2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : 健康成人男性を対象に TAK-536TCH の最終製剤を単回経口投与したときの食事の影響を検討する第 1 相無作為化非盲検クロスオーバー試験 治験課題名の短縮

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ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

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後発医薬品の生物学的同等性試験ガイドライン

試験実施者 ( 企業名 ) 商品名 試験結果の概要 武田薬品工業株式会社 インフルエンザワクチン ( 開発コード :TAK-850) 有効成分名 A/H1N1/California/07/ A/H3N2/Victoria/361/ 試験の名称 試験実施医療機関及び試験責任医師

この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国ま

治験総括報告書概要 Page 1 of 概要 治験情報 : 治験依頼者名 : Millennium Pharmaceuticals, Inc. 40 Landsdowne Street Cambridge, MA USA 電話番号 :+1 (617) 治験の

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

(3) 摂取する上での注意事項 ( 該当するものがあれば記載 ) 機能性関与成分と医薬品との相互作用に関する情報を国立健康 栄養研究所 健康食品 有効性 安全性データベース 城西大学食品 医薬品相互作用データベース CiNii Articles で検索しました その結果 検索した範囲内では 相互作用

審査報告 (1) 別紙 平成 29 年 4 月 3 日 本申請において 申請者が提出した資料及び医薬品医療機器総合機構における審査の概略等は 以下 のとおりである 申請品目 [ 販売名 ] ジャドニュ顆粒分包 90 mg 同顆粒分包 360 mg [ 一般名 ] デフェラシロクス [ 申請者 ] ノ

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

目次 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 製剤開発過程 バイオアベイラビリティ メマンチン塩酸塩の絶対バイオアベイラビリティ メマン

スライド 1

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

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セレコキシブ 臨床概要 個々の試験のまとめ アステラス製薬株式会社ファイザー株式会社 医薬品第一部会用資料

モニタリング計画書・報告書

臨床試験の実施計画書作成の手引き

<4D F736F F F696E74202D A975E82C982E682E992E188DD8E5F94ED8CB18ED282F096CD82B582BD97D58FB08E8E8CB18FF08C8F82CC8D5C927A2E707074>

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

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医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 初版有効成分リトドリン塩酸塩 品目名 ( 製造販売業者 ) 後発医薬品 品目名 ( 製造販売業者 ) 先発医薬品 効能 効果用法 用量添加物 1) 解離定数 (25 ) 1) 溶解度 (37 ) 1 ウテロン錠 5mg サンド 2

減量・コース投与期間短縮の基準

試験デザイン :n=152 試験開始前に第 VIII 因子製剤による出血時止血療法を受けていた患者群を 以下のい ずれかの群に 2:2:1 でランダム化 A 群 (n=36) (n=35) C 群 (n=18) ヘムライブラ 3 mg/kg を週 1 回 4 週間定期投与し その後 1.5 mg/k

テイカ製薬株式会社 社内資料

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

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平成 29 年度第 1 回小児治験ネットワーク中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 )14:00~15:15 開催場所国立研究開発法人国立成育医療研究センター管理棟 2 階会議室 21 金子剛 石川洋一 鈴木康之 安達昌功 三浦大 掛江直子 廣部兼


Page 2 of 2131 目次 ページ目次 個々の試験のまとめ NN NN NN NN

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タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

臨床試験結果

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Page1 フマル酸ジメチル バイオジェン ジャパン株式会社 個々の試験のまとめ テクフィデラカプセル 120 mg テクフィデラカプセル 240 mg 第 2 部 CTD の概要 2.7 臨床概要 個々の試験のまとめ バイオジェン ジャパン株式会社

2.7.6 個々の試験のまとめ Bayer Yakuhin, Ltd. Page 1 of 国外試験 外国人健康男性被験者を対象とした第 Ⅰ 相臨床試験 : ワルファリンからリバーロキサバンへの切り替え試験 ( 試験番号 10849)[ 報告書番号 PH ] 治験

(別 添)

静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

Page 1 レベチラセタム 個々の試験のまとめ 個々の試験のまとめ Page 1 目次 頁 個々の試験のまとめ... 4 臨床試験一覧表 ( 表 ) バイオアベイラビリティ (BA) 試験報告書

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

**** 臨床試験名 ***** 実施計画書 臨床試験代表者 ** 病院職名 ***** ***-**** ** 県 ** 区 ** 町 ** TEL: **-****-****

生物学的同等性試験 ( 外国, 海外 P-Ⅲ 及び海外市販カプセル ) [044]1/8 治験依頼者名 : ファイザー社各試験の要約表旧米国サール社申請資料中の該当箇所商品名 : セレコックス添付資料番号 : 有効成分名 : セレコキシブ (SC-58635) (

2.7.6 本項で使用した略号及び用語の定義一覧を表 に示す 表 略号及び用語の定義一覧 略号及び用語 定義 AE 有害事象 Ae 尿中排泄量 Ae last 時間 0 から尿中濃度定量可能最終時点までの Ae Ae% 尿中排泄率 Ae last % 時間 0 から尿

別添 治験副作用等症例の定期報告に関する質疑応答集 (Q&A) について < 半年ごとの定期報告の受け付け> Q1 平成 26 年 6 月 30 日までの間は 治験依頼者 ( 自ら治験を実施する者を除く ) が提出する副作用等症例の定期報告は なお従前の例によることができる とあるが 平成 26 年

を評価し 治療効果を指標に用いる課題を明らかにした 次に第二部では 第一部で明らかにした知見を踏まえ 新規に開発した抗 HIV 治療薬の PK/PD を考慮し 臨床効果の同等性を評価するバイオマーカーとして血中濃度を選択し 臨床試験のデザイン及び適切な統計手法に基づく評価法を構築した 更に第三部では

佐賀県肺がん地域連携パス様式 1 ( 臨床情報台帳 1) 患者様情報 氏名 性別 男性 女性 生年月日 住所 M T S H 西暦 電話番号 年月日 ( ) - 氏名 ( キーパーソンに ) 続柄居住地電話番号備考 ( ) - 家族構成 ( ) - ( ) - ( ) - ( ) - 担当医情報 医

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静岡県立静岡がんセンター臨床研究事務局の業務手順書

Page 2 of 2204 目次 ページ目次 個々の試験のまとめ 個々の試験のまとめ NN NN NN

講義「○○○○」

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

相互作用DB

薬物動態開発の経緯 特性製品概要臨床成績副作用 mgを空腹時に単回経口投与副作用また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 薬物動態薬物動態非臨床試験に関する事項非臨床試験に関する事項1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV185013) 11) 日本人健康成人男性

未承認の医薬品又は適応の承認要望に関する意見募集について

恩賜第 42 回社会福祉法人財団済生会中央治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時 平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 )15:30~17:17 開催場所 出席委員名 東京都港区三田 三田国際ビル 21 階 社会福祉法人 恩賜財団済生会本部事務局中会議室 豊島

患者さんへ

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Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

<4D F736F F F696E74202D20362E208EA18CB182F08EC08E7B82B782E988E397C38B408AD682C982A882AF82E997AF88D3935F2E B8CDD8AB B83685D>

9 中止基準 ( 研究対象者の中止 研究全体の中止について ) 10 研究対象者への研究実施後の医療提供に関する対応 通常の診療を超える医療行為 を伴う研究を実施した場合 研究実施後において 研究対象者が研究の結果より得られた利用可能な最善の予防 診断及び治療が受けられるように努めること 11 研究

学術委員会学術第 1 小委員会 慢性腎臓病(CKD) 患者への適正な薬物療法に関する調査 研究 ~ 腎機能低下患者への投与に関係する添付文書記載の問題点の調査 ~ 委員長東京薬科大学薬学部医療実務薬学教室竹内裕紀 Hironori TAKEUCHI 委員白鷺病院薬剤科和泉智 Satoshi IZUM

未承認薬 適応外薬の要望に対する企業見解 ( 別添様式 ) 1. 要望内容に関連する事項 会社名要望された医薬品要望内容 CSL ベーリング株式会社要望番号 Ⅱ-175 成分名 (10%) 人免疫グロブリン G ( 一般名 ) プリビジェン (Privigen) 販売名 未承認薬 適応 外薬の分類

現況解析2 [081027].indd

(別添様式)

医師主導治験取扱要覧

する 研究実施施設の環境 ( プライバシーの保護状態 ) について記載する < 実施方法 > どのような手順で研究を実施するのかを具体的に記載する アンケート等を用いる場合は 事前にそれらに要する時間を測定し 調査による患者への負担の度合いがわかるように記載する 調査手順で担当が複数名いる場合には

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医師主導治験取扱要覧

2. 改正の内容 CTD 通知の別紙 5 を この通知の別添のとおり改める 3. 適用期日この通知による取扱いは 平成 30 年 7 月 1 日以降に行われる製造販売承認申請について適用する ただし 本日以降 この改正の内容に従って製造販売承認申請を行っても差し支えない 以上

スライド 1

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 溶出 検査 1 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg CH 長生堂製薬 * 2 シュランダー錠 25mg 鶴原製薬 * 3 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg TYK 武田テバ薬品 * 4 ジフェニドール塩酸塩錠 25mg タイヨー 武田テバファーマ

目次 1. はじめに 書式の説明 表紙 スケジュール 組入れ基準 併用禁止薬 併用注意薬 同種同効薬 医師 モニタリング 添付資料 Excel 形式プロト

研究課題名 臨床研究実施計画書 研究責任者 : 独立行政法人地域医療推進機構群馬中央病院 群馬県前橋市紅雲町 1 丁目 7 番 13 号 Tel: ( 内線 )Fax: 臨床研究期間 : 年月 ~ 年月 作成日 : 年月日 ( 第 版

12_モニタリングの実施に関する手順書 

医薬品の添付文書等を調べる場合 最後に 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 特定の文書 ( 添付文書以外の文書 ) の記載内容から調べる場合 検索 をクリック ( 下部の 検索 ボタンでも可 ) 最後に 調べたい医薬品の名称を入力 ( 名称の一部のみの入力でも検索可能

ダサチニブ水和物 個々の試験のまとめ Page 1 CTD 第 2 部 2.7 臨床概要 個々の試験のまとめ ブリストル マイヤーズ株式会社

添付文書の薬物動態情報 ~基本となる3つの薬物動態パラメータを理解する~

料 情報の提供に関する記録 を作成する方法 ( 作成する時期 記録の媒体 作成する研究者等の氏名 別に作成する書類による代用の有無等 ) 及び保管する方法 ( 場所 第 12 の1⑴の解説 5に規定する提供元の機関における義務 8 個人情報等の取扱い ( 匿名化する場合にはその方法等を含む ) 9

EBNと疫学

PowerPoint プレゼンテーション

京都府立医科大学附属病院

添付文書がちゃんと読める 薬物動態学 著 山村重雄竹平理恵子城西国際大学薬学部臨床統計学

<4D F736F F D20838A838A815B83588E9197BF B ED0416E616D6F72656C696E815E4F4E4F BD82C88C8B89CA9

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2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 目次 略語 略号一覧 臨床概要 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 製剤開発過程 生物学的同等性の概観

第 66 回厚生連病院共同治験審査委員会 会議の記録の概要 開催日時開催場所出席委員名 議題及び審議結果を含む主な議論の概要 2018 年 09 月 19 日 18 時 00 分 ~18 時 20 分日本文化厚生農業協同組合連合会 8 階中会議室高瀬浩造 西田博 板井勉 田中克巳 江口善美 山崎きよ

課題名

腎薬ニュース第 5 号 (2007 年 6 月 ;2012 年 1 月加筆修正 ) 熊本大学薬学部臨床薬理学分野平田純生 添付文書どおり腎機能に基づいた投与量にしても起こるアシクロビル中毒の原因は? 1. アシクロビル中毒の症状は? 慢性腎臓病 (CKD) 患者に頻発するアシクロビル バラシクロビル

これまでの検討経緯 2014 年 6 月 E17 EWG 設立 2014 年 11 月第 1 回対面会合 ( リスボン ) 2015 年 6 月第 2 回対面会合 ( 福岡 ) 2015 年 12 月第 3 回対面会合 ( ジャクソンビル ) 2016 年 5 月 -6 月 エクスパートによるサイン

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この試験情報は一般公開のみを目的に作成されたものです この試験情報はあくまで単一の試験から得られた結果であり この試験の医薬品から得られるすべての情報を基にした全体的なベネフィットとリスクを反映したものではない可能性があります 医療関係者の皆様は 武田薬品の医薬品のご使用にあたり 必ずそれぞれの国または地域の添付文書の情報を必ず確認してください

2.0 概要治験情報 : 治験依頼者名 : 武田薬品工業株式会社 540-8645 大阪市中央区道修町四丁目 1 番 1 号 治験課題名 : 健康成人男性を対象に TAK-536TCH の最終製剤を単回経口投与したときの食事の影響を検討する第 1 相無作為化非盲検クロスオーバー試験 治験課題名の短縮名称 : 第 1 相 TAK 536TCH 最終製剤を用いた食事の影響試験有効成分名 : アジルサルタン (TAK-536) アムロジピンベシル酸塩 (AML) 及びヒドロクロロチアジド (HCTZ) 治験薬名 :TAK-536TCH 治験責任医師等 : 治験実施医療機関 : 本試験に基づく公表 ( 引用 ): なし治験期間 : 最初の被験者の同意取得日 :2015 年 1 月 29 日最後の被験者の最終投与日 :2015 年 3 月 11 日開発のフェーズ : 第 1 相 目的 : 主目的 : 日本人の健康成人男性を対象として TAK 536TCH を単回経口投与したときの薬物動態に及ぼす食事の影響を検討する 副目的 : 日本人の健康成人男性を対象として TAK 536TCH を単回経口投与したときの安全性に及ぼす食事の影響を検討する 治験デザイン : 本治験は 日本人の健康成人男性を対象とした TAK-536TCH の第 1 相臨床薬理試験である TAK-536TCH を単回経口投与したときの薬物動態及び安全性に及ぼす食事の影響を 非盲検下 2 2 クロスオーバー法により検討した 合計 12 例の被験者を 1 群 6 例の 2 つの投与群に割り付け 下表に示すとおりクロスオーバー法で第 1 期及び第 2 期に治験薬を投与することとした 投与方法 群 投与量 第 1 期 第 2 期 被験者数 A 20 mg/5 mg/12.5 mg 朝食絶食下投与 朝食後投与 6 例 B 20 mg/5 mg/12.5 mg 朝食後投与朝食絶食下投与 6 例 治験への組み入れのためのスクリーニングは 事前に定めた選択基準に従って第 1 期治験薬投与開始の 28 日前から 2 日前までに実施した ( 投与 28 日前から 2 日前 ) 被験者は第 1 期及び第 2 期ともに治験薬投与前日 ( 投与 1 日前 ) に治験実施医療機関に入院し 7 日間管理下におかれた 入院期間中は 治験スケジュールに従って被験者の評価 観察を行い 投与 6 日目に治験責任医師又は治験分担医師が被験者の安全性を確認した後に退院させた 第 1 期の 1 日目 ( 治験薬投与日 ) から第 2 期の 1 日目までの休薬期間は 22 日間以上あけた 各被験者は第 2 期の治験薬投与 14 日目に事後検査として来院させた

被験者数 : 計画被験者数 :12 例スクリーニング実施被験者数 :27 例治験薬投与被験者数 :12 例解析対象被験者数 : 薬物動態データの解析対象集団 :12 例 安全性データの解析対象集団 : 12 例 診断及び主な選択基準 : 本治験の選択基準は 同意 説明文書を理解する能力があり 本人の意思で署名することができる日本人の健康成人男性であり 20 歳以上 35 歳以下の者 さらにスクリーニング時に体重が 50.0 kg 以上で 体格指数 (BMI) が 18.5 kg/m 2 以上 25.0 kg/m 2 以下の者とした 投与期間 : 治験薬は第 1 期及び第 2 期に 1 回ずつ 計 2 回投与した 第 1 期の投与日から第 2 期の投与日までに 22 日間以上の休薬期間をおいた 被験薬 用量及び投与方法 ロット番号 : 治験薬 含量 剤型 投与方法 ロット番号 TAK-536TCH 錠 TAK-536 20 mg AML 5 mg HCTZ 12.5 mg 錠剤 経口 Z111702E 対照治療 用量及び投与方法 ロット番号 : 該当なし 評価基準 : 薬物動態 : TAK-536 未変化体及び主要代謝物 (M-I 及び M-II) AML 未変化体及び HCTZ 未変化体の血漿中薬物濃度並びに尿中排泄率 安全性 : 有害事象 バイタルサイン ( 座位血圧 座位脈拍数 体温 ) 体重 安静時 12 誘導心電図所見及び臨床検査 ( 血液学的検査 血液生化学検査 尿検査 ) 統計手法 : 薬物動態の解析 : 薬物動態データの解析対象集団を対象とし 下記の解析を行った (1) 血漿中薬物濃度治験実施計画書規定の採血時間ごとに TAK-536 未変化体及び主要代謝物 (M-I 及び M-II) AML 未変化体並びに HCTZ 未変化体の血漿中薬物濃度の要約統計量を投与条件 ( 朝食絶食下投与 朝食後投与 ) 別に算出するとともに 両投与条件を同一グラフ上に表示した推移図 ( 被験者個別及び平均 標準偏差 ) を作成した また 上記の薬物動態学的パラメータ [ ただし AUMC(0-tlqc) と AUMC(0-inf) は除く ] の要約統計量を投与条件別に算出した さらに TAK-536 未変化体並びに HCTZ 未変化体の AUC(0-48) AUC(0-tlqc) AUC(0-inf) 及び Cmax 及び AML 未変化体の AUC(0-120) AUC(0-tlqc) AUC(0-inf) 及び Cmax について 自然対数変換した後 分散分析 (ANOVA) を適用し 投与条件差及び時期差の両側信頼区間 ( 信頼係数 ;90% 95%) を算出した なお 参考までに 自然対数変換しない場合についても同

様の検討を行った (2) 尿中排泄率 TAK-536 未変化体 主要代謝物 (M-I 及び M-II) 及び TAK-536 未変化体 +M-I+M-II AML 未変化体並びに HCTZ 未変化体の採尿間隔ごとの尿中薬物濃度及び尿量に基づき 累積尿中排泄率 % of 投与量 ( 未変化体換算値 ) を TAK-536 未変化体 M-I M-II TAK-536 未変化体 +M-I+M-II AML 未変化体及び HCTZ 未変化体の 6 通りで被験者ごとに求めた また TAK-536 未変化体 主要代謝物 (M-I 及び M-II) 及び AML 未変化体並びに HCTZ 未変化体の腎クリアランス (CLr) を投与条件別に算出した 上記の累積尿中排泄率について 要約統計量を投与条件別に算出するとともに 両投与条件を同一グラフ上に表示した推移図 ( 個別及び平均 標準偏差 ) を作成した 安全性 : 治験薬が投与されたすべての被験者を安全性データの解析対象集団に含めた (1) 有害事象すべての有害事象を 医薬品規制用語集日本語版 (MedDRA/J) バージョン 18.0 の器官別大分類 (System Organ Class;SOC) 及び基本語 (Preferred Term;PT) を用いて読み替えた TEAE について すべての TEAE 因果関係別 程度別 因果関係が否定できない TEAE 因果関係が否定できない TEAE の程度別の頻度集計を SOC かつ基本語ごとに投与条件別に行った (2) バイタルサイン 体重 安静時 12 誘導心電図所見及び臨床検査計量値については ベースライン 各評価時点の観測値 ベースラインからの変化量の要約統計量を投与条件別に算出した 計数値については 検査項目ごとに治験薬投与前後のシフトテーブル ( 正異判定や定性の臨床検査値等 ) を投与条件別に作成した 結果の要約 : 人口統計学的及び他の関連基準値の特性 : 基準値の特性については 被験者間で大きな差が認められなかった 被験者の内訳 : 合計 27 例の被験者が同意書に署名し そのうち 12 例に治験薬が投与された 12 例すべての被験者が治験実施計画書の規定どおり治験を完了した 治験を中止した被験者はなかった 薬物動態の結果 : TAK-536 未変化体 : TAK-536 未変化体の AUC(0-48) AUC(0-tlqc) AUC(0-inf) 及び Cmax について 自然対数変換した後に求めた最小二乗平均の差 ( 朝食後投与 朝食絶食下投与 ) の点推定値は それぞれ ln(0.899) ln(0.899) ln(0.897) 及び ln(0.926) であった これらの差 ( 朝食後投与 朝食絶食下投与 ) の点推定値の 90% 信頼区間は AUC(0-48) が ln(0.833)~ln(0.971) AUC(0-tlqc) が ln(0.833)~ln(0.971) AUC(0-inf) が ln(0.831)~ln(0.969) Cmax が ln(0.855) ~ln(1.003) であった AML 未変化体 : AML 未変化体の AUC(0-120) AUC(0-tlqc) AUC(0-inf) 及び Cmax について 自然対数変換した後に求めた最小二乗平均の差 ( 朝食後投与 朝食絶食下投与 ) の点推定値は それぞれ ln(1.056) ln(1.056) ln(1.064) 及び ln(0.973) であった これらの差 ( 朝食後投与 朝食絶食下投与 ) の点推定値の 90% 信頼区間は AUC(0-120) が ln(1.013)~ln(1.102) AUC(0-tlqc) が ln(1.013)~ln(1.102) AUC(0-inf) が ln(1.020)~ln(1.111) Cmax が ln(0.937)~

ln(1.011) であった HCTZ 未変化体 : HCTZ 未変化体の AUC(0-48) AUC(0-tlqc) AUC(0-inf) 及び Cmax について 自然対数変換した後に求めた最小二乗平均の差 ( 朝食後投与 朝食絶食下投与 ) の点推定値は それぞれ ln(0.887) ln(0.869) ln(0.886) 及び ln(0.863) であった これらの差 ( 朝食後投与 朝食絶食下投与 ) の点推定値の 90% 信頼区間は AUC(0-48) が ln(0.826)~ln(0.954) AUC(0-tlqc) が ln(0.810)~ln(0.933) AUC(0-inf) が ln(0.821)~ln(0.956) Cmax が ln(0.752) ~ln(0.992) であった 安全性の結果 : 全体で 治験期間中に被験者 1 例で 2 件の TEAE が報告された この被験者には軟便が朝食後投与の条件下で発現し 血中クレアチンホスホキナーゼ増加が朝食絶食下投与の条件下で発現した これらの TEAE のうち軟便は治験薬との因果関係が否定できないと判断された いずれの TEAE も程度は軽度であり 転帰は 回復 と判定された 治験期間中に死亡及び重篤な有害事象は報告されず TEAE のため本治験を中止した被験者はなかった いずれの臨床検査値にもベースラインから臨床的に問題となる変化は認められなかった 治験期間中 バイタルサイン 体重 心電図所見及び診察 身体所見に関して臨床的に問題となる異常は認められなかった 結論 : TAK-536TCH 最終製剤 (20 mg/5 mg/12.5 mg) を投与したとき TAK-536 未変化体及び AML 未変化体の AUC 及び Cmax に朝食絶食下投与と朝食後投与の条件間で大きな差は認められなかった HCTZ 未変化体については AUC について朝食絶食下投与と朝食後投与の条件間で大きな差が認められなかった Cmax は生物学的同等性の限度値を外れる値となったが 朝食絶食下投与と朝食後投与の差は小さかった TAK-536TCH 最終製剤の単回投与は 朝食絶食下投与と朝食後投与のいずれの条件下でも忍容性が良好であった TAK-536TCH の安全性プロファイルには 朝食絶食下投与と朝食後投与の条件下で差がなかった 従って TAK-536TCH 最終製剤を単回投与したときの TAK-536TCH の薬物動態及び安全性には 臨床的に問題となる食事の影響は認められなかった 報告書の作成日 :2015 年 11 月 9 日