06 資料2-1 SOF/VEL配合錠によるDAA不成功例の再治療と非代償性肝硬変治療(会議時口答修正反映4・5頁)

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要旨 平成 30 年 2 月 21 日新潟県福祉保健部 インターフェロンフリー治療に係る診断書を作成する際の注意事項 インターフェロンフリー治療の助成対象は HCV-RNA 陽性の C 型慢性肝炎又は Child-Pugh 分類 A の C 型代償性肝硬変で 肝がんの合併のない患者です 助成対象とな

07 資料2-2 全国DAA不成功例の拠点実態と対策

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肝疾患のみかた

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

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愛媛県肝炎治療特別促進事業実施要綱(改正案全文)

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

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C型肝炎の新規治療薬

C型肝炎の薬について

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

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ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全


消化器病市民向け

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

2.0 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 (TPC) 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : びらん性食道炎の患者を対象にした TAK-438 の 20 mg を 1 日 1 回経口投与したときの有効性及び安全性を 1 日 1 回経口投与

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レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特

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査を実施し 必要に応じ適切な措置を講ずること (2) 本品の警告 効能 効果 性能 用法 用量及び使用方法は以下のとお りであるので 特段の留意をお願いすること なお その他の使用上の注意については 添付文書を参照されたいこと 警告 1 本品投与後に重篤な有害事象の発現が認められていること 及び本品

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

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資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

針刺し切創発生時の対応

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

第1回肝炎診療ガイドライン作成委員会議事要旨(案)

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1. はじめに ステージティーエスワンこの文書は Stage Ⅲ 治癒切除胃癌症例における TS-1 術後補助化学療法の予後 予測因子および副作用発現の危険因子についての探索的研究 (JACCRO GC-07AR) という臨床研究について説明したものです この文書と私の説明のな かで わかりにくいと

Transcription:

第 19 回肝炎治療戦略会議平成 31 年 2 月 22 日資料 2-1 厚生労働省肝炎治療戦略会議 ソホスブビル / ベルパタスビル配合錠による DAA 不成功例の再治療と非代償性肝硬変治療 泉並木 武蔵野赤十字病院消化器科 Red Cross Hospital 0

COI 開示 発表者名 ( 全員 ): 泉 並木 演題発表に関連し 開示すべき COI 関係にある企業などとして 1 顧問 : 2 株保有 利益 : 3 特許使用料 : 4 講演料 : 5 原稿料 : 6 受託研究 共同研究費 : 7 奨学寄付金 : 8 寄付講座所属 : 9 贈答品などの報酬 : なしなしなし Gilead, AbbVie, MSD, なしなしなしなしなし Red Cross Hospital 1 1

本日の内容 ソホスブビル (SOF)/ ベルパタスビル (VEL) 配合錠 ( エプクルーサ 配合錠 ) による DAA 不成功例に対する治療成績 SOF/VEL 配合錠による非代償性肝硬変の治療成績 Red Cross Hospital 2

HCV の非構造蛋白領域と DAA の作用点 エプクルーサ配合錠は NS3/4A プロテアーゼ阻害薬を含有しない (PI フリー ) 非構造蛋白領域 NS2 NS3 NS4A NS4B NS5A NS5B NS3/4A プロテアーゼ阻害薬 NS5A 阻害薬 ポリメラーゼ阻害薬 シメプレビルアスナプレビルパリタプレビルグラゾプレビルグレカプレビル ダクラタスビルレジパスビルオムビタスビルエルバスビルピブレンタスビルベルパタスビル 非核酸型 ベクラブビル 核酸型 ソホスブビル エプクルーサ配合錠 Halfon,P et al. J Hepatol 2011;55: 192-206を参考に作図 Schinazi R, et al. Liver Int 2014;34(Suppl 1):69-78より改変日本肝臓学会肝炎診療ガイドライン作成委員会編 :C 型肝炎治療ガイドライン ( 第 6.2 版 ), 2018.10より改変 Red Cross Hospital 3

エプクルーサとは SOF NS5B 核酸型ポリメラーゼ阻害薬 Sofosbuvir (SOF) C 型肝炎のゲノタイプ 1~6 に有効 1 日 1 回内服, 400-mg 錠 SOF VEL NS5A 阻害薬 VEL Velpatasvir (VEL) ピコモルの濃度でゲノタイプ 1 6 に有効 耐性獲得が改善された第二世代 NS5A 阻害薬 SOF/VEL 合剤 毎日経口投与, 固定用量 (400/100 mg) Red Cross Hospital 4

DAA 不成功歴を有する例に対する 2 群間無作為比較 週 0 12 24 36 n=57 SOF/VEL + リバビリン SVR12 n=60 SOF/VEL + リバビリン SVR12 非盲検 ゲノタイプ1 型 : NS5A 阻害薬を含んだDAA 治療で不成功 ゲノタイプ2 型 : いずれのDAAでもよいので不成功になった人 患者は 1:1 に無作為割り付け SOF/VEL + RBV 12 or 24 週間 ゲノタイプと代償性肝硬変を層別化因子とした 主要評価項目 : SVR12 SOF/VEL + RBV 24 週間治療群は治療前の薬剤耐性変異と効果を解析 Izumi N et al. Hepatol Int, 2019 in press. 5

患者背景 SOF/VEL RBV 12 週 n=57 SOF/VEL RBV 24 週 n=60 平均年齢歳 ( 範囲 ) 62 (21-81) 63 (35-79) 男性例 (%) 23 (40) 27 (45) Asia 人例 (%) 57 (100) 60 (100) 平均 BMI, kg/m2 ( 範囲 ) 24 (18-33) 24 (18-36) 肝硬変 例 (%) 18(32) 24(18-36) ゲノタイプ 例 (%) 1 47 (82) 48 (80) 1a 2 (4) 1 (2) 1b 45 (79) 47 (78) 2 10 (18) 12 (20) IL28B CC, 例 (%) 23 (40) 27 (45) 平均 HCVRNA, log10iu/ml( 範囲 ) 6.3 (4.8-7.1) 6.1 (4.3-7.1) Red Cross Hospital 6

前治療で用いた DAA GT 1: NS5A 阻害薬 GT 2: DAAs 100 80 88 91 症例, % 60 40 20 0 84 95 DCV 15 3 14 95 LDV ダクラタスビルレディパスビル 3 95 Other 20 22 SOF 36 8 22 Other Red Cross Hospital 7

治療終了 12 週間後 HCVRNA 陰性化 (SVR 12) SVR12, % 100 80 60 40 82 SOF/VEL + RBV 12 Weeks (n=57) 24 Weeks (n=60) 97 85 98 92 70 20 0 47 57 58 60 40 47 47 48 7 10 Overall GT 1 GT 2 再燃 9 2 6 1 3 1 その他 1 1 11 12 Red Cross Hospital 8

代償性肝硬変の有無別効果 SOF/VEL + RBV 12 Weeks (n=57) 24 Weeks (n=60) 100 80 95 100 82 83 SVR12, % 60 40 20 0 32 39 37 39 No Cirrhosis 肝硬変なし 15 18 Cirrhosis 21 21 肝硬変あり Red Cross Hospital 9

耐性変異 (RAS) 別効果 100 SOF/VEL + RBV ゲノタイプ 1 12 Weeks (n=56) 24 Weeks (n=60) ゲノタイプ 2 84 98 100 85 82 100 78 90 ウイルス排除率 SVR12, % 80 60 40 20 0 32 38 41 42 L31any ± Other 35 41 39 39 Y93any ± Other 28 34 37 37 L31 + Y93 ± Other 7 9 9 10 L31any ± Other Red Cross Hospital 10

ベースラインに P32 欠損 (deletion) を有する例の効果 ゲノタイプ肝硬変前治療 DAAs ベースライン NS5A RASs SVR12 SOF/VEL+RBV 12 週間 1b No DCV+ASV L31F, P32del Yes 1b no DCV+ASV; GLE/PIB L31F, P32del Yes 1b No DCV+ASV L31L/V, P32del No SOF/VEL+RBV 24 週間 1b Yes SIM; DCV+ASV; LDV/SOF P32del Yes 1b Yes DCV+ASV P32del Yes Red Cross Hospital 11

有害事象 症例数, n (%) SOF/VEL + RBV 12 週間 n=57 SOF/VEL + RBV 24 週間 n=60 有害事象 46 (81) 45 (75) Grade 3 4 有害事象 0 4 (7) 重篤な有害事象 0 4 (7) 有害事象 薬剤に起因した重篤な有害事象 0 0 有害事象による中止 1 (2)* 2 (3) 死亡 0 0 検査値以上 Grade 3 4 6 (11) 16 (27) 中止に至った有害事象 ; 発疹 肝血管肉腫 うつ Red Cross Hospital 12

10% 以上にみられた自覚症状の有害事象 症例, 例数 (%) SOF/VEL + RBV 12 週間 n=57 SOF/VEL + RBV 24 週間 n=60 上気道炎症状 20 (35) 13 (22) 貧血 14 (25) 13 (22) 頭痛 11 (19) 2 (3) Red Cross Hospital 13

C 型非代償性肝硬変患者を対象とした国内第 3 相臨床試験 Red Cross Hospital 14

非代償性肝硬変に対する 2 群間無作為比較 対象は Child-Pugh(CP) スコア 7~12 の C 型非代償性肝硬変を有する 20 歳以上の男性または妊娠 / 授乳中ではない女性とした C 型非代償性肝硬変を有する患者 102 例 無作為化 1:1 エプクルーサ配合錠群 51 例 エプクルーサ配合錠 + RBV 群 51 例 SVR12 SVR12 : C 型非代償性肝硬変における本剤とリバビリンとの併用は国内未承認 以降は 承認を受けた用法 用量の成績のみを紹介している 0 12 24( 週 ) Red Cross Hospital 15

患者背景 1 年齢中央値 ( 範囲 ) エプクルーサ配合錠 12 週投与群 (n=51) 67 歳 (43~82) 65 歳 29 例 (56.9%) 男性 18 例 (35.3%) BMI( 平均値 ± 標準偏差 ), kg/m 2 26.5±4.37 IL28B CC 遺伝子型 1 33 例 (64.7%) HCV RNA 量 ( 平均値 ± 標準偏差 ),( 範囲 ), log 10 IU/mL 5.7±0.70(3.7~7.1) HCV RNA 5 log 10 IU/mL 43 例 (84.3%) ALT 値中央値 (25パーセンタイル~75パーセンタイル), U/L 37(27~53) egfr(cg 式 2 )( 平均値 ± 標準偏差 ), ml/min 93.1±36.08 HCV 治療歴 なし 27 例 (52.9%) あり 3 24 例 (47.1%) Red Cross Hospital 16

患者背景 2 Child-Pugh(CP) 分類は 78.4% が B であった CP 分類 MELD スコア * ジェノタイプ エプクルーサ配合錠 12 週投与群 (n=51) CP-A [5-6] 1 例 (2.0%) CP-B [7-9] 40 例 (78.4%) CP-C [10-12] 10 例 (19.6%) < 10 10 例 (19.6%) 10-15 36 例 (70.6%) 16-20 4 例 (7.8%) 21-25 0 例 > 25 1 例 (2.0%) 1 41 例 (80.4%) 1a 1 例 (2.0%) 1b 40 例 (78.4%) 2 9 例 (17.6%) 2( 未確定 ) 5 例 (9.8%) 2a/2c 2 例 (3.9%) 2b 2 例 (3.9%) 3 1 例 (2.0%) 3b 1 例 (2.0%) Red Cross Hospital 17

エプクルーサ投与完遂率 患者全員が 12 週間のエプクルーサ配合錠の投与を完遂した 治療完遂 100%(51/51) Red Cross Hospital 18

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] SVR12 率 * SVR12 率は全体で 92.2% GT1 で 95.1% であった SVR12 率 * ( 主要評価項目 ) S V R 12 率 (%) 100 80 60 40 20 0 92.2% 95.1% 47/51 * 投与終了 12 週間後のウイルス持続陰性化率 80.0% 39/41 8/10 全体 GT1 GT1 以外 [CP スコア 7~12] S V R 12 率 ジェノタイプ別 SVR12 率 * ( サブグループ解析 ) (%) 100 80 60 40 20 0 社内資料 : 承認時評価資料 ( 国内第 3 相臨床試験 :GS-US-342-4019) Takehara T, et al. J Gastroenterol 2018 Sep 10. doi: 10.1007/s00535-018-1503-x. [Epub ahead of print] 利益相反 : 本研究はギリアド サイエンシズ, Inc. の資金提供および支援により行われた Red Cross Hospital 19

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] 年齢別 SVR12 率 * ( サブグループ解析 ) 65 歳以上の高齢者において SVR12 率は 96.6% であった (%) 100 80 96.6% 86.4% * 投与終了 12 週間後のウイルス持続陰性化率 単独投与群 S V R 12 率 60 40 20 0 19/22 28/29 65 歳未満 65 歳以上 社内資料 : 承認時評価資料 ( 国内第 3 相臨床試験 :GS-US-342-4019) Takehara T, et al. J Gastroenterol 2018 Sep 10. doi: 10.1007/s00535-018-1503-x. [Epub ahead of print] 利益相反 : 本研究はギリアド サイエンシズ, Inc. の資金提供および支援により行われた Red Cross Hospital 20

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] ベースライン時 CP 1 分類別 SVR12 率 * ( サブグループ解析 ) CP-B で SVR12 率は 95.0% CP-C で 80.0% であった S V R 12 率 (%) 100 80 60 40 20 0 1/1 95.0% 80.0% 38/40 8/10 CP-A 2 CP-B CP-C [CPスコア12 以下 ] * 投与終了 12 週間後のウイルス持続陰性化率 1 Child-Pugh 2 スクリーニング時 ( 投与開始 28 日前まで ) に CP-B と判定されたが ベースライン時に CP-A であった症例 単独投与群 社内資料 : 承認時評価資料 ( 国内第 3 相臨床試験 :GS-US-342-4019) Takehara T, et al. J Gastroenterol 2018 Sep 10. doi: 10.1007/s00535-018-1503-x. [Epub ahead of print] 利益相反 : 本研究はギリアド サイエンシズ, Inc. の資金提供および支援により行われた Red Cross Hospital 21

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] ウイルス学的転帰 ( 副次評価項目 ) 投与期間中のウイルス学的治療不成功は認められず 再燃は 4 例であった 単独投与群 SVR12 ウイルス学的治療不成功 再燃例 試験完了 全体 (n=51) 47/51 (92.2%) 4/51 (7.8%) 4/51 (7.8%) 4/51 (7.8%) GT1 (n=41) 39/41 (95.1%) 2/41 (4.9%) 2/41 (4.9%) 2/41 (4.9%) GT1 以外 (n=10) 8/10 (80.0%) 2/10 (20.0%) 2/10 (20.0%) 2/10 (20.0%) 投与中止 0/0 0/0 0/0 投与期間中のウイルス学的治療不成功 0/51 0/41 0/10 その他 0/51 0/41 0/10 社内資料 : 承認時評価資料 ( 国内第 3 相臨床試験 :GS-US-342-4019) Takehara T, et al. J Gastroenterol 2018 Sep 10. doi: 10.1007/s00535-018-1503-x. [Epub ahead of print] 利益相反 : 本研究はギリアド サイエンシズ, Inc. の資金提供および支援により行われた Red Cross Hospital 22

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] ベースライン時の NS5A 耐性変異 有無別 SVR12 率 ( サブグループ解析 ) ( その他の有効性評価項目 ) NS5A 耐性変異 (RAS) の検出された患者において SVR12 率は 82.4% であった 単独投与群 ( 耐性解析対象集団 ) SVR12 97.1% NS5A RAS なし 66.7%(34/51) NS5A RAS あり 33.3%(17/51) SVR12 82.4% 33/34 14/17 15% カットオフ GT1 で Y93H のある 7 例全員 GT2 で L31M のある症例 7 例中 6 例が SVR12 を達成した ベースライン時に核酸型 NS5B 阻害薬に対して RAS ありの症例はいなかった 社内資料 : 承認時評価資料 ( 国内第 3 相臨床試験 :GS-US-342-4019) Takehara T, et al. J Gastroenterol 2018 Sep 10. doi: 10.1007/s00535-018-1503-x. [Epub ahead of print] 利益相反 : 本研究はギリアド サイエンシズ, Inc. の資金提供および支援により行われた Red Cross Hospital 23

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] SVR12 達成例における CP 1 分類の変化 ( 投与終了後 12 週時 ) ( 副次評価項目 ) 参考情報 SVR12 達成例 47 例のうち 10 例は CP-B から CP-A となった CP-B CP-C 2.1% (1/47) CP-B CP-A CP-C CP-B 23.4% (11/47) 内訳 CP-B CP-A 10 例 CP-C CP-B 1 例 単独投与群 内訳 CP-A 2 CP-A 1 例 CP-B CP-B 27 例 CP-C CP-C 7 例 不変 74.5% (35/47) 1 Child-Pugh 2 スクリーニング時 ( 投与開始 28 日前まで ) に CP-B と判定されたが ベースライン時に CP-A であった症例 社内資料 : 承認時評価資料 ( 国内第 3 相臨床試験 :GS-US-342-4019) Takehara T, et al. J Gastroenterol 2018 Sep 10. doi: 10.1007/s00535-018-1503-x. [Epub ahead of print] 利益相反 : 本研究はギリアド サイエンシズ, Inc. の資金提供および支援により行われた Red Cross Hospital 24

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] SVR12/24 達成例 1 における CP 2 分類の変化 ( 副次評価項目 ) 参考情報 CP-BでSVR12/24 達成例のうち31.6% が投与終了後 24 週時にCP-Aとなり CP-Cの8 例中 5 例がCP-Bとなった ベースラインCP-Bの患者の推移 (n=38) (%) 100 80 60 40 20 0 0 2.6 5.3 100 0 ベースライン 71.1 63.2 26.3 投与終了後 12 週時 31.6 投与終了後 24 週時 CP-C CP-B CP-A ベースライン CP-A 3 の患者の推移 ベースライン 1 SVR12 達成例と SVR24 達成例は一致 2 Child-Pugh 3 スクリーニング時 ( 投与開始 28 日前まで ) に CP-B と判定されたが ベースライン時に CP-A であった症例 投与終了後 12 週時 ベースライン CP-C の患者の推移 単独投与群 投与終了後 24 週時 CP-C 0 0 CP-B 0 0 CP-A 1 1 1 ベースライン 投与終了後 12 週時 投与終了後 24 週時 CP-C 8 7 3 CP-B 1 5 CP-A 0 0 社内資料 : 承認時評価資料 ( 国内第 3 相臨床試験 :GS-US-342-4019) Takehara T, et al. J Gastroenterol 2018 Sep 10. doi: 10.1007/s00535-018-1503-x. [Epub ahead of print] 利益相反 : 本研究はギリアド サイエンシズ, Inc. の資金提供および支援により行われた Red Cross Hospital 25

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] 副作用 エプクルーサ配合錠 12 週間投与群の 51 例中 9 例 (17.6%) に副作用が認められた 主な副作用は 発疹 2 例 (3.9%) 等であった ( 承認時 ) 死亡例及び投与中止に至った有害事象は認められなかった 重篤な有害事象として 肝性脳症 1 例 胃癌 1 例 直腸腺癌 1 例 食道静脈瘤 1 例 重篤な副作用として胃癌 1 例が認められた 安全性評価対象例数 副作用発現症例数 副作用発現症例率 51 例 9 例 17.6% エプクルーサ配合錠 12 週間投与群 全体 CP-B CP-C 副作用発現例数 (%) 9( 17.6%) 8( 19.5%) 1( 10.0%) 副作用の種類 例数 (%) 一般 全身障害および投与部位の状態 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 末梢性浮腫 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 感染症および寄生虫症 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 膀胱炎 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 良性 悪性および詳細不明の新生物 ( 嚢胞およびポリープを含む ) 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 胃癌 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 神経系障害 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 頭痛 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 腎および尿路障害 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 頻尿 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 呼吸器 胸郭および縦隔障害 2( 3.9%) 2( 4.9%) 0 口腔咽頭不快感 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 口腔咽頭痛 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 皮膚および皮下組織障害 2( 3.9%) 1( 2.4%) 1( 10.0%) 発疹 2( 3.9%) 1( 2.4%) 1( 10.0%) 血管障害 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 高血圧 1( 2.0%) 1( 2.4%) 0 社内資料 : 承認時評価資料 ( 国内第 3 相臨床試験 :GS-US-342-4019) Takehara T, et al. J Gastroenterol 2018 Sep 10. doi: 10.1007/s00535-018-1503-x. [Epub ahead of print] 利益相反 : 本研究はギリアド サイエンシズ, Inc. の資金提供および支援により行われた Red Cross Hospital 26

国内第 3 相臨床試験 [C 型非代償性肝硬変例 ] 死亡例 ( エプクルーサ配合錠 +RBV 投与群 ) エプクルーサ配合錠 +RBV12 週間投与群において 3 例の死亡が報告された 治験責任医師により治験薬と関連なしと判断された 治療群 CP 分類原因コメント エプクルーサ +RBV 12 週間投与群 エプクルーサ +RBV 12 週間投与群 CP-C CP-C 細菌性敗血症 肝細胞癌 59 歳 女性 食道静脈瘤の病歴を有しており エプクルーサ配合錠 +RBV 12 週間投与群にランダム割付けされた Day 2 に食道静脈瘤出血 (Grade 3 重篤な有害事象 ) により入院し 同日に RBV の投与を中止した SOF/VEL は Day 2 から Day 8 まで休薬し Day 43 に中止した 入院継続中の投与終了後 Day 2 に急性腎障害 (Grade 2 重篤な有害事象 ) を発現し 投与終了後 Day 5 に細菌性敗血症 (Grade 4 重篤な有害事象 ) により死亡した 51 歳 男性 エプクルーサ配合錠 +RBV 12 週間投与群にランダム割付けされた 投与終了後 Day 70 に試験治療下外での肝細胞癌 (Grade 3 重篤な有害事象 ) を発現し 当該事象により投与終了後 Day 155 に死亡した 治験薬との関連 ( 治験責任医師 ) なし なし エプクルーサ +RBV 12 週間投与群 CP-C 胃静脈瘤出血 67 歳 男性 胃静脈瘤の病歴を有しており エプクルーサ配合錠 +RBV 12 週間投与群にランダム割付けされた Day 50 に胃静脈瘤出血 (Grade 3) により治験薬の投与を中止し 当該事象により投与終了後 Day 17 に死亡した なし Red Cross Hospital 27

まとめ : C 型非代償性肝硬変に対する国内第 3 相臨床試験 有効性 忍容性 C 型非代償性肝炎患者において エプクルーサ配合錠 12 週間投与により SVR12 率 92.2% という高い有効性が得られた 肝予備能 ALT 総ビリルビン等の改善が認められ 海外臨床試験と同様に SVR24 達成患者の 36% で投与終了後 24 週までに CP 分類の改善が認められた 忍容性 エプクルーサ配合錠単独投与群の全例が治療を完遂した エプクルーサ配合錠はアンメットメディカルニーズとして残された課題であった C 型非代償性肝炎患者を対象とした国内第 3 相臨床試験において 高い有効性と良好な忍容性を示した Red Cross Hospital 28