この章のポイント 良好な人間関係を志向し 学びに向かいにくい高校生が増加 Benesse 教育研究開発センター VIEW21 編集長 小泉和義 学習への意識は2 極化が進む高校生の平日の学習時間は 1990 年から 2006 年にかけて 全体的に減少している そのなかでとくに着目したい点は 偏差値

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❷ 学校の宿題をする時間 宿題に取り組む時間は すべての学年で増加した 第 1 回調査と比較すると すべての学年で宿題をする時間は増えている 宿題に取り組むはおよ そ 40~50 分で学年による変化は小さいが 宿題を しない 割合はになると増加し 学年が上がるに つれて宿題を長時間する生徒としない生

資料1 団体ヒアリング資料(ベネッセ教育総合研究所)

5 教5-1 教員の勤務時間と意識表 5 1 ( 平均時間 経年比較 教員年齢別 ) 中学校教員 調査年 25 歳以下 26 ~ 30 歳 31 ~ 40 歳 41 ~ 50 歳 51 ~ 60 歳 7:22 7:25 7:31 7:30 7:33 7:16 7:15 7:23 7:27 7:25

この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

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世の中の人は信頼できる と回答した子どもは約 4 割 社会には違う考え方の人がいるほうがよい の比率は どの学年でも 8 割台と高い 一方で 自分の都合 よりみんなの都合を優先させるべきだ は 中 1 生から高 3 生にかけて約 15 ポイント低下して 5 割台にな り 世の中の人は信頼できる も

睡眠調査(概要)

現課程の高校生の実態

報道関係各位 2012 年 1 月 25 日 株式会社ベネッセコーポレーション 代表取締役社長福島保 高校受験調査 ~ 高校 1 年生は自らの高校受験をどのように振り返っているのか ~ 高校受験を通じて やればできると自信がついた 71% 一方で もっと勉強しておけばよかった 65% 株式会社ベネッ

表紙(A4)

高校生の心と体~報告書.indd

この章のポイント 高校生の価値観 社会観の実態と変化の兆し Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 自分を肯定的にとらえる高校生高校生は ストレスや悩みを抱えながらも 7~8 割が自ら 自分のことは できるだけ自分でする きまりやルールをきちんと守る と答え やる気になれば どんなこと

第 3 章 い 女子は男子よりも短く眠って ( 平均 13 分の差 以下同様 ) 身のまわりのこと( 平均 11 分 ) や食事 ( 平均 4 分 ) に時間を使い さらに宿題 ( 平均 6 分 ) や習い事の練習 ( 平均 3 分 ) をし 音楽 ( 平均 2 分 ) を楽しんでペットとすごし (

表 S3. 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか と ふだん 何時ごろ朝ごはんを食べていますか 学校がある日は 朝 何時ごろ起きますか 午前 6 時以降 午前 6 時 30 分より前 午前 6 時 30 分以降 午前 7 時より前 午前 7 時以降 午前 7 時 30 分より前 午前 7 時 30

問 6 (2) 1. 毎日またはほとんど毎日 に をつけた方以外におたずねします あなたが夕食を食べない理由はなんですか ( あてはまる番号 1 つに をつけてください ) 計 時間がない おなかがすいていない

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

家庭における教育

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勉強のときも デバイス片手に が普通に 5. の 4 割が 勉強中にもメールやチャット 友だちへの質問に使う割合も 5 割近くいる メールやチャット (LINE など ) を書きながら ( 返事を出す場合も含む ) 勉強することがある比率は で 24.3% で 37.5% 一定の割合の中高生が 勉強

(3) 将来の夢や目標を持っていますか 平成 29 年度 平成 28 年度 平成

5 児童生徒質問紙調査 (~P23) (1) 運動に対する意識等 [ 小学校男子 ] 1 運動やスポーツを [ 小学校女子 ] することが好き 1 運動やスポーツをすることが好き H30 全国 H30 北海道 6 放課後や学校が休みの日に 運動部や地域のスポーツクラブ以外で運動やスポーツをすることが

大阪府子どもの生活に関する実態調査 ( 小学生 中学生向け調査票 ) 回答結果集計 ( 単純集計 H ) 参考資料 1-2 留意事項 単純集計表について (1) 大阪府欄 : 回答があった件数 (2) 大阪府 ( マッチング ) 欄 : 回答があったもののうち 子ども票と保護者票が一対

3. 将来の目標がはっきりしている を肯定する子どもは半数程度 中学生がもっとも低く 高校 3 年生で 6 割になる 将来の目標がはっきりしている ( あてはまる [ とても + まあ ]) の比率は 小 4~6 生で 5 割強 中学生で 4 割台に低下し 高 3 生で 6 割になる 夢見る小学生と

本調査では 学習時間を十分に取っている子どもほど学業成績がよいという結果が明らかになりました 学習の 量 と 成績 は ある程度比例します この意味で 一定の学習時間を確保することは 学力を高めるのに重要な要素といえます しかし一方で 相対的に短い学習時間でも 学習方法の工夫によって成果を上げること

(4) ものごとを最後までやりとげて, うれしかったことがありますか (5) 自分には, よいところがあると思いますか

柏原市 子どもの生活に関する実態調査 ( 小学生 中学生向け調査 ) 単純集計 留意事項 単純集計表について (1) 柏原市欄 : 回答があった件数 (2) 柏原市 ( マッチング ) 欄 : 回答があったもののうち 子ども票と保護者票が一対となる件数 (1) (2) の件数の差について 柏原市 (

調査の項目 Q1. 一日 ( 平日 ) にどの位時間を使っていますか? また希望する時間は? 外で遊んでいる時間 は 35 年間で半減 テレビ離れも進む (3P~) Q2. あなたにとって 大切な時間 と 無駄な時間 は? 大切な時間は1 睡眠 2 食事 3 家族と一緒にいる ゲーム の時間は大切で

児童生徒調査 橋本市 全体小学 5 年生中学 2 年生 問 1 あなたは小学生ですか それとも中学生ですか ( あてはまる番号 1つに をつけてください ) 度数 % 度数 % 度数 % 計 % % % 小学生 ( 市立 ) %

Ⅲ 調査対象および回答数 調査対象 学校数 有効回答数児童生徒保護者 (4~6 年 ) 12 校 1, 校 1, 校 1,621 1,238 合計 41 校 3,917 ( 有効回答率 96.3%) 3,098 ( 有効回答率 77.7%) Ⅳ 調査の実施時期

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

調査結果概要

習い事 メディ第 10 章スマートフォンの急速な普及と生活時間の変化 ~ ヘビーユーザーとライトユーザーの違いに着目して ~ 表 1 スマートフォン利用者 携帯電話利用者 の行動分類 学校段階ごとの状況 全体平均時間

小学生の英語学習に関する調査

1

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

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[ 中学校男子 ] 1 運動やスポーツをすることが好き 中学校を卒業した後 自主的に運動やスポーツをする時間を持ちたい 自分の体力 運動能力に自信がある 部活動やスポーツクラブに所属している 3 運動やスポーツは大切 [ 中学校女子

1 家庭生活について 朝食及び就寝時刻 早寝早起き朝ごはん の生活リズムが向上している ( 対象 : 青少年 ) 朝食を食べている 0% 20% 40% 60% 80% 100% 1.2 今回 (H27) 経年 1.7 前回 (H22)

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

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(4) 学校の規則を守っていますか (5) いじめは, どんな理由があってもいけないことだと思いますか

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

平成 26 年度生徒アンケート 浦和北高校へ入学してよかったと感じている 1: 当てはまる 2: だいたい当てはまる 3: あまり当てはまらない 4: 当てはまらない 5: 分からない 私の進路や興味に応じた科目を選択でき

家族時間アンケート結果報告書 家族時間 に関する アンケート調査の結果 平成 23 年 6 月 福井県 - 1 -

 

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6. 調査結果及び考察 (1) 児童生徒のスマホ等の所持実態 1 スマホ等の所持実態 54.3% 49.8% 41.9% 32.9% % 78.7% 73.4% 71.1% 76.9% 68.3% 61.4% 26.7% 29.9% 22.1% % 中 3 中 2 中 1

(4) ものごとを最後までやり遂げて, うれしかったことがありますか (5) 難しいことでも, 失敗を恐れないで挑戦していますか

< このアンケートの中の言葉の意味 > 情報通信機器 携帯電話やスマートフォン パソコンなど他の人とメッセージのやりとりができるような機 器 インターネット世界中の情報通信機器をつなげてメッセージのやりとりができるようにした仕組み 例えば インターネットを利用して 次のようなことができます 友だちと

 

第 3 章 保護者との関わり 子育て支援 に来園する親子の平均組数は 国公立で 14.1 組 私立で 19.2 組だった ( 図 表 3-3-1) では どのようなことを親子は体験しているのだろうか 実施内容について複数回答で聞いたところ 私立幼稚園と国公立幼稚園で違いがみられた (

Water Sunshine

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平成18年度

2013年1月25日

報道関係各位 2018 年 5 月 31 日 東京大学社会科学研究所所長佐藤岩夫株式会社ベネッセホールディングス代表取締役社長安達保 東京大学社会科学研究所 ベネッセ教育総合研究所共同研究プロジェクト 子どもの生活と学びに関する親子調査 2017 結果速報 勉強や目標が 自己肯定感 に影響 - 保護

M28_回答結果集計(生徒質問紙<グラフ>)(全国(地域規模別)-生徒(公立)).xlsx

子ども生活実態調査 札幌たのしい授業 研究サークル用 抜きレポート丸山秀一仮説実験授業研究会 北海道 このほどベネッセが 2009 年に実施した 子ども生活実態基本調査 の結果を公表しました これは小学 4 年生から高校 2 年生の約 1.5 万人を対象とした調査で, 前回は 2

調査の結果 問 1 あなたの性別は 調査に回答していただいた生徒の性別は 男 が問 % 女 が 49.5% です 男 女 問 2 あなたは, 生まれてからずっと鈴鹿市に住んでいますか 生まれたときから鈴鹿市に ずっと住ん

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報道関係各位

アンケート調査の実施概要 1. 調査地域と対象全国の中学 3 年生までの子どもをもつ父親 母親およびその子どものうち小学 4 年生 ~ 中学 3 年生までの子 該当子が複数いる場合は最年長子のみ 2. サンプル数父親 母親 1,078 組子ども 567 名 3. 有効回収数 ( 率 ) 父親 927

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インターネットの活用をみると インターネットでニュース関連の情報をみること の肯定率が4か国とも7 割以上と高い そのほか は インターネットで学習の情報や資料を調べたり 収集したりすること メールやチャット (LINE を含む ) で先生や友だちにわからないところを質問すること の肯定率も 75%

3 睡眠時間について 平日の就寝時刻は学年が進むほど午後 1 時以降が多くなっていた ( 図 5) 中学生で は寝る時刻が遅くなり 睡眠時間が 7 時間未満の生徒が.7 であった ( 図 7) 図 5 平日の就寝時刻 ( 平成 1 年度 ) 図 中学生の就寝時刻の推移 図 7 1 日の睡眠時間 親子

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

2) 親子関係 家族との生活に満足している について と の調査と比較した 図 12-2 に 示しているように の割合は 4 かとも増加傾向が見られた 日 本 米 中

平成20年度携帯電話の利用についての実態把握町について【概要】

中 1 中 2 中 3 男子 女子 小計 男子 女子 小計 男子 女子 小計 合計 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % F-3 あなたの家庭はあなた自身を入れて何人ですか 2 人家族 2 1.6% 3 2.5% 5 2.0% 2 1.9

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1 施設で生活する高校生の本音アンケート 3 2 調査項目 4 3 施設で生活する高校生の自己肯定感について...5 (1) 一般高校生との比較 5 4 施設で生活する高校生の進路について.7 (1) 希望職種の有無と希望進路 7 (2) 性別 学年による進路の違い 8 5 施設で生活する高校生のア

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

平成 27 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : 平成 27 年 4 月 ~7 月小学校第 5 学年 ( 悉皆 ) 中学校第 2 学年 ( 悉皆 ) 男子 5,909 人男子 5,922 人 女子 5,808 人女子 5,763 人 本

平成 20 年度全国学力 学習状況調査回答結果集計 [ 児童質問紙 ] 松江市教育委員会 - 児童 小学校調査 質問番号 (1) 朝食を毎日食べていますか 質問事項 選択肢 その他 無回答 貴教育委員会 島根県 ( 公

『いい夫婦の日』夫婦に関するアンケート調査 【プレゼント編】調査報告書

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小 4 小 5 小 6 男子 女子 小計 男子 女子 小計 男子 女子 小計 合計 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % 度数 % F-3 あなたの家庭はあなた自身を入れて何人ですか 2 人家族 2 1.6% 3 2.5% 5 2.0% 2 1.9

家庭等における青少年の携帯電話・スマートフォン等の利用に関する調査結果報告書(概要版)

2008/3/4 調査票タイトル : ( 親に聞く ) 子どものダイエットについてのアンケート 調査手法 : インターネットリサーチ ( ネットマイル会員による回答 ) 調査票種別 : Easyリサーチ 実施期間 : 2008/2/22 14:28 ~ 2008/2/22 21:41 回答モニタ数

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

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◎公表用資料

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

「高齢者の日常生活に関する意識調査」結果(概要) 3

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Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

第 5 部子どもの居場所 1. 放課後 休日の過ごし方 (1) 平日の放課後に過ごす場所調布市の小学 5 年生は平日の放課後を 自分の家 で過ごすことが多く 37.5% は 毎日 28.0% は 週に 3~4 日 自宅で過ごしている 毎日 放課後を過ごすことが次に多いのは 学校 4.8% 塾や習い事

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

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領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

調査結果からみえてきたことこの調査は 大入試センター試験がスタートし 受験競争の弊害や詰め込み教育が問題視されていた 1990 年に開始しました その後 国の方針がゆとり教育へシフトしましたが 2000 年前後の力低下論争を経て 再度 力向上路線へと転換しました 変動の 25 年の中で 子どものびが

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1. 世帯のインターネットの利用状況 - 利用世帯 6 割超 - 自宅のパソコンや携帯電話などから インターネットやメールなどを利用できる環境かどうかを聞い たところ ( 世帯で ) 利用している が 62.6% と 10 年前の 25.2% から 2 倍以上に増えている ( 図 1 世帯のインター

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3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

平成 28 年度全国体力 運動能力 運動習慣等調査愛媛県の結果概要 ( 公立学校 ) 調査期間 : 調査対象 : ( 悉皆 ) 平成 28 年 4 月 ~7 月 小学校第 5 学年 中学校第 2 学年 男子 5,688 人 女子 5,493 人 男子 5,852 人 女子 5,531 人 本調査は

平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」報告書(全体版)

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第 2 章 高校生の学習と日常生活 この章のポイント 良好な人間関係を志向し 学びに向かいにくい高校生が増加 ❶ 高校生活 ❶-1 ❶-2 ❶-3 ❶-4 ❶-5 ❷ 日常生活 ❷-1 ❷-2 ❷-3 ❷-4 ❷-5 ❷-6 ❷-7 ❷-8 ❷-9 ❷-10 高校生の家庭での学習時間高校生の学習観学習する上での課題高校生が勉強する理由部活動への参加状況と学習時間との関係 親子関係友人関係 1 日あたりのメディア利用時間パソコンの利用携帯電話の利用生活時間夕方 (17 時 ) 夜 (20 時 ) 深夜(23 時 ) の行動行動別の生活時間放課後の遊び場おこづかい Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 33

この章のポイント 良好な人間関係を志向し 学びに向かいにくい高校生が増加 Benesse 教育研究開発センター VIEW21 編集長 小泉和義 学習への意識は2 極化が進む高校生の平日の学習時間は 1990 年から 2006 年にかけて 全体的に減少している そのなかでとくに着目したい点は 偏差値 50 以上 55 未満の中堅レベルの高校に通う生徒の学習時間が激減している点だ ( 図 2-1 -1) 勉強をする理由をみると 高校生のうちは勉強しないといけないと思うから 自分がつきたい仕事につくのに必要だから の肯定率は 進学校 中堅校 進路多様校でもあまり差がないが いい大学に入りたいから は 進学校でもっとも肯定率が高い 進学校に通う生徒は大学受験が目標となるが 中堅校 進路多様校の生徒にとっては 大学受験が学びの動機付けとして機能せず それが学習時間の減少につながっている可能性がある また 問題が解けるとうれしいから も進学校に通う生徒の肯定率は高く 中堅校 進路多様校と徐々に肯定率が下がっていく ( 図 2-1-5 ) 進路多様校の生徒は 問題を解いても正解に到達できずに達成感を味わいにくいことがその背景にあるのかもしれない 学習する上での課題をたずねたところ 進学校 中堅校 進路多様校に関わらず 約 8 割が 上手な勉強の仕方がわからない と回答した 一方で 勉強しようという気持ちがわかない との回答は 進学校の生徒は57% にとどまり 進路多様校の生徒は 72% に達する ( 図 2-1-4) 以上から とくに中堅校や進路多様校の生徒は 上手な勉強の仕方の習得と できた という達成感を味わうことが 学びに向かうために有効な手段だと言えるのではないだろうか 仲のよい 人間関係高校生の親子関係をみると 2004 年から 2009 年にかけて いいことをしたときにほめてくれる 困ったときに相談にのってくれる など 高校生に対する親の肯定的な関わりが増え 何でもすぐ口出しをする などの関わりは減っており 親子の良好な関係がうかがえる ( 図 2 2 1) また 友人関係をみると とくに男子において 日ごろよく話をしたり一緒に遊んだりする友だち や 悩みごとを相談できる友だち が増えている ( 図 2 2 2) その一方で グループの仲間同士で固まっていたい や 仲間はずれにされないように話を合わせる との回答も増えており 人間関係に気をつかっている様子がうかがえる ( 表 2 2 1) 総じて 衝突や孤独になることを避け 周囲と歩調を合わせようとする高校生が増えていると考えられる 日常生活にメディア利用は欠かせない起床時間 就寝時間はともに早くなっており 早寝早起き の傾向になってきたが 睡眠時間に大きな変化はみられない ( 図 2-2 12) 1 日あたりのメディア利用は テレビがもっとも多いが 携帯電話の利用は中学生から高校生になると一気に増える ( 図 2-2-3) また パソコンでSNSを活用する生徒は2 割程度いる ( 図 2-2-4 ) 今回の調査項目にはないが スマートフォンでのSNS 利用も急速に広がっており 高校生の生活のなかで メディアの利用は欠かせないものとなっていることがうかがえる 34 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❶ 高校生活 ❶ - 1 高校生の家庭での学習時間 学力中上位 ( 偏差値 50 以上 55 未満 ) の高校生の学習時間が 大幅に減少している 高校生の学校外での学習時間の経年変化をみると 学力上位 ( 偏差値 55 以上 ) の高校生の学習時間は 1 日あたり平均 100 分前後と大きな変化はみられない しかし 学力中上位 ( 偏差値 50 以上 55 未満 ) の高校生の学習時間は 1990 年時点では 112.1 分と学力上位 ( 偏差値 55 以上 ) の学習時間 (114.9 分 ) と同水準だったが 2006 年には 60.3 分まで落ち込み 学力中下位 ( 偏差値 45 以上 50 未満 ) の高校生の学習時間 (62.0 分 ) と同水準となっている あなたはふだん ( 月曜日 ~ 金曜日 ) 学校での授業以外に 1 日にだいたい何時間くらい勉強していますか 学習塾や予備校 家庭教師がついて勉強する時間も含めてください 図 2 ー 1 ー 1 平日の平均家庭学習時間 ( 偏差値帯別 ) 高校 2 年生 120 100 80 60 40 0 112.1 114.9 89.2 49.5 108.0 83.6 70.0 54.7 98.8 67.0 56.8 38.2 105.1 62.0 60.3 43.2 注 1) 偏差値は弊社 進研模試 のデータを使用 注 2) 平均家庭学習時間は ほとんどしない を 0 分 3 時間 30 分 を 210 分 それ以上 を 240 分のように置き換えて算出した 注 3) 対象は高校 2 年生 第 4 回学習基本調査 (2006) 35 第2章

❶ 高校生活 ❶ - 2 高校生の学習観 約 2 割の高校生は 計画して勉強する よりも 宿題 課題に従って勉強する ほうが学力がつくと思っている 勉強でわからないところがあった場合 国公立大学や難関私立大学への進学者が多い 高校では まずは自分で考えてみる (A) ほうが学力がつくと感じている生徒 ( Aに近い + どちらかといえば Aに近い ) が 8 割近くを占める ( 図 2 ー 1 ー 2) また 自分でやるべきことを計画して勉強 (A) したほうが 学力がつくと感じている生徒も 6 割を超える ( 図 2 ー 1 ー 3) しかし 宿題 課題に従って勉強する ほうが学力がつくと思っている生徒も 2 割弱存在し 他の高校タイプと大きな差がない あなたは 勉強でわからないところがあったとき どのように対応すると学力が身につくと思いますか 図 2 ー 1 ー 2 学力がつくと思う勉強のしかた ( わからないことがあった場合の対応 ) 高校 1 3 年生 わからないことがあった場合 で考えて る わからないことがあった場合 わかっている にす に する 全体 (4 647) ちらかといえ に い ちらかといえ に い に い ちらと いえない に い 27.3 36.6 14.6 16.1 5.5 学 関 学への進学者が い高校 (1 353) 中 の 学への進学者が い高校 (2 01 ) 学校への進学 が い高校 (1 276) 37.5 40.3 9.6 9.8 2.7 25.5 38.1 15.3 16.5 4.6 19.1 30.3 18.8 22.0 9.7 注 1) 対象は高校 1~3 年生 4,647 人 図 2 ー 1 ー 3 学力がつくと思う勉強のしかた ( 勉強の進め方 ) 高校 1 3 年生 で る きこと して勉強する 学校 校の 題 課題に って勉強する 全体 (4 647) ちらかといえに い ちらかといえに い に い ちらと いえない に い 23.4 28.5 25.6 17.0 5.6 学 関 学への進学者が い高校 (1 353) 中 の 学への進学者が い高校 (2 01 ) 学校への進学 が い高校 (1 276) 32.6 30.5 18.7 14.8 3.5 21.1 29.5 24.9 18.4 6.2 17.2 25.0 33.9 17.1 6.7 注 1) 対象は高校 1~3 年生 4,647 人 図 2 ー 1 ー 2 3 高校生と保護者の学習 進路に関する意識調査 (2011) 36 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❶ - 3 学習する上での課題 8 割の高校生が 上手な勉強の仕方がわからない 6 割の高校生が 勉強しようという気持ちがわかない と回答 79.3% の高校生が 上手な勉強の仕方がわからない 76.4% が 今までにもっときちんと勉強しておけばよかったと思う と回答している いずれの偏差値層でも 7~8 割が肯定していることから 高校生に共通した課題と言える 勉強しようという気持ちがわかない どうしてこんなことを勉強しなければいけないのかと思う と回答した比率は 進路多様校の生徒ほど高い 多くの高校生にとって 学習への動機付けが課題と言える あなたは勉強の取り組み方について 次のようなことがあてはまりますか 図 2 ー 1 ー 4 学習する上での課題 ( 全体 偏差値層別 ) 上 な勉強の 方がわからない でに っときち と勉強しておけ かったと思う 勉強し うという ちがわかない うしてこ なこと 勉強しなけ いけないのかと思う 0 20 40 60 80 100 注 1) とてもそう + まあそう の % 選択肢は とてもそう まあそう あまりそうでない ぜんぜんそうでない の 4 段階 注 2) 進学校 は偏差値 60 以上目安 中堅校 は偏差値 50 ~ 59 目安 進路多様校 は偏差値 50 未満目安 注 3) 対象は 6,319 人 ( ) 内はサンプル数 第 2 回子ども生活実態基本調査 (2009) 48.3 54.1 57.1 57.9 63.2 62.0 66.7 75.1 76.4 75.9 74.7 72.2 79.3 78.1 82.8 83.3 全体 (6 31 ) 進学校 (276) 中 校 (2 156) 進 校 (1 1 7) 37 第2章

❶ 高校生活 ❶ - 4 高校生が勉強する理由 8 割弱の高校生が 高校生のうちは勉強しないといけないと思うから 勉強すると回答 全体値をみると 高校生のうちは勉強しないといけないと思うから 勉強すると回答した比率が 77.0% ともっとも高く 続いて 自分がつきたい仕事につくのに必要だから が 76.1% と高かった 一方 高校タイプ別にみると いい大学に入りたいから については 進学校では約 8 割ともっとも高い勉強理由となっているが 中堅校では約 7 割 進路多様校では4 割台と他の勉強理由と比べて低くなっている 中堅校 進路多様校の生徒にとっては 大学受験が学びの動機付けになっていないのかもしれない あなたが勉強しているのは どうしてですか 勉強する理由について お答えください 図 2 ー 1 ー 5 勉強する理由 ( 全体 偏差値層別 ) 0 20 40 60 80 100 77.0 高校生のうち 勉強しないといけないと思うから 71.5 77.6 79.3 76.1 がつきたい につくのに だから 70.4 77.5 77.2 69.8 全体 (6 31 ) 題が けるとう しいから 58.8 68.3 75.2 進学校 (276) 中 校 (2 156) 69.5 進 校 (1 1 7) いい 学に りたいから 68.5 80.3 44.2 注 1) とてもそう + まあそう の % 選択肢は とてもそう まあそう あまりそうでない ぜんぜんそうでない の 4 段階 注 2) 進学校 は偏差値 60 以上目安 中堅校 は偏差値 50 ~ 59 目安 進路多様校 は偏差値 50 未満目安 注 3) 対象は 6,319 人 ( ) 内はサンプル数 第 2 回子ども生活実態基本調査 (2009) 38 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❶ - 5 部活動への参加状況と学習時間との関係 部活動に参加している生徒は参加していない生徒よりも 平日の家庭学習を ほとんどしない の比率が低い 部活動への参加状況は 男子よりも女子のほうが文化部に参加する比率が高い ( 図 2 ー 1 ー 6 ) 活動日数は 運動部は 5 日 7 日 ( 毎日 ) という回答が 9 割を占めるのに対し 文化部は ほとんど活動していない 7 日 ( 毎日 ) まで回答にばらつきがある( 表 2 ー 1 ー 1) また 部活動に参加している 生徒は 部活動に参加していたがやめた 生徒や 部活動に参加していない 生徒と比べて 平日に家庭学習を ほとんどしない の比率がもっとも低い ( 図 2 ー 1 ー 7 ) あなたが参加している部活動は 運動部ですか 文化部ですか また 参加している部活動の 1 週間の活動日数と活動時間を教えてください 図 2 ー 1 ー 6 部活動への参加状況 ( 性別 ) 注 1) 対象は 6,311 人 ( ) 内はサンプル数 表 2 ー 1 ー 1 部活動参加者の活動日数と活動時間 ( 運動 文化部別 ) 図 2 ー 1 ー 7 部活動への参加状況と平日の家庭学習時間 活動日数ほとんど活動 7 日 1 日 2 日 3 日 4 日 5 日 6 日していない ( 毎日 ) 14.2 44.3 32.3 運動部 (4,116) 1.0 0.4 1.1 2.5 2.8 9 割 文化部 (1,701) 7.2 11.2 11.8 8.0 6.2 17.3 16.9 20.5 0.8 活動時間 1 時間未満 1 時間くらい 1 時間 30 分くらい 2 時間くらい 2 時間 30 分くらい 3 時間くらい 3 時間 30 分くらい 4 時間くらい 運動部 (4,116) 0.3 0.9 8.8 22.7 26.5 25.8 7.1 3.4 2.8 1.6 文化部 (1,701) 4.0 8.0 19.3 29.2 19.3 13.6 2.8 1.2 1.0 1.5 23.9 19.8 32.6 19.4 32.2 17.2 27.8 15.9 27.3 16.9 25.3 21.1 4 時間以上 無回答 不明 4.2 6.6 9.4 1.5 無回答 不明 注 1) 運動部 は 運動部に入っている + 運動部に入っていたがやめた 文化部 は 文化部に入っている + 文化部に入っていたがやめた 注 2) 対象は 5,817 人 ( ) 内はサンプル数 注 1) 対象は 6,201 人 ( ) 内はサンプル数 図 2 ー 1 ー 6 7 表 2 ー 1 ー 1 第 2 回子ども生活実態基本調査 (2009) 70.2 13.5 8.1 5.6 1.5 1.2 45.4 37.7 5.3 6.6 2.3 2.7 (%) 0.1 0.2 0.0 39 第2章

❷ 日常生活 ❷ - 1 親子関係 勉強を教えてくれる 困ったときに相談にのってくれる 親が増加 親との関係をたずねたところ 勉強を教えてくれる (2004 年 12.1%<2009 年 16.3% 以下同 ) 困ったときに相談にのってくれる (37.3%< 42.4%) で4~5ポイント程度上昇している 一方 何でもすぐ口出しをする (35.9%> 31.5%) 考えをおしつける (23.7%>19.3%) については 4ポイント程度低下している 親の肯定的な関わりが増え 否定的な関わりが減っていることから なかなか親離れできない高校生が増えているのかもしれない 親との関係について 次のようなことはあてはまりますか 図 2 ー 2 ー 1 親との関わり 0 10 20 30 40 50 60 70 80 12.1 16.3 45.3 45.8 63.2 61.0 37.3 42.4 14.5 15.4 30.7 28.5 35.9 31.5 15.5 12.0 17.5 16.3 23.7 19.3 注 1) 複数回答 注 2) 対象は ( ) 内はサンプル数 第 2 回子ども生活実態基本調査 (2009) 40 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❷ - 2 友人関係 男子高校生において グループの仲間同士で固まっていたい 仲間はずれにされないように話を合わせる という意識が高まっている 男子において 日ごろよく話をしたり一緒に遊んだりする友だち ( 11 人以上 の比率 :2004 年 26.2%< 2009 年 35.6% 以下同) 悩みごとを相談できる友だち ( 4 人以上 の比率 :35.1%< 45.5%) の数が増加している グループの仲間同士で固まっていたい 仲間はずれにされないように話を合わせる と回答した男子の比率も上昇している 友人関係に気をつかう男子高校生が増えているのかもしれない 次のような友だちは 全部で何人くらいいますか 図 2 ー 2 ー 2 友だちの数 ( 性別 ) 日 く話 したりに遊 だりする友だち と 2004 年 (3 170) 3.2 14.7 200 年 (3 306) 3.4 11.1 0.9 2004 年 (253) 14.8 200 年 (3 005) 14.6 0.5 2004 年 (3 170) 15.6 47.6 30.2 4.9 1.8 200 年 (3 306) 11.5 40.0 37.1 8.4 2.9 できる 2.6 友だち 2004 年 (253) 5.5 54.1 36.0 1.9 200 年 (3 005) 5.7 50.5 39.0 1.9 3.0 友だちとの関係について 次のようなことはどのくらいありますか 表 2 ー 2 ー 1 友だちとの関わり ( 性別 ) 高校 1 2 年生 男子 女子 注 1) 1~3 人 は 1 人 + 2~3 人 4~ 10 人 は 4~6 人 + 7~ 10 人 11 人以上 は 11 ~ 20 人 + 21 人以上 注 2) 対象は ( ) 内はサンプル数 注 1) とてもそう + まあそう の % 選択肢は とてもそう まあそう あまりそうでない ぜんぜんそうでない の 4 段階 注 2)<> は 3 ポイント以上 は 5 ポイント以上の差があることを示す 注 3) 対象は ( ) 内はサンプル数 図 2 ー 2 ー 2 表 2 ー 2 ー 1 第 2 回子ども生活実態基本調査 (2009) 54.9 48.5 63.4 62.6 35.6 26.2 20.2 21.4 0.9 1.4 0.9 0.9 2004 年 (3,170) 2009 年 (3,306) 2004 年 (2,853) 2009 年 (3,005) 友だちといつも一緒にいたい 67.7 < 71.6 73.0 70.7 違う意見をもった人とも仲よくできる 72.2 77.7 75.5 < 79.6 友だちが悪いことをしたときに注意する 49.6 55.0 60.5 62.1 年齢や性別の違う人と話をするのが楽しい 55.0 < 59.5 64.1 > 61.1 グループの仲間同士で固まっていたい 43.0 48.7 38.1 38.3 仲間はずれにされないように話を合わせる 39.9 < 43.3 38.1 38.7 友だちと話が合わないと不安に感じる 35.5 34.8 38.9 > 34.9 41 第2章

❷ 日常生活 ❷ - 3 1 日あたりのメディア利用時間 どの学年でも テレビや DVD をみる時間 がもっとも長い 中 高校生では 携帯電話を使う 時間や 音楽を聴く 時間の増加が著しい メディア利用の平均時間をみると すべての学年で テレビや DVDをみる 時間が 90 分以上ともっとも長い 中学生になって利用時間が著しくのびるのは 携帯電話を使う 音楽を聴く 時間で 中 1 生では小 6 生に比べて2 倍以上 携帯電話を使う 時間は高 1 生でも中 3 生に比べて2 倍近く増え 音楽を聴く 時間を上回り テレビや DVDをみる に次ぐ時間数になっている 一方 ゲームや読み物 ( マンガ 雑誌 本 新聞 ) の時間は学年による変化が少ない ふだん ( 学校がある日 ) 次のことを 1 日どれくらいやっていますか 図 2 ー 2 ー 3 メディアの利用時間 ( 平均時間 学校段階別 ) 小学 5 年生 高校 2 年生 120 112.0 112.6 117.4 103.0 104.3 100 93.8 96.2 る 80 71.1 76.0 携帯電話 う 60 47.5 51.9 56.7 く 40 20 0 35.7 36.5 35.7 36.0 37.8 33.0 35.3 31.1 32.1 29.8 25.0 28.1 31.9 28.5 23.3 21.6 23.7 22.9 25.5 23.0 19.5 21.2 21.6 22.2 20.7 19.4 16.3 20.5 20.7 17.2 18.7 9.7 12.5 16.7 6.9 5.1 5.7 3.0 4.0 3.8 4.2 2.2 1.9 3.3 小 5 生小 6 生中 1 生中 2 生中 3 生高 1 生高 2 生 ー 携帯 ー で遊 パソコン う マン 注 1 ) 平均時間は しない を 0 分 4 時間 を 2 4 0 分 4 時間より多い を 3 0 0 分のように置き換えて 無回答 不明を除いて算出した 注 2) 対象は小学 5 年生 高校 2 年生 8,017 人 放課後の生活時間調査 (2009) 42 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❷ - 4 パソコンの利用 勉強 宿題 課題などのために インターネットで調べ物をする 高校 2 年生は 5 割強 一方 学習ソフトの利用 はまだ少数である パソコンの利用内容でもっとも比率が高かったのは インターネットで WEBサイトをみる で 70.2% また 勉強 宿題 課題などのため と 勉強以外の目的のため にインターネットで調べ物をしたり 動画共有サイト をみたりする生徒は5 割強であった ( 図 2 ー 2 ー 4) 多くの高校生にとってパソコンでのインターネット利用は身近なものとなっている さらに 勉強するときには 半数以上の生徒がパソコンを 利用する ( よく利用する + たまに利用する ) と回答している ( 図 2 ー 2 ー 5 ) あなたは パソコンを使って次の項目のようなことを行いますか 図 2 ー 2 ー 4 パソコンの利用内容 高校 2 年生 学習ソフト って勉強する 勉強 題 課題な のために インターネットで する勉強 の のために インターネットで する インターネットで イト る ン ー する 動 有 イト ( コ コ動 な ) る ( ー な ) 利用する 利用する 電 メー う ン イン ッ ン する ネット ー ( ン イン ー ) する あなたは 勉強するときにパソコンを利用しますか 図 2 ー 2 ー 5 勉強するときのパソコン利用 0 10 20 30 40 50 60 70 80 4.2 19.5 13.2 24.8 17.4 19.5 注 1) 複数回答 注 2) 対象は 高校 2 年生 642 人 注 3) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 高校 2 年生 48.9 55.3 56.1 く利用するた に利用するあ り利用しない ったく利用しない 9.5 46.4 32.2 11.8 注 1) 対象は 高校 2 年生 642 人 注 2) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 図 2 ー 2 ー 4 5 子どもの生活 学習実態基礎調査 (2012) 55.1 70.2 43 第2章

❷ 日常生活 ❷ - 5 携帯電話の利用 携帯電話 ( スマートフォンを含む ) を所有している高校 2 年生は 96.4% 利用の心がけとして 禁止されている場所では電源を切る と回答したのは約半数 携帯電話とスマートフォンの所有率は 携帯電話だけ が 54.8% スマートフォンだけ が 39.1% であり 両方所有している生徒を含めると所有率は 96.4% であった ( 図 2 ー 2 ー 6) 所有者の 58.3% は 使うのが楽しい と思っている ( 図 2 ー 2 ー 7) 利用にあたり 学校では使わない 禁止されている場所では電源を切る ことを心がける生徒は 5 割前後にとどまり マナーやモラルに課題がみられる ( 図 2 ー 2 ー 8) 携帯電話やスマートフォンのインターネット機能は約 7 割が利用していた ( 図 2 ー 2 ー 9 ) あなたは 携帯電話やスマートフォンを持っていますか 図 2 ー 2 ー 6 携帯電話 スマートフォンの所有 高校 2 年生 54.8 39.1 2.5 3.6 注 1) 対象は高校 2 年生 642 人 注 2) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 あなたはふだん 携帯電話やスマートフォンについて どのように思っていますか 図 2 ー 2 ー 7 携帯電話 スマートフォンに対する考え 高校 2 年生 0 10 20 30 40 50 60 21.8 16.0 18.1 14.2 23.4 15.3 13.7 30.4 36.3 42.6 58.3 注 1) 複数回答 注 2) 対象は 携帯電話もスマートフォンも持っていない と回答した人を除いた 高校 2 年生 619 人 注 3) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 図 2 ー 2 ー 6 7 子どもの生活 学習実態基礎調査 (2012) 44 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 あなたは 携帯電話やスマートフォンに関して 心がけていることはありますか 図 2 ー 2 ー 8 携帯電話 スマートフォンの利用に関して 心がけていること 高校 2 年生 0 10 20 30 40 50 60 らない からの電話に ない 54.3 ている場所で 電 る 携帯電話 いす ない 49.9 51.9 夜 い時間に 友だちにメー らない 25.7 に るとき わない 勉強中 わない 38.1 39.6 学校で わない 54.1 友だちといるとき 携帯電話に ない 2.4 の 心がけていること ない 注 1) 複数回答 注 2) 対象は 携帯電話もスマートフォンも持っていない と回答した人を除いた 高校 2 年生 619 人 注 3) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 あなたはふだん 携帯電話やスマートフォンでインターネットを何時間くらい利用しますか 図 2 ー 2 ー 9 携帯電話 スマートフォンでのインターネット利用時間 ( 平日 学校がある日 ) 注 1) 対象は高校 2 年生 642 人 注 2) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 図 2 ー 2 ー 8 9 子どもの生活 学習実態基礎調査 (2012) 0.5 3 時間 30 くらい 0.2 3 時間くらい 3.4 2 時間 30 くらい 1.1 2 時間くらい 1 時間 30 くらい 4.2 19.9 1 時間くらい 10.0 6.8 4 時間くらい 0.3 4 時間 上 2.0 17.8 30 くらい 31.2 10.0 15 くらい と 利用しない 45 第2章

❷ 日常生活 ❷ - 6 生活時間 起床時刻 就寝時刻ともに早くなっているが 睡眠時間に大きな変化はみられない 起床時刻と就寝時刻を 2004 年と 2009 年で比較すると 起床時刻は 6 時より前 6 時ごろ+6 時 30 分ごろ が増加 ( 図 2 ー 2 ー 10) 就寝時刻は 0 時ごろ+0 時 30 分ごろ が大半を占めていることに変わりはないが 23 時ごろ+ 23 時 30 分ごろ が増え 1 時以降は減っている ( 図 2 ー 2 ー 1 1 ) つまり 起床時刻 就寝時刻ともに5 年間で早くなっている 平均して起床時刻 就寝時刻ともに早まっているが 睡眠時間に大きな変化はみられない ( 図 2 ー 2 ー 1 2 ) 1 あなたは 朝 何時に起きていますか 2 あなたは 夜 何時に寝ていますか 3 あなたの睡眠時間は何時間ですか 図 2 ー 2 ー 10 朝 起きる時刻 ( 経年比較 ) 15.6 54.2 28.3 1.4 0.5 22.9 55.7 20.2 注 1) 対象は ( ) 内はサンプル数 0.6 0.6 図 2 ー 2 ー 11 夜 寝る時刻 ( 経年比較 ) 5.9 23.0 42.0 20.6 6.8 1.0 0.6 6.3 28.0 42.4 16.1 0.9 注 1) 対象は ( ) 内はサンプル数 5.4 0.8 図 2 ー 2 ー 12 睡眠時間の推移 ( 経年比較 ) 注 1) 起床 就寝の平均時刻は 22 時より前 を 21 時 30 分 2 時よりあと を 2 時 30 分 のように置き換えて算出した 無回答 不明は除外 注 2) 対象は ( ) 内はサンプル数 図 2 ー 2 ー 10 12 第 2 回子ども生活実態基本調査 (2009) 46 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❷ - 7 夕方 (17 時 ) 夜 (20 時 ) 深夜 (23 時 ) の行動 夕方 17 時には高校生の約半数が部活動をしている 夜 20 時ではメディア利用が 2 割強であり 勉強しているのは約 16% 夕方 17 時は 高 1 2 生の 47.1% が部活動をしており 勉強しているのは 4% にとどまる 夜 20 時は 高 1 2 生の26.0% が生活 ( 食事 身のまわりのこと ) 24.1% がメディアを利用しており 勉強しているのは 15.7% のみである 深夜 23 時では 高 1 2 生は3 割弱が就寝しているが 22.1% が勉強しており 25.1% がメディアを利用している また 中学生と比較すると 日々の生活の違いも垣間みえる あなたは 毎日 夕方 17 時 夜 20 時 深夜 23 時に何をしていますか それぞれ教えてください 図 2 ー 2 ー 13 時刻別行為者率 ( 学校段階別 17 時 20 時 23 時 ) 中学 1 2 年生 方 17 時 中 1 2 生 (2 426) 高 1 2 生 (122) 0.9 2.0 夜 20 時 中 1 2 生 (2 426) 高 1 2 生 (122) 夜 23 時 中 1 2 生 (2 426) 高 1 2 生 (122) 3.9 21.9 4.2 33.8 6.7 8.3 8.6 9.6 0.4 0.7 0.5 注 1) 人とすごす時間は その他に含めて示した 注 2) 対象は中学 1 2 年生 2,426 人と 1,822 人 ( ) 内はサンプル数 放課後の生活時間調査 (2009) 3.3 1.8 0.6 12.6 10.9 47.1 3.9 7.0 11.1 0.5 20.4 1.9 3.6 36.6 4.9 23.0 8.5 0.0 0.0 26.0 10.7 15.7 24.1 14.1 0.8 0.9 2.3 2.9 2.2 0.1 / 0.0 / 0.0 1.2 0.0 61.0 11.8 8.9 11.7 4.5 26.7 15.4 2.6 22.1 25.1 7.3 0.3 0.0 / 0.0 0.2 0.5 0.3 0.7 0.3 47 第2章

❷ 日常生活 ❷ - 8 行動別の生活時間 高校生は中学生よりも通学 部活動 携帯電話の時間が増加し 睡眠 学習塾 宿題以外の勉強の時間が減少 中学生と高校生の生活時間で 大きな違いがみられる項目をみてみると 高校生のほうが長い時間を費やしているのは 通学 が 38 分の増加 部活動 が 36 分の増加 携帯電話 が 12 分の増加で続いた 高校生が費やす時間のほうが短いものは 差が大きいほうから順に 睡眠 が 43 分の減少 学習塾 が 29 分の減少 宿題以外の勉強 が 24 分の減少である ( 表 2 ー 2 ー 2) また アルバイト の時間は高校生では 高 1 生が9 分 高 2 生が15 分と 学年があがるにつれて長くなった ( 表 2 ー 2 ー 3 ) あなたは ふだんの生活のなかで 次のことに 1 日どれくらいの時間をかけていますか 表 2 ー 2 ー 2 行動別の生活時間 ( 学校段階別 24 時間あたり 平均時間 ) 中学 1 年生 高校 2 年生 行動分類 中学生 (3,592) 高校生 (1,822) 生活に必要な時間 学校にかかわる時間 放課後の時間 睡眠 睡眠 7 時間 26 分 6 時間 43 分 生活 身のまわりのこと 1 時間 03 分 1 時間 10 分食事 58 分 54 分 移動 通学 47 分 1 時間 25 分移動 ( 通学以外 ) 11 分 11 分 学校 学校 7 時間 17 分 7 時間 22 分放課後に学校ですごす 11 分 17 分 部活動 部活動 54 分 1 時間 30 分 屋外での遊び スポーツ 5 分 2 分 遊び 室内での遊び 5 分 4 分 テレビゲーム 14 分 11 分 学校の宿題 33 分 33 分 勉強 宿題以外の勉強 53 分 29 分 学習塾 40 分 11 分 習い事 習い事 スポーツクラブ 9 分 3 分習い事の練習 2 分 1 分 テレビ DVD 59 分 57 分 本 新聞 4 分 4 分 メディア マンガ 雑誌 8 分 7 分音楽 6 分 7 分 携帯電話 8 分 20 分 パソコン 10 分 11 分 人とすごす 家族と話す すごす 11 分 8 分友だちと話す すごす 6 分 10 分 家の手伝い 4 分 4 分 買い物 2 分 4 分 その他 からだを休める 20 分 19 分ペットとすごす 2 分 2 分 アルバイト 12 分 その他 6 分 6 分 無回答 不明 5 分 4 分 48 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 表 2 ー 2 ー 3 行動別の生活時間 ( 学年別 24 時間あたり 平均時間 ) 中学 1 年生 高校 2 年生 行動分類 中 1 生 (1,243) 中 2 生 (1,183) 中 3 生 (1,166) 高 1 生 (948) 高 2 生 (874) 睡眠 7 時間 45 分 7 時間 26 分 7 時間 7 分 6 時間 48 分 6 時間 38 分 身のまわりのこと 1 時間 02 分 1 時間 02 分 1 時間 04 分 1 時間 09 分 1 時間 10 分 食事 58 分 59 分 57 分 54 分 53 分 通学 50 分 47 分 44 分 1 時間 26 分 1 時間 24 分 移動 ( 通学以外 ) 10 分 11 分 13 分 9 分 13 分 学校 7 時間 25 分 7 時間 11 分 7 時間 14 分 7 時間 24 分 7 時間 20 分 放課後に学校ですごす 9 分 9 分 15 分 16 分 18 分 部活動 1 時間 16 分 1 時間 17 分 7 分 1 時間 35 分 1 時間 23 分 屋外での遊び スポーツ 3 分 5 分 6 分 2 分 2 分 室内での遊び 6 分 4 分 6 分 3 分 5 分 テレビゲーム 13 分 15 分 13 分 9 分 14 分 学校の宿題 32 分 30 分 36 分 34 分 31 分 宿題以外の勉強 36 分 39 分 1 時間 25 分 27 分 31 分 学習塾 28 分 33 分 1 時間 01 分 10 分 13 分 習い事 スポーツクラブ 11 分 12 分 5 分 4 分 3 分 習い事の練習 2 分 2 分 2 分 1 分 1 分 テレビ DVD 57 分 1 時間 04 分 58 分 58 分 55 分 本 新聞 4 分 5 分 5 分 5 分 4 分 マンガ 雑誌 7 分 9 分 8 分 6 分 7 分 音楽 3 分 6 分 7 分 6 分 8 分 携帯電話 5 分 7 分 12 分 20 分 19 分 パソコン 6 分 12 分 12 分 9 分 12 分 家族と話す すごす 11 分 10 分 11 分 8 分 9 分 友だちと話す すごす 6 分 6 分 7 分 9 分 10 分 家の手伝い 3 分 4 分 5 分 3 分 4 分 買い物 2 分 2 分 3 分 4 分 4 分 からだを休める 17 分 19 分 24 分 19 分 20 分 ペットとすごす 2 分 2 分 2 分 2 分 2 分 アルバイト 9 分 15 分 その他 5 分 7 分 7 分 5 分 6 分 無回答 不明 5 分 5 分 5 分 4 分 5 分 注 1) アルバイトは高校生のみにたずねた ( 表 2 ー 2 ー 2 3 以下同 ) 注 2) 学校にかかわる時間には 移動 ( 通学以外 ) も含めた 注 3) 遊び 勉強 習い事 メディア 人とすごす その他に分類されている行動は わずかに放課後以外の時間帯にも行われているが それらも含めて放課後の時間として示した 注 4) 睡眠時間の平均は 午前 4 時から翌日の午前 4 時までに行われた睡眠の時間から算出したものであり 連続して行われた睡眠ではない 注 5) 宿題以外の勉強は 学校ではなく家でする勉強を指す 注 6) 平均時間は 24 時間のうち該当の行動が行われた時間の平均である 該当の行動を行わなかった子どもも含めた全体を母数として算出した 小数第 1 位を四捨五入しているため 合計しても 24 時間にならない場合がある 注 7) 対象は中学 1 年生 高校 2 年生 5,414 人 ( ) 内はサンプル数 表 2 ー 2 ー 2 3 放課後の生活時間調査 (2009) 49 第2章

❷ 日常生活 ❷ - 9 放課後の遊び場 男子は女子よりも 自分の家 ですごし 女子は男子よりもファーストフード店やファミリーレストランなどですごしている 居住地域に関わらず 自分の家 がもっとも多い 大都市や中都市では ゲームセンターやカラオケ ファーストフード店やファミリーレストラン デパートなどがある繁華街 ですごす生徒が郡部の 2 倍以上である とくに ファーストフード店やファミリーレストラン は 大都市の生徒の 4 割近くを占め 自宅以外で気楽にすごす場所になっていると考えられる 性別でみると 自分の家 友だちの家 で女子より男子が ファーストフード店やファミリーレストラン で男子より女子が多い あなたは 放課後 どこで遊んでいますか 次の項目からあてはまる場所をすべて選んでください 図 2 ー 2 ー 14 放課後の遊び場 ( 地域別 性別 ) 0 10 20 30 40 50 0 10 20 30 40 50 42.2 46.0 42.7 35.9 33.1 11.4 8.3 7.5 16.0 16.0 11.6 6.5 5.8 6.2 5.8 20.2 25.0 22.5 23.3 21.9 11.1 7.5 8.9 29.8 25.6 18.9 7.6 10.2 11.0 26.2 24.9 21.8 22.7 24.5 26.0 30.7 30.0 39.3 4.9 7.8 3.8 14.8 12.9 12.7 9.5 9.1 9.5 14.1 24.3 21.2 23.9 25.4 23.5 24.0 24.3 18.7 22.7 21.6 22.8 30.6 注 1) よく遊ぶ + ときどき遊ぶ の % 注 2) 対象は ( ) 内はサンプル数 第 2 回子ども生活実態基本調査 (2009) 50 Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013

高校生の学習と日常生活Benesse 教育研究開発センター高校データブック 2013 ❷ - 10 おこづかい 6 割以上の高校 2 年生がおこづかいを 毎月同じ金額をもらっている 毎月の平均金額は 4,000 円以上 10,000 円未満 で約半数を占めている おこづかいを 毎月同じ金額をもらっている 生徒は6 割を超えている 必要なときに必要な金額を親に伝えて もらっている 生徒を含めると 9 割の生徒がおこづかいをもらっている ( 図 2 ー 2 ー 1 5 ) 1 ヶ月あたりの平均金額は 5,000 円以上 10,000 円未満 の比率がもっとも高く 25.6% 次いで 4,000 円以上 5,000 円未満 が 22.7% であり 4,000 円以上 10,000 円未満で約半数を占めている また 10,000 円以上 もらっている生徒も 5.5% いる ( 図 2 ー 2 ー 1 6 ) あなたは現在 おこづかいをもらっていますか 図 2 ー 2 ー 15 おこづかいについて 高校 2 年生 月 金額 らっている 注 1) お年玉や誕生日のお祝いを除く 注 2) 対象は高校 2 年生 642 人 注 3) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 なときに な金額 親に えて らっている 注 1) お年玉や誕生日のお祝いを除く 注 2) 対象は おこづかいはもらっていない と回答した人を除いた 高校 2 年生 578 人 注 3) 高校 2 年生の子どもがいる保護者に協力を依頼し インターネットにて調査 図 2 ー 2 ー 15 16 子どもの生活 学習実態基礎調査 (2012) おこづかい らっていない 63.4 26.6 10.0 あなたは現在 おこづかいを 1 ヶ月あたり平均するといくらくらいもらっていますか 図 2 ー 2 ー 16 おこづかいの金額 (1 ヶ月あたりの平均 ) 5 000 上 10 000 4 000 上 5 000 10 000 上 25.6 22.7 5.5 高校 2 年生 500 1.6 500 上 1 000 2.6 1 000 上 2 000 8.8 17.6 15.6 2 000 上 3 000 3 000 上 4 000 51 第2章