調査結果概要

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01報告書(表紙・目次)

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

表紙(A4)

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

小学校国語について

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

表 S3. 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか と ふだん 何時ごろ朝ごはんを食べていますか 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか 午前 6 時以降 午前 6 時 30 分より前 午前 6 時 30 分以降 午前 7 時より前 午前 7 時以降 午前 7 時 30 分より前 午前 7 時 30

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(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

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現課程の高校生の実態

調査結果の概要

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

1

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

フトを用いて 質問項目間の相関関係に着目し 分析することにした 2 研究目的 全国学力 学習状況調査結果の分析を通して 本県の児童生徒の国語及び算数 数学の学習 に対する関心 意欲の傾向を考察する 3 研究方法平成 25 年度全国学力 学習状況調査の児童生徒質問紙のうち 国語及び算数 数学の学習に対

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

平成 26 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 27 年 1 月 四條畷市教育委員会

目 次 1. 策定の趣旨 2 2. 基本理念 2 3. 計画の期間及び推進状況の把握 2 4. 計画の対象 2 5. 第 1 次計画 における成果と課題 2 (1) 成果 2 (2) 課題 3 6. 計画の全体構想図 3 7. 推進事業 4 (1) 家庭における読書活動の推進 4 (2) 地域 図書

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Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

勉強が必要だと思ったから27.9% という順となった 別にみたところ 他のと差が出ていたのは 20 代の 定額制 などのサービスができてコストの心配がなくなったから 7.8% となっており 20 代の 定額制 への興味が他のと比較して高いことが見受けられた 減った理由としては 自由に使える時間が減っ

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

PowerPoint プレゼンテーション

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

2/9 ページ 5. 一斉授業より 4 人班等による活動的な授業の方が積極的に参加できている 1よく当てはまる 当て 当ては まらな 5わから い % 5 6. 自

H26子どもの読書活動に関する実態調査結果(分析記入)1

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平成 30(2018) 年度子どもの読書活動に関する実態調査結果 実施時期 調査対象 調査対象者数 平成 31(2019) 年 1 月 ~2 月小学校県内 20 校の5 年生の1クラスずつ中学校県内 20 校の2 年生の1クラスずつ高等学校県立全日制高等学校全校 及び学悠館高等学校の2 年生の1クラ

平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

2

14山崎・原.indd

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Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

睡眠調査(概要)

平成 27 年度 全国体力 運動能力 運動習慣等調査の概要 平成 28 年 3 月 四條畷市教育委員会

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

< 先生方へ > 長崎県学力向上推進協議会では 子どもに確かな学力をつけていくためには 何 が大切か また 学力の向上を阻害している要因は何かなどについて 検討を重ね ています その中から次のようなことが指摘されました 1 家庭で毎日決まった時間に学習をする習慣をつけることが大切である 2 食事や睡

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1


この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

 

2/9 ページ 5. 一斉授業より 4 人班等による活動的な授業の方が積極的に参加できている る やや当る あまり当て ら る計 % 14

Water Sunshine

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

(2) あなたは選挙権年齢が 18 歳以上 に引き下げられたことに 賛成ですか 反対ですか 年齢ごとにバラツキはあるものの概ね 4 割超の人は好意的に受け止めている ここでも 18 歳の選択率が最も高く 5 割を超えている (52.4%) ただ 全体の 1/3 は わからない と答えている 選択肢や

小学生の英語学習に関する調査

平成20年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果(概要)

(1) 電子書籍 雑誌について 子どもライフスタイル調査 2017 春 電子書籍の閲読の有無女子小 4~6 年生の 44% が電子書籍を読んだことがある 電子書籍 ( 雑誌 コミックスを含む ) を読んだことがあるかどうか尋ねたところ 女子小学生の 29% が電子書籍を 読んだことがあると回答 女子

調査実施概況 小学校 ( 都道府県 ( 指定都市除く )) 教育委員会数 ( 1) 学校数児童数 ( 2) 全体 実施数 調査対象者在籍学校数 実施数国語 A 国語 B 主体的 対話的で深い学びに関する状況 ( 3) 算数 A 算数 B 質問紙 平均正答率 13~15 問 国語

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 26 年度生徒アンケート 浦和北高校へ入学してよかったと感じている 1: 当てはまる 2: だいたい当てはまる 3: あまり当てはまらない 4: 当てはまらない 5: 分からない 私の進路や興味に応じた科目を選択でき

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

ニュースレター 報道関係各位 2018 年 10 月 26 日 株式会社ベネッセホールディングス広報 IR 部 小学生の読書に関する実態調査 研究 読書は学力が低い子どもたちに大きなプラス効果 自分で調べる 話題が増える 幅広いメリットが明らかに 株式会社ベネッセホールディングスの子会社 株式会社ベ

小 4 小 5 小 6 男子 女子 小計 男子 女子 小計 男子 女子 小計 合計 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % F-3 あなたの家庭はあなた自身を入れて何人ですか 2 人家族 2 1.6% 3 2.5% 5 2.0% 2 1.9

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

図表 私立中学校に進学した理由 ( 中学 2 年生 ): 生活困難度別 % 66.8% 68.5% 66.9% 47.2% 48.9% 41.1% 41.7% 30.4% 27.5% 21.1% % 17.9% 13.1% 10.4% 10.8

中 1 中 2 中 3 男子 女子 小計 男子 女子 小計 男子 女子 小計 合計 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % F-3 あなたの家庭はあなた自身を入れて何人ですか 2 人家族 2 1.6% 3 2.5% 5 2.0% 2 1.9

 

1-1 小学校国語 A( 調査時間 20 分 ) 基礎的 基本的な言語活動や言語事項に関する知識 技能が身に付いているかどうかをみる問題 で 12 設問で構成されている 本町の結果は 全国の平均正答率 栃木県の平均正答率とほぼ同じであった この調査では 学習指導要領の領域等として 話すこと 聞くこと

①H28公表資料p.1~2

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

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2/9 ページ 5. 一斉授業より 4 人班等によ活動的な授業の方が積極的に参加できてい 1よく当てはま やや当てはま 当て よく当 てはま 5わから % 3 あま

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

インターネットの活用をみると インターネットでニュース関連の情報をみること の肯定率が4か国とも7 割以上と高い そのほか は インターネットで学習の情報や資料を調べたり 収集したりすること メールやチャット (LINE を含む ) で先生や友だちにわからないところを質問すること の肯定率も 75%

家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書(概要版)

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

2013年1月25日

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

Microsoft Word - 研究の概要他(西小) 最終

領域別レーダーチャート 教科の領域別に全国を 100 とした場合の全道及び根室市の状況をレーダーチャートで示したもの 小学校 : 国語 小学校 : 算数 国語 A( 話すこと 国語 B( 読むこと ) 聞くこと ) 国語 A( 書くこと

「公立小・中・高等学校における土曜日の教育活動実施予定状況調査」調査結果

(3) 生活習慣を改善するために

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

Microsoft Word - 【確認】アンケート結果HP.docx

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

小学生の運動 スポーツ活動に関するアンケート 調査報告書 1 調査の概要 (1) 調査目的本市における小学生のスポーツ活動の実態を調査し 豊川市スポーツ振興計画 ( 改訂版 ) 策定のための基礎資料を得るため (2) 調査対象豊川市内小学校 6 年生の全児童学校数 26 校児童数 1,825 人 (

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

1 施設で生活する高校生の本音アンケート 3 2 調査項目 4 3 施設で生活する高校生の自己肯定感について...5 (1) 一般高校生との比較 5 4 施設で生活する高校生の進路について.7 (1) 希望職種の有無と希望進路 7 (2) 性別 学年による進路の違い 8 5 施設で生活する高校生のア

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

Transcription:

地域における読書活動推進のための体制整備に関する調査研究 アンケート調査結果概要 平成 28 年 3 月 株式会社浜銀総合研究所 平成 2 7 年度文部科学省委託調査

1. 調査目的 調査種類 調査事項 調査目的 小学生 中学生 高校生の読書の実態や不読の背景 理由等を把握するための調査を実施し 課題を明確にするとともに 不読解消のための方策等について検討を行う 調査種類 調査事項 対象分類調査票名称主な内容 調査事項 児童 生徒 保護者 小学生対象調査中学生対象調査高校生対象調査保護者対象調査 読書が好きか 1 日あたりの読書時間 1 か月に読んだ本の冊数 本を読まなかった理由 本を読むことについて影響を受けたと思うこと 一番感動したり 興味を持ったりした本について読んだ時期や影響を受けたと思うこと 学校図書館 ( 図書室 ) 地域の図書館の利用頻度 認識 どのようにすればもっと本を読みたくなると思うか 子供の読書量 頻度についての認識 家庭での読書活動の状況 保護者自身の読書時間 地域の図書館の利用頻度 家庭の蔵書数 子供の読書に関する課題認識 意識的に行っていること 環境面で課題があると思うこと よいと思っていること どのようにすれば子供がもっと本を読みたくなると思うか 1

2. 調査対象 本調査研究では 全国学力 学習状況調査で 読書に関する児童 生徒質問紙の項目について否定的な回答の減少傾向が見られる 4 都道府県 ( 秋田県 愛知県 高知県 大分県 ) をまず選定し さらに 選定された各都道府県において 読書活動に関する取組を推進している 3 市区町村 ( 計 12 市区町村 ) を対象に 各種の調査を実施した 対象分類調査票名称調査対象 配布数配布状況回収状況 小学生対象調査 各市町村内の公立小学校 1 校の 5 年生全クラスの児童 12 校 840 部 524 件 児童 生徒 中学生対象調査 各市町村内の公立中学校 1 校の 2 年生 1 クラスの生徒 12 校 12 クラス 540 部 327 件 高校生対象調査 各県下の公立高校 3 校の 2 年生 1 クラスの生徒 12 校 12 クラス 540 部 457 件 保護者 保護者対象調査 上記小学校 中学校 高校生の児童 生徒の保護者 1,920 部 1,038 件 2

3. 子供の読書習慣等の実態 Q1. 小学生 中学生 高校生は普段どれくらいの時間本を読んでいる? A. 小学生 中学生では 平日に読書を全くしない人の割合は 1 割未満と低いが 休日についてその割合は小学生で 3 割弱 中学生では約 4 割となっている A. 高校生については 平日 休日ともに 半数以上は本を全く読んでいない状況にある 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 日あたりの読書時間 ( ふだん学校のある日 ) 小学生 (n=524) 6.3 49.0 34.7 9.9 中学生 (n=326) 9.2 51.2 25.2 14.4 高校生 (n=456) 54.6 32.7 7.9 4.8 全くしない 30 分未満 30 分 ~ 1 時間未満 1 時間以上 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1 日あたりの読書時間 ( 学校のない休みの日 ) 小学生 (n=515) 26.6 28.9 19.0 25.4 中学生 (n=325) 39.7 18.5 16.6 25.2 高校生 (n=455) 57.1 19.1 12.7 11.0 全くしない 30 分未満 30 分 ~ 1 時間未満 1 時間以上 それぞれ 無回答 は除いて集計した 1 時間以上 の回答は 1 時間 ~2 時間未満 2 時間 ~3 時間未満 3 時間 ~4 時間未満 4 時間以上 の選択肢による回答を再分類して集計した 3

Q2.1 か月に読む本の冊数が 0 冊 の児童 生徒の割合 ( 不読率 ) は? A. 小学生では月に 5 冊以上本を読んでいる児童が 6 割を超え 0 冊 の児童は 1 割未満と少ない A. 他方で 高校生の約半数は 1 か月間に 1 冊も本を読んでいない状況にある 最近 1 か月間に読んだ本の冊数 0% 20% 40% 60% 80% 100% 小学生 (n=519) 3.9 4.4 9.6 9.8 7.7 64.5 中学生 (n=325) 11.7 21.2 17.8 18.2 8.0 23.1 高校生 (n=455) 45.1 23.5 14.9 7.9 2.2 6.4 0 冊 1 冊 2 冊 3 冊 4 冊 5 冊以上 それぞれ 無回答 は除いて集計した 5 冊以上 については数字での回答を再分類して集計した 4

Q3. 本を読まない児童 生徒は それぞれなぜ本を読まないのだろうか? A. 本を読まない理由として 小学生や中学生では TV やインターネット ゲーム など 読書以外の娯楽 趣味等に時間がかけられている者の割合が相対的に高い A. 中学生や高校生では 読書習慣が身についていないために本を読まなくなっている者が多いのではないかと考えられる 1 か月に本を 1 冊も読まなかった生徒が本を読まなかった理由 ( 小学生 複数回答 ) 勉強で時間がなかったから クラブ活動や委員会などで時間がなかったから 友達との遊びや付き合いで時間がなかったから TV やインターネットを見ていて時間がなかったから ゲームをしていて時間がなかったから 電話 メール SNS などをしていて時間がなかったから マンガ 雑誌を読んでいて時間がなかったから 学校の図書館 ( 図書室 ) に読みたい本がないから 地いきの図書館に読みたい本がないから 地いきの図書館が近くにないから 書店が近くにないから 本のねだんが高いから どの本が面白いのかわからないから 文字を読むのが苦手だから 読みたいと思う本がないから 他にしたいことがあったから 読む必要を感じなかったから ふだんから本を読まないから その他 0.0 5.0 10.0 10.0 15.0 15.0 20.0 20.0 25.0 25.0 25.0 25.0 25.0 25.0 35.0 40.0 40.0 45.0 45.0 小学生 (n=20) 1 か月に本を 1 冊も読まなかった生徒が本を読まなかった理由 ( 中学生 複数回答 ) 勉強で時間がなかったから 部活動や生徒会などで時間がなかったから 友達との遊びや付き合いで時間がなかったから TV やインターネットを見ていて時間がなかったから ゲームをしていて時間がなかったから 電話 メール SNS 等をしていて時間がなかったから マンガ 雑誌を読んでいて時間がなかったから 学校の図書館 ( 図書室 ) に読みたい本がないから 地いきの図書館に読みたい本がないから 地域の図書館が近くにないから 書店が近くにないから 本のねだんが高いから どの本が面白いのかわからないから 文字を読むのが苦手だから 読みたいと思う本がないから 他にしたいことがあったから 読む必要を感じなかったから ふだんから本を読まないから その他 0.0 2.6 5.3 10.5 10.5 15.8 13.2 15.8 21.1 18.4 23.7 26.3 31.6 34.2 39.5 39.5 39.5 47.4 55.3 中学生 (n=38) それぞれ 無回答 は除いて集計した なお 集計対象件数が少ない点には留意が必要である 5

Q3. 本を読まない児童 生徒は それぞれなぜ本を読まないのだろうか? A. 本を読まない理由として 高校生では 勉強や部活動 生徒会活動等に時間をとられていることを不読の理由として挙げている者も多い 1 か月に本を 1 冊も読まなかった生徒が本を読まなかった理由 ( 高校生 複数回答 ) 勉強で時間がなかったから部活動や生徒会等で時間がなかったから友達との遊びや付き合いで時間がなかったから TVやインターネットを見ていて時間がなかったからゲームをしていて時間がなかったから電話 メール SNS 等をしていて時間がなかったからマンガ 雑誌を読んでいて時間がなかったからアルバイトで時間がなかったから学校の図書館 ( 図書室 ) に読みたい本がないから地域の図書館に読みたい本がないから地域の図書館が近くにないから書店が近くにないから本の値段が高いからどの本が面白いのかわからないから文字を読むのが苦手だから読みたいと思う本がないから他にしたいことがあったから読む必要を感じなかったからふだんから本を読まないからその他 13.8 15.8 13.3 15.8 2.5 3.9 3.0 2.5 1.0 6.4 11.3 10.8 14.3 1.0 21.2 39.9 36.9 33.0 36.0 46.8 高校生 (n=203) それぞれ 無回答 は除いて集計した 6

Q4.1 か月に 1 冊以上本を読んでいる児童 生徒は どのような出来事等に影響を受けて本を読んでいるのだろうか? A. 本を読むことについて 小学生 中学生では 一斉読書の時間など 学校で実施されている取組の影響を受けている者が多くなっている 本を読むことについてこれまで影響を受けたと思うこと ( 小学生 複数回答 ) ( 中学生 複数回答 ) 家族や親せきがおすすめの本を教えてくれたり貸したりしてくれたこと 家族や親せきがよく図書館や書店に連れていってくれたこと 17.0 27.2 家族や親せきがおすすめの本を教えてくれたり貸したりしてくれたこと 家族や親せきがよく図書館や本屋に連れていってくれたこと 16.9 20.8 家族や親せきがよく本の読み聞かせをしてくれたこと 16.2 家族や親せきがよく本の読み聞かせをしてくれたこと 8.8 家のなかの手の取りやすいところに本が置かれていたこと 33.5 家のなかの手の取りやすいところに本が置かれていたこと 17.6 友達がおすすめの本を教えてくれたり貸したりしてくれたこと 30.6 友達がおすすめの本を教えてくれたり貸したりしてくれたこと 39.1 学校の先生や学校の図書館 ( 図書室 ) の先生がおすすめの本を教えてくれたこと 学校で行われている読書に関する取組 ( いっせい読書の時間など ) 18.9 42.4 中学校の先生や中学校の図書館 ( 図書室 ) の先生がおすすめの本を教えてくれたこと中学校で行われている読書に関する取組 ( いっせい読書の時間など ) 17.3 41.9 学校で手の取りやすいところに本が置かれていること 31.4 中学校で手の取りやすいところに本が置かれていること 20.4 地いきの図書館の人がおすすめの本を教えてくれたこと 地いきの図書館で行われている読書に関する取組 4.7 3.7 小学校の先生や小学校の図書館 ( 図書室 ) の先生がおすすめの本を教えてくれたこと小学校で行われていた読書に関する取組 ( いっせい読書の時間など ) 7.7 13.7 地いきの図書館が身近な場所にあること 18.1 小学校で手の取りやすいところに本が置かれていたこと 5.3 課題図書やすいせん図書のリスト 本に関するパンフレット 9.9 地域の図書館の人がおすすめの本を教えてくれたこと 2.1 書店でのポップや宣伝 広告 16.0 地域の図書館で行われている読書に関する取組 1.1 テレビや雑誌 新聞 ネット上での宣伝や広告 16.8 地域の図書館が身近な場所にあること 11.3 その他 5.9 課題図書や推せん図書のリスト 本に関するパンフレット 8.5 特にない 12.8 小学生 (n=493) 書店でのポップや宣伝 広告 テレビや雑誌 新聞 ネット上での宣伝や広告 28.2 28.9 その他 4.6 それぞれ 無回答 は除いて集計した 特にない 12.0 中学生 (n=284) 7

Q4.1 か月に 1 冊以上本を読んでいる児童 生徒は どのような出来事等に影響を受けて本を読んでいるのだろうか? A. 高校生で月に 1 冊以上本を読んでいる者は 学校外の場で 書店やメディアを通じて得られる情報に影響を受けている者が比較的多い A. このほか 小学生 中学生 高校生のそれぞれについて 友達からの影響を受ける者が相対的に多いことも見て取れる 本を読むことについてこれまで影響を受けたと思うこと ( 高校生 複数回答 ) 家族や親せきがおすすめの本を教えてくれたり貸したりしてくれたこと 家族や親せきがよく図書館や本屋に連れていってくれたこと 家族や親せきがよく本の読み聞かせをしてくれたこと 家のなかの手の取りやすいところに本が置かれていたこと 友達がおすすめの本を教えてくれたり貸したりしてくれたこと 高校の先生や高校の図書館 ( 図書室 ) の先生がおすすめの本を教えてくれたこと 高校で行われている読書に関する取組 ( 一斉読書の時間など ) 高校で手の取りやすいところに本が置かれていること 小学校や中学校の先生や学校の図書館 ( 図書室 ) の先生がおすすめの本を教えてくれたこと小学校や中学校で行われていた読書に関する取組 ( 一斉読書の時間など ) 小学校や中学校で手の取りやすいところに本が置かれていたこと 2.0 4.9 5.3 4.5 3.7 7.3 9.8 11.8 13.0 15.9 30.5 地域の図書館の人がおすすめの本を教えてくれたこと 地域の図書館で行われている読書に関する取組 0.0 0.8 地域の図書館が身近な場所にあること 6.5 課題図書や推薦図書のリスト 本に関するパンフレット 3.7 書店でのポップや宣伝 広告 33.7 テレビや雑誌 新聞 ネット上での宣伝や広告 30.5 それぞれ 無回答 は除いて集計した その他 特にない 4.9 14.6 高校生 (n=246) 8

Q5. どのようにすればもっと本を読みたくなると思うのだろうか? A. 小学生 中学生 高校生ともに 学校の図書館 ( 図書室 ) に好む本を置くようにする 学校でみんなが必ず読書する時間をつくる ( 時間を増やす ) について 相対的に回答割合が高くなっている A. なお 小学生について 小学生がゆっくり本を読める場所を地いきに増やす 高校生について 学校の図書館 ( 図書室 ) の居心地をよくする など それぞれ 本を読む場所 環境の整備を行うことについても相対的に回答割合が高くなっていることが見て取れる 学校の図書館 ( 図書室 ) に小学生が好む本を置くようにする (n=522) 64.8 教室に自由に読める本を置くようにする (n=520) 61.3 学校で休み時間や放課後いつでも本を借りられるようにする (n=519) 57.4 学校の図書館 ( 図書室 ) の居心地をよくする (n=516) 49.8 どのようにすればもっと本を読みたくなると思うか ( 小学生 ) 友達どうしで読んだ本やおすすめの本を紹介しあう (n=516) 学校で先生がおすすめの本を紹介する (n=517) 授業で学校の図書館 ( 図書室 ) を活用する (n=519) 36.4 42.4 52.8 学校で児童みんなが必ず読書する時間をつくる ( 時間を増やす )(n=519) 63.0 地いきの図書館に小学生が好む本を置くようにする (n=516) 58.9 小学生がゆっくり本を読める場所を地いきに増やす (n=516) 62.0 家族や親せきに本を買ってもらったりプレゼントしたりしてもらう (n=520) 43.3 家族や親せきに図書館や書店に連れていってもらう (n=519) 46.8 家族や親せきといっしょに本を読む (n=521) 25.9 小学生 それぞれ 無回答 を除いた集計値について とてもそう思う の割合 9

Q5. どのようにすればもっと本を読みたくなると思うのだろうか? 学校図書館 ( 図書室 ) に中学生が好む本を置くようにする (n=311) 55.3 教室に自由に読める本を置くようにする (n=310) 38.4 学校で休み時間や放課後いつでも本を借りられるようにする (n=308) 42.2 どのようにすればもっと本を読みたくなると思うか ( 中学生 ) 学校の図書館 ( 図書室 ) の居心地をよくする (n=311) 友達どうしで読んだ本やおすすめの本を紹介しあう (n=308) 学校で先生がおすすめの本を紹介する (n=310) 23.9 28.6 46.0 授業で学校の図書館 ( 図書室 ) を活用する (n=310) 35.2 学校で生徒みんなが必ず読書する時間をつくる ( 時間を増やす )(n=312) 46.2 地域の図書館に中学生が好む本を置くようにする (n=308) 46.4 中学生がゆっくり本を読める場所を地域に増やす (n=307) 39.7 家族や親せきに本を買ってもらったりプレゼントしたりしてもらう (n=309) 30.4 家族や親せきに図書館や書店に連れていってもらう (n=310) 36.5 家族や親せきといっしょに本を読む (n=309) 14.6 中学生 学校図書館 ( 図書室 ) に高校生が好む本を置くようにする (n=447) 37.1 教室に自由に読める本を置くようにする (n=448) 31.5 どのようにすればもっと本を読みたくなると思うか ( 高校生 ) 学校で休み時間や放課後いつでも本を借りられるようにする (n=448) 学校の図書館 ( 図書室 ) の居心地をよくする (n=445) 友達どうしで読んだ本やおすすめの本を紹介しあう (n=447) 21.3 25.9 33.9 学校で先生がおすすめの本を紹介する (n=447) 14.8 授業で学校の図書館 ( 図書室 ) を活用する (n=448) 28.6 学校で生徒みんなが必ず読書する時間をつくる ( 時間を増やす )(n=448) 36.6 地域の図書館に高校生が好む本を置くようにする (n=447) 30.2 高校生がゆっくり本を読める場所を地域に増やす (n=447) 31.1 家族や親せきに本を買ってもらったりプレゼントしたりしてもらう (n=448) 19.2 それぞれ 無回答 を除いた集計値について とてもそう思う の割合 家族や親せきに図書館や書店に連れていってもらう (n=448) 家族や親せきといっしょに本を読む (n=448) 9.2 17.4 高校生 10

4. 子供の読書習慣に関する分析 個人属性 ( 性別 ) との関係 < ポイント > 小学生 中学生 高校生ともに 男子よりも女子のほうが読書好きな者の割合は高く 不読率は低いなど 読書習慣が身についている者が多いことがうかがえる 高校生段階では 本を月に 3 冊以上読んでいる者の割合は女子より男子の方が高く 男子のなかでより個人差が大きいのではないかと考えられる 性別と最近 1 か月で読んだ本の冊数との関係 0% 20% 40% 60% 80% 100% 小学生 男子 (n=243) 6.6 1.5 女子 (n=272) 1.5 8.5 7.8 9.6 11.1 5.9 10.3 9.9 73.2 54.3 中学生 男子 (n=171) 女子 (n=153) 7.2 15.8 20.3 22.2 21.6 14.6 17.6 18.7 9.2 6.4 22.2 24.2 高校生 男子 (n=238) 女子 (n=215) 40.5 49.2 27.0 20.6 10.5 20.0 8.8 3.4 6.5 7.6 0.9 5.1 それぞれ 無回答 は除いて集計した 0 冊 1 冊 2 冊 3 冊 4 冊 5 冊以上 11

4. 子供の読書習慣に関する分析 家にある本の冊数との関係 ( 家庭環境要因 ) < ポイント > 家庭の蔵書数の違いは 児童 生徒の読書習慣等について 様々な点との関連性があるように見受けられる 家庭の蔵書数別の不読率の差は小学生 中学生では小さいが 高校生ではその差が約 15 ポイントとなっている 小学生 家にある本の冊数と最近 1 か月で読んだ本の冊数との関係 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.0 家庭の蔵書 50 冊以上 (n=102) 4.9 7.8 10.8 9.8 家庭の蔵書 50 冊未満 (n=193) 4.1 6.2 10.9 7.3 8.3 65.7 63.2 中学生 家庭の蔵書 50 冊以上 (n=61) 家庭の蔵書 50 冊未満 (n=131) 8.2 9.2 16.4 23.7 21.3 15.3 18.0 21.4 11.5 8.4 24.6 22.1 高校生 家庭の蔵書 50 冊以上 (n=104) 家庭の蔵書 50 冊未満 (n=144) 43.3 58.3 23.1 20.1 16.3 5.8 13.2 2.9 8.7 6.3 2.1 0.0 0 冊 1 冊 2 冊 3 冊 4 冊 5 冊以上 保護者から回答を得た家庭の蔵書数について 50 冊未満 と 50 冊以上 に分類し 子供の読書習慣等との関係性について分析した ( 蔵書数について わからない 無回答 は除いて分類した ) 12

4. 子供の読書習慣に関する分析 充実した学校図書館 ( 図書室 ) であるかとの関係 ( 学校 図書館環境要因 ) < ポイント > 学校図書館 ( 図書室 ) が充実していることは 小学生や中学生に関しては不読率という点ではなく 読書の量 ( 冊数 ) と関連している可能性がある 高校生に関しては 不読率について 15 ポイント以上の差が見られる 充実した学校図書館 ( 図書室 ) であるかと最近 1 か月で読んだ本の冊数との関係 0% 20% 40% 60% 80% 100% 小学生 得点高い学校群 (n=247) 得点低い学校群 (n=272) 5.3 4.5 2.6 4.4 8.1 11.0 7.7 11.8 5.3 9.9 69.2 60.3 中学生 得点高い学校群 (n=132) 得点低い学校群 (n=193) 9.8 14.4 12.1 27.5 18.9 17.1 19.7 17.1 8.3 7.8 26.5 20.7 高校生 得点高い学校群 (n=206) 得点低い学校群 (n=249) 35.9 52.6 29.6 18.5 18.9 11.6 9.2 1.5 4.9 6.8 2.8 7.6 0 冊 1 冊 2 冊 3 冊 4 冊 5 冊以上 児童 生徒の認識として 学校図書館 ( 図書室 ) について 使いやすい または 読みたい本がある と回答された度合いが相対的に高い学校群と 相対的に低い学校群とで分類した それぞれ とてもあてはまる を 4 点 ややあてはまる を 3 点 あまりあてはまらない を 2 点 あてはまらない を 1 点とし 小学校 中学校 高等学校のそれぞれ 平均点が相対的に高い学校 6 校と 低い学校 6 校とに分類した なお 小学校 中学校 高等学校ともに 結果として 使いやすい の得点が高い学校群と 読みたい本がある の得点が高い学校群は 同一であった 13

4. 子供の読書習慣に関する分析 一斉読書の時間など読書に関する活動状況との関係 ( 学校 図書館環境要因 ) < ポイント > 読書に関する活動に力が入れられている学校では その成果として児童 生徒の読書冊数が多く また 不読率が低いという関連性が見られる可能性がある 高校生に関しては 不読率について 20 ポイント以上の差が見られる 一斉読書の時間など 読書に関する活動状況と最近 1 か月で読んだ本の冊数との関係 0% 20% 40% 60% 80% 100% 小学生 得点高い学校群 (n=176) 得点低い学校群 (n=343) 4.5 3.5 2.3 5.5 5.7 8.5 11.7 3.4 10.5 9.9 75.6 58.9 中学生 得点高い学校群 (n=158) 得点低い学校群 (n=167) 7.6 15.6 22.8 19.8 14.6 21.0 20.9 15.6 10.8 5.4 23.4 22.8 高校生 得点高い学校群 (n=220) 得点低い学校群 (n=235) 33.6 55.7 31.4 16.2 17.3 12.8 10.0 6.0 1.4 3.0 6.4 6.4 0 冊 1 冊 2 冊 3 冊 4 冊 5 冊以上 児童 生徒の認識として 学校が一斉読書の時間など 読書に関する活動に力を入れていると思うかについて 肯定的な回答の得点が相対的に高い学校群と 低い学校群とで分類した とてもあてはまる を 4 点 ややあてはまる を 3 点 あまりあてはまらない を 2 点 あてはまらない を 1 点とし 小学校 中学校 高等学校のそれぞれ 平均点が相対的に高い学校 6 校と 低い学校 6 校とに分類した 14