<4D F736F F D E682568FCD CC82B982F192668BAD9378>

Similar documents
<4D F736F F D EBF97CD8A B7982D189898F4B A95748E9197BF4E6F31312E646F63>

破壊の予測

問題-1.indd

点におけるひずみの定義 ( その1)-(ε, ε,γ ) の定義ひずみは 構造物の中で変化しているのが一般的である このために 応力と同様に 構造物内の任意の点で定義できるようにした方がよい また 応力と同様に 一つの点に注目しても ひずみは向きによって値が異なる これらを勘案し あ

<4D F736F F F696E74202D E94D58B9393AE82F AC82B782E982BD82DF82CC8AEE E707074>

2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように

Microsoft Word - 1B2011.doc

パソコンシミュレータの現状

<4D F736F F F696E74202D AD482DC82C682DF2E B8CDD8AB B83685D>

技術者のための構造力学 2014/06/11 1. はじめに 資料 2 節点座標系による傾斜支持節点節点の処理 三好崇夫加藤久人 従来, マトリックス変位法に基づく骨組解析を紹介する教科書においては, 全体座標系に対して傾斜 した斜面上の支持条件を考慮する処理方法として, 一旦, 傾斜支持を無視した

Microsoft PowerPoint - zairiki_3

静的弾性問題の有限要素法解析アルゴリズム

<4D F736F F D E682568FCD CC82B982F192668BAD93785F F2E646F63>

Microsoft Word - thesis.doc

機構学 平面機構の運動学

第1章 単 位

断面の諸量

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63>

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>

Microsoft Word - 断面諸量

線積分.indd

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ

構造力学Ⅰ第12回

ÿþŸb8bn0irt

<4D F736F F F696E74202D AB97CD8A E631318FCD5F AB8D5C90AC8EAE816A2E B8CDD8AB B83685D>

2 (1) 軸応力 σが最大値 σ max に達する以前 : 応力 -ひずみ線図は ほぼ直線となる 軸応力- 軸ひずみ線図の傾きからヤング率 Eが dσ/dεとして求まり 同一の応力レベルにおける軸ひずみと周ひずみの比としてポアソン比 νが得られる E=dσ/dε ν= ε θ /ε z (3.1)

第1章 単 位

vecrot

Microsoft PowerPoint - 構造力学Ⅰ第03回.pptx

材料の力学解答集

木村の物理小ネタ ケプラーの第 2 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という) が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に

学習指導要領

CAT_728g

重要例題113

Microsoft PowerPoint - 1.せん断(テキスト用)

代数 幾何 < ベクトル > 1 ベクトルの演算 和 差 実数倍については 文字の計算と同様 2 ベクトルの成分表示 平面ベクトル : a x e y e x, ) ( 1 y1 空間ベクトル : a x e y e z e x, y, ) ( 1 1 z1

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E6328FCD2E646F63>

19年度一次基礎科目計算問題略解

第3章 ひずみ

物理演習問題

数学の世界

学習指導要領

< BD96CA E B816989A B A>

相関係数と偏差ベクトル

Microsoft PowerPoint - elast.ppt [互換モード]

Microsoft Word - 町田・全 H30学力スタ 別紙1 1年 数学Ⅰ.doc

<4D F736F F D208D7E959A82A882E682D18F498BC78BC882B B BE98C60816A2E646F63>

Microsoft Word - 素粒子物理学I.doc

20~22.prt

スライド 1

( 計算式は次ページ以降 ) 圧力各種梁の条件別の計算式の見出し 梁のタイプ 自由 案内付 支持 のタイプ 片持ち梁 短銃ん支持 支持 固定 固定 固定 固定 ====== はねだし単純梁 ====== 2 スパンの連続梁 集中 等分布 偏心分布 等偏分布 他の多スパン 条件につ いては 7 の説

H23 基礎地盤力学演習 演習問題

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 201hyouka-tangen-1.doc

Microsoft PowerPoint - 応用数学8回目.pptx

Microsoft Word - Chap11

OCW-iダランベールの原理

Microsoft PowerPoint - fuseitei_6

PowerPoint Presentation

2011年度 東京工大・数学

2015-2017年度 2次数学セレクション(複素数)解答解説

宇宙機工学 演習問題

Microsoft PowerPoint - H21生物計算化学2.ppt

<8D828D5A838A817C A77425F91E6318FCD2E6D6364>

Q

1

Microsoft PowerPoint - [150421] CMP実習Ⅰ(2015) 橋本 CG編 第1回 幾何変換.pptx

<4D F736F F D208C51985F82CD82B682DF82CC88EA95E A>

学習指導要領

. 角の二等分線と調和平均 平面上に点 を端点とする線分 と を重ならないようにとる, とし とする の二等分線が線分 と交わる点を とし 点 から に垂直に引いた直線が線分 と交わる点 とする 線分 の長さを求めてみよう 点 から に垂直な直線と および との交点をそれぞれ, Dとする つの直角三

学習指導要領

学習指導要領

CG

<4D F736F F D20824F B CC92E8979D814696CA90CF95AA82C691CC90CF95AA2E646F63>

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

s とは何か 2011 年 2 月 5 日目次へ戻る 1 正弦波の微分 y=v m sin ωt を時間 t で微分します V m は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y=v m sin u u=ωt と置きますと dy dt dy du du dt d du V m sin u d dt

Microsoft Word - 中村工大連携教材(最終 ).doc

第1章 序論

Microsoft Word - Chap17

上式を整理すると d df - N = 両辺を で割れば df d - N = (5) となる ところで

2 Hermite-Gaussian モード 2-1 Hermite-Gaussian モード 自由空間を伝搬するレーザ光は次のような Hermite-gaussian Modes を持つ光波として扱う ことができる ここで U lm (x, y, z) U l (x, z)u m (y, z) e

学習指導要領

1/30 平成 29 年 3 月 24 日 ( 金 ) 午前 11 時 25 分第三章フェルミ量子場 : スピノール場 ( 次元あり ) 第三章フェルミ量子場 : スピノール場 フェルミ型 ボーズ量子場のエネルギーは 第二章ボーズ量子場 : スカラー場 の (2.18) より ˆ dp 1 1 =

Microsoft PowerPoint - 9.pptx

Microsoft PowerPoint - 9.pptx

2011年度 大阪大・理系数学

2009 年 11 月 16 日版 ( 久家 ) 遠地 P 波の変位波形の作成 遠地 P 波の変位波形 ( 変位の時間関数 ) は 波線理論をもとに P U () t = S()* t E()* t P() t で近似的に計算できる * は畳み込み積分 (convolution) を表す ( 付録

物理学 (4) 担当 : 白井 英俊

PowerPoint Presentation

代表値

スライド 1

Microsoft PowerPoint - シミュレーション工学-2010-第1回.ppt

平成 年 月 7 日 ( 土 第 75 回数学教育実践研究会アスティ 45 ビル F セミナールーム A 札幌医科大学 年 P ab, を正の定数とする 平面上において ( a, を中心とする円 Q 4 C と (, b を中心とする円 C が 原点 O で外接している また P を円 C 上の点と

補足 中学で学習したフレミング左手の法則 ( 電 磁 力 ) と関連付けると覚えやすい 電磁力は電流と磁界の外積で表される 力 F 磁 電磁力 F li 右ねじの回転の向き電 li ( l は導線の長さ ) 補足 有向線分とベクトル有向線分 : 矢印の位

<4D F736F F F696E74202D D488A778AEE B4F93B982CC8AEE A2E707074>

ÿþŸb8bn0irt

ベクトルの基礎.rtf

相加平均 相乗平均 調和平均が表す比 台形 の上底 下底 の長さをそれぞれ, とするとき 各平均により 台形の高さ はどのように比に分けられるだろうか 相乗平均は 相似な つの台形になるから台形の高さ を : の 比に分ける また 相加平均は は : の比に分けます 調和平均は 対角線 と の交点を

Microsoft Word - 09弾性01応力ひずみ.doc

Transcription:

7. 組み合わせ応力 7.7. 応力の座標変換載荷 ( 要素 の上方右側にずれている位置での載荷を想定 図 ( この場合正 ( この場合負 応力の座標変換の知識は なぜ必要か? 例 土の二つの基本的せん断変形モード : - 三軸圧縮変形 - 単純せん断変形 一面せん断変形両者でのせん断強度の関連を理解するためには 応力の座標変換を理解する必要がある 例 粘着力のない土 ( 代表例 乾燥した砂 のせん断破壊は どこかの面で応力比 / が所定の値 ( tanφ : φ は内部摩擦角 に達する と破壊する おなじ現象を主応力で考察すると 主応力比 / が所定の値 ( ( + sn φ /( sn φ に達すると破壊する 従 って 任意の応力状態 ( を 破壊面での応力状態 (, あるいは主応 力状態 ( に変換することによって破壊に対する安全率が計算できるようにするためは 応力の座標変換を理解する必要がある 盛土 B プレロード 掘削, ' p E(, vh せん断破壊面 潜在的すべり面, ' ' 一面せん断試験単純せん断試験三軸圧縮試験 v ( 単純せん断試験 ( 三軸圧縮試験 図 ' 応力の正の定義 : 直応力 : 圧縮正 せん断応力 :hr 円表示のために 全て左回りを正とする ( 理由次頁 [ これは授業では 触れない ] (Tensr 表示 : 図 とは異なる 上下面と鉛直面において逆方向に作用しているせん断応力が同じ符号となる 図 の場合 右側面で下方向に作用している が正となる しかし これだと と が同一符号になり hr 円の上下を使えず 不便である ( 理由 : 後述

座標の導入 ( 応力の hr 円表示のため 面 図 ( モール円表示ための定義 矢印の方向が それぞれの正の方向 従って 図 の要素に対しては 正 正 正 負となっている * 要素におけるモーメントの釣り合いから 常に が成り立っている ( 要素の中心まわりの モーメントを考えれば分かる 正の方向 は 度の 面 面 面 図 4a ( 二つの 面での応力状態は同じ 図 4b 面は 9 度の 面 図 4a のようにせん断応力 を常に左回りを正に定義することにより 任意の方向の面 に対する応 力状態を考える場合 図 4b に示すように 9 度 あるいは 6 度のように自由に回転しても 常にせん断応力は左回りに向かっていてため せん断応力の符号の定義に矛盾が生ぜず 同一の 面での表現 が適用できる 従って 一つの hr 円で正負のせん断応力を同時に表示できて 一つの応力状態を全面的に表現できる 要素 の応力状態を あらわす応力の hr 円 の応力状態 ( P d ( 面に対する極 ( ; 正 面の応力状態円の中心 ( ; 負 ( 図 5a 面の応力状態 ( ; 負 ( 9

* 上図に示すように 全ての角度 に対する面を 同一のモール円を用いて同一基準で表示することが出来る 即ち 度 面 ; 9 度 面 面 Z (, 面 4 (, ( 4, 図 5b 数字を入れた例

[7 章土のせん断強度演習問題 7-] a 面 面 - - 図 図 a 図 に 図 に示す応力状態を表す hr 円を描け ただし 圧縮力は正である b 要素 a は この応力状態でせん断破壊した この土の hr hr-culmb 破壊規準は tanϕ で表される この場合の内部摩擦角 ϕ ( 度 を求めて この破壊規準を表す直線を図 に示せ c 図 に示すように となす角度が ( 度 である 面に 直応力 ( 圧縮が正 とせん断応力 ( 反時計回りが正 が作用している 応力比 / が最大となる角度 ( 度 を求めて その場合の 面の応力状態を図 に描いた応力モール円上に示せ [ 答 ] hr hr-culmb 破壊規準 : tan ϕ - ϕ - a - hr hr-culmb 破壊規準 : tan ϕ 面の方向 (, ϕ 9 + ϕ - (, - 面の方向 c 9 + ϕ から 45 + ϕ / - b snφ / から φ 度 4

[ ここは授業で教えない ] * ひずみも hr 円でも せん断ひずみγ とγ の正負を せん断応力の場合と同様に定義することにより 矛盾無く表示できる ( せん断ひずみγ/ (ε, γ /; 正 ( γ ; 正 γ ; 正 直ひずみε (ε, γ /; 負 (9 は とは逆方向 の変形に対応 γ ; 負のせん断 b a 図 6 とは同種類のせん断変形 剛体回転量が異なるだけ (a を左に剛体回転したのが b つまり とのせん断変形は 微小ひずみ理論では同一 a 純粋せん断 b 単純せん断 c 単純せん断 純粋せん断 純粋せん断 プラス プラス ( 左への剛体回転 ( 右への剛体回転 b c つまり hr 円に対応したせん断ひずみの符号の定義をすると 左図のように 同一せん断ひずみに対して正負の符号を与えることになる 図 7 ( b は正 ( c は負 5

との変形は 同一のせん断変形モードなので 同一の符号を持つせん断ひずみ 及びせん断と する のが Tensr 表示での符号 u v 即ち とのせん断ひずみは 同様にγ γ + G を用いて に対しても : G γ ; に対しても : G γ と表現される ( せん断ひずみγ/ (v (ε, γ /; 正 γ ; 正 γ ; 負 直ひずみε (ε, γ /; 正??? (u とは逆方向の の変形に対応 せん断 図 5b γ ; 正 図 8a を右へ剛体回転したもの しかし hr 円の上下が用いることは できなくなる ( 図 8b 8c 参照 Tensr 表示用 ( この場合のせん断応力の正負の定義は hr 円用とは異なる 正の方向 での 正の方向 相互に矛盾する 9 での 正の方向 図 8b Z (,, ( 4, 面 (, 4 図 8c 数字を入れた例 6

hr 円に適合してせん断応力の正負の定義をした場合の 座標変換 sn ( 長さ cs cs 面 ( 長さ sn 面 ( 長さ. 図 9, が作用している面の長さを. とすると 方向と 方向の力の釣り合いから 以下の式を得る このとき モーメントの釣り合いから 常に - が成り立っていることに気をつける cs( cs + sn + sn{ ( cs + sn} cs( cs + sn + sn( cs + s n cs{ ( sn + cs + sn( sn + cs c s{ ( sn + cs + sn( sn + cs [ 赤字 ] 面積 [ 青字 ] 等の あるいは の方向の成分 この 式を整理すると次式を得る cs + sn + sn cs ( sn cs (sn cs (7- cs cs sn cs sn + cs cs cs, sn を参照して この 式を更に整理すると次式を得る + + cs + sn sn + cs (7- * 注 上記の考察を この 面に対して行っても 結果は同じ (7-4 頁参照 7

( 補 hr の応力の定義における一般の座標変換 ( この座標軸の方向余弦 ; cs,sn β β β β ( この座標軸の方向余弦 ;-sn, cs β cs sn cs -sn - β β -sn cs - sn cs 上の式の - β,- を β, に置きかえると 通常のの Tensr 表現での応力の定義に 対する座標変換式になる 三次元での座標変換に対しても 同じ rule が適用される 8

(7. 式の意味 : Z(, 面 (, 4 図 a 図 b ( 4, + δ a δ 面 4 Z 面 b (, (, この式から角度 を消去すると + ( + ( + となる この式は > >, >, <の場合である図 a において ( + Z ( 定数 を意味する これは 図 b において a + b であり 従って円の方程式 : ( + ( + + + ( 定数 を意味する ここで は円の半径である すなわち 今固定した応力状態が固定していて,, が定数ならば は定数となり 応力, は角度 の関数であり 点 ( の座標の集合は を半径とする円を形成する hr s crcle stress 9

なお 図 b の応力状態は 下図のような応力状態を示す 載荷 ( 要素 の右上にずれている位置での載荷 図 ( この場合正 ( この場合負

応力の hr 円における 面に関する極 Pp の説明 任意の角度 を持つ 面の応力状態 ( は 応力のモール円において Z の方向から右回りにの角度をなす 方向と hr s crcle stress の交点 の座標 ( である( 次頁の図 参照 証明まず 図 に示すように 応力のモール円上の Z 点は水平 での応力状態を表すとする Z (, δ 図 角度 δ の定義 角度 δを図に示すように定義すると tanδ ; snδ ; csδ (7.a 次に 図 に示す応力のモール円で 点 P P からの水平線が水平 P P -から角度 をなす線とモール円との交点 の座標の意味を考察する 軸と がなす角度は δ であるので 図 bでの幾何学的関係から の座標は + + + cs( δ + cs( δ (7.b sn( δ sn( δ (7.c となる 式 (7.a, (7.b, (7.c から + + + (csδ cs+ snδ sn + ( cs δ cs + ( sn δ sn + + cs + sn (snδ cs sn cs δ ( sn δ cs ( cs δ sn cs sn が得られる この式の右辺と 力の釣合から求めた任意の角度 を持つ 面の応力状態に対する (7. 式の右辺 が同じであることから が得られる 即ち 図 の応力のモール円での点 は 面の応力状態を表している

; 正の方向 面 面 ; 正の方向 の作用方向 Z が作用している面 δ ( の方向 δ- P d 図 の作用方向 が作用している面 ( 面 の方向 従って 応力のモール円の幾何学から 次の法則性が得られる 点 Z を通り が作用している面の方向 ( 水平方向 の線 軸方向の線 と hr 円との交点が 面に関する極 Ple r plane である 極 を通り Z の方向から時計回りに角度 をなす線 が作用している面の方向の線 と hr 円との交点 の座標 ( が 面 に作用している応力 ( をあらわす 同様に 点 Z を通り直応力 の作用している方向 ( 鉛直方向 の線 軸方向の線 と hr 円との交点が 直応力の作用方向に関する極, Ple r drectn P d である 極 P d を通り P d Z から時計回りに角度 をなす線 直応力 の作用方向の線 と hr 円との交点 の座標が 面 に作用している応力 ( をあらわす 極 と P d は hr 円の直径の反対側に位置する

a 主応力面定義 : となった場合の 面を 主応力面と言う が作用している の方向 S (, m ma 4 最大主応力面 P (, Z 最小主応力面 + δ S (, m ma P (, 図 ( この hr 円での gven pnts は Z と (7. 式 + + cs + sn ; cs sn の第 式に を代入すると 次式が得られる tan (7. 図 から tanδ なので δである 従って (7. 式の意味は 図 を参照して 主応力 状態を表す P P と P d を結ぶ線の方向が主応力作用面の方向であり その面の方向はの方向 ( 水平方向 から 次の角度をなす δ/, +π/ (7.4 また 図 の幾何学から 最大主応力 ; + + + + ( + 最小主応力 ; + + ( + (7.5

b 最大せん断応力面 + + cs( δ (7.a + の条件から cs(δ- となる 記号を変えて cs(δ-β となるδ-βは δ-β9, 7 もしくは β-δ9, 7 従って βは β 9 +δ, β 7 +δ, β 45 +δ/, β 5 +δ/β +9, (β * 8 -β 45 -δ/ ただし tanδ S( m, m β * Z Pp β * β が作用している面 β β δ ( の方向 β S( m, - m 図 4 図の幾何学から 平均主応力 ; 最大せん断応力 ; + m m ( + 4

まとめると S S 面 F Pp Z P 面 P 面 面 β 矢印の方向が それぞれ応力成分の正の方向 F S S 面 全て 45 度 F 面 S 面 P 面 m ( > m P 面 m 図 5 面 S 面 m ( < 5

7. 応力の hr 円の表示 と 面が主応力の場合の議論 ' 方向 ' ' 面 ' ( 正 面 面 ( 負 および (, O + ' ' '(, P d (, および Z (, ' ' 方向 図 6 ( 矢印の方向が それぞれ応力成分の正の方向 は左回りが正 O + cs と sn から 次式が求まる + + cs, sn 常識から 面に作用する直応力 とせん断応力 が求まる 一方 面に作用する直応力 とせん断応力 は ' O + cs と ' sn ' から求まる次式から求まる + ' + cs ', ' sn ' 教科書式 (7. 最大応力傾角面 (the mamum angle stress blquty 応力傾角 (the angle stress blquty とは?: 応力傾角 の定義 ; arctan( / a Z (, 4 面 図 7 応力傾角 の最大値 ( 最大応力傾角 ma を その時の動員された内部摩擦角 ϕ mb と呼ぶ ( 図 8 を 6

見よ ( ϕ : 土の重要な物理的性質の一つ mb F (, 4 ma φ mb Z 最大応力傾角面 (, φ mb 図 8 + F (, 最大応力傾角面 : 粘着力が無い場合 せん断滑りが最も生じやすい面である 図 8 での点 F と F の座標は その面の応力状態を表す P (, φ mb および F (, 9 +φ mb 最大主応力面 P (, 最小主応力面 + F (, 45 / +φ mb 面 η η 図 9 面が主応力面の場合の最大応力傾角面 図 9 では 最大応力傾角面 F が の作用する面である ( 水平面 となす角度 η は から FO+ η 8 ; 9 ϕ + η 8 ; η 45 + ϕ / mb mb 7

一般応力状態での最大応力傾角面の方向 ma F (, φ mb 最大応力傾角面の方向 Z 最大応力傾角面 (, 4 図 φ mb + F (, 最大応力傾角面の方向 ma F (, φ mb 最大応力傾角面 ma η η Z 最大応力傾角面 4 図 φ mb + F (, の作用面が水平方向となす角度をとすると 最大応力傾角面 F が ( 水平面 となす角度 η は 図, から FO + η + 8 9 ϕmb + η + 8 η 45 + ϕ / mb 8

[7 章土のせん断強度演習問題 7-] kg/cm 4 kg/cm 面 面 ( 負 図 図 の要素 に対して 図に示すような応力が作用している 上記の応力状態をあらわす hr 円を描け この応力状態で土が破壊したとする この土には粘着力が無い この場合の土の内部摩擦角 φarcsn{( - /( + } ma を求めよ と時計回りで 度をなす 面に作用する直応力 とせん断応力 の大きさを求めよ 4 応力比 /の絶対値が最大になる二つの最大応力傾角面がとなす角度 η η の大きさと [ 答 ] その面に作用するせん断応力 と直応力 の大きさを求め その応力状態を hr 円上に点 F, F として示せ および ( 4, P d および Z (, 4 O + 上記の応力状態をあらわす hr 円 8 4 この応力状態で土が破壊した時の土の内部摩擦角 φarcsn{( - /( + } ma は および ( 4, F 4 φ P d および Z (, 4 O + 8 4 snϕ F + O O 4 : ϕ 度 8 9

と時計回りで 度をなす 面に作用する直応力 とせん断応力 の大きさは および ( 4, F φ 4 6 P d および Z (, (, 4 O + 8 4 + + cs(6 8 + 4 (kg/cm ; sn(6 4.46 (kg/cm 4 応力比 / の絶対値が最大になる二つの最大応力傾角面が となす角度 η η と その面に作 用するせん断応力 と直応力 の大きさと その応力状態を表す点 F, F の hr 円での位置は 4 (, および F η 9 + φ mb P (, φ mb φ mb P (, 4 F (, O + 8 + snϕmb 8 4 6 ( kg / cm ± mb ± ± kg cm csϕ 4.46 ( / η 45 + φ mb / 6 η 45 + φ mb / 6

[7 章土のせん断強度演習問題 7-] 矢印の方向が それぞれ応力成分の正の方向とする 図 の要素 に対して 以下の応力が作用している 面. kg/cm 4. kg/cm 図 7. kg/cm -4. kg/cm 図 図 図 に 上記の応力状態をあらわす hr 円を描け 図 を参照して 最大主応力 の大きさと それが作用する面が 軸となす角度 ( 度 を求めよ 4 この応力状態で土が破壊したとする この土には粘着力が無い場合 この時の土の内部摩擦角 φarcsn{( - /( + } ma を求めよ 5 から時計回りで 6 度をなす 面に作用する直応力 とせん断応力 の大きさを求めよ 6 応力比 / の絶対値が最大になる二つの面がとなす角度 η η の大きさと その面に作用するせん断応力 と直応力 の大きさを求め その応力状態を図 に描いた hr 円上に点 F, F として示せ 7 図 で 点 F,F の応力状態が作用している面 ( 最大応力傾角面 それぞれが 最小主応力 が作用している方向 ( 即ち最大主応力 が作用している面の方向 となす角度 ( 度 を求めよ

[ 答 ] Pp 5 Z (, 4 4 S ( 5, (, S ( 5, この応力状態をあらわす hr 円 ( 7, 4 最大主応力 ; + + + 7 7 + + ( + + ( + 4 + + 4 5 ( kg / cm 最小主応力 ; + + + 7 7 ( + ( + 4 + 4 5 ( kg / cm arctan 4 / 5. 度 6.6 度 sn ma 5 snφmb F (, ma mb + φ 度 この場合 ma φ 度 φ mb ma S ( 5, ( 7, 4 Pp 5 (, Z (, 4 S ( 5, 4 と時計回りで 6 度をなす 面に作用する直応力 とせん断応力 の大きさを求めよ Pp Z (, 4 S ( 5, (, 6 度 S ( 5, ( 7, 4 5 (,

+ + + cs( + [cs cs+ sn sn ] 4 4 + 5 [ + ] + 5 [ + ]. 5 5 5 5 4 sn( (sn cs sn cs 5 ( + 4.6 5 5 5 応力比 /の絶対値が最大になる二つの面がとなす角度 η η の大きさと その面に作用するせん断応力 と直応力 の大きさを求め その応力状態を図 に描いた hr 円上に点 F, F として示すと φ mb ma S ( 5, F (, Pp ( 7, 4 9 ϕ mb F (, η (, 5 Z (, 4 η S ( 5, S ( 5, 9 ϕ + η + 8 mb η 45 + ϕ / mb F (, Pp 5 (, Z (, 4 η ma φ mb 9 ϕ mb η ( 7, 4 F (, S ( 5, 9 ϕ + η 8 mb η 45 + ϕ / + mb η 45 + ϕ / 45 + / 6.6.4 η 45 + ϕ / + 45 + / + 6.6 86.6 mb mb + mb kg cm ± sn(9 ϕmb ± 5 ± 4. ( kg / cm cs(9 ϕ 5 7.5 ( / 6 図 で 点 F,F の応力状態が作用している面 ( 最大応力傾角面 のそれぞれが 最小主応力 が作用している方向 ( 即ち最大主応力 が作用している面の方向 となす角度 ( 度 は η + 45 + ϕ / 6 η 45 + ϕ / 6 mb mb