ジャディアンス錠 EPPV報告書_160523_2.pdf

Similar documents
Microsoft Word - 入稿用_JAD_10回目報告_ docx

Microsoft Word - 入稿用_JAD_9回目報告_ docx

p 13

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

副作用収集状況 市販直後調査期間中 (2011 年 4 月 11 日 ~2011 年 10 月 31 日 ) に収集された副作用は 200 例 258 件でした そのうち 重篤な副作用は 8 例 14 件でした 副作用の内訳を表 1 に示します 重篤な副作用は 高カルシウム血症 3 件 意識変容状態

市販直後調査の実施状況 デベルザ 錠 アプルウェイ 錠 一般的名称 イプラグリフロジン L- プロリン ダパグリフロジンプロピレン グリコール水和物 ルセオグリフロジン水和物 トホグリフロジン水和物 調査実施期間 製造承認 2014/04/30 製造承認 2014/08/22 製造承認 2014/0

デベルザ錠20mg 発売4ヶ月間の副作用発現状況

Microsoft Word - 1 糖尿病とは.doc

目次 市販直後調査結果の概要 3 1. 調査対象 3 2. 副作用の収集状況 3 医薬品リスク管理計画書 (RMP) におけるリスクについて 6 その他の副作用について 7 まとめ 8 2

ヒアルロン酸ナトリウム架橋体製剤 特定使用成績調査

<4D F736F F D B A814089FC92F982CC82A8926D82E782B95F E31328C8E5F5F E646F63>

医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください 効能 効果 用法 用量及び使用上の注意改訂のお知らせ 2018 年 12 月 アステラス製薬株式会社 ( 製造販売 ) 寿製薬株式会社 ( 販売提携 ) このたび 上記の弊社製品につきまして 添付文書の 効能 効果 用法 用量 及び 使用上の

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

タルグレチンカプセル75mg‗副作用報告状況

Microsoft Word - オーソ_201302_Final.docx

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

モビコール 配合内用剤に係る 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 モビコール 配合内用剤 有効成分 マクロゴール4000 塩化ナトリウム 炭酸水素ナトリウム 塩化カリウム 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 30 年 10 月 1.1. 安全

Microsoft Word - sa_niflec_ doc

高齢者に対する特定使用成績調査 調査概要 中間集計結果 1. 症例構成 図 1 症例構成図 表 1 中止 脱落中止 脱落および内訳 ( 例 ) 症例数 割合 ( )

5_使用上の注意(37薬効)Web作業用.indd

Microsoft Word - 茬çfl�宛玺0618第1å‘·_æŠ¥èŒ¬é•£å®łã†¦é•ıç�¥ï¼‹ã…¡ã…‹ã…łã…«ã…�ㅳ;.doc

2. 改訂内容および改訂理由 2.1. その他の注意 [ 厚生労働省医薬食品局安全対策課事務連絡に基づく改訂 ] 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 10. その他の注意 (1)~(3) 省略 (4) 主に 50 歳以上を対象に実施された海外の疫学調査において 選択的セロトニン再取り込み阻害剤及び

目次 C O N T E N T S 1 下痢等の胃腸障害 下痢について 3 下痢の副作用発現状況 3 最高用量別の下痢の副作用発現状況 3 下痢の程度 4 下痢の発現時期 4 下痢の回復時期 5 下痢による投与中止時期 下痢以外の胃腸障害について 6 下痢以外の胃腸障害の副

<4D F736F F D C534689FC92F9817A82A8926D82E782B995B68F915F8D5A90B39286>

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

OK__

食欲不振 全身倦怠感 皮膚や白目が黄色くなる [ 肝機能障害 黄疸 ] 尿量減少 全身のむくみ 倦怠感 [ 急性腎不全 ] 激しい上腹部の痛み 腰背部の痛み 吐き気 [ 急性膵炎 ] 発熱 から咳 呼吸困難 [ 間質性肺炎 ] 排便の停止 腹痛 腹部膨満感 [ 腸閉塞 ] 手足の筋肉の痛み こわばり

スライド 1

スピンラザ®髄注12mg安全性情報のお知らせ

デベルザ錠20mg 発売10ヵ月間の副作用発現状況

改訂内容 ( 部追加 改訂 部削除 ) ビ シフロール 錠, ミラペックス LA 錠 共通 改 訂 後 改 訂 前 2. 重要な基本的注意 2. 重要な基本的注意 (5) レボドパ又はドパミン受容体作動薬の投与により 病的賭博 ( 個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず 持続的に

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F E834E838D838A E3132>

デベルザ錠20mg 発売12ヵ月間の副作用発現状況(速報)

虎ノ門医学セミナー

より詳細な情報を望まれる場合は 担当の医師または薬剤師におたずねください また 患者向医薬品ガイド 医療専門家向けの 添付文書情報 が医薬品医療機器総合機構のホームページに掲載されています

減量・コース投与期間短縮の基準

2. 改訂内容と改訂理由 (1) 効能 効果 改訂後 ( 下線部 : 改訂部分 ) 効能 効果 気管支喘息 ( 既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る ) 既存治療で効果不十分な好酸球性多発血管炎性肉 改訂前 効能 効果 気管支喘息 ( 既存治療によっても喘息症状をコントロ

テリボン市販直後調査中間報告_120702

カナグル 錠適正使用ガイド CONTENTS (1) カナグルの作用 1 (2) 投与対象患者の確認 2 (3) 特に注意が必要な副作用 臨床検査値異常 3 1 低血糖 4 2 多尿 頻尿 体液量減少 脱水 5 3 尿路感染症 性器感染症 6 4 腎機能への影響 7 5 ケトアシドーシス 尿中ケトン

レクタブル 2 mg 注腸フォーム 14 回に係る医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 販売名 レクタブル 2 mg 注腸フ 有効成分 ブデソニド ォーム14 回 製造販売業者 EA ファーマ株式会社 薬効分類 提出年月 平成 29 年 10 月 1.1. 安全性検討事項 重要な特

目 次 1. 市販直後調査実施状況 1 2. 副作用収集状況 収集状況の概要 重篤な副作用の収集状況 5

フォシーガ錠5mg_患者向医薬品ガイド

た 18 歳以上の AD/HD 患者を対象に 日本人を含むアジア人によるプラセボ対照二重盲検比較試験及びその長期継続投与試験が現在実施されており 本剤の製造販売者によれば これらの試験成績に基づき 本剤の成人期 AD/HD 患者への追加適応に関する承認事項一部変更承認申請が行われる予定とされている

改訂後 ⑴ 依存性連用により薬物依存を生じることがあるので 観察を十分に行い 用量及び使用期間に注意し慎重に投与すること また 連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により 痙攣発作 せん妄 振戦 不眠 不安 幻覚 妄想等の離脱症状があらわれることがあるので 投与を中止する場合には 徐々に

PowerPoint プレゼンテーション

第2次JMARI報告書

症例報告書の記入における注意点 1 必須ではない項目 データ 斜線を引くこと 未取得 / 未測定の項目 2 血圧平均値 小数点以下は切り捨てとする 3 治験薬服薬状況 前回来院 今回来院までの服薬状況を記載する服薬無しの場合は 1 日投与量を 0 錠 とし 0 錠となった日付を特定すること < 演習

Microsoft Word - 44-第4編頭紙.doc

ハイゼントラ20%皮下注1g/5mL・2g/10mL・4g/20mL

はじめにContents調査概要注意を要する副作用の発現状況2 1. はじめに 謹啓 先生方におかれましては ますますご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は 格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます PDE4 阻害剤 オテズラ錠 10mg 20mg 30mg ( 以下 オテズラ ) は2016 年

<4D F736F F D F91E63389F192868AD495F18D905F AE98BC C5205F325F2E646F6378>

Untitled

1 疾患別医療費札幌市国保の総医療費に占める入院医療費では 悪性新生物が 21.2% 循環器疾患が 18.6% となっており 循環器疾患では 虚血性心疾患が 4.5% 脳梗塞が 2.8% を占めています 外来医療費では 糖尿病が 7.8% 高血圧症が 6.6% 脂質異常症が 4.3% となっています

トラディアンス(エンパグリフロジン/リナグリプチン配合錠)患者向医薬品ガイド

はじめに カナグル ( 一般名 : カナグリフロジン水和物 ) は, 田辺三菱製薬株式会社で創製されたSGLT2 (sodium glucose co transporter 2) 阻害剤です. 2 型糖尿病においては, 高血糖状態が持続するとインスリン抵抗性やインスリン分泌不全が増悪し, さらに血

ただ太っているだけではメタボリックシンドロームとは呼びません 脂肪細胞はアディポネクチンなどの善玉因子と TNF-αや IL-6 などという悪玉因子を分泌します 内臓肥満になる と 内臓の脂肪細胞から悪玉因子がたくさんでてきてしまい インスリン抵抗性につながり高血糖をもたらします さらに脂質異常症

改訂前 用法 用量 多発性骨髄腫デキサメタゾンとの併用において 通常 成人にはレナリドミドとして 1 日 1 回 25 mg を 21 日間連日経口投与した後 7 日間休薬する これを 1 サイクルとして投与を繰り返す なお 患者の状態により適宜減量する 5 番染色体長腕部欠失を伴う骨髄異形成症候群

1. 重篤な不正出血の発現状況 ( 患者背景 ) (1) 患者背景 ( 子宮腺筋症 子宮筋腫合併例の割合 ) 重篤な不正出血発現例の多くは子宮腺筋症を合併する症例でした 重篤な不正出血を発現した 54 例中 48 例 (88.9%) は 子宮腺筋症を合併する症例でした また 子宮腺筋症 子宮筋腫のい

BD( 寛解導入 ) 皮下注療法について お薬の名前と治療のスケジュール ( 副作用の状況を考慮して 抗がん剤の影響が強く残っていると考えられる場合は 次回の治療開始を延期することがあります ) 薬の名前作用めやすの時間 1 日目

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F C D815B838B43505F4F E31302E646F63>

(Microsoft PowerPoint - \201iweb\214\374\201j2009_11 \222\307\225\342\225i\224\255\224\204\210\304\223\340.PPT)

菌種 報告年 株数 MIC(μg/mL) Range MIC50 MIC > ( 幾何平均 ) C.tropicalis >

日本の糖尿病患者数は増え続けています (%) 糖 尿 25 病 倍 890 万人 患者数増加率 万人 690 万人 1620 万人 880 万人 2050 万人 1100 万人 糖尿病の 可能性が 否定できない人 680 万人 740 万人

リキスミア 添付文書改訂のお知らせ

重篤な副作用は 自然流産の 1 例 1 件であった 本症例は 本剤服用後も性交があり どの時点での妊娠か判断できず 本剤と自然流産との関連は評価できないと考えた 非重篤な副作用のうち 使用上の注意から予測できない副作用は 腹部膨満及び月経困難症各 2 件 腹部不快感 口内炎 ざ瘡 尿臭異常 月経障害

スライド 1

分類

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

ヒューマリン(インスリン ヒト)患者向医薬品ガイド(R注バイアル)

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

‡BUNITE_Studyƒv?ƒgƒR??−iFinal_Ver_−j _docx

A9R284E

健康な生活を送るために(高校生用)第2章 喫煙、飲酒と健康 その2

テリボンお知らせカード_ pdf

保険薬局の登録 ~ クロザリルは CPMS に登録された保険薬局で調剤され 通院患者に渡されることにな っています CPMS 登録にあたり薬局には下記要件が求められます < 要件 1> 1) インターネットが使えること (ecpms(web site) にアクセス可能であること ) 2) 処方元の医

オプジーボ 胃癌 副作用発現状況(集計期間:2017/09/22~2018/11/30)

<4D F736F F D2089BB8A7797C C B B835888E790AC8C7689E6>

5 がん化学療法に附随する消化器症状への対応 下痢, 便秘および 重篤な消化管症状への対応 後藤歩, 小栗千里, 光永幸代, 市川靖史 小林規俊, 前田愼, 遠藤格

3. 発症時の尿中 Cペプチド<10µg/day, または, 空腹時血清 Cペプチド<0.3ng/mLかつグルカゴン負荷後 ( または食後 2 時間 ) 血清 Cペプチド<0.5ng/mLである *: 劇症 1 型糖尿病発症前に耐糖能異常が存在した場合は, 必ずしもこの数字は該当しない < 参考所見

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

改訂後改訂前 << 効能 効果に関連する使用上の注意 >> 関節リウマチ 1. 過去の治療において 少なくとも1 剤の抗リウマチ薬 ( 生物製剤を除く ) 等による適切な治療を行っても 疾患に起因する明らかな症状が残る場合に投与すること 2. 本剤とアバタセプト ( 遺伝子組換え ) の併用は行わな

使用上の注意改訂のお知らせ スピーゲル

Microsoft Word _ボグリボースお知らせ

第三問 : 次の認知症に関する基礎知識について正しいものには を 間違っているものには を ( ) 内に記入してください 1( ) インスリン以外にも血糖値を下げるホルモンはいくつもある 2( ) ホルモンは ppm( 百万分の一 ) など微量で作用する 3( ) ホルモンによる作用を内分泌と呼ぶ

2017 年 9 月 画像診断部 中央放射線科 造影剤投与マニュアル ver 2.0 本マニュアルは ESUR 造影剤ガイドライン version 9.0(ESUR: 欧州泌尿生殖器放射線学会 ) などを参照し 前マニュアルを改訂して作成した ( 前マニュアル作成 2014 年 3 月 今回の改訂

<4D F736F F D E63489F192868AD495F18D905F8DB791D62E646F6378>

障害程度等級表 級別じん臓機能障害 1 級 じん臓の機能の障害により自己の身辺の日常生活活動が極度に制限されるもの 2 級 3 級 じん臓の機能の障害により家庭内での日常生活活動が著しく制限されるもの 4 級 じん臓の機能の障害により社会での日常生活活動が著しく制限されるもの

1. 医薬品リスク管理計画を策定の上 適切に実施すること 2. 国内での治験症例が極めて限られていることから 製造販売後 一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は 全 症例を対象に使用成績調査を実施することにより 本剤使用患者の背景情報を把握するとともに 本剤の安全性及び有効性に関するデータを

Microsoft Word - 日薬連宛抗インフル薬通知(写).doc

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

ダラツムマブってどんな薬? 初発の患者さん ( 初めて治療を受ける患者さん ) の治験募集についてー 米国で承認された ダラツムマブ という新薬について Q&A 形式でご紹介します Q&A の監修は 名古屋市立大学病院血液 腫瘍内科診療部長飯田真介先生です Q1 ダラツムマブという薬が米国で承認され

PowerPoint プレゼンテーション

<4D F736F F D2082A8926D82E782B995B68F A A E5F89968FF E372E646F63>

h29c04

(2) レパーサ皮下注 140mgシリンジ及び同 140mgペン 1 本製剤については 最適使用推進ガイドラインに従い 有効性及び安全性に関する情報が十分蓄積するまでの間 本製剤の恩恵を強く受けることが期待される患者に対して使用するとともに 副作用が発現した際に必要な対応をとることが可能な一定の要件

301128_課_薬生薬審発1128第1号_ニボルマブ(遺伝子組換え)製剤の最適使用推進ガイドラインの一部改正について

膿疱性乾癬の効能追加 ( 承認事項の 部変更承認 ) に伴う改訂 改訂内容 ( 該当部のみ抜粋 ) 警告 1.~3. 4. 関節リウマチ患者では, 本剤の治療を行う前に, 少なくとも 1 剤の抗リウマチ薬等の使用を十分勘案すること. また, 本剤についての十分な知識とリウマチ治療の経験をもつ医師が使

クラリチンドライシロップ 1% クラリチン錠 10mg クラリチンレディタブ錠 10mg 第 1 部申請書等行政情報及び添付文書に関する情報 (7) 同種同効品一覧 シェリング プラウ株式会社

Transcription:

選択的 SGLT 阻害剤注 ) 型糖尿病治療剤, 処方箋医薬品 ( エンパグリフロジン製剤 ) 注 ) 注意 - 医師等の処方箋により使用すること 安全性監視活動副作用発現状況報告 ( 販売開始後 1 年間 ) (016 年 月 3 日現在 ) 謹啓時下, 先生方におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます 平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます さて, ジャディアンス 錠 5mgは 型糖尿病を効能 効果とし,015 年 月 4 日より販売を開始し,8 月 3 日の市販直後調査終了後も, 引き続き自主的な安全性監視活動を販売開始 1 年後 (016 年 月 3 日 ) まで実施いたしました 市販直後調査並びに安全性監視活動実施期間中, 先生方におかれましては多大なるご協力を賜り, 厚く御礼を申し上げます この度, 販売開始 (015 年 月 4 日 ) から016 年 月 3 日までの1 年間にご報告いただきました副作用をまとめ, 最終報告書を作成いたしましたので, ご高覧いただけますと幸いです 今後とも, 適正使用のための情報収集に努める所存でございますので, 引き続きご協力を賜りますよう, よろしくお願い申し上げます 謹白 016 年 5 月 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 日本イーライリリー株式会社 -1-

販売開始後 1 年間の副作用の発現状況販売開始から1 年間に報告された副作用は197 例 68 件であり, 重篤な副作用は13 例 16 件, 非重篤な副作用は184 例 5 件でした 報告された68 件の副作用の器官別大分類 (MedDRA SOC) では, 皮膚および皮下組織障害 が35 件と最も多く, 次いで 感染症および寄生虫症 33 件, 代謝および栄養障害 並びに 胃腸障害 が30 件, 一般 全身障害および投与部位の状態 が9 件, 腎および尿路障害 が6 件でした 感染症および寄生虫症血液およびリンパ系障害代謝および栄養障害精神障害神経系障害眼障害耳および迷路障害心臓障害血管障害呼吸器, 胸郭および縦隔障害胃腸障害肝胆道系障害皮膚および皮下組織障害筋骨格系および結合組織障害腎および尿路障害生殖系および乳房障害一般 全身障害および投与部位の状態臨床検査傷害, 中毒および処置合併症社会環境 11 3 1 4 3 1 1 1 5 1 1 7 10 14 31 6 8 35 6 9 3 4 非重篤 重篤 0 5 10 15 0 5 30 35 副作用発現件数 16 件の重篤な副作用の内訳は, 脱水 ( 件 ), 糖尿病性ケトアシドーシス, ケトアシドーシス, 小脳梗塞, 脳幹梗塞, 深部静脈血栓症, 腎盂腎炎, 加齢黄斑変性, ストレス心筋症, 心筋梗塞, 裂孔ヘルニア, 胃腸出血, 免疫性血小板減少性紫斑病, 肝硬変, 肺炎 ( 各 1 件 ) でした また, 非重篤な副作用のうち3 件以上報告された事象は, 頻尿( 夜間頻尿 9 件を含む ) (0 件 ), 膀胱炎 (1 件 ), 便秘 (11 件 ), 発疹 (9 件 ), 低血糖, 倦怠感 ( 各 8 件 ), 脱水, 浮動性めまい ( 各 7 件 ), 尿路感染, 湿疹, そう痒症, 陰部そう痒症, 無力症, 体重増加 ( 各 6 件 ), 異常感, 口渇, グリコヘモグロビン増加 ( 各 5 件 ), 外陰部腟カンジダ症, 食欲減退, 下痢, 体重減少 ( 各 4 件 ), コントロール不良の糖尿病, 動悸, 悪心, そう痒性皮疹, 脱毛症, 筋痙縮, 背部痛, 排尿困難 ( 各 3 件 ) でした ( 上記以外の非重篤副作用の報告件数はP10 P11の一覧をご確認ください ) --

また, 副作用が報告された症例の年齢分布, 性別は以下にお示しするとおりでした N( 人 ) 70 60 50 40 副作用報告症例の年齢分布 副作用報告症例の性別 不明, 9, 5% 30 0 10 女性, 95, 48%, 93, 47% 0 0 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代不明 (65 歳未満 :37.6%,65 歳以上 :56.3%, 不明 :6.1%) 1 ケトン体増加, ケトアシドーシスについて本剤投与後に 糖尿病性ケトアシドーシス 1 件 ( 重篤 ), ケトアシドーシス 1 件 ( 重篤 ), 血中ケトン体増加 件 ( 非重篤 ), 及び 尿中ケトン体陽性 1 件 ( 非重篤 ) が報告されました 本剤投与後に報告された 糖尿病性ケトアシドーシス 及び ケトアシドーシス の重篤症例の概要をお示しします 糖尿病性ケトアシドーシス の症例は発現後の検査により内因性インスリン分泌能が低下している 型糖尿病患者であると判断されました 性別 年齢 処方薬 1 日投与量 処置 疾患名 -3- 疾患 区分 30 ジャディアンス錠 中止 型糖尿病 原疾患 歳代メトホルミン塩酸塩 500mg 中止高血圧脂質異常症タバコ使用者アルコール摂取 合併症合併症合併症合併症 前治療薬 : 不明 本剤投与開始時随時血糖 :789 mg/dl,hba1c:14% 以上 発現時総ケトン体 :16,047 µmol/l, アセト酢酸 :4,7 µmol/l 発現後血中 C ペプチド :0.3 ng/ml, 総ケトン体 :98 µmol/l 処置生食補液 +ヒューマリン R の経静脈持続投与 0 ジャディアンス錠歳代ロスバスタチンカルシウム.5mg 中止 型糖尿病中止脂質異常症 高尿酸血症 フェブキソスタット 中止 本剤投与開始前血糖値 :700 mg/dl 以上 発現時血糖値 :00 mg/dl 台,pH 6.9 処置大量補液, 透析 (3 日間 ) 原疾患合併症合併症 有害事象 PT 名 発現か発現まら転帰での日までの数日数 転帰 重篤性 因果関係 糖尿病性ケトアシドーシス 3 日 9 日 回復 重篤 ( 入院 ) あり 嘔吐 日 - 未記載 重篤でない あり 倦怠感 日 - 未記載 重篤でない あり 脱水 3 日 - 未記載 重篤でない あり ケトアシドーシス低カルシウム血症脱水食欲減退 7 日 8 日 7 日 4 日 4 日 3 日 1 日 5 日 回復回復回復回復 重篤重篤でない重篤重篤でない ありありありあり 本剤投与後に, 典型的な糖尿病性ケトアシドーシスの症状を伴わないケトアシドーシスが発現することがあるため, 観察を十分に行い, 異常が認められた場合には本剤の投与を中止し, 適切な処置を行ってください 以下に, 当該事象に関連する本剤の添付文書での記載の抜粋をお示しします

使用上の注意, 重要な基本的注意 (9)( 抜粋 ) 本剤の作用機序である尿中グルコース排泄促進作用により, 血糖コントロールが良好であっても脂肪酸代謝が亢進し, ケトーシスがあらわれ, ケトアシドーシスに至ることがある 著しい血糖の上昇を伴わない場合があるため, 以下の点に留意すること (1) 悪心 嘔吐, 食欲減退, 腹痛, 過度な口渇, 倦怠感, 呼吸困難, 意識障害等の症状が認められた場合には, 血中又は尿中ケトン体測定を含む検査を実施すること 異常が認められた場合には投与を中止し, 適切な処置を行うこと () 特に, インスリン分泌能の低下, インスリン製剤の減量や中止, 過度な糖質摂取制限, 食事摂取不良, 感染症, 脱水を伴う場合にはケトアシドーシスを発現しやすいので, 観察を十分に行うこと (3) 患者に対し, ケトアシドーシスの症状 ( 悪心 嘔吐, 食欲減退, 腹痛, 過度な口渇, 倦怠感, 呼吸困難, 意識障害等 ) について説明するとともに, これらの症状が認められた場合には直ちに医療機関を受診するよう指導すること 低血糖について本剤投与後に 低血糖 8 例 8 件 ( 非重篤 ) が報告されました 8 例中 7 例においては, 他の糖尿病治療薬 ( インスリン製剤,α-グルコシターゼ阻害剤, 速効型インスリン分泌促進薬, チアゾリン誘導体,DPP-4 阻害剤, ビグアナイド剤 ) が併用されていました 本剤と他の糖尿病用薬との併用においては, 低血糖のリスクが増加するおそれがありますので十分に注意してください 他の糖尿病治療薬との併用に関しましては, SGLT 阻害剤の適正使用に関する Recommendation で以下の記載がございますのでご参照ください Recommendation( 抜粋 ): 1. インスリンや SU 薬等のインスリン分泌促進薬と併用する場合には, 低血糖に十分留意して, それらの用量を減じる ( 方法については下記参照 ) 患者にも低血糖に関する教育を十分行うこと グリメピリド mg/ 日を超えて使用している患者は mg/ 日以下に減じる グリベンクラミド 1.5mg/ 日を超えて使用している患者は 1.5mg/ 日以下に減じる グリクラジド 40mg/ 日を超えて使用している患者は 40mg/ 日以下に減じる 社団法人日本糖尿病学会 SGLT 阻害薬の適正使用に関する委員会 より発出 ( 策定 :014 年 6 月 13 日, 改訂 : 016 年 5 月 1 日 ) 3 頻尿 多尿, 体液量減少, 血栓 塞栓症に関連する事象について 本剤投与後に頻尿 多尿, 体液量減少, 血栓 塞栓症に関連する事象が31 例 3 件報告されました 年齢分布, 性別は以下にお示しするとおりでした -4-

N( 人 ) 1 10 8 6 4 年齢分布 女性, 5, 16% 性別 不明, 1, 3% 0 0 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代不明, 5, 81% 本剤投与後に 頻尿 11 例 11 件 ( すべて非重篤 ), 夜間頻尿 9 例 9 件 ( すべて非重篤 ), 脱水 8 例 8 件 ( 重篤 : 例 件, 非重篤 :6 例 6 件 ), 多尿 1 例 1 件 ( 非重篤 ) が報告されています また, 重篤な 小脳梗塞, 脳幹梗塞, 深部静脈血栓症 を発現した症例がそれぞれ1 例 1 件報告されています 本剤投与後に報告された, 重篤な 脱水, 小脳梗塞, 脳幹梗塞 あるいは 深部静脈血栓症 を発現した4 症例の概要をお示します 他の 脱水 1 症例については第 1 項の掲載症例をご参照ください 性別 年齢 処方薬 1 日投与量 処置 疾患名 疾患 区分 有害事象 PT 名 発現ま発現からでの日転帰まで数の日数 転帰重篤性因果関係 女性 70 ジャディアンス錠歳代シタグリプチン塩酸塩水和物 70 ジャディアンス錠歳代トラゼンタ グリメピリドミグリトールアムロジピンベシル酸塩アムロジピンベシル酸塩ラベプラゾールナトリウム酸化マグネシウム 50 ジャディアンス錠歳代オルメサルタンメドキソミル / アゼルニジピン 50mg 5mg mg 150mg 5mg 5mg 330mg 1DF 中止 型糖尿病 原疾患 脱水 継続 裂孔ヘルニア 中止 型糖尿病継続肝機能異常継続高血圧継続高脂血症不明胃食道逆流性疾患継続便秘継続元タバコ使用者継続中止 型糖尿病中止高血圧脂質異常症糖尿病性腎症 原疾患合併症合併症合併症合併症合併症既往症 原疾患合併症合併症合併症 36 日 8 日 0 日 3 日 回復回復 重篤重篤 ありあり 小脳梗塞 10 日未記載不明重篤 ( 入院 ) あり 脳幹梗塞 8 日未記載後遺症重篤 ( 入院 ) あり 発現時 : 右半身の温痛覚の低下, 歩行障害, 浮動性めまいを認めた 精査加療目的のため入院 脳 MRI の結果, 左延髄背側梗塞を認めた 加療 : エダラボン, バイアスピリン 60 ジャディアンス錠歳代ピルシカイニド塩酸塩水和物 50mg ジゴキシン 0.15mg クロチアゼパム 5mg スルピリド 50mg ロスバスタチンカルシウム 5mg ベンフォチアミン B6 B1 3DF 配合剤レボカルニチン塩化物 900mg 継続継続継続継続継続継続継続継続 型糖尿病狭心症高血圧高脂血症不整脈深部静脈血栓症不眠症肥満 原疾患合併症合併症合併症合併症合併症合併症合併症 性器感染深部静脈血栓症 日 4 日 7 日 30 日 回復回復 重篤でない重篤 ありあり 本剤投与中は適度な水分補給を行うよう指導し, 十分な観察を行ってください また, 他のSGLT 阻害剤において, 脱水に引き続き 脳梗塞を含む血栓 塞栓症等の体液量減 -5-

少に関連する事象 を発現した例が報告されております ので, 十分ご注意ください 頻尿, 多尿, 口渇, 血圧低下等の症状があらわれ脱水が疑われる場合には, 休薬や補液等の適切な処置を行ってください 項で記載した SGLT 阻害剤の適正使用に関する Recommendation より引用 4 尿路感染, 性器感染について 本剤投与後に尿路感染, 性器感染に関連する事象が34 例 38 件報告されました 年齢分布, 性別は以下にお示しするとおりでした 年齢分布 N( 人 ) 1 10 8 6 4 0 0 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代不明 女性, 9, 85% 性別, 5, 15% 性別 膀胱炎 11 例 1 件, 尿路感染, 陰部そう痒症 各 6 例 6 件, 外陰部膣カンジダ症 4 例 4 件, 腟感染 例 件, 細菌性腟症 1 例 件 ( いずれも非重篤 ), 腎盂腎炎 1 例 1 件 ( 重篤 ) などが報告されています 本剤投与後に報告された 腎盂腎炎 の重篤 1 症例の概要をお示します 年齢 処方薬 40 ジャディアンス錠歳代シタグリプチン塩酸塩水和物 1 日投与量 - 処置 疾患名 中止糖尿病継続尿路感染 -6- 疾患 区分 原疾患既往症 発現か発現まら転帰有害事象 PT 名での日転帰重篤性因果関係までの数日数腎盂腎炎 7 日 - 軽快重篤 ( 入院 ) あり 他のSGLT 阻害剤において, 尿路感染を起こし, 腎盂腎炎, 敗血症 ( 敗血症性ショックを含む ) 等の重篤な感染に至った例が報告されていますので, 本剤投与後は十分な観察を行ってください また, 本剤の使用に際して, 患者に尿路感染及び性器感染の症状並びにその対処方法についてご説明ください 5 その他の重篤症例について本剤投与後に重篤な副作用 ( 肺炎, 免疫性血小板減少性紫斑病, 加齢黄斑変性, ストレス心筋症, 心筋梗塞, 裂孔ヘルニア, 胃腸出血, 肝硬変 ( 各 1 件 )) として報告された症例の概要をお示しします 裂孔ヘルニア については第 3 項の掲載症例をご参照ください

性別 女性 女性 年齢 処方薬 70 ジャディアンス錠歳代インスリンデグルデクインスリンデグルデクインスリンデグルデクメトホルミン塩酸塩ビルダグリプチングリクラジドミチグリニドカルシウム水和物 / ボグリボースピオグリタゾン塩酸塩 / メトホルミン塩酸塩ロサルタンカリウムアスピリンスピロノラクトンスピロノラクトンアゾセミドアゾセミドアムロジピンオメガ-3 脂肪酸エチルチクロピジン塩酸塩一硝酸イソソルビド 1 日投与量 5mg 14iu 1iu 13iu 500mg 100mg 0mg 3DF 57.5mg 50mg 100mg 5mg 1.5mg 15mg 15mg.5mg 4g 100mg 40mg 処置 中止減量増量継続継続継続継続継続継続継続継続 非該当継続中断継続継続継続不明継続 継続 疾患名 型糖尿病タバコ使用者糖尿病性腎症高血圧糖尿病性ニューロパチー狭心症脂質異常症末梢動脈閉塞性疾患慢性心不全 くも膜嚢胞脳血管障害心房細動 左室肥大 -7- 疾患 区分 原疾患合併症合併症合併症合併症 合併症合併症合併症 合併症合併症合併症合併症 合併症 発現か発現まら転帰有害事象 PT 名での日転帰重篤性因果関係までの数日数肺炎 119 日 - 不明重篤 ( 入院 ) あり クロピドグレル硫酸塩 5mg 60 ジャディアンス錠 中止 型糖尿病 原疾患 免疫性血小板減 118 日 - 未回復重篤 ( 入院 ) あり 歳代ピタバスタチンカルシウム 1mg 中止脂質異常症 合併症 少性紫斑病 プレガバリン 5mg 中止アレルギー性皮 合併症 ケトプロフェン - 継続膚炎 80 ジャディアンス錠 中止 型糖尿病 原疾患 網膜出血 19 日 - 不明 重篤でない あり 歳代ミグリトール 5mg 継続アルコール摂取 合併症 加齢黄斑変性 - - 不明 重篤 ( 入院 ) あり シタグリプチン塩酸塩水和 100mg 継続低カリウム血症 合併症 物 元タバコ使用者 合併症 塩化カリウム 600mg 継続前立腺癌 既往症 心筋梗塞 既往症 白内障 既往症 70 ジャディアンス錠 中止 型糖尿病 原疾患 ストレス心筋症 15 日 15 日回復 重篤 ( 入院 ) あり 歳代メトホルミン塩酸塩 500mg 継続高血圧 合併症 アナグリプチン 400mg 継続動脈硬化症 合併症 アスピリン 100mg 継続膀胱癌 合併症 カルベジロール 継続 カンデサルタンシレキセチ - 継続 ル / アムロジピンベシル酸 塩 発現時 : ストレスが負荷される状況となり, タコツボ型心筋症 ( ストレス心筋症 ) を発症したと考えられた 60 ジャディアンス錠 - 不明 - - 心筋梗塞 - - 未記載重篤 あり 歳代 不明ジャディアンス錠フロセミドエソメプラゾールマグネシウム水和物スピロノラクトンビルダグリプチンイソロイシン ロイシン バリンレバミピドインスリングラルギン 40mg 0mg 50mg 100mg 14.mg 300mg 16iu 不明不明不明不明不明不明不明不明 糖尿病食道静脈瘤出血 合併症既往症 肝硬変胃腸出血 - - - - 回復回復 重篤 ( 入院 ) 重篤 ( 入院 ) ありあり

6 皮膚症状について本剤投与後に皮膚障害に関連する事象が33 例 35 件 ( すべて非重篤 ) 報告されました 内訳は, 発疹 9 件, 湿疹, そう痒症 ( 各 6 件 ), そう痒性皮疹 3 件, 蕁麻疹 件等であり, 年齢分布, 性別, 投与後の副作用発現時期は下にお示しするとおりでした 年齢分布 N( 人 ) 14 1 10 8 6 4 0 0 代 30 代 40 代 50 代 60 代 70 代 80 代不明 女性,, 67% 性別, 11, 33% N( 人 ) 3 1 0 1 3 4 7 8 9 10 15 18 30 35 39 40 43 64 7 138146 投与後副作用発現時期 ( 日 ) 複数のSGLT 阻害剤において, 薬疹, 発疹, 皮疹, 紅斑などの皮膚症状は, 非重篤のものを含め発現頻度の高い副作用となっており,SGLT 阻害剤投与後 1 日目からおよそ 週間以内に多く発症しています 本剤投与後においても, 皮膚障害関連の副作用発現までの日数が報告されている症例において, 投与後 15 日以内の発現が多い傾向がみられました 本剤投与後は十分な観察を行っていただき, 薬疹を疑わせる紅斑などの皮膚症状が認められた場合には速やかに本剤の投与を中止し, 皮膚科にコンサルテーションしてください 項で記載した SGLT 阻害剤の適正使用に関する Recommendation より引用 その他, 本剤の使用に際しましては, 本剤の添付文書, 適正使用のお願いなどをご参照の上, 慎重にご使用いただきますようお願いいたします また, 本剤を処方いただく際は, 次にお示しします用法 用量をご確認ください -8-

用法 用量 ( 抜粋 ) 通常, 成人にはエンパグリフロジンとして を 1 日 1 回朝食前又は朝食後に経口投与する な お, 効果不十分な場合には, 経過を十分に観察しながら 5mg 1 日 1 回に増量することができる 社団法人日本糖尿病学会 SGLT 阻害薬の適正使用に関する委員会 から SGLT 阻害薬の適正使用に関するRecommendation が発出されておりますので, あわせてご参照ください (http://www.jds.or.jp/modules/important/index.php?page=article&storyid=48) -9-

ジャディアンス 錠報告副作用集計 (016 年 月 3 日現在 ) 発現件数 器官別大分類 副作用名 重篤 非重篤 合計 感染症および寄生虫症 (33 件 ) 細菌性腟症 0 * 性器カンジダ症 0 1 1 外陰部腟カンジダ症 0 4 4 * カンジダ感染 0 1 1 * 性器感染 0 1 1 * 腟感染 0 膀胱炎 0 1 1 腎盂腎炎 1 0 1 尿路感染 0 6 6 * 帯状疱疹 0 * 肺炎 1 0 1 血液およびリンパ系障害 ( 件 ) * 溶血 0 1 1 * 免疫性血小板減少性紫斑病 1 0 1 代謝および栄養障害 (30 件 ) * 過食 0 1 1 * 食欲亢進 0 1 1 * 食欲減退 0 4 4 糖尿病性ケトアシドーシス 1 0 1 ケトアシドーシス 1 0 1 * 低カルシウム血症 0 1 1 * 高トリグリセリド血症 0 1 1 * 高カリウム血症 0 1 1 脱水 6 8 * コントロール不良の糖尿病 0 3 3 低血糖 0 8 8 精神障害 (5 件 ) * 不安 0 1 1 * フラッシュバック 0 1 1 * 不眠症 0 1 1 * 悪夢 0 1 1 * 睡眠障害 0 1 1 神経系障害 (16 件 ) * 小脳梗塞 1 0 1 * 脳幹梗塞 1 0 1 * 頭痛 0 * 傾眠 0 1 1 浮動性めまい 0 7 7 * 感覚鈍麻 0 * 健忘 0 1 1 * 精神的機能障害 0 1 1 眼障害 (4 件 ) * 眼痛 0 1 1 * 加齢黄斑変性 1 0 1 * 網膜出血 0 耳および迷路障害 (1 件 ) 回転性めまい 0 1 1 心臓障害 (6 件 ) * 動悸 0 3 3 * ストレス心筋症 1 0 1 * 心筋梗塞 1 0 1 * 狭心症 0 1 1 血管障害 (4 件 ) * 起立性低血圧 0 1 1 * 潮紅 0 1 1 * 深部静脈血栓症 1 0 1 * 高血圧 0 1 1 呼吸器, 胸郭および縦隔障害 ( 件 ) * 呼吸困難 0 1 1 * 咳嗽 0 1 1 胃腸障害 (30 件 ) * 裂孔ヘルニア 1 0 1 * 胃腸出血 1 0 1 ( 次ページに続く ) -10-

発現件数 器官別大分類 副作用名 重篤 非重篤 合計 胃腸障害 * 下痢 0 4 4 便秘 0 11 11 * 消化不良 0 1 1 腹部膨満 0 1 1 * 上腹部痛 0 * 腹部不快感 0 1 1 * 悪心 0 3 3 * 嘔吐 0 * 口唇のひび割れ 0 1 1 * 口内炎 0 1 1 口内乾燥 0 1 1 肝胆道系障害 (3 件 ) * 肝機能異常 0 * 肝硬変 1 0 1 皮膚および皮下組織障害 (35 件 ) 蕁麻疹 0 * 皮膚乾燥 0 1 1 * 乾皮症 0 1 1 * 皮膚障害 0 1 1 * 皮膚炎 0 1 1 湿疹 0 6 6 そう痒症 0 6 6 そう痒性皮疹 0 3 3 発疹 0 9 9 * 脱毛症 0 3 3 * 冷汗 0 1 1 * 爪破損 0 1 1 筋骨格系および結合組織障害 * 筋痙縮 0 3 3 (10 件 ) * 筋骨格硬直 0 1 1 * 背部痛 0 3 3 * 筋骨格不快感 0 * 四肢不快感 0 1 1 腎および尿路障害 (6 件 ) 排尿困難 0 3 3 * 排尿異常 0 1 1 頻尿 0 11 11 夜間頻尿 0 9 9 多尿 0 1 1 * 血尿 0 1 1 生殖系および乳房障害 (7 件 ) 陰部そう痒症 0 6 6 外陰腟そう痒症 0 1 1 一般 全身障害および投与部位の状 * 発熱 0 1 1 態 (9 件 ) * 無力症 0 6 6 * 倦怠感 0 8 8 * 顔面浮腫 0 1 1 * 浮腫 0 1 1 * 末梢性浮腫 0 * 異常感 0 5 5 口渇 0 5 5 臨床検査 (3 件 ) * 血中乳酸脱水素酵素増加 0 1 1 * ヘモグロビン増加 0 1 1 * アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ増加 0 1 1 * 血中ブドウ糖増加 0 1 1 * グリコヘモグロビン増加 0 5 5 血中ケトン体増加 0 尿中ケトン体陽性 0 1 1 * 血中クレアチニン増加 0 1 1 体重減少 0 4 4 * 体重増加 0 6 6 傷害, 中毒および処置合併症 (1 件 ) * 皮膚擦過傷 0 1 1 社会環境 (1 件 ) * 運動不足 0 1 1 総計 16 5 68-11-

集計表をご参照いただくときの注意事項 - 集計表の副作用名は, 報告いただいた副作用名を ICH 国際医薬用語集日本語版 (MedDRA/J) の基本語 (PT: Preferred Terms) に読み替えて記載しております - 本集計は, 販売開始 (015 年 月 4 日 ) 以降に第 1 報が入手された症例を対象とし, 調査が終了していない症例や評価の確定していない報告も含んでいるため, 調査の進捗により, 今後, その取り扱いが変更されることがあります - * 印は, 集計時点の添付文書から予測できない副作用です - 表中の副作用名ごとの数字は, 発現件数です 1 症例に複数の副作用を認めている症例もあります - 重篤の件数は, 先生方から重篤とご報告いただきました件数に加えて, 社内検討により重篤と判断した件数の合計です - 本集計は, 自発報告による症例の集計のため, 総使用症例数が明らかではありません したがって, 発現頻度は不明です 013315 JAD-N014(R0) -1-