第 3 学年算数科学習指導案 日時対象学校名授業者会場 平成 27 年 7 月 8 日 ( 水 )5 校時 13:40~14:25 第 3 学年均等割クラス 19 名町田市立町田第六小学校 2 階 3 年 1 組教室 1 単元名 かけ算の筆算 ( 学校図書 みんなと学ぶ小学校算数 3 年上 ) 2 単元の指導目標 乗法についての理解を深め 計算が確実にできるようにし 適切に用いる能力を伸ばす 3 評価の観点からみた単元の目標と単元の評価規準ア算数へのイ数学的な考え方関心 意欲 態度 乗法の筆算のよさが分かり 進んで用いようとしている 目標 単元の評価規準 2 位数や 3 位数に 1 位数をかける乗法の計算の仕方を考えたり 計算を活用したりすることの楽しさやよさに気付いている 2 位数や 3 位数に 1 位数をかける乗法の計算の仕方を具体物や図 式を用いて表現して考えている 2 位数や 3 位数に 1 位数をかける乗法の計算の仕方を考えている 乗法に関して成り立つ性質を調べ それを計算の仕方を考えたり計算の確かめをしたりすることに生かしている ウ数量や図形についての技能 2 位数や3 位数に1 位数をかける乗法の計算を筆算でできる 2 位数や 3 位数に 1 位数をかける乗法の計算が確実にできる 2 位数と 1 位数との乗法の答えを暗算で求めることができる エ数量や図形についての知識 理解 2 位数や3 位数に1 位数をかける乗法の計算の筆算の仕方や乗法の計算が乗法九九などの基本的な計算をもとにしてできていることを理解している 2 位数や3 位数に1 位数をかける乗法の計算が乗法九九などの基本的な計算を基にしてできることを理解している 2 位数や3 位数に1 位数をかける乗法の筆算の仕方について理解している 4 指導観 (1) 単元観本単元で扱う乗法の学習は 学習指導要領には以下のように位置付けられている 第 3 学年の目標 (3) 乗法についての理解を深め その計算が確実にできるようにし それを適切に用いる能力を伸ばす A(3) 乗法 (3) 乗法についての理解を深め その計算が確実にできるようにし それを適切に用いる能力を伸ばす ア 2 位数や3 位数に1 位数や2 位数をかける乗法の計算の仕方を考え それらの計算が乗法九九などの基本的な計算を基にしてできることを理解すること また その筆算の仕方について理解すること イ乗法の計算が確実にでき それを適切に用いること ウ乗法に関して成り立つ性質を調べ それを計算の仕方を考えたり計算の確かめをしたりすることに生かすこと
乗法については 第 2 学年で乗法九九を知り (1 位数 ) (1 位数 ) が確実になっているといってよい また 1かけ算 の単元で乗数や被乗数が 0 10の乗法と乗法に関して成り立つ性質及び結合法則を理解している 本単元では まず 被乗数が何十 何百になっても乗法の意味は (1つ分の大きさ) ( いくつ分 ) になることを理解させる これは 児童にとってあまり抵抗がないと考えられる 計算方法についてもお金の模型を用いることで 十円玉がいくつ分 百円玉がいくつ分と考えることができる このことは 被乗数が2 位数になっても活用できる ただ 被乗数が2 位数のために 計算方法が分からないことから 乗法の式でよいのかという不安をもつ児童もいるので立式にあたっては言葉の式などをもとにしながらていねいに指導したい 1 何十 何百のかけ算 では 乗法の性質を ( 何十 ) (1 位数 ) ( 何百 ) (1 位数 ) の意味理解や乗法の場面に活用させて問題解決を図り 乗法九九を活用するよさを味わわせていきたい 2(2けた ) (1けた) の計算 では 計算方法については かけ算九九を使って計算できないか という課題意識を児童にもたせたい そのことによって 9より大きい乗法九九はないので被乗数を分解するという必然性が生まれるのである その上で (2 位数 ) (1 位数 ) の計算は被乗数を十の位と一の位とに分けて計算するとどんな数でも計算できることを発見的にとらえさせるのである 筆算については本単元で初めてその形式を指導することになるので 形式的な指導に終わることなく なぜその形式が成り立つのかを 計算の仕組みと十分対比させながら指導し 理解を図っていく必要がある この時期に形式化とその意味について対比させて考えることの大切さを意識付けておくことは 算数は形式化を求めていく学習で しかも形式には必ず意味があるものとしてとらえ 既習事項を生かして新しい問題を解いてみようとする態度や 分からなくなったときに意味に立ち返って考えるという態度を形成する素地を作ることになる 3(3けた ) (1けた) の計算 では (2 位数 ) (1 位数 ) の計算方法をそのまま適用して計算方法を児童自身で考えさせたい さらに その方法を分かりやすく絵や図などを用いて発表できるようにし (2 位数 ) (1 位数 ) で考えた方法をうまく生かして説明できるか ( 表せるか ) に主眼をおいて指導する 4 暗算 では (2 位数 ) (1 位数 ) の暗算を扱う 被乗数を十の位と一の位に分けて 念頭で計算する経験をさせる ( レディネステストの結果 ) (2) 児童観 1かけ算九九 (15 問 ) 乗法の筆算は3 年生で初めて学習をする内容であ 習熟している 46 名るが 家庭学習ですでに学習している児童もおり 1,2 問のミスあり 9 名 かけ算の筆算 の学習を楽しみにしている児童も 習熟不十分 2 名多い 21 箱におまんじゅうが6こ入っています 現在の3 年生 (57 名 ) を対象にレディネステスト 3 箱買うと おまんじゅうは全部で何こある ( かけ算九九を ) を7 月 2 日に実施した 結果は右記でしょうか の通りである かけ算九九は 8 割の児童が習熟して 正答 55 名 誤答 2 名いる 習熟不十分の児童には 具体物や九九表を活用 312 4の計算の仕方 (5 月に既習 ) しながら個別指導が必要だと考える 九九で求める13 被乗数を分ける18 協同的探究学習については 昨年度の5 月から取り組 累加 8 絵や図 11 んできた 算数の専門用語を使って分かり 誤答 19 無回答 3 やすく説明できる児童は少ないが 自分の考えを一生懸命に表現しようとする児童は増えた また 自分の考えを説明する中で さんの考えと~が似ていて と関連付けをする児童も出てきた 一方で 自分の考えをもつことができてもなかなか前で発表できない児童や学習内容の理解に時間を要する児童も多く 個人差が大きい 協同的探究学習 2 年目ということもあり 今年度はさらに自分の考えを表現できる児童を増やしたいと考えている
5 単元の関連第 2 学年 乗法の意味 2,5,3,4 の段の九九の構成と習熟 第 3 学年 乗法のきまり ( 交換 結合 分配法則 0の乗法 10の乗法 第 4 学年 万 億 兆を単位とした乗法 除法の計算 積 商の用語 10 かけ算 (1) 1 かけ算 1 大きい数 6,7,8,9,1 の段の九九の構成と習熟 11 かけ算 (2) 九九のきまり 12 かけ算 (3) 12 4 の計算のしかた 2 計算のしかたを考えよう ( 何十 何百 ) (1 位数 ) 乗法の筆算形式 (2,3 位数 ) (1 位数 ) (2 位数 ) (1 位数 ) の暗算 8 かけ算の筆算 (2,3 位数 ) (2 位数 ) 14 2けたのかけ算 大きい数の乗法 除法の 計算 11 式と計算 6 単元の指導計画と評価計画 ( 全 14 時間扱い ) 第 1 時から第 7 時までを均等割とし 第 8 時より第 14 時までを習熟度別学習とする 時間学習活動評価 関 考 技 知 1 40 3の計算の仕方を考え 発表する ( 協同的探究学習 1) 考 既習事項を活用して 40 3の答えを見付ける方法を考えている 技 10のまとまりに着目して 答えを求めることができる 2 200 6の計算の仕方を考え 発表する 考 既習事項を活用して 20 0 6の答えを見付ける方法を考えている 技 100のまとまりに着目して 答えを求めることができる 3 21 3の計算の仕方を考え 発表する ( 協同的探究学習 2) 考 既習事項を活用して 21 3の答えを見付ける方法を考本時えている 4 位ごとに分けてかける方法と結びつけながら 乗法の筆算のしかたを知る 繰り上がりのない乗法の筆算 (2 位数 1 位数 ) の練習に取り組む 5 (2 位数 ) (1 位数 ) で繰り上がりのある乗法の筆算の仕方を考え 発表する 繰り上がった数をどのように処理すればよいか話し合う 繰り上がりのある筆算形式についてまとめる 知 筆算形式の仕組みを理解している 関 筆算のよさに気付き 進んで活用しようとしている 技 繰り上がりのない(2 位数 ) (1 位数 ) の筆算ができる 考 繰り上がった数の処理を既習事項を活用して考え 表現している 技 繰り上がりのある(2 位数 ) (1 位数 ) の筆算ができる
6 46 7 の筆算の仕方を考える 繰り上がった数をどのように処理をすればよいかを話し合い まとめる 技 部分積同士の和でも繰り上がる (2 位数 ) (1 位数 ) の筆算ができる 7 練習に取り組み 既習事項の理解を深める 技 乗法の筆算を活用して (2 位数 ) (1 位数 ) の筆算ができる 8 213 3の計算の仕方を考え 発表する ( 協同的探究学習 3) 考 既習事項を活用して213 3の答えを見付ける方法を考えている 9 位ごとに分けてかける方法と結びつけながら 筆算の仕方をまとめる 繰り上がりのない乗法の筆算 (3 位数 1 位数 ) の練習に取り組む 10 (3 位数 ) (1 位数 ) で繰り上がりのある乗法の筆算の仕方を考え 発表する 繰り上がった数をどのように処理すればよいか話し合う 繰り上がりのある筆算形式についてまとめる 知 (3 位数 ) (1 位数 ) の筆算の仕方を理解している 技 繰り上がりのない(3 位数 ) (1 位数 ) の筆算ができる 考 繰り上がった数の処理を既習事項を活用して考え 表現している 技 繰り上がりのある(3 位数 ) (1 位数 ) の筆算ができる 11 (3 位数 ) (1 位数 ) で被乗数に 0 のある計算の仕方を考える 考 被乗数に 0 が含まれている (3 位数 ) (1 位数 ) の筆算の仕方について考えている 技 被乗数に 0 が含まれている (3 位数 ) (1 位数 ) の筆算ができる 12 24 3 の暗算の仕方について考え 発表する ( 協同的探究学習 4) 考 (2 位数 ) (1 位数 ) の暗算の仕方について考えている 13 練習に取り組み 既習事項の理解を深める 技 乗法の筆算を活用して (2 3 位数 ) (1 位数 ) やの筆算ができる 14 力だめしに取り組み 既習事項の確かめをする 技 乗法の筆算を活用して (2 3 位数 ) (1 位数 ) の筆算ができる
7 本時の学習 1 本時の学習のねらい 21 3の答えの求め方を考える 2 本時の展開 指導事項 学習活動 評価 支援 留意点 1 本時の課題をとらえるこ 課 と 1まい21 円の色画用紙を3まい買いました 代金 題 は全部で何円になりますか 把 握 T: 式はどうなりますか C:21 3です これまでの学習を生かして 21 3の答えの見つけ方を考えよう ねらいに迫る手立て 1 導入問題の設定 活用する力課題をとらえる力 個別探究 1 2 自力解決をすること 答えの見つけ方を考える 2 自力解決 既習事 時間の設定 項を用 予想される児童の考え ( 個別探究 ) い 解決 1 2 3 21が3つだから3 回 21 円を 20 円と1 円に分けて 足せばよい 20 3=60 1 3=3 21+21+21=63 絵をかいて数える 答え 63 円 60+3=63 答え 63 円 答え 63 円 4 21 は 7+7+7 だから7 3と7 3と7 3を足せばよい 答え 63 円 5 6 21 を 10 と 10 と 1 に分けて かけ算九九で考える 3 9=27 ひとつの考えだけではなく 10 3=30 3 10=30 他の考え方もないかを考えワー 10 3=30 3 14=42 3 15=45 3 19=57 3 20=60 クシートに表現する 1 3=3 3 11=33 3 16=48 3 21=63 30+30+3=63 3 12=36 3 17=51 3 13=39 3 18=54 答え 63 円答え 63 円 を図る力 ) 活用する既習事項かけ算たし算 自らの表現をノートに 記入させる 机間指導をして 考え方の類型や活動の様子をしっかりつかんでおく すでに求め方をひとつ 見付けた児童に対しては 他にも求め方を考えさせ る 関 21 3 答えの求め方を進んで考えようとして
いる 考 21 3 の答えの求 め方を考えている 3 それぞれの考えを発表し 検討すること 自分の考えを発表する 自分の考えと似ているところを探しながら意見を聞く 発表の際には自分の考えと似ている点や違う点 3 集団検討 の組織 それぞれの考 1 21 が 3 つと考えて 21+ 21+21 をしました 答えは 63 円です を意識して聞かせる 考 21 3の答えの求め方を考え 説明することが ( 協同探究 ) え方の共通点や差異 協同探究 2 21 を 20 と 1 に分けて考えました 20 3=60 で 1 3=3 で 60 と 3 を足すと 63 です 答えは 63 円です できる 点を考える力 3 絵をかいて数えてみると 6 3 円ありました 4 21 は 7+7+7 だから 7 3 と 7 3 と 7 3 を足します 21+21+2 1=63 なので 答えは 6 3 円です 5 21 を 10 と 10 と 1 に分けて考えました 10 3=30 10 3=30 1 3=3 になります 30+30+3=63 で 答えは 63 円です 4 関連付けをすること 6 かけ算九九で考えました 3 9=27 だから 3 の段を使って答えを 3 ずつ足していくと 3 21=63 になります 答えは 63 円です それぞれの考え方で似ている ところを発表する 1 2 4 5 6 は最後にたし算をしています 2 4 5 は 21 を分けて考えています 個 5 展開問題を解き まとめ 32 3 の答えの求め方を考 学んだ方法を使って 展 4 展開問題 学んだ 別 をすること える 開問題を解かせる の設定 方法を 探 活用す 究 る力 2 8 授業観察の視点 1 導入問題は多様な考えを引き出すための内容 数値が設定されていたか 2 協同探究を通して 児童の思考は深まったか ( 展開問題での児童の解法などから ) 3 展開問題は 学んだ方法を自由に活用して取り組める数値が設定されていたか