衝液に添加後 ボルテックス (2) PCR ロープロファイルプレートに調製したハイブリダイゼーション溶液を各ウェルに 25μL ずつ分注する (3) PCR 増幅産物を各々 5μL 加え プレートシール等で蓋をし ボルテックスで十分混和する または ピペッティングで十分混和しプレートシールをする (4) サーマルサイクラーにセットし 以下の条件で反応させる Ramp speed Max ステップ 温度と時間 サイクル数 ステップ 1 95 2 min 1 ステップ 2 52 25min 1 ステップ 3 52 forever* *30 min 以内 サーマルサイクラーから取り出した後は速やかに次の操作へ進む 11/21

4.3.3 SAPE 反応と洗浄操作 (1) 検体数に合わせ 下記の量で必要量を調製する ハイブリダイゼーション中に準備する 1 検体あたりの使用量操作 リン酸緩衝液 SA-PE 計 150.0μL 1.5μL 151.5μL 添加後ボルテックス 遮光 (2) 各ウェルに SAPE 反応液 50μL を加える ハイブリダイゼーション反応後 室温放置せず速やかに添加する (3) 1,000 g 5min もしくは 2,000 g 1min 遠心後 スナッピングで上清を除去し そのままキムタオル上で余剰液を除く (4) 再度 (2)~(3) を繰り返す (5) SAPE 反応液 50μL を各ウェルに加え ピペッティングなどで混和し プレートシール等で蓋をする (6) サーマルサイクラーにセットし 以下の条件で反応させる Reaction volume 50μL Ramp speed Max ステップ 温度と時間 サイクル数 ステップ 1 52 10 min 1 ステップ 2 37 forever* *30 min 以内 (7) 速やかに Luminex で測定する 短時間の延長は 37 に置く 12/21

5. 測定 5.1 LABType 5.1.1 テンプレートの準備 (1) 以下よりテンプレートを入手する Luminex I.S 2.3 の場合 http://download.onelambda.com/priv/new_pub/windows/luminex_templates_lx100_200/is2 _3/LABType/ Luminex 1.7 の場合 http://download.onelambda.com/priv/new_pub/windows/luminex_templates_lx100_200/v1_ 7/LABType/ Luminex Xpornent3.1 の場合 http://download.onelambda.com/priv/new_pub/windows/luminex_templates_lx100_200/xpo nent%203_1/labtype/ 5.1.2 テンプレートのインポート Luminex100 IS2.3 Software の場合を示す (1) 任意のフォルダーを作成し テンプレートファイルを保存する (2) Luminex100 IS2.3 Software を開き ツールバーの File-Import-Template から (1) で保存したテンプレートファイルを選択するとインポートされる 5.1.3 測定 (1) 測定には検査に使用した試薬ロットに対応するテンプレートを使用する 5.2 WAKFlow 5.2.1 テンプレートの準備 (1) 試薬を購入するとメーカーより送信または送付される 5.2.2 テンプレートのインポート (1) 5.1.2 テンプレートのインポートに従う 5.2.3 測定 (1) 測定には検査に使用した試薬ロットに対応するテンプレートを使用する 13/21

5.3 ジェノサーチ 5.3.1 テンプレートの準備 (1) 試薬を購入するとメーカーより送付される 5.3.2 テンプレートのインポート (1) 5.1.2 テンプレートのインポートに従う 6. 解析 6.1 LABType 6.1.1 解析準備 (1) 解析ソフト HLA Fusion を用いる (2) 以下より入手したカタログファイルをインポートする カタログファイルは試薬の LOT と同じ LOT のものを使用する http://download.onelambda.com/pub/tray_info/windows/hla_fusion_catalogs/labt ype/ (3) 必要に応じてアリルフィルターや NMDP コードをダウンロードし使用する (4) インポート方法等は 株式会社ベリタス作成 ワンラムダ HLA Fusion インストールマニュアル に従う 6.1.2 解析 (1) 株式会社ベリタス作成 ワンラムダ HLA Fusion 解析マニュアル に従い解析する (2) コントロールビーズおよび各ビーズの反応性を確認し 明確な判定が出来ない場合は再検査対象あるいは他法による確認検査対象とする 6.2 WAKFlow 6.2.1 解析準備 (1) 解析ソフト WAKFlow Typing Software を用いる 14/21

(2) メーカーより送付されたパターンファイルをインポートする パターンファイルは試薬の LOT と同じ LOT のものを使用する 6.2.2 解析 (1) 湧永製薬株式会社作成の WAKFlow Typing Software 使用説明書 に従い 解析する (2) コントロールビーズおよび各ビーズの反応性を確認し 明確な判定が出来ない場合は再検査対象あるいは他法による確認検査対象とする 6.3 ジェノサーチ 6.3.1 解析準備 (1) 解析ソフト UniMAG を用いる (2) メーカーより送付されたパターンファイルをインポートする パターンファイルは試薬の LOT と同じ LOT のものを使用する 6.3.2 解析 (1) 株式会社医学生物学研究所作成 UniMAG ユーザーチュートリアル に従い 解析する (2) コントロールビーズおよび各ビーズの反応性を確認し 明確な判定が出来ない場合は再検査対象あるいは他法による確認検査対象とする 15/21

7. トラブルシューティング 7.1 共通 トラブル原因解決方法 測定時にビーズカウントが上がらない 洗浄中のロス フリッキング ( スナッピング ) は 真下にすばやく 1 回行い プレートを逆さまにしたままキムタオルで軽くタッピングする 分注したビーズが少なかった ボルテックスまたはピペッティングで十分に混和してから ビーズを分注する DNA が増幅されていない 全体的に反応が弱い Luminex 測定まで時間がかかり ビーズが沈んでいた 測定プローブのつまり 試薬の使用期限が切れている DNA 検体不良 すぐに測定できない場合は Luminex 測定直前に 軽くボルテックスまたはピペッティングを行って 沈んだビーズを再浮遊させる プローブを 水または 0.5% 次亜塩素酸ナトリウムにつけ 超音波洗浄を行う また プローブのつまりを防止する為に Luminex をシャットダウンする際は必ず 0.5% 次亜塩素酸で sanitize を行う 使用期限を厳守する アガロースゲル電気泳動等で増幅 DNA を確認する 検体 DNA は 推奨濃度 純度に調製する 検体 DNA 調製を適切な手法でやり直す ポジティブコントロールは増幅しているが 全ての検体で解析不能となった 試薬の混合量が異なる サーマルサイクラーが故障している サーマルサイクラーの電源を 他の大型機器とシェアしている Luminex の不良 ロットの合わないプライマーを使用した プライマーのコンタミネーシ 少量検体を検査する場合 誤差が大きくなってしまうため 検体数 +α で試薬調製する サーマルサイクラーの状態を確認する 単独の電源を使用する キャリブレーションやコントロールビーズで測定状態の確認をする プライマーとビーズは必ず 同じロット (LABType は同一箱内 ) のものを使用する コンタミネーションが疑われるプライマ 16/21

偽陽性反応が強い 特定のプローブでバックグラウンドが高い 特定のプローブで バックグラウンドが高い あるいは反応が極端に弱い 一方のアリルのみ反応が弱い 他社キットとの結果が異なる 他方法および再検査等で明らかに判定結果が異なる ョン ロットの合わないプライマーを使用した ハイブリダイゼーション反応の時間が長い 分注時の飛散や不十分なシーリング 検体へのコンタミネーション キメラ等 新規アリル LOH 等 試薬により解像度が異なる 検体の取り違え ーは使用しない プライマーとビーズは必ず 同じロット (LABType は同一箱内 ) のものを使用する ハイブリダイゼーション温度 時間を守る 十分に注意し 再検査を実施する バックグラウンドが高くなっているプローブから特定のアリルの存在が示されていないか確認する 検体へのコンタミネーションが疑われる場合には検体 DNA の再調製をし 再検査を実施する プローブから特定のアリルの存在が示されていないか確認する 他の方法で確認する プローブから特定のアリルの存在が示されていないか確認する 試薬の特性を確認し 判定する 区別可能な試薬で確認する 明らかに判定結果が違う場合は 検体確認を行い 再抽出 再検査等を実施する 7.2 LABType トラブル原因解決方法 HLA Fusion 2.0 を使用して LABType の解析をしたが 日本人の頻度と思われるが G1 の中に表示されな HLA Fusion 2.0 の血清型ファイル :Sero equivalent とアリルフィルターのバーションがあっていない 血清型ファイル Sero equivalent のバージョンを確認する方法は 1. Utilities - Update Reference - Update Reference File を選択 2. 画面下の Last Update Date を確認 17/21

い 現在使用しているアリルフィルターのバージョンを確認する方法は 1. Utilities - Molecular Products configuration - Molecular Analysis Configuration を選択 2. Product Type の LABType を選択 3. Demographic の表示欄から 最新のアリルフィルターを選択して Save する Exon2 Exon3 のポジティブコントロールは 増幅しているが 全ての検体で解析不能となった ロットの合わないプライマーを使用した LABType HD では プライマーとビーズは必ず 同じ箱内のものを使用する LABType HD と LABType SSO のプライマーは異なるため 混同して使用しない プライマーとビーズロットの組み合わせを下記から確認する http://www.onelambda.com/productattachment.aspx?c1=molecular&c2= labtype-sup-sup-&c3=labtype-supsup- sso&c4=2&c5=16&c6=54 偽陽性反応が強い LABType のポジティブコントロールビーズの反応が弱く タイピングができない 洗浄操作が悪い ハイブリダイゼーションの時間が長い DNA の純度が悪い 濃度が濃すぎる または薄すぎる 試薬の混合量が異なる ハイブリ前にビーズを加える際には 必ず氷上で分注する ハイブリダイゼーション (60 15 分 ) 後と 二次抗体結合 (60 5 分間 ) 後 プレートを冷やしながら洗浄バッファーを加える ハイブリダイゼーション時間 15 分を厳守し 直ちに氷上で洗浄バッファーを加え洗浄する DNA の純度および濃度を推奨の範囲に調製し使用する DNA 溶液中の EDTA 濃度は 0.5 mm 以下にする 少量検体 (5 検体以下 ) を検査する場合 Taq の量が 1ul 以下となり 誤差が大きくなってしまうため 例えば A B C DR を 2 検体ずつ行う場合は 共通試薬である D-mix と Taq を全ローカスでまとめて調製し その後各ローカス用に分注し 18/21

各プライマーを混ぜて調製する ABI の Ampli Taq 以外の Taq Polymerase を使用している サーマルサイクラー (PE9600/9700 Veriti) 以外を使用している 指定の Ampli Taq を使用する Ampli Taq Gold は使用不可 指定のサーマルサイクラーを使用する ただし 9700 のアルミヘッドは使用不可 偽陽性 偽陰性反応の判断がわからない 全ビーズの反応パターンを確認する メーカーの QC 情報を参考にする 株式会社ベリタスの提供している偽陽性 偽陰性となりやすいビーズと HLA アリルの情報等を参考にする 7.3 WAKFlow トラブル原因解決方法 偽陽性反応が強い 特定のプローブでバックグラウンドが高い 洗浄操作が悪い ハイブリダイゼーション開始までに時間がかかった ハイブリダイゼーションの温度がずれている 測定値として Median 以外の値を使った しっかりスナッピングを行う 溶液が多く残った場合には再度洗浄する 変性した PCR 産物とハイブリミックスを混合した後は速やかにハイブリダイゼーションを開始する 分注に時間がかかる場合には 氷冷し分注する ハイブリダイゼーション時の温度が 55 になっていることを確認する 判定には Median を使う 7.4 ジェノサーチ トラブル原因解決方法 偽陽性反応が強い ハイブリダイゼーション後に長時間放置した ハイブリダイゼーション反応終了後は速やかに次の操作を行う SA-PE 反応後に長時間放置した SA-PE 反応終了後は速やかに次の操作を行う 反応が弱い サーマルサイクラーの個体差 サーマルサイクラーのメンテナンスを行 う PCR 条件の変更が必要となる場合が 19/21

あるが 必ずメーカーへ相談すること SA-PE 反応液添加後の上清除去が不十分 SA-PE 反応液を添加し遠心した後の上清を しっかり除去する SA-PE 反応液の混和が不十分 ビーズと SA-PE 反応液をよく混和する 8. 注意事項 8.1 注意事項 (1) DNA を扱うエリアは増幅前後で区別する (2) ピペット等の器具は エリアで区別し共用しない (3) 実験台および使用器具は 用時調製した 0.1% 次亜塩素酸ナトリウム溶液でよく拭き取る (4) 試薬は 必ず使用期限内のものを用いる (5) 試薬キットは PCR から最後の反応まで同一ロットで使用する (6) 使用試薬のロット管理をする 9. メンテナンスおよび点検 ( 参考 ) 9.1 ピペット等 (1) コンタミネーション防止の為 0.1% 次亜塩素酸ナトリウム溶液で清掃や紫外線照射を行う 9.2 サーマルサイクラー ライフテクノロジーズジャパン社製の Gold 96-well GeneAmp PCR の場合を示す それ以外の場合は準じて行う 9.2.1 定期点検 ( 月 1 回以上 ) (1) Rate test:f4[util]-f1[diag]-f2[system]-f1[rate]-f1[cont] でモニタに Pass が表示されることを確認する (2) Cycle test:f4[util]-f1[diag]-f2[system]-f2[cycle]-f1[cont] でモニタに Pass が表示されることを確認する 20/21

9.3 Luminex Luminex100/200 IS2.3 Software の場合を示す それ以外の場合は これに準じて行う 9.3.1 日常点検 ( 使用時 ) (1) 使用前 : コントロールビーズを測定し System Control Trend Report の Pass/Fail 項目が Pass であることを確認する (2) 使用後 : プローブのつまりを防止するために Luminex をシャットダウンする際は必ず 0.5% 次亜塩素酸ナトリウム溶液で sanitize を行う 9.3.2 定期点検 ( 月 1 回以上 ) (1) プローブのつまり除去あるいは防止のために プローブの超音波洗浄を実施する (2) キャリブレーション : キャリブレーションビーズによるキャリブレーションを実施後 コントロールビーズを測定し Calibration Trend Report の Pass 項目および System Control Trend Report の Pass/Fail 項目が Pass であることを確認する 10. 様式 様式は各施設で書式を規定し 運用すること 21/21