目 次 第 1 章児童生徒の心の健康に関する調査の概要 1 第 2 章 児童生徒の心の健康に関する調査の結果 1 抑うつ傾向について 2 (1) 簡易抑うつ症状評価尺度(QIDS-J) による抑うつ傾向について (2) 抑うつ傾向の項目別平均点について 2 躁傾向について 5 (1) 最近 (1~2

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1 児童生徒の心の健康に関する調査報告書 平成 29 年 7 月 北海道学校保健審議会

2 目 次 第 1 章児童生徒の心の健康に関する調査の概要 1 第 2 章 児童生徒の心の健康に関する調査の結果 1 抑うつ傾向について 2 (1) 簡易抑うつ症状評価尺度(QIDS-J) による抑うつ傾向について (2) 抑うつ傾向の項目別平均点について 2 躁傾向について 5 (1) 最近 (1~2 週間 ) の躁傾向 (2) 過去の躁傾向 (3) 躁傾向の割合 3 自閉傾向について 6 4 自己効力感について 6 5 ライフスタイルについて 7 (1) 睡眠時間 (2) 1 週間の外遊びの回数 (3) 1 日のテレビの視聴時間 (4) 1 日のゲームの時間 (5) 毎日の朝食摂取率 6 抑うつ傾向 躁傾向 自閉傾向 自己効力感の相関関係について 7 第 3 章 調査結果の考察 1 抑うつ傾向について 8 (1) 抑うつ傾向 (2) 項目別の状況 2 躁傾向について 8 3 自閉傾向について 9 4 自己効力感について 9 5 ライフスタイルについて 9 6 抑うつ傾向 躁傾向 自閉傾向 自己効力感の相関関係について 9 第 4 章前回調査結果との比較 1 調査対象について 10 2 抑うつ傾向について 10 (1) 簡易抑うつ症状評価尺度(QIDS-J) の平均点の比較 (2) 抑うつ群の割合の比較 (3) 死や自殺についての考えの比較 3 躁傾向について 11 (1) 最近 (1~2 週間 ) の躁傾向 (2) 過去の躁傾向 (3) 躁傾向の割合 4 自閉傾向について 12 5 ライフスタイルについて 13 第 5 章前回調査の結果との比較における考察 1 抑うつ傾向について 14 2 躁傾向について 14 3 自閉傾向について 14 4 ライフスタイルについて 14 第 6 章 まとめ 15 参考文献 16 資料 児童生徒の心の健康に関する調査報告 17 ( 北海道大学大学院保健科学研究院教授傳田健三氏 ) 心の健康に関する調査用紙 60 気分に関する調査 1 61 気分に関する調査 2 65 行動に関する調査 1 66 行動に関する調査 2 67 考えに関する調査 1 69

3 第 1 章 児童生徒の心の健康に関する調査の概要 1 調査の目的本道における児童生徒の心の健康に関する実態を把握し 今後の心の健康づくりの充実に資する 2 調査機関北海道学校保健審議会 ( 事務局北海道教育庁学校教育局健康 体育課 ) 北海道大学大学院保健科学研究院 調査北海道大学大学院保健科学研究院において 調査用紙の作成及び結果の集計 分析を 行う 報告書北海道学校保健審議会において 北海道大学大学院保健科学研究院の報告に基づき 学校における児童生徒の心の健康問題への対応に関する具体的な提言を盛り込み 児童生徒の心の健康に関する調査報告書 として取りまとめる 3 調 査 対 象 全道の公立学校から無作為に抽出した81 校に在籍する小学校 3 年生及び5 年生 中学校 2 年生 高等学校 2 年生 ( 全日制 ) の児童生徒 ( ) 内は女子の人数 学校種 対象校数 対象学年 配布数 回答数 回収率 小学校 31 校 3 年生 1,112 人 696 人 ( 350 人 ) 62.6% 5 年生 1,178 人 685 人 ( 376 人 ) 58.1% 中学校 30 校 2 年生 1,489 人 903 人 ( 490 人 ) 60.6% 高等学校 20 校 2 年生 1,289 人 992 人 ( 477 人 ) 77.0% 合 計 81 校 5,068 人 3,276 人 (1,693 人 ) 64.6% 4 調査期間平成 28 年 6 月 ~8 月 5 調査内容及び方法次の内容について 心の健康に関する調査用紙 を用い 無記名によるアンケート調査を行った 調査内容調査方法または項目抑うつ傾向簡易抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) ( 気分に関する調査 1 ) 躁傾向躁症状評価尺度 (MEDSCI) ( 気分に関する調査 2 ) 自閉傾向自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) ( 行動に関する調査 2 ) 自己効力感特性的自己効力感尺度 (GSE) ( 考えに関する調査 1 ) ライフスタイル睡眠時間 テレビの視聴時間 朝食の摂取状況など ( 行動に関する調査 1 ) 6 留意事項 (1) 本調査の実施に当たっては 児童生徒及び保護者に対して調査の目的等を文書で説明するとともに 文書配布の際には学級担任等から児童生徒に説明を行う (2) 調査結果は 調査目的以外に使用しない また 全道の傾向として集計処理し 児童生徒個人はもとより 学校名や地域が特定されるような公表は行わない (3) 児童生徒の人権やプライバシーに配慮するため 調査に協力するしないは 本人及び保護者が判断することとし 調査に協力する場合には記入した調査用紙を 調査に協力しない場合には未記入の調査用紙を 児童生徒自身が封筒に入れて封をし 学校に提出させる (4) 回答済みの調査用紙は 集計作業が終わり次第 北海道学校保健審議会事務局が速やかに廃棄処分する - 1 -

4 第 2 章 児童生徒の心の健康に関する調査の結果 1 抑うつ傾向について ( 気分に関する調査 1 ) 抑うつ傾向については 気分に関する調査 1 として 簡易抑うつ症状評価尺度 ( QIDS-J) を用いて調査を行った 簡易抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) は 睡眠に関する項目や食欲 体重に関する項目 落ち 着きのなさや動作に関する項目など 全部で 16 の質問項目からなる自己記入式の評価尺度で うつ 病の重症度を評価できるほか アメリカ精神医学界の診断基準に対応しているという特長をもって いる 各項目の回答を 0~3 点で点数化し 睡眠に関する項目 ( 第 1~4 項目 ) 食欲 / 体重に関する 項目 ( 第 6~9 項目 ) 精神運動状態に関する 2 項目 ( 第 項目 ) は それぞれの項目で最も 点数が高いものを一つだけ選んで点数化し それ以外の 6 項目は それぞれの点数を採用し 全 9 項目の合計点数 (0 点 ~27 点 ) で評価するものであり 点数によるうつ病重症度の判定基準は 0 ~5 点は正常 6~10 点は軽度 11~15 点は中等度 16~20 点は重度 21~27 点は極めて重度とさ れている (1) 簡易抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) による抑うつ傾向について平均点は 全体では 4.7 学年別では 小学 3 年は 3.4 小学 5 年は 4.1 中学 2 年は 4.8 高校 2 年は 6.0 となっており 学年別では 学年が進むにしたがって有意に高くなり 男女別では中学 2 年と高校 2 年において 女子が男子より有意に高くなっている また 中等度以上 (11 点以上 ) を抑うつ群 ( 抑うつ傾向あり ) とすると 全体では 9.2% 学年別では 小学 3 年は 3.7% 小学 5 年は 7.2% 中学 2 年は 9.2% 高校 2 年は 14.3% となり 学年が進むにしたがって抑うつ群の割合が高くなっており 男女別では中学 2 年と高校 2 年は女子の割合が高くなっている 表 1 簡易抑うつ症状評価尺度 ( QIDS-J) の平均点と抑うつ傾向程度別の割合 人 数 / 割 合 学年 平均 ±SD 全体 正常 軽度 中等度 重度 極めて重度 抑うつ群 0~5 点 6~10 点 11~15 点 16~20 点 21~27 点 中等度以上 全体 4.7±4.0 3, % 26.5% 7.3% 1.7% 0.2% 9.2% 小 3 3.4± % 20.7% 3.0% 0.7% 0% 3.7% 小 5 4.1± % 18.6% 5.8% 0.9% 0.4% 7.2% 中 2 4.8± % 27.5% 6.8% 2.0% 0.3% 9.2% 高 2 6.0± % 35.1% 11.6% 2.5% 0.2% 14.3% 今回の調査では中等度以上 (11 点以上 ) を抑うつ群とした SD: 標準偏差 ( 以降の表において ± で示した数値は標準偏差を示している ) - 2 -

5 図 1 簡易抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) の平均点 ( 学年別 男女別 ) 図 2 抑うつ群の割合 ( 学年別 男女別 ) (2) 抑うつ傾向の項目別平均点についてア各項目別平均点 簡易抑うつ症状評価尺度 ( QIDS-J) の各項目別の平均点は 自分についての見方 が最も高く 食欲増進 寝つきの悪さ 体重増加 悲しい気持ち の順となった 図 3 簡易抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) 各項目平均点 ( 全体 ) 目睡眠に関する項 1 寝つきの悪さ 2 夜間の睡眠 3 早く目が覚める 4 眠りすぎる 悲しい気持ち 0.39 る食項欲目 / 体重に関す 6 食欲低下 7 食欲増進 8 体重減少 (2 週間 ) 9 体重増加 (2 週間 ) 10 集中力 決断力 自分についての見方 死や自殺についての考え 項態精目に神関運す動る状 13 一般的な興味 14 エネルギーのレベル 15 動きの遅さ 16 落ち着かない 各項目の満点は 3 点

6 イ死や自殺についての考え 死や自殺について考えることがありますか の質問に対し 0 点である 死や自殺について考えることはない 及び1 点である 人生が空っぽに感じ 生きている価値があるかどうか疑問に思う と回答した児童生徒の割合は 全体で93.1% であり 学年別では 小学 3 年は97.5% 小学 5 年は94.5% 中学 2 年は92.3% 高校 2 年は 89.6% であった 自殺念慮ありの傾向 とされる2 点の 死や自殺について 1 週間に数回 数分間にわたって考えることがある 及び3 点の 死や自殺について 1 日に何回か細部にわたって考える または 具体的な自殺の計画を立てたり 実際に死のうとしたりしたことがあった と回答した児童生徒の割合は 全体では6.9% であり 学年別では 小学 3 年は 2.5% 小学 5 年は 5.5% 中学 2 年は 7.7% 高校 2 年は 10.4% となっており 学年が進むにしたがって割合が増加している 表 2 死や自殺についての考え 学年 人 数 / 割 合 点数 : 項目 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 0 点 : 死や自殺について考えることはない 2, % 92.8% 87.7% 78.3% 72.8% 1 点 : 人生が空っぽに感じ 生きている価 値があるかどうか疑問に思う 11.4% 4.7% 6.8% 14.0% 16.8% 2 点 : 自殺や死について 1 週間に数回 数分間にわたって考えることがある 5.0% 2.2% 4.2% 5.3% 7.4% 3 点 : 自殺や死について 1 日に何回か細部にわたって考える または 具体的な自殺の計画を立てたり 実際に死のうとしたりしたことがあった 1.9% 0.3% 1.3% 2.4% 3.0% 図 4 死や自殺についての考えの学年分布 図 5 自殺念慮ありの傾向の割合 (2 点または 3 点と回答した者 ) (%) 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 3 点 2 点 - 4 -

7 2 躁傾向について ( 気分に関する調査 2 ) 躁傾向については 気分に関する調査 2 として 躁症状評価尺度 (MEDSCI) を用いて調査を行った 躁症状評価尺度 (MEDSCI) は 気分の高揚やいらだたしさ 多弁や注意散漫など 普段とは 異なった気分や行動の有無などについて 全部で 13 の質問項目からなる自己記入式の評価尺度で 各項目を点数化しその合計点 (0 点 ~26 点 ) で躁傾向の有無を判定するものである なお 躁傾向があるとする判断値は 12 点以上とされている (1) 最近 (1~2 週間 ) の躁傾向平均点は 全体で 4.0 学年別では 小学 3 年は 3.2 小学 5 年は 3.7 中学 2 年は 4.2 高校 2 年は 4.5 となっており 学年別では 中学 2 年及び高校 2 年は小学生よりも有意に高くなっており 男女別では 高校 2 年において男子が女子よりも有意に高くなっている 表 3 躁症状評価尺度 (MEDSCI) の学年別 男女別平均点 ( 最近 ) 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 男 4.1± ± ± ± ±5.0 女 3.9± ± ± ± ±3.8 全体 4.0± ± ± ± ±4.5 (2) 過去の躁傾向平均点は 全体では 4.4 学年別では 小学 3 年は 2.7 小学 5 年は 3.8 中学 2 年は 4.5 高校 2 年は 5.9 となっており 学年別では 中学 2 年は小学 3 年より有意に高く 高校 2 年は小学 5 年及び中学 2 年より有意に高くなっており 男女別では差はない 表 4 躁症状評価尺度 (MEDSCI) の学年別 男女別平均点 ( 過去 ) 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 男 4.5± ± ± ± ±5.4 女 4.3± ± ± ± ±4.9 全体 4.4± ± ± ± ±5.2 (3) 躁傾向の割合躁症状評価尺度 (MEDSCI) において 12 点以上を躁傾向群 ( 躁傾向あり ) とすると 最近 (1~2 週間 ) に躁傾向があった 児童生徒の割合は 全体では 5.9% 学年別では 小学 3 年は 3.6% 小学 5 年は 4.1% 中学 2 年は 5.8% 高校 2 年は 9.0% であった また 過去に躁傾向があった 児童生徒の割合は 全体では 8.7% 学年別では小学 3 年は 2.0% 小学 5 年は 5.0% 中学 2 年は 8.7% 高校 2 年は 16.1% であった 表 5 躁症状評価尺度 (MEDSCI) の学年別 男女別躁傾向の割合 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 最近 過去 最近 過去 最近 過去 最近 過去 最近 過去 男 女 全体 図 6 (%) 躁症状評価尺度 (MEDSCI) の学年別躁傾向の割合 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 最現在近過過去去 - 5 -

8 3 自閉傾向について ( 行動に関する調査 2 ) 自閉傾向については 行動に関する調査 2 として 自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) を用いて調査を行った 自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) は 物事へのこだわりや日常の行動などについて 全部で 50 項 目からなる自己記入式質問紙であり 各項目を点数化 ( 各 1 点 ) し その合計点 (0 点 ~50 点 ) で自閉 傾向の有無を判定するものである 正常知能の人を対象とし 一般人にも存在する一定の自閉傾向 を把握することを意図して開発された尺度であるが 高機能広汎性発達障害のスクリーニング ( 選 別 ) 尺度としての機能も意図したものである なお 自閉傾向があるとする判断値は 研究者によ って 30 点以上 または 33 点以上とされているが 今回の調査では 30 点以上を 自閉傾向あり とした 平均点は 全体では 19.7 学年別では 小学 3 年は 18.2 小学 5 年は 18.5 中学 2 年は 20.1 高校 2 年は 21.1 であった また 30 点以上を 自閉傾向あり とすると その占める割合は 全体では 5.1% 学年別では 小学 3 年は 3.0% 小学 5 年は 4.1% 中学 2 年は 5.4% 高校 2 年は 7.0% となり 小学生 中学 2 年 高校 2 年と学年が進むにしたがって有意に高く 男女別では 小学 3 年で男子が女子よりも有意に高くなっている 表 6 自閉症スペクトラム指数 ( AQ-J) の結果 学年 平均点 ±SD( 男子 : 女子 ) 人数全体 30 点以上 ( %) 全体 19.7± 6.2(20.1±6.1:19.4± 6.2) 3,110 人 159 人 ( 5.1%) 小 ± 6.5(18.9±6.5:17.5± 6.4) 640 人 19 人 ( 3.0%) 小 ± 6.2(18.7±6.4:18.5± 6.0) 659 人 27 人 ( 4.1%) 中 ± 5.9(20.3±5.7:20.0± 6.0) 838 人 45 人 ( 5.4%) 高 ± 5.8(21.3±5.8:20.8± 5.9) 973 人 68 人 ( 7.0%) 図 7 自閉傾向あり の学年別割合 4 自己効力感について ( 考えに関する調査 1 ) 自己効力感については 考えに関する調査 1 として 特性的自己効力感尺度 (GSE) を用いて調査を行った 特性的自己効力感尺度 (GSE) は 個人がある状況において必要な行動を効果的に遂行できる 可能性の認知を指し 自己効力感をある種の人格特性的な認知傾向とみなすとき それを特性的自 己効力感と名付けることができる GSE は 特性的自己効力感の個人差を測定するもので 23 項目 からなる自己記入式の評価尺度で 各項目を 5 点満点とし合計点で評価する ( 最高点 115 点 ) 平均点は 全体では 70.4 学年別では 小学 3 年は 74.5 小学 5 年は 73.4 中学 2 年は 69.2 高校 2 年は 66.8 となり 小学生 中学 2 年 高校 2 年と学年が進むにしたがって有意に低くなっており 男女別では差はない 表 7 特性的自己効力感尺度 (GSE) の結果 学年 全体 小 3 小 5 中 2 高校 2 年 平均点 ±SD 70.4± ± ± ± ±

9 5 ライフスタイルについて ( 行動に関する調査 1 ) ライフスタイルについては 行動に関する調査 1 として 質問紙調査により 調査を行った 児童生徒の日常生活及びライフスタイルを知るために 1 平日の睡眠時間 21 週間の外遊びの 回数 31 日のテレビの視聴時間 41 日のゲームの時間 5 毎日の朝食摂取 ついて 質問紙により調査を行った の有無の 5 項目に (1) 睡眠時間全体では 7.9 時間 学年別では 小学 3 年は 9.2 時間 小学 5 年は 8.8 時間 中学 2 年は 7.6 時間 高校 2 年は 6.6 時間となっており 学年が進むにしたがって有意に短くなっている (2) 1 週間の外遊びの回数全体では 2.5 回 学年別では 小学 3 年は 3.8 回 小学 5 年は 3.6 回 中学 2 年は 1.7 回 高校 2 年は 1.5 回となっており 小学生は中学生及び高校生より有意に多くなっている (3) 1 日のテレビの視聴時間全体では 2.4 時間 学年別では 小学 3 年は 2.4 時間 小学 5 年は 2.7 時間 中学 2 年は 2.5 時間 高校 2 年は 2.1 時間となっており 小学 3 年は小学 5 年より 高校 2 年は中学 2 年より 有意に短くなっている (4) 1 日のゲームの時間全体では 1.5 時間 学年別では 小学 3 年は 1.1 時間 小学 5 年は 1.5 時間 中学 2 年は 1.7 時間 高校 2 年は 1.6 時間となっており 小学 5 年と中学 2 年 高校 2 年には差が見られず 小学 3 年より有意に長くなっている (5) 毎日の朝食摂取率全体では 90.4% 学年別では 小学 3 年は 95.9% 小学 5 年は 93.2% 中学 2 年は 89.7% 高校 2 年は 85.7% となっており 学年が進むにしたがって割合が低くなる傾向である 表 8 ライフスタイルに関する調査結果 学年 睡眠 ( 時間 ) 外遊び ( 回数 ) テレビ ( 時間 ) ゲーム ( 時間 ) 朝食摂取 (%) 全体 7.9± ± ± ± 小 3 9.2± ± ± ± 小 5 8.8± ± ± ± 中 2 7.6± ± ± ± 高 2 6.6± ± ± ± 抑うつ傾向 躁傾向 自閉傾向 自己効力感の相関関係について抑うつ傾向 躁傾向 自閉傾向 自己効力感の相互の関係を検討した結果 抑うつ傾向と躁傾向の間 及び抑うつ傾向と自閉傾向の間において 正の相関関係が認められた また 抑うつ傾向と自己効力感の間 及び自閉傾向と自己効力感の間において負の相関関係が認められた 図 8 抑うつ傾向 躁傾向 自閉傾向 自己効力感の相関関係 抑うつ傾向 正の相関 躁傾向 負の相関 正の相関 自己効力感 負の相関 自閉傾向 - 7 -

10 第 3 章 調査結果の考察 1 抑うつ傾向について (1) 抑うつ傾向 簡易抑うつ症状評価尺度 ( QIDS-J) による学年別 男女別平均点は 学年が進むにしたがって有意に高くなり 小学生では男女差はなかったが 中学 2 年と高校 2 年では女子が男子より有意に高くなった また 中等度以上 (11 点以上 ) を抑うつ群 ( 抑うつ傾向あり ) とすると 抑うつ群の割合も学年が進むにしたがって高くなり 中学 2 年と高校 2 年では女子の割合が男子より高くなった 本調査において 一定の割合で抑うつ傾向を示す児童生徒が認められたが 自己記入式質問票を用いたスクリーニング ( 選別 ) では テストの特性として 正常な人がうつ傾向であるとチェックしてしまうことが多くなることがあり 自己記入式の評価尺度の高得点者の多くは うつ病ではない さらに 中学生 高校生の時期は 自己の気分や感情に対して様々な興味や関心が出現し 抑うつなどの感情に敏感になっている時期でもある また 北海道大学が平成 19 年に千歳市の小 中学生 738 人 ( 小 4~ 中 1) に対して 精神科医が直接面接を行い 気分障害の有病率に関する疫学調査を行ったところ うつ病と診断された児童 生徒の割合は 小学 4 年 1 人 (0.5%) 小学 5 年 1 人 (0.7%) 小学 6 年 4 人 (1.4%) 中学 1 年 5 人 (4.1%) という結果であった こうしたことを理解した上で 一定の抑うつ傾向を示す児童生徒が存在するという事実を認識し 対策を立てていく必要がある (2) 項目別の状況ア項目別平均点 簡易抑うつ症状評価尺度(QIDS-J) の項目別の全体の平均点の上位は 自己評価の低さ 自責感 無価値感を問う質問項目である 自分についての見方 が第 1 位であり 第 2 位が 食欲増進 第 3 位が 寝つきの悪さ 第 4 位が 体重増加 ( 最近 2 週間 ) 第 5 位が 悲しい気持ち ( 抑うつ気分 ) であった 今回の調査結果において 身体傾向の訴えが上位 5 項目中 3 項目と多くなっていることから 児童生徒は抑うつ状態を身体症状として訴えやすいことに留意する必要がある なお 従来 児童 思春期においては 抑うつ気分 を言語化することが難しいと言われてきたが 今回の調査では 悲しい気持ち ( 抑うつ気分 ) が第 5 位に入っており 自らの抑うつ気分を認識している児童生徒が一定程度いる状況であった イ死や自殺についての考え自殺念慮を推測する上で重要な質問項目である 自殺や死について 1 週間に数回 数分にわたって考えることがある 及び 自殺や死について1 日に何回か細部にわたって考える または 具体的な自殺の計画を立てたり 実際に死のうとしたことがあった の回答を 自殺念慮あり とすると 全体では6.9% 学年別では小学 3 年は2.5% 小学 5 年は5.5% 中学 2 年は7.7% 高校 2 年は10.4% となっており 学年が進むにしたがってその傾向は高くなった 本調査において 自殺念慮あり とされる項目に回答した児童生徒が 必ずしも実際に深刻な自殺の可能性のある者であるとは言えないが 児童生徒は 様々な要因で死や自殺を考えることがあることを十分認識し 行動の変化に留意して 自殺の未然防止に努める必要がある 2 躁傾向について 躁症状評価尺度 (MEDSCI) による 最近 (1~2 週間 ) の躁傾向 の学年別 男女別平均点は 学年別では小学 3 年と小学 5 年に差はないが 中学 2 年及び高校 2 年は小学生より有意に高く 男女別には高校 2 年において男子が女子よりも有意に高くなっている また 過去の躁傾向 の学年別 男女別平均点は 学年別では中学 2 年は小学 3 年より 高校 2 年は小学 5 年及び中学 2 年より有意に高く 男女別では差がない 健康な児童生徒であっても修学旅行や運動会の前では躁状態に近い状態を示すこともあ - 8 -

11 ることなどから 児童 青年期の躁状態の診断は難しく 自己記入式質問票を用いたスクリーニング ( 選別 ) では 正常な人が躁傾向の項目をチェックしてしまうことが多くなることは否めない 前述の平成 19 年に北海道大学が千歳市の小 中学生に対して行った疫学調査において 過去に躁状態があったと判断された者は全体で 8 人 (1.1%) であったものの 面接時に躁状態であった児童生徒は皆無であったことにも考慮すると いつもより高揚している あるいは開放的な気分を感じている児童生徒が一定の割合で存在することを認識し 気分や行動の変化に留意する必要がある 3 自閉傾向について 自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) による平均点は 小学生 中学 2 年 高校 2 年と学年が進むにしたがって有意に高くなっている また 30 点以上を 自閉傾向あり とすると 自閉傾向のある児童生徒の割合は 全体では 5.1% 学年別では 小学 3 年は 3.0 % 小学 5 年は 4.1% 中学 2 年は 5.4% 高校 2 年は 7.0% であった 文部科学省が平成 24 年 12 月に報告した 通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する全国実態調査 によると 知的発達に遅れはないものの学習面や行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合は 6.5% であり このうち 学習面で著しい困難を示す児童生徒の割合が 4.5% 行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合が 3.6% であった また 不注意 または 多動性 - 衝動性 の問題を著しく示す児童生徒の割合は 3.1% 対人関係やこだわり等 の問題を著しく示す児童生徒の割合は 1.1% という結果の報告がされている 文部科学省が実施した調査は 本調査と対象学年も異なっており 学級担任がチェックリストをもとに児童生徒の観察を行い 回答したものであることから 自己記入式で行った本調査との単純比較は困難であるが 各学年に 3~7% の割合で 自分自身あるいは他者から見て学習面や行動面における困難さや生きづらさを感じている児童生徒が存在する状況である 4 自己効力感について前回調査 ( 平成 23 年実施 ) において 簡易抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) の項目である 自分についての見方 の平均点が高い値を示したことから 今回の調査では調査項目を追加し 特性的自己効力感尺度 (GSE) を用いて自己効力感について調査を実施した 自己効力感や自己評価の高さは 抑うつや自殺を予防する大きな要因になり 逆にその低さは抑うつや自殺と関連があると考えられている 特性的自己効力感尺度 (GSE) による平均点の統計処理を行った結果 学年別では 小学 3 年 小学 5 年 中学 2 年 高校 2 年と学年が進むにしたがって自己効力感が低く なり 男女別には差がない 本調査結果においては 抑うつ傾向 死や自殺について の考え方 躁傾向 自閉傾向 が 学年が進むにしたがって高くなっていることか ら 自己効力感との関連が考えられる 5 ライフスタイルについて児童生徒の睡眠時間の平均は 7.9 時間で学年が進むにしたがって短く 外遊びの回数の平均については週当たり 2.5 回で小学生が中 高校生より長い 1 日当たりのテレビの視聴時間の平均は 2.4 時間 ゲームの時間は 1.5 時間であった 朝食の摂取については全体で 90.4% で学年が進むにしたがって低くなる傾向であった 6 抑うつ傾向 躁傾向 自閉傾向 自己効力感の相関関係について抑うつ傾向と躁傾向の間で正の相関関係 抑うつ傾向と自閉傾向の間にも正の相関関係があり 抑うつ傾向と自己効力感の間で負の相関関係 自閉傾向と自己効力感の間にも負の相関関係が認められた すなわち 抑うつ傾向のある児童生徒は躁傾向も自閉傾向もみられ 抑うつ傾向のある児童生徒及び自閉傾向のある児童生徒は 自己効力感が低いということが言える このことから 自己効力感を高めることが 抑うつ傾向を改善し 自閉傾向のある児童生徒の情緒や行動を改善する可能性が示唆されたということも考えられる - 9 -

12 第 4 章 前回調査結果との比較 道教委においては 平成 23 年に本道における児童生徒の心の健康に関する実態を把握し 心の健康づくりの充実に資することを目的に調査を実施した 調査実施以降 5 年が経過したことから 平成 28 年に 2 回目の調査を実施し 前回調査と比較できる項目について 分析を行った なお 前回調査においては 男女別に調査を実施していないため ここでは全体及び学年別について比較する 1 調査対象について 学校種対象校数 ( 校 ) 配布数 ( 人 ) 回答数 ( 人 ) 回収率 (%) 対象学年 H23 H28 H23 H28 H23 H28 H23 H28 小学校 3 年生 1,429 1, 校 31 校 5 年生 1,416 1, 中学校 2 年生 28 校 30 校 1,717 1, 高等学校 2 年生 28 校 20 校 2,572 1,289 1, 合 計 80 校 81 校 7,134 5,068 3,735 3, 抑うつ傾向について (1) 簡易抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) の平均点の比較前回調査と比較すると 全体では有意に低くなっており 学年別では小学 3 年と小学 5 年が有意に高くなっているのに対し 中学 2 年と高校 2 年が有意に低くなっている 図 9 簡易抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) の平均点の比較 (2) 抑うつ群の割合の比較前回調査と比較すると 全体では低下傾向であり 学年別では小学 3 年で変化がなく 小学 5 年で増加傾向であるのに対し 中学 2 年及び高校 2 年では低下傾向である 図 10 抑うつ群の割合の比較 (%) 平成 23 年 平成 28 年 全体小 3 小 5 中 2 高

13 (3) 死や自殺についての考えの比較質問項目 死や自殺についての考え において 2 点である 死や自殺について 1 週間に数回 数分にわたって考えることがある 及び 3 点である 死や自殺について 1 日に何回か細部にわたって考える または 具体的な自殺の計画を立てたり 実際に死のうとしたことがあった の 自殺念慮ありの傾向 の割合については 前回調査と比較すると 全体では低下傾向となっており 学年別では小学 3 年で変化がなく 小学 5 年で増加傾向であるのに対し 中学 2 年及び高校 2 年では低下傾向である 図 11 自殺念慮ありの傾向 の割合の比較 3 躁傾向について (1) 最近 (1~2 週間 ) の躁傾向前回調査と比較すると 全体では有意に低くなっており 学年別では中学 2 年で有意に低くなった 図 12 躁症状評価尺度 (MEDSCI) の平均点 ( 最近 ) の比較 (2) 過去の躁傾向前回調査と比較すると 全体では変化がなく 学年別では中学 2 年で有意に低くなっているのに対し 高校 2 年で有意に高くなっている 図 13 躁症状評価尺度 (MEDSCI) の平均点 ( 過去 ) の比較

14 (3) 躁傾向の割合 躁症状評価尺度 (MEDSCI) において 12 点以上を躁傾向群 ( 躁傾向あり ) として 最近 (1~2 週間 ) の躁傾向群 及び 過去の躁傾向群 を前回調査と比較すると 学年によって様々な結果となり 一定の傾向は認められない 図 14 躁傾向 ( 最近 ) の割合の比較 図 15 躁傾向 ( 過去 ) の割合の比較 4 自閉傾向について前回調査と比較すると 全体の平均点では有意に低くなっており 学年別では中学 2 年及び高校 2 年で有意に低くなっている 図 16 自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) の平均点の比較 30 点以上を 自閉傾向あり として 前回調査と比較すると 全体では低下傾向であり 学年別では小学 3 年で変化がなく 小学 5 年で高くなっているのに対し 中学 2 年及び高校 2 年では低下傾向である 図 17 (%) 自閉傾向あり 群の比較 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 平成 23 年 平成 28 年

15 5 ライフスタイルについてライフスタイルに関して 1 日の睡眠時間 1 週間の外遊びの回数 1 日のテレビの視聴時間 1 日のゲームの時間におけるそれぞれの平均及び標準偏差について統計処理を行い 前回調査と比較したところ 外遊びの回数については全体では減少傾向であり 学年別では小学 3 年が有意に減少し テレビの視聴時間については全体では減少しており ゲームの時間については全体で増加している 表 9 ライフスタイルの比較 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 睡 眠 H23 7.8± ± ± ± ±1.3 ( 時間 ) H28 7.9± ± ± ± ±1.5 外遊び H23 2.6± ± ± ± ±1.9 ( 回数 ) H28 2.5± ± ± ± ±1.9 テレビ H23 2.9± ± ± ± ± 2.2 ( 時間 ) H28 2.4± ± ± ± ±1.7 ゲーム H23 1.1± ± ± ± ± 1.8 ( 時間 ) H28 1.5± ± ± ± ±2.1 朝食摂取 H (%) H

16 第 5 章 前回調査の結果との比較における考察 1 抑うつ傾向について 簡易抑うつ症状評価尺度 の平均点 抑うつ群(11 点以上 ) の割合及び自殺念慮ありの傾向の割合については 前回調査と比較すると 小学 3 年で変化がなく 小学 5 年で増加傾向であるのに対し 中学 2 年及び高校 2 年では低下傾向である これは 前回調査時の平成 23 年は日本の自殺者が3 万人を越える状態が続いていたが 平成 24 年に15 年ぶりに自殺者が3 万人を下回り その後も年々減少しており 自殺率と密接な関係があるとされている失業率も同様に低下していることから 進路選択を間近にした中学生 高校生に少なからず影響を与えているものとも考えることができる 2 躁傾向について 躁症状評価尺度 による 最近(1~2 週間 ) の躁傾向 の平均点については 前回調査と比較すると 全体では低くなっており 学年別では中学 2 年で低くなっている これは 躁傾向と抑うつ傾向が正の相関を示すことと関連があると考えられる しかし 過去の躁傾向 躁傾向群 (12 点以上 ) の割合などは 学年によって様々であり 一定の傾向は認められない 3 自閉傾向について 自閉症スペクトラム指数 による平均点については 前回調査と比較すると 全体では低くなっており 学年別では中学 2 年及び高校 2 年で低くなっている 自閉傾向群 (30 点以上 ) の割合については 中学 2 年と高校 2 年で低下傾向が認められる これは 自閉傾向と抑うつ傾向が正の相関関係を示すことから 中学生 高校生の抑うつ傾向が低下したため 自閉傾向も低下した可能性が考えられる また 前回調査から今回調査までの5 年間で 社会における 発達障害 の認識が高まり 自分のことを発達障害と思いたくない 思われたくない という心理により回答した可能性も否定できない また 児童生徒のスマートフォンやソーシャルメディアの利用が飛躍的に増加したことにより 自閉傾向が高い者も比較的 困難を感じることなく交流できるようになり 自らのコミュニケーションについて 苦手と感じる機会が減ったため 点数の低下に影響を及ぼした可能性も否定できない 4 ライフスタイルについてライフスタイルについては 前回調査と比較すると 外遊びの回数が減少傾向にあり テレビの視聴時間が減少し ゲームの時間が増加している これらの理由には様々なことが考えられるが スマートフォンやソーシャルメディアの利用の増加に伴い 児童生徒の興味が外遊びやテレビからスマートフォンやソーシャルメディアへ変わりつつあるということが一つの理由として考えられる

17 第 6 章 まとめ 本調査で用いた自己記入式評価尺度は 本来 精神疾患のスクリーニングに用いられることが多く 対象者の数が圧倒的に多い場合 自己評価でもある程度信頼性のある情報が得られる場合 自己評価の方がむしろ正直に答えやすい場合 ( 無記名など ) には 自己記入式質問票は非常に有用な手段となると考えられる しかし 一方では 1 正常な人がうつ傾向をチェックしてしまうことが多くなるというスクリーニングテストの限界があること 2 社会的に望ましい回答に偏ってしまう傾向があること 3 何らかの問題を抱えている対象ほど調査に協力するというバイアスがかかる可能性があること 4 症状の存在を推測することはできるが その苦しみの程度や生活上の機能障害程度を同定することは困難なこと などに問題点があることを踏まえて取り扱う必要がある 抑うつ傾向や躁傾向を示す児童生徒は 前回調査と比較して増加はしていないものの 一定の割合で存在していることから 学校や家庭において 児童生徒の身体症状や行動の変化を見逃さないようにするなど 心の健康問題の早期発見に努め 必要に応じて専門医を受診させるなど早期対応に努める必要がある 自閉傾向の児童生徒は 前回調査と比較して低下しているものの 自閉傾向を有する児童生徒が 対人交流や集団への適応に苦労し ( 対人性 社会性の障害 ) 抑うつ傾向 躁傾向を示す場合もあることから 発達障害の有無など 様々な要因を考慮し 児童精神科等の専門医や保健所 児童相談所などの関係機関等と連携した支援に努める必要がある 自己効力感や自己評価の高さは 抑うつや自殺を予防する大きな要因になり 逆にその低さは抑うつや自殺と関連があると考えられており 自分は大切にされている 自分は必要とされているといった 他者からの賞賛や承認 評価が自己評価に影響してくることから 授業をはじめ 学校における様々な学習活動において わかった できた という達成感や成就感を感じる経験を積ませるとともに 共感的な人間関係をはぐくむ環境づくりに努める中で 児童生徒が自分の良さを自覚し 自己肯定感や自己効力感を高める指導に努める必要がある 睡眠時間や朝食摂取 テレビやゲームの時間等の児童生徒の基本的な生活習慣などを身に付ける上で家庭が重要な役割を果たすことから 保護者の協力を得ながら 学校と家庭が連携して望ましい生活習慣の定着に向けた取組を行う必要がある

18 参考文献 教職員のための子どもの健康相談及び保健指導の手引き ( 平成 23 年 8 月文部科学省 ) 教職員のための子どもの健康観察の方法と問題への対応 ( 平成 21 年 3 月文部科学省 ) 生徒指導提要 ( 平成 22 年 3 月文部科学省 ) 教師が知っておきたい子どもの自殺予防 ( 平成 21 年 3 月文部科学省 ) 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的 支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について ( 平成 24 年 12 月 文部科学省 ) 児童 青年期の気分障害の診断学 -MINI-KID を用いた疫学調査から - ( 平成 20 年児童青年精神医学とその近接領域傳田健三 ) 高校生の心と体の健康に関する調査報告書 - 日本 米国 中国 韓国の比較 - ( 平成 23 年 3 月財団法人一ツ橋文芸教育振興会財団法人日本青少年研究所 )

19 資料 児童生徒の心の健康に関する調査報告 2016 年度児童生徒の心の健康に関する調査報告書 北海道大学大学院保健科学研究院 傳田健三 第 1 部 :2016 年度の児童生徒の心の健康に関する調査結果第 1 部には 2016 年度に行った 児童生徒の心の健康に関する調査報告書 を記載し 第 2 部には 2011 年度の調査との比較を解説する 最後に第 3 部として全体のまとめを記した Ⅰ. 調査の目的北海道の小 中 高校生における心の健康に関する実態 ( 抑うつ症状 躁症状 自閉傾向 自己効力感 ライフスタイル ) を把握し 今後の心の健康づくりの充実に資することを目的とする Ⅱ. 調査対象調査対象の内訳を表 1に示す 小学校においては 3 年生と 5 年生からそれぞれ 1 学級 中学校および高等学校については 2 年生から1 学級を対象とした 北海道全域の小学校 31 校 中学校 30 校 高等学校 20 校の計 81 校を人口に応じた形で抽出した その結果 小学 3 年生 696 人 ( 男子 346 人 女子 350 人 ) 小学 5 年生 686 人 ( 男子 309 人 女子 377 人 ) 中学 2 年生 910 人 ( 男子 413 人 女子 497 人 ) 高校 2 年生 994 人 ( 男子 515 人 女子 479 人 ) の計 3,276 人 ( 男子 1,583 人 女子 1,693 人 ) が調査対象となった 表 1 対象の内訳 学校種対象校対象者数 小学校 31 校 3 年生 696 人 ( 男子 346 人, 女子 350 人 ) 5 年生 686 人 ( 男子 309 人, 女子 377 人 ) 中学校 30 校 2 年生 910 人 ( 男子 413 人, 女子 497 人 ) 高等学校 20 校 2 年生 994 人 ( 男子 515 人, 女子 479 人 ) 合計 81 校 3,276 人 ( 男子 1,583 人, 女子 1,693 人 )

20 Ⅲ. 調査方法調査票は うつ症状評価尺度 (QIDS-J) 躁症状評価尺度(MEDSCI) 自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) 特性的自己効力感尺度(GSE) およびライフスタイルからなる 心の健康に関する調査用紙 を用い 無記名によるアンケート調査を行った 本調査は上記のように全道 81 校から調査の同意を得た 同意を得られた学校へ調査票と説明文書を送付し 児童 生徒への配布を依頼した 調査票の記入は各家庭で行った 本調査を実施するにあたり 児童 生徒のプライバシーや人権に十分に配慮し 児童 生徒および保護者に対して以下のように説明した 1 調査票は無記名であり 個人のプライバシーは厳守されること 2 調査への協力は本人 保護者の自由意志で決めてもらうこと 3 協力したくない場合は 記入していない調査用紙を封筒に入れて提出すること 4 調査に協力しない場合でも本人の不利益にはならないこと 5 調査によって得られた研究の成果は 学会発表 学術雑誌などで公表されることがあるが それ以外の目的には使用しないこと である 調査への同意が得られた場合のみ 調査票の記入 提出を依頼し 調査票の提出をもって調査への同意は得られたものと判断した なお 本研究は北海道大学大学院保健科学研究院の倫理審査委員会の承認を得ている (16-13) Ⅳ. 調査票 : 心の健康に関する調査 について以下に述べる自己記入式評価尺度およびライフスタイルに関する質問紙からなる調査票を用いた その内容を解説する 1. 抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) Rush ら 19) によって開発された簡易抑うつ症状尺度 (Quick Inventory of Depressive Symptomatology: QIDS) を藤沢ら 7) が翻訳した QIDS-J は 16 項目の自己記入式の評価尺度で 米国精神医学会の診断基準である DSM-IV 1) の大うつ病性障害の診断基準に対応している 合計点数 0-27 点でうつ病の重症度を評価することができる 重症度の判別は 正常 :0-5 点 軽度 :6-10 点 中等度 :11-15 点 重度 :16-20 点 極めて重度 :21-27 点で行われる 成人のうつ病性障害の改善度を把握するために作成されたものであるが 児童 青年期を対象としたうつ病性障害の診断基準に沿った自己記入式評価尺度が存在しないため 今回の調査ではこの評価尺度を用いた 2. 躁症状評価尺度 (MEDSCI) 躁症状を評価する自己記入式の評価尺度は DSM-IV-TR 2) の診断基準やヤング躁病評価 22) 尺度の質問項目を参考にし 稲田らによって作成された (Manic Episode Diagnostic

21 Screening Inventory: MEDSCI) 9) 24 点満点の加点式で 12 点がカットオフスコアであり 現在 ( 最近 1~2 週間 ) と過去の状態について同様の質問が行われる 3. 自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) 英国の Baron-Cohen らが開発した自閉症スペクトラム指数 (Autism-Spectrum Quotient: AQ) 3) は 一般人にも存在する自閉傾向を把握することを意図して作成された性格傾向尺度であるとともに 高機能自閉スペクトラム症のスクリーニング尺度としての機能も意図したものである 今回は AQ の日本語版である AQ-J を用いた AQ-J は社会的スキル 注意の切換 細部への注意 コミュニケーション 想像の 5 つの領域からなっており 各領域 10 問ずつ計 50 項目から構成されている 回答形式は 4 肢選択であり 採点法は各項目で自閉傾向とされる側に該当する回答をすると 1 点が与えられる カットオフスコアは栗田ら 11) の定義にしたがい 30 点とした 4. 特性的自己効力感尺度 (GSE) 自己効力感 (Self-Efficacy) とは個人がある状況において必要な行動を効果的に遂行できる可能性の認知を指す 自己効力感をある種の人格特性的な認知傾向とみなすとき それを特性的自己効力感と名づけることができる Sherer ら 20) はこの個人差を測定するために特性的自己効力感尺度 (Generalized Self-Efficacy Scale: GSE) を開発した 今回は中学 2 年生および高校 2 年生には成田ら 15) の GSE 日本語版を 小学 3 年生および小学 5 年生 16) には新本の GSE 小学生版を用いた 成田らの GSE 日本語版は 23 項目からなっており 評定には双極の5 件法を用いている GSE 小学生版は小学生にもわかりやすく 漢字をひらがなにしたり わかりやすい言葉に置き換えたものである 5. ライフスタイルに関するアンケート児童 生徒の日常生活およびライフスタイルを知るために 睡眠時間 外遊びの回数 テレビ鑑賞の時間 ゲームの時間 朝食摂取の有無を問う質問紙を作成した Ⅴ. 結果 1. 抑うつ症状 1) うつ症状評価尺度 (QIDS-J) による抑うつ傾向 QIDS-J の結果を表 2に示した QIDS-J の対象者全体の平均スコアおよび標準偏差は 4.7±4.0 で 小学 3 年生は 3.4±3.3 小学 5 年生は 4.1±3.8 中学 2 年生は 4.8±4.0 高校 2 年生は 6.0±4.1 であった

22 表 2 QIDS-J の平均得点と抑うつ症状程度別の割合 学年人数平均 ±SD 正常軽度中等度重度極めて重度抑うつ群 全体 ±4.0 小 ±3.3 小 ±3.8 中 ±4.0 高 ± % 26.5% 7.3% 1.7% 0.2% 9.2% % 20.7% 3.0% 0.7% 0.0% 3.7% % 18.6% 5.8% 0.9% 0.4% 7.2% % 27.5% 6.8% 2.0% 0.3% 9.2% % 35.1% 11.6% 2.5% 0.2% 14.3% 今回の研究では中等度以上 (11 点 ) を抑うつ群とした SD: 標準偏差 また 学年別 男女別の平均得点を図 1 に示した QIDS-J のスコアを学年ごとに比較するために Games-Howell 法を用いて多重比較を行ったところ 小学 3 年生 < 小学 5 年生 < 中学 2 年生 < 高校 2 年生と学年があがるごとに QIDS-J のスコアが有意に高くなることが確認された (p<0.01) また QIDS-J のスコアを男女別に比較したところ ( 対応のない t 検定 ) 小学 3 年生と小学 5 年生においては男女の差はなく 中学 2 年生と高校 2 年生において女子が男子より優位に高かった (p<0.01)

23 男 女 全体 1 0 小 3 小 5 中 2 高 2 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 男 4.5± ± ± ± ±3.9 女 4.9± ± ± ± ±4.3 全体 4.7± ± ± ± ±4.1 多重比較 (Games-Howell 法 ): 小 3< 小 5< 中 2< 高 2 (p<0.01) 対応のない t 検定 : 男子 < 女子 ( 中 2, 高 2)(p<0.01) 図 1 QIDS-J の学年別 男女別平均得点の比較 中等度うつ以上 (11 点 ) を抑うつ傾向あり ( 抑うつ群 ) とすると 全体では 9.2% 小学 3 年生は 3.7% に 小学 5 年生は 7.2% に 中学 2 年生は 9.2% に 高校 2 年生は 14.3% に抑うつ傾向を認めた ( 図 2) 学年があがるごとに抑うつ群の割合が増加していた 中学 2 年生と高校 2 年生では女子の割合が高かった

24 20.0% 18.0% 16.0% 14.0% 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 男 女 全体 4.0% 2.0% 0.0% 小 3 小 5 中 2 高 2 図 2 抑うつ群 ( 学年別 男女別 ) の割合 2) 抑うつ症状の項目別得点 QIDS-J の各項目の平均得点 ( 全体 ) を図 3 に示した 高得点の順に列挙すると 項目 11 自分についての見方 項目 7 食欲増進 項目 1 寝つきの悪さ 項目 9 体重増加 (2 週間 ) 項目 5 悲しい気持ち となった 項目 11 がとくに高かったが その内容は自己評価の低さ 自責感 無価値感を問う質問項目である 寝つき夜間の睡眠早く目が覚める眠りすぎる悲しい気持ち食欲低下食欲増進体重減少 (2 週間 ) 体重増加 (2 週間 ) 集中力 決断力自分についての見方死や自殺について一般的な興味エネルギーのレベル動きの遅さ落ち着かない 図 3 QIDS-J 各項目の平均得点 ( 全体 )

25 3) 死や自殺についての考え項目 12 死や自殺についての考え の内容は 0 点は 死や自殺について考えることはない 1 点は 人生が空っぽに感じ 生きている価値があるかどうか疑問に思う 2 点は 自殺や死について 1 週間に数回 数分間にわたって考えることがある 3 点は 自殺や死について 1 日に何回か細部にわたって考える または 具体的な自殺の計画を立てたり 実際に死のうとしたりしたことがあった となっている 2 点および3 点の者を 自殺念慮あり とすると その結果は以下の通りである ( 図 4) 全体では 6.9% 小学 3 年生で 2.5% 小学 5 年生で 5.5% 中学 2 年生で 7.7% 高校 2 年生で 10.5% であり 学年が上がるごとに自殺念慮の割合は増加していた 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 3 点 2 点 2.0% 0.0% 全体小 3 小 5 中 2 高 2 図 4 QIDS-J: 自殺念慮の割合 2. 躁症状躁症状評価尺度 (MEDSCI) の学年別 男女別の平均得点を図 5( 現在 ) 図 6( 過去 ) に示した 現在の躁症状の平均得点および標準偏差は 対象者全体では 4.0±4.0( 男子 4.1±4.3 女子 3.9±3.8) 小学 3 年生は 3.2±3.6( 男子 3.1±3.5 女子 3.3±3.8) 小学 5 年生は 3.7±3.7( 男子 3.4±3.5 女子 4.0±3.8) 中学 2 年生は 4.2±4.0( 男子 4.2 ±4.1 女子 4.2±3.9) 高校 2 年生は 4.5±4.5( 男子 5.0±5.0 女子 4.0±3.8) であった ( 図 5) MEDSCI のスコアを学年ごとに比較するために Games-Howell 法を用いて多重比較を行ったところ 小学 3 年生は小学 5 年生と有意な差はなく 中学 2 年生および高校 2 年の得点は小学生よりも有意に高くなることが確認された (p<0.01) また MEDSCI のスコアを男女別に比較したところ ( 対応のない t 検定 ) 高校 2 年生において男子が女子より優位に高かった (p<0.01)

26 男 女 全体 0 全体小 3 小 5 中 2 高 2 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 男 4.1± ± ± ± ±5.0 女 3.9± ± ± ± ±3.8 全体 4.0± ± ± ± ±4.5 多重比較 (Games-Howell 法 ): 小 3< 中 2, 高 2: 小 5< 中 2, 高 2(p<0.01) 対応のない t 検定 : 男子 > 女子 ( 高 2)(p<0.01) 図 5 MEDSCI の学年別, 男女別平均得点 ( 現在 ) 過去の躁症状の平均得点および標準偏差は 対象者全体では4.4±4.6( 男子 4.5±4.7 女子 4.3±4.5) 小学 3 年生は2.7±3.6( 男子 2.7±3.4 女子 2.7±3.7) 小学 5 年生は3.8± 3.8( 男子 3.7±3.7 女子 4.0±3.8) 中学 2 年生は4.5±4.6( 男子 4.3±4.7 女子 4.6±4.6) 高校 2 年生は5.9±5.2( 男子 6.2±5.4 女子 5.5±4.9) であった ( 図 6) 学年ごとに比較するためにGames-Howell 法を用いて多重比較を行ったところ 中学 2 年生は小学 3 年生より有意に高く 高校 2 年生は小学 5 年生および中学 2 年生よりも有意に高いことが確認された (p<0.01) また MEDSCIのスコアを男女別に比較したところ ( 対応のないt 検定 ) 過去のMEDSCI 値においては男女差はなかった

27 男 女 全体 1 0 全体小 3 小 5 中 2 高 2 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 男 4.5± ± ± ± ±5.4 女 4.3± ± ± ± ±4.9 全体 4.4± ± ± ± ±5.2 多重比較 (Games-Howell 法 ): 小 3< 中 2< 高 2: 小 5< 高 2(p<0.01) 対応のない t 検定 : 男女差なし 図 6 MEDSCI の学年別, 男女別平均得点 ( 過去 ) MEDSCI において 躁傾向があると判断されるカットオフスコアは 12 点である 最近 1~2 週間において躁傾向があった者は 全体で 5.9%( 男子 6.6% 女子 5.3%) 小学 3 年生で 3.6%( 男子 3.2% 女子 4.0%) 小学 5 年生で 4.1%( 男子 2.6% 女子 5.3%) 中学 2 年生で 5.8%( 男子 6.3% 女子 5.4%) 高校 2 年生で 9.0%( 男子 11.5% 女子 6.3%) であった ( 図 7) また 過去において躁傾向があった者は 全体で 5.9%( 男子 6.6% 女子 5.3%) 小学 3 年生で 3.6%( 男子 3.2% 女子 4.0%) 小学 5 年生で 4.1%( 男子 2.6% 女子 5.3%) 中学 2 年生で 5.8%( 男子 6.3% 女子 5.4%) 高校 2 年生で 9.0%( 男子 11.5% 女子 6.3%) であった ( 図 8)

28 14.0% 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 男 女 全体 2.0% 0.0% 全体小 3 小 5 中 2 高 2 全体 小 3 小 5 中 2 高 2 男 6.6% 3.2% 2.6% 6.3% 11.5% 女 5.3% 4.0% 5.3% 5.4% 6.3% 全体 5.9% 3.6% 4.1% 5.8% 9.0% 図 7 MEDSCI の学年別, 男女別躁状態割合 ( 現在 ) 20.0% 18.0% 16.0% 14.0% 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 2.0% 0.0% 全体小 3 小 5 中 2 高 2 男 女 全体 全体小 3 小 5 中 2 高 2 男 9.7% 1.7% 5.2% 8.7% 18.6% 女 7.8% 2.3% 4.8% 8.7% 13.4% 全体 8.7% 2.0% 5.0% 8.7% 16.1% 図 8 MEDSCI の学年別, 男女別躁状態割合 ( 過去 )

29 3. 自閉傾向 AQ-J の結果を表 3および図 9に示した 表 3は学年別の平均得点および標準偏差 ならびにカットオフスコア 30 点以上の割合を示した AQ-J の学年別の平均得点は 全体では 19.7±6.2( 男子 20.0±6.1 女子 19.4±6.2) 小学 3 年生 18.2±6.5( 男子 18.9±6.5 女子 17.5±6.4) 小学 5 年生 18.5±6.2( 男子 18.7±6.4 女子 18.5±6.0) 中学 2 年生 20.1±5.9( 男子 20.3±5.7 女子 20.0±6.0) 高校 3 年生 21.1±5.8( 男子 21.3±5.8 女子 20.8±5.9) であった AQ-J スコア 30 点となった者は 全体で 5.1% 小学 3 年生で 3.0% 小学 5 年生で 4.1% 中学 2 年生で 5.4% 高校 2 年生で 7.0% であった 表 3 AQ-J の平均得点とカットオフスコア以上者の割合 学年 平均得点 ±SD( 男子 : 女子 ) AQ-J 30(%) 全体 19.7±6.2(20.0±6.1:19.4±6.2) 159(5.1) 小 ±6.5(18.9±6.5:17.5±6.4) 19(3.0) 小 ±6.2(18.7±6.4:18.5±6.0) 27(4.1) 中 ±5.9(20.3±5.7:20.0±6.0) 45(5.4) 高 ±5.8(21.3±5.8:20.8±5.9) 68(7.0) 学年ごとの AQ-J スコアを比較するために多重比較 (Games-Howell 法 ) を行った その結果を図 9に示す 小学 3 年生と小学 5 年生の間では有意な差は認められなかったが 小学生 < 中学 2 年生 < 高校 2 年生と学年が上がるごとに AQ-J のスコアが有意に高くなることが確認された (p<0.01) また AQ-J のスコアを男女別に比較したところ ( 対応のない t 検定 ) 小学 3 年生において男子が女子よりも有意に高い値であった (p<0.01)

30 男 女 全体 5 0 全体小 3 小 5 中 2 高 2 多重比較 (Games-Howell 法 ): 小学生 < 中 2< 高 2(p<0.01) 対応のない t 検定 : 男子 > 女子 ( 小学 3 年生 )(p<0.01) 図 9 AQ-J の学年別, 男女別平均得点の比較 図 10 に各学年の平均 AQ-J スコアを下位尺度のスコアで示した また 多重比較 (Games-Howell 法 ) の結果 注意の切換で小 3< 小 5< 中 2< 高 2と 細部注意で小学生 < 中 2< 高 2と 学年が上がるごとに有意にスコアが高くなることが確認された 社会スキルにおいても 小 3< 中 2= 高 2 小 5< 高 2という結果であり コミュニケーションにおいても小 3= 小 5= 中 2< 高 2であり 想像では小 3< 小 5であった (p<0.01)

31 全体小 3 小 5 中 2 高 2 social skill 注意転換細部注意コミュニケーション想像 多重比較 (Games-Howell 法,p<0.01) 社会スキル : 小 3< 中 2= 高 2, 小 5< 高 2, 注意転換 : 小 3< 小 5< 中 2< 高 2 細部注意 : 小 3= 小 5< 中 2< 高 2, コミュニケーション : 小 3= 小 5= 中 2< 高 2, 想像 : 小 3< 小 5 図 10 AQ-J の学年別平均得点と下位尺度得点 4. 自己効力感特性的自己効力感尺度 (GSE) の学年別 男女別平均得点を図 11 に示した GSE の平均得点と標準偏差は 全体で 70.4±15.3( 男子 70.3±15.1 女子 70.4±15.5) 小学 3 年生で 74.5±16.0( 男子 73.0±16.3 女子 76.0±15.7) 小学 5 年生で 73.4±17.1( 男子 73.5± 17.0 女子 73.2±17.3) 中学 2 年生で 69.2±14.8( 男子 70.2±14.7 女子 68.4±14.9) 高校 2 年生で 66.8±12.7( 男子 66.9±12.6 女子 66.8±12.8) であった 学年ごとに比較するために多重比較 (Games-Howell 法 ) を行ったところ 小学 3 年生と小学 5 年生の間では有意な差は認められなかったが 小学生 < 中学 2 年生 < 高校 2 年生と学年が上がるごとに GSE のスコアが有意に低下することが確認された (p<0.01) また GSE のスコアを男女別に比較したところ ( 対応のない t 検定 ) 男女差はなかった

32 全体小 3 小 5 中 2 高 2 男 女 全体 全体小 3 小 5 中 2 高 2 男 70.3± ± ± ± ±12.6 女 70.4± ± ± ± ±12.8 全体 70.4± ± ± ± ±12.7 多重比較 (Games-Howell 法 ): 小学生 < 中 2< 高 2(p<0.01) 対応のない t 検定 : 男女差なし 図 11 GSE の学年別, 男女別平均得点の比較 5. ライフスタイルライフスタイルに関する睡眠時間 外遊びの時間 ゲームの時間 テレビ鑑賞の時間の平均時間および標準偏差 ならびに朝食摂取ありの割合を表 4 に示した 睡眠時間は全体で 7.9±1.6( 時間 ) で 小学 3 年生 9.2 ±1.2 小学 5 年生 8.8±1.0 中学 2 年生 7.6±1.3 高校 2 年生 6.6±1.5 であった 多重比較 (Games-Howell 法,p<0.01) を行うと小 3> 小 5 > 中 2> 高 2のように学年が上がるごとに有意に短くなっていた 外遊びの回数は小学生 > 中 高校生で小学生が有意に長くなっていた テレビは小 3< 小 5 中 2> 高 2であった ゲームは小 3< 小 5= 中 2= 高 2となっていた 朝食摂取の割合は小 3> 小 5> 中 2> 高 2 という傾向が認められた

33 表 4 ライフスタイルの学年別平均時間と朝食摂取率 学年 睡眠 ( 時間 ) 外遊び ( 回数 / 週 ) テレビ ( 時間 ) ゲーム ( 時間 ) 朝食摂取 (%) 全体 7.9± ± ± ± 小 3 9.2± ± ± ± 小 5 8.8± ± ± ± 中 2 7.6± ± ± ± 高 2 6.6± ± ± ± QIDS-J,MEDSCI,AQ-J,GSE の相関関係抑うつ症状 躁症状 自閉傾向 自己効力感の相互の関係を調べるために QIDS-J MEDSCI( 現在 ) AQ-J GSE の各スコア間において ピアソンの積率相関係数を求め その結果を表 5 に示した QIDS-J と MEDSCI の間で正の相関関係が ( 相関係数 0.33 p<0.01) QIDS-J と AQ-J との間においても正の相関関係が ( 相関関係 0.38 p<0.01) 示された しかし MEDSCI と AQ-J では意味のある相関関係は認められなかった また QIDS-J と GSE の間で負の相関関係が ( 相関関係 p<0.01) AQ-J と GSE の間においても負の相関関係が ( 相関関係 p<0.01) 認められた 表 5 QIDS-J,MEDSCI,AQ-J,GSE の相関関係 QIDS-J MEDSCI AQ-J GSE QIDS-J MEDSCI NS NS AQ-J GSE 値は相関関数を示す 有意確率 p<0.01 NS: not significant

34 Ⅳ. 考察 1. 抑うつ症状 1) 児童生徒の抑うつ傾向について QIDS-J の学年別 男女別平均得点は学年が上がるごとに有意に高くなっていた また 小学生では男女差はなかったが 中学 2 年生と高校 2 年生では女子が男子より有意に高い値であった この結果は うつ病の有病率が児童期では男女差はないが 思春期になると女性の割合が高くなり 成人期には女性が男性の倍の有病率になるという事実を反映するものである また QIDS-J において中等度うつ以上 ( 11 点 ) の抑うつ群の割合も学年が上がるごとに増えることが確認された 抑うつ傾向をもつ児童生徒は一定の割合で存在すると考えられる この抑うつ傾向の値は成人と比較すると高いのだろうか われわれは 2011 年に千歳市が行った健康診断の受診者に 問診票とともに今回用いられたものと同じ QIDS-J を送付し 調査への協力が得られた 4,258 人の一般市民の抑うつ症状について調査した 18) その結果 QIDS-J 年齢別平均得点は 全体では 3.5± 歳代では 4.3± 歳代では 3.9± 歳代では 3.6± 歳代では 3.3± 歳代では 3.1± 歳代では 3.6± 歳代では 4.4±4.1 であり 今回の児童生徒の結果と比較すると低い値であった 小学 5 年生 中学 2 年生および高校 2 年生の QIDS-J 得点は千歳市の一般市民と比較して高い値であるということが明らかになったのである ( 図 12) 小 中 高校生 一般市民 全体小 3 小 5 中 2 高 2 平均 図 12 QIDS-J 得点の児童生徒と一般市民との比較

35 抑うつ群 (QIDS-J 11 点 ) の割合を千歳市民と比較すると 児童生徒の割合が千歳市 民より高いことがわかる ( 図 13) 20% 18% 16% 14% 12% 10% 8% 6% 4% 2% 0% 小 中 高校生 全体小 3 小 5 中 2 高 2 9.2% 3.7% 7.2% 9.2% 14.3% 一般市民 図 13 抑うつ群の児童生徒と一般市民との比較 しかし 自己評価尺度の高得点者がうつ病かというと 決してそうではないことに注意する必要がある スクリーニングテストの特性として false positive( 正常な人がうつ症状をチェックしてしまうこと ) が多くなる 自己評価尺度の高得点者の多くはうつ病ではない 中学生 高校生年代は自己の気分や感情に対してさまざまな興味や関心が出現する時期であり 抑うつなどの感情に敏感になっている時期でもある われわれは2007 年に 千歳市の小 中学生 738 人 ( 小 4~ 中 1) に対して 精神科医が直接面接を行い 気分障害の有病率に関する疫学調査を行った その結果 うつ病と診断された児童 生徒は 小学 4 年生 1 人 (0.5%) 小学 5 年生 1 人 (0.7%) 小学 6 年生 4 人 (1.4%) 中学 1 年生 5 人 (4.1%) という結果であった 4) 以上のことを十分に理解したうえで 一定の抑うつ傾向を示す児童 生徒が存在するという事実をきちんと認識し 対策を考えていかなければならない 2) どのような抑うつ症状を示すのか QIDS-Jの各項目別の平均得点の上位は以下のようであった 第 1 位は項目 11 自分についての見方 であった これは自己評価の低さ 自責感 無価値感を問う質問項目である 第 2 位は項目 7 食欲増進 第 3 位は項目 1 寝つきの悪さ 第 4 位は項目

36 体重増加( 最近 2 週間 ) 第 5 位は項目 5 悲しい気持ち であった 自己評価の低さ 自責感 無価値感が強いことはきわめて重要な問題である これに関しては後述する 自己効力感 のところでも検討を行いたい 身体症状の訴えが上位 3 項目と多く 児童 生徒は抑うつ状態を身体症状として訴えやすいことが示唆された また従来 児童 思春期においては 抑うつ気分 を言語化することが難しいといわれてきたが 今回の調査では 悲しい気持ち ( 抑うつ気分 ) が第 5 位に入っており 自らの抑うつ気分を認識している児童 生徒が少なくないことが明らかになった 3) 死や自殺についての考え項目 12 死や自殺についての考え は自殺念慮を推測するうえで重要な質問である 配点 2 点の 自殺や死について 1 週間に数回 数分間にわたって考えることがある および3 点の 自殺や死について 1 日に何回か細部にわたって考える または 具体的な自殺の計画を立てたり 実際に死のうとしたりしたことがあった を 自殺念慮あり とすると 全体では 6.9% 小学 3 年生で 2.5% 小学 5 年生で 5.5% 中学 2 年生で 7.7% 高校 2 年生で 10.5% であり 学年が上がるごとに自殺念慮の割合は増加していた また 自殺念慮あり ( 項目 11が2 点および3 点の者 ) の割合を千歳市民と比較すると 児童生徒における 自殺念慮あり の割合が高いことが確認された ( 図 14) 小 中 高校生 一般市民 全体小 3 小 5 中 2 高 2 3 点 点 図 14 自殺念慮の児童生徒と一般市民との比較 項目 11 に 2 点および 3 点をつけた者が実際に深刻な自殺の可能性のある人かといえば

37 必ずしもそうではない しかし 現実に 死や自殺についての考え にチェックした児童 生徒が一定数存在するという事実を十分に認識して 今後の対策を考えていかなければな らない 2. 躁症状躁症状評価尺度 (MEDSCI) において 現在の躁症状の平均得点および標準偏差は 対象者全体では4.0±4.0 小学 3 年生は3.2±3.6 小学 5 年生は3.7±3.7 中学 2 年生は4.2± 4.0 高校 2 年生は4.5±4.5であり 小学 3 年生は小学 5 年生と有意な差はなく 中学 2 年生および高校 2 年の得点は小学生よりも有意に高くなることが確認された また MEDSCIのスコアを男女別に比較したところ 高校 2 年生において男子が女子より優位に高かった 過去の躁症状の平均得点および標準偏差は 対象者全体では4.4±4.6 小学 3 年生は 2.7±3.6 小学 5 年生は3.8±3.8 中学 2 年生は4.5±4.6 高校 2 年生は5.9±5.2であり 中学 2 年生は小学 3 年生より有意に高く 高校 2 年生は小学 5 年生および中学 2 年生よりも有意に高いことが確認された また MEDSCIのスコアを男女別に比較したところ 有意な差はなかった 児童 青年期の躁状態の診断は難しい 修学旅行前や運動会の前では 健康な児童 生徒でも躁状態に近い状態を示すからである 自己記入式評価尺度ではfalse positive が多くなることは否めないことである 2007 年に施行した小 中学生 738 人 ( 小 4~ 中 1) に対して精神科医が直接面接を行った有病率調査においては 面接時に躁状態であった児童 生徒は皆無であり 過去に躁状態があったと判断されたものは 全体で8 人 (1.1%) 小学 4 年生 1 人 (0.5%) 小学 5 年生 1 人 (0.7%) 小学 6 年生 3 人 (1.0%) 中学 1 年生 3 人 (2.5%) であった 以上のことを考慮したうえで 現在および過去において いつもよりも高揚している あるいは開放的な気分を感じている児童 生徒が一定の割合で存在することを念頭に置いて 対策を考える必要がある 3. 自閉傾向自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) の結果 平均得点は 全体では19.7±6.2 点 ( 小 3は 18.2±6.5 点 小 5は18.5±6.2 点 中 2は20.1±5.9 点 高 2は21.1±5.8 点 ) であった また 小学生 < 中学 2 年生 < 高校 2 年生と学年が上がるごとにAQ-Jのスコアが有意に高くなることが確認された さらに 自閉傾向あり を30 点以上とすると 全体で

38 5.1% 小 3で3.0% 小 5で4.1% 中 2で5.4% 高 2で7.0% が 自閉傾向あり と考えられた 文部科学省は平成 24 年 12 月 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果 について報告した 12) その調査結果によると 知的発達に遅れはないものの学習面または行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合は6.5% であることが明らかになった このうち 学習面で著しい困難を示す児童生徒の割合が4.5% 行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合は3.6% 不注意 または 多動性- 衝動性 の問題を著しく示す児童生徒の割合は3.1% 対人関係やこだわり等 の問題を著しく示す児童生徒の割合は1.1% という結果であった 今回の自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) の結果は 自己記入式であるため 児童生徒自身が自らの自閉傾向に気づいている割合と考えられる したがって 中学生 高校生と年齢が上がるにつれ高くなっていると考えられる 上記の文部科学省の調査結果は 学級担任が回答したものであるため その結果の示す意味は異なるものである また対象となった学年も異なっている しかしながら 各学年 3~7% の割合で自覚的ならびに他覚的に学習面や行動面における困難あるいは生きづらさを感じている児童生徒が存在するという事実は認識しておく必要があり その上で対策を考えていく必要がある 4. 自己効力感前回 ( 平成 23 年 ) の調査と今回の調査で最も大きく異なる点は 今回は児童生徒の自己効力感について検討したことである これは 前回の調査においてQIDS-Jの下位項目である項目 12 自分についての見方 すなわち自己評価の低さ 自責感 無価値感を問う項目がきわめて高い値を示したことによる 自己効力感や自己評価の高さは抑うつや自殺を予防する大きな要因になり 逆にその低さは抑うつや自殺と関連があると考えられている 今回の特性的自己効力感尺度 (GSE) の結果は 平均得点において 全体で70.4±15.3 ( 男子 70.3±15.1 女子 70.4±15.5) 小学 3 年生で74.5±16.0( 男子 73.0±16.3 女子 76.0±15.7) 小学 5 年生で73.4±17.1( 男子 73.5±17.0 女子 73.2±17.3) 中学 2 年生で69.2±14.8( 男子 70.2±14.7 女子 68.4±14.9) 高校 2 年生で66.8±12.7( 男子 66.9± 12.6 女子 66.8±12.8) であった 学年別にみると小学生 > 中学 2 年生 > 高校 2 年生と学年が上がるごとにGSEのスコアが有意に低下することが確認された (p<0.01) 男女差はなかった

39 成田ら 19) は 13 歳から92 歳までの一般市民 1,641 人に同じGSEを施行した研究を報告している 対象の年齢別人数は13-17 歳 (84 人 ) 歳 (149 人 ) 歳 (202 人 ) 歳 (366 人 ) 歳 (187 人 ) 歳 (187 人 ) 歳 (208 人 ) 75 歳以上 (141 人 ) となっている その結果 平均得点および標準偏差は 全体で76.5±13.7( 男性 77.9±13.9 女性 75.3±13.4) であった 一般市民のGSEスコアと比較すると 小学 3 年生と小学 5 年生は概ね同様の値であるが 中学 2 年生 高校 2 年生と学年が上がるにつれGSEスコアは有意に低下している このことは 中学生 高校生と学年が上がるにつれ 抑うつ傾向 (QIDS-J) 自殺念慮傾向 躁傾向 (MEDSCI) 自閉傾向(AQ-J) が高くなったことと関連があると考えられた 以上のことを十分に理解したうえで 現在の児童 生徒においては 自己効力感が一般市民より低く 学年が上がるにつれさらに低下していくという事実をきちんと認識する必要がある その上で 自己効力感や自己評価を高めるためにはどうしたらよいかを検討し 対策を考えていかなければならない 5. ライフスタイル児童生徒のライフスタイルについては 睡眠時間の平均は7.9±1.6 時間であり 学年が上がるごとに短くなっていた 外遊びの回数の平均は 2.5±2.6 回 / 週であり 中 高校生より小学生が長くなっていた テレビ鑑賞の時間の平均は2.4±1.7 時間であり ゲームの時間の平均は1.5±2.1 時間であった 朝食摂取は全体で90.4% が摂っており 小学生 > 中学生 > 高校生と学年が上がるにつれて割合は低くなる傾向にあった 以上の結果は これまでのわが国の多くの調査結果と概ね同様の結果であった 北海道の児童生徒のライフスタイルは ごく一般的なものであるということができる 6. 抑うつ症状 躁症状 自閉傾向 自己効力感の相関関係抑うつ症状 躁症状 自閉傾向 および自己効力感の相関関係は 表 5に示したように QIDS-J 得点 ( 抑うつ症状 ) とMEDSCI 得点 ( 躁症状 ) の間で正の相関関係が QIDS- J 得点とAQ-J 得点 ( 自閉傾向 ) との間においても正の相関関係が示された また QIDS-J 得点とGSE 得点 ( 自己効力感 ) の間で負の相関関係が AQ-J 得点とGSE 得点の間においても負の相関関係が認められた すなわち 抑うつ傾向のある児童生徒は躁傾向もあり かつ自閉傾向も存在するということである これは 第 1に児童 思春期のうつ病は成人と比較して 双極性障害 ( 躁う

40 つ病 ) に発展する可能性が高いことと関連があると思われる 5) 第 2に 児童 思春期のうつ病は 単独で出現するよりも発達障害 ( 自閉スペクトラム症 注意欠如多動症 ADHD など ) と併存することが多いという臨床結果と関連するということができる 5) また 抑うつ傾向のある児童生徒および自閉傾向のある児童生徒は自己効力感が低いということが明らかになった 抑うつ傾向が高まれば自己効力感が低下すること また自閉傾向が存在し 生きづらさを抱えている児童生徒は自己効力感が低下することは理解できることである 翻って考えると 自己効力感を高めることが抑うつ傾向を改善し 自閉傾向のある児童生徒の情緒や行動を改善する可能性が示唆されたということもできるだろう 最後に 例えばある児童生徒が抑うつ傾向をもつ場合 友人関係や家族関係などの環境要因だけではなく 元来の素因あるいは社会文化的要因など さまざまな要因が関与していることを考慮する必要があると考えられる 一見 一つのストレス要因が大きく関連している場合も 他の種々の要因も関連していることを推察する必要がある また 児童生徒の一部は治療的関与が必要な場合もあるかもしれないが 自己効力感のように 家庭 学校 ならびに社会全体が働きかけることで変化していく要因も存在すると考えられる

41 第 2 部 2011 年度の調査結果との比較 Ⅰ.2011 年度の調査の概要 1. 調査対象 2011 年度に行われた調査では 小学校は24 校が抽出され 小学 3 年生 650 人 小学 5 年生 711 人であり 中学校は28 校が抽出され 中学 2 年生 847 人であり 高校は28 校が抽出され 高校 2 年生 1,527 人であり 合計 3,735 人が対象となった 2016 年度調査とは異なる学校ではあるが 人口に応じた形で抽出されており 北海道全体を代表する調査として ほぼ同等の対象であると考えられる 10) 2. 調査方法調査票は うつ症状評価尺度 (QIDS-J) 躁症状評価尺度(MEDSCI) 自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) およびライフスタイルからなる 心の健康に関する調査用紙 を用い 無記名によるアンケート調査を行った 2016 年度調査と異なるのは 特性的自己効力感尺度 (GSE) は使用していない点である Ⅱ.2011 年度調査結果と 2016 年度調査結果の比較 2011 年度調査においては男女差を算出していないため 2011 年度と 2016 年度の比較は全体および学年別の値を対象とする 1. 抑うつ症状について 1)QIDS-J 平均スコアの比較抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) の平均スコアの値を 全体および学年別で2011 年と 2016 年を比較してみると図 15のようになる 対応のないt 検定を行ったところ 全体の QIDS-J 平均スコアは 2011 年 >2016 年と2016 年で有意に低下していた (p<0.01) 学年別でみてみると 小学 3 年生 (2011<2016 p<0.04) と小学 5 年生 (2011<2016 p<0.01) でQIDS-J 平均スコアは2016 年で有意に高くなっているのに対し 中学 2 年生 (2011>2016 p<0.01) と高校 2 年生 (2011>2016 p<0.01) においては2016 年で有意に低下しているという逆転現象が生じていた また QIDS-J の各項目の平均得点を比較してみると 2011 年と 2016 年では概ね同じ結果であった いずれにおいても項目 11 自分についての見方 がきわめて高い得点を示した

42 年 2016 年 全体小 3 小 5 中 2 高 2 学年全体小 3 小 5 中 2 高 年 5.2± ± ± ± ± 年 4.7± ± ± ± ±4.1 対応のない t 検定 (p<0.01) 全体 2011 年 >2016 年 小 年 <2016 年 (p<0.04) 小 年 <2016 年 中 年 >2016 年 高 年 >2016 年 図 15 QID-J 平均スコアの 2011 年と 2016 年の比較 2) 抑うつ群の比較 QIDS-J 中等度以上 (11 点 ) を抑うつ傾向あり ( 抑うつ群 ) として 2011 年と 2016 年を比較したものが図 16 である 全体では 2016 年で低下傾向である 小学 3 年生では変わらず 小学 5 年生では 2016 年で増加傾向であるが 中学 2 年生および高校 2 年生では 2016 年で低下傾向であり ここでも逆転現象が生じている

43 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 2011 年 2016 年 5.0% 0.0% 全体小 3 小 5 中 2 高 2 学年全体小 3 小 5 中 2 高 年 12.4% 3.7% 3.9% 13.3% 19.4% 2016 年 9.2% 3.7% 7.2% 9.2% 14.3% 図 16 抑うつ群の 2011 年と 2016 年の比較 3) 自殺念慮割合の比較項目 12 死や自殺についての考え において 2 点および 3 点の者を 自殺念慮あり とした場合 2011 年と 2016 年を比較すると図 17 のようになる 全体では 2016 年において自殺念慮の割合は低下傾向である 学年別でみると 小学 3 年生では変わらず 小学 5 年生は 2016 年で増加傾向であり 中学 2 年生および高校 2 年生では 2016 年で低下傾向となっており ここでも逆転現象が生じている

44 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 3 点 2 点 2.0% 0.0% 2011 年 2016 年 2011 年 2016 年 2011 年 2016 年 2011 年 2016 年 2011 年 2016 年 全体小 3 小 5 中 2 高 2 全体小 3 小 5 中 2 高 年 2016 年 2011 年 2016 年 2011 年 2016 年 2011 年 2016 年 2011 年 2016 年 2 点 5.6% 5.0% 2.5% 2.2% 3.0% 4.2% 6.1% 5.3% 7.9% 7.4% 3 点 2.5% 1.9% 0.3% 0.3% 0.9% 1.3% 4.5% 2.4% 3.2% 3.0% 図 17 自殺念慮割合の 2011 年と 2016 年の比較 2. 躁症状について現在の躁症状評価尺度 (MEDSCI) の平均スコアの値を全体および学年別で 2011 年と 2016 年を比較してみると図 18 のようになる 対応のないt 検定を行ったところ 全体のスコアは 2016 年で有意に低下していた 学年別では中学 2 年生において 2016 年で有意に低下していた (p<0.01)

45 年 2016 年 1 0 全体小 3 小 5 中 2 高 2 全体小 3 小 5 中 2 高 年 4.3± ± ± ± ± 年 4.0± ± ± ± ±4.5 対応のない t 検定 ( p<0.01 ) 全体 2011>2016 中 >2016 図 18 MEDSCI 平均スコア ( 現在 ) の 2011 年と 2016 年の比較 過去の MEDSCI の平均スコアの値を全体および学年別で 2011 年と 2016 年を比較してみると図 19 のようになる 全体では変化はなく 学年別では中学 2 年生において 2011 年が有意に高く (p<0.014) 高校 2 年生において 2016 年が有意に高かった (p<0.01) 年 2016 年 1 0 全体小 3 小 5 中 2 高 2 全体小 3 小 5 中 2 高 年 4.5± ± ± ± ± 年 4.4± ± ± ± ±5.2 対応のない t 検定 ( p<0.01 ) 中 >2016(0.014) 高 <2016 図 19 MEDSCI 平均スコア ( 過去 27 ) の 2011 年と 2016 年の比較

46 MEDSCI において躁傾向が判断される躁傾向群 ( カットオフスコア 12 点 ) は 現在の躁傾向群割合を 2011 年と 2016 年で比較してみたのが図 20 であり 過去の躁傾向割合を比較したのが図 21 である 学年によってさまざまであり 一定の傾向を確認することはできなかった 10.0% 9.0% 8.0% 7.0% 6.0% 5.0% 4.0% 3.0% 2.0% 1.0% 0.0% 全体小 3 小 5 中 2 高 年 2016 年 MEDSCI 12 全体小 3 小 5 中 2 高 年 6.5% 2.7% 4.9% 7.4% 8.3% 2016 年 5.9% 3.6% 4.1% 5.8% 9.0% 図 20 躁傾向群 ( 現在 ) の 2011 年と 2016 年の比較 18.0% 16.0% 14.0% 12.0% 10.0% 8.0% 6.0% 4.0% 2.0% 0.0% 全体小 3 小 5 中 2 高 年 2016 年 MEDSCI 12 全体小 3 小 5 中 2 高 年 8.5% 2.6% 4.2% 8.9% 13.2% 2016 年 8.7% 2.0% 5.0% 8.7% 16.1% 図 21 躁傾向群 ( 過去 ) の 年と 2016 年の比較

47 3. 自閉傾向について自閉傾向 (AQ-J) の平均スコアの値を 全体および学年別で 2011 年と 2016 年を比較してみると図 22 にようになる 対応のないt 検定を行ったところ 全体では 2016 年が有意に低下しており (p<0.01) 学年別では中学 2 年生においても (p<0.025) 高校 2 年生においても (p<0.012) 2016 年で有意に低下していた 年 2016 年 全体小 3 小 5 中 2 高 2 全体小 3 小 5 中 2 高 年 20.4± ± ± ± ± 年 19.7± ± ± ± ±5.8 対応のない t 検定 全体 2011>2016(p<0.01) 中 >2016(p<0.025) 高 >2016(p<0.012) 図 22 自閉傾向の 2011 年と 2016 年の比較 AQ-J 30 の自閉傾向群の割合を 2011 年と 2016 年で比較してみると図 23 のようにな った 全体では 2016 年で低下傾向であり 小学 3 年生では変わらず 小学 5 年生で高く なっており 中学 2 年生と高校 2 年生では低下傾向であった

48 9.0% 8.0% 7.0% 6.0% 5.0% 4.0% 3.0% 2011 年 2016 年 2.0% 1.0% 0.0% 全体小 3 小 5 中 2 高 2 AQ-J 30 全体小 3 小 5 中 2 高 年 5.8% 3.0% 3.2% 6.6% 7.8% 2016 年 5.1% 3.0% 4.1% 5.4% 7.0% 図 23 自閉傾向群の 2011 年と 2016 年の比較 4. ライフスタイルについてライフスタイルの睡眠 外遊び テレビ ゲーム 朝食摂取の割合それぞれにおいて 2011 年と 2016 年を比較してみると表 6のようになる 外遊びの時間においては 2016 年で全体として減少傾向にあるが 小学 3 年生だけが有意に減少していた テレビの視聴時間においては 2016 年で全体として有意に減少していた また ゲームの時間においては 2016 年で全体として有意に増加していた

49 表 6 ライフスタイルの 2011 年と 2016 年の比較 学年睡眠 ( 時間 ) 外遊び ( 回数 / 週 ) テレビ ( 時間 ) ゲーム ( 時間 ) 朝食摂取 (%) 全体 p=0.068 p=0.010 p< >2016 p< <2016 小 3 p=0.070 p< >2016 p< >2016 p< <2016 小 5 p=0.308 p=0.011 p=0.013 p< <2016 中 2 p=0.285 p=0.334 p< >2016 p< <2016 高 2 p=0.021 p=0.315 p< >2016 p< <2016 p<0.01 で有意差あり Ⅲ. 考察 1. 抑うつ症状の比較 抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) の平均スコア 抑うつ群 ( QIDS-J 得点 11 点 ) の割合 および自殺念慮の割合ともに 2011 年に比べて 2016 年においては 小学生では不変あるいは増加傾向にあり 中学 高校生では低下傾向にあった このことは何を意味するのであろうか わが国の自殺者数および自殺率について考えてみたい わが国の自殺者数は 1998 年以降 14 年連続して 3 万人を超える状態が続いていたが 2012 年に 15 年ぶりに 3 万人を下回り 2015 年には 2 万 4,025 人となった 14) 北海道の児童生徒の心の健康に関する調査は まだ自殺者が 3 万人を超えていた 2011 年と 自殺者数が減少した 2016 年に行われたのである 自殺者数と抑うつ症状および自殺念慮はきわめて関連の深い項目であるゆえ この変化を考察することには大きな意味があると考えられる 図 24 には年齢別自殺者数の年次推移を示した 8) これを見ると 自殺者数の減少は 50 歳代および 60 歳以上の中高年の自殺者数の減少によるものであることがわかる 若者を見ると 10 歳代および 20 歳代は横ばいである しかし 近年は著しい少子化が進んでいるため 自殺率に換算すると 10 歳代 20 歳代の自殺率は増加している可能性が考えられる

50 ( 資料 ) 社会実情データ図録 ( 図 24 年齢別自殺者数の年次推移 図 25 には年齢別自殺率の年次推移を示した 14) これを見ると 50 歳代および 60 歳以上の自殺率は減少傾向にあることが明らかである 若者を見ると 19 歳以下の自殺率は 1998 年に倍増したまま高止まりの状態が続いており 20 歳代の自殺率は 1998 年から上昇を続け 2011 年をピークとして 以後は漸減傾向にあることがわかる 中高年の自殺者数および自殺率の低下は 国を挙げた自殺予防対策が功を奏している可能性はあるが 若者 とくに小 中 高校生に対する自殺予防対策はほとんど行われていないのが実情である したがって 中学生 高校生の抑うつ傾向の低下において自殺予防対策が功を奏したとは考え難い

51 図 25 年齢階層別の自殺死亡率の年次推移 自殺者数と失業率は密接な関係があると指摘されている 1980 年から 2016 年までの自 殺者数の年次推移と失業率の年次推移を比較したのが図 26 である 自殺者数と失業率が 密接な関係をもち 同じような推移を示していることがわかる ( 万人 ) 自殺者数 (%) 失業率 図 26 自殺者数の年次推移と失業率の年次推移の比較

52 このような視点で考えてみると 現代においては高校生の卒業生のうち 17.6%(2015 年 3 月 ) が就職することから 13) わが国の失業率の低下が中学生 高校生の抑うつ傾向の低下と関連があると考えることも可能である 小学生における抑うつ傾向の増加については 理由は不明である 少なくとも中高年世代の自殺者数 自殺率の低下や失業率の低下は 小学生年代には影響を与えていないと考えられる したがって 決して若年世代全体の抑うつ傾向が低下傾向に向かっていると楽観することはできない 今後は 若年世代をターゲットにした心理教育や自己評価 自己効力感を高めるアプローチが必要であると考えられる 2. 躁症状の比較現在の躁症状評価尺度 (MEDSCI) の値は 全体のスコアは 2016 年で有意に低下しており (p<0.01) 学年別では中学 2 年生において 2016 年で有意に低下していた (p<0.01) これは 躁症状(MEDSCI 値 ) と抑うつ症状 (QIDS-J 値 ) が正の相関を示すことと関連があると思われた しかし MEDSCI 値 ( 過去 ) および躁傾向群の割合 ( 現在 過去 ) においては 学年によってさまざまであり 一定の傾向を確認することはできなかった 3. 自閉傾向の比較自閉傾向 (AQ-J) の平均スコアの値を比較してみると 全体では 2016 年で有意に低下していた (p<0.01) 学年別では中学 2 年生においても (p<0.025) 高校 2 年生においても (p<0.012) 2016 年で有意に低下していた 自閉傾向群 (AQ-J 30) の割合を比較してみると 中学 2 年生と高校 2 年生において 2016 年で低下傾向が認められた AQ-J スコアの低下傾向をどのように考えたらよいのだろうか 1 つの要因としては 自閉傾向 (AQ-J) と抑うつ症状 (QIDS-J 値 ) が正の相関を示すことと関連があると思われた すなわち 中学生 高校生の QIDS-J 値が低下したため AQ-J 値も低下した可能性が考えられる 実際の臨床例においても うつ病の症状が治療によって改善すると 併存する自閉傾向も目立たなくなる事例は少なくない その他に考えられるいくつかの要因を検討してみたい 2011 年と 2016 年の社会背景を比較してみると 以下の2 点を指摘することができる 第 1に 2011 年よりも 2016 年において いわゆる 発達障害 の認識は一般にも 高校生や中学生の間にも広まったと思われる ただ その知識が正しく伝わっているかどうか

53 は明らかではない 第 2に 小 中 高校生のスマートフォンやソーシャルメディアなどの利用が増えた それによってコミュニケーションの質はともかく コミュニケーションの量においては増加したと思われる それぞれについて詳しく検討する 1) 発達障害 の認識について岡本ら 17) は 2011 年に 大学生の意識調査として発達障害に関する理解と知識について調査した 対象は広島大学の学生 398 人 (18.8±0.9 歳 ) である その結果 発達障害について 知っている と回答した者は 29.9% 聞いたことがある が 50.8% 知らない が 14.6% であった 発達障害別の認知度では 知的障害を知っている者は 52.0% 高機能自閉症が 32.7% 学習障害が 30.7% 注意欠陥多動性障害が 25.6% アスペルガー症候群が 18.6% であった 発達障害について知ったきっかけは テレビ が 46.5% と多く 続いて 講義 が 15.6% であった 発達障害についてどのように思うか? という質問に対して わからない と回答したものが 35.9% であり 個性だと思う が 29.4% であった 自分はコミュニケーションが苦手だと思うか? という質問に対して コミュニケーションが苦手 / どちらかというと苦手 と回答した者が 58.0% であった また 自分は集団行動が苦手だと思うか? という質問に対して 集団行動が苦手/ どちらかというと苦手 と回答した者が 54.8% と過半数であった この結果は 発達障害についてある程度知っていても 正確な知識の普及には至っていないことを示している また 自らのコミュニケーションや集団行動については苦手と思っている学生が多いが 自らの発達障害特性に気づいているかは明らかにされていない 今回の調査で用いた自閉症スペクトラム指数 (AQ-J) は 自己記入式尺度であるため 児童生徒が自らの自閉傾向に気づいている割合を示していると考えられる したがって AQ-J スコアの低下は 児童生徒が自らの自閉傾向についての気づきや認識が低下したということができる あるいは 発達障害の社会的認知度が高まってきたために むしろ 自分のことを発達障害と思いたくない 自分のことを発達障害と思われたくない という心理が働いて低得点の項目にチェックした可能性も否定できない 2) スマートフォンやソーシャルメディアの利用について総務省は 2015 年 5 月 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 の結果を発表した (13~69 歳 1,500 人 ) 21) その結果 スマートフォン利用率は全年代合わせて 62.3% となり 1 年前より 10% 伸びていた その内訳は 10 代が 68.6% 20 代が 94.1% 30 代は 82.2% 40 代は 72.9% 50 歳代は 48.4% 60 歳代は 18.3% であった また ソーシャルメディアの利用率は スマートフォン利用率と同じ 62.3% までに上昇し

54 た ここで触れるソーシャルメディアとは LINE Twitter Facebook mixi Mobage GREE である その内訳は LINE は 10 代が 77.9% 20 代では 90.5% 30 代は 69.8% であり以降は低下していく Twitter は 10 代が 49.3% 20 代は 53.8% 30 代は 21.4% であり以降は低下していく 一方 Facebook は 10 代は 25.0% 20 代は 61.1% 30 代は 39.9% であり以降は低下していく という結果であった また デジタルアーツ社は 2015 年 7 月 未成年者の携帯電話 スマートフォンの利用実態調査 の結果を発表した (10~18 歳 618 人 ) 6) その結果 10~18 歳の中でスマートフォンを使用している割合は 67.3% であり 上記総務省の結果と同様であった 2011 年 11 月時点では 14.4% であり 大きく増加している その内 小学生のスマートフォン使用率は 40.8%(2011 年 11 月は 6.6%) 中学生の使用率は 62.1%(2011 年 11 月は 10.2%) 高校生の使用率は 99.0%(2011 年 11 月は 26.5%) と この 4 年間で飛躍的な増加を示している 携帯電話およびスマートフォンの 1 日の平均使用時間は 小 中学生は 2 時間未満 男子高校生は 4.1 時間 女子高校生は平均時間が 7 時間 (15 時間以上は 9.7%) であった 使用時間帯で最も多いのは 18:00~21:00 であった 女子高校生の 24.3% は深夜 0:00~3:00 に使用していた 使用頻度の高いアプリは LINE 61.8%( 男子高校生 87.4% 女子高校生 94.2%) ゲーム 41.4% 動画 39.2% 音楽 35.3% Twitter 29.6%( 男子高校生 59.2% 女子高校生 84.5%) などであった 以上より この 5 年間の間に スマートフォンやソーシャルメディアの利用は児童生徒の間で飛躍的に増加していることが明らかになった 自閉傾向が高い人たちも ソーシャルメディアにおけるコミュニケーションにおいては比較的困難を感じずに交流しやすいと考えられる その結果 自らのコミュニケーションの苦手さを感じる機会が減ったため AQ-J スコアの低下に影響を及ぼした可能性も否定できない しかしながら 以上の考察は推測の域を出るものではなく 中学生 高校生の AQ-J スコアの低下と確実な関連があるかどうかは明らかではない 4. ライフスタイルの比較ライフスタイルについては 2011 年と比較して 2016 年では 外遊びの回数が減少傾向にあり テレビの視聴時間が有意に減少し ゲームの時間が有意に増加していた この理由はさまざまに考えられるが 上記に示したようなスマートフォンやソーシャルメディア

55 の利用増加に伴い 児童生徒の興味が外遊びやテレビからスマートフォンやソーシャルメ ディアへ変わりつつあるということが 1 つの理由として挙げられるかもしれない

56 第 3 部調査のまとめと参考文献 1. 抑うつ傾向について 1) 児童生徒の抑うつ傾向について 2016 年の児童生徒の抑うつ傾向 (QIDS-J 値 ) は男女ともに学年が上がるごとに高くなっていた 小学生では男女差はなかったが 中学 2 年生と高校 2 年生では女子が男子より高い値であった また 抑うつ群 ( QIDS-J 11 点 ) の割合も学年が上がるごとに増えていた 以上の結果は 一般市民 ( 千歳市 2011 年 ) と比較すると 抑うつ傾向および抑うつ群ともに高い値であることが明らかになった 2) どのような抑うつ症状を示すのか QIDS-J の各項目別の平均得点の上位は 第 1 位が項目 11 自分についての見方 第 2 位は項目 7 食欲増進 第 3 位は項目 1 寝つきの悪さ 第 4 位は項目 9 体重増加 ( 最近 2 週間 ) 第 5 位は項目 5 悲しい気持ち であった 第 1 位の項目 11 自分についての見方 は自己評価の低さ 自責感 無価値感を問う質問項目である 3) 死や自殺についての考え 自殺念慮あり と判断された児童生徒は 全体では 6.9% 小学 3 年生で 2.5% 小学 5 年生で 5.5% 中学 2 年生で 7.7% 高校 2 年生で 10.5% であり 学年が上がるごとに自殺念慮の割合は増加していた また 自殺念慮あり の割合を一般市民 ( 千歳市 2011 年 ) と比較すると 児童生徒における割合が高かった 2. 躁傾向について現在の躁傾向 (MEDSCI 値 ) は小学 3 年生は小学 5 年生と差はなく 中学 2 年生および高校 2 年の得点は小学生よりも高かった 男女差は 高校 2 年生において男子が女子より高かった 過去の躁傾向 (MEDSCI 値 ) は中学 2 年生は小学 3 年生より高く 高校 2 年生は小学 5 年生および中学 2 年生よりも高かった 男女差はなかった 3. 自閉傾向について自閉傾向 (AQ-J 値 ) は小学生 < 中学 2 年生 < 高校 2 年生と学年が上がるごとに高くなった 自閉傾向あり ( AQ-J30 点 ) の者は全体で 5.1% 小 3で 3.0% 小 5で 4.1% 中 2で 5.4% 高 2で 7.0% であった

57 4. 自己効力感について自己効力感 (GSE 値 ) は 学年別にみると小学生 > 中学 2 年生 > 高校 2 年生と学年が上がるごとに GSE 値が低下していた 男女差はなかった 一般市民の平均値は 76.5±13.7 点であるのに対し 小学 3 年生で 74.5±16.0 点 小学 5 年生で 73.4±17.1 点 中学 2 年生で 69.2±14.8 点 高校 2 年生で 66.8±12.7 点であり 小学生では一般市民に近いが 中学生 高校生は一般市民に比べて低い値であった これは 上記の 自分についての見方 の低さ ( 自己評価の低さ 自責感 無価値感 ) とも関連があると考えられた 5. ライフスタイルについて ライフスタイルの内容は これまでのわが国の多くの調査結果と概ね同様の結果であっ た 北海道の児童生徒のライフスタイルは ごく一般的なものであった 6. 抑うつ傾向 躁傾向 自閉傾向 自己効力感の相関関係抑うつ症状と躁症状の間で正の相関関係が 抑うつ症状と自閉傾向との間においても正の相関関係が示された また 抑うつ症状と自己効力感の間で負の相関関係が 自閉傾向と自己効力感の間においても負の相関関係が認められた 年度の調査結果との比較 1) 抑うつ傾向について抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) の平均スコア 抑うつ群 ( QIDS-J 得点 11 点 ) の割合 および自殺念慮の割合ともに 2011 年に比べて 2016 年においては 小学生では不変あるいは増加傾向にあり 中学 高校生では低下傾向にあった これは高校生 中学生においては 中高年世代の自殺者数 自殺率の低下や失業率の低下の影響を受けて 抑うつ傾向の低下を示したが 小学生年代には影響を与えていないと考えられた 2) 躁傾向について現在の躁傾向は 全体のスコアは 2011 年と比べて 2016 年で低下しており 学年別では中学 2 年生において 2016 年で低下していた これは 躁症状と抑うつ症状が正の相関を示すことと関連があると思われた しかし 過去の躁傾向 躁傾向群の割合などは 学年によってさまざまであり 一定の傾向を確認することはできなかった

58 3) 自閉傾向について自閉傾向について 2011 年と 2016 年を比較してみると 全体では 2016 年で低下していた 学年別では中学 2 年生および高校 2 年生において 2016 年で低下していた 自閉傾向群 ( AQ-J30 点 ) の割合は 中学 2 年生と高校 2 年生において 2016 年で低下傾向が認められた 自閉傾向と抑うつ症状が正の相関を示すことから 中学生 高校生の抑うつ傾向が低下したため 自閉傾向も低下した可能性が考えられた その他 この 5 年間の間の社会における 発達障害 の認識の高まりやスマートフォン ソーシャルメディアの利用増加などが影響している可能性が考えられた 4) ライフスタイルについてライフスタイルについては 2011 年と比較して 2016 年では 外遊びの時間が減少傾向にあり テレビの視聴時間が有意に減少し ゲームの時間が有意に増加していた これに関しては スマートフォンやソーシャルメディアの利用増加に伴い 児童生徒の興味が外遊びやテレビからスマートフォンやソーシャルメディアへ変わりつつあるということが 1 つの理由として挙げられるかもしれない 8. 調査の意義と問題点本調査は 2011 年に続き 2016 年に行われた北海道の児童生徒の心の健康に関する調査である 小学 3 年生 小学 5 年生 中学 2 年生 高校 2 年生の 3,276 人を対象に 抑うつ症状評価尺度 (QIDS-J) 躁症状評価尺度(MEDSCI) 自閉症スペクトラム指数(AQ- J) 特性的自己効力感尺度(GSE) およびライフスタイル質問表を用いて 心の健康に関する実態を把握する目的で行われた 本調査で用いられた自己記入式評価尺度は 本来 精神疾患のスクリーニングに用いられることが多い 対象者の数が圧倒的に多い場合 自己評価でもある程度信頼性のある情報が得られるような場合 自己評価の方がむしろ正直に答えやすい場合 ( 無記名など ) には自己記入式質問票は非常に有用な手段となる しかし 1false positive( 正常な人がうつ症状をチェックしてしまうこと ) が多くなるというスクリーニングテストの限界が存在すること 2 社会的に望ましい回答に偏ってしまう傾向があること 3 何らかの問題を抱えている対象ほど調査に協力するというバイアスがかかる可能性があること 4 症状の存在を推測することはできるが その苦しみの程度や生活上の機能障害の程度を同定することは困難なこと などの問題点があげられる

59 以上のような問題点はあるものの 本調査は5 年間の間隔をあけて2 度にわたって 小学生 中学生 高校生の抑うつ傾向 躁傾向 自閉傾向を評価したわが国で初めての調査であり 対象者数も諸外国の調査を含めてもこれまでの中で最大の対象者数である またその内容も非常に詳細なものになっている したがって 本調査の対象はわが国の小学生 中学生 高校生をある程度代表するものであり きわめて意義のある調査であると考えられる また 今回は北海道のみの調査であるが 全国調査をした場合は 北海道の抑うつ傾向は高く出る可能性が考えられる それは 臨床的に見ると うつ病および自殺率は 緯度の高さならびに日照時間の長さと有意に相関があるからである そのことを踏まえたうえで 今後の対策を考えていかなければならない

60 参考文献 1) American Psychiatric Association: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition (DSM-IV). Washington, DC, American Psychiatric Association, ) American Psychiatric Association: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, Fourth Edition, Text Revision (DSM-IV-TR). Washington, DC, American Psychiatric Association, ) Baron-Cohen S, Wheelwright S, Skinner R.et al: The Autism-Spectrum Quotient (AQ): Evidence from Asperger syndrome/high-functioning autism, males and females, scientists and mathematicians. Journal of Autism and Developmental Disorders,31, 5-17, ) 傳田健三 : 児童 青年期の気分障害の診断学 -MINI-KID を用いた疫学調査から-, 児童青年精神医学とその近接領域,49: , ) 傳田健三 : 子どものうつ病 再考. 児童青年精神医学とその近接領域,57: , ) DigitalArts: 未成年者の携帯電話 スマートフォン利用実態調査. ( 参照 :2016 年 11 月 30 日 ) 7) 藤澤大介 中川敦夫 田島美幸他 : 日本語版自己記入式簡易抑うつ尺度 ( 日本語版 QIDS- SR) の開発. ストレス科学,25: 43-52, ) Honkawa Data Tribune: 年齢別自殺者数の年次推移. ( 参照 :2016 年 11 月 30 日 ) 9) 稲田俊也 : YMRS を使いこなす. じほう, ) 井上貴雄 佐藤祐基 宮島真貴他 : 小 中 高校生における抑うつ症状 躁症状および自閉傾向. 児童青年精神医学とその近接領域, 54: , ) 栗田広, 長田洋和, 小山智典他 : 自閉症スペクトル指数日本版 (AQ-J) のアスペルガー障害に対するカットオフ, 臨床精神医学, 33: , ) 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 : 通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について. icsfiles/afieldfile/2012/1 2/10/ _01.pdf, ( 参照 :2016 年 11 月 30 日 ) 13) 文部科学省 : 平成 28 年 3 月高等学校卒業者の就職状況 ( 平成 28 年 3 月末現在 ) に関する調査. ( 参照 :2016 年

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