データから考えるライフプラン MYライフスタイル 05 2016.8 2015 年度明治安田生命マイハピネスフォトコンテスト銀賞 じーちゃん花火キレイだね 宮川大志さま ( 鳥取県 ) ❶ 出産 人口の動向を見てみよう 合計特殊出生率は21 年前の水準に回復 晩婚化 晩産化傾向が続いています ❷ 20 の恋愛 結婚 婚活の実態は 結婚したい と考える 20 が大幅に減少! 交際相手がいるのは 男性の 5 人に1 人 女性は 3 人に1 人 男性の半数は 交際経験なし 20 の婚活経験が減少傾向 ❸ 親子の関係についての意識と実態 母と娘が最も仲良し 子どもを理解している自信がない父親 36.4 母親 22.4 異性の親とのお風呂はいつまで? ライフプラン 少子高齢 ❹ 子どもの進学 就活 婚活への親の関わり ❺ ダブルケアと若年介護者 8 割の親が子どもの進学に関与 母親の42.7 が子どもの就活に関与 子どもの婚活への関与希望は47.7 ダブルケアに直面している人は 全国で 25.3 万人 若年介護者は全国で 17.8 万人 資産形成 医療 介護 ❻ 仕事と介護の両立のために ❼ トレンド 介護のために離職する人が年間約 10 万人 介護休暇 介護休業 労働時間 日数の短縮 等を上手に活用して両立を 介護休業 介護休暇に関連する制度が改正されます! 2016 年 10 月から厚生年金被保険者の対象が拡大します 20 が考える理想の結婚相手有名人ランキング 明治安田生活福祉研究所
出産 人口の動向を見てみよう 2015 年の合計特殊出生率は1.46 前年対比で 0.04 回復 政府目標は 2025 年に希望出生率 1.8 の実現 初婚年齢 第一子出生時年齢が上昇傾向で推移し 晩婚化 晩産化が継続しています 合計特殊出生率は 21 年前の水準に回復 2015 年の出生数は 100 万 5,656 人で 前年比 2,117 人増加しました 合計特殊出生率は 前年よりも 0.04 上昇し1.46で 21 年前の水準に回復しましたが 人口維持に必要とされる 2.07を大幅に下回っています 政府は2025 年に希望出生率 1.8 を実現することを目標としています 死亡数は129 万 0,428 人で 前年比 1 万 7,424 人増加しました 自然増減数 ( 出生数 - 死亡数 ) は28 万 4,772 人の減少となり 減少数は戦後最高を更新しました ( 注 ) 合計特殊出生率は その年における 15~49 歳の女性の出生率を合計したもので 1 人の女性が一生の間に生む子どもの平均数に相当します ( 万人 ) 300 250 200 150 100 50 0 出生数と合計特殊出生率の推移 約 270 万人 (1949 年 ) 過去最高の出生数 1.58 (1966 年 ) ひのえうま 2.05 (1974 年 ) 人口維持に必要な 2.07を下回る 約 209 万人 (1973 年 ) 第 2 次ベビーブーム時の最高出生数 人口維持に必要な合計特殊出生率 2.07 1.26 (2005 年 ) 過去最低の合計特殊出生率 出生数 左軸 合計特殊出生率 右軸 約 101 万人 (2015 年 ) 政府目標希望出生率 1.80 (2025 年 ) 1.46 (2015 年 ) 0 1950 55 60 65 70 75 80 85 90 95 2000 05 10 15 20 25( 年 ) 出典 厚生労働省 平成 27 年人口動態統計 一億総活躍国民会議 ニッポン一億総活躍プラン をもとに作成 5 4 3 2 1 ( 歳 ) 32 31 30 29 28 27 26 25 24 23 22 平均初婚年齢の推移 30.5 29.8 28.2 28.4 28.5 28.8 28.8 27.8 28.0 29.4 26.6 27.2 27.2 26.9 27.0 27.0 26.3 25.9 25.9 25.5 妻 23.8 24.4 24.5 24.2 24.7 25.2 23.0 1950 55 60 65 70 75 80 85 90 95 2000 05 10 15 ( 年 ) 第 1 子出生時の母の年齢 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 夫 31.1 19 歳以下 20~24 歳 25~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40 歳以上平均年齢 ( 年 ) 2.7 0.3 1985 30.2 51.1 12.6 3.1 26.7 歳 2.6 0.5 1995 24.8 47.8 20.2 4.1 27.5 歳 2.9 1.3 2005 17.0 37.6 31.7 9.5 29.1 歳 2.2 2015 11.9 32.0 32.5 17.0 4.4 出典 厚生労働省 人口動態統計 をもとに作成 30.7 歳 晩婚化 晩産化傾向が続いています 2015 年の夫の平均初婚年齢は 31.1 歳 妻は 29.4 歳で ともに前年と同水準でした 1985 年には夫 28.2 歳 妻 25.5 歳でしたので 30 年間で夫は2.9 歳 妻は 3.9 歳上昇しています 晩婚化傾向が継続しています 第 1 子出生時の母の平均年齢は 30.7 歳で 前年比 0.1 歳上昇しました 1985 年には26.7 歳でしたので 30 年間で4.0 歳上昇しており 晩産化傾向も継続しています 第 1 子出生時の母の年齢が30 歳以上の割合は 1985 年は16.0 でしたが 1995 年は24.8 2005 年は 42.5 そして2015 年は53.9 に上昇しています 1 MY ライフスタイル Vol.05
20 の恋愛 結婚 婚活の実態は 明治安田生活福祉研究所は 全国の 20~40 代の男女 3,595 人を対象に 恋愛 結婚 に関する調査を実施しました 3 年前の調査と比較し 結婚願望や交際 婚活経験が低下していることが分かりました ( 調査結果の詳細は当研究所ホームページをご覧ください ) 結婚したい と考える 20 が大幅に減少! できるだけ早く結婚したい いずれ結婚したい 男12.6ポイント低下 女性は45.7 で14.6ポ性40.3 イント低下しています 3 年前の調査と比較すると いずれ結婚 59.0 したい と考えている人が大幅に減少する一 24.0 女 方 結婚したいと思わない 人が増加して性 います 結婚することが当然 と考えなく 45.7 なっている若者の意識がうかがえます 交際相手がいる割合交際経験がない割合 (20 未婚の男女 ) (20 未婚の男女 ) 男性 22.3 77.7 50 18.0 82.0 40 男性 30.3 30 30.2 女性 27.9 33.7 66.3 20 女性 26.7 73.3 14.8 10 2013 2016 出典 明治安田生活福祉研究所 第 9 回結婚 出産に関する調査 (2016 年 ) 20 の婚活経験が減少傾向未婚の婚活経験者は は男性 20.0 に対し女性 34.0 50 は男性 31.0 に対し女性 43.0 と 女性のほうが婚活に積極的なようです いるいない男性女性結婚願望がある人 ( できるだけ早く結婚し たい + いずれ結婚したい ) は 2 0 代男 性が 38.7 で3 年前の調査の 67.1 から 28.4ポイント低下 女性は59.0 で3 年前の82.2 から23.2ポイント低下しています も 男性が 40.3 で3 年前から 結婚に対する意向 (20 未婚の男女 ) 38.7 10.7 28.0 13.3 20.3 27.7 (n=258) 15.5 51.6 8.5 11.2 13.2 12.7 27.7 15.7 24.7 19.3 (n=310) 13.9 39.0 12.6 16.8 17.7 52.9 53.3 38.0 34.0 25.7 40 30 20 結婚したいと思う ( 思っていた ) が 結婚しないと思う ( 年度 ) 35.0 9.0 17.0 15.0 23.0 22.7 15.7 24.3 14.3 (n=258) (n=310) 女性 女性 男性 男性 52.6 22.1 結婚したいとは思わない 2016 年度 2013 年度 67.1 82.2 29.5 52.7 わからない 5.4 36.4 34.0 32.6 31.0 20.0 6.6 31.0 29.4 13.2 14.8 11.6 10 増加 出生数の減少などが想定され 少子化の進展や人口のいっそう 2013 2016 ( 年度 ) の減少が懸念されます 出典 明治安田生活福祉研究所 第 9 回結婚 出産に関する調査 (2016 年 ) 60.3 交際相手がいるのは 男性の 5 人に 1 人 女性は 3 人に 1 人 男性の半数は 交際経験なし 3 年前の調査でも女性のほうが積極的でしたが 男女とも婚活経験のある人の割合が低下しています 結婚願望や婚活 交際経験の低下により 婚姻数の減少 独身者の 出典 明治安田生活福祉研究所 第 9 回結婚 出産に関する調査 (2016 年 ) 交際相手がいる割合は 未婚男性は22.3 女性は33.7 でした 交際経験がない未婚男性は 53.3 38.0 でした 女性の交際未経験者は 34.0 25.7 であり 交際経験がない割合は女性より男性のほうが高い傾向です 3 年前の調査と比較すると 20 30 代の男女とも交際経験がない人の割合が増加しており 特に男性は 30.2 から 53.3 へ上昇しています 婚活経験がある人の割合 (20 未婚の男女 ) 43.0 5.8 MY ライフスタイル Vol.05 2
親子の関係についての意識と実態 明治安田生活福祉研究所は 全国の 35~59 歳の親 1 万人と 15~29 歳の子ども 6 千人を対象に親子の 関係の現状と変化について調査を実施しました ( 調査結果の詳細は当研究所ホームページをご覧ください ) 母と娘が最も仲良し 父親との関係が良好 ( とても良好 + どちらかと言えば良好 ) と思っている子どもは 77.9 母親との関係が良好と思っている子どもは90.9 子どもとの関係が良好と思っている父親は87.1 母親は 92.2 で 大多数は親子の関係を良好と思っており 大差ではありませんが 母親の方が父親よりも子どもと仲良しのようです 父親と子どもの関係は 親子の認識にやや相違 (9.2ポイント差 ) があるようです とても良好 という割合は 母親と娘の関係で最も高くなっており 母親との関係が とても良好 と思っている娘は 43.1 娘との関係が とても良好 と思っている母親は 35.4 となっています 子どもからみた親との関係親からみた子どもとの関係 子どもからみた父親との関係 (n=5,043) 息子からみた (n=2,409) 娘からみた (n=2,634) 子どもからみた母親との関係 (n=5,676) 息子からみた (n=2,649) 娘からみた (n=3,027) 父親からみた子どもとの関係 (n=4,920) 息子との関係 (n=2,547) 娘との関係 (n=2,373) 母親からみた子どもとの関係 (n=4,795) 息子との関係 (n=2,446) 娘との関係 (n=2,349) 24.6 21.3 27.6 とても良好 どちらかと言えば良好 どちらかと言えば良好でない 全く良好でない 38.2 52.7 6.8 2.3 32.5 58.1 6.9 2.5 43.1 22.8 21.2 24.6 32.5 29.7 77.9 90.9 87.1 92.2 53.3 15.4 6.7 56.4 16.1 6.1 50.4 14.8 7.2 48.0 6.7 2.1 64.2 10.3 2.6 65.4 10.7 2.7 63.0 9.9 2.5 59.7 6.5 1.3 62.6 6.4 1.4 35.4 56.7 6.6 1.3 父親 (n=4,736) 母親 (n=4,563) 父親 (n=4,534) 母親 (n=3,885) 子どもを理解している自信があるか 8.1 12.8 あるどちらかと言えばあるどちらかと言えばないない 配偶者が子どもを理解していると思うか 妻は子どもを理解している と思う父親の割合 21.4 夫は子どもを理解している と思う母親の割合 63.6 36.4 55.5 29.1 7.2 77.6 22.4 64.8 17.5 4.9 77.4 56.0 18.9 3.7 59.2 8.8 50.3 26.5 14.4 思うどちらかと言えば思うどちらかと言えば思わない思わない 子どもを理解している自信がない父親 36.4 母親 22.4 子どものことを理解している自信がある ( ある + どちらか と言えばある ) のは父親 63.6 母親 77.6 自信がないの は父親 36.4 母親 22.4 となっています 親子関係を良好と思っている割合よりも自信がある割合は低く 親子関係は良好であるが子どもを理解している自信がない親も いるようです 配偶者が子どものことを理解していると思っている ( 思う + ど ちらかと言えば思う ) のは父親 ( 妻は子どもを理解している ) 77.4 母親 ( 夫は子どもを理解している )59.2 で 自分自 身の評価と配偶者からの評価との比較では 母親は相違がない ものの 父親は配偶者からの評価が 4.4 ポイント低くなっています 異性の親とのお風呂はいつまで? 異性の親との入浴卒業時期 小学校 3 年生以前 小学校 4~6 年生 中学生以降 異性の親との入浴の卒業時期が小学校 4 年生以降 ( 小学校 4~6 年生 + 中学生以降 ) であったのは 男性は10 代後半 21.0 17.1 女性は10 代後半 28.6 20.1 で 男女とも 10 代後半の方が高くなっており 卒業時期が遅くなってきている 男性 女性 15~19 歳 (n=638) 20~29 歳 (n=1,463) 15~19 歳 (n=802) 20~29 歳 (n=1,642) 79.0 82.9 71.4 21.0 18.5 2.5 14.4 2.7 17.1 28.6 24.7 3.9 79.9 17.3 2.8 20.1 ことがうかがえます 3 MY ライフスタイル Vol.05
子どもの進学 就活 婚活への親の関わり 子どもの進学 就活や婚活に親が関与する傾向が強くなっているようです 進学には 81.6 就活には 38.0 の親が関わっており 婚活には 47.7 の親が関わる意向を持っています 子どもの進学への親の関わり 8 割の親が子どもの進学に関与 全体 (n=7,655) 父親 (n=3,890) 母親 (n=3,765) 全体 (n=9,610) 積極的に 31.4 関与した 18.8 44.4 少しは 50.2 親自身が子どもの頃 進学に関与された割合 積極的に 15.3 関与された 少しは 41.2 81.6 あまり 16.5 関与しなかった 53.3 72.1 24.6 3.3 56.5 47.0 91.4 8.0 0.6 あまりまったく 32.3 11.2 関与されなかった まったく 1.9 親が子どもの頃 進学にその親が関与した ( 積極的に関与 + 少しは関与 ) のは56.5 だったのに対し 子どもの進学に関与した親は 81.6 で 子どもの進学に関与する親が増加しています 父母別では 母親は 91.4 父親は 72.1 で 積極的に関与した も母親の方が大幅に高く 母親が子どもの進学に積極的に関わっていることがわかります 高校生の男子 68.5 女子 61.6 が大学進学を希望しています 親が子どもに 大卒以上 を希望しているのは 息子に 71.7 娘に 67.6 となっています 母親の 42.7 が子どもの就活に関与 親が就活をしていた頃に その親が就活に関与した ( 積極的に関与 + 少しは関与 ) のは27.0 だったのに対し 親が子どもの就活に関与したのは 38.0 で 子どもの就活に関与する親が増えています 父母別では 母親が 42.7 で父親の33.3 よりも高くなっています 親の58.5 が子どもに 自分たちの住まいの近くで働いてほしい と考えており 特に母親の 65.5 が娘に 近くで働いてほしい と考えています 全体 (n=2,012) 父親 (n=1,006) 母親 (n=1,006) 全体 (n=8,871) 子どもの就活への親の関わり 積極的に 8.9 関与した 6.5 少しは 29.1 38.0 あまり 34.5 まったく 27.5 関与しなかった 26.8 33.3 36.4 30.3 11.3 31.4 42.7 32.6 24.7 親が就活をしていた頃 親から関与された割合 積極的に 少しは あまり まったく 7.1 19.9 30.6 42.4 27.0 関与された 関与されなかった 子どもの婚活に関与したいか 全体 (n=9,211) 息子への関与 (n=4,771) 父親 (n=2,436) 母親 (n=2,335) 娘への関与 (n=4,440) 父親 (n=2,218) 母親 (n=2,222) 1.7 1.4 1.5 2.5 積極的に 22.7 20.2 1.5 20.6 1.2 19.9 2.0 25.2 22.1 28.4 少しは 22.1 23.4 21.7 22.5 24.7 24.2 子どもが一定の年齢に達したら 関与したい 43.7 47.7 25.2 51.9 56.1 関与はしない 52.3 56.3 56.3 56.3 48.1 52.2 43.9 子どもの婚活への関与希望は 47.7 子どもの婚活に将来 積極的に関与したい 親は 1.7 と少数ですが 少しは関与したい 22.7 子どもが一定の年齢に達したら関与したい 23.4 で 関与する意向がある親は合計 47.7 です 息子よりも娘の婚活に関与したいと考える親の方が多く 母親の 56.1 が娘の婚活に何かしら関与する意向を持っています MY ライフスタイル Vol.05 4
ダブルケアと若年介護者 要介護者の増加や晩婚化 晩産化などにより ダブルケアと若年介護者が問題となっています ダブルケアに直面している人は 全国で 25.3 万人 ダブルケアとは 育児と介護を同時に行なわなければならない状態のことです 近年の晩婚化 晩産化による育児終了年齢の上昇や要介護者の増加により ダブルケアを余儀なくされる人が増加しています 現在ダブルケアをしている人は 全国で 25.3 万人 ( 男性 8.5 万人 女性 16.8 万人 ) と推計されています 年齢別では 約 8 割が 30~40 代であり 平均年齢は 39.7 歳 ( 男性 41.2 歳 女性 38.9 歳 ) です ダブルケアは 育児と介護の両立の困難さから 体力的 精神的 経済的な負担が懸念されています 歳歳歳歳歳歳全体男性女性35 歳以上 40 歳未満 平均年齢 39.7 歳 平均年齢 41.2 歳 平均年齢 38.9 歳 ダブルケアを行なう者の割合 ( 年齢構成別 ) ~29 30~34 35~39 8.9 6.6 16.4 16.5 25.8 23.5 81.8 27.1 10.2 16.4 27.0 29.3 40~44 45~49 12.5 22.9 15.3 15.3 11.1 50~ 出典 ( 株 )NTT データ経営研究所内閣府委託調査 育児と介護のダブルケアの実態に関する調査報告書 をもとに作成 9.1 6.1 25 20 母親の年齢別出生数の割合 22.7 20.5 35 歳以上で出産する人の割合が約 3 割晩産化がダブルケアの一因に 15 10 5 0 14.4 11.9 10.6 8.0 7.6 8.4 6.5 4.9 40 歳以上 5.4 3.7 4.0 4.2 3.3 3.7 2.0 0.9 0.6 0.5 0.5 0.5 0.6 1.0 1.1 1.3 1.9 3.3 1950 55 60 65 70 75 80 85 90 95 2000 05 10 15 ( 年 ) ( 注 ) 年齢不詳を除く出生数に対する百分率 出典 厚生労働省 人口動態統計 をもとに作成 母親の年齢別出生数の割合を見ると 35 歳以上 40 歳未満で出産する割合は 1975 年は3.3 でしたが 2015 年は22.7 と大幅に上昇しています 40 歳以上で出産する割合も 1975 年は0.5 でしたが 2015 年には 5.4 と上昇しています 育児が40 代まで続くことが珍しいことではなくなっています 若年介護者は全国で 17.8 万人 若年介護者とは 病気や障がいを持つ両親や祖父母等家族の介護を行なっている若者のことを言います 総務省の調査によると 15~29 歳の若年介護者は全国で約 17.8 万人と推計されています 過半数は仕事をしながら介護をしており 男性約 1.8 万人 女性約 2.9 万人が非正規の職員 従業員です 家事 通学等をしながらもしくは専ら介護をしている人は男性約 3.3 万人 女性約 4.9 万人で うち男性約 1.7 万人 女性約 2.9 万人が就業を希望しています 介護のために進学や就職をあきらめたり 非正規雇用を選ばざるを得なかったりすることがあり 若者の将来に影響する深刻な問題です 無業者 33,300 就業希望者 17,400 若年介護者の就業状況 ( 男女別 ) 総数 177,600 人 男性 74,500 ( 人 ) 正規の職員 従業員 役員 自営業等 有業者 41,100 非正規の職員 従業員 18,000 無業者 49,000 就業希望者 28,800 女性 103,200 ( 人 ) 正規の職員 従業員 役員 自営業等 有業者 54,200 非正規の職員 従業員 28,600 ( 注 ) 総数には不詳等の値を含み また値は端数を四捨五入しているため 総数と内訳の合計は必ずしも一致しない 出典 総務省統計局 平成 24 年就業構造基本調査 をもとに作成 5 MY ライフスタイル Vol.05
仕事と介護の両立のために 介護のために離職する人は年間約 10 万人 政府は 介護離職ゼロ の目標を掲げています 仕事と介護の両立のために利用できる会社の制度と公的な介護休業 介護休暇制度の改正ポイントを見てみましょう ( 万人 ) 女性介護離職者数の推移男性 16 14.5 14 12 9.9 10 9.3 9.9 10.1 8.9 8 11.9 8.2 8.4 6 8.3 8.3 8.5 7.8 8.1 7.8 7.2 6.6 6.6 4 2 0 1.5 1.6 2.0 1.9 2.6 1.7 1.6 2.1 1.8 2.0 2003 04 05 06 07 08 09 10 11 12( 年 ) ( 注 ) 各年の実績値は前年の10 月から当年 9 月まで 出典 総務省 就業構造基本調査(2007 年 2012 年 ) をもとに作成 介護のために離職する人が年間約 10 万人 介護がおもな理由で離職した人は 2003 年から 2012 年までの 10 年間で延べ100.0 万人 年間 10 万人前後で推移しています 2012 年では 男性 2.0 万人に対して女性は 8.1 万人で女性が多く 就業形態別では 正規職員は男性 1.2 万人 女性 1.8 万人 パート等非正規職員は男性 0.7 万人 女性 5.9 万人 自営業等は男性 0.1 万人 女性 0.5 万人となっています 女性の場合 親 義親や配偶者の主たる介護者となることが多いこと また 一般的に収入が男性と比して低いことから 介護離職が多くなっていることがうかがえます 介護休暇 介護休業 労働時間 日数の短縮 等を上手に活用して両立を 仕事と介護の両立のために 同じ勤務先で 働き方を変更し仕事を続けた人 は 会社のさまざまな制度を利用 ( 複数回答 ) しています 1 日単位の有給休暇 半日や時間単位の有給休暇 などに加え 介護休暇制度 や 労働時間や日数の短縮制度 フレックスタイム制度 介護休業制度 などを利用した人が 10~20 います 仕事を辞めて介護に専念した人 は 特にない が 3 分の 2ほどで ほとんど制度を利用されていないようです 介護離職を防ぐためには 会社の制度をうまく利用することが大切です 会社も制度を充実させることに加え 制度を利用しやすい環境づくりや従業員への周知が求められています 60 50 仕事と介護を両立するために利用した制度等 働き方を変更し仕事を続けた人 32.5 30.3 27.7 31.0 26.2 33.5 19.4 14.2 17.0 20.6 16.0 18.7 13.1 12.9 40 23.3 25.8 30 10.2 18.1 20 10 1 日単位の有給休暇 上司や同僚などの職場の介護に対する理解 支援半日や時間単位の有給休暇 介護休暇制度 労働時間や日数の短縮制度時差出勤などのフレックスタイム制度 介護休業制度 時間外 ( 残業 ) や深夜勤務の免除制度 特にない 5.1 3.2 1.0 4.5 8.3 7.1 3.4 5.2 3.4 2.6 1.2 1.9 19.9 22.6 12.9 17.4 男性女性 仕事を辞めて介護に専念した人 0 0 10 20 30 40 50 60 出典 明治安田生活福祉研究所 仕事と介護の両立と介護離職 に関する調査 (2014 年 ) 65.5 63.2 介護休業 介護休暇に関連する制度が改正されます! 介護離職ゼロ に向けて 介護休業 介護休暇をより取得しやすくする改正等が行なわれます 現在 育児 介護休業法上の介護休業は93 日を上限に 原則 1 回のみ取得可能 ですが 2017 年 1 月からは 3 回まで分割取得 できるようになります 介護休業の分割取得により 介護初期の介護態勢の整備 介護度の進行に応じた介護施設探しなど 介護の実態に応じた休業ができるようになります 介護休暇は 要介護対象者数によって年 5 日もしくは 10 日を 1 日単位で取得 可能ですが 2017 年 1 月からは 半日単位で取得 できるようになります 介護休業を取得した場合に一定の要件を満たすと雇用保険から最長 3ヵ月間 介護休業給付金 が支給されますが 給付金の1 日あたりの支給額が 2016 年 8 月 1 日から 賃金日額 40 から 賃金日額 67 に引き上げられました この他にも制度改正が行なわれていますので 介護にあたっては各種制度等を良く調べて 上手に利用してください 対象家族 介護休業等公的制度の主な改正ポイント 制度 2016 年 12 月まで 2017 年 1 月以降 介護休業 介護休暇 配偶者 父母 子 配偶者の父母 同居し扶養している祖父母 兄弟姉妹 孫 対象家族 1 人につき原則 1 回に限り 93 日まで取得可能 要介護状態の家族が 1 名の場合 年 5 日 2 名以上の場合 年 10 日 * 1 日単位で取得 対象家族 1 人につき通算 93 日まで 3 回を上限に分割取得可能 要介護状態の家族が 1 名の場合 年 5 日 2 名以上の場合 年 10 日 * 半日単位で取得可 出典 厚生労働省ホームページ 雇用保険法等の一部を改正する法律 の改正内容 をもとに作成 MY ライフスタイル Vol.05 6
トレンド 社会保障 & L I F E 知っておきたい社会保障やライフプランに関する最新情報をご紹介します 2016 年 10 月から厚生年金被保険者の対象が拡大します ( 短時間労働者への適用拡大 ) 2016 年 10 月からの改正内容 学生は適用除外 現行 労働時間週 30 時間以上 改正 ❶ 労働時間週 20 時間以上 ❷ 月額賃金 8.8 万円以上 ( 年収 106 万円以上 ) ❸ 勤務期間 1 年以上 ❹ 従業員 501 人以上の企業 出典 厚生労働省 短時間労働者に対する被用者保険の適用拡大 をもとに作成 2016 年 10 月からパートタイマーなど短時間労働者に対する厚生年金の適用範囲が拡大されます 厚生労働省資料では 改正の趣旨は 1 被用者でありながら被用者保険の恩恵を受けられない非正規労働者に被用者保険を適用してセーフティネットを強化し 社会保険における正規 非正規の格差を是正する 2 特に女性の就業意欲を促進して 今後の人口減少社会に備えること としています 厚生労働省の推計では 現在 週 20~30 時間の短時間労働者約 400 万人のうち 今回の改正で約 25 万人に対し適用が拡大される見込みです 20 が考える理想の結婚相手有名人ランキング 理想の結婚相手を有名人に例えると 2016 年 3 月に実施した調査では 理想の妻 1 上戸彩 2 綾瀬はるか 1 つるの剛士 2 佐々木健介 は上戸彩さん 理想の夫はつるの剛士さんが 3 新垣結衣 3 藤本敏史 (FUJIWARA) それぞれトップとなりました 上戸さんは前回調査 (2014 年 3 月 ) 時の2 位からランクアップ つるのさんは前回もトップで継続して高い支持を得ています 理想の妻 4 北川景子 5 有村架純 6 石原さとみ里田まい 7 山口智子 理想の夫 4 唐沢寿明 5 杉浦太陽 6 谷原章介 7 所ジョージ 8 向井理 松嶋菜々子 9 玉木宏 10 堀北真希 10 堺雅人 出典 明治安田生活福祉研究所 第 9 回結婚 出産に関する調査 ( 敬称略 ) 明治安田生命は Jリーグのタイトルパートナーです 明治安田生活福祉研究所 データから考えるライフプラン 第 5 号 2016.8 MY ライフスタイル 2016 年 8 月 19 日発行発行所 : 株式会社明治安田生活福祉研究所 100-0005 東京都千代田区丸の内 2-1-1 TEL. 03-3283-9297 http://www.myilw.co.jp 7 MY ライフスタイル Vol.05 ニ 1610042 業務