音楽科学習指導案 日時平成 22 年 10 月 28 日第 3 校時第 5 年 3 組 39 名指導者 宇都宮漂流記 運営者 1 題材名音楽で日本の旅 2 題材の目標 (1) 日本の伝統的な音楽に関心を持ち 独特の旋律や響きを味わって 意欲的に表現したり鑑賞したりしようとする ( 音楽への関心 意欲 態度 ) (2) 曲に合った打楽器を選択し 曲想を生かした強さや速さを工夫して演奏することができる ( 音楽的な感受や表現の工夫 ) (3) 曲想に合わせて なめらかに演奏したり アクセントをつけて演奏したりすることができる ( 表現の技能 ) (4) 日本の各地域に伝わる音楽に親しんで その特徴を聞き取ることができる ( 鑑賞の能力 ) 3 題材について (1) 題材設定の理由我が国や各地域には 昔から歌い継がれ演奏されている曲が多く残っている 民謡 お祭りのお囃子などがその例であり 栃木県にも 鬼怒川船頭歌 日光和楽踊り 八木節 などの民謡が伝わっている 民謡は独特の音階を持っており 躍動感にあふれるものや 歌詞の中に人々の暮らしへの様々な願いをこめたものが多い またお祭りの音楽は その地域の楽器の音色や使い方が表れている これらの伝統的な音楽は 児童が普段親しんでいる音楽とは異なると考えられる この題材の目的は 児童がこのような音楽に触れながら音楽に対する見方を広げ 音楽的な感性をより一層伸ばしていくことである 八木節 には規則性の拍子感があり テンポが一定である また はっきりとしたリズムが繰り返されており 曲の躍動感を感じ取ることができるため 民謡の心地よさを体感することができると考えた そして 子どもたちが打楽器のパートで使う楽器を様々に工夫できる曲でもある 児童が意欲を持って活動に取り組み 表現する力をつけるために適切な曲であろう 音楽の感受性を育むことは 心豊かな児童の育成にもつながる 本校の教育目標である 心豊かで思いやる子 の育成に資することを目的として 本題材を設定した (2) クラスの実態クラスの児童は 日頃から歌唱活動に意欲的に取り組んでおり 表現や鑑賞の場面においても リズムのよさや和音の重なりを楽しんでいる また 前題材 グループでアンサンブル の活動では 楽器だけでなく机や壁など様々な物から出る音を組み合わせて 工夫しながら合奏に取り組んでいた 本題材を扱うことで 児童の力をさらに伸ばしていきたい
4 題材の展開計画 ( 総時数 :10 時間 ) 次 ねらい 時間 主な学習活動 評価計画 第一次 日本の伝統的な音楽がもつ旋律の特徴を感じ取って 歌い方を工夫することができる また ふしづくりをすることができる 1 2 日本の子もり歌を歌おう 子もり歌 2つの曲想を比べ 曲想を生かした歌い方を工夫する 副旋律を加えて演奏する 指定された5 音を使って 子もり歌の前奏を作る 作った前奏を発表し合って そのよさを聴き合う 曲想に合った歌い方 ふしづくりを工夫しようとしている (2) 観察 曲想に合わせて なめらかに演奏している (3) 観察 第 各地域に伝わる音楽を 日本のいろいろな地方の音楽を聴こう 日本の伝統的な 二 鑑賞して その特徴を捉 日本のいろいろな地方の音楽 音楽に関心を持っ 次 えることができる 3 日本の各地域に伝わる行事 祭りの音楽 て 意欲的に鑑賞 を鑑賞し その特徴を捉える している 4 日本の各地域に伝わる民謡を鑑賞し そ (1) 観察 の特徴を捉える 地域に伝わる 音楽の特徴を聞き 取っている (4) 観察 カード 第 旋律や拍子 リズムの ふるさとの音楽を合奏しよう 意欲的に表現活 三 特徴を捉えて 演奏に 八木節 動に取り組んでい 次 生かすことができる 5 範奏を聞いて 曲のイメージやリズムを る 捉える (1) 観察 リコーダーや鍵盤ハーモニカを使って演 曲想に合った演 奏する 奏の仕方や楽器選 6 旋律の特徴を捉え 自分が演奏するパー 択の工夫をして トを決める 合奏している 7 パートごとに分かれて練習する (2) 観察 本時 8 合奏して 曲にあった表現を工夫する
第 情景を思い浮かべなが 日本の歌を歌おう 曲想に合わせた 四 ら 気持ちを込めて歌う 9 冬げしき 歌い方を工夫して 次 ことができる 情景を思い浮かべながら 速度記号や強 いる 弱に気をつけて歌う (2) 観察 曲想に合わせた 10 スキーの歌 強弱やアクセント アクセントの意味を理解し 歌い方を工 をつけて歌って 夫して合唱する いる (3) 観察 5 本時の指導 (1) 活動名パートに分かれて練習しよう (2) ねらい 旋律や拍子 リズムの特徴を捉えて練習することができる ( 音楽的な感受や表現の工夫 ) (3) 授業の観点 練習において 児童が互いに協力して助け合い 互いの演奏を聴きあって表現を工夫するために グループ活動を取り入れたことは効果的であったか (4) 展開 ( 次ページ )
具体目標 学習活動 活動の支援と評価 学習への意欲を持つこ 1 既習の歌を歌唱する 本時への意欲が高まるように一 とができる まっかな秋 緒に歌い 明るい雰囲気づくり をする 学習のめあてを知り 2 学習のめあてを知り 本時 今までの学習を振り返り 本時 本時の見通しを持つこ の見通しを持つ の学習について話し合ったり とができる させる パートに分かれて練習しよう パートごとに教え合い協力して 練習するように声をかける 旋律やリズムの特徴を生かして 演奏できるよう促す 自分のパートのめあて 3 パートごとに めあてと 各パートに本時の目標を示し と活動内容を知ること 活動内容を知る 学習に取り組みやすくなる ができる よう支援する 資料準備拡大楽譜 曲想を生かした強さや 4 各パートに分かれて練習 集中して練習に取り組める 拡大 速さを工夫して演奏す し 曲想を生かした強さや速 よう 活動に配慮する 楽譜 ることができる さを工夫して演奏する リコーダー 鍵盤ハーモニカ めあて : スラーとスタッカー 必要に応じ 拍子を取りながら トをはっきり吹こう ゆっくりと練習するよう促す 曲の特徴であるスラーやスタッ カートを意識しながら練習す るように声をかける 指導者が一緒に演奏して 特徴 を知らせる 打楽器 めあて : 楽器を選んで 曲に 実際に使われている和楽器の 写真 合った音の出し方を 写真を見せ どんな音の楽器を スティ 考えよう 選べばよいか想像させる ック 楽器の叩き方も工夫するよう 助言する リズムパターンの掲示物を用意 カード し 見ながら練習できるように する
曲想に合った楽器を選ぶ 曲の雰囲気をつかめるように練習する グループの様子を発表してから合奏することができる 5 各グループが練習の感想を発表してから 合奏する 共通する事項 演奏に対して難しさを感じる児童に対しては 巡視時に難しく感じる点を尋ね 個別に支援する * 独特のリズムを演奏することに難しさを感じる児童がいる場合には 全員でことに焦点を当てる グループで速度を落として練習するなど 互いに助け合う工夫をするよう助言する 各グループに活動の良かった点を発表させることで 達成感や充実感を味わせたい 練習の途中経過であることを告げてから 合奏する際自分のグループ以外の演奏を聴きながら演奏するよう促す 次時には よりよい演奏とするために練習することを告げ 活動への意欲を持たせる 児童指導上の留意点 * 人権教育上の留意点 (5) 評価 曲に合う楽器を選択し 全体が調和するように工夫して聴き合うことができたか [ 観察 ]
音楽 八木節 5 年 組 番 さんのシート パート