本文00(巻頭言・目次).indd

Size: px
Start display at page:

Download "本文00(巻頭言・目次).indd"

Transcription

1 調査研究ジャーナル 2012 Vol.1 No.1 原著 (2) 子宮がん集団検診における液状化検体細胞診の有用性 立花美津子 河西十九三 黒川祐子 大木洋子 早田篤子 藤澤武彦 三橋暁 生水真紀夫 Effect of Liquid-based Cytology on Mass Screening of the Cervical Cancer Tachibana Mitsuko,Tokuzou Kasai,Yuko Kurokawa,Yoko Oki,Atuko Souda, Takehiko Fujisawa,Mitsuhasi Akira,Makio Syouzu 要旨検診車による子宮がん集団検診における Sure Path 法による液状化検体細胞診 (Liquid-based cytology:lbc) の有用性を明らかにする事を目的とした 対象は 2011 年 11 月に行った T 市の子宮頸部がん検診受診者 3,201 人で 細胞診判定にはベセスダシステムを用い Atypical squamous cells of undetermined significance (ASC-US) の診断がついた症例においては LBC 標本作製後の検体を用いて HPV ハイリスクテストを行った 結果は 不適正標本は認められず 細胞採取者間による塗抹のばらつきも無くなり 均一薄層の標本ができ 鏡検時間の短縮につながった 要精検率の上昇 異形成や癌の発見率の上昇を認め精度向上に役立つことが示唆された また ASC-US 64 例に集団検診の検体を用いて行った HPV ハイリスクテストでは陽性は 16 例 25% 陰性は 48 例 75% で これ等の受診者は 改めて医療機関を受診して HPV ハイリスクテストを行う事の負担が軽減された キーワード : The cervical cancer on mass screening liquid- based cytology (LBC) atypical squamous cells of undetermined significance (ASC-US) 不適正標本 HPV ハイリスクテスト はじめに我が国の子宮頸部細胞診の報告様式は 2008 年よりベセスダシステムが採用されたが 1) 多くの施設では従来の日本母性保護医協会 ( 現日本産婦人科医会 ) によって作成された日母分類とベセスダシステムの結果を併記しているのが現状である しかし 2013 年度より産婦人科医会がん対策委員会はベセスダシステム単独採用を打ち出した ベセスダシステムでは 細胞診の質的向上を目的に結果報告の項目に不適正を新設した 不適正な標本としては1 上皮細胞の数が少ない標本 ( 従来法では 8,000 個以下 LBC では 5,000 個以下 ) 2 炎症細胞や血液で覆われた標本や細胞が乾燥して観察困難な標本が挙げられる 不適正標本と判断された場合は再検査が公に認められた 不適正標本が高率となり再検査が多くなると 受診者の時間的負担のみならず検査費用も増えるため 不適正標本はできるだけ減らす必要がある また 判定が ASC-US の場合 HPV ハイリスクテストによりトリアージす ることが推奨されているため ASC-US 該当者はいわゆる精密検査ではなく 単に HPV ハイリスクテストだけを目的に精密検査機関を受診する必要が有り 負担増となってしまう 今回 検診車よる出張検診である子宮頸がん集団検診において検体を LBC にすることにより 1 LBC の精度 2ベセスダシステムで生じる不適正標本の出現率増減と3 ASC-US 対象者の残余検体を使用して HPV ハイリスクテストを施行した場合 受診者の負担をどれくらい軽減できるかの 3 点を従来法の過去 5 年間と比較検討した 対象および方法 2011 年 11 月に行った T 市子宮頸部がん検診を受診した 3,201 人を対象とした 受診者の年齢は 21 歳から 88 歳で平均 52.5 歳であった 検診日数は 15 日間で 一日の検診人数は 104 人から 306 人で平均 213 人であった LBC 標本の作製方法は 細胞採取器具としてサーベックスブラシを使用し 細胞採取後シュアパスバ 12

2 立花ほか : 液状化検体細胞診の有用性 イアルの中にブラシの先端を落とし 攪拌した後検査室へ持ち帰り 日本ベクトン ディッキンソン株式会社 (BD 社 ) (Tokyo, Japan) のプレップメイト及びプレップステインなどを用い 標本作製ワークフローに沿って LBC 標本を作製した (Sure Path 法 ) 細胞判定にはベセスダシステムを用い ASC-US の診断がついた症例には 残った検体を用いて ハイブリッドキャプチャー法による HPV ハイリスクテストを行った また 2006 年から 2010 年に行われた T 市子宮頸部がん検診を受診した 11,691 人と比較 検討した この 5 年間は 採取器具としてスポンジやサイトピック 綿棒等を使用し スライドガラスに細胞を直接塗抹する従来法で行われて来た 結果 1. 標本作製 BD 社のプレップメイト及びプレップステインを使用すると 1 回に 48 検体がセットでき 1 セット約 90 分かかった これを 2 人で作業すると 半日で 5 ~ 6 セット 240 ~ 288 件の処理が可能であった ( 図 1 写真 1) 1 前準備ラベリング数ヶ月前からの準備 2 前処理 3 プレップメイト 4 遠心 5 プレップステイン 6 固定 検体攪拌 48 検体 15 分分離剤文注 48 検体 15 分 1 200G 2 分 48 検体約 90 分 2 800G 10 分 48 検体 15 分デカント 48 検体 40 分 48 検体 5 分 図 1 LBC 検体作製ワークフロー 写真 1 プレップステイン 2. 一次検診結果一次検診の細胞診結果は NILM 3,072 例 (95.97%) ASC-US 64 例 (2.00%) LSIL 30 例 (0.94%) ASC-H 8 例 (0.25%) HSIL 23 例 (0.72%) SCC 2 例 (0.06%) AGC と Adeno.2 例 (0.06%) であった ( 表 1) 3.HPVハイリスクテスト ASC-US 64 例に HPV ハイリスクテストを行った 陽性 16 例 (25%) 陰性 48 例 (75%) であった 表 1 一次検診結果 NILM ASC-US LSIL ASC-H HSIL SCC AGC Adeno. Total n 3, ,201 % NILM:Negative for intraepithelial lesion or malignancy ASC-US:atypical squamouse cells of undetermined significance LSIL:low-grade squmous intraepithelial lesion ASC-H:atypical squmouse cells, cannot exclude HSIL HSIL:high-grade squmous intraepithelial lesion SCC:squamous cell carcinoma AGC:atypical glandular cells Adeno.:Adenocarcinoma 13

3 調査研究ジャーナル 2012 Vol.1 No.1 4. 二次検診初回組織診結果要精検者 81 例のうち当財団施設内において二次検診を受診し組織診を施行した 53 例の結果を 一次検診の細胞診結果と対比してみると ASC-US 4 例 LSIL 7 例 ASC-H 6 例 HSIL 7 例 AGC 1 例の 25 例 (47.2%) では腫瘍性の病変が認められなかった また ASC-US 5 例 LSIL 11 例 ASC-H 1 例 HSIL 8 例 Adeno. 1 例の 26 例 (49.1%) には 軽度から高度異形成の所見を認めた 上皮内癌 1 例 浸潤癌 1 例には 共に LBC 標本でがん細胞を認めた ( 表 2) 表 2 二次検診初回組織診結果 集検時細胞診 組織診 腫瘍性病変軽度異形成中等度異形成高度異形成を認めず 上皮内癌 浸潤癌 合計 n (%) n (%) n (%) n (%) n (%) n (%) n (%) ASC-US 4 (44.4) 3 (33.3) 1 (11.1) 1 (11.1) 9 (100) LSIL 7 (38.9) 8 (44.4) 3 (16.7) 18 (100) ASC-H 6 (85.7) 1 (14.3) 7 (100) HSIL 7 (46.7) 3 (20.0) 3 (20.0) 2 (13.3) 15 (100) SCC 1 (50.0) 1 (50.0) 2 (100) AGC 1 (100) 1 (100) Adeno. 1 (100) 1 (100) 合計 25 (47.2) 14 (26.4) 9 (17.0) 3 (5.7) 1 (1.9) 1 (1.9) 53 (100) 5. 従来法との比較 1) 不適正標本と標本作製の標準化従来法による過去 5 年間では 420,408 件中 100 件 0.02% の不適正標本を認めたが LBC 標本 3,201 件では 細胞少数や固定不良による不適正標本は認められなかった また LBC の場合 細胞採取者間による塗抹のばらつきもなくなり 一様な薄層標本が作製できた ( 表 3 写真 2) スポンジ 綿棒 サイトピック LBC 写真 2 標本作製の標準化 表 3 不適正標本出現率 2006 ~ 2010 年度従来法標本 (420,408 件 ) 2011 年度 T 市 LBC 標本 (3,201 件 ) 不適正標本 n % ) 要精検率従来法による過去 5 年間の要精検率の平均は 0.90% であったが LBC を導入した昨年は 2.53% と急増した 年齢別の要精検率を見ると 各年齢層において 1.3 から 8.3 倍と LBC で高く平均 2.8 倍であった ( 図 2) 14

4 立花ほか : 液状化検体細胞診の有用性 (%) LBC(2011 年 ) 要精検率 :2.53% 従来法 (2006~2010 年 ) 要精検率 :0.90% ~29 30~39 40~49 50~59 60~69 70~79 80~ ( 歳 ) 図 2 T 市要精検者の年齢別比較 3) 異形成と癌の発見率他機関への二次検診受診を含めて 従来法では 105 例中 83 例 (79.0%) LBC では 81 例中 73 例 (90.1%) において二次検診の結果が判明した 各々を異形成と癌に分け従来法の過去 5 年間と比較してみると 従来法で は 5 年間で異形成 53 例 (0.45%) 癌 4 例 (0.03%) であったが LBC では異形成 37 例 (1.16%) 癌 4 例 (0.12%) であった この 2 群をカイ二乗検定すると p 値は 以下で 異形成および癌群ともに有意差が認められた ( 表 4) 表 4 発見率の比較 異常を認めず 異形成 * 癌 * 上皮内癌浸潤癌 従来法 2006 ~ 2010 年度 39 例 53 例 4 例 0.03% (11,691 例 ) 0.33% 0.45% 1 例 0.01% 3 例 0.03% LBC 2011 年度 38 例 37 例 4 例 0.12% (3,201 例 ) 1.19% 1.16% 1 例 0.03% 3 例 0.09% *: カイ二乗検定結果 p < 考察現在 LBC には Sure Path 法 Thin Prep 法 TACAS 法 Liqu Prep 法などがあり Sure Path 法 Thin Prep 法 TACAS 法は標本作製の原理により細胞の重なりが少ないことから Thin-layer 標本と呼ばれている 2) この三者の標本作製原理は違うが 出来上がり標本は一様に薄層で検鏡もしやすく精度もかなり上がることが期待されている LBC 法のデメリットとして標本作製工程で多くの時間がかかると言われているが 今回半日で 300 検体弱の処理ができ 特に問題はなかった Arbyn 3) が CIN に対する感度 特異度を従 来法と LBC 法で比較した 9 論文を解析した結果では High grade CIN に対する感度 特異度は同程度であるとしている 最近の報告では LBC は従来法に比べ細胞診の精度が向上するとの報告も見られる 平井 4) らの Thin Prep 法を用いた検討では 中等度異形成以上の病変を検出する感度は従来法 71.3% Thin Prep 法 77.4% また特異度は従来法で 98.9% Thin Prep 法で 99.0% であったとして LBC は従来法に比べ中等度異形成以上の病変検出能に優れているとしている 今回我々の検討結果でも 要精検率は従来法では 0.90% であったが LBC では 2.53% となり精度向上に役立つこと 15

5 調査研究ジャーナル 2012 Vol.1 No.1 が示唆された 組織学的にも 従来法では異形成が 53 例で発見率は 0.45% 癌が 4 例 (0.03%) 発見されたのに対し LBC では異形成 37 例 (1.16%) 癌 4 例 (0.12%) であり カイ二乗検定の結果 有意差も認められた 検診車を用いた出張検診である子宮頸がん集団検診は 多くの医師が携わるため採取者や採取器具によって不適正率が変動し 細胞塗抹時のばらつきも高率になってしまう危惧がある 集団検診という特殊環境の中で この課題を解消するには採取器具の統一化と採取細胞の集積が可能となる LBC が最適かと考えられる 不適正出現率においても 従来法と LBC 法で比 5) ~ 較した文献 9) を見ると 全ての報告で LBC での不適正出現率が有意に低いと述べている 今回の検討での不適正率は 0% であり従来法の 0.02% と比較して低率であるので LBC は集団検診に十分組み入れる事の出来る方法である ASC-US に対するトリアージとして HPV テストが推奨されているので ASC-US の結果を得た受診者は一次検診 ( スクリーニング ) と二次検診 ( 精密検査 ) の中間的な検診として HPV ハイリスクテストだけを目的に医療機関を受診する必要がある ASC-US の検出率は 5% 以下とされているが 母数の多い集団検診においては かなりの人数に達する この対象者は単に HPV ハイリスクテストだけを目的に医療機関を受診しなければならず 時間的 経済的負担は大きい LBC の場合 ASC-US 対象者は集団検診で採取した LBC 検体の残存を使用して HPV ハイリスクテストを行うことが可能である為 対象者の時間的 経済的負担軽減に寄与する利点がある 今回の検討では 64 人が ASC-US となったので この人達には大きなメリットとなった ベセスダシステムを導入していくには 不適正標本や ASC-US に対する HPV ハイリスクテストなどに対応する必要性から LBC 標本の普及が必要不可欠になると考えられる 結論検診車による子宮がん集団検診に LBC を導入して その成績から精度向上 不適正率 ASC-US における HPV ハイリスクテストを中 心に検討したところ LBC は従来法と比較して検診車による集団検診には十分に適応でき 従来法と比較してメリットも多い方法であると言える 今後全ての受診者に細胞診と HPV ハイリスクテストを同時に行う併用検診を取り入れることにより 子宮がん検診における更なる質的向上が期待される 文献 1) 日本産婦人科医会 : ベセスダシステム 2001 準拠子宮頸部細胞診報告様式の理解のために ) 久布白兼行 田岡英樹 山本泰弘 : 液状化検体細胞診 産婦人科治療 2011;6: ) Arbyn M, Bergeron C, Klinkhamer P et al: Liquid compared with conventional cervical cytology: a systematic review and meta-analysis. Obstet Gynecol 111: , ) 平井康夫 古田則行 荒井祐司ほか : 子宮頸部病変検出における液状化検体細胞診 (LBC) Thin Prep の精度と有用性評価のための前方視的検討. 日臨細胞会誌 49(4): , ) Strander B, Andersson-Ellstro m A, et al:liquid-based cytology versus conventional Papanicolaou smear in an organized screening program: a prospective randomized study. Cancer Cytopathology 111: , ) Ronco G, Cuzick J, Pierotti P, et al: Human papillomavirus testing and liquid-based cytology: results at recruitment from the new technologies for cervical cancer randomized controlled trial. J Natl Cancer Inst 98: , ) Doyle B, O Farrell C, Mahoney E, et al: Liquid-based cytology improves productivity in cervical cytology screening. Cytopathology 17:60-64, ) Williams AR: Liquid-based cytology and conventional smears compared over two 12-months periods. Cytopathology 17:82-85,

6 立花ほか : 液状化検体細胞診の有用性 9) Kirshner B, Simonsen K, Junge J: Comparison of conventional smear and Sure Path liquid-based cytology in the Copenhagen population programme for cervical cancer, Cytopathology 17: ,

調査研究ジャーナル 2017 Vol.6 No.1 告する 2. 対象及び方法 2-1. 対象 2012 年 4 月から2015 年 3 月の3 年間にモデル事業として行われた3 市町村の検診車による子宮頸がん検診を受診した17,292 人を対象とし 同じ3 市町村の 2007 年から2011 年の

調査研究ジャーナル 2017 Vol.6 No.1 告する 2. 対象及び方法 2-1. 対象 2012 年 4 月から2015 年 3 月の3 年間にモデル事業として行われた3 市町村の検診車による子宮頸がん検診を受診した17,292 人を対象とし 同じ3 市町村の 2007 年から2011 年の 河西ほか : 併用検診の有用性 原著 子宮頸がん集団検診における併用検診の有効性 河西十九三 1 立花美津子 1 黒川祐子 1 早田篤子 藤澤武彦 1 錦見恭子 2 三橋暁 2 生水真紀夫 2 1 Effectiveness of New Technology (Co-testing) Combining Liquid-based Cytology and Human Papilloma Virus

More information

スライド 1

スライド 1 ベゼスダ システムの運用 藤田保健衛生大学病院での運用例 愛知県臨床衛生検査技師会病理細胞研究班 藤田保健衛生大学病院病理部 田中浩一 藤田保健衛生大学病院での運用 1. ベゼスダシステム導入時期 藤田保健衛生大学病院の病理部では 2009 年 4 月 1 日よりベゼスダシステム判定を取り入れた運用を行っている 2. 運用方法 従来の日母分類に加えベセスダシステム判定を併記すると同時に 標本の評価

More information

ベセスダシステム2001の報告様式 ーASC-US、ASC-Hの細胞像と臨床的意義ー

ベセスダシステム2001の報告様式 ーASC-US、ASC-Hの細胞像と臨床的意義ー 子宮頸部細胞診 : 日母分類からベセスダシステムへ ー SIL の概念と判定ー 慶應義塾大学医学部産婦人科 照井仁美 (CT) ベセスダシステム 2001 の報告様式 1 specimen type conventional smear( 従来法 ) liquid-based preparation( 液状処理法 ) specimen adequacy 標本の適否の評価 endocervical/transformation

More information

<4D F736F F D CB48D655F87562D31926E88E695DB8C928A E947882AA82F F4390B38CE32E646F6378>

<4D F736F F D CB48D655F87562D31926E88E695DB8C928A E947882AA82F F4390B38CE32E646F6378> 子宮がん検診 [ 実施状況 ] 子宮がん検診は 県内 48の自治体から委託を受け検診を行った 受託率は全市町村の88.9% である 平成 23 年度の受診人数は 頸部検診の受診者が 88,41 人 要精密検査 1,111 人 要精検率 1.3% 体部検診の受診者は45 人 要精密検査 人 延べ受診者数は88,446 人であった ( 図 1 2) なお 個別検診等を含む細胞診の検査件数は 146,26

More information

調査研究ジャーナル 2018 Vol.7 No.2 図 1 モデル事業の検診方式 図 2 年齢階級別検診人数 ~年齢階級 24 表 1 年齢階級別細胞診結果 25 ~30 ~35 ~40 ~45 ~50 ~55 ~60 ~65 ~70 ~75 ~

調査研究ジャーナル 2018 Vol.7 No.2 図 1 モデル事業の検診方式 図 2 年齢階級別検診人数 ~年齢階級 24 表 1 年齢階級別細胞診結果 25 ~30 ~35 ~40 ~45 ~50 ~55 ~60 ~65 ~70 ~75 ~ 立花ほか : 子宮頸がん検診の受診間隔の検討 原著 併用検診により子宮頸がん検診の受診間隔は延ばせるか 立花美津子 1 柳堀朗子 1 永井秀昭 1 河西十九三 1 1 藤澤武彦 High-risk HPV-DNA Testing and Cytology can Justify Prolonging Cervical Cancer Screening Intervals Mitsuko Tachibana

More information

子宮頸部細胞診陰性症例における高度子宮頸部病変のリスクの層別化に関するHPV16/18型判定の有用性に関する研究 [全文の要約]

子宮頸部細胞診陰性症例における高度子宮頸部病変のリスクの層別化に関するHPV16/18型判定の有用性に関する研究 [全文の要約] Title 子宮頸部細胞診陰性症例における高度子宮頸部病変のリスクの層別化に関する HPV16/18 型判定の有用性に関する研究 [ 全文の要約 ] Author(s) 青山, 聖美 Issue Date 2018-03-22 Doc URL http://hdl.handle.net/2115/70813 Type theses (doctoral - abstract of entire text)

More information

Microsoft PowerPoint - ASC-Hの分析について.ppt

Microsoft PowerPoint - ASC-Hの分析について.ppt ベセスダシステム ASC-H 判定の分析 ( 株 ) AKH research center 阿部一之助 金子翔 齊藤千佳 高橋正人 佐藤伸 南條博 子宮頸部細胞診報告様式 ベセスダシステムの背景 ( 米国 ) 1980 年代後半 米国内において 婦人科がん検診の細胞診と組織診の不一致率が高いこと 細胞診報告様式や用語が統一されていないため 臨床的な取り扱いに混乱を生じていることを大きく取り上げ 婦人科がん検診における細胞診が社会問題となった

More information

原 著 最近の動向から見た子宮頸がん検診の判定と事後指導に対する提案 人間ドック 26: , ,4) 岩﨑武輝 1,5) 奥村次郎 1,6) 山本嘉昭 松井 1,2) 薫 1,2) 水口善夫 1,3,7) 宇野正敏 要約 キーワード 目的 : 今までの子宮頸部細胞診のいわゆる

原 著 最近の動向から見た子宮頸がん検診の判定と事後指導に対する提案 人間ドック 26: , ,4) 岩﨑武輝 1,5) 奥村次郎 1,6) 山本嘉昭 松井 1,2) 薫 1,2) 水口善夫 1,3,7) 宇野正敏 要約 キーワード 目的 : 今までの子宮頸部細胞診のいわゆる 原 著 最近の動向から見た子宮頸がん検診の判定と事後指導に対する提案 人間ドック 26:531-538, 2011 1,4) 岩﨑武輝 1,5) 奥村次郎 1,6) 山本嘉昭 松井 1,2) 薫 1,2) 水口善夫 1,3,7) 宇野正敏 要約 キーワード 目的 : 今までの子宮頸部細胞診のいわゆる日母分類からベセスダ新分類の移行に伴い, 成績判定及び事後指導に関する日本人間ドック学会のガイドラインを再考する必要が出てきた.

More information

最初に事後指導項目規定をお示し致します これらは 陰性スメアに対して行っております まず 取り扱い項目は要医療 要治療の 2 項目あります 要医療扱いの細胞所見は 一つ目に 炎症を伴う強度細胞異型の見られるもの 二つ目として 萎縮像に炎症を伴った強度細胞異型の認められるもの 三つ目として 核異型の伴

最初に事後指導項目規定をお示し致します これらは 陰性スメアに対して行っております まず 取り扱い項目は要医療 要治療の 2 項目あります 要医療扱いの細胞所見は 一つ目に 炎症を伴う強度細胞異型の見られるもの 二つ目として 萎縮像に炎症を伴った強度細胞異型の認められるもの 三つ目として 核異型の伴 子宮がん検診の細胞診判定は 従来日母分類とその取扱いで行なわれてきましたが 近年ベセスダシステム準拠報告様式で運用されており その中で ASC のカテゴリーが設けられております 当センターの子宮がん検診判定は厚労省の指針と共に 21 年度からベセスダシステムを導入しましたが 以前より 異形成以上と判定する所見とは別に 腫瘍病変か炎症性良性変化か鑑別が必要な症例に対しその変化を明らかにする事が重要と考え

More information

<4D F736F F F696E74202D208B4C8ED28DA7926B5F8DC58F49205B8CDD8AB B83685D>

<4D F736F F F696E74202D208B4C8ED28DA7926B5F8DC58F49205B8CDD8AB B83685D> 2008 年記者懇談会 子宮頸がん検診の精度管理向上にむけて - ベセスダ分類と HPV 検査 - 自治医科大学医学部産科婦人科学講座日本産婦人科医会 ( がん部会 ) 鈴木光明 2008.12.10. 記者クラブ はじめに 20 歳代 30 歳代の若年者の子宮頸がん患者の顕著な増加がみられており その対策が喫緊の課題となっている 前回の記者懇談会においては 子宮がんは予防できる と題して 検診の重要性と予防ワクチンについてディスカッションがなされた

More information

ThinPrep説明資料 ~LBC(Liquid Based Cytology)~

ThinPrep説明資料 ~LBC(Liquid Based Cytology)~ 液状化検体細胞診 (LBC) ~ 子宮頸部 膣細胞診を中心に ~ 2013 年 5 月 11 日 オリンパス株式会社 ライフサイエンス営業企画部 本日の内容 液状化検体細胞診 (LBC) って何? - 用語 定義 etc. 現状は? どうしてLBCなのか? - 歴史的背景 - 従来法の問題点 -LBCの特長 細胞像の特徴 - 従来法との違い 液状化検体細胞診とは...( 用語 ) 従来の細胞診 (

More information

Patient st HPV sampler nd TACAS Sampling with HPV sampler Sampling with Cervex brush Put brush head into a vial Preparation for conventional slide Pre

Patient st HPV sampler nd TACAS Sampling with HPV sampler Sampling with Cervex brush Put brush head into a vial Preparation for conventional slide Pre 技術論文 液状化検体細胞診 TACAS による HPV DNA 検査の 有用性 HPV DNA キアゲン HC II 専用検体採取 キットとの比較 二谷 悦子 ) 志賀 朋子 ) 東岩井 久 ) ) 株式会社医学生物学研究所研究開発本部診断薬開発部 3-4 ) 医療法人社団進興会せんだい総合健診クリニック 3) 医療法人社団天宣会健診センター汐留健診クリニック 要 高橋 正宜 3) 東京都板橋区板橋

More information

子宮頸がん死亡数 国立がん研究センターがん対策情報センターHPより

子宮頸がん死亡数 国立がん研究センターがん対策情報センターHPより 子宮頸がん死亡数 国立がん研究センターがん対策情報センター HP より 2016 年 2,710 人 ( 全部位 153,201 人女性 ) 子宮頸がん罹患数 国立がん研究センターがん対策情報センター HP より 2013 年 10,520 人 ( 全部位 363,732 人女性 ) がん年齢階級別罹患率 (2013 年女性 ) 大腸 乳房 胃 40-44 歳 10 万人あたり 30.195 人 肺

More information

fiÁ‘W-’X’æ’¶.ec9

fiÁ‘W-’X’æ’¶.ec9 京府医大誌 123(5),309~318,2014. 子宮頸がん検診の進歩 309 < 特集 子宮頸がん診療における最新の話題 > 子宮頸がん検診の進歩 * 森泰輔 京都府立医科大学大学院医学研究科女性生涯医科学 AdvancesinUterineCervicalCancerScreening TaisukeMori DepartmentofObstetricsandGynecology, KyotoPrefecturalUniversityofMedicineGraduateSchoolofMedicalScience

More information

/ NILM (negative for intraepithelial lesion or malignancy) IUD!"#$% CIN SIL(TBS*) &'()* +,'()* -'()*./01!"#$!"%&'#&(%&)*+'$,)(&-'./0001 2

/ NILM (negative for intraepithelial lesion or malignancy) IUD!#$% CIN SIL(TBS*) &'()* +,'()* -'()*./01!#$!%&'#&(%&)*+'$,)(&-'./0001 2 子宮頸部細胞診における ベセスダシステム 2001 導入の意義 ー病理医の立場からー 日母分類 改訂と ベセスダシステム導入の検討 日母分類 改訂のためのワーキンググループ 第一回会議 平成19年8月30日 日本産婦人科医会 川崎医科大学 がん部会 がん対策委員会 日本産科婦人科学会 日本 婦人科腫瘍学会 日本病理学会の代表も参加 病理学2 現代医学教育博物館 森谷 卓也 細胞診クラス分類 日本母性保護産婦人科医会

More information

科学的根拠に基づいた子宮頸がん予防 井上正樹 * 1. はじめに 子宮頸がん検診 は 我が国では 1982 年に老人健康法が定められ 全国で始められました 子宮頸がん死亡率の低下のみならず がん検診を我が国に定着させた主導的役割は大きいと思われます その後 厚労省も 有効な検診 と評価しています 1

科学的根拠に基づいた子宮頸がん予防 井上正樹 * 1. はじめに 子宮頸がん検診 は 我が国では 1982 年に老人健康法が定められ 全国で始められました 子宮頸がん死亡率の低下のみならず がん検診を我が国に定着させた主導的役割は大きいと思われます その後 厚労省も 有効な検診 と評価しています 1 Title 科学的根拠に基づいた子宮頸がん予防 Author(s) 井上, 正樹 Citation 癌と人. 42 P.23-P.26 Issue Date 2015-01 Text Version publisher URL http://hdl.handle.net/11094/51093 DOI rights 科学的根拠に基づいた子宮頸がん予防 井上正樹 * 1. はじめに 子宮頸がん検診 は

More information

9

9 東京産婦人科医会との協力による 子宮がん細胞診 検診を指導 協力した先生 青木大輔 慶應義塾大学医学部教授 伊藤良彌 検診の方法とシステム この検診は 東京産婦人科医会 以下 医会 旧東京母性保護 医協会 以下 東母 の会員施設を利用して検体 細胞診 を採取 東京都予防医学協会婦人検診部長 し それを東京都予防医学協会細胞診センター 以下 細胞診セ 岡本愛光 ンター に送付し細胞診断を行う施設検診方式

More information

Microsoft PowerPoint - ACOG TB PDF30

Microsoft PowerPoint - ACOG TB PDF30 ACOG PRACTICE BULLETIN Human Papillomavirus CLINICAL MANAGEMENT GUIDELINES FOR OBSTETRICIAN-GYNECOLOGISTS NUMBER61,APRIL 2005 はじめに 15 年以上前より HPV と子宮頸癌との関連が明らかとなった 以来 ウイルスについての理解が深まるにつれ 感染様式 感染危険因子 ウイルス型による発癌性の違い

More information

<4D F736F F D208DD F E8482BD82BF82CD82B182F182C88DD F082DD82C482A282DC82B72E646F63>

<4D F736F F D208DD F E8482BD82BF82CD82B182F182C88DD F082DD82C482A282DC82B72E646F63> 普段私たちはこんな細胞をみています 細胞診 ~ 婦人科子宮頸部編 ~ 平成 20(2008) 年 12 月に 社団法人日本産婦人科医会より ベセスダシステム 2001 準拠子宮頚部細胞診報告様式の理解のために が発表されました いわゆる医会分類と呼ばれているもので 子宮頸がん検診の報告様式が従来のパパニコロウ分類 (Class 分類 ) からベセスダシステム 2001 に移行する流れとなりました (

More information

れない 採取後 95% エタノールによって固定し パパニコロウ染色を実施した 標本は最初に細胞検査士によってスクリーニングされ 病理医によって確定診断された 細胞診標本の再評価は 著者と他 5 名の細胞検査士が行い病理医と評価した 判定はベセスダシステム 2001 に準拠し 上皮内腺癌の感度 scr

れない 採取後 95% エタノールによって固定し パパニコロウ染色を実施した 標本は最初に細胞検査士によってスクリーニングされ 病理医によって確定診断された 細胞診標本の再評価は 著者と他 5 名の細胞検査士が行い病理医と評価した 判定はベセスダシステム 2001 に準拠し 上皮内腺癌の感度 scr 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 梅澤敬 論文審査担当者 主査角勇樹副査北川昌伸 小山高敏 論文題目 Cytological variations and typical diagnostic features of endocervical adenocarcinoma in situ: A retrospective study of 74 cases ( 論文内容の要旨 ) < 結言 >

More information

平成 23 年 8 月 6 日 社団法人千葉県臨床検査技師会 第 1 回病理 細胞診検査研究班合同研修会 LBCPREP の検体処理方法 LBC に関する基礎知識 武藤化学株式会社内藤雅嗣 MUTO PURE CHEMICALS CO.,LTD

平成 23 年 8 月 6 日 社団法人千葉県臨床検査技師会 第 1 回病理 細胞診検査研究班合同研修会 LBCPREP の検体処理方法 LBC に関する基礎知識 武藤化学株式会社内藤雅嗣 MUTO PURE CHEMICALS CO.,LTD 平成 23 年 8 月 6 日 社団法人千葉県臨床検査技師会 第 1 回病理 細胞診検査研究班合同研修会 LBCPREP の検体処理方法 LBC に関する基礎知識 武藤化学株式会社内藤雅嗣 MUTO PURE CHEMICALS CO.,LTD LBC( 液状検体化細胞診 ) の定義 1 採取されたほぼ全細胞を LBC 保存 固定液に浮遊させ回収すること 2 回収率に担当した技師による差がないこと

More information

日本における子宮頸がん検診の時代的背景 1982 年老人保健法にて 20 年かけて子宮頸がんを半減させる 30 歳以上の女性を対象受診間隔は 1 年に 1 回費用は行政が全額負担 1998 年地方交付税による財源措置に変更費用の一部個人負担が必要となる 2004 年子宮頸がん検診の見直し受診対象年齢

日本における子宮頸がん検診の時代的背景 1982 年老人保健法にて 20 年かけて子宮頸がんを半減させる 30 歳以上の女性を対象受診間隔は 1 年に 1 回費用は行政が全額負担 1998 年地方交付税による財源措置に変更費用の一部個人負担が必要となる 2004 年子宮頸がん検診の見直し受診対象年齢 子宮がん検診 ヒトパピローマウイルス (HPV) 細胞診 広島市医師会臨床検査センター 検査科 科長渡辺昌三 日本における子宮頸がん検診の時代的背景 1982 年老人保健法にて 20 年かけて子宮頸がんを半減させる 30 歳以上の女性を対象受診間隔は 1 年に 1 回費用は行政が全額負担 1998 年地方交付税による財源措置に変更費用の一部個人負担が必要となる 2004 年子宮頸がん検診の見直し受診対象年齢の

More information

子宮頸部細胞診新報告様式について 子宮頸癌 子宮頸部細胞診における ベセスダシステム 2001 導入の意義 ー病理医の立場からー 早期発見が可能となった 本邦女性の死亡数は減少している しかし 20代 30代女性の罹患数や死亡数が増加 この年代においては 臓器別では最多 川崎医科大学 病理学2 現代

子宮頸部細胞診新報告様式について 子宮頸癌 子宮頸部細胞診における ベセスダシステム 2001 導入の意義 ー病理医の立場からー 早期発見が可能となった 本邦女性の死亡数は減少している しかし 20代 30代女性の罹患数や死亡数が増加 この年代においては 臓器別では最多 川崎医科大学 病理学2 現代 子宮頸癌 子宮頸部細胞診における ベセスダシステム 2001 導入の意義 ー病理医の立場からー 早期発見が可能となった 本邦女性の死亡数は減少している しかし 20代 30代女性の罹患数や死亡数が増加 この年代においては 臓器別では最多 川崎医科大学 病理学2 現代医学教育博物館 森谷 卓也 年齢階級別がん罹患率 臓器別 女性 2002年 日本における20-29歳の 女性10万人当たりの各種癌の発症率の推移!"#$%&"#&'()*+),'-&./0'12%3,

More information

4 その他 方等は その都度検討していく 岡田委員より 本委員会は年に2回開催してい 各がん検診の受診率は年々増加傾向にあるが るが 来年度からは協議内容により 委員会の 目標の50 以上達成に向け 健対協としても取 開催回数は流動的に検討したいと考えているの り組むこととし 来年度は かかりつけ医

4 その他 方等は その都度検討していく 岡田委員より 本委員会は年に2回開催してい 各がん検診の受診率は年々増加傾向にあるが るが 来年度からは協議内容により 委員会の 目標の50 以上達成に向け 健対協としても取 開催回数は流動的に検討したいと考えているの り組むこととし 来年度は かかりつけ医 4 その他 方等は その都度検討していく 岡田委員より 本委員会は年に2回開催してい 各がん検診の受診率は年々増加傾向にあるが るが 来年度からは協議内容により 委員会の 目標の50 以上達成に向け 健対協としても取 開催回数は流動的に検討したいと考えているの り組むこととし 来年度は かかりつけ医から で ご理解願いたいと話があった がん検診受けましたか と一声かけて頂く また 委員からテレビ会議での開催は行われ

More information

118_ ②

118_ ② 日本産婦人科医会記者懇談会 検診だけで子宮頸がんは予防できない HPV ワクチンの復活を願って 日本産婦人科医会常務理事新百合ヶ丘病院がんセンター子宮頸がん征圧をめざす専門家会議実行委員 鈴木光明 218 年 3 月 14 日日本記者クラブ 検診だけで子宮頸がんは予防できない ( 若年 ) 女性の敵 子宮頸がん がん検診の課題 限界 HPV ワクチンのインパクト 日本産婦人科医会の取り組み 1 検診だけで子宮頸がんは予防できない

More information

さらに目的細胞への赤血球や炎症細胞等のマスキン 上清をデカントにて廃棄し 細胞沈渣を得た 次に グ等により 判定が困難となる場合が多々認められ 細胞沈渣に脱イオン水 10 ml を添加し 再度 800 G る 4) そのため LBC 法における従来法との内膜細 で 5 分間遠心しデカントした 再度得

さらに目的細胞への赤血球や炎症細胞等のマスキン 上清をデカントにて廃棄し 細胞沈渣を得た 次に グ等により 判定が困難となる場合が多々認められ 細胞沈渣に脱イオン水 10 ml を添加し 再度 800 G る 4) そのため LBC 法における従来法との内膜細 で 5 分間遠心しデカントした 再度得 技術論文 子宮内膜細胞診における従来法と TACASTM 法での 細胞所見の比較検討 則松 良明 1) 中橋 徳文 4) 林 聖子 2) 髙田 真未 2) 1) 愛媛県立医療技術大学保健科学部臨床検査学科生体情報学講座 791-2101 2) 医学生物学研究所学術部診断薬グループ 3) 市立宇和島病院臨床検査科 4) 市立宇和島病院産婦人科 要 中川 健司 3) 愛媛県伊予郡砥部町高尾田 543 旨

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 9 回 子宮頸がん検診受診状況 及び 子宮頸がん予防ワクチン公費助成接種状況 についてのアンケート ) 調査報告 2017 年 9 月 14 日 子宮頸がん征圧をめざす専門家会議 調査概要 1. 調査名 : 第 9 回 子宮頸がん検診受診状況 及び 子宮頸がん予防ワクチン公費助成接種状況 についてのアンケート 2. 調査主体 : 子宮頸がん征圧をめざす専門家会議議長野田起一郎 ( 近畿大学前学長

More information

Microsoft Word - 子宮頸がんドラフト doc

Microsoft Word - 子宮頸がんドラフト doc 有効性評価に基づく子宮頸がん検診ガイドライン ドラフト第 2 版 2009 年 5 月 1 日 平成 20 年度厚生労働省がん研究助成金 がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究 班 1 ページ 目次 要旨... 4 総括表子宮頸がん検診の推奨グレード... 6 図表一覧... 7 Ⅰ. はじめに... 9 Ⅱ. 子宮頸がんの特徴... 10 Ⅲ. 目的... 13 Ⅳ. 方法... 14

More information

婦人科がん検診Q&A

婦人科がん検診Q&A 女性特有のがん検診推進事業 が実施されます 本事業は厚生労働省が がんの早期発見と正しい健康意識の普及および啓発を目的に 特定の年齢に達する方を対象に 子宮頸がん検診 および 乳がん検診 に限定し 無料クーポン券を送付するものです ( クーポン券のご利用で 窓口負担が無料になります ) 相模原市では 平成 21 年 9 月 1 日から平成 22 年 3 月 31 日の期間に実施します 無料クーポン券配布対象者

More information

東京産婦人科医会との協力による 子宮がん細胞診 検診を指導した先生 青木大輔 慶應義塾大学医学教授 青木基彰 検診の方法とシステム この検診は 東京産婦人科医会 以下 医会 旧東京母性保護 医協会 以下 東母 の会員の施設を利用して検体を採取し 東京産婦人科医会顧問 それを東京都予防医学協会細胞診センターに郵送して細胞診断を 伊藤良彌 行う施設検診方式 東母方式 で実施されている 東京都予防医学協会婦人検診長

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 31 年京都臨床細胞学会第 31 回生活習慣病予防健診細胞従事者研修会 女性が健康で健やかに暮らすために ~ 子宮頸がん克服のために知っておきたい知識 ~ 平成 31 年 2 月 17 日 13 時 00 分 ~ 京都イオンモール KOTO ホール 山梨県立中央病院顧問山梨県厚生連健康管理センター 寺本勝寛 全がんの部位別罹患数の比較 がんになる確率 死亡する確率 子宮がん ( 頸がん 体がん

More information

Microsoft PowerPoint - ACOG TB PDF33

Microsoft PowerPoint - ACOG TB PDF33 子宮頚部細胞診 組織診 異常に対する取り扱い Management of Abnormal Cervical Cytology and Histology 1 Abstract Cervical cytology screening has been associated with a dramatic reduction in cervical cancer incidence and mortality.

More information

調査 統計 歯科治療における細胞診の有用性 - 東京歯科大学千葉病院臨床検査部における細胞診の統計 - 1),2) 村上聡 * 松坂賢一 1),3) 監物真 3) 塚本葉月 1) 田村美智 1) 秦暢宏 川原由里香 1) 草野義久 1) 劉潁鳳 1) 杜岩 1) 辛承一 1) 井上孝 1) 東京歯科

調査 統計 歯科治療における細胞診の有用性 - 東京歯科大学千葉病院臨床検査部における細胞診の統計 - 1),2) 村上聡 * 松坂賢一 1),3) 監物真 3) 塚本葉月 1) 田村美智 1) 秦暢宏 川原由里香 1) 草野義久 1) 劉潁鳳 1) 杜岩 1) 辛承一 1) 井上孝 1) 東京歯科 歯科治療における細胞診の有用性 : 東京歯科大学千葉病 Title 院臨床検査部における細胞診の統計 村上, 聡 ; 松坂, 賢一 ; 監物, 真 ; 塚本, 葉月 ; 田村, Author(s) 美智 ; 秦, 暢宏 ; 川原, 由里香 ; 草野, 義久 ; 劉, 潁鳳 ; 杜, 岩 ; 辛, 承一 ; 井上, 孝 Journal 日本口腔検査学会雑誌, 2(1): 74-77 URL http://hdl.handle.net/113/1924

More information

事業評価のためのチェックリスト ( 単位 : %) (2) 平成 27 年度の原発がんに対する早期がん割合を把握しましたか 肺がんでは臨床病期 Ⅰ 期がん割合 乳がんでは臨床病期 Ⅰ 期までのがん割合を指す (2-1)

事業評価のためのチェックリスト ( 単位 : %) (2) 平成 27 年度の原発がんに対する早期がん割合を把握しましたか 肺がんでは臨床病期 Ⅰ 期がん割合 乳がんでは臨床病期 Ⅰ 期までのがん割合を指す (2-1) 平成 29 年度都道府県及び生活習慣病検診等管理指導協議会の活動状況調査 調査結果及び評価結果一覧 1-1. 調査 1 精度管理指標の把握状況に関する調査 ( 平成 29 年度実施体制 ) 事業評価のためのチェックリスト ( 単位 : %) 1. 受診者の把握 肺がん検診では 全項目で 胸部エックス線受診者 / 喀痰細胞診受診者 / 総受診者 別に把握 集計できていれば とする 平成 29 年度の対象者数

More information

高知赤十字病院医学雑誌第 2 2 巻第 1 号 年 5 原著 尿細胞診 Class Ⅲ(AUC) の臨床細胞学的検討 ~ 新報告様式パリシステムの適用 ~ 1 黒田直人 1 水野圭子 1 吾妻美子 1 賴田顕辞 2 奈路田拓史 1 和田有加里 2 宇都宮聖也 2 田村雅人

高知赤十字病院医学雑誌第 2 2 巻第 1 号 年 5 原著 尿細胞診 Class Ⅲ(AUC) の臨床細胞学的検討 ~ 新報告様式パリシステムの適用 ~ 1 黒田直人 1 水野圭子 1 吾妻美子 1 賴田顕辞 2 奈路田拓史 1 和田有加里 2 宇都宮聖也 2 田村雅人 高知赤十字病院医学雑誌第 巻第 号 5 0 0 7 年 5 原著 尿細胞診 Class Ⅲ(AUC) の臨床細胞学的検討 ~ 新報告様式パリシステムの適用 ~ 黒田直人 水野圭子 吾妻美子 賴田顕辞 奈路田拓史 和田有加里 宇都宮聖也 田村雅人 安岡香 小原昌彦 赤澤早紀 要旨 : 今回, 我々は日本臨床細胞学会が作成している尿細胞診ガイドラインと国際的に作成されたパリシステムを比較検討した. その結果それぞれのシステムには一長一短があることが判明した.

More information

日産婦誌61巻4号研修コーナー

日産婦誌61巻4号研修コーナー ( 表 E-8-3)-(4)-1) 子宮頸癌取扱い規約組織分類 ( 日本産科婦人科学会, ほか編 : 子宮頸癌取扱い規約, 改訂第 2 版 1) より一部改変 ) ( 図 E-8-3)-(4)-1) 微小浸潤扁平上皮癌の計測 ( 日本産科婦人科学会, ほか編 : 子宮頸癌取扱い規約. 改訂第 2 版 1) ) 浸潤の深さと縦軸方向の広がりはいずれも組織標本上での計測により mm 単位で記載する.

More information

<4D F736F F D20288E518D6C8E9197BF AA82F18C9F90668F64935F8EF390668AA98FA791CE8FDB8ED282CC90DD92E882C982C282A282C AD8F6F94C5817A2E646F6378>

<4D F736F F D20288E518D6C8E9197BF AA82F18C9F90668F64935F8EF390668AA98FA791CE8FDB8ED282CC90DD92E882C982C282A282C AD8F6F94C5817A2E646F6378> がん検診重点受診勧奨対象者の設定について 1. がん検診における受診勧奨の背景 国のがん対策推進基本計画の目標である 75 歳未満のがん死亡率減少を達成するためには タバコ対策を柱とした一次予防の推進に加えて 二次予防としてのがん検診の受診率向上が必要である がん検診の受診勧奨として 市町村の広報誌による受診勧奨が広く行われてきた しかしながら 個人を特定しない受診勧奨が受診率向上につながるという科学的根拠はない

More information

細胞診クラス分類 日本母性保護産婦人科医会 1978年 子宮頸部細胞診報告様式改定 クラス クラス Ⅰ クラス Ⅱ クラス Ⅲ Ⅲa 正常 異常細胞を認めるが良性 悪性を疑うが断定できない 悪性を少し疑う 軽度 中等度異形成を推定 このクラスから5 程度に癌が検出される Ⅲb 悪性をかなり疑う 高度

細胞診クラス分類 日本母性保護産婦人科医会 1978年 子宮頸部細胞診報告様式改定 クラス クラス Ⅰ クラス Ⅱ クラス Ⅲ Ⅲa 正常 異常細胞を認めるが良性 悪性を疑うが断定できない 悪性を少し疑う 軽度 中等度異形成を推定 このクラスから5 程度に癌が検出される Ⅲb 悪性をかなり疑う 高度 婦人科の病理と細胞診 子宮頸部 細胞診報告様式の変更 べセスダシステム 医会分類 の導入 最近の動向 川崎医科大学 病理学2 現代医学教育博物館 森谷 卓也 右図は 川崎医大 メディカルミュージアムより 子宮頸癌の特徴 子宮頸癌の前癌病変 前癌病変 異形成 上皮内癌 が明らか ほとんどの例がこの過程を経て癌化 検診による予防が期待できる癌 子宮頸部上皮内腫瘍 CIN (Cervical intraepitelal

More information

untitled

untitled No.16 TBS TBS TBS 1 2 2 Low High 2 3 TBS ASC-USASC-H TBS TBS TBS TBS ASCASC-US,ASC-H TBS ASC ASC LSIL ASC-US HSIL ASC-H ASC 1 ASC HPV HPV TBS HPV HPV ASC-US ASC-US ASC-H ASC-US ASC-US ASC-H ASC-H

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本で

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本で 151 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 82 76 79 61 60 53 52 51 46 1993 1997 1998 2001 2002 2006 2002 2006 (Period 法 ) 44 40 43 Key Point 1 の相対生存率は 1998 年以降やや向上した 日本でパクリタキセル カルボプラチン併用療法が標準治療となった時期と一致する 0 1 2 3 4 5

More information

子宮がん検診における判定不能検体の発生抑制 鳥取県生活習慣病検診等管理指導協議会子宮がん部会 鳥取県健康対策協議会子宮がん対策専門委員会 日 時 平成28年2月14日 日 午後1時40分 午後3時 場 所 鳥取県健康会館 鳥取市戎町 出席者 27人 原田部会長 皆川専門委員長 明島 大石 大野原 岡

子宮がん検診における判定不能検体の発生抑制 鳥取県生活習慣病検診等管理指導協議会子宮がん部会 鳥取県健康対策協議会子宮がん対策専門委員会 日 時 平成28年2月14日 日 午後1時40分 午後3時 場 所 鳥取県健康会館 鳥取市戎町 出席者 27人 原田部会長 皆川専門委員長 明島 大石 大野原 岡 子宮がん検診における判定不能検体の発生抑制 鳥取県生活習慣病検診等管理指導協議会子宮がん部会 鳥取県健康対策協議会子宮がん対策専門委員会 日 時 平成8年2月4日 日 午後1時40分 午後3時 場 所 鳥取県健康会館 鳥取市戎町 出席者 7人 原田部会長 皆川専門委員長 明島 大石 大野原 岡田 瀬川 冨山 長井 中曽 長田 濵吉 藤木 細川 村江各委員 オブザーバー 椎田米子市主任 兵頭米子市主任

More information

<4D F736F F F696E74202D2097E189EF90B893788AC7979D95F18D902E707074>

<4D F736F F F696E74202D2097E189EF90B893788AC7979D95F18D902E707074> 平成 23 年度 愛知県臨床検査精度管理調査報告 細胞検査部門 精度管理事業部員住吉尚之 実務担当者 榊原沙知 実務担当者 成田淳 はじめに 細胞検査部門では細胞検査における細胞の見方および所見の表現方法の統一化を目的とした精度管理調査を実施してきた 本年度は婦人科 呼吸器 泌尿器の分野においてフォトサーベイ形式にて 6 症例を出題した 方法 参加施設平成 23 年度精度管理調査参加施設 :119

More information

魅せます! わが社の製品 会場 : 東京国際フォーラム地下 2 階 E2002( セミナー会場 ) 9 月 1 日 ( 土 )

魅せます! わが社の製品 会場 : 東京国際フォーラム地下 2 階 E2002( セミナー会場 ) 9 月 1 日 ( 土 ) 魅せます! わが社の製品 会場 : 東京国際フォーラム地下 2 階 E2002( セミナー会場 ) 9 月 1 日 ( 土 ) 1. 味の素株式会社 (14:10~14:30) 新しいアプローチでがんのリスクをチェック アミノインデックス がんリスクスクリーニング (AICS) 2. 株式会社サードウェイブジャパン (14:50~15:10) 子宮頸がん検診再考 3. 日本べクトン ディッキンソン株式会社

More information

J. Jpn. Soc. Clin. Cytol. 2002; 41 (3): Key words: Interphase cytogenetics-cervical smears-diagnostic cytology

J. Jpn. Soc. Clin. Cytol. 2002; 41 (3): Key words: Interphase cytogenetics-cervical smears-diagnostic cytology J. Jpn. Soc. Clin. Cytol. 2002; 41 (3): 196-200. Key words: Interphase cytogenetics-cervical smears-diagnostic cytology Fig. 1 Population screening of cervical cancer (Japan Anti-Cancer Association) Fig.

More information

子宮がん細胞診の実施成績 長谷川 壽彦 東京都予防医学協会検査研究センター長 はじめに わって採用されるまでに至らなかったTBSは 厚生労働省内に設置された がん検診に関する検討 平成 年に それまでの実績の評価や指摘され 会 は 検診開始年齢や検診間隔についての指針を示 た問題点を検討し改訂がなさ

子宮がん細胞診の実施成績 長谷川 壽彦 東京都予防医学協会検査研究センター長 はじめに わって採用されるまでに至らなかったTBSは 厚生労働省内に設置された がん検診に関する検討 平成 年に それまでの実績の評価や指摘され 会 は 検診開始年齢や検診間隔についての指針を示 た問題点を検討し改訂がなさ 東京産婦人科医会との協力による 子宮がん細胞診 検診を指導した先生 青木大輔 慶應義塾大学医学教授 青木基彰 検診の方法とシステム この検診は 東京産婦人科医会 以下 医会 旧東京母性保護 医協会 以下 東母 の会員の施設を利用して検体を採取し 東京産婦人科医会副会長 それを東京都予防医学協会細胞診センターに郵送して細胞診断を 伊藤良彌 行う施設検診方式 東母方式 で実施されている 東京都予防医学協会婦人検診長

More information

Microsoft Word - プロトコルv3_ docx

Microsoft Word - プロトコルv3_ docx 子宮頸がん検診受診者コホート研究 研究実施計画書 平成 25 年 5 月 20 日第 1 版 - 平成 25 年 6 月 6 日第 2 版 - 平成 25 年 9 月 1 日第 3 版 - 内容 1 研究計画の概要... 1 1.1 対象自治体 ( 市区町村 )... 1 1.2 予定対象者数... 1 1.3 対象者の定義... 1 1.4 研究期間... 1 1.5 検診受診後に得る情報...

More information

0516(資料9-2)【概要】HPVワクチンの有効性

0516(資料9-2)【概要】HPVワクチンの有効性 資料 9-2 HPV ワクチンの有効性について 1. 子宮頸がんの発生とヒトパピローマウイルス (HPV) 感染について 子宮頸がんについては HPVが持続的に感染することで異形成を生じた後 浸潤がん ( 扁平上皮がん ) に至るという自然史が明らかになっている 別添資料 p1 参照 HPVに感染した個人に着目した場合 多くの感染者で数年以内にウイルスが消失すること 子宮頸がん自体は早期に発見されれば予後の悪いがんではないことから

More information

婦人科癌 : 具体的には? 卵管癌 子宮体癌 卵管 卵巣癌 体部 頸部 卵巣 腟 外陰

婦人科癌 : 具体的には? 卵管癌 子宮体癌 卵管 卵巣癌 体部 頸部 卵巣 腟 外陰 2012.9.20 第 35 回市民公開がん講座 子宮頚がんの検診とワクチンのお話し 市立函館病院産婦人科 西岡嘉宏 婦人科癌 : 具体的には? 卵管癌 子宮体癌 卵管 卵巣癌 体部 頸部 卵巣 腟 外陰 子宮頸がん 体癌 卵巣癌 子宮頸がん国内の年間罹患数約 9000 例死亡数約 3000 例 子体がん年間罹患数約 9000 例死亡数約 2000 例 卵巣がん国内の罹患数約 8000 例死亡数約

More information

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱 第一総則 子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱 一目的 けいりこの法律は 子宮頸がんの罹患が女性の生活の質に多大な影響を与えるものであり 近年の子宮頸が んの罹患の若年化の進行が当該影響を一層深刻なものとしている状況及びその罹患による死亡率が高い 状況にあること並びに大部分の子宮頸がんにヒトパピローマウイルスが関与しており 予防ワクチンの 接種及び子宮頸部の前がん病変 ( 子宮頸がんに係る子宮頸部の異形成その他の子宮頸がんの発症前にお

More information

質の高い病理診断のために 病理技術 診断基準の標準化を 目指した精度評価を実現します

質の高い病理診断のために 病理技術 診断基準の標準化を 目指した精度評価を実現します 質の高い病理診断のために 病理技術 診断基準の標準化を 目指した精度評価を実現します 理事長挨拶 理事長白石泰三 日本病理精度保証機構は 病理診断の精度管理の向上を目指して設立され 平成 26 年 3 月に認証された特定非営利活動法人 (NPO 法人 ) です 病理診断は がんなど多くの疾患の確定診断に不可欠であるばかりではなく 近年 は治療方針決定などにも大きく寄与しています このため 質の高い病理診断が行われることは

More information

Slide 1

Slide 1 新 しい 子 宮 頸 がん 検 診 の 夜 明 け - 細 胞 診 +HPV 検 査 併 用 検 診 - 愛 知 県 臨 床 検 査 技 師 会 勉 強 会 2013.5.11 株 式 会 社 キアゲン MDx 営 業 部 本 日 の 内 容 1. 子 宮 頸 がんとは 2. 子 宮 頸 がんの 予 防 (ワクチン+ 検 診 ) 3. 子 宮 頸 がん 検 診 の 現 状 4. 新 しい 子 宮 頸

More information

目 次 はじめに... 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター臨床検査科病理主任平紀代美 Ⅰ. Liquid-based cytology(lbc) とは... 1 Ⅱ. 体腔液検体処理方法... 1 Ⅲ. 固定液の違いによる標本の違い (BD サイトリッチ レッド保存液 or BD サイトリッ

目 次 はじめに... 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター臨床検査科病理主任平紀代美 Ⅰ. Liquid-based cytology(lbc) とは... 1 Ⅱ. 体腔液検体処理方法... 1 Ⅲ. 固定液の違いによる標本の違い (BD サイトリッチ レッド保存液 or BD サイトリッ 目 次 はじめに... 独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター臨床検査科病理主任平紀代美 Ⅰ. Liquid-based cytology(lbc) とは... 1 Ⅱ. 体腔液検体処理方法... 1 Ⅲ. 固定液の違いによる標本の違い (BD サイトリッチ レッド保存液 or BD サイトリッチ ブルー保存液 )... 2 Ⅳ. BD サイトリッチ レッド保存液による thin-layer 標本の細胞所見の特徴...4

More information

2014.9がんセンター論文.indd

2014.9がんセンター論文.indd 第 53 巻第 2 号 (2014 年 9 月 ) (71)19 資料 統計 2013 年病理部業務年報 Annual Report of Pathology in 2013 栗原アツ子桜井友子木下律子鏡十代栄川口洋子豊崎勝美北澤綾弦巻順子畔上公子神田真志繁野美紀柳原優香川崎幸子山田普二子西田浩彰川崎隆本間慶一 Atsuko KURIHARA,Tomoko SAKURAI,Noriko KINOSHITA,Toyoei

More information

モノクローナル抗体とポリクローナル抗体の特性と

モノクローナル抗体とポリクローナル抗体の特性と Epidermal growth factor receptor(egfr) p53 免疫染色を用いた尿細胞診の良悪性鑑別 総合病院土浦協同病院病理部 池田聡 背景膀胱や腎盂に出来る尿路上皮癌の頻度は近年増加している この尿路上皮癌の診断や経過観察において尿細胞診は最も重要な手段の 1 つである この検査は 患者への負担が小さく繰り返しの検査が容易であることから尿細胞診の診断価値は非常に高く 検査の頻度は年々増加している

More information

Microsoft PowerPoint - 福山地対協-sld

Microsoft PowerPoint - 福山地対協-sld 子宮頸がん治療の現状とがん検診 子宮 ( 頸部 体部 ) 卵巣 体部 広島大学産婦人科 工藤美樹 頸部 部位別がん罹患率と死亡率 ( 日本人女性全体 ) 広島県 (25): 発症数 : 頚がん 466 体がん 245 死亡数 :119 婦人科がん 子宮頚がん 体がん 子宮頚がん death/new cases 137 new cases, 371 death 35.8% 子宮体がん 488 new

More information

私とCyto-Globilization

私とCyto-Globilization 日本の子宮がん検診の 課題と必要な対策 欧州の例をとってー 小林忠男大阪大学大学院医学系研究科招聘教授恩賜財団済生会滋賀県病院臨床検査科前部長子宮頸がん征圧をめざす専門家会議委員 ルンド大学マルメ総合病院細胞診断学 癌登録センター (1980) Personal Number 一般社団ティール & ホワイトと BD のジョイントプロモーション 子宮頸がんの完全予防 10 代は HPV ワクチン接種を!

More information

子宮頸がん検診と HPV 予防ワクチンのトピックス 図 1 図 2 2 NILM HPV ASC-US HPV ASC-US LSIL HSIL SCC) ASC-H-H HPV CIN1 CIN2) CIN CIN 1 2. 液状化検体細胞診 (LBC) 米国では細胞診のほとんどが液状検体化細胞診

子宮頸がん検診と HPV 予防ワクチンのトピックス 図 1 図 2 2 NILM HPV ASC-US HPV ASC-US LSIL HSIL SCC) ASC-H-H HPV CIN1 CIN2) CIN CIN 1 2. 液状化検体細胞診 (LBC) 米国では細胞診のほとんどが液状検体化細胞診 特集 総合健診とがん 小澤信義 1) 岩成治 2) 抄 録 キーワード ベセスダシステム 液状検体化細胞診 ヒトパピローマウィルス HPV 併用検診 HPV 予防ワクチン はじめに日本では 毎年約 15, 000 人が子宮頸癌 ( 上皮内癌含む ) と診断され 約 3, 500が死亡している そのうち 44 歳までに約 400 人が死亡している 子宮頸癌合併妊娠は妊婦 10 万人あたり約 30 人である

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2016.1.31 第 24 回愛媛県臨床細胞学会総会 子宮内膜液状化検体細胞診の普及を目指して 奈良県立医科大学附属病院病理部西川武 Liquid based cytology(lbc) の必要性 子宮内膜 LBC 標本における細胞像 OSG 式子宮内膜判定票を用いた細胞診断成績 利益相反の有無 : 無 この演題に関連し, 開示すべき COI 関係にある企業などはありません PAP Scandal

More information

2013.9がんセンター論文.indd

2013.9がんセンター論文.indd 18(77) 新潟がんセンター病院医誌 資料 統計 2012 年病理部業務統計 Annual Report of Pathology in 2012 栗 原アツ子 桜 井友子 川崎幸子 木下律子 川 口洋子 豊 崎勝実 弦巻順子 畔上公子 神 田真志 山 田普二子 繁野美紀 柳原優香 池 田友美 林 真也 小池 敦 宇佐見公一 西田浩彰 川崎 隆 本間慶一 Atsuko KURIHARA,Tomoko

More information

検診マンモグラフィ CAD の費用効果分析 ( 二重読影と一人読影 +CAD の比較 ) 放射線医学総合研究所名誉研究員飯沼武 ( 医学物理士 ) ご質問やコメントは にメール下さい 要旨 日本のマンモグラフィ併用乳癌検診の普及には二重

検診マンモグラフィ CAD の費用効果分析 ( 二重読影と一人読影 +CAD の比較 ) 放射線医学総合研究所名誉研究員飯沼武 ( 医学物理士 ) ご質問やコメントは にメール下さい 要旨 日本のマンモグラフィ併用乳癌検診の普及には二重 検診マンモグラフィ CAD の費用効果分析 ( 二重読影と一人読影 +CAD の比較 ) 放射線医学総合研究所名誉研究員飯沼武 ( 医学物理士 ) ご質問やコメントは t.a.inuma3391@kjd.biglobe.ne.jp にメール下さい 要旨 日本のマンモグラフィ併用乳癌検診の普及には二重読影(DR) に対し 一人読影を CAD で支援する (SCAD) というシステムに置き換えることが必要であると考えられる

More information

Microsoft PowerPoint - ★総合判定基準JABTS 25ver2ppt.ppt

Microsoft PowerPoint - ★総合判定基準JABTS 25ver2ppt.ppt 2010/5/26 FAD C1 2 C3 C3 C4 C4 C4 C5 C3 C1 C3 C3 C3 C5 C4 C3 FAD C2 C2 FAD C3~C5 C2 C3 C C3 C2 C3 C1 C3 C1 C3 C1 C3 C2 C3 C2 C3 C2 乳癌検診におけるマンモグラフィと超音波検査の総合判定基準 ( 案 ) JABTS 検診班 背景 MMG と US 検診の要精査基準はすでに作成されている

More information

僕が見た21世紀の 産婦人科医療

僕が見た21世紀の 産婦人科医療 婦人科疾患について 3 子宮の腫瘍性病変 について 3 ~ 子宮頸がん 子宮頸がんについて ~ 疫学 世界で年間約 50 万人が発症, 約 27 万人が死亡している. 世界的に婦人科悪性腫瘍の中では最も頻度が高く, 女性に発症する癌としては乳癌に次いで 2 番目に多い. 日本においても年間 15,000 人以上が発症し, 約 3,500 人が死亡していると推計される. 子宮頸がん ~ 疫学 頸がん患者全体の平均年齢は

More information

第58回日本臨床細胞学会 Self Assessment Slide

第58回日本臨床細胞学会 Self Assessment Slide 7/6/5 回答者 (n=3) 第 58 回日本臨床細胞学会 自己採点方式 6% % 5% DR スライドカンファレンス CT 解答と集計結果 77% Other ( 空白 ) 勤務施設 (n=3) 日頃領域 6% 5% 3% % % 5% 7% 病院検査センター検診センター働いていない他 ( 空白 ) 37% 5% 46% ほぼ全科 (4 科以上 ) 複数科 (-3) 単科空白 経験年数 (n=3)

More information

スライド 1

スライド 1 平成 26 年 1 月 26 日日本臨床細胞学会愛媛県支部総会 学術集会四国がんセンター 子宮頸がんスクリーニングと CIN 患者管理アップデート 藤田保健衛生大学産科婦人科学講座藤井多久磨 最近の話題婦人科診療ガイドライン 2014 改定コルポスコピー スタンダードアトラス 2014 改定 本日の内容 ASC-US/LSIL の取り扱いと CINtec PLUS の意義 検診と CIN 管理における

More information

Microsoft PowerPoint - 有効性に関して_ver.0.8

Microsoft PowerPoint - 有効性に関して_ver.0.8 子宮頸がんの発生とヒトパピローマウイルス (HPV) 感染について子宮頸がんについては HPV が持続的に感染することで異形成を生じた後 浸潤がん ( 扁平上皮がん ) に至るという自然史が明らかになっている HPV に感染した個人に着目した場合 多くの感染者で数年以内にウイルスが消失すること 子宮頸がん自体は早期に発見されれば予後の悪いがんではない しかしながら HPV は広くまん延しているウイルスであるため

More information

<4D F736F F F696E74202D2092C38C4690E690B682D68CA48F4389EF CB48D658E528DE895AA D B93C782DD8EE682E890EA97705D>

<4D F736F F F696E74202D2092C38C4690E690B682D68CA48F4389EF CB48D658E528DE895AA D B93C782DD8EE682E890EA97705D> がん検診の感度 特異度 検診歴別がん発見率 平成 23 年 2 月 4 日 統計資料からみる大阪府のがん対策進捗と今後の課題 研修会大阪市教育会館ベストハウスパル法円坂 2 階アンジェラ 大阪がん予防検診センター山崎秀男 がん検診に適した検査スクリーニング検査 集団の中から効率よくがんを拾い上げるための検査 症状が出る前に早期のがんを発見できる 診断精度が高い 多くの人を検査できる 短時間でどこでも検査できる

More information

Microsoft PowerPoint - WEB用 記者懇談会_0914 [互換モード]

Microsoft PowerPoint - WEB用 記者懇談会_0914 [互換モード] 公益社団法人日本産婦人科医会第 47 回記者懇談会 Ⅰ 子宮頸がん検診リコメンデーション - 細胞診 HPV-DNA 検査併用子宮頸がん検診 - ⅡHPV ワクチンの普及に向けて 自治医科大学医学部産科婦人科学講座日本産婦人科医会 ( がん部会担当 ) 鈴木光明 2011 年 9 月 14 日記者クラブ はじめに 1983 年 ハラルド ツア ハウゼン博士によって 子宮頸がん組織から HPV16 型と18

More information

285 ついて が追加された 詳細情報は 以下のとおりであった ( 表 1 参照 ) これに引き続き MEBGEN HPV キット は 2013 年 3 月 18 日付で厚生労働省より体外診断用医薬品としての承認を取得し 2013 年 4 月 19 日付けで国内二つ目のハイリスク型ヒトパピローマウイ

285 ついて が追加された 詳細情報は 以下のとおりであった ( 表 1 参照 ) これに引き続き MEBGEN HPV キット は 2013 年 3 月 18 日付で厚生労働省より体外診断用医薬品としての承認を取得し 2013 年 4 月 19 日付けで国内二つ目のハイリスク型ヒトパピローマウイ 0284 モダンメディア 59 巻 11 号 2013[ 新しい検査法 ] 新規に保険収載された検査法 : ヒトパピローマウイルス (HPV) ジェノタイプ判定検査 Human Papillomavirus Genotyping test ひら平 いやす井康 Yasuo HIRAI お夫 はじめに ヒトパピローマウイルス (HPV : Human papilloma- virus) には 100 種類以上の遺伝子型が存在し

More information

Microsoft Word - 05石.doc

Microsoft Word - 05石.doc 第 16 回春季大会記録 Lab.Clin.Pract.,24(2):102-106(2006) シンポジウム : 臨床検査医学の進歩 4. 日本人における Human Papillomavirus() の感染状況と子宮頚部病変について 石 順天堂大学浦安病院臨床病理科 和久, 喜納勝成, 堀越素子, 塩野さおり 同産婦人科 國井優依子, 野島美知夫 はじめに子宮頚部癌は現在,Human Papillomavirus()

More information

研究実績報告書宮頸部擦過細胞検体から採取された DNA には 病変を形成していない一過性の HPV 感染も検出されてしまうため 結果として複数のハイリスク HPV 型の DNA が検出されることも多く 病変形成に関わった真の HPV 型の同定が困難である そこで 既に診断の得られている子宮頸部腫瘍の

研究実績報告書宮頸部擦過細胞検体から採取された DNA には 病変を形成していない一過性の HPV 感染も検出されてしまうため 結果として複数のハイリスク HPV 型の DNA が検出されることも多く 病変形成に関わった真の HPV 型の同定が困難である そこで 既に診断の得られている子宮頸部腫瘍の 腫瘍形成に関わるヒトパピローマウイルスの関与 研究実績報告書 藤田保健衛生大学病院 産婦人科講座教授藤井多久磨 藤田保健衛生大学病院 産婦人科助教 鳥居裕 1. 研究の背景 目的我が国では 子宮頸癌は毎年約 1 万人が罹患し 3,500 名が死亡するという頻度の比較的多い癌である 最近では癌発生の若年化が認められ 妊孕能温存の見地からも注目を集めている 子宮頸癌は予防可能な癌とされるが 癌検診受診率は欧米と比較して高くなく

More information

<4D F736F F D204E AB38ED2976C90E096BE A8C9F8DB88A B7982D1928D88D38E968D >

<4D F736F F D204E AB38ED2976C90E096BE A8C9F8DB88A B7982D1928D88D38E968D > Cooper Genomics 社 Serenity 検査について 検査概要 検査名称 :Serenity Basic / Serenty24 検査機関 :Cooper Genomics 社 ( イギリス ) 検査実施国 : イギリス検体 : 血液 10ml 検査対象 妊娠 10 週目以降 ( 採血時 ) で単胎または双胎妊娠の妊婦 Serenity Basic 検査項目 21 トリソミー ( ダウン症候群

More information

2. 各健 ( 検 ) 診の集計 10. 健 ( 検 ) 診判定基準

2. 各健 ( 検 ) 診の集計 10. 健 ( 検 ) 診判定基準 2. 各健 ( 検 ) 診の集計 10. 健 ( 検 ) 診判定基準 健 ( 検 ) 診判定基準 特定健康診査判定基準血圧指導区分 指導区分 基準範囲 要保健指導 要受診 血圧 ( 収縮期 ) ~129 130~139 140 以上 血圧 ( 拡張期 ) ~ 84 85~ 89 90 以上 貧血 多血症指導基準指導区分赤血球数 ( 10,000/μl) ヘモグロビン量 (g/dl) ヘマトクリット値

More information

<4D F736F F D20819B947882AA82F190568B8C91CE8FC6955C2E646F63>

<4D F736F F D20819B947882AA82F190568B8C91CE8FC6955C2E646F63> 奈良県肺がん検診実施要領 奈良県肺がん検診実施要領 1. 目的肺がんは 奈良県におけるがん総死亡数の約 2 割を占めており 増加傾向にある 一方 肺がんは 禁煙等の予防に関する知識の普及等を通じて 罹患率や死亡率の減少が期待できる このような状況を鑑み 肺がんに対する正しい知識の普及に努めるとともに 肺がんを早期に発見し 早期に治療に結びつけることで 県民の QOL の向上に資することを目的とし 肺がん検診を実施する

More information

( 7 5) 虫垂粘液嚢胞腺癌の 1切除例 F g 5 H s t l g lf d g sshwdm s y s t d r m ( H E s t ) 考 型度粘液腫蕩で再発リスクが低い ) C I低異型度を示 察 す粘液産生腫蕩で 腫蕩成分を含む粘液が虫垂以外に 原発性虫垂癌は全大腸癌手術件数の 8 3 %で 大 存在する群(低異型度粘液腫蕩で再発リスクが高い ) 腸癌取扱い規約 却によると

More information

日大 症例.indd

日大 症例.indd 日大医誌 73 (1): 31 35 (2014) 31 症例報告 1) 1) 1) 1) 1) 1) 1) 2) 2) 1) 2) Cervical Carcinoma in situ (CIS) with Dysplastic Cells on the Vaginal Stump after Total Hysterectomy: Case Report Hisami Kiseki 1), Yutaka

More information

本文/02 渡辺        001‐008

本文/02 渡辺        001‐008 K Server 新潟県厚生農業協同組合 本文 原 第 巻 9 2013.0 号 9 著 当院における ASC-US atypical squamous cells of undetermined significance 症例からの HPV Human papillomavirus type の検出状況 長岡中央綜合病院 病理部 臨床検査技師 病理医 おお たき なお や は せ がわ ひで ひろ

More information

Microsoft PowerPoint - 印刷用 DR児玉2015 K-NET Kodama.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 印刷用 DR児玉2015 K-NET Kodama.ppt [互換モード] もっと知りたい子宮がん - 疫学 病因 診断 予防 - 広島市立広島市民病院 産婦人科 児玉 順一 K-NET 医療者がん研修会 2015.1.15. - 子宮頸癌と子宮体癌 - 子宮体部子宮頸部 子宮の入り口である頸部の上皮から発生する 子宮の奥にあたる体部の子宮内膜から発生する 子宮頸癌の症状 不正性器出血 無症状 子宮頸がん検診の際の 細胞診異常で発見 先進国の子宮頸がん検診受診率 細胞診検査

More information

Title 尿細胞診における標本作製法による評価の差異についての検討 Author(s) 関田, 信之 ; 下境, 博文 ; 西川, 里佳 ; 佐藤, 広明 ; 河野, 藤村, 正亮 ; 三上, 和男 Citation 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica (2 116

Title 尿細胞診における標本作製法による評価の差異についての検討 Author(s) 関田, 信之 ; 下境, 博文 ; 西川, 里佳 ; 佐藤, 広明 ; 河野, 藤村, 正亮 ; 三上, 和男 Citation 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica (2 116 Title 尿細胞診における標本作製法による評価の差異についての検討 Author(s) 関田, 信之 ; 下境, 博文 ; 西川, 里佳 ; 佐藤, 広明 ; 河野, 藤村, 正亮 ; 三上, 和男 Citation 泌尿器科紀要 = Acta urologica Japonica (2 116 Issue Date 2016-03-31 URL http://hdl.handle.net/2433/210468

More information

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります

2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にあります 2017 年 8 月 9 日放送 結核診療における QFT-3G と T-SPOT 日本赤十字社長崎原爆諫早病院副院長福島喜代康はじめに 2015 年の本邦の新登録結核患者は 18,820 人で 前年より 1,335 人減少しました 新登録結核患者数も人口 10 万対 14.4 と減少傾向にありますが 本邦の結核では高齢者結核が多いのが特徴です 結核診療における主な検査法を示します ( 図 1) 従来の細菌学的な抗酸菌の塗抹

More information

<4D F736F F D E518D6C8E9197BF2894BB92E88AEE8F80816A>

<4D F736F F D E518D6C8E9197BF2894BB92E88AEE8F80816A> 各健 ( 検 ) 診の集計 9. 各健 ( 検 ) 診判定基準 9. 健 ( 検 ) 診判定基準 特定健康診査判定基準 血圧指導区分 指導区分 基準範囲 要保健指導 要受診 血圧 ( 収縮期 ) ~129 130~139 140 以上 血圧 ( 拡張期 ) ~ 84 85~ 89 90 以上 貧血 多血症指導基準指導区分赤血球数 ( 10,000/μl) ヘモグロビン量 (g/dl) ヘマトクリット値

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 愛知県がんセンター 婦人科部 中央病院 水野美香部長 近藤紳司 森正彦 清水裕介 宇野あす香 けいテーマ~ 子宮頸がん~ 1 病態 : 子宮頸がんって? : 若い女性にも多い 珍しい病気じゃない 2 原因 : ウィルスが原因 誰がなる? 3 進行期 4 治療法 : 治療法について 妊娠はできる? 5 早期発見 : 検診について 6 新しい取り組みは? はじめに 我々の使命は それぞれの患者さんに 最善の治療を行うことです

More information

Microsoft Word - cjs63B9_ docx

Microsoft Word - cjs63B9_ docx 日本人の年齢別推算糸球体濾過量 (egfr) の検討 ~ 協会けんぽ東京支部 76 万人の健診データから ~ 渋谷区医師会 望星新宿南口クリニック院長高橋俊雅 協会けんぽ東京支部保健グループ岡本康子 尾川朋子 目的 企画総務グループ馬場武彦 概要 推算糸球体濾過量 (egfr) は 慢性腎臓病 (CKD) の診断 治療に広く利用さ れているが 個々人の egfr を比較できる年齢別 egfr( 標準値

More information

SPECIMEN TYPE: Indicate conventional smear (Pap smear) vs. liquid-based vs. other SPECIMEN ADEQUACY Satisfactory for evaluation (describe presence or absence of endocervicalitransformation zone comnonent

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 (ICD10: C81 85, C96 ICD O M: 9590 9729, 9750 9759) 治癒モデルの推定結果が不安定であったため 治癒モデルの結果を示していない 203 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 71 68 50 53 52 45 47 1993 1997 1998 2001 2002 2006 2002 2006 (Period 法 ) 43 38 41 76

More information

Microsoft Word - 婦人科がん特に子宮頸癌治療の最近の話題ver.4.docx

Microsoft Word - 婦人科がん特に子宮頸癌治療の最近の話題ver.4.docx 子宮頸癌の最近の話題 札幌西孝仁会クリニック婦人科腫瘍寒河江 ( さがえ ) 悟 ( さとる ) 子宮頸癌の治療成績 2001 年と最新の2008 年の5 年生存率の比較子宮頸癌の治療成績 5 年生存率は 2001 年と最新の 2008 年の比較で 予後はあまり改善していない Ib1 期 (91.7% から 94.1% へ ) IIb 期 (71.6% から 71.5% へ ) IIIb 期は 47.8%

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 記述式子宮内膜細胞診について ~ 報告システムと細胞像 ~ 公益財団法人佐々木研究所附属杏雲堂病院 検査科病理 小瀬木輪子 記述式子宮内膜細胞診結果報告様式 2012 (1) 標本の種類直接塗抹標本 ( 採取器具 : ) 液状処理標本( 採取器具 : ) (2) 標本の適否 検体不合格 検体適正 検体不適正 (3) 記述式細胞診結果報告陰性 / 悪性ではない子宮内膜異型細胞 ATEC Atypical

More information

がん登録実務について

がん登録実務について 平成 28 年度東京都がん登録説明会資料 2-1 がん登録届出実務について (1) 1. 届出対象 2. 届出候補見つけ出し 3. 診断日 4. 届出票の作成例示 東京都地域がん登録室 1 1. 届出対象 1 原発部位で届出 2 入院 外来を問わず 当該腫瘍に対して 自施設を初診し 診断あるいは治療の対象 ( 経過観察を含む ) となった腫瘍を届出 3 届出対象となった腫瘍を 1 腫瘍 1 届出の形で届出

More information

ガーダシル

ガーダシル 平成 24 年 9 月 8 日 ( 土 ) 日本臨床細胞学会関東連合会ー先端医療を支える細胞診断学ー 特別講演 子宮頸癌細胞診と精度管理 大阪がん循環器病予防センター婦人科検診部 1) 同検査科 2) 神戸常盤大学保健科学部医療検査学科 3) 松下記念病院産婦人科 4) 赤穂市民病院産婦人科 5) 兵庫県予防医学協会検診センター 6) 植田政嗣 1) 田路英作 2) 布引治 3) 明石京子 4) 明瀬光里

More information

60 香坂信明 DJMS 細胞診クラス分類 判定 細胞所見 推定病変 class I 異型細胞を認めない 正常上皮 II 異型細胞を認めるが良性である 良性異型上皮 ( 炎症性異型上皮など ) III 悪性を疑うが断定できない 異形成 IIIa 悪性を少し疑う 軽度 中等度異形成 IIIb 悪性をか

60 香坂信明 DJMS 細胞診クラス分類 判定 細胞所見 推定病変 class I 異型細胞を認めない 正常上皮 II 異型細胞を認めるが良性である 良性異型上皮 ( 炎症性異型上皮など ) III 悪性を疑うが断定できない 異形成 IIIa 悪性を少し疑う 軽度 中等度異形成 IIIb 悪性をか Dokkyo Journal of Medical Sciences (1):59 64,2011 59 HPV 感染状況と子宮頸癌検診における細胞診と HPV 検査併用の意義 獨協医科大学産科婦人科学 香坂信明 岡崎 隆行 稲葉未知世 稲葉不知之 亀森 哲 坂本 尚徳 北澤 正文 渡辺 博 深澤 一雄 稲葉 憲之 Human papillomavirus (HPV) 中高リスク型の感染が, 子宮頸部の前癌病変や子宮頸癌の発症に関与していることが明らかにされた.HPV

More information

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案

●子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案 第一七四回 参第一二号 目次 子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案 第一章総則 ( 第一条 第二条 ) 第二章子宮頸がん予防方針等 ( 第三条 - 第六条 ) 第三章子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する具体的な施策 附則 第一節子宮頸がん及び子宮頸がんの予防に関する正しい知識の普及等 ( 第七条 第 八条 ) 第二節子宮頸がん予防ワクチン接種の実施の推進 ( 第九条 - 第十四条 ) 第三節子宮頸がん予防検診の実施の推進

More information

平成 23 年度千臨技細胞診検査研究班精度管理報告 EM /classⅡ 液状検体による細胞判定とえき LBC 法を用いた標本作製の評価 君津中央病院松尾真吾 千臨技細胞診検査研究班精度管理委員

平成 23 年度千臨技細胞診検査研究班精度管理報告 EM /classⅡ 液状検体による細胞判定とえき LBC 法を用いた標本作製の評価 君津中央病院松尾真吾 千臨技細胞診検査研究班精度管理委員 平成 23 年度千臨技細胞診検査研究班精度管理報告 EM /classⅡ 液状検体による細胞判定とえき LBC 法を用いた標本作製の評価 君津中央病院松尾真吾 千臨技細胞診検査研究班精度管理委員 目的千葉県における LBC の導入状況と LBC に対する考え方の把握 液状検体における細胞判定の評価 LBC 作製標本の細胞数の評価 方法 1. 腹水を塗抹 アルコール固定後迅速コーティング剤を塗布した未染色標本

More information

子宮頸部病変の病理と細胞診

子宮頸部病変の病理と細胞診 子宮がん検診のススメ 新潟県立がんセンター新潟病院婦人科 笹川基 子宮の役割はなに? 胎児を育てる臓器です 子宮は種の保存のための大切な臓器です 子宮内膜腺 子宮体部 子宮頸管腺 子宮頸部 単層円柱上皮 予備細胞 重層扁平上皮 子宮組織と役割 25 20 子宮内膜腺細胞 腺癌 子宮体がん 子宮頸管腺細胞 腺癌 子宮頸がん 予備細胞 扁平上皮癌 子宮がんの発生 25 20 子宮頸癌と子宮体癌 子宮頸癌

More information

2

2 2 ,,,,,, 123 55.7 3 4 HH,,, 5 6 18 1 10 85 24 10 60,262 30,006 30,256 22,013 21 22 7 23 H24.10 8 20 24 25 24 20 29 30 39 23 6 24 6 ~10 ~10 1,878 1,930 52 104 107 3 245 325 80 9 226 2 6 313 H22 10.1 2322

More information

子宮頸がんと子宮体がん 卵管 子宮体癌 子宮頸癌 子宮体癌 自覚症状初期は無症状不正性器出血 好発年齢 30~40 代 (20~30 代で急増 ) 閉経後の 50 代以降 卵巣 子宮頸癌 リスクファクター 高リスク型 HPV 感染 肥満 高血圧 糖尿病 未経産婦 エストロゲン製剤の長期使用など 腟

子宮頸がんと子宮体がん 卵管 子宮体癌 子宮頸癌 子宮体癌 自覚症状初期は無症状不正性器出血 好発年齢 30~40 代 (20~30 代で急増 ) 閉経後の 50 代以降 卵巣 子宮頸癌 リスクファクター 高リスク型 HPV 感染 肥満 高血圧 糖尿病 未経産婦 エストロゲン製剤の長期使用など 腟 記者懇談会 子宮体がんのトピックス -LBC 内膜細胞診を中心に - 日本産婦人科医会常務理事新百合ヶ丘総合病院がんセンター鈴木光明 2015 年 9 月 9 日 子宮体がんのトピックス # 子宮体がんの概要 # 増え続ける子宮体がん # 不妊はハイリスク 発見の契機 # 子宮体がん検診に向けて : 内膜細胞診の精度 1 子宮頸がんと子宮体がん 卵管 子宮体癌 子宮頸癌 子宮体癌 自覚症状初期は無症状不正性器出血

More information

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1 10 年相対生存率に明らかな男女差は見られない わずかではあ (ICD10: C91 C95 ICD O M: 9740 9749, 9800 9999) 全体のデータにおける 治癒モデルの結果が不安定であるため 治癒モデルの結果を示していない 219 10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) 52 52 53 31 29 31 26 23 25 1993 1997 1998 01 02 06 02 06 (Period 法 ) 21 17 55 54

More information

人間看護学研究 13 51-57(2015) 51 研 究 ノー ト 子 宮 頸 が ん検 診 の受 診 行 動 へ の影 響 因子 と 受 診 率 向上 に 向 け た取 り組 み に 関 す る文 献 検 討 中 村 和 代1),渡 邊 香 織1) 1)滋賀 県 立 大 学 人 間 看 護 学 部 背景 我 が 国 にお け る子 宮 頸 が ん の 罹 患 者 は20 40歳 女 性 で 増

More information

国立がん研究センターがん対策情報センターがん検診受診向上指導事業 平成 29 年度全国がん検診従事者研修会 開催日 : 平成 29 年 5 月 29 日 ( 月 )10 時 00 分 17 時 00 分会場 : 東京都中央区築地 国立研究開発法人国立がん研究センター国際研究交流会館 3

国立がん研究センターがん対策情報センターがん検診受診向上指導事業 平成 29 年度全国がん検診従事者研修会 開催日 : 平成 29 年 5 月 29 日 ( 月 )10 時 00 分 17 時 00 分会場 : 東京都中央区築地 国立研究開発法人国立がん研究センター国際研究交流会館 3 国立がん研究センターがん対策情報センターがん検診受診向上指導事業 平成 29 年度全国がん検診従事者研修会 開催日 : 平成 29 年 5 月 29 日 ( 月 )10 時 00 分 17 時 00 分会場 : 東京都中央区築地 5-1-1 国立研究開発法人国立がん研究センター国際研究交流会館 3 階国際会議室主催 : 国立がん研究センターがん対策情報センター ( 事務局 : がん医療支援部検診実施管理支援室

More information

避するためには 子宮頸がん検診を定期的に受診することが必要不可欠であること 3 HPV ワクチンの長期成績は未だ確認されていないこと このため 将来的に追加接種が必要となる可能性もあること 4 10 歳未満の小児 妊娠中の女性及び高齢者に対する有効性と安全性は確立されていないこと 5 HPV は性行

避するためには 子宮頸がん検診を定期的に受診することが必要不可欠であること 3 HPV ワクチンの長期成績は未だ確認されていないこと このため 将来的に追加接種が必要となる可能性もあること 4 10 歳未満の小児 妊娠中の女性及び高齢者に対する有効性と安全性は確立されていないこと 5 HPV は性行 2010 年 11 月 16 日 ヒトパピローマウイルス (HPV) ワクチン接種に関する当会議の見解 薬害オンブズパースン会議 代表鈴木利廣 160-0022 東京都新宿区新宿 1-14-4 AMビル 4 階 電話 03(3350)0607 FAX03(5363)70 80 e-mail yakugai@t3.rim.or.jp http://www.yakuga i.gr.jp はじめに 2009(

More information

c 10 (1)May-Grünwald 染色液 10 (2)Giemsa 染色液 10 (3)1/15M リン酸緩衝液 (ph6.4) 11 d a 12 b 12 c % アルシアンブルー染色液 (ph2.5) 12 d 12 4 PAS periodic acid

c 10 (1)May-Grünwald 染色液 10 (2)Giemsa 染色液 10 (3)1/15M リン酸緩衝液 (ph6.4) 11 d a 12 b 12 c % アルシアンブルー染色液 (ph2.5) 12 d 12 4 PAS periodic acid 細胞標本作製法 A 2 1 2 a 2 b 2 c 2 d 3 e 3 f 3 g 4 2 4 a 4 b 5 c 5 3 5 4 5 a Pap. PAS 5 b Giemsa 5 5 liquid based cytology LBC 6 6 6 7 6 B 6 1 Papanicolaou 6 a 6 b 6 c 8 (1) ギル ヘマトキシリン 5(Gill s Hematoxylin V)

More information

妊婦甲状腺機能検査の実施成績 東京都予防医学協会母子保健検査部 はじめに て乾燥させたろ紙血液を検体とする 検体は本会の 妊婦の甲状腺機能異常による甲状腺ホルモンの 過不足は 妊娠の転帰に影響を与えるばかりでなく 代謝異常検査センターに郵送される 2 検査項目と検査目的および判定基準 生まれてくる子

妊婦甲状腺機能検査の実施成績 東京都予防医学協会母子保健検査部 はじめに て乾燥させたろ紙血液を検体とする 検体は本会の 妊婦の甲状腺機能異常による甲状腺ホルモンの 過不足は 妊娠の転帰に影響を与えるばかりでなく 代謝異常検査センターに郵送される 2 検査項目と検査目的および判定基準 生まれてくる子 115 妊婦甲状腺機能検査の実施成績 東京都予防医学協会母子保健検査部 はじめに て乾燥させたろ紙血液を検体とする 検体は本会の 妊婦の甲状腺機能異常による甲状腺ホルモンの 過不足は 妊娠の転帰に影響を与えるばかりでなく 代謝異常検査センターに郵送される 2 検査項目と検査目的および判定基準 生まれてくる子どもに直接的 あるいは間接的な影 検査項目とその目的を表1に示す 全検体につい 響を及ぼす可能性がある

More information