HPLC-MS よりマンゴ皮のポリフェノール含有量は果肉の方より高い (Barreto et al., 2008) マンゴ皮は植物科学原料 ( ポリフェノール カロチノイド ビタミン E ビタミン C) として 優れている抗酸化性を示している (Ajila, 2007) 今回の実験では ESR 法と

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1 Antioxidant and antiproliferative activities of mango (Mangifera indica L.) flesh and peel 著者 : Hana Kim, Jeong Yong Moon, Hyeonji Kim, Dong-Sun Lee, Moonjae Cho, Hyung- Kyoon Choi, Young Suk Kim, Ashik Mosaddik, Somi Kim Cho 雑誌名 :Food Chemistry 121 (2010) 紹介者 : 馮一菁 2010/6/1( 火 ) Abstract 本研究では マンゴ (Mangifera indica L.) の果肉と皮の抗酸化性および抗増殖性について調べた また ヒト肝臓がん由来の HepG2 細胞中の H2O2 による酸化ストレスについて マンゴエキスの保護効果について検討した マンゴの果肉および皮エキスのラジカル消去能を電子スピン共鳴 (ESR) 法より確認したその結果 マンゴの皮エキスは 果実の熟成を構わずに 果肉の方より高いラジカル消去能 (DPPH and alkyl radical) を示し がん細胞の増殖抑制効果をもつことが分かった Introduction 食べ物に含まれているポリフェノール類は抗酸化性および抗癌性をもつため 近年良く注目されている 果物および野菜はポリフェノール類 アニトシアニン カロチノイド トコフェロールなど抗酸化物を含まれていて 特に 果物の皮にポリフェノール フラボノイド アスコルビン酸など健康にいい成分が豊富に含まれている Mango (Mangifera indica L.) ウルシ科 バナナ パパイヤなどのような体表的な熱帯果実 ビタミン A ビタミン C - カロテン 葉 酸が豊富に含まれている 青いうちはビタミン C の含有量が多く 季節性のある果物であるため 20% は加工されている ( デザート ジュース 缶詰めなど ) より熟すほど - カロテンの量が増える 木の幹の皮 葉 果肉は様々な生理活性を過去の研究示している ( 抗酸化性 フリーラジカル消去活性 抗炎症性 抗がん性 ) 1 皮 主な副生産物 汚染の原因となる

2 HPLC-MS よりマンゴ皮のポリフェノール含有量は果肉の方より高い (Barreto et al., 2008) マンゴ皮は植物科学原料 ( ポリフェノール カロチノイド ビタミン E ビタミン C) として 優れている抗酸化性を示している (Ajila, 2007) 今回の実験では ESR 法とセルベースアッセイよりマンゴの皮の抽出物の抗酸化性及び抗が ん性について検討した 補足 1 活性酸素 (O2 - HO -, H2O2, 1 O2, O3) 酸素分子が 1 電子還元されて生じるラジカルで 活性化されたため反応性が高くなり 無差別に相手を酸化する能力のある状態の酸素 3 O 2 e e +H 1 2 O 2 O 2 H 2 O 2 OH 活性酸素の生成機構 ヒドロキシラジカルは核付近でも産生されるため DNA 構成分子と結合する反応が起こる 分子構造が変化したんぱく質を作るための暗号情報が傷害を行けるため 突然異変が起こったり がん細胞が産生される原因となる 補足 2 抗酸化物質 : 酸化されやすい物質で 活性酸素等によって生体が酸化されるよりも優先的に抗 酸化物質が酸化される つまり 抗酸化物質それ自身が酸化されることで 生体を酸化から防 御してくれる Materials Mangos (Mangifera indica L. cv. Irwin): UMF (unripe mango flesh) UMP (unripe mango peel) jeju, Korea. RMF (ripe mango flesh) RMP (ripe mango peel) 2

3 Results and discussion マンゴエキスのフェノールとフラボノイド含有量測定 フェノール量 Folin-Ciocalteu 法補足 : Folin-Ciocalteu 試薬 ( フェノール試薬 ): リンモリブデン酸とリンタングステン酸を酸性溶液に溶解した試薬 アルカリ性でチロシン トリプトファン システインなどの還元性のある側鎖を持つアミノ酸と反応し 青色を呈する (750nm) フラボノイド量 colorimetric assay(510nm で極大の吸収があるため ) マンゴ皮エキスに含まれているフェノールとフラボノイドの量が果肉の方より 3~6 倍高い H2O2 により攻撃された HepG2 細胞への保護効果 マンゴエキス (UMP, UMF, RMP, RMF) が H2O2 より誘起された HepG2 細胞の攻撃への保 護効果について測定された Fig.1 (A) Cultures were treated with the noted concentrations of mango extracts for 1h and then incubated with 200μM H2O2 for 2h. (B) Cultures treated with μM of the positive controls, quercetin and catechin, for 1h and then incubated with 200μM H2O2 for 2h. マンゴエキスを加えない場合 : 細胞生存率 50% UMP 50 μg/ml と RMP 200 μg/ml を加えた場合 (A): 細胞生存率 80% Catechin と Quercetin を加える場合も似たような結果を示した (B) 3

4 マンゴの皮エキス (UMP, RMP) は HepG2 細胞中の H2O2 による酸化ストレスについて保護 効果を示すことが分かった マンゴエキスの DNA 損傷予防作用 Comet assay: 個々の細胞の DNA 損傷を直接検出 する唯一の方法 % of tail DNA:DNA 損傷の指標 Fig.1 (C) Comet assay of H2O2-induced DNA damage in HepG2 cells. HepG2 細胞に 200 μg/ml H2O2 を入れる場合 : DNA 損傷 :60% UMP と RMP は H2O2 の DNA 損傷に保護作用を示す UMF と RMF は保護作用を持たない マンゴエキスのフリーラジカル消去作用 ラジカル消去能測定 電子スピン共鳴法 (ESR : Electron Spin Resonace) 室温の条件下で感度よく 正確かつ精密に磁場内にある不対電子を検出する分光法の一種 遷移金属イオンもしくは有機化合物のフリーラジカルの検出に用いられている 1 DPPH ラジカル消去能測定 N N O 2 N NO Fig. 2 (A) effects of ethanolic extracts of UMF, UMP, RMF, RMP, and catechin (CAT) on DPPH radical scavenging activity. NO 2 DPPH (1,1-diphenyl-2-picrylhydrazyl) 安定なフリーラジカル 食物のフリーラジカル消去能の測定によく使われている 4

5 UMP と RMP のラジカル消去能は 溶液濃度に依存する 濃度 50 μg/ml の場合は高いラジカル消去能 (92.57%, 81.86%) を示した UMF と RMF は高濃度 (1000 μg/ml) の場合で高いラジカル消去能を示しているが 低濃度 (50 μg/ml) であまり検出されなかった 2 ヒドロキシラジカル消去能測定 H 3 C H 3 C N O H DMPO (5,5-dimethyl-1-pyrroline N-oxide) Fig. 2 (B) effects of ethanolic extracts of UMF, UMP, RMF, RMP, and catechin (CAT) on hydroxyl radical scavenging activity. マンゴエキス (500μg/ml) (91.05%, 88.86%, 91.61%, 89.61%) カテキン (1000μg/ml) (89.53%) マンゴエキスはカテキンより高いヒドロキシラジカル消去能を示した 3 アルキルラジカル消去能測定 Fig. 2 (C) effects of ethanolic extracts of UMF, UMP, RMF, UMP と RMP (200 μg/ml) 90.39% 86.95% UMF と RMF (200 μg/ml) 0% RMP, and catechin (CAT) on alkyl radical scavenging activity. DPPH ラジカル消去能の結果と一緒で UMP と RMP は高いラジカル消去能を示した 5

6 マンゴエキスの抗増殖性測定 AGS: 胃がん Hela: 子宮頚がん HepG2: 肝臓がん がん細胞にマンゴエキスを加えて 72 時間インキュベートさせた結果 UMP と RMP はがん細胞の生成に抑制作用を示すことが分かった Conclusion マンゴの皮により多いポリフェノールとフラボノイド類を含まれている マンゴ皮エキスは様々なラジカル (DPPH, hydroxyl, alkyl radical) 消去能を示している マンゴ皮エキスは肝臓がん細胞の増殖について抑制作用を示している いつもマンゴ製品の副産物だとみなされている皮は よい抗酸化性を示し 将来抗癌性をもつポリフェノール原料として利用されると考えられている 補足 :DPPH による退色反応からラジカル消去能の算出 DPPH と HPTH のメタノール溶液 (400μM, 100μM) を同体積に混合し 30 で 30 分インキュベ ートしてから UV 測定 OH H O HN NH S HPTH 5-(4-hydroxyphenyl)-2-thiohydantoin メタノール溶液で紫色 消去された ラジカル量 DPPH の消去機構 DPPH (520 nm)+ar-oh DPPH:H (400 nm)+ar-o 消去される前のラジカル量 6 DPPH 反応溶液の UV-vis スペクトル

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