V エネハウェオカヒ V ene haweoka hi 次のように言った V ケライネクスン V keray ne kusun さすが V トイシッチレ V Toy sitcire 土焼き V ムイシッチレ V Mun_ sitcire 草焼きハㇻ har ( 女性 : ストーブつけてあげるから

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けんじわにべ
5 years ago
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1 24-6 カムイユカㇻポンオキクㇽミヤイェイソイタㇰ( ハㇻカッコㇰ) 小オキクㇽミが自ら物語る語り : 黒川てしめサケヘ V= ハㇻカッコㇰ V=harkakkok V トゥトゥッサポ V tutut sapo ツツドリのお姉さん V イレㇱパキワ V i=respa ki wa が私を育てて V オカアンヒケ V oka=an hike 私たちは暮らしていたが V トゥトゥッサポ V tutut sapo ツツドリのお姉さんポントゥトゥトゥタㇻ pon tutut utar 年若いツツドリたちや V ポンカッコㇰウタㇻ V pon kakkok utar 年若いカッコウたちと V トゥラノネシ V turano nesi すっかり一緒に V シノタナクㇱ V sinot=an akus 私が遊んでいると

2 V エネハウェオカヒ V ene haweoka hi 次のように言った V ケライネクスン V keray ne kusun さすが V トイシッチレ V Toy sitcire 土焼き V ムイシッチレ V Mun_ sitcire 草焼きハㇻ har ( 女性 : ストーブつけてあげるからね石油ストーブ ) ( 萱野 : ん?) ( 女性 : 石油ストーブあるの ) ( 萱野 : いや何ももうすぐ終わるからいいよ ) ( 女性 : あいいの?) ( 萱野 : うん ) エ e エぺヌプㇽペ ep enupur pe 霊力が強いもの V ネㇷネクス V ne p ne kusu であるので

3 V イキパセコㇿ V iki pa sekor そのようにしていると V イイェパヒケ V i=ye pa hike 私に言うことに V イネアㇷクスン V ineap kusun なんとまあ V アルㇱカクス V a=ruska kusu 私は腹を立てたので V フマㇱヤッカ (?) そう思っても (?) V humas yakka(?) V ネㇷタイペヘ V nep taypehe 何の子ども V ネㇷサニケ V nep sanike 何の子孫が V アネワクス V a=ne wa kusu 私であって V アイレスルウェ V a=i=resu ruwe 私は育てられたの V ネワクス V ne wa kusu であるので V ハワㇱセコㇿ V hawas sekor そう言っているのかと V ヤイヌアンクス V yaynu=an kusu 私は思ったので

4 V オロワノ V orowano それから V タンパラパラㇰ V tan paraparak このような泣きわめく V ハウェアㇱ V hawe as... 声を (?) アエサナニニ a=esananini 長く引いて私は泣き V クンネヘネ V kunne hene 夜も V トカㇷヘネ V tokap hene 昼も V チサナイネ V cis=an ayne 私は泣いているうちに V アコㇿサポ V a=kor sapo 私のお姉さん V カッコㇰサポ V kakkok sapo カッコウのお姉さんが V カムイタマサイ V kamuy tamasay 神様の首飾り V サナサㇷテ V sanasapte を出してきて V ヘサシアトゥ V hesasi atu 前のほうへ ( 首飾りの ) ひも

5 V イワナテリキン V iwan at erikin 六本のひもでつるし上げ V ヘマカシアトゥ V hemakasi atu 奥のほうへ ( 首飾りの ) ひも V イワナテリキン V iwan at erikin 六本のひもでつるし上げて V カムイタマサイ V kamuy tamasay 神様の首飾り ( 数珠つなぎの玉 ) が V ノㇱキケヘ V noskikehe 真ん中に V ポロタマサイ V poro tamasay 大きな首飾り ( 数珠つなぎの玉 ) が V エオコㇰカネㇷ V eokok kane p ひっかかって ( ひもに通して ) いるものを V イコレキコㇿ V i=kore ki kor 私にくれると V タンペタシ V tanpe tasi これこそ V アレㇱパピト V a=respa pito 私が育てたお方 V アエコレクスネナ V a=e=kore kusu ne na あなたに与えますから V イテキチㇱワ V iteki cis wa ( もう ) 決して泣かないで

6 V イコレヤンセコㇿ V i=kore yan sekor くださいと V ハウェアニケ V hawean h_ike ( カッコウのお姉さんは ) 言ったが V アテㇰサイカレ V a=teksaykare 私は ( 首飾りを ) サッと手に取って V アッニコㇿ V at nikor ひもの間 V アウレクㇱパレ V a=urekuspare に私の足を通し V アトゥイパトゥイパ V a=tuypatuypa 私はひもをブチブチ切って V キワンㇺ V ki wa n m V アナンアクス V an=an akusu いたところ V エネイタキ V ene itak h_i このように言うことには V トゥトゥッサポ V tutut sapo ツツドリのお姉さんが V アリコラチ V ari koraci そのように V トゥピㇼカクニㇷ二つの良いこと (= いろいろなこと ) V tu pirka kuni p

7 V イエパカㇱヌコㇿ V i=epakasnu kor を私に教えると V カムイタマサイ V kamuy tamasay 神様の首飾り V ヘサシアトゥ V hesasi atu 前のほうへ ( 首飾りの ) ひも V エリキンクニㇷ V erikin kuni p でつるし上げたもの V イコレコㇿカ V i=kore korka を私に与えたけれど V アテㇰサイカレ V a=teksaykare 私は ( 首飾りを ) サッと手に取って V アッニコㇿ V at nikor ひもの間 V アウレクㇱパレ V a=urekuspare に私の足を通し V アトゥイパトゥイパ V a=tuypatuypa ひもをブチブチと切って V アㇺソクㇽカ V amso kurka 何も敷いていない床一面 V アエチャリチャリ V a=ecaricari に私は散らばして V キヒアクス V ki hi akusu しまったすると

8 V カッコㇰサポ V kakkok sapo カッコウのお姉さんは V エネイタキ V ene itak h_i このように言った V エネ V ene エアンクㇱタㇷネ e=an kus tapne お前がいるためにこのように V アポウタリネアㇷ V a=poutari ne a p 私の子供たちであったものポンカッコㇰウタㇻ pon kakkok utar 若いカッコウたちや V ポントゥトゥトゥタㇻ V pon tutut utar 若いツツドリたちが V ネノイェパクㇱ V neno ye pa kus そのように言ったので V チサナイネ V cis=an ayne 私はさんざん泣いてとうとうオピッタレクチ opitta rekuci ( ツツドリの姉さんは ) みんなの首をノイパノイパワイサㇺしめてしまった noypanoypa wa isam V キパロㇰペ V ki pa rok pe のだが

9 V エアンクㇱタㇷネ V e=an kus tapne お前がいるためにこのように V テエタカネ V teeta kane むかしむかし V カムイモシッタ V kamuy mosir_ ta 神様の国で V カッコㇰトノ V kakkok tono カッコウの神様や V トゥトゥットノ V tutut tono ツツドリの神様は V アネパヒネ V a=ne pa hine 私たちであって V アイヌモシㇼ V aynu mosir 人間の国 V アイオラㇷテ V a=i=orapte に私たちは降ろされて V ネヒオロタ V ne hi oro ta そこで V ネ V ne ニソシッチウェ雲の尻が大地を刺すところ ( 地平線の果て ) nisositciwe V イマカケタ V imakake ta その向こうに

10 V ニッネカムイ V nitne kamuy 悪い凶暴な神様 V アㇻウェンカムイ V arwen kamuy 全く悪い神様は V カムイエオナ V kamuy e=ona 神様であるおまえの父親 V コンラメトㇰ V kor_ rametok の勇敢さや V コㇿピㇼカ V kor pirka の美しさ V エケㇱケクス V ekeske kusu を妬んで V コイキクス V koyki kusu いじめるために V ヤㇷルウェネ V yap ruwe ne ( 人間の国に ) 降り立ったのだ V エヌネヒケ V enune hike このようにして V ネヒオロタ V ne hi oro ta そこで V パㇰノエアシㇼ V pakno easir それこそこれほど V イオマㇷルイペ V iomap ruy pe ひどく子供をかわいがるものは

11 V イサㇺクニㇷ V isam kuni p いないものが V アネㇷネクス V a=ne p ne kusu 私たちであるものだから V アエレスポカ V a=e=resu poka 私たちはおまえを育てるだけでも V エヤイコラム V eyaykoramu 長い間苦労して V エペテッネアイネ V epetetne ayne 育てたが V パㇰノエポロㇷ V pakno e=poro p ここまでおまえが大きくなったことを V アポウタリ V a=poutari 私たちの子供たちは V ネノハウェオカ V neno haweoka そのように言った V ネワアンペ V ne wa an pe そのこと V エルㇱカアクス V e=ruska a kusu でおまえが腹を立てて V エキワクス V e=ki wa kusu おまえがしたので V フン V hun

12 アポウタリ a=poutari 子供たち V アロンヌキワ V a=ronnu ki wa を殺して V イサㇺキヒケ V isam ki hike しまったのに V ネウナイェヤッカ V neun a=ye yakka どのように私が言っても V エコパンキワ V e=kopan ki wa おまえは ( 悪口を言われたこと ) を嫌がって V ナニネノエキヤㇰ V nani neno e=ki yak すぐにそのままおまえが嫌がっていれば V アッテイネシㇼ V atteyne sir 全く湿ったところ V アㇻウェンモシㇼ V arwen mosir 全く悪い国 V アイコキル V a=i=kokiru に私たちは向かわせられる V キクスネ V ki kusu ne ことだろう V キクㇱネセコㇿ V ki kus ne sekor ( そう ) することになっていると V ハワㇱクス V hawas kusu 言う話なので

13 V タネアナㇰネ V tane anakne 今は V アㇻウェンカムイネ V arwen kamuy ne 全く悪い神様として V アㇻウェンモシㇼ V arwen mosir 全く悪い国に V アイコキルパヤッカ V a=i=kokiru pa yakka 私たちが向かわされても V カムイオッタ V kamuy or_ ta 神様のところに V アㇻイワㇰモシㇼ V ar iwak mosir XXX(?) 国に V アオパイェキワ V a=opaye ki wa 私たちは行って V カムイモシㇼワノ V kamuy mosir wano 神様の国から V アㇻウェンモシㇼ V arwen mosir 全く悪い国 V アㇻウェンコタン V arwen kotan 全く悪い村 V アイコキルㇷネナ V a=i=kokiru p ne na に私たちが向かわされるのだよ V セコリタㇰコㇿ V sekor itak kor と言いながら

14 V マッ V mat マッコサンパ matkosanpa パッと立ち上がった V タㇻ V tar イサㇺペシユㇰ isam pe siyuk 亡くなった者の着物 V ライペシユㇰ V ray pe siyuk 死んだ者の着物 V キワオラ V ki wa ora を着て V カッコㇰサポ V kakkok sapo カッコウのお姉さんや V トゥトゥッサポ V tutut sapo ツツドリのお姉さん V キワオロワ V ki wa orowa が死装束を着てそれから V タㇻペムイェ V tarpe muye ござの束を V エホトゥイトゥイェ [1] うちふるって (?) V ehotuytuye V シケパヒケ V sike pa hike ( お姉さんたちが ) 荷物を背負ったが

15 V ( ここから散文 ) タネソモチサンクㇱネネ tane somo cis=an kus ne ne もう私は泣かないセコㇿハウェアナンコㇿ sekor hawean=an kor と私は言いながらカッコㇰサポトゥトゥッサポチンキケセ kakkok sapo tutut sapo cinki kese カッコウのお姉さんとツツドリのお姉さんの ( 着物の ) すその端アウコライパアクス a=ukoraypa akusu を私がわしづかみにするとソンノネヤアンペネヤ sonno ne ya anpe ne ya 本当か? 真実か? イコピシパ i=kopisipa ( お姉さんたちが ) 私にたずねたソンノネヒアンペネヒアイェアクスオロワノ sonno ne hi anpe ne hi a=ye akusu orowano 本当であること真実であることを私が言うとケライウタㇻパ keray utarpa さすが威風堂々とした男性

16 ケライニㇱパアネㇷネクスエネネ keray nispa a=ne p ne kusu ene ne 立派な男性であるものだからこのようであるㇱコㇿハウェオカコㇿ sekor haweoka kor と ( お姉さんたちは ) 言いながらイオマㇷロㇰイオマㇷロㇰコㇿ i=omap rok i=omap rok kor 私をかわいがってかわいがってかわいがりつづけながらオラソモノスイ ora somo no suy それから ( このようなことは ) せずにまたイレㇱパワオカアンペネクス i=respa wa oka=an pe ne kusu ( お姉さんたちが ) 私を育てているのだからアイェセコㇿ a=ye sekor 私が話すのですとポノキクㇽミイタㇰハウェ pon Okikurmi itak hawe ポンオキクルミが話したことしたと (?) ( 萱野 : ああなるほどな ) 注 [1] エホトゥイトゥイェバタバタ払い ( 萱野茂 1988 カムイユカㇻと昔話 ( 小学館 ):p343)

23-3 カムイユカㇻヌプリコㇿカムイポホ ( ヘイノ ) 山を持つ神の息子語り : 黒川てしめサケヘ V= ヘイノ heino V イレスアイネ (?) [1] V i=resu ayne(?) 私は育てられて V イパンコットット V ip an=kor_ totto 私の母 [2]

23-3 カムイユカㇻヌプリコㇿカムイポホ ( ヘイノ ) 山を持つ神の息子語り : 黒川てしめサケヘ V= ヘイノ heino V イレスアイネ (?) [1] V i=resu ayne(?) 私は育てられて V イパンコットット V ip an=kor_ totto 私の母 [2] 23-3 カムイユカㇻヌプリコㇿカムイポホ ( ヘイノ ) 山を持つ神の息子語り : 黒川てしめサケヘ V= ヘイノ heino V イレスアイネ (?) [1] V i=resu ayne(?) 私は育てられて V イパンコットット V ip an=kor_ totto 私の母 [2] は V イレスキワ V i=resu ki wa 私を育てて V オカアンヒケ V oka=an hike

V エネハウェオカヒ V ene haweoka hi 次のように言った V ケライネクスン V keray ne kusun さすが V トイシッチレ V Toy sitcire 土焼き V ムイシッチレ V Mun_ sitcire 草焼き ハ ㇻ har ( 女性 : ストーブつけてあげるから

V エネハウェオカヒ V ene haweoka hi 次のように言った V ケライネクスン V keray ne kusun さすが V トイシッチレ V Toy sitcire 土焼き V ムイシッチレ V Mun_ sitcire 草焼きハㇻ har ( 女性 : ストーブつけてあげるから