法人の減価償却制度の改正に関するQ&A

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平成19年度 法人の減価償却制度の改正のあらまし


N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

損金経理と積立金経理の違い ( 圧縮超過額がない場合の基本構造 ) 例 A 社は 50の国庫補助金を得て 100で機械を取得した なお A 社の経常利益は 100 である * 仕訳の違い ( 単位 : 百万円 ) 損金経理積立金経理 補助金受贈と機械取得時の仕訳 ( 両者とも同じ ) 現金預金 50

法人税 faq

作成する申告書 還付請求書等の様式名と作成の順序 ( 単体申告分 ) 申告及び還付請求を行うに当たり作成することとなる順に その様式を示しています 災害損失の繰戻しによる法人税 額の還付 ( 法人税法 805) 仮決算の中間申告による所得税 額の還付 ( 法人税法 ) 1 災害損失特別勘

減価償却資産台帳の入力マニュアル

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改正 ( 事業年度の中途において中小企業者等に該当しなくなった場合等の適用 ) 42 の 6-1 法人が各事業年度の中途において措置法第 42 条の6 第 1 項に規定する中小企業者等 ( 以下 中小企業者等 という ) に該当しないこととなった場合においても その該当しないこととなった日前に取得又

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税額控除限度額の計算この制度による税額控除限度額は 次の算式により計算します ( 措法 42 の 112) 税額控除限度額 = 特定機械装置等の取得価額 税額控除割合 ( 当期の法人税額の 20% 相当額を限度 ) 上記算式の税額控除割合は 次に掲げる区分に応じ それぞれ次の割合となります 特定機械

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下では特別償却と対比するため 特別控除については 特に断らない限り特定の機械や設備等の資産を取得した場合を前提として説明することとします 特別控除 内容 個別の制度例 特定の機械や設備等の資産を取得して事業の用に供したときや 特定の費用を支出したときなどに 取得価額や支出した費用の額等 一定割合 の

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128 Z E I K E I T S U S H I N 10. 3

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平成23年度税制改正の主要項目

Microsoft Word - 02手引(説明).doc


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目 次 問 1 法人税法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 1 問 2 租税特別措置法における当初申告要件及び適用額の制限に関する改正の概要 3 問 3 法人税法における当初申告要件 ( 所得税額控除の例 ) 5 問 4 法人税法における適用額の制限 ( 所得税額控除の例 ) 6

試験研究費 9,, 7,, Check7 14,, 14,, Check8 7,, 2,, 14,, 6,, 6,, 税務弘報

第4期電子公告(東京)

Ⅱ 減免措置の内容 Ⅰ 減免措置の適用要件 を満たす場合には 災害減免法により以下のとおり相続税等が減免されます 災害減免法による相続税等の減免措置は 1 申告期限前に被害を受けた場合 と 2 申告期限後に被害を受けた場合 とでその内容が異なります なお この申告期限は 国税通則法 又は 東日本大震

平成20年2月

日本基準基礎講座 有形固定資産

財務諸表の知識 ( 税務含む ) 問題 1 配点 20 点 ( 各 2 点 ) 以下の解答欄に指定された減価償却費の額を解答してください 減価償却とは 使用することによってその価値が減少する資産 ( 減価償却資産 ) の取得価額をその使用 可能期間に費用配分する計算手続きです 減価償却資産の償却方法

CONTENTS 第 1 章法人税における純資産の部の取扱い Q1-1 法人税における純資産の部の区分... 2 Q1-2 純資産の部の区分 ( 法人税と会計の違い )... 4 Q1-3 別表調整... 7 Q1-4 資本金等の額についての政令の規定 Q1-5 利益積立金額についての政

平成 23 年 12 月改正 得者等 といいます ) で 次のⅰ 又はⅱ のいずれかに該当する者とされていました ( 旧所法 231の 2 1 旧所規 101) ⅰ その年の前々年分の確定申告書若しくは修正申告書を提出している者又はその年の前々年分の所得税につきその年の前年 12 月 31 日以前に

Microsoft Word - 第4回固定資産取引:問題

198 第 3 章 減価償却資産の取得価額 キーワード ソフトウエアに係る取得価額購入したソフトウエアの取得価額は 1 当該資産の購入の代価と 2 当該資産を事業の用に供するために直接要した費用との合計額とされています 引取運賃 荷役費 運送保険料 購入手数料 関税 その他の当該資産の購入のために要

対応別表一覧表

収益事業開始届出 ( 法人税法第 150 条第 1 項 第 2 項 第 3 項 ) 1 収益事業の概要を記載した書類 2 収益事業開始の日又は国内源泉所得のうち収益事業から生ずるものを有することとなった時における収益事業についての貸借対照表 3 定款 寄附行為 規則若しくは規約又はこれらに準ずるもの

Q1: 種類別明細書における太陽光発電設備の取得年月日はいつになりますか? Ans: 太陽光設備の所有権を取得し かつ 事業の用に供することができる状態となった時期 ( 基本的に売電事業を開始した月 ) が取得年月となります 太陽光発電設備を購入した日が 必ずしも取得年月日であるとは限りませんので注

利益積立金額第 10 章税法上の資本の部 第 2 節利益積立金額 利益積立金額とは 法人の所得の金額のうち留保されているものをいう ( 法 21 十八 ) この利益積立金額は 法人の所得として課税済みの金額であり それが株主等に配当等された場合には二重課税の調整を要し また 特定同族会社の留保金課税

スライド 1

第28期貸借対照表

法人税 faq

Ⅰ 法人関連税制 1 減価償却制度 2 年連続の大改正になった背景 減価償却制度については 平成 19 年度税制改正により 残存価額および償却可能限度額の取扱いが廃止される大改正が行われ 定率法はいわゆる 250% 定率法 と呼ばれる従来にない新しい計算の仕組みが採用されました そして平成 20 年

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Microsoft Word - メルマガQ&A(23.8.1問2)利益剰余金の資本組入(父確認中)

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

「図解 外形標準課税」(仮称)基本構想

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租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

前期に販売した商品を当期に修理する場合 前期末に設定した商品保証引当金を取り崩 す つまり借方に商品保証引当金を 50,000 計上する 差額の 30,000 は商品保証費とする (3) 資本金 資本準備金の問題当座預金に払い込まれた金額は次のように計算される 2,000 株 4,000 = 8,0

図 1図 1 期間損益 (P/L) (1) 発生費用 (2) 期間費用 期間収益 収益獲得の 財貨 用役の 選択 ための犠牲 費消 (80 個分の費用 ) 因果関係 (100 個製造 ) 発生主義 費用収益対応の原則 当期の収益 ( 成果 ) (80 個販売 ) 実現主義 当期に発生した発生費用 (

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. 減価償却の仕組みを理解する 60 定率法 定額法など減価償却の方法を理解しましょう. 有価証券の整理をする 68 有価証券一覧表に 購入売却のつど その取引内容を記載していくと 決算業務の際に便利です. 受取配当金を集計する 78 有価証券の整理後 受取配当金と源泉所得税を集計し 申告書作成の準

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2/15 ZOUKA.TXT 償却資産種類別明細書 ( 増加資産 ) 1 役所コード A 更正区分 N 余白 資産コード _ 地区 穿 孔 方 法 "MZ" 固定 "2" 固定 5 資産コード _ 義務者コード _ 余白 N 12-1

国家公務員共済組合連合会 民間企業仮定貸借対照表 旧令長期経理 平成 26 年 3 月 31 日現在 ( 単位 : 円 ) 科目 金額 ( 資産の部 ) Ⅰ 流動資産 現金 預金 311,585,825 未収金 8,790,209 貸倒引当金 7,091,757 1,698,452 流動資産合計 3

別表五(一) 利益積立金額及び資本金等の額の計算に関する明細書


法人単位貸借対照表 平成 29 年 3 月 31 日現在 第三号第一様式 ( 第二十七条第四項関係 ) 法人名 : 社会福祉法人水巻みなみ保育所 資産の部当年度末前年度末 増減 負債の部当年度末前年度末 流動資産 23,113,482 23,430, ,370 流動負債 5,252,27

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別表六 ( 一 ) 所得税額の控除に関する明細書 1 この明細書の用途この明細書は 法人が当期中に支払を受ける利子及び配当等並びに懸賞金等及び償還差益について課された所得税の額について 法第 68 条第 1 項 (( 所得税額の控除 ))( 復興財源確保法第 33 条第 2 項 (( 復興特別所得税

2. 中小企業のための主な優遇制度 注 : 各項目に付記している番号は 関連する参考資料です 番号に対応する資料名などは 5~6 ページに掲載していますのでご参照ください [1] 中小法人等 に適用される主な優遇制度 紙面の都合により ここでは制度の種類と それに関連する参考資料の番号を紹介していま

1 特別償却の適用例 コネクテッド インダストリーズ税制 (IoT 税制 ) よくあるご質問補足資料 例 ) a. 5,000 万円の課税対象設備を購入 ( 対象設備の法定耐用年数は 5 年とする ただし の計算法は 定額法 とする ) 5,000 万円 5 年 = 1000 万円 b. 当年度で

1―3

第 21 期貸借対照表 平成 29 年 6 月 15 日 東京都千代田区一番町 29 番地 2 さわかみ投信株式会社 代表取締役社長澤上龍 流動資産 現金及び預金 直販顧客分別金信託 未収委託者報酬 前払費用 繰延税金資産 その他 固定資産 ( 有形固定資産 ) 建物 器具備品 リース資産 ( 無形

平成 28 年度社会福祉法人七施会 財務諸表に対する注記 ( 法人全体用 ) 1. 継続事業の前提に関する注記該当なし 2. 重要な会計方針 (1) 有価証券の評価方法 1 満期保有目的の債券以外の有価証券原価法 (2) 固定資産の減価償却方法 1 有形固定資産定額法 2 無形固定資産定額法 3リー

問題 12 取替法 次の取引の仕訳を示しなさい ⑴ 取替資産である鉄道のレールの一部を新品に取替えた 代金 480,000 円は月末に支払う ⑵ 円で20 個を取替えた 代金は小切手を振出して支払った ⑴ ⑵ 問題 12 問題 13 設備投資

営 業 報 告 書

目次 ページ はじめに 奄美群島の税制特例制度 ( 国税 ) の概要 対象となる業種 対象となる設備投資 事業者 設備投資の規模等の要件 他の国税の優遇措置との比較 ( 例 : 過疎税制 ) 奄美群島の税制特例制度 ( 地方税 ) の概要奄美群島税制まとめ

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Microsoft Word - 不動産ファンドに関する国際財務報告基準 第6回.doc

移行認定の申請書類目次

(3) 提出先城里町役場税務課固定資産税 G 茨城県東茨城郡城里町石塚 内線 123 (4) 申告の対象となる資産毎年 1 月 1 日現在において 事業の用に供することができる資産です 次の資産も申告が必要になります 1 償却済資産 ( 耐

定期金に関する権利の評価(定期金給付事由が発生しているもの)

基本財産及びその他の固定資産 ( 有形 無形固定資産 ) の明細書 ( 自 ) 平成 28 年 4 月 1 日 ( 至 ) 平成 29 年 3 月 31 日 別紙 3(8) 社会福祉法人名 ( 社 ) そら 全体 拠点区分名 とわえもあ ( 単位 : 円 ) 資産の種類及び名称 基本財産 ( 有形固

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡損)編

1 繰越控除適用事業年度の申告書提出の時点で判定して 連続して 提出していることが要件である その時点で提出されていない事業年度があれば事後的に提出しても要件は満たさない 2 確定申告書を提出 とは白色申告でも可 4. 欠損金の繰越控除期間に誤りはないか青色欠損金の繰越期間は 最近でも図表 1 のよ

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

所有者の住所 所在地及び電話番号を記入してください はじめから住所等が印字されているもので変更がある場合は二重線で修正してください ふりがな 所有者氏名 もしくは名称及 住所所び代表者名を記入した上で捺又は納税通知印してください 書送付先はじめから氏名等が印字され有 ふりがな ているもので変更がある

「平成20年版 法人税申告書の記載の手引」別表五(一)

1―3

第 14 期 ( 平成 30 年 3 月期 ) 決算公告 平成 30 年 6 月 21 日 東京都港区白金一丁目 17 番 3 号 NBF プラチナタワー サクサ株式会社 代表取締役社長 磯野文久

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3. 改正の内容 法人税における収益認識等について 収益認識時の価額及び収益の認識時期について法令上明確化される 返品調整引当金制度及び延払基準 ( 長期割賦販売等 ) が廃止となる 内容改正前改正後 収益認識時の価額をそれぞれ以下とする ( 資産の販売若しくは譲渡時の価額 ) 原則として資産の引渡

Ⅲ 決算のための諸帳簿の整理既に記帳されている収入や経費の中には 例えば 前受金や前払経費のように本年分の収入金額や必要経費にならないものがありますし また まだ記帳されていないものであっても 例えば 未収入金や未払経費のように本年分の収入金額や必要経費になるものがあります そこで このようなものが

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賃貸契約期間契約開始の年月 ( 契約更新のときは その年月 ) 及び契約終了の年月を記入します 本 必要経費の各科目の具体例 科目具体例 給料賃金 賃貸している建物などの管理や賃貸料の集金に従事している使用人に支払う給料 減価償却費 7 賃貸している建物 建物附属設備 構築物などの償却費 貸 倒 金

H1-4

再調達原価 2 ( 地積 地目別平均単価 ( 別表 1 ) によって評価します ( イ ) 昭和 60 年度以後 (1985 年 4 月 1 日以後 ) に取得したもの取得原価 3 によって評価します 取得原価が不明なものは 再調達原価で評価しますが 無償で移管を受けた道路等の敷地は 備忘価額 1

措置法第 69 条の 4(( 小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例 )) 関係 ( 被相続人等の居住の用に供されていた宅地等の範囲 ) 69 の 4-7 措置法第 69 条の 4 第 1 項に規定する被相続人等の居住の用に供されていた宅地等 ( 以下 69 の 4-8 までにおいて 居

目   次

実務特集1. 寄附修正 Ⅰ はじめに グループ法人税制 100% グループ内の法人間での譲渡損益の繰り延べ 100% グループ内の法人間の寄附 ( 以上 2010 年 11 月号 ) 100% グループ内の法人間の寄附 ( 寄附修正 ) 支配関係 完全支配関係の判定 100% グループ内の法人のステ

----- 目 次 概要 P. 1 台帳 一覧 予定額一覧 改定履歴 P. 2 固定資産台帳 ( 一 ) P. 156 固定資産台帳 ( 二 ) P. 159 マスター 償却資産台帳 P. 160 一括償却資産一覧 P. 162 会社基本情報の登録 P. 6 リース資産一覧 P. 163

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1 償却資産とは 会社や個人で工場や商店等を経営している方が所有する 事業の用に供している構築物 機械 器具 備品 などであって 法人税法又は所得税法において損金又は経費に算入される減価償却の対象となる資産となります 償却資産の具体例 受変電設備 屋外電気設備 広告塔 看板 フェンス 門 塀 植栽な

平成21年度 固定資産税(償却資産)

計算式 1 1 建物の価額 ( 固定資産税評価額 ) =2 長期居住権付所有権の価額 +3 長期居住権の価額 2 長期居住権付所有権の価額 ( 注 1) =1 固定資産税評価額 法定耐用年数 ( 経過年数 + 存続年数 ( 注 3)) 法定耐用年数 ( 注 2) 経過年数 ライプニッツ係数 ( 注


償却資産申告書(償却資産課税台帳)の書き方

Transcription:

...4...5...6...6...7...8...9...10... 11... 11 1

...12...12...13...14...16...17...18...19...19 2

...20...20...21...22...23...24... 24... 27... 30... 32 3

4

5

1,000,000 900,000 800,000 700,000 600,000 500,000 400,000 300,000 200,000 100,000 100,000 100,000 100,000 100,000 100,000 100,000 100,000 100,000 100,000 99,999 900,000 800,000 700,000 600,000 500,000 400,000 300,000 200,000 100,000 1 6

1,000,000 750,000 562,500 421,875 316,407 237,306 177,980 133,485 88,902 44,319 250,000 187,500 140,625 105,468 79,101 59,326 44,495 33,371 22,225 11,079 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,583 44,583 (44,583) 250,000 187,500 140,625 105,468 79,101 59,326 44,495 44,583 44,583 44,318 750,000 562,500 421,875 316,407 237,306 177,980 133,485 88,902 44,319 1 7

12 8

(Q7) 定率法を採用している場合において 当期の中途で事業の用に供した資産があるときには 償却保証額に満たないこととなるかどうかを比較する金額は 定率法により計算した金額を当期の事業供用月数で按分した金額によるのでしょうか それとも定率法により計算した金額 ( 月数按分前の金額 ) によるのでしょうか (A) 事業年度の中途で事業の用に供した減価償却資産の償却限度額は 特例計算として その採用している償却方法が定率法である場合には 定率法により計算した金額を当該事業年度の月数で除し これにその事業の用に供した日から当該事業年度終了の日までの期間の月数を乗じて計算した金額によることとされています ( 令 591 一 ) ところで 定率法は 当該減価償却資産の期首帳簿価額にその償却費が毎年一定の割合で逓減するように当該資産の耐用年数に応じた償却率を乗じて計算した金額 を各事業年度の償却限度額とし 当該計算した金額が償却保証額に満たない場合 には 改定取得価額にその償却費がその後毎年同一となるように当該資産の耐用年数に応じた改定償却率を乗じて計算した金額 を各事業年度の償却限度額として償却する方法とされています ( 令 48の21 二ロ ) すなわち 償却保証額に満たないこととなるかどうかを比較する金額は 定率法による償却限度額を計算するための一過程として 期首帳簿価額に 定率法の償却率 を乗じて計算した金額となります また 当期の中途で事業の用に供した減価償却資産の償却限度額については その過程を経て求められた償却限度額に相当する金額を月数按分することとなります 具体的な計算例は次のとおりです 事業年度 : 平成 19 年 4 月 1 日 ~ 平成 20 年 3 月 31 日取得資産 : 器具及び備品取得年月日 : 平成 20 年 3 月 15 日 ( 取得と同時に事業供用 ) 取得価額 :2,000,000 円損金に計上した当期償却額 :417,000 円当期末の帳簿記載金額 :1,583,000 円耐用年数 :6 年 ( 定率法の償却率 :0.417 改定償却率:0.500 保証率:0.05776) 定率法により計算した金額 2,000,000 円 0.417=834,000 円 1 償却保証額 2,000,000 円 0.05776=115,520 円 2 償却保証額 2との比較は1の金額により行うこととなるため 償却保証額に満たないこととならない 834,000 円 115,520 円 当期の償却限度額 1 834,000 円 =69,500 円 12 9

1,000,000 715,000 511,225 365,527 261,353 186,868 133,611 82,738 31,865 250,000 178,750 127,806 91,381 65,338 46,717 33,402 20,684 7,966 35,000 25,025 17,892 12,793 9,147 6,540 4,676 2,895 1,115 285,000 203,775 145,698 104,174 74,485 53,257 38,078 23,579 9,081 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,480 44,626 44,626 44,626 6,247 6,247 6,247 50,873 50,873 (50,873) 285,000 203,775 145,698 104,174 74,485 53,257 50,873 50,873 31,864 715,000 511,225 365,527 261,353 186,868 133,611 82,738 31,865 1 10

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60 12

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1,000,000 1,500,000 650,000 5,000,000 5,000,000 1,000,000 1,500,000 7,500,000 7,500,000 10750,000 750,000 650,000 650,000 17

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(5) 別表十六 ( 五 ) 取替法 取替法による償却額の計算をする場合において 平成 19 年 3 月 31 日以前取得分の取替資産について旧定額法と旧定率法の償却額の計算欄が 平成 19 年 4 月 1 日以後取得分の取替資産について定額法と定率法の償却額の計算欄が それぞれ設けられています 別表十六関係 減価償却資産の償却額の計算に関する明細書 ( 一部抜粋 ) 改正前別表十六 ( 一 ) 定額法又はリース期間定額法 別表十六 ( 二 ) 定率法 別表十六 ( 三 ) 生産高比例法 別表十六 ( 四 ) 取替法 改正後別表十六 ( 一 ) 旧定額法又は定額法 別表十六 ( 二 ) 旧定率法又は定率法 別表十六 ( 三 ) 旧生産高比例法又は生産高比例法 別表十六 ( 四 ) 旧国外リース期間定額法若しくは旧リース期間定額法又はリース期間定額法 別表十六 ( 五 ) 取替法 ( 注 ) 上記の各々の別表十六の記載の仕方についてのお問い合わせがある場合は 税務相談室又は最寄りの税務署の法人課税部門にお尋ねください (Q25) 改正後の申告書別表十六の具体的な記載例を教えてください (A) 減価償却資産に係る具体的な設例と申告書別表十六の記載例は 次のとおりです ⑴ 別表十六( 一 ) 旧定額法又は定額法による減価償却資産の償却額の計算に関する明細書 の記載例 設例 法人名 :( 株 )A 製作所事業年度 : 平成 19 年 4 月 1 日 ~ 平成 20 年 3 月 31 日減価償却資産の内訳 1 建物 ( 金属造 倉庫用その他のもの ) 耐用年数 :24 年 ( 旧定額法の償却率 :0.042) 取得年月日 : 昭和 53 年 4 月 10 日取得価額 53,000,000 円前期末の帳簿記載金額 2,650,000 円損金に計上した当期償却額 529,999 円当期末の帳簿記載金額 2,120,001 円 2 建物 ( 鉄骨鉄筋コンクリート造 事務所用 ) 耐用年数 :50 年 ( 旧定額法の償却率 :0.020 定額法の償却率:0.020) 取得年月日 : 平成元年 4 月 25 日 24

取得価額 100,000,000 円前期末の帳簿記載金額 67,600,000 円損金に計上した当期償却額 1,800,000 円当期末の帳簿記載金額 65,800,000 円資本的支出の日 : 平成 19 年 11 月 1 日 ( 事業供用月数 :5 月 ) 資本的支出の金額 24,000,000 円損金に計上した当期償却額 200,000 円当期末の帳簿記載金額 23,800,000 円 ( 注 ) 当該資本的支出については 令第 55 条第 1 項の規定を適用し 新たな資産を取得したものとします 3 建物 ( 金属造 倉庫用その他のもの ) 耐用年数 :24 年 ( 定額法の償却率 :0.042) 取得年月日 : 平成 19 年 7 月 1 日 ( 事業供用月数 :9 月 ) 取得価額 30,000,000 円損金に計上した当期償却額 945,000 円当期末の帳簿記載金額 29,055,000 円 記載に当たっての留意事項 1.1について既に償却費の累積額が取得価額の95% 相当額に達しており かつ 当期は平成 19 年 4 月 1 日以後に開始する事業年度に該当しますので 算出償却額 24 欄の算式により計算します なお 同欄の算式中 /60 の分子には当期の月数を 12/60 として記載します (2,650,000 円 - 1 円 ) 12/60 529,999 円 2.2について 計 23 欄には 当期の償却費を含めた償却費の累積額が取得価額の95% 相当額に達しないので 同欄の (21)+(22) の算式により計算した金額を記載します 3.2の資本的支出について 算出償却額 27 欄には この資本的支出の償却限度額について 事業供用月数での按分計算が必要ですので 次により計算した金額を記載します 24,000,000 円 0.020 5/12 = 200,000 円 4.3について 算出償却額 27 欄には この建物の償却限度額について 事業供用月数での按分計算が必要ですので 次により計算した金額を記載します 30,000,000 円 0.042 9/12 = 945,000 円 25

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