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1 更新日 :2011/1/16 石油企画調査部 : 野神隆之原油市場他 : 終値でも 1 バレル当たり 90 ドルを突破 (IEA OPEC 米国 DOE/EIA 他 ) 1 米国では今後経済の改善に伴いガソリン需要が増加するとの期待感が強まったこと等から ガソリン先物価格が上昇 精製利幅が一定水準を維持したことから 製油所での製造活動が活発化したこともあり 当該製品在庫が増加 量的にも平年幅の上方に位置している 他方 寒冷な気候が欧米に到来したことにより暖房油先物価格が押し上げられたことで当該製品に関する精製利幅も上昇した結果 こちらも製油所での生産が増加することになった 他方軽油需要は製油所での旺盛な生産ほど堅調ではないことが示唆され 暖房油在庫は減少したものの 軽油在庫が増加した結果 留出油全体の在庫は増加となり 水準自体も平年幅を超過する状態を維持している 原油在庫は減少傾向となっているが 米国メキシコ湾岸の製油所等での年末の課税対策の動きを反映していると見られ またそれでも水準としては平年幅上限近辺に位置している 2 米国原油在庫の大幅な減少が影響し 12 月末時点の OECD 諸国推定原油在庫量も減少しているが 平年幅を超過している状況には変化はない 他方 製品については 欧州では厳しい寒波が来襲にもかかわらず暖房油を含めた中間留分在庫は増加したものの 米国ではプロパンや 他の石油製品 の在庫が減少したことに加え 日本でも冬場に備えて灯油が出荷されたことに伴い当該製品在庫が減少したことから OECD 諸国全体としても製品在庫は減少 水準としては平年並みとなっている 年 12 月中旬から 2011 年 1 月中旬にかけての原油市場においては 12 月中旬には米国や中国等での石油及び経済関連統計類等が原油価格に上方圧力を加えた一方で 米国連邦準備制度理事会 (FRB) の同国失業者減少に対する悲観的な見通し等が原油価格の上昇を抑制した結果 原油価格は概ね 1 バレル当たり 87~89 ドル程度で推移したが 12 月下旬以降は米国での経済改善を示唆する経済指標類や株式相場の上昇 石油関連施設の停止による需給逼迫懸念の増大等から 原油価格 (WTI) は終値ベースで 1 バレル当たり 90 ドルを超過することとなった 4 市場では 引き続き米国景気回復に対する期待が根強く それが当面原油相場を支持する形となると見られる 他方 カナダでのオイルサンド改質装置の停止が米国オクラホマ州クッシングでの原油在庫の低下をもたらすことで 短期的には WTI に上方圧力を加えることも想定される 年の世界石油需給を展望すると 経済成長が堅調であったり石油が効率的に消費されなかったりする状況が継続し かつ非 OPEC や OPEC 産油国での石油等生産量が全く伸びない ということであれば 世界経済及び石油需要の下振れリスクや OPEC 産油国の減産遵守率低下の可能性が考えられることから そのような確率は必ずしも高いとは言い切れないものと思われる むしろ 金融緩和策実施等の反動による世界経済減速等を考慮すれば OECD 在庫日数は現状からはそう離れない水準で推移することも考えられる 1

2 1. 原油市場を巡るファンダメンタルズ等米国エネルギー省エネルギー情報局 (EIA) から発表された 2010 年 10 月の同国ガソリン需要の確定値は前年同月比で 1.1% 程度の増加と 9 月の 2.8% 程度の増加からは減速を示している ( 図 1 参照 ) ものの なお速報値 (0.4% の増加 ) からは上方修正されている ( 但し 9 月同様 10 月についても米国ガソリンスタンドのクレジットカードでの支払い記録をもとに推定した需要増減 (1.6% 程度の減少 ) と相反する結果となっていることから 引き続き今後 EIA 側のデータにその反動が現れる可能性があることについて注意が必要であることには変わりはない ) 他方 EIA の速報値によれば 米国の 12 月のガソリン需要は前年同月比で 2.9% 程度の増加となっている 11 月 3 日の米国金融当局による追加金融緩和策実施の発表もあり 経済に対する信頼感が改善したことにより 年末のクリスマス休暇シーズンにおける小売売り上げが堅調であった ( 後述 ) 旨伝えられていることからすると 12 月のガソリン需要はそれなりに改善を示している可能性はあるが 12 月には米国では北東部等でしばしば降雪が発生し交通に影響を与えたとも言われていることから 今後確定値が発表される際にはそのような要因が織り込まれることもありえよう ( 因みにガソリンスタンドでのクレジットカードの支払いをもとに推定した 12 月の同国ガソリン需要は前年同月比で 0.4% 程度の増加であった ) 8 % 図 1 米国ガソリン需要の伸び (2006~10 年 ) 年 11~12 月の確定値は未発表 速報値確定値修正幅 出所 : 米国エネルキ ー省のテ ータをもとに作成 また 2011 年に向けて米国での経済がさらに回復を続けることにより 最終的には雇用が改善 自動車で通勤する労働者が増加する との市場の期待に加え 米国ヴァージン諸島にある Hovensa( 米国独立系石油会社 Hess とベネズエラ国営石油会社 PDVSA の合弁企業 ) の操業する St. Croix 製油所 ( 原油精製処理能力日量 52.5 万バレル ) においてガソリン製造装置である流動接触分解装置 (FCC:Fluid Catalytic 2

3 Cracking)( 処理能力日量 15 万バレル ) が 12 月 9 日に予定外の改修作業を開始した (12 月 24 日に終了 ) が この製油所で生産される石油製品は主に米国東部に輸送され消費されることから クリスマス休暇に向けた買い物シーズンを控えて 既に 11 月末までに他の製油所のメンテナンス等による操業停止の影響で平年幅下限近くにまで低下していた米国東部におけるガソリン在庫 ( 図 2 参照 ) をさらに低下させる恐れがあるとの需給逼迫懸念が発生 またニューヨーク商業取引所 (NYMEX) でのガソリン先物契約におけるガソリンは米国東部に位置するニューヨーク港 (New York Harbor) が引き渡し地点となっていることで NYMEX でのガソリン先物価格を押し上げることとなった このため ガソリン先物価格と原油価格との差が維持された格好となった ( 図 3 参照 ) ことから 米国全体としては 製油所でのガソリン生産は比較的堅調に推移したこと ( 図 4 参照 ) により 同国のガソリン在庫はむしろ増加 この時期としては平年幅の上方に位置するようになっている ( 図 5 参照 ) 百万ハ レル 70 図 2 米国東部ガソリン在庫推移 (2003~11 年 ) 実績幅 出所 : 米国エネルギー省データをもとに作成 ト ル / ハ レル 20 図 3 米国におけるカ ソリン及び暖房油と原油の価格差 (2010~11 年 ) カ ソリン 暖房油 出所 : 米国エネルキ ー省テ ータ等をもとに作成 3

4 日量百万ハ レル 9.6 図 4 米国のガソリン生産量 (2009~11 年 ) 週間平均出所 : 米国エネルギー省データをもとに作成 百万ハ レル 240 図 5 米国ガソリン在庫推移 (2003~11 年 ) 実績幅 出所 : 米国エネルギー省データをもとに作成 留出油については 寒冷な気候が欧米 ( 暖房油の消費の中心地であり かつ NYMEX で先物契約が取引される暖房油の引渡し地点であるニューヨーク港を含む ) にしばしば到来している ( 図 6 参照 ) ことが 暖房油先物価格を押し上げており この結果当該製品と原油との価格差も拡大したこから 製油所での留出油の生産も堅調となった ( 図 7 参照 ) ただ 確かに暖房油在庫は寒波の来襲による暖房需要の増加に伴い減少した ( 図 8 参照 ) が 他方 輸送向けに利用される軽油については 8 月には確定値ベースで前年同月比 11.1% 程度の増加となっていたのが 10 月には 3.9% の増加にとどまるといった状況となった他 速報値ベースであるが 12 月については寒波が到来したにもかかわらず 留出油全体 ( 速報値の段階では需要は軽油と暖房油には区分されていない ) としては 前年同月比でほぼ同水準となるなど 軽油需要の減速を示唆する内容となっていることもあり ( 図 9 参照 ) 軽油在庫は増加している この結果暖房油在庫の減少が軽油在庫の増加で相殺され 両者を併せた留出油在庫全体は増加となっている他 平年幅を上回った状態は維持されている ( 図 10 参照 ) 4

5 15 図 6 米国 (NY) 気温 (2010~11 年 ) 年平年気温 ( 月間値 ) 日量百万ハ レル 4.8 図 7 米国の留出油生産量 (2009~11 年 ) 週間平均 出所 : 米国エネルキ ー省テ ータをもとに作成 百万ハ レル 60 図 8 米国の軽油と暖房油の在庫 (2010~11 年 ) 百万ハ レル /19 11/26 12/3 12/10 12/17 12/24 12/31 1/7 暖房油 軽油 5

6 % 図 9 米国留出油需要の伸び (2006~10 年 ) 速報値確定値修正幅 2010 年 11~12 月の確定値は未発表出所 : 米国エネルキ ー省のテ ータをもとに作成 百万ハ レル 180 図 10 米国留出油在庫の推移 (2003~11 年 ) 実績幅 出所 : 米国エネルギー省データをもとに作成 一方 その他の石油製品 に区分される石油製品の需要が大きく伸びていることが寄与し 米国の 12 月の石油製品全体の需要 ( 速報値 ) は前年同月比で 4% 弱の増加となっている ( 図 11 参照 )( 但し この その他の石油製品 の需要は 時として石油統計が速報値から確定値に移行する際に大きく修正されることがあるので 注意が必要である ) また 原油については 12 月に入り米国メキシコ湾岸地域で 2,000 万バレル強の原油在庫が減少したこと ( 当該地域の製油所による年末の課税対策に伴う在庫の削減と言われている ) が影響し 同国全体の原油在庫も減少傾向を示した ( 図 12 参照 ) が それでもなお 在庫水準自体は平年幅の上限近くに位置している また 米国メキシコ湾での原油在庫の減少に対し 同国オクラホマ州クッシング (Cushing) での在庫は増加傾向となっており 12 月末時点では 2004 年に同地域での原油在庫統計を開始して以来の最高水準に近い 3,749 万バレル ( 最高は 2010 年 5 月 14 日の週に記録した 3,795 万バレル ) に到達した ( 図 13 参照 ) これがこの地を引き渡し地点として NYMEX で先物契約が取引される WTI の価格に下方圧力を加えることとなっている また 米国アラスカ州におけるトランス アラスカ パイプライン (Trans Alaska Pipeline) の停止 ( 後述 ) から 代替原油としてロシア産の原油 ( ロシアの太平洋岸コズミノ 6

7 (Kozmino) 港から輸出される ESPO 原油 ) やオマーン原油 (ESPO 原油及びオマーン原油ともに品質がトランス アラスカ パイプラインにより輸送されるアラスカ ノース スロープ (ANS:Alaska North Slope) に類似した品質であるとされる ) の需要が高まることにより 相対的にロシア及び中東産原油の需給が引き締まり 最終的には欧州での石油需給にも影響を与える といった観測から 英領北海で生産されるブレントの価格に上方圧力が加わった結果 ブレントの価格が WTI のそれを上回る といった傾向が強くなり 2011 年 1 月 14 日には 終値ベースで両者の価格差が 7 ドルを超過する ( これは 2009 年 2 月 13 日以来のことである ) という状態になっている ( 図 14 参照 ) なお 留出油在庫が平年幅を超過する一方で 原油在庫が平年幅上限付近 ガソリン在庫が平年幅上方付近にそれぞれ位置していることから 原油とガソリンを合計した在庫 そして原油 ガソリン及び留出油を合計した在庫は ともに平年幅上限付近に位置している ( 図 15 及び 16 参照 ) % 図 11 米国石油需要の伸び (2006~10 年 ) 年 11~12 月の確定値は未発表 速報値確定値修正幅 出所 : 米国エネルキ ー省のテ ータをもとに作成 百万ハ レル 390 図 12 米国原油在庫推移 (2003~11 年 ) 実績幅 出所 : 米国エネルギー省データをもとに作成 7

8 百万ハ レル 40 図 13 クッシング地区の原油在庫 (2004~10 年 ) 出所 : 米国エネルキ ー省テ ータをもとに作成 ト ル / ハ レル 2 図 14 WTI とブレントの価格差 (WTI- ブレント 2010~11 年 ) 百万ハ レル 610 図 15 米国原油 + カ ソリン在庫推移 (2003~11 年 ) 実績幅 出所 : 米国エネルギー省データをもとに作成 8

9 百万ハ レル 800 図 16 米国原油 + カ ソリン + 留出油在庫推移 (2003~11 年 ) 実績幅 出所 : 米国エネルギー省データをもとに作成 他方 米国でのメキシコ湾岸地域を中心とする原油在庫の大幅な減少が影響し 12 月末時点の OECD 諸国における推定原油在庫も減少している ただ 例年この時期は OECD 諸国の原油在庫が減少傾向を示していることから 結果としては 平年幅を超過している状況を維持していることには変わりはない ( 図 17 参照 ) 他方 製品については 欧州では厳しい寒波が来襲したものの 暖房油を含めた中間留分の在庫はむしろ増加している ( ユーロの下落でドイツの消費者が相対的に割高となった製品の購入を手控えたと指摘する向きもある ) 一方で 米国ではプロパン ( 暖房用に利用されると言われている ) や 他の石油製品 の在庫が減少したことに加え 日本でも冬場に備えて灯油が出荷されたことに伴い在庫が減少したことで OECD 諸国全体としても製品在庫が減少 水準としては平年並みとなっている ( 図 18 参照 ) なお 原油在庫が平年幅を超過し 製品在庫が平年並みの水準となっていることから 原油と製品を合計した在庫は平年幅上限付近で推移している ( 図 19 参照 ) また 12 月末の推定 OECD 石油在庫日数は 58.4 日と 10 月末の水準 (59.3 日 ) から減少を示している 億ハ レル 10.5 図 17 OECD 原油在庫推移 (2005~10 年 ) 出所 :IEA テ ータ他より推定 9

10 億ハ レル 16 図 18 OECD 石油製品在庫推移 (2005~10 年 ) 出所 :IEA テ ータ他より推定 億ハ レル 26 図 19 OECD 石油在庫 ( 原油 + 石油製品 ) 推移 (2005~10 年 ) 出所 :IEAテ ータ他より推定 年 12 月中旬から2011 年 1 月中旬にかけての原油市場等の状況 2010 年 12 月中旬から 2011 年 1 月中旬にかけての原油市場においては 12 月中旬には OPEC 臨時総会 (12 月 11 日開催 ) での原油生産枠の据え置き決定 中国石油需要に関する統計や経済改善を示唆する米国経済指標類 そして米国原油在庫の市場の事前予想以上の減少等が原油価格に上方圧力を加えた一方で 米国連邦準備制度理事会 (FRB) の失業者減少に対する悲観的な見通しや米ドルの上昇が下方圧力を加えた結果 原油価格は 1 バレル当たり概ね 87~89 ドル程度で推移したが 12 月下旬以降は米国での経済改善を示唆する経済指標類や株式相場の上昇 米国等での石油関連施設停止による石油需給逼迫懸念の増大等に市場の注目が集まった結果 原油価格 (WTI) は終値ベースで 1 バレル当たり 90 ドルを超過することとなった ( 図 20 参照 ) 10

11 ト ル / ハ レル 図 20 原油価格の推移 (2003~11 年 ) WTI Brent Dubai 12 月 11 日に開催された OPEC 臨時総会で原油生産枠の据え置きが決定されたことにより 原油価格が 1 バレル当たり 90 ドルに迫まっているにもかかわらず OPEC 産油国側から増産等に対する明確な意図が見られない旨市場が確認する格好となったことに加え 同じく 12 月 11 日に中国国家統計局から発表された 11 月の同国消費者物価指数が前年同月比で 5.1% の上昇と 10 月の 4.4% から加速し 市場の事前予想であった 4.7% も上回ったことから 12 月 11~12 日に同国金融当局から金利引き上げの発表がなされるとの観測が市場で強まったが 実際には当該期間中そのような発表がなされなかったことで 金利引き上げに伴う中国の経済減速と石油需要鈍化に対する市場の懸念が後退したこと また 12 月 13 日に中国の調査機関である北京美蘭徳信息公司 (CMMR:China Mainland Marketing Research) が 11 月の中国の原油精製処理量が日量 896 万バレルと過去最高を記録した旨発表したこと さらには 12 月 13 日に格付け会社ムーディーズ インベスターズ サービスが 米国で実施される予定の減税や失業保険給付措置延長は 同国の財政面からはマイナスであることから 今後 2 年間 トリプル A の格付けを引き下げる可能性を高める旨の見解を示した他 中国で金利引き上げ措置の実施が見送られたことから投資家のリスク許容度が拡大したことで 米ドルが下落したことにより 12 月 13 日には 原油価格は前週末終値比で 1 バレル当たり 0.82 ドル上昇し 同日の終値は ドルとなった 12 月 14 日には この日開催された FRB による連邦公開市場委員会 (FOMC) で 景気回復速度は失業を減少させるには不十分であるとの認識が示されたことから 原油価格は前日終値比で 1 バレル当たり 0.33 ドル下落し ドルとなったものの 翌 15 日には この日 EIA から発表された同国石油統計 (12 月 10 日の週分 ) で 原油在庫が市場の事前予想 (250 ~300 万バレル程度の減少 ) を上回る 985 万バレルの減少となっている旨判明したこと また同じくこの日ニューヨーク連邦準備銀行から発表された 12 月のニューヨーク州 11

12 製造業景況指数 ( ゼロが景気拡大と縮小の分岐点 ) がプラス と 11 月のマイナス から改善し 市場の事前予想 ( プラス 5.0) をも上回ったこと さらには同日 FRB から発表された 11 月の同国鉱工業生産が 10 月比で 0.4% 増加 2010 年 7 月以来の大幅な上昇となり 市場の事前予想 (0.3% 増加 ) を上回ったことで 原油価格は反発 1 バレル当たり ドルと前日終値比で 0.34 ドル上昇し 前日の下落を帳消しした ただ 12 月 16 日には この日米国商務省から発表された 11 月の同国新規住宅着工件数が 55.5 万件と 10 月比で 3.9% の増加となり市場の事前予想 (55.0 万件 ) を上回った他 同日米国労働省から発表された同国新規失業保険申請件数 (12 月 11 日の週分 ) が 42.0 万件と前週比で 0.3 万件減少し 市場の事前予想 (42.0~42.5 万件 ) と一致したか上回ったことに加え 同じく同日フィラデルフィア連邦準備銀行から発表された 12 月のフィラデルフィア地区製造業景況指数 ( ゼロが景気拡大と縮小の分岐点 ) がプラス 24.3 と 11 月のプラス 22.5 から上昇し 市場の事前予想 ( プラス 15.0) を上回った等 同国の経済状況改善を示唆する経済指標類の発表が相次いだが かえってこれらにより米ドルが一時上昇したことが原油市場に下方圧力を加える結果となり 価格は前日終値比で 1 バレル当たり 0.92 ドル下落 この日の終値は ドルとなった 12 月 17 日には この日独公的研究機関 Ifo 経済研究所から発表された 12 月の独企業景況感指数 (2000 年 =100) が と 11 月の 109.3( 改定値 ) から上昇し 1991 年以来の最高水準に到達した他 市場の事前予想 (109.0~109.1) を上回ったことに加え 同じく同日米民間調査機関コンファレンス ボード (Conference Board) から発表された 11 月の景気先行指標総合指数 (LEI:Leading Economic Indicators) が 10 月比で 1.1% の上昇と 2010 年 3 月以来の高い伸びを示した他 5 ヶ月連続で上昇となった旨判明したことで この日の原油価格の終値は 1 バレル当たり ドルと前日終値比で 0.32 ドル上昇した 12 月 20 日には 12 月 22 日に発表される予定の米国の 2010 年 7~9 月期の経済成長率 ( 改定値 ) が年率 2.8% と 11 月 23 日に発表された速報値 (2.5%) から上方修正されているとの市場の観測が増大したことに加え 米国の年末の休日旅行シーズンを控え米領ヴァージン諸島における Hovensaの St. Croix 製油所での流動接触分解装置 (FCC) の改修作業が継続していたことから ガソリン需給に関する懸念が市場で増大したことにより当該製品先物価格が上昇した ( 米国ガソリン先物価格はこの日前日終値比で 2.6% の上昇となった ) 影響が原油市場に波及したこと 12 月 20 日に Chevron がナイジェリアのデルタ州で原油パイプラインが 12 月 17 日に攻撃され ( 武装勢力 ニジェール デルタ解放隊 (Niger Delta Liberation Force(NDLF)) が 12 月 18 日にデルタ州の 3 ヶ所の輸送基地を攻撃した旨犯行声明している ) 当該パイプライン 12

13 で輸送する原油の生産を停止した旨発表した ( このパイプラインは Dibi-Abiteye パイプラインと言われるもので同国の原油輸出港である Escravos(2010 年 12 月の輸出量は日量 12 万バレル程度 ( 暫定値 ) と伝えられる ) へ原油を輸送しているが この攻撃による損傷でどの程度輸出が影響を受けたかについては明らかにされていない なお Chevron は 1 月 13 日に当該パイプラインの修理が完了し平常通り原油が輸送されている旨発表している ) ことにより この日 (12 月 20 日 ) の原油価格は 12 月 17 日の終値からさらに 1 バレル当たり 0.79 ドル上昇し この日の終値は ドルとなった ( なお 2011 年 1 月渡し契約はこの日を以て取引期限を迎えたが 2 月渡し契約終値は 1 バレル当たり ドルと前週末終値比で 0.62 ドル上昇している ) また 12 月 20 日夕方に米文書ソフトウェア大手アドビ システムズから発表された 2011 年第一四半期 (2010 年 12 月 ~2011 年 2 月 ) の業績見通しが市場の事前予想を上回った他 12 月 21 日に加大手金融機関トロント ドミニオン銀行が自動車金融会社クライスラー フィナンシャルを 63 億ドルで買収することで米投資会社と合意した旨発表したことから 米国株式相場が上昇 S&P500 指数は 2008 年 9 月 12 日 ( 米大手金融機関リーマン ブラザーズ破綻直前 ) の水準を上回った他 12 月 21 日には この日国際ショッピング評議会 (ICSC:International Council of Shopping Centers) から発表された米国既存小売店売上高 (12 月 18 日の週分 ) が前年同期比で 4.2% 増加を示している旨明らかになり 同国経済に関する楽観的な見方が増大したこと 12 月 22 日には この日 EIA から発表された同国石油統計 (12 月 17 日の週分 ) で原油在庫が市場の事前予想 (230~340 万バレル程度の減少 ) を上回る 533 万バレルの減少となっている旨判明したこと 12 月 23 日には 同日米国商務省から発表された 11 月の同国製造業耐久財受注 ( 輸送用機器除く ) が前月比 2.4% 増加と市場の事前予想 (1.6~1.8% 増加 ) を上回った他 同じくこの日発表された 12 月のミシガン大学消費者信頼感指数 (1966 年 =100)( 確定値 ) が 74.5 と 11 月の 71.6 から上昇し 2010 年 6 月以来の高水準に到達したことで 原油価格は 12 月 21~23 日の 3 日併せ 合計で 1 バレル当たり 2.70 ドル上昇 12 月 21 日夕方の時間外取引において 90 ドルを突破する場面が見られた他 22 日には終値が ドルと 2008 年 10 月 7 日以来の 90 ドルを上回る水準で通常取引を終了することとなった また 12 月 23 日には 1 バレル当たり ドルの終値となっている ( なお 12 月 24 日はクリスマスに伴う休日のため NYMEX での通常取引は行われなかった ) 他方 12 月 24 日には Hovensa の St.Croix 製油所における FCC が操業を再開し 米国東部におけるガソリン需給逼迫懸念が後退したことに加え 12 月 25 日には中国人民銀行が金融機関の貸し出しと預金の基準金利 ( 期間はどちらも 1 年間 ) の 0.25% 13

14 の引き上げを決定 (12 月 26 日から実施 ) したことで 同国の経済減速と石油需要鈍化懸念が市場で増大したことから 12 月 27 日の原油価格は前日終値比で 1 バレル当たり 0.51 ドル下落し ドルとなったものの 12 月 27 日夕方に米調査会社マスターカード アドバイザーズが 2010 年 11 月 5 日 ~12 月 24 日の米国の休暇シーズン中の小売売上高が前年同期比で 5.5% の増加を示し 2009 年同時期の 4.1% を上回っていた旨発表した他 12 月 30 日に EIA から発表される予定の同国石油統計で原油在庫が減少しているとの観測が市場で発生したことから 12 月 28 日には原油価格が反発 この日の終値は 1 バレル当たり ドルと前日の終値の水準近くまで価格が回復することとなった ただ 12 月 29 日には 米国の原油在庫が 1 月に入ると増加するとの観測が市場で増大したこと 12 月 30 日には この日英金融機関 HSBC から発表された 12 月の中国購買担当者指数 (PMI:Purchasing Managers' Index 50 が景況感拡大と縮小の分岐点 ) が 54.4 と 11 月の 55.3 から低下し 2010 年 9 月以来の低水準となったことで 同国経済に対する懸念が市場で発生したことに加え 同じく同日 EIA から発表された同国石油統計 (12 月 24 日の週分 ) で 原油在庫が 126 万バレルの減少と市場の事前予想 (260~320 万バレル程度の減少 ) ほどには減少していなかった旨判明したことから 原油価格は 12 月 29~30 日の 2 日間併せ終値ベースで 1 バレル当たり 1.65 ドル下落し 12 月 30 日の終値は ドルと 90 ドルを割り込んだ しかしながら 翌 31 日には 2011 年に世界経済が回復するとの観測から投資家のリスク許容度が拡大 米ドルが下落したことから この日の原油価格は前日終値比で 1 バレル当たり 1.54 ドル上昇し ドルで通常取引を終了している また 1 月 3 日には この日米国供給管理協会 (ISM) から発表された 12 月の米国製造業景況感指数 (50 が景気拡大と縮小の分岐点 ) が 57.0 と 11 月の 56.6 から上昇し 2010 年 5 月以来の高水準に到達していることが判明した他 同日米国商務省から発表された 11 月の同国の建設支出が前月比で 0.4% の増加となり市場の事前予想 (0.2% の増加 ) を上回っていたこと 1 月 3 日に英金融情報サービス会社マークイット (Markit) から発表された 12 月のユーロ圏製造業購買担当者景況感指数 (50 が景況感拡大と縮小の分岐点 ) が 57.1 と 12 月 16 日から発表された速報値 56.8 から上方修正されたことで 原油価格は続伸 この日の終値は前週末終値比で 1 バレル当たり 0.17 ドル上昇の ドルとなった ただ 1 月 4 日には 年末年始の上昇局面に対する利益確定の動きが市場で発生したことに加え 1 月 4 日に米国商務省から発表された 11 月の同国製造業受注額が市場の事前予想 ( 前月比 0.1% 減少 ) に反し 0.7% 増加している旨判明したにより米ドルが上昇したことから 原油価格は反落 この日の終値は 1 バレル当たり ドルと前日終値から 2.17 ドル下落した 1 月 5 日には こ 14

15 の日米企業向け給与計算サービス会社オートマチック データ プロセッシング (ADP) 子会社等から発表された 12 月の米国民間部門雇用者数が前月比で 29.7 万人増加し 2001 年の統計開始以来の大幅な伸びとなり市場の事前予想 (10 万人 ) を上回っていることが判明したことに加え 同じくこの日 ISM から発表された 12 月の米国非製造業景況感指数 (50 が景気拡大と縮小の分岐点 ) が 57.1 と 11 月の 55.0 から上昇し 2006 年 5 月以来の高水準となった他市場の事前予想 (55.6~55.7) を上回ったこと さらに同日 EIA から発表された同国石油統計 (12 月 31 日の週分 ) で 原油在庫が市場の事前予想 (125~200 万バレル程度の減少 ) を上回る 416 万バレルの減少を示していたことで 原油価格は前日終値比で 1 バレル当たり 0.92 ドル上昇 この日の終値は ドルと終値ベースで 90 ドルを回復したものの 翌 6 日には この日明らかになった米小売企業の 2010 年 12 月の同国既存店売上高について一部企業のそれが市場予想を下回っていた旨判明したことから米国株式相場が下落したことに加え 1 月 7 日に発表される予定の米国雇用統計で同国雇用者が相当数増加していることを示しているとの期待が市場で増大したことにより米ドルが上昇したこと そして 1 月 7 日には ベルギー及びアイルランドの国債保証コストが過去最高となったことに加え ポルトガルやイタリアの当該コストも上昇するなど 欧州一部諸国の債務に対する懸念が市場で増大したことから米ドルが上昇したこと また 1 月 7 日に米国労働省から発表された 12 月の同国雇用統計で非農業部門雇用者数が 10.3 万人の増加と市場の事前予想 (15.0~ 17.5 万人増加 ) を下回ったことに加え 1 月 7 日に米国マサチューセッツ州最高裁判所が銀行による 2 件の住宅差し押さえを無効とする判決を下したことにより銀行株式が売られたこともあり米国株式相場が下落したことから 原油価格は 1 月 6~7 日両日終値ベースで 1 バレル当たり 2.27 ドル下落 1 月 7 日の終値は88.03ドルとなった他 1 月 6~7 日の両日とも一時 88 ドルを割り込む場面も見られた しかしながら 1 月 8 日朝に米国アラスカ州のトランス アラスカ パイプランで小規模の原油漏出事故が発生し ( 現地時間午前 8 時 50 分に従業員が漏出を発見したとされる ) 操業を停止した ( 事故前には日量 63 万バレルの原油を輸送していたと伝えられる ) ことに伴い 当該パイプラインに原油を供給するアラスカの油田での原油生産量が 95% 削減されたが 1 月 10 日時点でも復旧の目途が立たないことで 米国での石油需給逼迫懸念が市場で発生したこと また 1 月 11 日には この日朝ノルウェーの Snorre 油田 ( 原油生産量日量 11.6 万バレル ) と Vigdis 油田 ( 同 4.1 万バレル )( 双方とも操業者は Statoil) が Snorre A プラットフォームにおけるガス漏出により生産を停止した ( 発生したのは現地時間午前 3 時 38 分 生産停止は午前 4 時前とされるが 20 時間弱の停止の後当該油田は生産を再開したと伝えられる ) 旨の情報が流れたことに加 15

16 え 米国アラスカ州のトランス アラスカ パイプラインについて依然復旧目途が立たなかったこと ( なお当該パイプラインはその後現地時間 11 日午後 7 時に施設の凍結防止のため暫定的に日量 40 万バレルの輸送を再開したが 迂回パイプラインの設置工事を行うため1 月 14 日夜より 36 時間程度の予定で再度操業を停止するとされる ) さらに 1 月 11 日に BP の米国メキシコ湾原油流出事故を調査する大統領委員会の最終報告書が発表され 米国政府及び石油産業に対し同種の事故の再発を防ぐために緊急対策が必要である旨呼びかけられていたことで 将来における石油供給に関する懸念が市場で発生したこと 1 月 12 日には この日 EIA から発表された同国石油統計 (1 月 7 日の週分 ) で原油在庫が 215 万バレルの減少と市場の事前予想 (30~140 万バレル程度の減少 ) を上回って減少している旨判明したこと 1 月 12 日に実施されたポルトガル国債入札が順調であったことに加え 前日 (1 月 11 日 ) 夕方に米大手銀行 JP モルガンのダイモン最高経営責任者 (CEO) が米 CNBC テレビ番組において 2011 年第二四半期にも配当を引き上げる可能性がある旨言及した他 1 月 12 日には米ウェルズ ファーゴ証券のアナリストが米大手銀行株式に対する投資判断を引き上げた旨報道されたことで 1 月 12 日においては金融機関株式価格が押し上げられたこともあり米国株式相場が上昇したことから 原油価格は 1 月 10~12 日は終値ベースでいずれの日も上昇 1 月 12 日の終値は 1 バレル当たり ドルと 価格はこの 3 日間で 3.83 ドル上昇した 1 月 13 日には この日米国労働省から発表された同国新規失業保険申請件数 (1 月 8 日の週分 ) が 前週から 3.5 万件増加し 44.5 万件となった他市場の事前予想 (40.5~41.0 万件 ) を上回ったことから この日の原油価格は前日終値比で 1 バレル当たり 0.46 ドル下落し終値は ドルとなったが 1 月 14 日には この日 FRB から発表された 12 月の同国鉱工業生産指数が前月比 0.8% 上昇と 2010 年 7 月以来の高い伸びとなった他 市場の事前予想 (0.5% 上昇 ) を上回ったことで 原油価格のこの日の終値は 1 バレル当たり ドルと 0.14 ドルではあるが 前日終値からは上昇している 3. 今後の見通し等市場では 引き続き米国金融当局により実施される追加緩和を通じた景気回復に対する期待が根強く それが当面原油相場を支持する格好となるものと考えられる 米国では一連の経済指標類の発表に加えて 1 月 10 日夕方にアルコアにより 2010 年第四四半期等の業績報告シーズンが開始されたが 2010 年第四四半期は ちょうど米国金融当局による追加金融緩和の実施に対する市場の観測が強まり 実際 11 月 3 日の FOMC では 2011 年 6 月末までに FRB が 6,000 億ドルの国債の購入を行う旨 16

17 決定されたことから 市場関係者等の同国経済に対する信頼感が改善 株式相場が上昇基調となった他 経済指標類も経済が改善を示すものが目に付くようになった このようなことから 当該期間の業績については それなりに良好なものが発表されることが予想され その結果 市場関係者の景気回復に対する楽観的な見方がなお一層強まることで株式相場が上昇 さらには 景気回復に伴い石油需要が増加するとともに需給が引き締まり原油価格が上昇するとの見方が増大し 実際に価格を押し上げてしまいやすくなることが想定される これまでリスクと考えられていた欧州の一部諸国の債務問題と中国の金利引き上げ等の金融引き締め政策による同国経済減速及び石油需要鈍化については 要因としては依然存在しており また 例えば欧州では 12 月 15 日に米格付け機関ムーディーズ インベスターズ サービスがスペインの国債格付けを引き下げる方向で見直す旨発表した他 12 月 17 日には同じくムーディーズがアイルランドの国債の格付けを 5 段階 12 月 23 日には英格付け会社フィッチ レーティングスがポルトガルとハンガリーの長期信用格付けを 1 段階 それぞれ引き下げている また 1 月 14 日には 同じくフィッチがギリシャの長期信用格付けを 1 段階引き下げ 投資不適格級 とするなど 当該問題が改善する兆候を示すということにはなっていないように見受けられる 中国金融当局は 12 月 10 日に銀行預金準備率を 0.5% 引き上げる旨決定したことに加え 12 月 25 日に金利を 0.25% 引き上げ また 1 月 14 日には再度預金準備率を 0.5% 引き上げる旨決定している しかしながら 1 月 12 日に実施されたポルトガルの国債入札に加え 1 月 13 日に実施されたスペイン及びイタリアの国債入札も順調に実施されたことで 欧州一部諸国の債務問題に対する懸念が緩和したことに加え 市場心理における米国景気回復期待の占める割合が増大した結果 相対的に欧州一部諸国の債務懸念と中国の金融引き締め政策による同国の石油需要鈍化懸念といった要素の市場心理に占める割合が低下しており この結果 原油相場の欧州及び中国要因に対する感度が鈍化する状況になっている 例えば 前述の欧州各国の格下げの発表については 原油価格に明確に織り込まれているようには見受けらない また 12 月に実施された中国の金利引き上げについても 翌取引日であった 12 月 27 日の原油価格を 1 バレル当たり 0.51 ドル引き上げたにとどまっており これは 10 月 19 日に行われた同国の 0.25% の金利引き上げで この日原油価格が 3.59 ドル下落したこととは対象的である このようなことから 当面これらのリスクについては 市場を驚かすような余程劇的な出来事が発生しない限りは 原油相場への影響は限定的になるものと思われる 他方 欧州で債務問題を抱える一部諸国の国債の成功裏での発行に加え 1 月 13 日にはトリシェ欧州中央銀行 (ECB) 総裁がインフレ対策の重要性について言及 場合に 17

18 よっては金利の引き上げも辞さない旨示唆したことで 今後ユーロが上昇する反面ドルが下落する展開となる可能性もあり これも原油相場上昇にとっては追い風となりうる もっとも経済改善を示唆する経済指標類の発表等がかえって米ドルの上昇を誘発することで 原油相場の上昇を抑制したり 下方圧力を加えたりする場面が発生することも考えられるなど 米ドルの変動は今後も原油市場においては撹乱要因として機能する恐れがあることには留意する必要があろう ( 但し 市場の基本的な認識は米国 ( やがて世界 ) の経済が回復し石油需要が増加する といったものであるので 当面米ドル変動の原油相場に対する影響は一時的で 例えば持続的に原油価格を下落させるものではないものと見られる ) 他方 米国等の石油生産 輸送関連施設の大部分は復旧 もしくは部分復旧しているが 石油生産関連施設等の信頼性に対するイメージの低下を市場が引きずることに加え 市場の基本的な関心は 将来の米国等の景気回復持続に伴う世界石油需給の引き締まりといったことであるので 石油施設での生産活動等の回復といった要因が原油相場を継続的に押し下げるということにはならないのではないかと思われる また これに類似する要素として 中国での軽油特需に関する問題 ( 同国の第 11 次 5 カ年計画に定められているエネルギー効率化の政策目標 (2010 年末までに 2005 年比で単位 GDP 当たりエネルギー消費量の 20% 低減 ) のため 地方政府が工場等に対して強制的に電力供給を停止したことにより 工場等が自家発電装置稼動のために積極的な軽油購入を行った結果 自動車向けの軽油が不足 ガソリンスタンドでは売り切れ といった事態となるなど混乱が発生 製油所では軽油生産のために稼動を引き上げるとともに 軽油輸入を増加させたことで 2010 年 11~12 月は原油や石油製品の純輸入量が相当程度増加したと伝えられる ) は 同国での政策目標上の期限 (2010 年末 ) を過ぎたことから 今後緩和していくものと見られるが これについても市場の関心が違うところに向かいつつあることから 原油相場の明確な押し下げ要因とはなりにくいものと考えられる むしろ 石油需給上注意しなければならないのは クッシングの在庫状況であろう 1 月 6 日 ( 午後 3 時 30 分頃と伝えられる ) に加石油会社 Canadian Natural Resources の操業するカナダ アルバータ州北東部でのホライズン (Horizon) オイルサンド改質装置 ( 能力は日量 11 万バレルであるが 2010 年 1~9 月の合成原油生産量は日量 9 万バレル程度であった ) で火災が発生し 1 月 12 日に同社は 1 月分の合成原油出荷に対して不可抗力条項の適用を宣言している ここで生産された合成原油はパイプラインで最終的にはクッシングへと輸送されてくる場合もあることから 今後この分の合成原油がクッシングに到着しなくなることで 同地点での原油在庫が減少し始めることも 18

19 予想される このような事情から ごく短期的には WTI に対して ブレント価格との差を縮小すべく 上方圧力が加わる可能性が考えられる ただ もう少し先を見ると 第二四半期に近づくにつれ 米国中西部等での製油所が春場のメンテナンスを開始する そうなると製油所で受け入れられなくなった原油がクッシングへと流入してくることから そう遠くない時期にクッシングの原油在庫は増加に転ずる可能性があることに加え 現在加パイプライン会社である TransCanada がネブラスカ州スティール シティ (Steele City) からクッシングまでパイプラインを敷設する作業を実施中である ( 図 21 参照 ) これは Keystone パイプラインプロジェクト ( 第二期 ) と呼ばれる 当該プロジェクト ( 第一期 ) は カナダのアルバータ州ハーディスティ (Hardisty) と米国イリノイ州パトカ (Patoka) を結ぶパイプラインの建設であるが 既に 2010 年 6 月 30 日に完成し操業を開始している ( 輸送能力は日量 43.5 万バレルである ) Keystone パイプライン ( 第二期 ) は 2011 年第一四半期 (2 月になると見る向きもある ) に完成する予定であり そうなるとカナダからさらなる原油がクッシングを目指して流入する ( 最大日量 15.6 万バレル程度との指摘もある ) ようになることから 原油流出用のパイプライン能力が限定されるクッシングではなおさら原油在庫が増加しやすくなり この結果 WTI のブレントに対する割安感が強まりやすい といったことになるものと思われる 図 21 Keystone パイプラインプロジェクト 出所 :TransCanada 資料他より作成 19

20 他方 春場のメンテナンスに伴う原油不需要期が接近することから 例年であればこれからの時期は市場の強気心理も緩和しやすくなるが 2010~11 年の冬においては 欧米等においてこれまでしばしば厳しい寒波が訪れていることから 暖房油需給の逼迫の可能性につき市場が神経質になるような状況は今しばらく続くものと予想され その意味では当面原油相場に下方圧力が加わりにくいものと考えられる また 天気予報も 時として大幅に改定され 平年を超過する穏やかな気温予報が一転して厳しい寒波の到来と気温の低下の予報に変更される場合もあるので このような気象予報及び実際の気温状況等については今しばらく注意する必要があろう 年の世界石油需給について考察するこれまでの試算で 2011 年第三四半期までは OECD 諸国の石油在庫日数は概ね現状に近い水準で推移する可能性がある旨明らかにしてきた 今般 2011 年 1 月 11 日に EIA が 短期エネルギー展望 (STEO: Short-Term Energy Outlook) において 2012 年の世界石油需給展望を発表したことから 2010 年 11 月 4 日に石油輸出国機構 (OPEC) から発表された 世界石油展望 (World Oil Outlook) 及び 12 月 10 日に国際エネルギー機関 (IEA) から発表されたオイル マーケット レポート (Oil Market Report) での展望と併せ 2012 年の世界石油需給につき考察することとしたい まず 世界経済成長率 ( 年率 ) であるが IEA が 4.5% 弱の成長と見込んでいるのに対し EIA と OPEC はいずれも 3.7% である 但し IEA と EIA は 2012 年は 2011 年よりも経済成長が加速する と認識しているのに対し OPEC は 2011 年と 2012 年の経済成長率は同程度としている ( 図 22 参照 ) 他方 2012 年の世界石油需要の伸び ( 対前年比 ) は OPEC で日量 100 万バレル IEA が日量 130 万バレル EIA が日量 160 万バレルとなっている ( 図 23 参照 ) など EIA の展望は他の 2 者よりも堅調な需要増加を見込んでおり 世界石油需要の対 GDP 弾性値も 2010 年から 2012 年にかけて 0.5 のまま殆ど改善しないことを示唆している (IEA 及び OPEC の 2011~12 年のそれは 概ね 0.30~0.35 程度であり IEA は 2010 年の 0.6 程度から弾性値が半減することを示している )( 図 24 参照 ) また IEA も EIA も非 OECD 諸国の石油需要が日量 150 万バレル強増加する という見解では一致しているが OECD 諸国については IEA が日量 25 万バレル減少するのに対し EIA は 日量 10 万バレル弱増加するとの認識となっており この点が両者の世界石油需要の増加量の違いになって現れている 20

21 年率 % 5 図 22 各機関の世界経済成長に対する認識 IEA EIA OPEC 出所 : 各機関資料をもとに作成 日量百万ハ レル 1.8 図 23 各機関の世界石油需要増加量に対する認識 IEA EIA OPEC 出所 : 各機関資料をもとに作成 0.7 図 24 各機関の世界石油需要の対 GDP 弾力性に対する認識 IEA EIA OPEC 出所 : 各機関資料をもとに作成 他方非 OPEC 産油国の石油等供給量については そもそも 2010 年時点で IEA EIA 及び OPEC の間には量的な開きがあった ( いずれも原油 原油に準ずる液体 バイオ燃料等を含むとされる )( 図 25 参照 ) が 2012 年にかけて EIA は他の 2 者に対し 21

22 て非 OPEC 産油国の石油等生産量増加の低迷が顕著に示される結果となっている IEA や OPEC が 2011 年及び 2012 年にかけ非 OPEC 産油国石油等供給量が年間日量 40~60 万バレル程度増加すると考えているのに対し EIA は 2011 年に日量 20 万バレル程度増加した後 2012 年は殆ど増加しないと考えている ( 図 26 参照 ) これは EIA が欧州石油供給量の減退幅を相当程度見込んでいることに加え ロシアを含む旧ソ連諸国の供給量も 2010 年から 2012 年にかけて減少すると認識していることが影響している (IEA 及び OPEC は 2010 年から 2012 年にかけて旧ソ連諸国の供給量は日量 30 万バレル程度増加すると考えている ) 逆に OPEC 産油国の NGL 等供給量については 多少ばらつきがあるが 2011 年から 2012 年にかけて概ね日量 30~50 万バレルの増加 (2010 年から 2012 年にかけては日量 90~120 万バレルの増加 ) となっている 日量百万ハ レル 56 図 25 各機関の非 OPEC 産油国石油等供給量に対する認識 IEA EIA OPEC 出所 : 各機関資料をもとに作成 日量百万ハ レル 0.8 図 26 各機関の非 OPEC 産油国石油等供給増加量に対する認識 IEA EIA OPEC 出所 : 各機関資料をもとに作成 このようなデータをもとに今後 OPEC 産油国が 2010 年 12 月時点の原油生産量を 22

23 今後も維持したと仮定した場合に 2012 年 9 月にかけ OECD 諸国石油在庫日数がどのようになるか試算してみた また 別のシナリオも用意した このシナリオは 2012 年の経済成長率を年率 3.5%(EIA や OPEC を若干下回るが 概ね過去の世界経済成長率の平均に近い水準 ) 世界石油需要の対 GDP 弾性値を 0.35(IEA や OPEC を若干超過する水準 ) 非 OPEC 産油国の石油等供給量や OPEC 産油国の NGL 等供給量は IEA に準ずる というものである なお それぞれの試算は 2012 年について行っており 2011 年の世界石油需給シナリオについては IEA のデータを利用したものとなっている ただ IEA の前提とする 2011 年の経済成長率は 4.2% 程度と 2010 年 (4.7%) から若干の低下にとどまっているものの もともと現在の経済に対する信頼感改善は 各国の積極的な金融緩和等の刺激策に伴うものであり ある種の需要の前倒しの類となっている部分があることから 早晩金融緩和等に対する効果が薄れてきたり インフレの兆候が現れたりすることで金融引き締めを実施する必要に迫られることにより 経済成長が鈍化して来る恐れがあること 昨今の石油価格上昇 ( 例えば全米ガソリン平均小売価格は 12 月には 1 ガロン当たり 3 ドルを超過する状態となっているが この水準になると米国消費者のガソリン消費行動に変化が出始める と見る向きもある ( 図 27 参照 )) により ガソリン等の石油需要に負の影響を与え始める可能性もあることから IEA の想定する 2011 年の世界石油需要も下方修正される場合がありうることに留意する必要があろう セント / カ ロン 450 図 27 米国石油製品小売価格の推移 (2007~11 年 ) 出所 : 米国エネルキ ー省テ ータをもとに作成 結果としては 世界石油需要の伸びを低く考えている OPEC については OECD 在庫日数が上昇する一方で 非 OPEC 産油国による石油等生産量の伸びを低く見込んでいる EIA においては当該在庫日数が 51 日程度と平年といわれる幅 (50~55 日程度 ) の下方にまで低下することになる ( 図 28 参照 ) 他方 IEA や別途用意したシナリ 23

24 オでは 2012 年になっても現状の水準からそう離れず また平年幅の上限も超過する ということになる 従って 世界石油需給が逼迫に向かうのは 今後経済成長が持続するか もしくは石油消費効率が全く改善せず かつ非 OPEC や OPEC 産油国の石油等生産量も増加しない といった石油需給引き締まり条件が複数現実化するといった前提を満たした場合 ということになる ただ 金融緩和策の反動等により世界経済や石油需要が下振れするリスクを内包していることに加え OPEC 産油国の原油生産枠遵守率は特に現在のような 1 バレル当たり 90 ドルを超過するような原油価格の環境下では低下しやすいこと等を考慮すると EIA の示唆するようなシナリオが実現する可能性は必ずしも高いとは言い切れないのではないか と考えられる 日 68 図 28 OECD 諸国石油在庫日数 1 シナリオ (2008~12 年 ) 実績 (~2010 年 12 月 ) 及び IEA テ ータに基づくシナリオ IEA EIA OPEC 経済成長率 3.5% シナリオ 出所 : 各種機関資料をもとに試算 24

原稿メモ

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