カナグル 錠 100mg 製造販売承認申請書添付資料 第 2 部 ( モジュール 2) 2.4 非臨床試験の概括評価 田辺三菱製薬株式会社 1

Size: px
Start display at page:

Download "カナグル 錠 100mg 製造販売承認申請書添付資料 第 2 部 ( モジュール 2) 2.4 非臨床試験の概括評価 田辺三菱製薬株式会社 1"

Transcription

1 カナグル 錠 100mg 製造販売承認申請書添付資料 第 2 部 ( モジュール 2) 田辺三菱製薬株式会社 1

2 目次 略語 略号一覧 非臨床試験計画概略 薬理試験 薬物動態試験 毒性試験 薬理試験 効力を裏付ける試験 副次的薬理試験 安全性薬理試験 薬物動態試験 吸収 分布 代謝 排泄 薬物動態学的薬物相互作用 毒性試験 単回投与毒性試験 反復投与毒性試験 遺伝毒性試験 がん原性試験 生殖発生毒性試験 その他の試験 総括及び結論 薬理試験 薬物動態試験 毒性試験 参考文献一覧

3 略語 略号一覧 略語 略号 略していない表現 ( 英語 ) 略していない表現 ( 日本語 ) ALT alanine aminotransferase アラニンアミノトランスフェラーゼ APD 60 action potential duration at 60% of 60% 再分極時活動電位持続時間 repolarization AST aspartate aminotransferase アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ AUC area under the plasma (tissue) 血漿 ( 組織 ) 中濃度 - 時間曲線下面積 concentration-time curve BA bioavailability バイオアベイラビリティ BCRP breast cancer resistance protein 乳がん耐性たん白質 C max maximum plasma concentration 最高血漿中濃度 CYP cytochrome P450 チトクローム P450 GLP Good Laboratory Practice 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準 GLUT facilitative glucose transporter 促通拡散型糖輸送担体 HEK293 細胞 human embryonic kidney cell 293 ヒト胎児腎由来細胞 293 herg human ether a-go-go related gene ヒト急速活性型遅延整流カリウムチャネル遺伝子 HSA human serum albumin ヒト血清アルブミン 5-HT 5-hydroxytryptamine セロトニン IC 50 half maximal(50%) inhibitory 50% 阻害濃度 concentration ICH International Conference on 日米 EU 医薬品規制調和国際会議 Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use MPE mean photo effect 平均光効果 MRP multidrug resistance-associated protein 多剤耐性関連たん白質 NOEL no observed effect level 無影響量 NTCP sodium/taurocholate cotransporting polypeptide ナトリウム / タウロコール酸共輸送ポリペプチド OAT organic anion transporter 有機アニオントランスポーター OATP organic anion transporting polypeptide 有機アニオン輸送ポリペプチド OCT organic cation transpoter 有機カチオントランスポーター P-gp P-glycoprotein P- 糖たん白質 SGLT sodium glucose co-transporter ナトリウム-グルコース共輸送体 t 1/2 elimination half-life 消失半減期 UGT uridine-5 -diphospho-α -D-glucuronosyltransferase ZDF Zucker Diabetic Fatty - ZDF-lean Zucker Diabetic Fatty-lean - ウリジン -5 - 二リン酸 -α-d- グルクロン酸転移酵素 3

4 カナグリフロジン水和物 ((1S)-1,5-Anhydro-1-C-(3-{[5-(4-fluorophenyl)thiophen-2-yl]methyl} -4-methylphenyl)-D-glucitol hemihydrate) は, 田辺三菱製薬株式会社にて創製された, ナトリウム-グルコース共輸送体 ( 以下,SGLT)2 を選択的に阻害する経口投与可能な新規 2 型糖尿病治療薬である 非臨床試験計画概略 SGLT は, 単糖とナトリウムの共輸送担体であり,7 種類のサブタイプが知られている [1]. 腎臓の近位尿細管には SGLT1 及び SGLT2 が発現している. グルコースに対して低親和性の SGLT2 は, 腎臓の近位尿細管起始部 (S1 領域 ) 管腔側刷子縁膜に限局して発現している [2]. 腎糸球体でろ過された原尿には血漿と同じ濃度のグルコースが含まれており,SGLT2 はそのおよそ 90% を血液中に再吸収する役割を果たしている. 一方, グルコースに対して高親和性の SGLT1 は近位尿細管の遠位部 (S3 領域 ) に分布しており, 原尿中に残存したグルコースをほぼ完全に再吸収する [1]. このように, 腎臓では SGLT2 と SGLT1 が協調して機能することにより, 健康成人の尿中にはグルコースがほとんど検出されない [1]. SGLT2 遺伝子に変異を有し, その機能に異常があると, 血糖値は正常であるにもかかわらず尿糖が陽性となる腎性糖尿 (Renal glucosuria) を呈するが, 一般に無症状で腎の機能不全は認められない [3]. 一方,SGLT1 は, 小腸にも発現しており, 腎でのグルコース再吸収に加え, 消化管におけるグルコースの吸収にも関与している.SGLT1 遺伝子変異で認められる尿糖は,SGLT2 遺伝子変異を有する場合に比べ軽度である [4]. このように,SGLT2 は腎での糖の再吸収において主要な役割を担っていると考えられている. 腎臓での糖再吸収は, その閾値 (Renal threshold) であるおよそ 11 mmol/l までは, グルコース濃度の増加に応じて直線的に増加する. 糖尿病などで, グルコース濃度が閾値を越えると, 糖再吸収システムは飽和し, 尿中に糖が漏出するようになる [5].2 型糖尿病患者では, 健康成人に比べて, 尿細管での SGLT2 の発現が亢進し [6], それに伴い腎糖再吸収量が増加している [7] ことが高血糖の成因の一つになっていると考えられている. したがって,SGLT2 阻害薬には, 糖尿病で亢進している腎でのグルコース再吸収を抑制し, 血中に過剰に存在するグルコースの尿中排泄を促進することにより, 高血糖を是正することが期待できる. 一方,2 型糖尿病の病態において, 高血糖が持続することにより, インスリン分泌不全が惹起され, インスリン抵抗性が増大して, 更なる糖尿病の悪化をきたすことが知られている. 高血糖により引き起こされるこうした悪影響は, 糖毒性 (glucose toxicity)[8][9] と呼ばれており,SGLT2 阻害薬には, この悪循環を断ち切ることで, 糖尿病の進展を抑制すること, 更には, 合併症の発症を予防し進展を抑制することが期待されている [10]. また,SGLT2 阻害薬は, 体重低下作用を有し [11], インスリン分泌を促進させず血糖低下時の糖応答を抑制しないため低血糖リスクが低い [1] という特徴を持っていることが報告されている.SGLT2 阻害薬は, 既存の糖尿病治療薬とは異なる作用機序を持つ薬剤であり, 画期的な糖尿病治療 4

5 薬となる可能性がある. 非臨床試験では, カナグリフロジン水和物の薬理, 薬物動態及び毒性の特徴を明らかにすることを目的とし, 各種 in vitro 及び in vivo 試験を実施した. なお, 原薬形態及び投与量の記載については,[2.6.3][ ][ ] に示した 薬理試験カナグリフロジン水和物の効力を裏付ける試験として,in vitro 及び in vivo 試験を実施した. In vitro 試験では SGLT2 の阻害作用, 類縁糖輸送担体である SGLT の各サブタイプ及び促通拡散型糖輸送担体 ( 以下,GLUT) に対する阻害作用をそれぞれ評価した. また, ヒトにおける主な代謝物 M5 及び M7 の SGLT1 及び SGLT2 に対する阻害作用を評価した.In vivo 試験では, 正常動物及び 2 型糖尿病モデル動物を用いて, カナグリフロジン水和物の作用機序及び血糖低下作用を検討した. 副次的薬理試験として, 各種受容体, イオンチャネル及び輸送体等の各リガンド結合に対する阻害作用を評価した. 安全性薬理試験として, 中枢神経系, 心血管系及び呼吸器系に及ぼす影響について評価した. 参考資料とした試験を除き, 安全性薬理試験は日米 EU 医薬品規制調和国際会議 ( 以下, ICH)S7A ガイドライン及びその他関連する ICH ガイドラインに従い, 医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準 ( 以下,GLP) に準拠して実施した. なお,S7B ガイドラインが発効される以前に開始した一部試験 ( ヒト急速活性型遅延整流カリウムチャネル遺伝子 ( 以下,hERG) 電流に及ぼす影響 ) については GLP 非適用試験として実施した 薬物動態試験カナグリフロジン水和物の動物における吸収, 分布, 代謝及び排泄 (ADME) について検討した. また, 薬物相互作用に関する評価はカナグリフロジン水和物に加え, 代謝物 M5 及び M7 についても評価した. これらの試験は, 非標識体及び [ 14 C] 標識体を用いて実施した. In vivo 試験では, 薬効薬理試験及び毒性試験に使用したマウス, ラット及びイヌを主に用い, 絶食又は非絶食条件下においてカナグリフロジン水和物又は [ 14 C] 標識カナグリフロジンを静脈内又は経口投与した. 生体試料中の放射能は液体シンチレーションカウンター (LSC) 又は放射能検出器付き高速液体クロマトグラフ (HPLC-RI) により, 放射能の組織分布は定量的全身オートラジオグラフィー (QWARG) により評価した. カナグリフロジン, 代謝物 M5 及び M7 濃度は液体クロマトグラフタンデム質量分析計 (LC-MS/MS) により測定した. In vitro では,Caco-2 細胞を用いた膜透過試験, ヒトを含む各種動物血漿等を用いたたん白結合試験, 各種動物凍結肝細胞及び肝ミクロソームを用いた薬物代謝試験, ヒトチトクローム P450( 以下,CYP) 及びウリジン-5 - 二リン酸 -α-d-グルクロン酸転移酵素( 以下,UGT) 発現系ミクロソームを用いた代謝分子種の同定試験, ヒト肝ミクロソームを用いた薬物代謝 5

6

7 HepG2 細胞, ヒト初代培養脂肪細胞における GLUT 及びヒト GLUT5) に対する IC 50 値は, いずれもヒト SGLT2 に対する値の 738~ 約 12,000 倍以上であった. したがって, カナグリフロジン水和物は SGLT2 に対して高い選択性を有することが示された. カナグリフロジン水和物のヒトにおける主な代謝物である M5 及び M7 のヒト SGLT2 に対する IC 50 値は, それぞれ 1.0 μmol/l 及び 7.6 μmol/l であった In vivo 薬理試験正常ラットにカナグリフロジン水和物を単回経口投与 (1~30 mg/kg) すると,1 mg/kg から投与量に応じた腎糖再吸収阻害作用が認められた. また, 正常ラットにカナグリフロジン水和物を単回経口投与 (0.3~30 mg/kg) すると,1 mg/kg から用量依存的な尿糖排泄促進作用が認められた. 同様に, 正常マウスにおいても用量依存的な尿糖排泄促進作用が認められた. 更に, 正常イヌにカナグリフロジン水和物を単回経口投与 (0.3~3 mg/kg) すると,0.3 mg/kg 以上の投与量で用量依存的な尿糖排泄促進作用が認められ, この作用は本薬の血漿中曝露量との高い相関性が示された. 以上の結果から, カナグリフロジン水和物は腎糖再吸収を阻害することによって, 尿糖排泄を促進することが示唆された. 肥満 2 型糖尿病モデルである Zucker Diabetic Fatty( 以下,ZDF) ラットに, カナグリフロジン水和物を単回経口投与 (0.3~30 mg/kg) すると, 用量依存的な腎糖再吸収阻害作用が認められ, 投与 2 及び 4 時間後では 3 mg/kg 以上の投与量で, 投与 6 時間後では 0.3 mg/kg 以上の投与量で, 腎糖再吸収阻害率が有意に上昇した. また,0.3 mg/kg 以上の投与量で, 用量依存的な血糖低下作用を認めた. したがって, カナグリフロジン水和物は,2 型糖尿病モデルラットにおいて, 腎糖再吸収を阻害することによって血糖低下作用を発揮することが示唆された. 更に, 高血糖を呈する ZDF ラット及びその正常対照である Zucker Diabetic Fatty-lean ( 以下,ZDF-lean) ラットにおいて, カナグリフロジン水和物の単回経口投与 (1~10 mg/kg) による血糖低下作用を評価した. 両系統のラットにおいて,1 mg/kg 以上の投与量で有意な血糖低下作用が認められ, その最大低下幅は ZDF-lean ラット及び ZDF ラットで, それぞれ約 20 及び約 300 mg/dl であった. このときの血漿中カナグリフロジン濃度には, 両系統間で大きな違いは認められなかった. したがって, カナグリフロジン水和物は, 正常血糖状態では血糖値への影響が小さいが, 高血糖状態で強力な血糖低下作用を発揮するという特徴を有することが示唆された. また,ZDF ラットにカナグリフロジン水和物を 4 週間反復経口投与 (3~30 mg/kg/ 日 ) すると,3 mg/kg/ 日以上の投与量で持続的な血糖低下作用及び有意な HbA1c 低下作用が認められ, 血漿中インスリン濃度は媒体群に比し有意に高値を示した.4 週間反復投与後の経口糖負荷試験において, 血糖上昇抑制及びインスリン分泌能の改善が認められた. 以上の結果から,2 型糖尿病モデルラットにおいて, カナグリフロジン水和物の反復投与は糖尿病の病態改善に有用であることが示された. 7

8 副次的薬理試験カナグリフロジン水和物の副次的薬理試験として, 種々の受容体, イオンチャネル及び輸送体の各リガンド結合に対する阻害作用を評価した. カナグリフロジンは 10 μmol/l の濃度で, アデノシン A 1 受容体, ノルエピネフリン輸送体及びセロトニン 2A( 以下,5-HT 2A ) 受容体に対する各リガンドの結合を, それぞれ 62,51 及び 56% 阻害したが,1 μmol/l の濃度では,50% 以上の結合阻害を示さなかった. その他の受容体等に対しては, カナグリフロジンは 10 μmol/l の濃度で 50% 以上の結合阻害を示さなかった 安全性薬理試験カナグリフロジン水和物の一般症状及び行動に及ぼす影響について, ラットを用いて Irwin 変法で評価した結果, 最高用量の 1000 mg/kg においても影響が認められなかった. また, カナグリフロジンの herg 電流に及ぼす影響について,hERG 導入ヒト胎児腎由来細胞 293( 以下,HEK293 細胞 ) を用いてホールセルパッチクランプ法で検討した結果,3 μmol/l の濃度条件まで herg 電流への影響は認められなかった. ウサギのランゲンドルフ灌流心標本における活動電位及び冠血流量に対しては,3 μmol/l 以上で 60% 再分極時活動電位持続時間 ( 以下,APD 60 ) を有意に短縮させ,10 μmol/l では冠血流量の増加傾向が認められた. 他の評価項目については 10 μmol/l まで影響は認められなかった. 麻酔下モルモットを用いて心血管系への影響を評価したところ, 累積投与量 9.86 mg/kg( 最終投与後 5 分の血漿中濃度 12,749 ng/ml) まで影響は認められなかった. イヌを用いた非拘束下テレメトリー試験 (4, 40 及び 400 mg/kg) において, 体温, 血圧, 心拍数, 心電図パラメータ, 一回換気量, 分時換気量及び呼吸数への影響を評価した. その結果, 最高用量の 400 mg/kg まで心血管系及び呼吸器系に対して影響を及ぼさなかった. 体温については, 対照群と比較して高用量群で軽度の低下が認められたが, 投与 18 時間後には回復した. そのため, 体温に対する無影響量 ( 以下,NOEL) は 40 mg/kg, 心血管系及び呼吸器系に対する NOEL は 400 mg/kg と判断した. なお, すべての投与量において嘔吐が,40 及び 400 mg/kg 投与時に便の異常 ( 軟便及び水様便など ) が認められた 薬物動態試験 吸収マウス, ラット, イヌ及びサルにカナグリフロジン水和物を単回経口投与したとき, それぞれ投与後 1.0 時間,5.0~5.5 時間,2.0~2.75 時間及び 3.5 時間で最高血漿中濃度 ( 以下, C max ) に到達し,4.14~4.91 時間,6.88~7.57 時間,8.10~8.31 時間及び 7.29 時間の消失半減期 ( 以下,t 1/2 ) で血漿中から消失した. マウス, ラット, イヌ及びサルにおける経口投与時のバイオアベイラビリティ ( 以下,BA) はそれぞれ 109~125%,34.1~34.9%,63.0~67.6% 及び 48.8% であった. マウス, ラット及びイヌの薬物動態パラメータに顕著な性差は認めら 8

9 れなかった. また, 尿糖排泄促進作用試験においてマウスに 0.3~100 mg/kg の, ラットに 0.3~30 mg/kg の, イヌに 0.3~3 mg/kg のカナグリフロジン水和物を単回経口投与したとき, それぞれ投与後 0.5~2.0 時間,4.5~7.0 時間及び 3.0~3.5 時間で C max に到達し,2.4~4.3 時間,6.4~7.2 時間及び 9.8~12.6 時間の t 1/2 で血漿中から消失した. 経口投与後の C max については, いずれの動物種においても用量比例性が認められた. 一方, 血漿中濃度 - 時間曲線下面積 ( 以下, AUC) については, ラット及びイヌでは用量比例性が確認されたが, マウスについては用量比以上の増加が認められた. マウス, ラット及びイヌにカナグリフロジン水和物をそれぞれ 13 週間,6 ヶ月間及び 12 ヶ月間反復経口投与したとき, いずれの動物種においても C max 及び AUC は雌雄共に投与量の増加に伴って上昇し, 曝露量に明らかな性差はなく, また, 反復投与によるカナグリフロジンの明らかな曝露量の変動もなかった. Caco-2 細胞を用いて膜透過性を検討した結果, カナグリフロジンは中程度の膜透過性を有していた 分布有色ラットに [ 14 C] 標識カナグリフロジンを単回経口投与したとき, 腎盂, 髄膜及び小腸を除く組織中の放射能濃度は投与後 8 時間で最も高く, その後, 血漿中放射能濃度の消失に伴い経時的に減少した. 小腸, 腎臓皮質及びハーダー腺の放射能濃度は他の組織と比較して高く, 次いで, 肝臓, 腎臓, 副腎, 腎臓髄質, 眼球血管膜等への移行性が高かった. 一方, 脳及び骨への移行性は低かった. 有色皮膚の放射能濃度は白色皮膚と同程度の値を示し, メラニン含有組織への特異的な移行性は認められなかった. 妊娠ラットに [ 14 C] 標識カナグリフロジンを単回経口投与したとき, 胎盤に母体血液の 1.7 倍の放射能曝露 ( 組織中濃度 - 時間曲線下面積 (AUC) 比 ) が認められ, また, 胎児では母体血液と同程度であったことから, カナグリフロジン若しくはその代謝物の胎児への移行が示唆された. In vitro 血漿たん白結合率は, ヒト, マウス, ラット, ウサギ, イヌ及びサルのいずれにおいても 98% 以上であり, 種差及び濃度依存性は認められなかった. ヒト血漿中においてカナグリフロジンと結合する主なたん白質はヒト血清アルブミン ( 以下,HSA) であった. ラット及びイヌに [ 14 C] 標識カナグリフロジンを単回経口投与したときの放射能の血液 / 血漿濃度比は, いずれも 1 以下と血球への移行性は低いことが示唆された 代謝カナグリフロジンの動物及びヒト代謝物として, グルクロン酸抱合体 (M5,M7 及び M17), 酸化体 (M3,M4,M8,M9,M10,M12,M18 及び M19), カルボン酸体 (M6) 及び酸化体のグルクロン酸抱合体 (M1,M2,M13,M14,M15 及び M16) が認められた. ヒトにおけ 9

10 る主要な代謝物は M5 及び M7 であり, ヒト特異的な代謝物は認められなかった. [ 14 C] 標識カナグリフロジンをマウス, ラット及びイヌに投与したとき, いずれの動物種においても血漿中の主成分は未変化体であった. また, ヒト凍結肝細胞及びヒト肝ミクロソームを用いた検討より, グルクロン酸抱合体として M5 及び M7 が, 酸化体として M6,M8 及び M9 が検出された. ヒト CYP 及び UGT 発現系ミクロソームを用いた検討により, カナグリフロジンの酸化代謝には主に CYP3A4, 次いで CYP2D6 が, グルクロン酸抱合代謝には主に UGT1A9 及び UGT2B4 が関与することが示唆された 排泄 [ 14 C] 標識カナグリフロジンを単回経口投与したとき, マウスでは投与後 96 時間までに投与放射能の 5.81~6.46% が尿中に,91.65~91.76% が糞中に排泄された. ラットでは投与後 120 時間までに投与放射能の 3.99~5.14% が尿中に,88.5~89.9% が糞中に排泄された. イヌでは投与後 144 時間までに投与放射能の 1.90% が尿中に,93.6% が糞中に排泄された. また, 胆管カニュレーションを施した動物に [ 14 C] 標識カナグリフロジンを単回経口投与したとき, マウスでは投与後 24 時間までに投与放射能の 34.4% が, ラットでは投与後 24 時間までに投与放射能の 52.2% が胆汁中に排泄された. マウス胆汁へ排泄されたカナグリフロジン及びその代謝物の約 36% は再吸収され, 腸肝循環が認められた. カナグリフロジン及びその代謝物の主要な排泄経路は, 胆汁を介した糞中への排泄であると考えられた. 分娩後の授乳ラットに [ 14 C] 標識カナグリフロジンを単回経口投与したときの乳汁 / 母体血漿中放射能濃度比は 1.05~1.55 であり, 乳汁中放射能濃度は母体血漿中放射能濃度と同程度であった 薬物動態学的薬物相互作用各ヒト CYP 分子種の代謝活性に及ぼす影響について検討した結果, カナグリフロジンは CYP2B6,2C8,2C9 及び 3A4( 基質 : テストステロン ) に対し阻害作用を示した.IC 50 値は CYP2B6 が 16 μmol/l,2c8 が 75 μmol/l,2c9 が 80 μmol/l 及び 3A4 が 27 µmol/l であった. また, 代謝物 M5 はいずれの CYP 分子種に対しても阻害作用を示さなかった. 一方, 代謝物 M7 は CYP2B6 及び 2C8 に対して阻害作用を示し,IC 50 値はそれぞれ 55 及び 64 µmol/l であった. また, カナグリフロジンの CYP に対する時間依存的阻害 (TDI) 作用は認められなかった. ヒト CYP 誘導能についてヒト凍結肝細胞を用いて検討した結果, カナグリフロジンは 15 μmol/l まで, 代謝物 M5 及び M7 は 75 μmol/l まで誘導能を示さなかった. 各ヒト UGT 分子種の代謝活性に及ぼす影響について検討した結果, カナグリフロジンは UGT1A1 及び 1A6 に対し阻害作用を示し,IC 50 値はそれぞれ 91 及び 50 μmol/l であった. 10

11 P- 糖たん白質 ( 以下,P-gp) 又は多剤耐性関連たん白質 2( 以下,MRP2) 発現細胞を用いて輸送方向性を検討した結果, カナグリフロジンはこれらトランスポーターの基質であることが示された.P-gp 又は MRP2 の基質輸送に対してカナグリフロジンは濃度依存的な阻害作用を示し,IC 50 値はそれぞれ 19.3 及び 21.5 µmol/l であった. 一方, 代謝物 M5 及び M7 は P-gp により輸送されず, また, 阻害作用も示さなかった. 乳がん耐性たん白質 ( 以下,BCRP) 発現細胞を用いて輸送方向性を検討した結果, カナグリフロジンは BCRP の基質であることが示された. また,BCRP の基質輸送に対してカナグリフロジンは 16 μmol/l( 実測濃度として 10.5 μmol/l) の濃度まで阻害作用を示さなかった. 有機アニオン輸送ポリペプチド 1B1( 以下,OATP1B1), ナトリウム / タウロコール酸共輸送ポリペプチド ( 以下,NTCP), 有機アニオントランスポーター 1 及び 3( 以下,OAT1 及び OAT3), 有機カチオントランスポーター 1 及び 2(OCT1 及び OCT2) を発現させたアフリカツメガエル卵母細胞を用いて検討した結果, カナグリフロジン及び代謝物 M5 はいずれのトランスポーターにおいても輸送されず, また, これらトランスポーターに対する阻害率は 100 μmol/l で 50% 未満であり, 明確な阻害作用は認められなかった. 代謝物 M7 はいずれのトランスポーターにおいても輸送されなかったが, 100 μmol/l で OATP1B1 を 65%,NTCP を 86%,OAT3 を 54% 阻害した.OATP1B3 発現細胞を用いて検討した結果, カナグリフロジンは OATP1B3 で輸送されず, また,OATP1B3 に対する阻害率は 100 μmol/l( 実測濃度として 66.7 μmol/l) で 40% 未満であり, 明確な阻害作用は認められなかった 毒性試験 単回投与毒性試験 ICR マウス,SD ラット及びビーグル犬を用いて急性毒性を評価した. 単回経口投与毒性試験において, マウスでは 2000 mg/kg の投与量まで死亡例は認められず, ラットでは雌の 2000 mg/kg で死亡例が認められた. したがって, カナグリフロジン水和物の単回経口投与による概略の致死量はマウスでは 2000 mg/kg 超, ラットでは 2000 mg/kg であった. また, 単回腹腔内投与試験において, マウスでは 500 mg/kg まで死亡例が認められず, ラットでは雄の 250 及び 500 mg/kg 群で死亡例が認められた. したがって, カナグリフロジン水和物の腹腔内投与による概略の致死量は, マウスでは 500 mg/kg 超, ラットでは 250 mg/kg であった. 単回投与による主な毒性変化は, 経口投与及び腹腔内投与とも軟便, 水様便などの消化器症状であった. ビーグル犬を用いた 5 日間反復経口投与試験において, 初回投与時には死亡 / 瀕死例はみられなかったことから, 単回投与における概略の致死量は 800 mg/kg 超と推定された. 初回投与時にはすべての投薬群で嘔吐及び便の異常がみられ, 単回投与による主な毒性変化は消化器症状であると判断された. 11

12 反復投与毒性試験 ICR マウスを用いた 2 週間及び 13 週間反復投与毒性試験,SD ラットを用いた 2 週間,13 週間及び 6 ヶ月間反復投与毒性試験, 並びにビーグル犬を用いた 2 週間,13 週間及び 12 ヶ月間反復投与毒性試験を実施した. なお, イヌでは用量設定のための非 GLP 試験として 5 日間投与試験を実施した マウスを用いた反復投与毒性試験 2 週間反復投与用量設定試験 (50,250,500 及び 1000 mg/kg/ 日 ) では,500 mg/kg/ 日以上の群において投薬に起因する死亡がみられた.250 mg/kg/ 日以上の群では軟便などの消化器症状, 貧血傾向, 並びにアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ ( 以下,AST), アラニンアミノトランスフェラーゼ ( 以下,ALT) 及び尿素窒素の高値などの所見がみられた.250 mg/kg/ 日群で認められた変化は軽度であったため,13 週間投与毒性試験は 30,100 及び 300 mg/kg/ 日の投与量で実施した. その結果,300 mg/kg/ 日群の雄 1 例で瀕死となり剖検したほか, 軟便などの消化器症状, 並びに貧血傾向などの所見が認められた.100 mg/kg/ 日群でみられた変化は変動の程度が軽微であり毒性学的な意義が低いと判断し, 無毒性量は 100 mg/kg/ 日と結論した ラットを用いた反復投与毒性試験 2 週間反復投与毒性試験 (3,20 及び 150 mg/kg/ 日 ) では, 薬理作用に基づく変化として, 尿中グルコース排泄量, 尿量及び尿比重の高値, 並びに血清中グルコースの低値も認められた. そのほか, 血清中の AST,ALT 及び尿素窒素の高値, 尿中カルシウム排泄量の高値などが認められた. なお, 剖検及び病理組織学的検査において胃のびらん ( 変色 赤色巣 / 領域 ) が認められたが, 投薬による血糖値の低下と剖検前の絶食が組み合わさることによって誘発されたもので, 本薬の胃への直接作用に起因するものでないと判断した.150 mg/kg/ 日群では過骨症が認められ, 無毒性量は 20 mg/kg/ 日と結論した.13 週間投与試験 (4,20 及び 100 mg/kg/ 日 ) では,2 週間投与試験と同様の所見に加え, 尿検査では,γ グルタミルトランスフェラーゼ (GGT),N-アセチルグルコサミニダーゼ(NAG) 及びたん白排泄量の高値, 並びにカルシウムを含む電解質排泄量の高値などの変化がみられたが, これらのパラメータのうち GGT 及びカルシウムを除き, 尿中濃度は対照群と同等か若しくは低い濃度であったことから, これらの変化は尿量の増加に伴った二次的変化であると判断した. また,2 週間投与試験において過骨症がみられたことから, 骨代謝に関連するバイオマーカーを測定した. 測定したすべてのパラメータが低値であったことから, ラットでみられた過骨症は, 骨代謝回転が低下した中で骨吸収が骨形成よりも相対的に低下し, 発現した可能性が示唆された. 本試験では明らかな過骨症が認められなかった雄の 4 mg/kg/ 日及び雌の 20 mg/kg/ 日を無毒性量と結論した. なお, 本試験で認められた変化はおおむね 8 週間の休薬により回復した.6 ヶ月間投与試験 (4,20 及び 100 mg/kg/ 日 ) では,2 週間及び 13 週間投与試験と同様の所見が 12

13 みられた. 過骨症に関連して Dual energy X-ray absorptiometry(dxa) スキャンによる骨密度の測定及び骨強度試験を行った. その結果,100 mg/kg/ 日群において大腿骨及び腰椎の骨塩量の低下が認められたものの骨密度には変化は無く, 本変化は体重増加抑制に伴う骨の成長抑制を示唆する変化であると考えられた. なお,20 mg/kg/ 日以上の群で明らかな過骨症が認められたこと,4 mg/kg/ 日群でみられた変化はいずれも毒性学的意義が乏しいと判断し, 無毒性量は雌雄とも 4 mg/kg/ 日と結論した イヌを用いた反復投与毒性試験 5 日間投与用量設定試験 (25,100,400 及び 800 mg/kg/ 日 ) では,800 mg/kg/ 日投与の雌 1 例で状態悪化 ( ケトーシス及び脱水を伴う低血糖 ) が認められたため瀕死期解剖を行った. そのほか, 薬理作用に起因した尿中グルコース排泄量の高値などの変化がみられたが,400 mg/kg/ 日まで忍容性に問題が無かったことから,2 週間投与試験は 4,40 及び 400 mg/kg/ 日の投与量で実施した. その結果, 薬理作用に基づく尿中グルコース排泄量, 尿量及び尿中カルシウム排泄量の高値, 並びに血清中グルコースの低値などの変化が認められた. これらは薬理作用に起因した変化又は組織学的所見を伴わない軽微な変化であり, 無毒性量は雌雄とも 400 mg/kg/ 日と結論した.13 週間投与試験は,4,30 及び 200 mg/kg/ 日の投与量で開始したが, 雌雄の 200 mg/kg/ 日群において一般状態が著しく悪化したため, 途中で 100 mg/kg/ 日に投与量を減じた.200 mg/kg/ 日投与時には活動性低下, 脱水, 血便及び紅斑などの症状が認められたが, 投与量を 100 mg/kg/ 日に減じて以降, これらの症状は消失した.30 mg/kg/ 日群で認められた変化は,2 週間投与試験と同様の薬理作用に起因した変化又は組織学的所見を伴わない軽微な変化であり, 無毒性量は雌雄とも 30 mg/kg/ 日と結論した. なお, 本試験で認められた変化はいずれも 4 週間の回復期間中に回復した.12 ヶ月間投与試験 (4,30 及び 100 mg/kg/ 日 ) で認められた変化は 13 週間投与試験とおおむね同様であった. ラットに過骨症がみられたことから, イヌでの骨への影響を評価するために骨代謝に関連するバイオマーカーを測定した. 測定したパラメータにわずかな変動がみられたが, 骨密度, 骨強度及び骨形態計測において明らかな所見は認められなかったことから, これらの変化に毒性学的意義は無いと判断し, 無毒性量は 100 mg/kg/ 日と結論した 遺伝毒性試験細菌を用いた復帰突然変異試験, マウスリンフォーマアッセイ, ラット骨髄小核試験及びラット肝コメットアッセイにて評価した. マウスリンフォーマアッセイの代謝活性化法において突然変異頻度の増加が認められたが, 被験物質の析出がみられる用量のみでの変化であったことから, 本結果の毒性学的意義は低いと考えられた. 他の試験では陰性であったことから, カナグリフロジン水和物は遺伝毒性を有しないと結論した. 13

14 がん原性試験 ICR マウスを用いた 2 年間がん原性試験及び SD ラットを用いた 2 年間がん原性試験を実施した マウスを用いたがん原性試験マウス 2 年間反復経口投与がん原性試験 (10,30 及び 100 mg/kg/ 日 ) では, 投薬に起因した腫瘍所見は認められなかった ラットを用いたがん原性試験ラット 2 年間反復投与がん原性試験 (10,30 及び 100 mg/kg/ 日 ) では, 投薬に起因して, 副腎褐色細胞腫, 腎尿細管腫瘍及び精巣間細胞腫の発現頻度が増加したが, いずれの腫瘍も以下の理由でラット特有の現象であると考えている.1カナグリフロジン水和物は遺伝毒性試験バッテリーにおいて非遺伝毒性物質と判断されており, ラットにおける腫瘍発生増加は非遺伝毒性メカニズムによるものであると考えられる.2マウスがん原性試験では, 薬物曝露レベルはラットがん原性試験と同等であったが, 投薬に起因する腫瘍は認められなかった. 3いずれの腫瘍もラット特異的に腫瘍を発生させるメカニズムが存在すると考えられる. したがって, カナグリフロジン水和物は非遺伝毒性的な機序によりラットにがん原性を示すものの, いずれの腫瘍についてもヒトへの外挿性は低いと考えられる. ラットにみられた腫瘍発生メカニズムを検証するために機序検討試験を実施した結果, ラットがん原性試験でみられた 3 種の腫瘍発生には, 投薬に起因した糖質吸収不全に続発するカルシウムインバランスが関与しており, 精巣間細胞腫については, 更にホルモンインバランスが関与していることが示唆された 生殖発生毒性試験雌雄ラットを用いた受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験 (4,20 及び 100 mg/kg/ 日 ) では,100 mg/kg/ 日まで雌雄親動物の生殖機能及び初期胚発生に影響は認められなかった. ラット (10,30 及び 100 mg/kg/ 日 ) 及びウサギ (10,40 及び 160 mg/kg/ 日 ) を用いた胚 胎児発生に関する試験では, いずれも高用量まで胚 胎児毒性や催奇形性を示す所見はみられなかった. ラットを用いた出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験 (10, 30 及び 100 mg/kg/ 日 ) では,30 及び 100 mg/kg/ 日群で妊娠期間中に母動物の体重増加抑制, 又は体重減少が, 哺育期間中に出生児の体重増加抑制がみられた. 出生児に対する無毒性量は 10 mg/kg/ 日と結論した. 幼若ラットを用いた 10 週間反復投与毒性試験 (4,20,65 及び 100 mg/kg/ 日 ) では, ラットを用いた反復投与毒性試験と同様の変化が認められ, 幼若動物に特異的な毒性の発現は認められなかった. また, 尺骨長の発育, 性成熟の指標は遅延したものの, 体重増加の抑制に伴うものと判断され, 器官 機能の発達に対する直接的な影響ではないと判断した. 幼若ラットにおける無毒性量は 4 mg/kg/ 日と結論した. 14

15

16 ラットを用いた検討から, カナグリフロジン水和物は, 正常血糖値は低下させにくく, 高血糖状態において強い血糖低下作用を発揮するという特徴を有していることが示された. 更に, ZDF ラットにおける 4 週間反復投与試験では, カナグリフロジン水和物は持続的な血糖低下作用及び HbA1c 低下作用, 並びに血漿インスリン濃度の上昇を示し, 長期的な血糖のコントロールが可能であることが示唆された. 加えて, 反復投与後の糖負荷試験では, 血糖上昇抑制及びグルコース応答性のインスリン分泌能改善がそれぞれ認められた. 以上のことから, カナグリフロジン水和物の反復投与により持続的に血糖が低下し, 糖毒性 [8][9] が軽減された結果, 糖尿病の病態が改善したことが示唆された. カナグリフロジン水和物の副次的薬理試験として, 種々受容体等に対する選択性を検討した. カナグリフロジンは 10 μmol/l の濃度で, アデノシン A 1 受容体, ノルエピネフリン輸送体及び 5-HT 2A 受容体に対する各リガンドの結合を, それぞれ 62,51 及び 56% 阻害した.1 μmol/l の濃度では 50% 以上の結合阻害を示さなかった. 上記受容体に作用を示す濃度は, 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) の C max ( 非結合型濃度 ) の約 230 倍である. また, 安全性薬理試験において, これら受容体等を介すると考えられる中枢や心血管系に対する影響がみられていないことから, ヒトにおいて上記結合活性に起因する有害事象発生の可能性は低いと考えられた. カナグリフロジン水和物の安全性薬理試験として, 中枢神経系, 心血管系及び呼吸器系に及ぼす影響を検討した. 中枢神経系については,Irwin 変法を用いてラットの一般症状及び行動を観察したところ, いずれの投薬群においても中枢神経症状及び体温への影響は認められなかった. ラットの雄に 1000 mg/kg を単回経口投与後 6 時間の血漿中濃度は 102,000 ng/ml ( 非結合型濃度 :1,530 ng/ml) であり [ G.4], 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) に対する非結合型濃度での安全域は約 79 倍であった. また, イヌに 400 mg/kg を経口投与すると軽微な体温低下が認められ, 本作用に関する NOEL は 40 mg/kg であった. 雄性イヌに 40 mg/kg を単回経口投与後 3 時間の血漿中濃度は 16,800 ng/ml( 非結合型濃度 :190 ng/ml) であり [ G.5], 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) に対する非結合型濃度での安全域は約 9.8 倍であった. 心血管系については,hERG 電流への影響, ウサギランゲンドルフ灌流心標本を用いた活動電位及び冠血流量への影響, 麻酔下モルモットを用いた血圧, 心拍数及び心電図への影響, 並びに覚醒下イヌにおける血圧, 心拍数及び心電図への影響を検討した.hERG チャネル発現 HEK293 細胞における herg 電流について,3 μmol/l までの濃度で影響を及ぼさなかった. 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) に対する非結合型濃度での安全域は約 70 倍であった. ウサギの灌流心標本において 3 μmol/l 以上で APD 60 の短縮が認められ, NOEL は 1 μmol/l と判断された. 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) に対する非結合型濃度での安全域は約 23 倍であった. 麻酔下モルモットを用いた検討では 5 mg/kg まで心血管系には影響を及ぼさなかった. 本試験での 5 mg/kg 投与後 5 分の血漿中濃度は 12,749 ng/ml であり, 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) に対する 16

17 安全域は約 11 倍であった. また, 覚醒下イヌの心血管系及び呼吸器系に対する影響を検討したが, いずれのパラメータにも 400 mg/kg 投与まで影響を及ぼさなかった. イヌの雄に 400 mg/kg を単回経口投与後 3 時間の血漿中濃度は 59,400 ng/ml( 非結合型濃度 :671 ng/ml) であり [ G.5], 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) に対する非結合型濃度での安全域は約 35 倍であった. 以上のように, 安全性薬理試験ではイヌでの軽微な体温の低下とウサギランゲンドルフ灌流心標本における APD 60 の短縮が認められたが, これらの作用と想定臨床使用時の曝露量には十分な安全域が確認され, 他には明らかな影響が認められなかった. したがって, 臨床使用時に中枢神経系, 心血管系及び呼吸器系に影響を及ぼす可能性は低いと判断された. なお, 安全性薬理試験において, 中枢神経系, 心血管系及び呼吸器系以外に観察された変化として, ラットあるいはイヌで軟便及び水様便等の便の異常や嘔吐が認められた. 便の異常に関して, 高用量投与によりカナグリフロジン水和物が消化管の SGLT1 に対する阻害作用を示したことによる可能性が考えられた. また, 嘔吐に関しては, 各種受容体結合の結果等から胃腸管粘膜の刺激に基づく可能性が考えられた. 便の異常, 嘔吐ともに, 臨床試験での増加が認められないこと [ ] から, 臨床用量ではヒトにこれらの異常が生じる可能性は低いと判断した 薬物動態試験マウス, ラット, イヌ及びサルにカナグリフロジン水和物を単回経口投与したとき, それぞれ投与後 1.0 時間,5.0~5.5 時間,2.0~2.75 時間及び 3.5 時間で C max に到達した後,1 相性の消失を示し, その t 1/2 は,4.14~4.91,6.88~7.57,8.10~8.31 及び 7.29 時間であった. 経口投与時の BA はマウス, ラット, イヌ及びサルにおいて, それぞれ 109~125%,34.1~34.9%, 63.0~67.6% 及び 48.8% と, いずれの動物種においても良好であった. ラットでは他の動物種と比較して低い BA が確認されたが, その要因の一つは小腸における代謝が大きいためと推察された. また, マウス, ラット及びイヌにおいて, 雄よりも雌でカナグリフロジンの曝露量は高い値を示し, 全身クリアランス (CL total ) と定常状態における分布容積 (V SS ) の差異がその要因の一つと考えられたが,C max 及び AUC 0- に明らかな差は認められなかった. 尿糖排泄促進試験においてマウス, ラット及びイヌに単回経口投与後のカナグリフロジンの C max 及び AUC は投与量の増加に伴い上昇した. また, 反復投与によるカナグリフロジンの明らかな曝露量の変動はなかった.Caco-2 細胞を用いて膜透過性を検討した結果, カナグリフロジンは中程度の膜透過性を有していた. 有色ラットに [ 14 C] 標識カナグリフロジンを単回経口投与したとき, 大部分の組織中放射能濃度は投与後 8 時間で最も高く, その後, 血漿中放射能濃度の消失に伴い経時的に減少した. 小腸, 腎臓皮質及びハーダー腺の放射能濃度は他の組織と比較して高く, 次いで, 肝臓, 腎臓, 副腎, 腎臓髄質, 眼球血管膜等への移行が高かった. 有色組織への特異的な移行は認められず, カナグリフロジンのメラニンへの親和性は低いものと考えられた. また, カナグリ 17

18 フロジン若しくはその代謝物の組織中の顕著な残留性は無いものと考えられた. 妊娠ラットを用いた検討において, カナグリフロジン若しくはその代謝物の胎盤及び胎児への移行が示唆された. 動物及びヒトにおける in vitro 血漿たん白結合率はいずれも 98% 以上であり, ヒト血漿中においてカナグリフロジンと結合する主なたん白質は HSA であった. ラット及びイヌに [ 14 C] 標識カナグリフロジンを単回経口投与したときの血球への移行性は低いことが示唆された. カナグリフロジンの動物及びヒト代謝物として, 複数のグルクロン酸抱合体, 酸化体, カルボン酸体及び酸化体のグルクロン酸抱合体が認められた. 主代謝経路には種差が存在し, マウス及びヒトではグルクロン酸抱合代謝が, ラット及びイヌでは酸化代謝が主代謝経路であると推察された. ヒトにおける主要な代謝物はグルクロン酸抱合体である M5 及び M7 であり, ヒト特異的な代謝物は認められなかった.In vivo 代謝評価において, いずれの動物種においても血漿中の主成分は未変化体であった. また,in vitro 代謝評価において, グルクロン酸抱合体として M5 及び M7 が, 酸化体として M6,M8 及び M9 が認められた. ヒトにおいて, カナグリフロジンのグルクロン酸抱合代謝には主に UGT1A9 及び UGT2B4 が, 酸化代謝には主に CYP3A4, 次いで CYP2D6 が関与することが示唆された. 代謝に関与する酵素は複数存在し, 薬物相互作用を顕著に受ける可能性は小さいと考えられた. マウス, ラット及びイヌのいずれの動物種においてもカナグリフロジン及びその代謝物は主に糞中に排泄され, 尿中への排泄は 10% 未満とわずかであった. マウス及びラットを用いた評価で胆汁への排泄が認められたことから, カナグリフロジン及びその代謝物の主要な排泄経路は胆汁を介した糞中への排泄であると考えられた. マウス胆汁へ排泄されたカナグリフロジン及びその代謝物の約 36% は再吸収され, 腸肝循環が認められた. 分娩後の授乳ラットを用いた評価でカナグリフロジン若しくはその代謝物の乳汁への移行が認められた. 薬物相互作用に関する検討の結果, 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) でのカナグリフロジン, 代謝物 M5 及び M7 の C max は,CYP 酵素を阻害又は誘導,UGT 酵素を阻害,P-gp や MRP2 等の輸送活性を阻害する濃度よりも十分に低く, これらを介した薬物相互作用の可能性は低いと考えられた. 一方, 経口投与したときの小腸内カナグリフロジン濃度は一過性に高くなると推察されるため, 小腸に発現する CYP3A4 及び P-gp 阻害の可能性があることが示唆された. カナグリフロジン (300 mg) は CYP3A4 の典型的な基質であるシンバスタチンの C max を約 9%,AUC 0- を約 12% 上昇させ,P-gp の典型的な基質であるジゴキシンの C max を 36%,AUC 0-24h を 20% 上昇させたが, いずれも臨床上意味のある影響を与えないと考えられた [ ] 毒性試験カナグリフロジン水和物の単回経口投与による概略の致死量は, マウスでは 2000 mg/kg 超, ラットでは 2000 mg/kg であった. また, 単回腹腔内投与による概略の致死量は, マウスでは 500 mg/kg 超, ラットでは 250 mg/kg であった. イヌでは,5 日間反復経口投与試験の初回投 18

19 与の成績を基に単回投与における概略の致死量は 800 mg/kg 超と推定された. 反復経口投与毒性試験の無毒性量は, マウスを用いた 13 週間投与試験では 100 mg/kg/ 日, ラットを用いた 6 ヶ月間投与試験では 4 mg/kg/ 日, イヌを用いた 12 ヶ月間投与試験では 100 mg/kg/ 日と結論した. 日本人の 2 型糖尿病患者における 1 日投与量 (100 mg) との安全域は, それぞれマウス 35.4 倍, ラット 2.1 倍, イヌ 75.8 倍であった [ 表 ]. 安全域の狭いラットにおいて無毒性量を規定する変化は過骨症である. 本変化は 2 週間以上の投薬で認められ, 投薬期間が延長しても顕著に増悪する傾向はなく, 休薬すると回復する変化であった. 種々の検討からカナグリフロジン水和物による過骨症はラット特異的であり, かつ骨の成長が活発な時期に投薬された場合にのみ惹起されることが示唆されている. また, ヒトにおいてはラットで認められた過骨症や骨折発現のリスクは低いと考えられた [ ]. 遺伝毒性試験について, 細菌を用いた復帰突然変異試験, マウスリンフォーマアッセイ, ラット骨髄小核試験及びラット肝コメットアッセイで評価し, カナグリフロジン水和物は遺伝毒性を有しないと結論した. マウス 2 年間反復経口投与がん原性試験では, 投薬に起因した腫瘍所見は認められなかった. 一方, ラット 2 年間反復投与がん原性試験では, 投薬に起因して, 副腎褐色細胞腫, 腎尿細管腫瘍及び精巣間細胞腫の発現頻度が増加した. しかし, いずれの腫瘍もラット特異的に腫瘍を発生させるメカニズムが存在すると考えられることから, カナグリフロジン水和物は非遺伝毒性的な機序によりラットにがん原性を示すものの, いずれの腫瘍についてもヒトへの外挿性は低いと考えられた. また, ヒトにおいてはカナグリフロジンを投薬された群と対照群の間に悪性腫瘍発現のインバランスはみられなかった [ ]. 生殖発生毒性試験について, 雌雄ラットを用いた受胎能及び着床までの初期胚発生に関する試験では,100 mg/kg/ 日まで受胎能及び生殖機能に影響は認められなかった. ラット及びウサギを用いた胚 胎児発生に関する試験では, いずれも最高用量まで胚胎児致死や催奇形性を示す所見はみられなかった. ラットを用いた出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験では,30 及び 100 mg/kg/ 日群で妊娠期間中に母動物の体重増加抑制, 又は体重減少が, 哺育期間中に出生児の体重増加抑制がみられた. 出生児に対する無毒性量は 10 mg/kg/ 日と結論した. 幼若ラットを用いた 10 週間反復投与毒性試験においては, 成熟ラットを用いた反復投与毒性試験と同様の変化が認められ, 幼若動物に特異的な毒性の発現は認められなかった. 幼若ラットにおける無毒性量は 4 mg/kg/ 日と判断された. カナグリフロジン水和物の取扱者の安全性に配慮する目的で, ウシ摘出角膜を用いた眼刺激性試験を実施したところ, カナグリフロジン水和物の眼刺激性は, 非眼刺激性又は軽度の眼刺激性に分類された. 同様に CBA/J マウスを用いて耳介リンパ節のリンパ球増殖反応を指標にした局所リンパ節試験を実施したところ, カナグリフロジン水和物は皮膚感作物質ではないと結論した. 光安全性評価として,Balb/c 3T3 細胞を用いた光細胞毒性試験では, 光毒性のポテンシャルが確認された.Long-Evans ラットを用いた in vivo 光毒性試験では, 眼への影響は認められなかったものの, 皮膚では紅斑及び浮腫が認められ, 無毒性量は 5 mg/kg と結論した. なお, 19

20

21 [10] 金井好克. 開発中の次世代の治療薬 SGLT 阻害薬. Mebio. 2011;28(4):111-7.[ 資料番号 :4.3-10] [11] Devineni D, Morrow L, Hompesch M, Skee D, Vandebosch A, Murphy J, et al. Canagliflozin improves glycaemic control over 28 days in subjects with type 2 diabetes not optimally controlled on insulin. Diabetes Obes Metab. 2012;14(6): [ 資料番号 : ] 21

一般薬理試験及び毒性試験 2. 毒性試験 (1) 単回投与毒性試験 ( マウス イヌ サル ) 33) 動物種 投与経路 投与量 (mg/kg) 概略の致死量 (mg/kg) マウス 経口 2000 雌雄 :>2000 腹腔内 300 雌雄 :300 経口 750 雌雄 :>750 腹腔内 500

一般薬理試験及び毒性試験 2. 毒性試験 (1) 単回投与毒性試験 ( マウス イヌ サル ) 33) 動物種 投与経路 投与量 (mg/kg) 概略の致死量 (mg/kg) マウス 経口 2000 雌雄 :>2000 腹腔内 300 雌雄 :300 経口 750 雌雄 :>750 腹腔内 500 枢神経系影響なし心血管系一般薬理試験及び毒性試験 1. 一般薬理試験 32) 試験項目 動物種 ( 性 動物数 ) 投与経路投与量主な結果 評価中一般状態 体温及び自発運動量に及ぼす作用 (Irwin 法 ) ( 雄 4 ) 30 100 300mg/kg herg 電流に及ぼす作用 ( ホールセルパッチクランプ法 ) herg 発現ヒト胎児腎細胞株 HEK293 in vitro 4 20 100μmol/L

More information

2.6.1 緒言 目次 略語 略号一覧 非臨床試験の概要文及び概要表 緒言 名称及び化学構造式 カナグリフロジン水和物の薬理作用 予定する効能 効果 予定す

2.6.1 緒言 目次 略語 略号一覧 非臨床試験の概要文及び概要表 緒言 名称及び化学構造式 カナグリフロジン水和物の薬理作用 予定する効能 効果 予定す カナグル 錠 100mg 製造販売承認申請書添付資料第 2 部 ( モジュール 2) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.1 緒言 田辺三菱製薬株式会社 1 2.6.1 緒言 目次 略語 略号一覧... 3 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表... 4 2.6.1 緒言... 4 2.6.1.1 名称及び化学構造式... 4 2.6.1.2 カナグリフロジン水和物の薬理作用... 4 2.6.1.3

More information

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社

オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 オクノベル錠 150 mg オクノベル錠 300 mg オクノベル内用懸濁液 6% 2.1 第 2 部目次 ノーベルファーマ株式会社 Page 2 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 第 2 部 :CTD の概要 ( サマリー ) 2.1 CTD の目次 ( 第 2 部から第 5 部 ) 2.2 諸言 2.3 品質に関する概括資料 2.3.I 諸言 2.3.S 原薬 ( オクスカルバゼピン,

More information

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ

(2) 健康成人の血漿中濃度 ( 反復経口投与 ) 9) 健康成人男子にスイニー 200mgを1 日 2 回 ( 朝夕食直前 ) 7 日間反復経口投与したとき 血漿中アナグリプチン濃度は投与 2 日目には定常状態に達した 投与 7 日目における C max 及びAUC 0-72hの累積係数はそれぞれ 1. 血漿中濃度 (1) 健康成人の血漿中濃度 ( 単回経口投与 ) 8) 健康成人男子にスイニー 100mg 又は200mgを空腹時に単回経口投与したときの血漿中アナグリプチン濃度は 投与後約 1~ 2 時間で C maxに達した後 二相性の消失を示し t 1/2αは約 2 時間 t 1/2βは約 6 時間であった C max 及びAUC0- は投与量の増加に伴って増加した 血漿中アナグリプチン濃度推移

More information

グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ

グルコースは膵 β 細胞内に糖輸送担体を介して取り込まれて代謝され A T P が産生される その結果 A T P 感受性 K チャンネルの閉鎖 細胞膜の脱分極 電位依存性 Caチャンネルの開口 細胞内 Ca 2+ 濃度の上昇が起こり インスリンが分泌される これをインスリン分泌の惹起経路と呼ぶ イ 薬効薬理 1. 作用機序 アナグリプチンはジペプチジルペプチダーゼ -4(DPP-4) の競合的かつ可逆的な選択的阻害剤である インクレチンであるグルカゴン様ペプチド-1(GL P-1) 及びグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド (GI P) は グルコース依存的なインスリン分泌促進作用やグルカゴン分泌抑制作用等 ( 主にGLP-1の作用 ) を有するが 24) DPP-4により分解されて活性を失う

More information

2.6.6 毒性試験の概要文 目次 略語 略号一覧 毒性試験の概要文 まとめ 単回投与毒性試験 マウスを用いた単回経口投与及び単回腹腔内投与毒性試験 ラットを用い

2.6.6 毒性試験の概要文 目次 略語 略号一覧 毒性試験の概要文 まとめ 単回投与毒性試験 マウスを用いた単回経口投与及び単回腹腔内投与毒性試験 ラットを用い カナグル 錠 100mg 製造販売承認申請書添付資料第 2 部 ( モジュール 2) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.6 毒性試験の概要文 田辺三菱製薬株式会社 1 2.6.6 毒性試験の概要文 目次 略語 略号一覧... 3 2.6.6 毒性試験の概要文... 5 2.6.6.1 まとめ... 5 2.6.6.2 単回投与毒性試験... 11 2.6.6.2.1 マウスを用いた単回経口投与及び単回腹腔内投与毒性試験...

More information

fpj

fpj Folia Pharmacol. Jpn. 146 SGLT2 100 mg 栗山千亜紀 1), 植田喜一郎 1),*, 荒川健司 2) 要約 : Invokana SGLT SGLT T- SGLT SGLT IC Zucker diabetic fatty ZDF β DPP- SGLT A c HbA c egfr CANVAS CREDENCE 1. 開発経緯 IDF International

More information

トピロリック錠 インタビューフォーム

トピロリック錠 インタビューフォーム Ⅸ. 非臨床試験に関する項目 1. 薬理試験 (1) 薬効薬理試験 ( Ⅵ. 薬効薬理に関する項目 参照 ) (2) 副次的薬理試験 該当資料なし 42) (3) 安全性薬理試験 試験項目 動物種 / 系統投与経路 ( 例数 ) 投与量 特記すべき所見 中枢神経系 一般状態 体温及び自発運動量に及ぼす作用 (Irwin 法 ) ラット / Wistar( 雄 4) herg 電流に及ぼす作用 herg

More information

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規

られる 糖尿病を合併した高血圧の治療の薬物治療の第一選択薬はアンジオテンシン変換酵素 (ACE) 阻害薬とアンジオテンシン II 受容体拮抗薬 (ARB) である このクラスの薬剤は単なる降圧効果のみならず 様々な臓器保護作用を有しているが ACE 阻害薬や ARB のプラセボ比較試験で糖尿病の新規 論文の内容の要旨 論文題目アンジオテンシン受容体拮抗薬テルミサルタンの メタボリックシンドロームに対する効果の検討 指導教員門脇孝教授 東京大学大学院医学系研究科 平成 19 年 4 月入学 医学博士課程 内科学専攻 氏名廣瀬理沙 要旨 背景 目的 わが国の死因の第二位と第三位を占める心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患を引き起こす基盤となる病態として 過剰なエネルギー摂取と運動不足などの生活習慣により内臓脂肪が蓄積する内臓脂肪型肥満を中心に

More information

新規 P2X4 受容体アンタゴニスト NCP-916 の鎮痛作用と薬物動態に関する検討 ( 分野名 : ライフイノベーション分野 ) ( 学籍番号 )3PS1333S ( 氏名 ) 小川亨 序論 神経障害性疼痛とは, 体性感覚神経系の損傷や疾患によって引き起こされる痛みと定義され, 自発痛やアロディ

新規 P2X4 受容体アンタゴニスト NCP-916 の鎮痛作用と薬物動態に関する検討 ( 分野名 : ライフイノベーション分野 ) ( 学籍番号 )3PS1333S ( 氏名 ) 小川亨 序論 神経障害性疼痛とは, 体性感覚神経系の損傷や疾患によって引き起こされる痛みと定義され, 自発痛やアロディ 九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 新規 P2X4 受容体アンタゴニスト NCP-916 の鎮痛作用と薬物動態に関する検討 小川, 亨 http://hdl.handle.net/2324/178378 出版情報 : 九州大学, 216, 博士 ( 創薬科学 ), 課程博士バージョン : 権利関係 : やむを得ない事由により本文ファイル非公開

More information

2.6.4 薬物動態試験の概要文 目次 略語 略号一覧 薬物動態試験の概要文 まとめ 吸収 分布 代謝 ( 動物種間の比較 ) 排泄

2.6.4 薬物動態試験の概要文 目次 略語 略号一覧 薬物動態試験の概要文 まとめ 吸収 分布 代謝 ( 動物種間の比較 ) 排泄 タリオン 錠 5mg, タリオン 錠 10mg タリオン OD 錠 5mg, タリオン OD 錠 10mg 製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 第 2 部 ( モジュール 2) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 田辺三菱製薬株式会社 1 2.6.4 薬物動態試験の概要文 目次 略語 略号一覧... 3 2.6.4 薬物動態試験の概要文... 5 2.6.4.1

More information

ルグリセロールと脂肪酸に分解され吸収される それらは腸上皮細胞に吸収されたのちに再び中性脂肪へと生合成されカイロミクロンとなる DGAT1 は腸管で脂質の再合成 吸収に関与していることから DGAT1 KO マウスで認められているフェノタイプが腸 DGAT1 欠如に由来していることが考えられる 実際

ルグリセロールと脂肪酸に分解され吸収される それらは腸上皮細胞に吸収されたのちに再び中性脂肪へと生合成されカイロミクロンとなる DGAT1 は腸管で脂質の再合成 吸収に関与していることから DGAT1 KO マウスで認められているフェノタイプが腸 DGAT1 欠如に由来していることが考えられる 実際 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 津田直人 論文審査担当者 主査下門顕太郎副査吉田雅幸横関博雄 論文題目 Intestine-Targeted DGAT1 Inhibition Improves Obesity and Insulin Resistance without Skin Aberrations in Mice ( 論文内容の要旨 ) < 要旨 > Diacylglycerol O-acyltransferase

More information

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2

ータについては Table 3 に示した 両製剤とも投与後血漿中ロスバスタチン濃度が上昇し 試験製剤で 4.7±.7 時間 標準製剤で 4.6±1. 時間に Tmaxに達した また Cmaxは試験製剤で 6.3±3.13 標準製剤で 6.8±2.49 であった AUCt は試験製剤で 62.24±2 ロスバスタチン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロスバスタチンは HMG-CoA 還元酵素を競合的に阻害することにより HMG-CoA のメバロン酸への変更を減少させ コレステロール生合成における早期の律速段階を抑制する高コレステロール血症治療剤である 今回 ロスバスタチン錠 mg TCK とクレストール 錠 mg の生物学的同等性を検討するため

More information

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問

3. 安全性本治験において治験薬が投与された 48 例中 1 例 (14 件 ) に有害事象が認められた いずれの有害事象も治験薬との関連性は あり と判定されたが いずれも軽度 で処置の必要はなく 追跡検査で回復を確認した また 死亡 その他の重篤な有害事象が認められなか ったことから 安全性に問 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにフェキソフェナジン塩酸塩は 第二世代抗ヒスタミン薬の一つであり 抗原抗体反応に伴って起こる肥満細胞からのヒスタミンなどのケミカルメディエーターの遊離を抑制すると共に ヒスタミンの H1 作用に拮抗することにより アレルギー症状を緩和する 今回 フェキソフェナジン塩酸塩錠 6mg

More information

創薬 創剤における探索動態研究の役割と課題 布施英一協和発酵工業株式会社医薬研究センター薬物動態研究所 1. はじめに弊社では 1990 年代初期より探索ステージにおける動態研究の体制を整備してきた 特に 1996 年から探索動態専門のグループを立ち上げ 欧州の製薬会社での経験を有するコンサルタント

創薬 創剤における探索動態研究の役割と課題 布施英一協和発酵工業株式会社医薬研究センター薬物動態研究所 1. はじめに弊社では 1990 年代初期より探索ステージにおける動態研究の体制を整備してきた 特に 1996 年から探索動態専門のグループを立ち上げ 欧州の製薬会社での経験を有するコンサルタント 創薬 創剤における探索動態研究の役割と課題 布施英一協和発酵工業株式会社医薬研究センター薬物動態研究所 1. はじめに弊社では 1990 年代初期より探索ステージにおける動態研究の体制を整備してきた 特に 1996 年から探索動態専門のグループを立ち上げ 欧州の製薬会社での経験を有するコンサルタントと契約し 1 年に 1-2 回のコンサルティングを実施し 欧米の製薬会社の探索動態の方法論を取り入れてきた

More information

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル

ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル ロペラミド塩酸塩カプセル 1mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにロペラミド塩酸塩は 腸管に選択的に作用して 腸管蠕動運動を抑制し また腸管内の水分 電解質の分泌を抑制して吸収を促進することにより下痢症に効果を示す止瀉剤である ロペミン カプセル 1mg は 1 カプセル中ロペラミド塩酸塩 1 mg を含有し消化管から吸収されて作用を発現する このことから

More information

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値

あった AUCtはで ± ng hr/ml で ± ng hr/ml であった 2. バイオアベイラビリティの比較およびの薬物動態パラメータにおける分散分析の結果を Table 4 に示した また 得られた AUCtおよび Cmaxについてとの対数値 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK の生物学的同等性試験 ( 口中溶解後 水なし投与 ) バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにモンテルカストナトリウムは アレルギーのメディエーターの 1 つであるロイコトリエン (LT) の受容体の内 cyslt1 受容体を遮断する抗アレルギー薬である 今回 モンテルカストチュアブル錠 5mg TCK とキプレス チュアブル錠 5mg の生物学的同等性を検討するため

More information

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 200

別紙様式 (Ⅱ)-1 添付ファイル用 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 200 商品名 : イチョウ葉脳内 α( アルファ ) 安全性評価シート 食経験の評価 1 喫食実績による食経験の評価 ( 喫食実績が あり の場合 : 実績に基づく安全性の評価を記載 ) 弊社では当該製品 イチョウ葉脳内 α( アルファ ) と同一処方の製品を 2003 年 1 月より全国で販売しており これまでに累計 350 万袋以上の販売実績がある 健康被害情報について お客様より健康食品相談室に申告があった内容を解析したところ

More information

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性

抗菌薬の殺菌作用抗菌薬の殺菌作用には濃度依存性と時間依存性の 2 種類があり 抗菌薬の効果および用法 用量の設定に大きな影響を与えます 濃度依存性タイプでは 濃度を高めると濃度依存的に殺菌作用を示します 濃度依存性タイプの抗菌薬としては キノロン系薬やアミノ配糖体系薬が挙げられます 一方 時間依存性 2012 年 1 月 4 日放送 抗菌薬の PK-PD 愛知医科大学大学院感染制御学教授三鴨廣繁抗菌薬の PK-PD とは薬物動態を解析することにより抗菌薬の有効性と安全性を評価する考え方は アミノ配糖体系薬などの副作用を回避するための薬物血中濃度モニタリング (TDM) の分野で発達してきました 近年では 耐性菌の増加 コンプロマイズド ホストの増加 新規抗菌薬の開発の停滞などもあり 現存の抗菌薬をいかに科学的に使用するかが重要な課題となっており

More information

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに

ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに ピルシカイニド塩酸塩カプセル 50mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにピルジカイニド塩酸塩水和物は Vaughan Williams らの分類のクラスⅠCに属し 心筋の Na チャンネル抑制作用により抗不整脈作用を示す また 消化管から速やかに吸収され 体内でもほとんど代謝を受けない頻脈性不整脈 ( 心室性 ) に優れた有効性をもつ不整脈治療剤である

More information

生殖発生毒性試験の実施時期について

生殖発生毒性試験の実施時期について S5(R3) Informal 医薬品の生殖発生毒性試験法 ( 改訂 ) 日本製薬工業協会 ICH プロジェクト委員会 S5(R3) Informal WG トピックリーダー藤原道夫 1 本日の内容 1. リスボンInformal WG 対面会議開催に至る経緯 2. ミネアポリス会議以後の活動 3. S5(R3) コンセプトペーパーの変遷 4. S5(R3) に向けて検討されるべき事項 5. S5(R3)

More information

非臨床概要薬物動態試験の目次 項目 - 頁 薬物動態試験の概要文 p まとめ p 分析方法 p 被験物質 p

非臨床概要薬物動態試験の目次 項目 - 頁 薬物動態試験の概要文 p まとめ p 分析方法 p 被験物質 p 非臨床概要薬物動態試験の目次 項目 - 頁 2.6.4. 薬物動態試験の概要文... 2.6.4 - p. 1 2.6.4.1. まとめ... 2.6.4 - p. 1 2.6.4.2. 分析方法... 2.6.4 - p. 4 2.6.4.2.1. 被験物質... 2.6.4 - p. 4 2.6.4.2.2. 分析法... 2.6.4 - p. 4 2.6.4.3. 吸収... 2.6.4 -

More information

第 2 部 CTD の概要 一般名 : ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物 版番号 : 2.4 非臨床試験の概括評価 フォシーガ 本書は ブリストル マイヤーズ株式会社及びアストラゼネカ株式会社の機密文書です 機密保持を求める条件で本書を公開する場合があることを除いては 本書の受領により 本

第 2 部 CTD の概要 一般名 : ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物 版番号 : 2.4 非臨床試験の概括評価 フォシーガ 本書は ブリストル マイヤーズ株式会社及びアストラゼネカ株式会社の機密文書です 機密保持を求める条件で本書を公開する場合があることを除いては 本書の受領により 本 第 2 部 CTD の概要 一般名 : ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物 版番号 : 2.4 非臨床試験の概括評価 フォシーガ 本書は ブリストル マイヤーズ株式会社及びアストラゼネカ株式会社の機密文書です 機密保持を求める条件で本書を公開する場合があることを除いては 本書の受領により 本書に記載された非公開の情報は ブリストル マイヤーズ株式会社又はアストラゼネカ株式会社の書面による事前の承認なく公開又は開示しないことに同意したものとします

More information

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを

シプロフロキサシン錠 100mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを シプロフロキサシン錠 mg TCK の生物学的同等性試験 バイオアベイラビリティの比較 辰巳化学株式会社 はじめにシプロフロキサシン塩酸塩は グラム陽性菌 ( ブドウ球菌 レンサ球菌など ) や緑膿菌を含むグラム陰性菌 ( 大腸菌 肺炎球菌など ) に強い抗菌力を示すように広い抗菌スペクトルを有し 上気道感染症 尿路感染症 皮膚感染症などに有効なニューキノロン系の合成抗菌剤である シプロキサン 錠

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 教授教授 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 教授 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 花房俊昭 宮村昌利 副査副査 朝 日 通 雄 勝 間 田 敬 弘 副査 森田大 主論文題名 Effects of Acarbose on the Acceleration of Postprandial Hyperglycemia-Induced Pathological Changes Induced by Intermittent

More information

第 2 部 CTD の概要 一般名 : バンデタニブ 版番号 : 薬物動態試験の概要文 カプレルサ 錠 100 mg 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています

第 2 部 CTD の概要 一般名 : バンデタニブ 版番号 : 薬物動態試験の概要文 カプレルサ 錠 100 mg 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています 第 2 部 CTD の概要 一般名 : バンデタニブ 版番号 : 2.6.4 薬物動態試験の概要文 カプレルサ 錠 100 mg 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています 2.6.4 薬物動態試験の概要文一般名 : バンデタニブ 目次 頁 目次...2 略語及び専門用語一覧表...6 1 まとめ...

More information

トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1

トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1 トリアムシノロンアセトニド マキュエイド硝子体内注用 40mg 医薬品製造販売承認事項一部変更承認申請書 添付資料 CTD 第 2 部 ( 資料概要 ) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 わかもと製薬株式会社 1 2.6.4 薬物動態試験の概要文マキュエイド硝子体内注用 目次 2.6.4 薬物動態試験の概要文... 4 2.6.4.1 まとめ... 4 2.6.4.2

More information

ダクラタスビル塩酸塩 薬物動態試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 AUC area under the concentration-time curve 血中濃度曲線下面積 AUC(INF) area u

ダクラタスビル塩酸塩 薬物動態試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 AUC area under the concentration-time curve 血中濃度曲線下面積 AUC(INF) area u ダクラタスビル塩酸塩 2.6.4 薬物動態試験の概要文 Page 1 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 ブリストル マイヤーズ株式会社 ダクラタスビル塩酸塩 2.6.4 薬物動態試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 ATP adenosine triphosphate アデノシン三リン酸 AUC area under the concentration-time

More information

Microsoft Word - 第14回定例会_金納様_final.doc

Microsoft Word - 第14回定例会_金納様_final.doc クロスオーバー実験のデザインと解析 - テレメトリー法による QT/QTc 試験の実データを用いた検討 - I. テレメトリー法による QT/QTc 試験について 1) イヌを用いたテレメトリー QT/QTc 試験の実際 金納明宏 薬理統計グループ安全性薬理チーム 要約 : 医薬品開発の非臨床試験で, 安全性薬理試験の QT/QTc 延長を評価する in vivo テレメトリー試験は, ヒトでの不整脈発現を評価する上で非常に重要な試験である.

More information

ルセオグリフロジン水和物 緒言 Page 1 ルセフィ錠 2.5 mg ルセフィ錠 5 mg CTD 第 2 部 緒言 大正製薬株式会社

ルセオグリフロジン水和物 緒言 Page 1 ルセフィ錠 2.5 mg ルセフィ錠 5 mg CTD 第 2 部 緒言 大正製薬株式会社 ルセオグリフロジン水和物 2.6.1 緒言 Page 1 ルセフィ錠 2.5 mg ルセフィ錠 5 mg CTD 第 2 部 2.6.1 緒言 大正製薬株式会社 ルセオグリフロジン水和物 2.6.1 緒言 Page 2 目次 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表... 4 2.6.1 緒言... 4 2.6.1.1 名称および化学構造式... 4 2.6.1.2 薬理学的特性... 4 2.6.1.3

More information

審査報告書 平成 26 年 1 月 28 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりである 記 [ 販 売 名 ] 1デベルザ錠 20 mg 2アプルウェイ錠 20 mg [ 一 般 名 ] トホグリフロジン水和物

審査報告書 平成 26 年 1 月 28 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりである 記 [ 販 売 名 ] 1デベルザ錠 20 mg 2アプルウェイ錠 20 mg [ 一 般 名 ] トホグリフロジン水和物 20 mg 20 25 4 26 8 審査報告書 平成 26 年 1 月 28 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりである 記 [ 販 売 名 ] 1デベルザ錠 20 mg 2アプルウェイ錠 20 mg [ 一 般 名 ] トホグリフロジン水和物 [ 申請者名 ] 1 興和株式会社 2サノフィ株式会社 [ 申請年月日

More information

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い

デベルザ錠20mg 適正使用のお願い 2014 年 3 月作成薬価基準未収載 - 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 使用前に必ずお読みください - 適正使用のお願い 処方せん医薬品 : 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること 製造販売元 販売元 適応となる患者さんとデベルザ錠の使い方 本剤を投与する前に 以下のことを確認してください 2 型糖尿病の患者さんですか 本剤の効能 効果は 2 型糖尿病 です 1 型糖尿病の患者さんは

More information

虎ノ門医学セミナー

虎ノ門医学セミナー 2016 年 6 月 23 日放送 新しい糖尿病治療薬の使い方 虎の門病院内分泌代謝科部長森保道 糖尿病の 90% 以上を占める 2 型糖尿病は インスリン作用の障害とインスリン分泌不全の 2 つの病態によって血糖調節機構が破たんし 慢性の高血糖を呈する疾患です インスリン抵抗性は肥満や内臓脂肪の蓄積および遺伝体質がその要因であり 適切な体重となるような食事療法および運動療法が病態の改善に有効であります

More information

<4D F736F F F696E74202D2097D58FB08E8E8CB1838F815B834E F197D58FB E96D8816A66696E616C CF68A4A2E >

<4D F736F F F696E74202D2097D58FB08E8E8CB1838F815B834E F197D58FB E96D8816A66696E616C CF68A4A2E > 再生医療等製品の非臨床安全性評価の考え方 ex vivo 遺伝子治療を中心に 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 (PMDA) 再生医療製品等審査部 真木一茂 様式 1-B 第 24 回日本遺伝子細胞治療学会学術集会 CO I 開示 発表者名 : 真木一茂 演題発表に関連し 開示すべき CO I 関係にある企業などはありません 2 1 本日の話 1.Ex vivo 遺伝子治療について 2. 治験開始に必要な非臨床試験

More information

アスナプレビル 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 2 用語及び略語一覧 ADME absorption, distribution, metabolism and excretion 吸収 分布 代謝及び排泄 ALP alkaline phosphatase アルカリフォスファターゼ ALT

アスナプレビル 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 2 用語及び略語一覧 ADME absorption, distribution, metabolism and excretion 吸収 分布 代謝及び排泄 ALP alkaline phosphatase アルカリフォスファターゼ ALT アスナプレビル 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 1 CTD 第 2 部 2.4 非臨床試験の概括評価 ブリストル マイヤーズ株式会社 アスナプレビル 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 2 用語及び略語一覧 ADME absorption, distribution, metabolism and excretion 吸収 分布 代謝及び排泄 ALP alkaline phosphatase

More information

薬物動態試験 : 単回投与後の組織分布 ( その3) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き ) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き )...

薬物動態試験 : 単回投与後の組織分布 ( その3) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き ) 薬物動態試験 : 反復投与後の組織分布 ( 続き )... 2.6.5 目次 2.6.5...4 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その1)...4 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その2)...5 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その3)...6 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その4)...7 2.6.5.1 薬物動態試験 : 一覧表 ( その5)...8 2.6.5.2 薬物動態試験 : 分析方法及びバリデーション試験

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 2 回サラシア属植物シンポジウム講演要旨平成 21 年 8 月 25 日近畿大学において サラシア属植物エキス含有飲料の食後血糖上昇抑制効果と長期摂取および過剰摂取の安全性の検討 平成 21 年 8 月 25 日 企画室北林広巳 1 サラシアエキスの有効性と安全性 サラシア属植物含有飲料について 有効性試験 安全性試験の結果をご報告いたします 注 ) TB0018 コタラノール L はサラシア属植物エキス含有飲料を指します

More information

糸球体で濾過されたブドウ糖の約 90% を再吸収するトランスポータである SGLT2 阻害薬は 尿糖排泄を促進し インスリン作用とは独立した血糖降下及び体重減少作用を有する これまでに ストレプトゾトシンによりインスリン分泌能を低下させた糖尿病モデルマウスで SGLT2 阻害薬の脂肪肝改善効果が報告

糸球体で濾過されたブドウ糖の約 90% を再吸収するトランスポータである SGLT2 阻害薬は 尿糖排泄を促進し インスリン作用とは独立した血糖降下及び体重減少作用を有する これまでに ストレプトゾトシンによりインスリン分泌能を低下させた糖尿病モデルマウスで SGLT2 阻害薬の脂肪肝改善効果が報告 学位論文の内容の要旨 論文提出者氏名 小宮力 論文審査担当者 主査下門顕太郎副査内田信一吉田雅幸 論文題目 Ipragliflozin improves hepatic steatosis in obese mice and liver dysfunction in type 2 diabetic patients irrespective of body weight reduction ( 論文内容の要旨

More information

薬物動態試験の概要文

薬物動態試験の概要文 アマージ錠 2.5mg 製造販売承認申請 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.4 薬物動態試験の概要文 2.6.5 薬物動態試験概要表 グラクソ スミスクライン株式会社 目次 頁 2.6.4. 薬物動態試験の概要文 1 2.6.4.1. まとめ 1 2.6.4.2. 分析法 4 2.6.4.2.1. 被験物質 4 2.6.4.2.2. 分析方法 4 2.6.4.3. 吸収

More information

犬の糖尿病は治療に一生涯のインスリン投与を必要とする ヒトでは 1 型に分類されている糖尿病である しかし ヒトでは肥満が原因となり 相対的にインスリン作用が不足する 2 型糖尿病が主体であり 犬とヒトとでは糖尿病発症メカニズムが大きく異なっていると考えられている そこで 本研究ではインスリン抵抗性

犬の糖尿病は治療に一生涯のインスリン投与を必要とする ヒトでは 1 型に分類されている糖尿病である しかし ヒトでは肥満が原因となり 相対的にインスリン作用が不足する 2 型糖尿病が主体であり 犬とヒトとでは糖尿病発症メカニズムが大きく異なっていると考えられている そこで 本研究ではインスリン抵抗性 犬におけるインスリン抵抗性と糖尿病発症に関する メタボローム研究 (Metabolome study on canine insulin resistance and diabetes onset) 学位論文の内容の要約 獣医生命科学研究科獣医学専攻博士課程平成 24 年入学 野澤聡司 ( 指導教員 : 田﨑弘之 ) 犬の糖尿病は治療に一生涯のインスリン投与を必要とする ヒトでは 1 型に分類されている糖尿病である

More information

略語一覧 略語 略していない表現 ( 英 ) 略していない表現 ( 日 ) HPLC high performance liquid chromatography 高速液体クロマトグラフィー LMB Leucomethylene blue ロイコメチレンブルー MAO monoamine oxida

略語一覧 略語 略していない表現 ( 英 ) 略していない表現 ( 日 ) HPLC high performance liquid chromatography 高速液体クロマトグラフィー LMB Leucomethylene blue ロイコメチレンブルー MAO monoamine oxida 目次 1. 非臨床試験計画概略...4 2. 薬理試験...5 3. 薬物動態試験...7 4. 毒性試験...8 5. 総括及び結論...10 6. 参考文献一覧...12 1 略語一覧 略語 略していない表現 ( 英 ) 略していない表現 ( 日 ) HPLC high performance liquid chromatography 高速液体クロマトグラフィー LMB Leucomethylene

More information

4.6 生殖発生毒性 その他の毒性 光毒性 抗原性及び免疫毒性 毒性発現の機序に関する試験 依存性 代謝物の安全性評価 不純物の安全性評

4.6 生殖発生毒性 その他の毒性 光毒性 抗原性及び免疫毒性 毒性発現の機序に関する試験 依存性 代謝物の安全性評価 不純物の安全性評 Table of Contents 1 非臨床試験計画概略... 7 2 薬理試験... 10 2.1 効力を裏付ける試験... 10 2.1.1 活性及びジェノタイプ網羅性... 10 2.1.2 特異性及び選択性... 11 2.1.3 各種細胞における細胞毒性... 11 2.1.4 作用機序... 11 2.1.4.1 NS5B ポリメラーゼに対する作用... 11 2.1.4.2 耐性...

More information

ルリコナゾールルコナック爪外用液 5% CTD 第 2 部 ( モジュール2): CTDの概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 佐藤製薬株式会社

ルリコナゾールルコナック爪外用液 5% CTD 第 2 部 ( モジュール2): CTDの概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 佐藤製薬株式会社 ルコナック爪外用液 5% CTD 第 2 部 ( モジュール2): CTDの概要 ( サマリー ) 佐藤製薬株式会社 略号一覧表 略号 英語 日本語 AUC area under the plasma concentration-time curve 血漿中濃度 - 時間曲線下面積 C. albicans Candida albicans - DMBA 7,12-dimethylbenz[a]anthracene

More information

資料4-4 木酢液の検討状況について

資料4-4 木酢液の検討状況について 資料 4-4 木酢液の検討状況について 木酢液の薬効 薬害 安全性等に係る検討に関し 第 6 回及び第 8 回合同 会合において 以下のとおり整理された 安全性 薬効 薬害に係る試験の実施 ( 論点 ) 第 6 回合同会合において検討した結果 変異原性試験 ( 復帰突然変異原性試験 ) の結果について指摘があった また 1) 木酢液 に含まれるホルムアルデヒドについては IARC( 国際ガン研究機関

More information

ボンビバ錠 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 1 ボンビバ錠 100mg ( イバンドロン酸ナトリウム水和物 ) [ 骨粗鬆症 ] 第 2 部 ( モジュール 2) CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 中外製薬株式会社

ボンビバ錠 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 1 ボンビバ錠 100mg ( イバンドロン酸ナトリウム水和物 ) [ 骨粗鬆症 ] 第 2 部 ( モジュール 2) CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 中外製薬株式会社 ボンビバ錠 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 1 ボンビバ錠 100mg ( イバンドロン酸ナトリウム水和物 ) [ 骨粗鬆症 ] 第 2 部 ( モジュール 2) CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 中外製薬株式会社 ボンビバ錠 2.4 非臨床試験の概括評価 Page 2 略語一覧略語 英名 和名 ALN Alendronate sodium hydrate アレンドロン酸ナトリウム水和物

More information

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ

記載データ一覧 品目名 製造販売業者 BE 品質再評価 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 # 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 # 5 酸化マグネシ 医療用医薬品最新品質情報集 ( ブルーブック ) 2017.7.7 初版 有効成分 酸化マグネシウム 品目名 ( 製造販売業者 ) 1 マグミット錠 250mg 協和化学工業 後発医薬品 2 酸化マグネシウム錠 250mg TX みらいファーマ 3 酸化マグネシウム錠 250mg モチダ 持田製薬販売 4 酸化マグネシウム錠 250mg マイラン マイラン製薬 5 酸化マグネシウム錠 250mg ケンエー

More information

平成14年度研究報告

平成14年度研究報告 平成 14 年度研究報告 研究テーマ 多嚢胞性卵巣発症に関する遺伝性素因の解析 - PCO の解析 - 北海道大学大学院医学研究科 助手菅原照夫 現所属 : 北海道大学大学院医学研究科 医学部連携研究センター サマリー 多嚢胞性卵巣 (PCO) は生殖可能年齢の婦人の 5 10% に発症する内分泌疾患である 臨床症状は 月経不順 多毛 肥満 排卵障害が主な特徴であり 難治性の不妊症の主な原因である

More information

<4D F736F F D EA95948F4390B3817A938C91E F838A838A815B835895B68F F08BD682A082E8816A5F8C6F8CFB939C F

<4D F736F F D EA95948F4390B3817A938C91E F838A838A815B835895B68F F08BD682A082E8816A5F8C6F8CFB939C F [PRESS RELEASE] 2011 年 4 月 26 日東京大学医学部附属病院 経口糖尿病薬の副作用による浮腫発症のメカニズムを同定 経口糖尿病薬として知られるチアゾリジン誘導体は 細胞核内の受容体であるペルオキシソーム増殖因子活性化受容体ガンマ (PPAR) に結合し 代謝に関連する遺伝子の転写を調節してインスリン作用を増強させます この働きによってインスリン抵抗性が改善し血糖値も下がるため

More information

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症

わが国における糖尿病と合併症発症の病態と実態糖尿病では 高血糖状態が慢性的に継続するため 細小血管が障害され 腎臓 網膜 神経などの臓器に障害が起こります 糖尿病性の腎症 網膜症 神経障害の3つを 糖尿病の三大合併症といいます 糖尿病腎症は進行すると腎不全に至り 透析を余儀なくされますが 糖尿病腎症 2009 年 4 月 27 日放送 糖尿病診療における早期からの厳格血糖コントロールの重要性 東京大学大学院医学系研究科糖尿病 代謝内科教授門脇孝先生 平成 19 年糖尿病実態調査わが国では 生活習慣の欧米化により糖尿病患者の数が急増しており 2007 年度の糖尿病実態調査では 糖尿病が強く疑われる方は 890 万人 糖尿病の可能性が否定できない方は 1,320 万人と推定されました 両者を合計すると

More information

目次 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 製剤開発過程 バイオアベイラビリティ メマンチン塩酸塩の絶対バイオアベイラビリティ メマン

目次 生物薬剤学試験及び関連する分析法 背景及び概観 製剤開発過程 バイオアベイラビリティ メマンチン塩酸塩の絶対バイオアベイラビリティ メマン メマリー錠 5 mg メマリー錠 10 mg メマリー錠 20 mg ( メマンチン塩酸塩 ) CTD 第 2 部 CTD の概要 2.7 臨床概要 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法 第一三共株式会社 1 M2-GD-4-9912 目次 2.7.1 生物薬剤学試験及び関連する分析法...6 2.7.1.1 背景及び概観...6 2.7.1.1.1 製剤開発過程...6 2.7.1.1.2

More information

日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す

日本標準商品分類番号 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制す 日本標準商品分類番号 872491 カリジノゲナーゼの血管新生抑制作用 カリジノゲナーゼは強力な血管拡張物質であるキニンを遊離することにより 高血圧や末梢循環障害の治療に広く用いられてきた 最近では 糖尿病モデルラットにおいて増加する眼内液中 VEGF 濃度を低下させることにより 血管透過性を抑制することが示されたが 血管新生に対するカリジノゲナーゼの影響を評価した報告はない そこで今回 網膜血管新生に対するカリジノゲナーゼの役割を同定するため

More information

ハーボニー 配合錠 第 2 部 ( モジュール 2):CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 ギリアド サイエンシズ株式会社

ハーボニー 配合錠 第 2 部 ( モジュール 2):CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 ギリアド サイエンシズ株式会社 ハーボニー 配合錠 第 2 部 ( モジュール 2):CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 ギリアド サイエンシズ株式会社 目次 1. 非臨床試験の概括評価... 10 1.1 非臨床試験計画概要... 10 1.1.1 レジパスビル... 10 1.1.2 レジパスビル / ソホスブビル... 11 2. 薬理試験... 13 2.1 効力を裏付ける試験... 13 2.1.1

More information

減量・コース投与期間短縮の基準

減量・コース投与期間短縮の基準 用法 用量 通常 成人には初回投与量 (1 回量 ) を体表面積に合せて次の基準量とし 朝食後および夕食後の 1 日 2 回 28 日間連日経口投与し その後 14 日間休薬する これを 1 クールとして投与を繰り返す ただし 本剤の投与によると判断される臨床検査値異常 ( 血液検査 肝 腎機能検査 ) および消化器症状が発現せず 安全性に問題がない場合には休薬を短縮できるが その場合でも少なくとも

More information

緒言

緒言 CERA 2.2 緒言 Page 1 ミルセラ注シリンジ25 μg ミルセラ注シリンジ50 μg ミルセラ注シリンジ75 μg ミルセラ注シリンジ100 μg ミルセラ注シリンジ150 μg ミルセラ注シリンジ200 μg ミルセラ注シリンジ250 μg [ 腎性貧血 ] 第 2 部 CTD の概要 ( サマリー ) 2.2 緒言 中外製薬株式会社 CERA 2.2 緒言 Page 2 目次頁 2.2

More information

スライド 1

スライド 1 3 年次前期専門科目群 Ⅰ ( 必修科目 ) 2 単位 医療薬剤学 Ⅰ 8 回目 生物薬剤学講座児玉庸夫 1 医療薬剤学 Ⅰ は医薬品の有効性と 安全性を基礎から理解するための学問 医薬品 有効性 安全性 2 講義の内容 (1) 第 1 回薬物の生体内運命 第 2 回薬物の副作用 ( 薬物有害反応 )( 小テスト ) 第 3 回薬物の循環系移行と排泄 ( 小テスト ) 第 4 回薬物の投与方法と経口投与製剤

More information

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ

前立腺癌は男性特有の癌で 米国においては癌死亡者数の第 2 位 ( 約 20%) を占めてい ます 日本でも前立腺癌の罹患率 死亡者数は急激に上昇しており 現在は重篤な男性悪性腫瘍疾患の1つとなって図 1 います 図 1 初期段階の前立腺癌は男性ホルモン ( アンドロゲン ) に反応し増殖します そ 再発した前立腺癌の増殖を制御する新たな分子メカニズムの発見乳癌治療薬が効果的 発表者筑波大学先端領域学際研究センター教授柳澤純 (junny@agbi.tsukuba.ac.jp TEL: 029-853-7320) ポイント 女性ホルモンが制御する新たな前立腺癌の増殖 細胞死メカニズムを発見 女性ホルモン及び女性ホルモン抑制剤は ERβ 及び KLF5 を通じ FOXO1 の発現量を変化することで前立腺癌の増殖

More information

スライド 1

スライド 1 1. 血液の中に存在する脂質 脂質異常症で重要となる物質トリグリセリド ( 中性脂肪 :TG) 動脈硬化に深く関与する 脂質の種類 トリグリセリド :TG ( 中性脂肪 ) リン脂質 遊離脂肪酸 特徴 細胞の構成成分 ホルモンやビタミン 胆汁酸の原料 動脈硬化の原因となる 体や心臓を動かすエネルギーとして利用 皮下脂肪として貯蔵 動脈硬化の原因となる 細胞膜の構成成分 トリグリセリド ( 中性脂肪

More information

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた

1)~ 2) 3) 近位筋脱力 CK(CPK) 高値 炎症を伴わない筋線維の壊死 抗 HMG-CoA 還元酵素 (HMGCR) 抗体陽性等を特徴とする免疫性壊死性ミオパチーがあらわれ 投与中止後も持続する例が報告されているので 患者の状態を十分に観察すること なお 免疫抑制剤投与により改善がみられた 適正使用に欠かせない情報です 必ずお読みください 使用上の注意 改訂のお知らせ 注 1) 処方箋医薬品 ATORVASTATIN TABLETS AMALUET COMBINATION TABLETS 注 1) 処方箋医薬品 PRAVASTATIN SODIUM TABLETS 注 1) 注意 - 医師等の処方箋により使用すること PITAVASTATIN CALCIUM TABLETS 2016

More information

( 問 ) 日本の現代の食生活等において 健康への影響に気をつけなければならないと考える項目はどれですか? その必要が大きい順に 10 個選んでください 1. 病原性微生物 2. ふぐ毒 キノコの毒等の自然毒 3. 農薬の残留 4. 食品添加物 5. 動物用医薬品の畜産物への残留 6. アクリルアミ

( 問 ) 日本の現代の食生活等において 健康への影響に気をつけなければならないと考える項目はどれですか? その必要が大きい順に 10 個選んでください 1. 病原性微生物 2. ふぐ毒 キノコの毒等の自然毒 3. 農薬の残留 4. 食品添加物 5. 動物用医薬品の畜産物への残留 6. アクリルアミ 資料 4 食品安全委員会における農薬の食品健康影響評価について 内閣府食品安全委員会事務局 ( 問 ) 日本の現代の食生活等において 健康への影響に気をつけなければならないと考える項目はどれですか? その必要が大きい順に 10 個選んでください 1. 病原性微生物 2. ふぐ毒 キノコの毒等の自然毒 3. 農薬の残留 4. 食品添加物 5. 動物用医薬品の畜産物への残留 6. アクリルアミド クロロプロパノール等

More information

血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. また 2 型糖尿病のボランティア 1 名を対象として 健康なボランティアの場合と同様の試験が行われています その結果 図 5 に示すように 摂取後 6 分までの血糖値および摂取後 9 分までのインスリ

血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. また 2 型糖尿病のボランティア 1 名を対象として 健康なボランティアの場合と同様の試験が行われています その結果 図 5 に示すように 摂取後 6 分までの血糖値および摂取後 9 分までのインスリ 血糖値 (mg/dl) 血中インスリン濃度 (μu/ml) パラチノースガイドブック Ver.4. 7. 摂取後の血糖値変化 パラチノースは小腸のイソマルターゼにより グルコースとフルクトースに分解され消化吸収されます この酵素反応はゆっくり進むため パラチノースの消化吸収速度は遅く スクロースの約 1/5 とされています 18) パラチノースは摂取した際の血液中へのグルコースの流入が穏やかであり

More information

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません

日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI 関連の企業などはありません 医薬品副作用データベース (JADER) を用いた市販後の副作用発現状況の検討 加藤祐太 1)2) 岸達生 3) 高松昭司 2) 白石正 4) 1) 山形大学医学部医薬品医療機器評価学講座 2) 医薬品医療機器総合機構安全第二部 3) 医薬品医療機器総合機構信頼性保証部 4) 山形大学医学部附属病院薬剤部 日本医薬品安全性学会 COI 開示 筆頭発表者 : 加藤祐太 演題発表に関連し 開示すべき COI

More information

アスナプレビル 毒性試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 8-MOP 8-methoxypsoralen 8- メトキシソラレン ALP alkaline phosphatase アルカリホスファターゼ ALT alanine aminotransferase アラニンアミノトラ

アスナプレビル 毒性試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 8-MOP 8-methoxypsoralen 8- メトキシソラレン ALP alkaline phosphatase アルカリホスファターゼ ALT alanine aminotransferase アラニンアミノトラ アスナプレビル 2.6.6 毒性試験の概要文 Page 1 CTD 第 2 部 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 2.6.6 毒性試験の概要文 ブリストル マイヤーズ株式会社 アスナプレビル 2.6.6 毒性試験の概要文 Page 2 用語及び略語一覧 8-MOP 8-methoxypsoralen 8- メトキシソラレン ALP alkaline phosphatase アルカリホスファターゼ

More information

テイカ製薬株式会社 社内資料

テイカ製薬株式会社 社内資料 テイカ製薬株式会社社内資料 アレルギー性結膜炎治療剤トラニラスト点眼液.5% TS TRANILAST Ophthalmic Solution.5% TS 生物学的同等性に関する資料 発売元 : 興和株式会社 製造販売元 : テイカ製薬株式会社 9 年 月作成 TSTR5BE9 ラット及びモルモットアレルギー性結膜炎モデルにおける生物学的同等性試験 Ⅰ. 試験の目的トラニラスト点眼液.5% TS および標準製剤の生物学的同等性をラット受動感作アレルギー性結膜炎モデル及びモルモット能動感作アレルギー性結膜炎モデルを用い薬力学的に検討した

More information

Microsoft Word - m2-6-4-pharmacokinetics-written-summary_ver 1.9_類縁物質おきかえ-1…

Microsoft Word - m2-6-4-pharmacokinetics-written-summary_ver 1.9_類縁物質おきかえ-1… 1 目次...8 2.6.4.1 まとめ...8 2.6.4.1.1 Org 25969 の薬物動態...8 2.6.4.1.2 Org 25969 がロクロニウムの薬物動態特性に及ぼす影響... 11 2.6.4.1.3 Org 48302 の薬物動態...12 2.6.4.2 分析法...16 2.6.4.2.1 ラット血漿中の Org 25969 を測定する液体クロマトグラフィー -タンデム質量分析法のバリデーション

More information

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号

資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 <その他分野 ( 消化器官用薬 解毒剤 その他 )> 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 資料 3 1 医療上の必要性に係る基準 への該当性に関する専門作業班 (WG) の評価 < 代謝 その他 WG> 目次 小児分野 医療上の必要性の基準に該当すると考えられた品目 との関係本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル ( 要望番号 ;II-231) 1 医療上の必要性の基準に該当しないと考えられた品目 本邦における適応外薬ミコフェノール酸モフェチル

More information

加工デンプン(栄養学的観点からの検討)

加工デンプン(栄養学的観点からの検討) 加工デンプン ( 栄養学的観点からの検討 ) 加工デンプンは 未加工デンプンが有する物理化学的性状を変化させ 利便性の拡大を図るために加工処理を施したものであり 通常 未加工デンプンに代わるものとして用いられる デンプンは三大栄養素の一つである炭水化物の摂取源であることから 炭水化物の摂取量 加工デンプンの摂取量 加工デンプンの体内動態 ( 消化酵素分解率 ) から 加工デンプンの食品への使用について栄養学的観点からの検討を行う

More information

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本

Ⅰ. 改訂内容 ( 部変更 ) ペルサンチン 錠 12.5 改 訂 後 改 訂 前 (1) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本剤の作用が増強され, 副作用が発現するおそれがあるので, 併用しないこと ( 過量投与 の項参照) 本剤投与中の患者に本薬の注射剤を追加投与した場合, 本 医薬品の適正使用に欠かせない情報です 必ずお読み下さい 使用上の注意 改訂のお知らせ 2006 年 1 月日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社 注 ) 処方せん医薬品 ( ジピリダモール製剤 ) = 登録商標注 ) 注意 - 医師等の処方せんにより使用すること 謹啓時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます 平素は弊社製品につきましてご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます さて, この度, 自主改訂によりペルサンチン

More information

審査報告書 平成 25 年 11 月 8 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりであ る 記 販 売 名 スーグラ錠 25 mg 同錠 50 mg 一 般 名 イプラグリフロジン L-プロリン 申 請 者 名 ア

審査報告書 平成 25 年 11 月 8 日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 承認申請のあった下記の医薬品にかかる医薬品医療機器総合機構での審査結果は 以下のとおりであ る 記 販 売 名 スーグラ錠 25 mg 同錠 50 mg 一 般 名 イプラグリフロジン L-プロリン 申 請 者 名 ア 審議結果報告書 平成 25 年 12 月 10 日医薬食品局審査管理課 [ 販売名 ] スーグラ錠 25 mg 同錠 50 mg [ 一般名 ] イプラグリフロジン L-プロリン [ 申請者名 ] アステラス製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 25 年 3 月 13 日 [ 審議結果 ] 平成 25 年 11 月 29 日に開催された医薬品第一部会において 本品目を承認して差し支えないとされ 薬事

More information

アミヴィッド静注 CTD 第 2 部 2.1 第 2 部から第 5 部の目次 富士フイルム RI ファーマ株式会社

アミヴィッド静注 CTD 第 2 部 2.1 第 2 部から第 5 部の目次 富士フイルム RI ファーマ株式会社 CTD 第 2 部 富士フイルム RI ファーマ株式会社 ( 空白ページ ) 2 第 2 部 ( モジュール 2): CTD の概要 ( サマリー ) ---------------------------------------------- 第 2 巻 2.2 緒言 2.3 品質に関する概括資料緒言 2.3.S 原薬 (AV-105, ) 2.3.S 原薬 ( フロルベタピル ( 18 F),

More information

審議結果報告書 平成 30 年 1 1 月 2 0 日医薬 生活衛生局医薬品審査管理課 [ 販 売 名 ] セリンクロ錠 10mg [ 一 般 名 ] ナルメフェン塩酸塩水和物 [ 申請者名 ] 大塚製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 29 年 10 月 17 日 [ 審議結果 ] 平成 30

審議結果報告書 平成 30 年 1 1 月 2 0 日医薬 生活衛生局医薬品審査管理課 [ 販 売 名 ] セリンクロ錠 10mg [ 一 般 名 ] ナルメフェン塩酸塩水和物 [ 申請者名 ] 大塚製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 29 年 10 月 17 日 [ 審議結果 ] 平成 30 審議結果報告書 平成 30 年 1 1 月 2 0 日医薬 生活衛生局医薬品審査管理課 [ 販 売 名 ] セリンクロ錠 10mg [ 一 般 名 ] ナルメフェン塩酸塩水和物 [ 申請者名 ] 大塚製薬株式会社 [ 申請年月日 ] 平成 29 年 10 月 17 日 [ 審議結果 ] 平成 30 年 11 月 9 日に開催された医薬品第一部会において 本品目を承認して差し支えないとされ 薬事 食品衛生審議会薬事分科会に報告することとされた

More information

研究背景 糖尿病は 現在世界で4 億 2 千万人以上にものぼる患者がいますが その約 90% は 代表的な生活習慣病のひとつでもある 2 型糖尿病です 2 型糖尿病の治療薬の中でも 世界で最もよく処方されている経口投与薬メトホルミン ( 図 1) は 筋肉や脂肪組織への糖 ( グルコース ) の取り

研究背景 糖尿病は 現在世界で4 億 2 千万人以上にものぼる患者がいますが その約 90% は 代表的な生活習慣病のひとつでもある 2 型糖尿病です 2 型糖尿病の治療薬の中でも 世界で最もよく処方されている経口投与薬メトホルミン ( 図 1) は 筋肉や脂肪組織への糖 ( グルコース ) の取り 糖尿病治療薬の作用標的タンパク質を発見 ~ 新薬の開発加速に糸口 ~ 名古屋大学大学院理学研究科 ( 研究科長 : 松本邦弘 ) 脳神経回路研究ユニットのユ ( 注ヨンジェ特任准教授らの日米韓国際共同研究グループは この度 2 型糖尿病 1) の治療薬が作用する新たな標的分子を発見しました この2 型糖尿病は 糖尿病の約 9 割を占めており 代表的生活習慣病のひとつでもあります 2 型糖尿病の治療薬としては

More information

2.4 非臨床試験の概括評価 Bayer Yakuhin, Ltd. Page 1 of 非臨床試験の概括評価の目次 非臨床試験計画概略 薬理試験計画 効力を裏付ける試験 安全性薬理試験.

2.4 非臨床試験の概括評価 Bayer Yakuhin, Ltd. Page 1 of 非臨床試験の概括評価の目次 非臨床試験計画概略 薬理試験計画 効力を裏付ける試験 安全性薬理試験. Bayer Yakuhin, Ltd. Page 1 of 24 の目次 2.4.1 非臨床試験計画概略... 3 2.4.1.1 薬理試験計画... 4 2.4.1.1.1 効力を裏付ける試験... 4 2.4.1.1.2 安全性薬理試験... 4 2.4.1.2 薬物動態試験計画... 4 2.4.1.3 毒性試験計画... 5 2.4.2 薬理試験... 6 2.4.2.1 効力を裏付ける試験...

More information

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe

( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 教授 森脇真一 井上善博 副査副査 教授教授 東 治 人 上 田 晃 一 副査 教授 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independe ( 様式甲 5) 学位論文内容の要旨 論文提出者氏名 論文審査担当者 主査 森脇真一 井上善博 副査副査 東 治 人 上 田 晃 一 副査 朝日通雄 主論文題名 Transgene number-dependent, gene expression rate-independent rejection of D d -, K d -, or D d K d -transgened mouse skin

More information

26 氏 名 た田 なか中 せい精 いち一 学位の種類学位記番号学位授与の日付学位授与の要件 博士 ( 医学 ) 乙第 751 号平成 28 年 2 月 22 日学位規則第 4 条第 2 項 学位論文題目 Add-on treatment with teneligliptin ameliorates glucose fluctuations and improves glycemic control

More information

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12

糖尿病経口薬 QOL 研究会研究 1 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12 症例報告書 新規 2 型糖尿病患者に対する経口糖尿病薬クラス別の治療効果と QOL の相関についての臨床試験 施設名医師氏名割付群記入年月日 症例登録番号 / 被験者識別コード / 1/12 患者背景同意取得時から試験開始までの状況について記入 性別 男 女 年齢生年月日 歳 西暦年月日 身長. cm 体重. kg 腹囲. cm 糖尿病罹病期間 西暦年月 ~ 現在 喫煙 合併症 あり なし飲酒 あり

More information

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp

Microsoft PowerPoint - 新技術説明会配付資料rev提出版(後藤)修正.pp 食品の抗アレルギー活性評価に利用できる マウスモデルの紹介 農研機構食品総合研究所 食品機能研究領域主任研究員 後藤真生 農研機構 は独立行政法人農業 食品産業技術総合研究機構のコミュニケーションネームです 国民の 1/3 はアレルギー症状を自覚している 1 アレルギー症状なし (59.1%) 皮膚 呼吸器 目鼻いずれかのアレルギー症状あり (35.9%) 医療機関に入院 通院中 (58.2%) (

More information

2017 年度茨城キリスト教大学入学試験問題 生物基礎 (A 日程 ) ( 解答は解答用紙に記入すること ) Ⅰ ヒトの肝臓とその働きに関する記述である 以下の設問に答えなさい 肝臓は ( ア ) という構造単位が集まってできている器官である 肝臓に入る血管には, 酸素を 運ぶ肝動脈と栄養素を運ぶ

2017 年度茨城キリスト教大学入学試験問題 生物基礎 (A 日程 ) ( 解答は解答用紙に記入すること ) Ⅰ ヒトの肝臓とその働きに関する記述である 以下の設問に答えなさい 肝臓は ( ア ) という構造単位が集まってできている器官である 肝臓に入る血管には, 酸素を 運ぶ肝動脈と栄養素を運ぶ 207 年度茨城リスト教大学入学試験問題 生物基礎 (A 日程 ) ( 解答は解答用紙に記入すること ) Ⅰ ヒトの肝臓とその働きに関する記述である 以下の設問に答えなさい 肝臓は ( ) という構造単位が集まってできている器官である 肝臓に入る血管には, 酸素を 運ぶ肝動脈と栄養素を運ぶ ( ) の 2 つの血管系がある 肝臓はこれらの血管系から入ってくる 酸素や栄養素等を用いて, 次のような様々な化学反応を行う

More information

添付文書がちゃんと読める 薬物動態学 著 山村重雄竹平理恵子城西国際大学薬学部臨床統計学

添付文書がちゃんと読める 薬物動態学 著 山村重雄竹平理恵子城西国際大学薬学部臨床統計学 添付文書がちゃんと読める 薬物動態学 著 山村重雄竹平理恵子城西国際大学薬学部臨床統計学 1 序章 吸収された薬物は, 体の中で ( distribution) します 分布 とは, 体の中で薬物がどのように存在しているかを示しています 体の中の薬物の 分布 には大きく 2 つの要素が関わっています 1 つは, 薬物の, もう 1 つは薬物のです 血液中では, 薬物の一部分は血液中のタンパク ( たとえばアルブミンや

More information

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d

使用上の注意 1. 慎重投与 ( 次の患者には慎重に投与すること ) 1 2X X 重要な基本的注意 1TNF 2TNF TNF 3 X - CT X 4TNFB HBsHBcHBs B B B B 5 6TNF 7 8dsDNA d 2015 5 7 201410 28 TNF 阻害薬 TNFFab シムジア 皮下注 200mg シリンジ Cimzia 200mg Syringe for S.C. Injection セルトリズマブペゴル ( 遺伝子組換え ) 製剤 873999 22400AMX01488000 20132 20133 20155 20079 警告 1. 2. 1 2 X - CT 3. TNF 4. 1 禁忌

More information

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or

33 NCCN Guidelines Version NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 非ホジキンリンパ腫 2015 年第 2 版 NCCN.or 33 NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) 2015 年第 2 版 NCCN.org NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines ) (NCCN 腫瘍学臨床診療ガイドライン ) の Lugano

More information

ミラベグロン 2.4 非臨床試験の概括評価 目次 2.4 非臨床試験の概括評価 非臨床試験計画概略 薬理試験 薬物動態試験 毒性試験 総括及び結論 参考文献一覧

ミラベグロン 2.4 非臨床試験の概括評価 目次 2.4 非臨床試験の概括評価 非臨床試験計画概略 薬理試験 薬物動態試験 毒性試験 総括及び結論 参考文献一覧 ミラベグロン 非臨床試験の概括評価 目次 非臨床試験の概括評価...2.1 非臨床試験計画概略...4.2 薬理試験...5.3 薬物動態試験...11.4 毒性試験...18.5 総括及び結論...31.6 参考文献一覧...32 20 / アステラス製薬 1 非臨床試験の概括評価 非臨床試験の概括評価 本項で使用した略号及び用語の定義一覧を表 -1 に示す 表 -1 略号及び用語の定義一覧 略号及び用語

More information

第2章マウスを用いた動物モデルに関する研究

第2章マウスを用いた動物モデルに関する研究 . ホルムアルデヒドおよびトルエン吸入曝露によるマウスのくしゃみ様症状の定量 およびトルエン代謝物の測定 研究協力者 : 欅田尚樹 嵐谷奎一 ( 産業医科大学産業保健学部 ) (1) 研究要旨ホルムアルデヒド曝露により特異的にくしゃみの増加が観察されたが トルエン曝露でくしゃみの誘発はなかった トルエンの曝露指標として 尿中代謝産物である馬尿酸を測定した 曝露直後には高く翌日には正常レベルに戻っており

More information

微小粒子状物質曝露影響調査報告書

微小粒子状物質曝露影響調査報告書 (7)PM 2.5 抽出物が高血圧ラットの呼吸 循環機能に及ぼす影響に関する研究 要旨大気環境中の浮遊粒子状物質の吸入により 呼吸器系のみならず心臓血管系に対するリスクが高まることが指摘されているが十分に明らかにされてはいない そこで 心臓血管系の病態モデルとして自然発症高血圧ラット (SHR:Spontaneous Hypertensive Rat) を用いて 抽出物及び 抽出物の影響について気管内投与を行い検討した

More information

Microsoft Word - 3.No._別紙.docx

Microsoft Word - 3.No._別紙.docx 膵臓のインスリン産生とインスリン抵抗性の両方を改善する物質を世界で初めて発見 2 型糖尿病の治療法開発に大きな光 < ポイント > l 2 型糖尿病で増加する セレノプロテイン P は 血糖値を下げる インスリン の効果を抑制し ( インスリン抵抗性 ) 糖尿病を悪化する l セレノプロテイン P に結合するタンパク質 ( 抗体 ) を複数作成し その中からセレノプロテイン P の作用を抑制する 中和抗体

More information

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年

タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg 医薬品リスク管理計画書 (RMP) の概要 有効成分 タペンタ 錠 100mg 製造販売業者 ヤンセンファーマ株式会社 薬効分類 821 提出年月 平成 30 年 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る医薬品リスク管理計画書 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任はヤンセンファーマ株式会社にあります 当該情報を適正使用以外の営利目的に利用することはできません ヤンセンファーマ株式会社 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠 50mg タペンタ 錠 100mg に係る 販売名 タペンタ 錠 25mg タペンタ 錠

More information

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として

D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体 (S- 体 ) のみを含有するプロトンポンプ阻害剤である ネキシウム (D961H の日本における販売名 ) 錠 20 mg 及び 40 mg は を対象として 第 2 部 CTD の概要 一般名 : エソメプラゾールマグネシウム水和物 版番号 : 2.2 緒言 ネキシウム カプセル ネキシウム 懸濁用顆粒分包 本資料に記載された情報に係る権利はアストラゼネカ株式会社に帰属します 弊社の事前の承諾なく本資料の内容を他に開示することは禁じられています D961H は AstraZeneca R&D Mӧlndal( スウェーデン ) において開発された オメプラゾールの一方の光学異性体

More information

本書の読み方 使い方 ~ 各項目の基本構成 ~ * 本書は主に外来の日常診療で頻用される治療薬を取り上げています ❶ 特徴 01 HMG-CoA 代表的薬剤ピタバスタチン同種同効薬アトルバスタチン, ロスバスタチン HMG-CoA 還元酵素阻害薬は主に高 LDL コレステロール血症の治療目的で使 用

本書の読み方 使い方 ~ 各項目の基本構成 ~ * 本書は主に外来の日常診療で頻用される治療薬を取り上げています ❶ 特徴 01 HMG-CoA 代表的薬剤ピタバスタチン同種同効薬アトルバスタチン, ロスバスタチン HMG-CoA 還元酵素阻害薬は主に高 LDL コレステロール血症の治療目的で使 用 本書の読み方 使い方 ~ 各項目の基本構成 ~ * 本書は主に外来の日常診療で頻用される治療薬を取り上げています ❶ 特徴 01 HMG-CoA 代表的薬剤ピタバスタチン同種同効薬アトルバスタチン, ロスバスタチン HMG-CoA 還元酵素阻害薬は主に高 LDL コレステロール血症の治療目的で使 用される その強力なコレステロール低下作用と, コレステロール低下作用を 介さない作用 ( 血管内皮機能改善作用,

More information

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関

( 続紙 1 ) 京都大学 博士 ( 薬学 ) 氏名 大西正俊 論文題目 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( 論文内容の要旨 ) 脳内出血は 高血圧などの原因により脳血管が破綻し 脳実質へ出血した病態をいう 漏出する血液中の種々の因子の中でも 血液凝固に関 Title 出血性脳障害におけるミクログリアおよびMAPキナーゼ経路の役割に関する研究 ( Abstract_ 要旨 ) Author(s) 大西, 正俊 Citation Kyoto University ( 京都大学 ) Issue Date 2010-03-23 URL http://hdl.handle.net/2433/120523 Right Type Thesis or Dissertation

More information

News Release 報道関係各位 2015 年 6 月 22 日 アストラゼネカ株式会社 40 代 ~70 代の経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんと 2 型糖尿病治療に従事する医師の意識調査結果 経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんは目標血糖値が達成できていなくても 6 割が治療

News Release 報道関係各位 2015 年 6 月 22 日 アストラゼネカ株式会社 40 代 ~70 代の経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんと 2 型糖尿病治療に従事する医師の意識調査結果 経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんは目標血糖値が達成できていなくても 6 割が治療 報道関係各位 2015 年 6 月 22 日 アストラゼネカ株式会社 40 代 ~70 代の経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんと 2 型糖尿病治療に従事する医師の意識調査結果 経口薬のみで治療中の 2 型糖尿病患者さんは目標血糖値が達成できていなくても 6 割が治療に満足していると回答 - 目標血糖値を達成する重要性への認識の低さが明らかに - 目標血糖値が達成できていない患者さんでは 9

More information

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc

Microsoft Word - FHA_13FD0159_Y.doc 1 要約 Pin1 inhibitor PiB prevents tumor progression by inactivating NF-κB in a HCC xenograft mouse model (HCC 皮下移植マウスモデルにおいて Pin1 インヒビターである PiB は NF-κB 活性を低下させることにより腫瘍進展を抑制する ) 千葉大学大学院医学薬学府先端医学薬学専攻 ( 主任

More information

薬物動態開発の経緯 特性製品概要臨床成績副作用 mgを空腹時に単回経口投与副作用また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 薬物動態薬物動態非臨床試験に関する事項非臨床試験に関する事項1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV185013) 11) 日本人健康成人男性

薬物動態開発の経緯 特性製品概要臨床成績副作用 mgを空腹時に単回経口投与副作用また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 薬物動態薬物動態非臨床試験に関する事項非臨床試験に関する事項1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV185013) 11) 日本人健康成人男性 薬物動態開発の経緯 特性製品概要臨床成績副作用2.5 1 25 5mgを空腹時に単回経口投与副作用また 日本人及び白人健康成人男性において アピキサバン 薬物動態薬物動態非臨床試験に関する事項非臨床試験に関する事項1. 血中濃度 (1) 単回投与 (CV18513) 11) 日本人健康成人男性 12 例に アピキサバン 2.5 1mg を空腹時に単回経口投与 したとき 投与後 3 3.5 時間で最高血漿中濃度に達し

More information

学位論文の要約

学位論文の要約 学位論文内容の要約 愛知学院大学 甲第 678 号論文提出者土屋範果 論文題目 骨芽細胞におけるずり応力誘発性 細胞内 Ca 2+ 濃度上昇へのグルタミン酸の関与 No. 1 愛知学院大学 Ⅰ. 緒言 矯正歯科治療時には機械刺激により骨リモデリングが誘発される 機械 刺激が骨リモデリングや骨量の制御因子の一つであることはよく知られて いるが 骨関連細胞が機械刺激を感受する分子機構は十分に明らかにされ

More information

ラコサミド 毒性試験の概要文 Page 毒性試験の概要文 まとめ非臨床毒性試験として 単回投与毒性試験ではマウス ラット及びイヌで 反復投与毒性試験ではマウスで 13 週間まで ラットで 26 週間まで及びイヌで 52 週間まで ラコサミド ( 開発コード

ラコサミド 毒性試験の概要文 Page 毒性試験の概要文 まとめ非臨床毒性試験として 単回投与毒性試験ではマウス ラット及びイヌで 反復投与毒性試験ではマウスで 13 週間まで ラットで 26 週間まで及びイヌで 52 週間まで ラコサミド ( 開発コード ラコサミド 2.6.6 毒性試験の概要文 Page 1 目次 2.6.6 毒性試験の概要文... 2 2.6.6.1 まとめ... 2 2.6.6.2 単回投与毒性試験... 7 2.6.6.3 反復投与毒性試験... 10 2.6.6.4 遺伝毒性試験... 20 2.6.6.5 がん原性試験... 23 2.6.6.6 生殖発生毒性試験... 27 2.6.6.7 局所刺激性試験... 40 2.6.6.8

More information

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され

添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示され 添付文書情報 の検索方法 1. 検索条件を設定の上 検索実行 ボタンをクリックすると検索します 検索結果として 右フレームに該当する医療用医薬品の販売名の一覧が 販売名の昇順で表示されます 2. 右のフレームで参照したい販売名をクリックすると 新しいタブで該当する医療用医薬品の添付文書情報が表示されます 検索条件設定時の注意 検索はテキスト文章 (SGML 又は XML) が対象となっており 画像及び

More information

添付文書の薬物動態情報 ~基本となる3つの薬物動態パラメータを理解する~

添付文書の薬物動態情報 ~基本となる3つの薬物動態パラメータを理解する~ SAJP.SA.18.02.0496(2) 添付文書の薬物動態情報 基本となる 3 つの 薬物動態パラメータを理解する 城西国際大学薬学部 臨床統計学研究室山村重雄 医療用医薬品添付文書とは 目的 : 患者の安全を確保し 適正使用を図るために必要な情報を医師 歯科医師および薬剤師などの医療関係者に提供する 法的規制 : 医薬品医療機器等法第 52 条で記載内容が定められ 医薬品の製造販売業者は医薬品には情報を付与することが義務

More information

TDM研究 Vol.26 No.2

TDM研究 Vol.26 No.2 測定した また Scrは酵素法にて測定し その参考基 r =0.575 p

More information

< 別紙 1: 検査値等略称 > 略称 名称 A/G 比 アルブミン / グロブリン比 ADI 一日摂取許容量 ALT アラニンアミノトランスフェラーゼ ATPase adenosine triphosphatase アデノシントリフォスファターゼ AUC 血中薬物濃度 時間曲線下面積 Cmax E

< 別紙 1: 検査値等略称 > 略称 名称 A/G 比 アルブミン / グロブリン比 ADI 一日摂取許容量 ALT アラニンアミノトランスフェラーゼ ATPase adenosine triphosphatase アデノシントリフォスファターゼ AUC 血中薬物濃度 時間曲線下面積 Cmax E < 別紙 1: 検査値等略称 > 略称 名称 A/G 比 アルブミン / グロブリン比 ADI 一日摂取許容量 ALT アラニンアミノトランスフェラーゼ ATPase adenosine triphosphatase アデノシントリフォスファターゼ AUC 血中薬物濃度 時間曲線下面積 Cmax ECL ELISA EMEA FPIA GC/MS Glu 最高濃度 Enterochromaffin-like

More information

者における XO 阻害薬の効果に影響すると予測される 以上の議論を背景として 本研究では CKD にともなう FX および尿酸の薬物体内動態 ( PK ) 変化と高尿酸血症病態への影響を統合的に解析できる PK- 薬力学 (PD) モデルを構築し その妥当性を腎機能正常者および CKD 患者で報告さ

者における XO 阻害薬の効果に影響すると予測される 以上の議論を背景として 本研究では CKD にともなう FX および尿酸の薬物体内動態 ( PK ) 変化と高尿酸血症病態への影響を統合的に解析できる PK- 薬力学 (PD) モデルを構築し その妥当性を腎機能正常者および CKD 患者で報告さ フェブキソスタットの尿酸低下効果を腎機能と高尿酸血症の個人差を考慮にいれて予測するモデル & シミュレーション法の検討 Modeling and Simulation for E stimating the In fluence of Renal D ys function on the H yp ouricemic Eff ect of Febuxostat in H yp eru ricemic

More information

2.6(3) 項略号一覧 (1) 略号 省略していない表現 A/G 比 albumin/globulin 比 ( アルブミン / グロブリン比 ) ALP alkaline phosphatase( アルカリフォスファターゼ ) ALT alanine aminotransferase( アラニンア

2.6(3) 項略号一覧 (1) 略号 省略していない表現 A/G 比 albumin/globulin 比 ( アルブミン / グロブリン比 ) ALP alkaline phosphatase( アルカリフォスファターゼ ) ALT alanine aminotransferase( アラニンア テリボン皮下注用 56.5 μg テリパラチド酢酸塩 第 2 部 ( モジュール 2) 2.6 非臨床試験の概要文及び概要表 (3) 毒性 旭化成ファーマ株式会社 w 2.6(3) 項略号一覧 (1) 略号 省略していない表現 A/G 比 albumin/globulin 比 ( アルブミン / グロブリン比 ) ALP alkaline phosphatase( アルカリフォスファターゼ ) ALT

More information

Untitled

Untitled 上原記念生命科学財団研究報告集, 25 (2011) 86. 線虫 C. elegans およびマウスをモデル動物とした体細胞レベルで生じる性差の解析 井上英樹 Key words: 性差, ストレス応答,DMRT 立命館大学生命科学部生命医科学科 緒言性差は雌雄の性に分かれた動物にみられ, 生殖能力の違いだけでなく形態, 行動などそれぞれの性の間でみられる様々な差異と定義される. 性差は, 形態や行動だけでなく疾患の発症リスクの男女差といった生理的なレベルの差異も含まれる.

More information