ハーボニー 配合錠 第 2 部 ( モジュール 2):CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 ギリアド サイエンシズ株式会社

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1 ハーボニー 配合錠 第 2 部 ( モジュール 2):CTD の概要 ( サマリー ) 2.4 非臨床試験の概括評価 ギリアド サイエンシズ株式会社

2 目次 1. 非臨床試験の概括評価 非臨床試験計画概要 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 薬理試験 効力を裏付ける試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 副次的薬理試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 安全性薬理試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 薬力学的薬物相互作用試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 薬物動態試験 分析法 レジパスビル 吸収 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 分布 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル

3 3.4 代謝 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 排泄 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 薬物動態学的薬物相互作用 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 毒性試験 概括評価 単回投与毒性試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 反復投与毒性試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 遺伝毒性試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル がん原性試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 生殖毒性試験 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル 局所刺激性試験

4 4.7.1 レジパスビル レジパスビル / ソホスブビル その他の毒性試験 抗原性 免疫毒性 代謝物に関する試験 不純物及び分解生成物 その他の毒性試験 曝露量比 総括及び結論 参考文献

5 表目次表 レジパスビルの各種非臨床試験での NAEL における曝露量と HCV 感染患者に本剤 ( レジパスビル 90 mg 及びソホスブビル 400 mg 含有 ) を投与したときの曝露量に基づくレジパスビルの曝露量比 表 ソホスブビル又は GS-9851 の各種非臨床試験での NAEL における曝露量と HCV 感染患者に本剤 ( レジパスビル 90 mg 及びソホスブビル 400 mg 含有 ) を投与したときの曝露量に基づくソホスブビル及び GS の曝露量比

6 図目次 図 レジパスビルの推定代謝経路

7 レジパスビル並びにソホスブビル そのジアステレオマー及び代謝物の説明 開発番号 ( 旧開発番号 ) 一般名略称 構造式 説明 GS-5885 レジパスビル LDV GS-7977 (PSI-7977) ソホスブビル SF H N N H N N F F HN P H H H N N N N H N NH F 有効成分 methyl [(2S)-1-{(6S)-6-[5-(9,9- difluoro-7-{2-[(1r,3s,4s)-2-{(2s)-2- [(methoxycarbonyl)amino]-3- methylbutanoyl}-2- azabicyclo[2.2.1]hept-3-yl]-1h- benzimidazol-6-yl}-9h-fluoren-2-yl)- 1H-imidazol-2-yl]-5- azaspiro[2.4]hept-5-yl}-3-methyl-1- oxobutan-2-yl]carbamate 有効成分 ヌクレオチドプロドラッグ GS (PSI-7976) HN P H NH N F ヌクレオチドプロドラッグ ジアステレオマー GS-9851 (PSI-7851) HN P H NH N F ヌクレオチドプロドラッグ : ソホスブビル及びそのジアステレオマー (GS ) の混合物 (1: 1) GS (PSI-6206) H NH N 代謝物ヌクレオシド誘導体 H F GS (PSI-7411) - P - H NH N F 代謝物ヌクレオシド誘導体一リン酸 GS (PSI-7409) - P P P H NH N F 活性代謝物ヌクレオシド誘導体三リン酸 7

8 略号一覧 略号日本語英語 AhR 芳香族炭化水素受容体 aryl hydrocarbon receptor AUC 濃度 - 時間曲線下面積 the area under the concentration versus time curve AUC last AUC 0 xx AUC tau 時間 0 から血漿中濃度定量可能最終時点までの濃度 - 時間曲線下面積 時間 0 から x 時間までの濃度 - 時間曲線下面積 1 投与間隔当たりの濃度曲線下面積 the area under the concentration versus time curve from time zero to the last quantifiable concentration partial area under the concentration versus time curve from time 0 to time xx area under the concentration versus time curve over the dosing interval BCRP 乳がん耐性タンパク質 breast cancer resistance protein BSEP 胆汁酸塩排泄ポンプ bile salt export pump BVDV 牛ウイルス性下痢ウイルス bovine viral diarrhea virus CC 50 50% 細胞毒性濃度 drug concentration that results in a 50% reduction in cell viability CL クリアランス clearance C max 最高血漿中濃度 the maximum plasma concentration of drug CYP シトクロム P450 cytochrome P450 EC 50 50% 効果濃度 half maximal effective concentration or effective concentration of compound causing 50% of maximal inhibition ECG 心電図 electrocardiogram GLP 医薬品の安全性に関する非臨床試 Good Laboratory Practice 験の実施の基準 GT ジェノタイプ genotype HBV B 型肝炎ウイルス hepatitis B virus HCV C 型肝炎ウイルス hepatitis C virus HepG2 ヒト肝がん細胞株 human hepatocarcinoma cell line herg ヒト ether-à-go-go 関連遺伝子 human ether-à-go-go related gene HIV ヒト免疫不全ウイルス human immunodeficiency virus HRV ヒトライノウイルス human rhinovirus HPMC ヒドロキシプロピルメチルセルロ hydroxypropylmethylcellulose ース ICH 日米 EU 医薬品規制調和国際会議 International Conference on Harmonisation IC 50 50% 阻害濃度 half maximal inhibitory concentration or concentration of compound causing 50% of maximal inhibition IRES 内部リボソーム進入部位 internal ribosome entry site LE - Long-Evans 8

9 略号一覧 ( 続き ) MATE 略号日本語英語 有機カチオン /H + 交換トランスポーター mrna メッセンジャーリボ核酸 messenger RNA multidrug and toxin extrusion transporter MRP 多剤耐性関連タンパク質 multidrug resistance associated protein MT-4 ヒト T 細胞白血病細胞株 human T cell leukemia cell line NAEL 無毒性量 no observed adverse effect level NS 非構造タンパク質 nonstructural protein AT 有機アニオントランスポーター organic anion transporter ATP 有機アニオントランスポータータ organic anion transporting polypeptide ンパク CT 有機カチオントランスポーター organic cation transporter PG プロピレングリコール propylene glycol P-gp P- 糖タンパク質 P-glycoprotein PI プロテアーゼ阻害剤 protease inhibitor PK 薬物動態 Pharmacokinetics PXR プレグナン X 受容体 pregnane X receptor RNA リボ核酸 ribonucleic acid R 逆浸透 reverse osmosis RSV RS ウイルス respiratory syncytial virus SD - Sprague-Dawley Solutol HS-15 ポリエチレングリコール (15)-ヒド polyethylene glycol 15-hydroxystearate ロキシステアリン酸 TK トキシコキネティクス toxicokinetics TTC 毒性学的懸念の閾値 threshold of toxicological concern UGT ウリジン二リン酸 - グルクロン酸転移酵素 uridine diphosphate-glucuronosyltransferase 9

10 1. 非臨床試験の概括評価本剤は 1 錠中にレジパスビル (GS-5885)90 mg 及びソホスブビル (GS-7977)400 mg を有効成分として含有する配合錠であり C 型肝炎ウイルス (HCV) 感染症の治療薬として開発された ソホスブビルは ソバルディ 錠 400 mg として平成 26 年 6 月 27 日に承認申請した ソホスブビルの非臨床試験に関する資料は ソバルディ 錠 400 mg 申請時に提出済みであり 結果は既提出のソホスブビルの CTD 2.4 及び CTD 2.6 に要約した 本 CTD では レジパスビル又はレジパスビル / ソホスブビル併用で実施した非臨床試験について記載し レジパスビル / ソホスブビル併用時の影響について考察した ソホスブビルは HCV の非構造タンパク質 (NS)5B ポリメラーゼに対する特異的な新規のヌクレオチド阻害薬で in vitro で HCV レプリコンリボ核酸 (RNA) の複製に強い阻害作用を示す レジパスビルは HCV の複製 [1] 及び HCV 粒子の会合 [2 3] に必須である NS5A を標的とする新規の HCV 阻害薬で ジェノタイプ (GT)1a 及び 1b 型の HCV に対して強力な阻害作用を示す レジパスビルの主要な安全性薬理試験 毒性試験及びトキシコキネティクス (TK) 試験は 日米 EU 医薬品規制調和国際会議 (ICH) が発行するガイドライン及び医薬品の安全性に関する非臨床試験の実施の基準 (GLP) に準拠して実施した 予備試験及び探索的試験は GLP に準拠した試験施設で実施するか 又は適切な試験計画書及び文書に従って実施することでデータの信頼性を確保した 1.1 非臨床試験計画概要 レジパスビルレジパスビルの臨床使用を裏付けるために必要な非臨床試験は全て完了している これらの非臨床試験には 一連の効力を裏付ける試験及び副次的薬理試験 安全性薬理コアバッテリー試験 薬物動態 (PK) 試験 反復投与毒性試験 遺伝毒性試験 受胎能 初期胚発生 出生前及び出生後の発生に関する生殖発生毒性試験 皮膚及び眼刺激性試験 皮膚感作性試験 光毒性試験 不純物に関する毒性試験 レジパスビルフリー体及び D- 酒石酸塩の比較試験並びにマウスがん原性試験を含む ラットがん原性試験は進行中である レジパスビルは in vitro でレプリコン細胞において HCV の複製を強く阻害する新規の HCV NS5A 阻害剤である レジパスビルは GT 1a 型及び 1b 型レプリコン細胞に対して強い抗ウイルス活性を示し その 50% 効果濃度 (EC 50 値 ) の平均値はそれぞれ 及び nmol/l であった また GT 2~6 型レプリコン細胞に対しても抗ウイルス活性を示し その EC 50 値は 0.15~ 530 nmol/l であった 正確な阻害機構はまだ解明されていないが レジパスビルの標的が NS5A であることを裏付ける試験結果が幾つか認められている In vitro 耐性発現試験では レジパスビル耐性変異が NS5A 遺伝子で認められ レジパスビル耐性変異をコードする HCV レプリコン細胞は NS5A 阻害剤であるダクラタスビルに交差耐性を示す 生化学的試験では レジパスビルは 10

11 NS3 プロテアーゼ NS3 ヘリカーゼ NS5B ポリメラーゼ HCV 内部リボソーム進入部位 (IRES) 活性及び一連のキナーゼ活性に明らかな阻害作用を示さず レジパスビルの特異性が示された NS3 プロテアーゼ阻害剤 (PI) 並びにヌクレオシド及び非ヌクレオシド NS5B ポリメラーゼ阻害剤など 他の種類の HCV 阻害剤の耐性変異体に対する in vitro 試験で レジパスビルはこれらの HCV 変異体において抗ウイルス活性を保持しており その特異性がさらに確認された 非臨床安全性試験は レジパスビルのフリー体 D- 酒石酸塩及びアセトン和物を用いて実施した フリー体は 重要な反復投与毒性試験並びに初期の非臨床及び臨床試験で使用された アセトン和物は医薬品有効成分であり これは製剤の製造工程で次に非晶質フリー体であるレジパスビル噴霧乾燥分散品へと変換される レジパスビルの ph 7.0 の水溶液に対する溶解性は低く 絶食及び摂食状態を反映した人工腸液に対しても 同様に溶解性は低い 溶液として投与すると 検討した全ての動物種において曝露量が投与量比を下回る増加を示し 高用量では吸収の飽和が認められた 初期開発プログラムでは 毒性試験においてレジパスビルの最大の経口曝露量を得るために 60% 及び 100% 有機溶媒や水性懸濁液など 数種類の溶媒を検討した 毒性試験では レジパスビルはラットでは 26 週間まで イヌでは 39 週間まで忍容性は良好であった レジパスビルは各動物種及びヒト血漿中では主として未変化体で存在したため 主な毒性試験での無毒性量 (NAEL) におけるレジパスビル未変化体の曝露量と HCV 感染患者に 1 日 1 回本剤を投与したときのレジパスビルの臨床曝露量を比較し ヒトに対する曝露量比を算出した レジパスビルはいずれの動物種でも同程度の高いタンパク結合 (99.9% 以上 ) を示したため 曝露量比は総薬物濃度に基づいて求めた レジパスビル / ソホスブビル In vitro 薬理試験でレジパスビル / ソホスブビル併用による抗ウイルス作用及び細胞毒性を HCV レプリコン細胞を用いて検討した PK 及び毒性試験では レジパスビル / ソホスブビル併用による試験は実施しなかった レジパスビル / ソホスブビル併用による薬理試験では GT 1a 型及び 1b 型レプリコン細胞で相加的な抗ウイルス活性を示し 細胞毒性はみられなかった また 両薬剤間に交差耐性は認められなかった したがって 本剤は 強力な抗ウイルス活性及び好ましい耐性プロファイルを示すと考えられる PK 試験は レジパスビル及びソホスブビルの毒性試験で使用する動物種選択の裏付けとなる 動物でのレジパスビル及びソホスブビルの PK はヒトでの臨床試験で得られた PK と同様であった レジパスビル及びソホスブビルは消化管排出トランスポーターである P- 糖タンパク質 (P-gp) 及び乳がん耐性タンパク質 (BCRP) の基質であるため これらのトランスポーターの阻害剤又は誘導剤との併用で消化管吸収が増加又は低下する レジパスビルは P-gp 及び BCRP の阻害剤であるため これらのトランスポーターの基質となる薬剤の消化管吸収を増加させる可能性がある したがって レジパスビルは消化管排出トランスポーターを阻害することで ソホスブビルの消化管吸収及び血漿中曝露を増大させる可能性がある 一方 レジパスビル及びソホスブビル 11

12 ともに 肝臓又は全身循環におけるトランスポーターを介した薬物相互作用の可能性は少ないと考えられる この両薬剤の代謝及び排泄プロファイルは明確に異なるため 消化管での薬物相互作用以外に懸念される薬物相互作用はないと考えられる レジパスビル及びソホスブビルは それぞれ単味での毒性プロファイルが特徴づけられており レジパスビル及びソホスブビルの併用は既知の毒性を悪化させることはなく 新たな毒性を引き起こすこともないと予想される したがって レジパスビル及びソホスブビルの併用投与毒性試験は実施しなかった 臨床で予定する本剤の 1 日 1 回 1 錠経口投与 ( レジパスビル 90 mg 及びソホスブビル 400 mg) に際し 注意すべき毒性学的所見は認められていない 本 CTD で考察する非臨床試験結果は 成人における HCV 感染症治療に使用する本剤の好ましいベネフィット-リスクプロファイルを裏付けるものである 12

13 2. 薬理試験 2.1 効力を裏付ける試験 レジパスビル レジパスビルは GT 1a 型及び 1b 型レプリコン細胞に対して強い抗ウイルス活性を示し EC 50 値はそれぞれ 及び nmol/l であった ( 試験番号 PC ; 項 ) GT 1a 型及び 1b 型の臨床分離株の NS5A 配列をコードするキメラレプリコン細胞に対するレジパスビルの EC 50 値の中央値は それぞれ nmol/l( 範囲 :0.009~0.085 nmol/l N=30) 及び nmol/l( 範囲 :0.004~0.007 nmol/l N=3) であった ( 試験番号 PC ; 項 ) また レジパスビルは GT 2~6 型レプリコン細胞に対しても抗ウイルス活性を示し その EC 50 値は 0.15~530 nmol/l であった ( 試験番号 PC ; 項 ) HCV GT 2a (J6/JFH-1) 型感染細胞に対するレジパスビルの EC 50 値は 3.2~8.5 nmol/l であった ( 試験番号 PC 及び PC ; 項 ) 40% ヒト血清存在下で GT 1a 型レプリコン細胞に対するレジパスビルの活性は 1/11.6 に低下した ( 試験番号 PC ; 項 ) GT 1a 型及び 1b 型のレプリコン細胞を用いたレジパスビルの in vitro 耐性発現試験において Y93H が主な変異として検出され レジパスビルに対する感受性低下 (EC 50 値が 1000 倍以上 ) を示した GT 1a 型では Q30E 変異も検出された ( 試験番号 PC PC 及び PC ; 項 ) また GT 1a 型では NS5A アミノ酸 及び 93 位の変異 GT 1b 型では NS5A アミノ酸 位の変異によりレジパスビルに対する感受性低下 (EC 50 値が 2.5 倍以上 ) が認められた ( 試験番号 PC PC 及び PC ; 項 ) 一方 ソホスブビルの主な耐性変異である S282T を含め 報告されている NS3 PI 並びに NS5B ヌクレオシド及び非ヌクレオシド阻害剤関連耐性変異は いずれもレジパスビルに対して交差耐性を示さなかった ( 試験番号 PC PC PC 及び PC ; 項 ) レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル / ソホスブビル併用による GT 1a 型及び 1b 型レプリコン細胞に対する抗ウイルス作用を検討した結果 いずれの GT でも相加的な抗ウイルス活性が認められた レジパスビル / ソホスブビル併用による拮抗作用は認められなかった 同様の結果が GT 2~4 型レプリコン細胞でも認められた ( 試験番号 PC 及び PC ; 項 ) In vitro 交差耐性試験では レジパスビルとソホスブビルとの交差耐性を認めず ソホスブビルに対する感受性低下を示す NS5B S282T 変異レプリコンは レジパスビルに対し十分な感受性を示した 同様に レジパスビルに対する感受性低下を示す一連の NS5A 変異体に対し ソホスブビルは十分な活性を示した 13

14 2.2 副次的薬理試験 レジパスビル HCV 以外のウイルス [ フラビウイルス科牛ウイルス性下痢ウイルス (BVDV) RS ウイルス (RSV) B 型肝炎ウイルス (HBV) 1 型ヒト免疫不全ウイルス (HIV-1) ヒトライノウイルス (HRV) インフルエンザ A 及び B 並びに一連のフラビウイルス ( ウエストナイルウイルス 黄熱ウイルス 2 型デングウイルス及びバンジウイルス )] に対するレジパスビルの抗ウイルス活性を検討した結果 レジパスビルは薬理学的作用濃度において いずれのウイルスに対しても活性を示さなかったため レジパスビルの抗ウイルス活性は HCV に対して高度な特異性を示すものと考えられた ( 試験番号 PC 及び PC ; 項 ) レジパスビルの細胞毒性をレプリコン細胞 (1b-Rluc-2 Huh-luc 1a-HrlucP HepG2 及び SL-3) 及びヒト肝がん細胞 (HepG2) など複数の細胞株を用いて検討した結果 いずれの細胞に対してもレジパスビルの細胞毒性は弱く レジパスビル 3 日間及び 7 日間処理後の 50% 細胞毒性濃度 (CC 50 値 ) はそれぞれ 5.91~50 µmol/l 超及び 4.03~27.96 µmol/l レジパスビル 5 日間処理後のヒト T 細胞白血病細胞株 (MT-4) に対する CC 50 値は 2.79 µmol/l であった レジパスビルは高い選択性を示し レプリコン細胞での選択指数 (CC 50 /EC 50 ) は 837,000 倍超であった ( 試験番号 PC 及び PC ; 項 ) 一連のイオンチャネル及び受容体に対するレジパスビルの結合能を放射性リガンドを用いて評価したところ 10 µmol/l で 3 つのイオンチャネル ( ナトリウムチャネル site 2 及び 2 種類の L 型カルシウムチャネル ) 及び 1 つの受容体 ( アンドロゲン受容体 ) に対して強い結合能を示したが レジパスビルの抗ウイルス活性を示す濃度と受容体阻害作用を示す濃度に大きな開きがあることを考慮すると これらのイオンチャネル及び受容体に対するレジパスビルの結合能の臨床上での意義は低いと考えられた ( 試験番号 PC ; 項 ) レジパスビルは NS3/4A プロテアーゼ NS3 ヘリカーゼ NS5B ポリメラーゼ及び HCV IRES 活性に対して明らかな阻害作用を示さなかった また NS5A タンパク質は高度にリン酸化されているため レジパスビルによる HCV 複製の阻害にキナーゼ活性が関与しているか否かを明らかにする目的で 一連のキナーゼに対するレジパスビルの作用を検討した結果 レジパスビルがキナーゼを阻害することによって NS5A 阻害作用を示す可能性は低いと考えられた ( 試験番号 PC 及び PC ; 項 ) レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル (0.014~1760 nmol/l) とソホスブビル (320 nmol/l) の併用による細胞毒性を GT 1b 型 2a 型 3a 型及び 4a 型レプリコン細胞を用いて検討した結果 いずれも明らかな細胞毒性は認められなかった ( 試験番号 PC ; 項 ) レジパスビル及びソホスブビルは標的外分子に対して作用する可能性は低いことから レジパスビル / ソホスブビル併用でのさらなる他の副次的薬理試験は実施しなかった 14

15 2.3 安全性薬理試験 レジパスビルレジパスビルの中枢神経系 心血管系及び呼吸器系に対する影響を検討するため 安全性薬理コアバッテリー試験を実施した ラットにレジパスビルを単回経口投与した時の中枢神経系に対する作用を Irwin 法により評価した結果 最高用量である 100 mg/kg まで影響は認められなかった ( 試験番号 PC ; 項 ) レジパスビル(0.25 及び 0.50 µmol/l) は溶媒対照と比較して ヒト ether-à-go-go 関連遺伝子 (herg) カリウムチャネル電流を有意に阻害しなかった レジパスビルの溶媒への溶解度が低いため 50% 阻害濃度 (IC 50 ) は算出できなかったが 0.50 µmol/l を超えると推定される ( 試験番号 PC ; 項 ) レジパスビル単回経口投与の心血管系に対する作用を 覚醒ビーグル犬を用いたテレメトリー法により評価した結果 最高用量である 30 mg/kg まで血行動態及び心電図 (ECG) パラメーターに影響は認められなかった ( 試験番号 PC ; 項 ) このときの曝露量は イヌ 2 週間反復投与毒性試験での 30 mg/kg 初回投与後のレジパスビル曝露量 [ 最高血漿中濃度 (C max )=4.6 μg/ml ( 雌雄合算 )]( 項 ) に基づくと 本剤を投与した HCV 感染患者におけるレジパスビル曝露量 (C max =0.364 μg/ml; 項 ) の 13 倍であった ラットを用いてレジパスビルの呼吸器系への作用をヘッドアウト式プレチスモグラフィーにより評価した結果 最高用量である 100 mg/kg まで呼吸器系パラメーターに影響は認められなかった ( 試験番号 PC ; 項 ) レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル及びソホスブビルは いずれも中枢神経系 心血管系及び呼吸器系に対して生物学的意義のある作用を示さなかった 両剤で重複する安全性上の問題が認められないため 中枢神経系 心血管系及び呼吸器系に対して併用による著しい影響が認められる可能性は低いと考えられる 以上の理由から レジパスビル / ソホスブビル併用による安全性薬理試験は実施しなかった 2.4 薬力学的薬物相互作用試験 レジパスビルレジパスビルと他の抗 HCV 薬との併用による影響を in vitro で検討した レジパスビルをソホスブビルと併用した時 相加的な抗ウイルス活性が示された レジパスビルをインターフェロン-α 又はリバビリンと併用した時 それぞれ弱い又は中等度の相乗的な抗ウイルス作用が認められた また レジパスビルを NS3 PI(boceprevir シメプレビル及びテラプレビル) 又は NS5A 阻害剤ダクラタスビルと併用した時 相加的な抗ウイルス作用が認められた レジパスビルと併 15

16 用した薬剤との間にはいずれも有意な拮抗作用は認められなかった ( 試験番号 PC PC 及び PC ; 項 ) 抗 HCV 薬は HIV に重複感染した患者の治療に使用される可能性があるため レジパスビルの抗ウイルス活性に対する抗 HIV 薬の影響を検討した結果 レジパスビルの EC 50 値はいずれの抗 HIV 薬の存在下でも同程度であり 検討した抗 HIV 薬はレジパスビルの抗ウイルス作用に拮抗しないことが示唆された また 抗 HIV 薬の EC 50 値はいずれもレジパスビルの存在下で同程度であり レジパスビルは抗 HIV 薬の作用に拮抗しないことが示唆された ( 試験番号 PC ; 項 ) レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル又はソホスブビルをそれぞれ他の抗 HCV 薬と併用した時 いずれも拮抗作用を示さなかった また レジパスビル又は GS-9851( ソホスブビル及びそのジアステレオマー GS の混合物 ) と抗 HIV 薬との併用により HCV レプリコン細胞に対する作用及び HIV 感染細胞に対する作用にいずれも影響は認められなかった 以上の理由から レジパスビル / ソホスブビル併用による追加の薬力学的薬物相互作用試験は実施しなかった 16

17 3. 薬物動態試験レジパスビルの吸収 分布 代謝及び排泄プロファイルについて in vitro 試験及び in vivo 試験での評価を行った また レジパスビルと他剤併用時の薬物動態学的薬物相互作用についても検討した なお レジパスビル / ソホスブビル併用での PK については 単味での結果に基づいて考察した 3.1 分析法 レジパスビルレジパスビルの GLP に準拠した TK 試験ではバリデートされた分析法を用いた その他の試験では適切な試験計画書に基づいて測定を実施し データの信頼性を確保した ( 項及び 項 ) 3.2 吸収 レジパスビル In vitro 試験 Caco-2 単層膜細胞を用いたレジパスビルの膜透過性試験で レジパスビルの良好な膜透過性が示され efflux ratio も 1 未満であった しかし ウェルなどへの吸着がみられたことから 本試験での結果は過小評価されている可能性も考えられた ( 試験番号 AD ; 項 ) 単回投与ラット イヌ及びサルでのレジパスビル単回経口投与後の絶対的バイオアベイラビリティは それぞれ 及び 42% であった また いずれの動物種でも静脈内投与後の分布容積は大きく クリアランスは低かった( 試験番号 AD AD 及び AD ; 項 ) レジパスビルの溶解度は ph 7.0 の水溶液並びに摂食及び絶食時を反映した人工腸液で低く マウス ラット イヌ及びウサギでの高用量の曝露量が投与量比を下回る増加を示したため 毒性試験で十分な曝露量を得るためにマウス ラット及びウサギで投与媒体の検討を行った ( 試験番号 AD AD AD AD 及び AD ; 項 ) その結果 毒性試験の投与媒体として マウスでは 0.2% ポリソルベート % ヒドロキシプロピルメチルセルロース (HPMC)E4M 及び 0.9% ベンジルアルコールを含む媒体を ラット及びイヌでは 60% の有機溶媒を含む媒体 [45% プロピレングリコール (PG) 及び 15%Solutol HS- 17

18 15 を含む逆浸透 (R) 水 (ph 2.5)] を選択した また ウサギ生殖発生毒性試験では 100% 有 機溶媒を含む媒体 (75%PG 及び 25%Solutol HS-15) を使用した これらの投与媒体を用いた毒 性試験で 経口投与後のレジパスビルは十分な曝露量を示した 反復投与ラット及びイヌでの反復経口投与後の TK 試験で血漿中レジパスビルの PK を評価した ラットにレジパスビルを 10~100 mg/kg/ 日で 1 日 1 回 26 週間反復投与後のレジパスビルの C max 及び時間 0 から 24 時間までの濃度 - 時間曲線下面積 (AUC 0-24 ) は投与量比を下回って増加した 性差は 2 倍未満であった また 26 週間反復投与による曝露量は 13 週目と比較すると 2 倍未満であったが 1 日目と比較すると約 2 倍であり 蓄積性が示唆された ( 試験番号 TX ; 項 ) イヌにレジパスビルを 10~30 mg/kg/ 日で 1 日 1 回 39 週間反復投与後のレジパスビルの曝露量も投与量比を下回って増加した 性差は雌で雄よりも若干高いものの 2 倍未満であった 39 週間反復投与による曝露量の増加は 2 倍未満であり 軽度の蓄積性が示唆された ( 試験番号 TX ; 項 ) レジパスビル / ソホスブビル レジパスビル / ソホスブビル併用での吸収に関する試験は実施していない 3.3 分布 レジパスビル 組織内分布 CD-1 マウス並びに Sprague-Dawley(SD) ラット ( 白色ラット ) 及び Long-Evans(LE) ラット ( 有色ラット ) での [ 14 C] レジパスビル経口投与後の放射能は広範に分布し 投与後 8 時間以内に最高濃度に達した ( 試験番号 AD 及び AD ; 項 ) マウスでは消化管を除いて胆嚢 肝臓 ハーダー腺及び腎臓に高い放射能が検出された また ラットでは消化管を除いて肝臓 副腎 膀胱 腎臓及び脾臓に高い放射能が検出された マウス及びラットともに精巣及び脳での放射能濃度は低かったことから 血液 - 脳関門及び血液 - 精巣関門を通過する放射能は少ないと考えられた LE ラットでのブドウ膜に低濃度で持続性の放射能が検出されたが 皮膚への分布は白色及び有色ラットで差がみられなかったことから レジパスビルのメラニンへの結合はないと考えられた マウス (CD-1 及び rash2 マウス ) 及びラット (SD 及び LE ラット ) での [ 14 C] レジパスビル経口投与後の血液 / 血漿中濃度比は 24 時間まで 1 未満であったことから 放射能の血球への移行は少ないと考えられた 18

19 血漿タンパク結合率 レジパスビルの血漿タンパク結合率は マウス ラット イヌ サル及びヒトにおいて高く 99.9% 以上であった ( 試験番号 AD ; 項 ) 乳汁移行 SD ラットにレジパスビルを経口投与し 妊娠 6 日目 分娩後 10 日目及び新生児ラット ( 出生 10 日目 ) の PK を検討した 新生児ラットの血漿中にレジパスビルが認められ 母動物への投与量増加比を上回る増加を示したことから レジパスビルの乳汁移行が示された また 新生児ラットの AUC 0-t は母動物の約 1/4 であった ( 試験番号 TX ; 項 ) レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル / ソホスブビル併用での組織内分布試験は実施していない レジパスビルのタンパク結合率が 99.9% 以上と高いのに対してソホスブビルのタンパク結合率は 70% 未満と低い また レジパスビル及びソホスブビルともに 組織への移行に取り込みトランスポーターの関与がないことから 組織への取り込み過程で両化合物の競合が起こるとは考えにくい これらのことから レジパスビル / ソホスブビル併用による各化合物の組織内分布に変化はないと考えられる 3.4 代謝 レジパスビル In vivo 代謝マウス ラット及びイヌでの [ 14 C] レジパスビル経口投与後の血漿 尿 胆汁及び糞中代謝物を検討した いずれの動物種でも血漿中放射能のほとんどが未変化体であり CD-1 マウス rash2 マウス ラット及びイヌでそれぞれ総血漿曝露量の 96.9% 97.2% 87.1% 及び 87.5% が未変化体として検出された ( 試験番号 AD AD 及び AD ; 項 ) CD-1 及び rash2 マウスでの [ 14 C] レジパスビル経口投与後の血漿中代謝物組成は類似していた ( 試験番号 AD ; 項 ) なお ヒトでの [ 14 C] レジパスビル経口投与後の血漿中放射能の 98.3% は未変化体であった ( 項 ) マウス ラット及びイヌ糞中に排泄された放射能の大部分も未変化体であり 総放射能の約 80% を占めた また 胆管カニューレ挿入ラット及びイヌでの [ 14 C] レジパスビル経口投与後の胆汁中未変化体排泄率はそれぞれ総放射能の約 44% 及び 80% であった なお マウス及びイヌ尿 19

20 中放射能排泄率はいずれも投与放射能の 1% 未満であった 全ての動物種において尿中代謝物の中で投与量の 1% を超えるものはなかった レジパスビルの代謝物は 主として酸化及び N- 脱メチルによって生成されたものであった ヒトに特有の代謝物は認められなかった ( 項 ) レジパスビルの推定代謝経路を図 に示す In vitro 代謝マウス ラット イヌ サル及びヒト肝ミクロソーム並びにヒト凍結肝細胞とレジパスビルをインキュベートした結果 得られた半減期から算出した代謝クリアランス (CL) は 0.39 L/h/kg 未満 肝抽出率は 13.1% 未満であり レジパスビルの緩徐な肝代謝が示された ( 試験番号 AD 及び AD ; 項 ) また ヒトシトクロム P450(CYP) 発現系を用いた試験では 検討したいずれの CYP(CYP1A2 CYP2C8 CYP2C9 CYP2C19 CYP2D6 及び CYP3A4) でもほとんど代謝を受けなかった ( 試験番号 AD ; 項 ) 図 レジパスビルの推定代謝経路 LDV: レジパスビル 20

21 3.4.2 レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル / ソホスブビル併用での代謝に関する試験は実施していない レジパスビル及びソホスブビルは代謝経路が異なること 初代ヒト肝細胞でソホスブビルの細胞内代謝に対するレジパスビルの影響がないことを考慮すると レジパスビル / ソホスブビル併用によって それぞれの化合物の代謝が変わることはないと考えられる 3.5 排泄 レジパスビルマウス ラット及びイヌに [ 14 C] レジパスビルを経口投与後 168 時間までに投与放射能の 85.2%~95.8% が糞中に排泄された また いずれの動物種でも 尿中排泄率は投与放射能の 0.9% 未満であった 胆管カニューレ挿入ラット及びイヌに [ 14 C] レジパスビルを経口投与後 168 時間までにそれぞれ投与放射能の 3.01% 及び 18.8% が胆汁に排泄された ( 試験番号 AD ; AD ; AD ; 項 ) 胆管カニューレ挿入イヌにレジパスビルを静脈内投与後 24 時間までに投与放射能の約 71% が未変化体として胆汁中に排泄された ( 試験番号 AD ; 項 ) レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル / ソホスブビル併用での排泄試験は実施していない ソホスブビルは主要代謝物 GS へ代謝後尿中に排泄されるが レジパスビルの主要排泄経路は 未変化体の胆汁排泄である 消失経路が明確に異なることから レジパスビル及びソホスブビルの併用が各化合物の排泄を変化させることはないと予想される 3.6 薬物動態学的薬物相互作用 レジパスビル CYP 及びウリジン二リン酸 -グルクロン酸転移酵素(UGT)1A1 に対する阻害作用レジパスビルは CYP1A2 CYP2B6 CYP2C8 CYP2C9 CYP2C19 及び CYP2D6 の活性を阻害しなかった (IC 50 値 > 25 µmol/l)( 試験番号 AD 及び AD ; 項 ) CYP3A に対しては 基質にテストステロンを用いた時の IC 50 値は 9.9 μmol/l であったが ミダゾラムの代謝は阻害しなかった (IC 50 値 > 25 µmol/l) また レジパスビルの UGT1A1 に対する IC 50 値は 7.95 μmol/l であった ( 試験番号 AD ; 項 ) これらの IC 50 値は ヒトでの C max (409 nmol/l 非結合型濃度は 1 nmol/l 未満 )( 項 ) を大きく上回ることから レジパスビルは CYP3A 及び UGT1A1 に対する臨床的に意義のある阻害剤とはならないと考えられ 全身循環において CYP3A 及び UGT1A1 により代謝される薬剤と併用してもそれらの代 21

22 謝を阻害しないと思われる トランスポーターを介した相互作用レジパスビルは P-gp 及び BCRP の基質であるため これらトランスポーターの阻害薬と併用した場合 消化管からのレジパスビルの吸収が増加する可能性がある ( 試験番号 AD 及び AD ; 項 ) また レジパスビルは P-gp 及び BCRP に対する阻害作用も有しており レジパスビル 1 µmol/l での阻害率は P-gp に対しては 46.3% BCRP に対しては 38.1% であった なお 多剤耐性関連タンパク質 (MRP)2 は阻害しなかった ( 試験番号 AD ; 項 ) Caco-2 単層膜細胞を用いたテノホビルジソプロキシルフマル酸塩の膜透過は レジパスビル又はソホスブビル存在下で上昇した( 試験番号 AD ; 項 ) レジパスビルは肝臓の取り込みトランスポーターである有機カチオントランスポーター (CT) 1 有機アニオン輸送ポリペプチド(ATP)1B1 及び ATP1B3 の基質ではなかった ( 試験番号 AD ; 項及び AD ; 項 ) また CT1 を阻害しなかったが ATP1B1 及び ATP1B3 を濃度依存的に阻害し IC 50 値はそれぞれ 3.5 μmol/l 及び 6.5 μmol/l であった ( 試験番号 AD ; 項 ) レジパスビルの腎に関するトランスポーターである MRP4 CT2 有機アニオントランスポーター (AT)1 AT3 及び有機カチオン /H + 交換トランスポーター (MATE)1 への阻害は認められなかった ( 試験番号 AD ; 項 ) レジパスビルの胆汁酸塩排泄ポンプ (BSEP) に対する IC 50 値は約 6 μmol/l であった これらの結果から レジパスビルは消化管吸収過程で P-gp 及び BCRP の基質となる薬剤の吸収を増大させると考えられるが IC 50 値はヒトでの非結合型の C max (1 nmol/l 未満 ) の 1000 倍超であることから トランスポーターを介した臨床的に重要な薬物相互作用を生じる可能性は少ないと考えられる 酵素誘導プレグナン X 受容体 (PXR) 発現細胞株 (DPX2 細胞 ) 及び芳香族炭化水素受容体 (AhR) 発現細胞株 (DRE12.6 細胞 ) でのレジパスビルによる誘導作用の検討では 検討した最高濃度 (10 μmo/l) で AhR に対する誘導作用を示さず PXR については 誘導作用はみられたものの その作用は弱い誘導剤であるアンドロスタノロール以下であった ( 試験番号 AD ; 項 ) また 異なる 3 名のドナーから得たヒト肝細胞で レジパスビルは CYP UGT1A1 及び P-gp のメッセンジャーリボ核酸 (mrna) 又は CYP 活性をほとんど 又は全く誘導しなかった ( 試験番号 AD ; 項 ) 検討した最高濃度(10 μmo/l) で認められた CYP2B6 及び CYP3A4 活性並びに mrna 量の軽度な増加は 陽性対照による増加の 15% 未満であった CYP2C9 P-gp 及び UGT1A1 の mrna 量には 濃度依存的な増加は認められなかった 22

23 3.6.2 レジパスビル / ソホスブビル レジパスビルのソホスブビル膜透過への影響を Caco-2 単層膜細胞で検討した結果では レジパスビルによるソホスブビルの apical 側から basolateral 側 (forward) への膜透過性への影響はみられなかった また ソホスブビルの efflux ratio はレジパスビル存在下で減少した この結果から レジパスビル / ソホスブビル配合錠では レジパスビルによる消化管トランスポーターの阻害によりソホスブビルの消化管吸収が上昇することが示唆された ( 試験番号 AD ; 項 ) ヒト初代肝細胞でのレジパスビルによるソホスブビルの活性代謝物である GS への影響を検討した結果では レジパスビル存在下での細胞内 GS 濃度はレジパスビル非存在下での濃度と同様であったことから レジパスビルはソホスブビルの細胞内活性化に大きな影響を与えないことが示唆された ( 試験番号 AD ; 項 ) また この結果は HCV GT1a 型レプリコン細胞でのレジパスビル / ソホスブビル併用でみられた相加的な抗ウイルス作用と一致していた ( 項 ) 23

24 4. 毒性試験 4.1 概括評価本剤の毒性学的プロファイルは レジパスビル及びソホスブビルを用いた包括的毒性試験プログラムにより評価した 本剤を用いた毒性試験並びにレジパスビル / ソホスブビル併用による毒性試験は実施していない レジパスビル及びソホスブビルのそれぞれ単味の一連の毒性試験成績から レジパスビル及びソホスブビルの毒性プロファイルはよく特徴づけられた これらの結果から レジパスビル / ソホスブビル併用投与は既知の毒性を悪化させたり 新たな毒性を引き起こすことはないと予想され 臨床で予定する本剤 ( レジパスビル 90 mg 及びソホスブビル 400 mg を含有 ) の 1 日 1 回投与に際し 毒性学的に危惧される所見は認められていない 4.2 単回投与毒性試験 レジパスビルレジパスビルを用いた正式な単回投与毒性試験は実施していない しかし ラットで実施された単回投与 PK 試験では 臨床曝露量の約 4 倍の曝露量が得られた 600 mg/kg までのレジパスビル単回投与で 死亡は認められず 忍容性は良好であった ( 項 ) また ラット小核試験では雌雄ラットへの 450 mg/kg までのレジパスビル単回経口投与で忍容性は良好であり 225 mg/kg 以上の用量で一般状態観察において透明な口腔内分泌物及び粗毛が認められたのみであった レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル / ソホスブビル併用による単回投与毒性試験は実施していないが レジパスビル / ソホスブビルの併用投与は 単味での急性毒性を変化させないと考えられる 4.3 反復投与毒性試験 レジパスビルレジパスビルを用いたマウス 4 週間 ( 試験番号 TX ; 項 ) ラット 2 週間 ( 試験番号 TX ; 項 ) 及び 26 週間 ( 試験番号 TX ; 項 ) 並びにイヌ 2 週間 ( 試験番号 TX ; 項 ) 及び 39 週間 ( 試験番号 TX ; 項 ) 反復経口投与試験を実施した これら一般毒性試験でレジパスビルの忍容性は良好であり 観察されたレジパスビル投与に関連した唯一の特記所見は 一過性の体重増加抑制及び摂餌量低下であり 標的臓器は特定されなかった 24

25 ラット 26 週間投与試験で臓器重量のごく軽度の変化 ( 副腎及び肝臓 ) が観察されたが これに関連した病理組織学的検査所見は認められなかった 投薬に関連する可能性がある病理組織学的検査所見は ラット 26 週間投与試験の 100 mg/kg/ 日群の雄における投与 13 週の中間屠殺動物で観察された腸間膜リンパ節傍皮質領域での軽微なリンパ球増殖及び前立腺炎症の発生頻度増加に限られていた ラットでは前立腺炎症が頻発すること及び第 26 週に同様な所見がないことから これらの所見は有害とはみなさなかった イヌ 39 週間投与試験では 体重 摂餌量 眼科学的検査 ECG 血圧 臨床検査 剖検 臓器重量及び病理組織学的検査において レジパスビルに関連した所見はなかった 最適化溶媒によるレジパスビルの曝露量は飽和が認められるため ラット及びイヌの最高用量はそれぞれ 100 及び 30 mg/kg/ 日とした マウスでは これより高い曝露量を達成することができた マウスにおける NAEL は 300 mg/kg/ 日であった ( 第 4 週の C max は 19.8 μg/ml AUC 0-t は 217 μg h/ml[ 雌雄合算 ]) 長期毒性試験における NAEL は いずれも最高用量であるラットで 100 mg/kg/ 日 ( 第 26 週の C max は 3.2 μg/ml AUC 0-24 は 56.0 μg h/ml 雌雄合算) イヌで 30 mg/kg/ 日 ( 第 39 週の C max は 4.2 μg/ml AUC 0-t は 62.6 μg h/ml 雌雄合算) であった 各動物種の最長投与期間試験における NAEL でのレジパスビル曝露量 ( 雌雄合算 ) は 臨床曝露量 [HCV 感染患者に 1 日 1 回本剤を投与したときのレジパスビル曝露量 (AUC tau :8.53 µg h/ml 項 )] と比較してマウス ラット及びイヌでそれぞれ約 25 倍 7 倍及び 7 倍であった レジパスビル / ソホスブビルレジパスビル / ソホスブビル併用投与による反復投与試験は実施していない レジパスビル及びソホスブビルのそれぞれ単味によるラット及びイヌ反復投与毒性試験では 薬剤により標的臓器が異なった ソホスブビルの標的臓器とされる消化管及び肝胆道系 ( イヌ ) と心臓血管系 ( ラット ) は ラット及びイヌにおいてそれぞれ臨床曝露量の少なくとも 16 倍及び 71 倍の曝露量の場合にのみ認められた ( 主要代謝物 GS に基づいて算出 AUC last はラット及びイヌでそれぞれ 206 及び 882 µg h/ml) ソホスブビル長期反復投与毒性試験では 最高用量(500 mg/kg/ 日 ) まで肝臓や心臓に毒性は観察されず ラット及びイヌにおける長期反復投与毒性試験で得られた NAEL( ラット :500 mg/kg/ 日 イヌ :100 mg/kg/ 日 ) での GS 曝露量は 臨床曝露量のそれぞれ少なくとも 5 倍及び 7 倍であった レジパスビルを用いた場合は 標的臓器は認められなかった ラット及びイヌにおける長期反復投与毒性試験から得られた NAEL でのレジパスビル曝露量は 臨床曝露量の約 7 倍であった したがって 臨床的に重要な薬物動態学的薬物相互作用はないこと及び標的臓器が異なることからレジパスビル / ソホスブビル併用投与により既知の毒性が増悪したり 新たな毒性が引き起こされることはないと考えられる 4.4 遺伝毒性試験 レジパスビル レジパスビルの遺伝毒性を in vitro 復帰突然変異試験 ( 試験番号 TX ; 項 ) 25

26 in vitro 染色体異常試験 ( 試験番号 TX ; 項 ) 並びに in vivo ラット骨髄小核試験 ( 試験番号 TX ; 項 ) で検討した これらの試験では 突然変異誘発性や遺伝毒性を示す所見は観察されなかった レジパスビル / ソホスブビルソホスブビル及びレジパスビルの遺伝毒性試験はいずれも陰性であった この 2 つの薬剤の併用が それぞれの薬剤の単味の遺伝毒性プロファイルを変化させることはないと考えられる 4.5 がん原性試験 レジパスビル rash2 マウスがん原性試験 ( 試験番号 TX ; 項 ) では最高用量 (300 mg/kg/ 日 ) までレジパスビルにがん原性は認められなかった SD ラットがん原性試験 [ 投与量 :10 30 及び 100 mg/kg/ 日 ( 雄 ) 3 10 及び 30 mg/kg/ 日 ( 雌 )] は進行中である レジパスビル / ソホスブビル臨床曝露量を超える用量で実施した 2 年間のがん原性試験でソホスブビルはがん原性を示さなかった rash2 マウスがん原性試験では臨床曝露量を超える用量までレジパスビルにがん原性は認められなかった SD ラットにおけるレジパスビルがん原性試験は進行中である レジパスビルに遺伝毒性はなく ラット及びイヌにおける長期反復投与試験にレジパスビル関連性の腫瘍性病変又は前がん病変は認められなかった ソホスブビルを用いたがん原性試験並びにレジパスビルを用いた遺伝毒性試験及びマウスがん原性試験の結果を考慮すると レジパスビル / ソホスブビル併用によるがん原性試験の実施は必ずしも必要ではないと判断した 4.6 生殖毒性試験 レジパスビルレジパスビルのラット受胎能及び初期胚発生試験 ( 試験番号 TX ; 項 ) では 体重及び摂餌量に影響が認められたが 作用は一過性であり 雌雄親動物への毒性に関する NAEL は最高用量の 100 mg/kg/ 日と判断した 雄ラットの交配及び生殖能に影響は認められず NAEL は 100 mg/kg/ 日と判断した 雌ラットでは性周期に影響はみられず 投薬群の妊娠動物数に対照群との差はなかったことから 交配への影響は 100 mg/kg/ 日まで認められないと判断したが 黄体数及び着床数が 100 mg/kg/ 日群において有意に低値であったことから 雌ラットの生殖能に関する NAEL は 30 mg/kg/ 日と判断した ラットの受胎能に影響しない黄体数及び着床数の低値の 臨床上の重要性は不明である ラット 26 週間試験の投与 26 週の TK データ ( 試験番号 TX ) で比較したとき ラット受胎能試験での雄及び雌の生殖能に関する NAEL でのレジパスビルのヒトに対する曝露量比は雄で約 7 倍 雌で 3 倍であった 26

27 胚 胎児発生試験は ラット ( 試験番号 TX ; 項 ) 及びウサギ ( 試験番号 TX ; 項 ) で実施した ラット胚 胎児発生試験では 胚 胎児の生存及び発育並びに胎児の内臓及び骨格異常の発生率に有害な影響は認められなかった 胚 胎児の発生に関する NAEL は 検討した最高用量の 100 mg/kg/ 日であった ラット胚 胎児発生用量設定試験 ( 試験番号 TX ; 項 ) での 当該用量における妊娠 17 日の AUC 0-24 は 39.2 μg h/ml であった 100 mg/kg/ 日群の母動物に有意な体重増加抑制及び摂餌量低下が認められたことから 母動物毒性に関する NAEL は 30 mg/kg/ 日と判断した ウサギ胚 胎児発生試験では 母動物毒性及び胎児の生存及び発育への影響は認められず 胎児異常も観察されなかった 母動物毒性及び胚 胎児の発生に関する NAEL は最高用量である 180 mg/kg/ 日と判断した これら NAEL での妊娠 20 日の AUC 0-24 は 20.8 µg h/ml であった ラット及びウサギ胚 胎児発生試験の胚 胎児発生に関する NAEL におけるレジパスビル曝露量は 臨床曝露量のそれぞれ 5 倍及び 2 倍であった 出生前及び出生後発生毒性試験 ( 試験番号 TX ; 項 ) では 100 mg/kg/ 日群で母動物毒性 ( 一般状態悪化による切迫屠殺 体重減少 体重増加抑制及び摂餌量低下 ) が認められ 母動物の一般毒性に関する NAEL は 30 mg/kg/ 日であった ( 授乳 10 日の AUC 0-t は 11.4 μg h/ml) 100 mg/kg/ 日群の F 1 動物に体重の低値及び体重増加抑制が概して出生後の期間を通じて認められた F 1 動物の生存率 身体的発育及び行動 生殖能並びに F 2 出生児の生存率には影響がなかった これらの結果から F 1 世代の発生 新生児に対する毒性に関する NAEL は 30 mg/kg/ 日と判断した F 1 世代の身体的発育 行動及び生殖能並びに F 2 世代の生存に対する NAEL は 100 mg/kg/ 日と考えられた (F 0 母動物での授乳 10 日の AUC 0-t は 37.6 μg h/ml) 本試験の NAEL におけるレジパスビル曝露量は 臨床曝露量の 1.3 倍 (F 0 母動物毒性及び F 1 世代の発生 新生児に対する毒性 ) 及び 4 倍 (F 1 世代の神経行動及び生殖能並びに F 2 出生児の生存率 ) であった レジパスビル / ソホスブビルソホスブビルはラットの雌雄受胎能試験 胚 胎児発生毒性試験及び出生前及び出生後発生試験で有害作用を示さなかった レジパスビルは雌雄受胎能パラメーターに有害作用を示さなかったが 雌ラットの黄体数及び着床数を有意に低下させた ラット受胎能試験での生殖能に関する NAEL におけるレジパスビル曝露量のヒトに対する曝露量比は それぞれ雄で約 7 倍及び雌で約 3 倍であった レジパスビルは胚 胎児発生試験で有害作用を示さなかった 出生前及び出生後投与試験では レジパスビルは母動物毒性の認められない用量で F 1 児の生存率 発育及び生殖能に影響しなかった レジパスビル及びソホスブビルの併用により個々の薬剤の遺伝毒性及び生殖発生毒性プロファイルが変わることはないと考えられる 4.7 局所刺激性試験 レジパスビルレジパスビルの消化管に対する局所刺激性をレジパスビルの反復投与経口毒性試験で評価した 27

28 結果 ラット及びイヌにおいて顕著な所見はなかった レジパスビルに皮膚刺激性はなく ( 試験番号 TX ; 項 ) 眼に対しては重度の刺激性を示さなかった( 試験番号 TX ; 項 ) レジパスビル / ソホスブビルソホスブビル及びレジパスビルは 単味で投与したとき 局所刺激性に関して臨床的に重大な所見は認められなかった レジパスビル / ソホスブビルの併用は既知の毒性を悪化させることも 新規毒性を示すこともないと予想され レジパスビル / ソホスブビルの併用による局所刺激性試験は実施しなかった 4.8 その他の毒性試験 抗原性ソホスブビル又はレジパスビルを用いた抗原性試験は実施していない ソホスブビル及びレジパスビル ( 試験番号 TX ; 項 ) は マウス局所リンパ節試験で感作性を示さなかった 免疫毒性ソホスブビル又はレジパスビルを用いた独立した免疫毒性試験は実施しなかった 単味で実施した一般毒性試験におけるエンドポイントで免疫毒性の可能性を十分に評価できると考えた レジパスビル及びソホスブビルのいずれの反復投与毒性試験でも免疫学的懸念を示すような所見は認められなかった 代謝物に関する試験レジパスビル及びソホスブビルは いずれもヒト特有の代謝物はなく 代謝物を用いた独立した試験は実施しなかった レジパスビル及びソホスブビルの代謝物は それぞれの一般毒性試験で評価されている 不純物及び分解生成物レジパスビル及びソホスブビルに関連した不純物及び分解生成物が原薬又は製剤のロット中で同定されている レジパスビルの毒性試験に使用された原薬のロットについての不純物プロファイルは 項に示した レジパスビルの工程不純物の毒性をラット 2 週間強制経口投与毒性試験で評価した ( 試験番号 TX ; 項 ) その結果 投与に関連した有害作用は認められず レジパスビルの工程不純物を含むロットを投与した動物における所見と 過去の試験に使用した対照ロットで認められた所見との間に差はなかった 本剤の工程中間体及び潜在不純物に対する in silico 評価では 2 つのレジパスビル出発物質前駆体及び 1 つの工程由来類縁物質に構造的アラートが認められた (2.3.S 項 ) プロセスバ 28

29 リデーションの段階で試験した結果から これらの不純物が毒性学的懸念の閾値 (TTC) 未満の量で管理できることを確認した 本剤中では配合による新たな不純物や分解生成物が誘導されなかった レジパスビル及びソホスブビルそれぞれ単味の毒性試験において認められた不純物及び分解生成物は適切に評価されており 配合錠として追加の毒性試験は不要と考えられた その他の毒性試験 光毒性ソホスブビルは 290~700 nm の範囲内の光を吸収せず ソホスブビルに光毒性を示す非臨床又は臨床所見はなかった したがって ソホスブビルについては光毒性試験を実施する必要はないと判断した レジパスビルの光毒性をヘアレスマウスで評価したところ 最高用量の 300 mg/kg までレジパスビルに光毒性を示唆する所見はなかった ( 試験番号 TX ; 項 ) [ 14 C] レジパスビル由来の放射能が低濃度であるが有色ラットのブドウ膜に長く存在したが 有色ラットと白色ラットの皮膚への分布に顕著な違いはなく これはレジパスビルがメラニン含有組織に選択的に結合することはないことを示唆している ( 項 ) レジパスビルを用いた反復投与毒性試験では眼科学的検査並びに眼及び視神経の病理組織学的検査を実施している ラット 26 週間試験及びイヌ 39 週間試験では 眼科学的検査で視覚異常は認められず レジパスビルの臨床曝露量の 7 倍までの曝露量で眼や視神経に病理組織学的変化は認められなかった 光毒性試験に影響は認められず 長期反復投与毒性試験で眼科学的変化がなかったことから 眼における光毒性の可能性は低いと考えられる したがって 両薬剤の併用による光毒性試験は実施していないが 本剤の光毒性の可能性は低いと考えられる ラットでのレジパスビル ( フリー体 ) とレジパスビル酒石酸塩の比較レジパスビル ( フリー体 ) とレジパスビル酒石酸塩のラット 2 週間経口比較試験 ( 試験番号 TX ; 項 ) において 100 mg/kg/ 日までの用量で 2 つの化合物の毒性に差異は認められなかった 4.9 曝露量比レジパスビルを用いた各種毒性試験での NAEL におけるレジパスビル曝露量と HCV 感染患者に本剤を 1 日 1 回投与したときの臨床曝露量 ( レジパスビルの AUC tau は 8.53 µg h/ml 項 ) とを比較し 曝露量比を算出した これらの試験から得られた曝露量比の結果を表 に示す いずれの試験においても NAEL での曝露量比は 1.3 倍以上であった また ソホスブビル又は GS-9851( ソホスブビル及びそのジアステレオマーである GS の混合物 ) を用いた毒性試験の NAEL における未変化体及び主要代謝物 GS の曝露量と HCV 感 29

30 染患者に本剤を 1 日 1 回投与したときの臨床曝露量 ( ソホスブビル及び GS の AUC tau は それぞれ 1.38 µg h/ml 及び 12.5 µg h/ml 項 ) との曝露量比を算出して 表 に示 した いずれの試験においても NAEL での曝露量比は 1.7 倍以上であった 30

31 表 レジパスビルの各種非臨床試験での NAEL における曝露量と HCV 感染患者に本剤 ( レジパスビル 90 mg 及びソホスブビル 400 mg 含有 ) を投与したときの曝露量に基づくレジパ スビルの曝露量比 Type of study NAEL (mg/kg) Analyte Cmax a (µg/ml) (M / F) AUC0-tlast a (µg h/ml) (M / F) Exposure Margin b (M / F) Repeat Dose Toxicity Studies 4-Week in Mice 300 LDV 26.2/ /164 32/19 2-Week in Rats 100 LDV 2.20/ / / Week in Rats 100 LDV 3.47/ / /6.0 2-Week in Dogs 10 LDV 2.41/ / / Week in Dogs 30 LDV 2.98/ / /9.4 Carcinogenicity Studies 26-Week Carcinogenicity Study in Mice Reproductive Development studies Fertility and Early Embryonic Development Study in Rats c Embryo-Fetal Development Study in Female Rats d Embryo-Fetal Development Study in Female Rabbits Prenatal and Postnatal Developmental Toxicity including Maternal Function in Rats 300 LDV 15.2/ /225 26/26 30 e LDV 2.14/ / / f LDV 3.47/ / / g LDV h LDV LDV i LDV j LDV LDV=Ledipasvir, NAEL = No bserved Adverse Effect Level; ND = Not Determined; M = Male; F = Female a Reported values were obtained at steady state, or as specified. b Based on ledipasvir clinical AUCtau at 90 mg (Ledipasvir = 8.53 µg h/ml) c TK data (week 26) from TX d TK data from TX e Female reproductive toxicity f Parental toxicity and male reproductive toxicity g Maternal toxicity h Development toxicity i Maternal toxicity and F1 neonatal/developmental toxicity j F1 neurobehavior, F1 reproductive toxicity, and F2 neonatal toxicity 31

32 表 ソホスブビル又は GS-9851 の各種非臨床試験での NAEL における曝露量と HCV 感 染患者に本剤 ( レジパスビル 90 mg 及びソホスブビル 400 mg 含有 ) を投与したときの曝露量に 基づくソホスブビル及び GS の曝露量比 Type of study NAEL (mg/kg) Analyte a Cmax b (µg/ml) (M / F) AUC0-tlast b (µg h/ml) (M / F) Exposure Margin c (M / F) Single Dose Toxicity Studies Rats 1800 GS / / /14 Repeat Dose Toxicity Studies 14-Day in Mice M: 500 F: Week in Mice M: 100 F: 300 Toxicokinetic evaluation was not conducted GS / / /13 7-Day in Rats 250 GS / / / Day in Rats 500 GS / / ND GS / / / Week in Rats 500 GS / / / Week in Rats 500 GS / / /5.2 7-Day in Dogs 150 GS / / 13.7 ND GS / / / Day in Dogs 100 GS / / 22.4 ND GS / / / Week in Dogs 100 Sofosbuvir 12.3 / / /14 GS / / / Week in Dogs 100 GS / / /8.3 Carcinogenicity Mice 200/600 GS / / /17 Rats 750 GS / / /10 Reproductive Development studies Fertility and Early Embryonic Development Study in Rats Embryo-Fetal Development Study in Female Rats Embryo-Fetal Development Study in Female Rabbits Prenatal and Postnatal Developmental Toxicity including Maternal Function in Rats 500 Toxicokinetic evaluation was not conducted 500 GS Sofosbuvir GS GS All studies listed in this table were submitted in the CTD for SVALDI Tablets 400 mg. This table was modified to evaluate the exposure margin based on the clinical exposure after administration of Ledipasvir/Sofosbuvir combination. NAEL = No bserved Adverse Effect Level; ND = Not Determined; M = Male; F = Female a GS-9851 and/or Sofosbuvir toxicokinetics were not determined for most rodent studies due to instability in rodent plasma b Reported values were obtained at steady state, or as specified c Based on Sofosbuvir and GS clinical AUCtau at 400 mg (Sofosbuvir =1.38 µg h/ml; GS = 12.5 µg h/ml) 32

33 5. 総括及び結論本概括評価に示したように 非臨床 in vitro 及び in vivo 試験で得られた成績から HCV 感染症の治療薬としてレジパスビル及びソホスブビルを配合錠として開発する薬理学的根拠は科学的に妥当であると考えられた レジパスビル及びソホスブビルそれぞれ単味での PK 及び毒性学的プロファイルは 複数の動物種でその特性が確認されている 本剤は その臨床試験並びにレジパスビル及びソホスブビルそれぞれ単味での臨床試験により十分な忍容性及び安全性プロファイルが示され 成人 HCV 感染患者に対する投与を支持するものと考えられた 本概括評価に示した総括的な非臨床プログラムは 以下の点で本剤の有効性及び安全性を十分に支持するものと考えられる ソホスブビルは HCV レプリコン及び感染性ウイルス系に対する in vitro 活性によって示されたように 広範囲の GT の HCV 複製の強力な阻害剤である NS5B ポリメラーゼに対する直接阻害作用は ソホスブビルの活性代謝物 GS で認められた これはソホスブビルの HCV 複製阻害機構が NS5B ポリメラーゼの阻害であることを示している レジパスビルは NS5A タンパク質を標的とし HCV 複製及び HCV 粒子の会合を阻害する新規化合物である レジパスビルは GT 1a 型及び 1b 型の HCV に対して強力な阻害作用を示し GT 2~6 型にも活性を示す In vitro 試験では レジパスビル / ソホスブビル併用で相加的な抗ウイルス活性を示し 拮抗作用は認められなかった また 両薬剤間に交差耐性は認められなかった NS5B S282T 変異レプリコン細胞はレジパスビルに感受性があり ソホスブビルは一連の NS5A 変異レプリコン細胞に対して完全に活性を保持していた これらの結果は レジパスビル / ソホスブビルの配合錠による投与により HCV に対する強力な抗ウイルス活性及び好ましい耐性プロファイルが得られることを示唆している ソホスブビルは in vitro 試験で各種細胞型において著明な細胞毒性を示さなかった また ミトコンドリア毒性の可能性も低く ソホスブビルの活性代謝物 GS を用いた in vitro 試験で ヒトの DNA RNA 及びミトコンドリアポリメラーゼに対する明らかな阻害も認められなかった ソホスブビル及び主要代謝物 GS のイオンチャネルや受容体に対する結合親和性は低く 標的外作用の可能性は低いことが示された レジパスビルの細胞毒性は低く 選択指数は高かった レジパスビルのヒトのキナーゼ イオンチャネル及び受容体に対する標的外作用の可能性は低かった レジパスビル及びソホスブビルは 安全性薬理試験において生命維持器官系に対する影響を示さなかった レジパスビル / ソホスブビル併用での非臨床 PK 試験は実施していないが 単味で実施した試験結果から 本剤投与後の PK プロファイルを予測可能である ソホスブビル及びその代謝物はタンパク結合率が低いが (70% 未満 ) レジパスビルはタンパク結合率が高い(99.9% 以上 ) ソホスブビルが主要代謝物である GS への代謝を経て腎臓から消失するのに対し レジパスビルの主な消失経路は 胆汁への未変化体の排泄であることから 排泄に関する相互作用の可能性は低いと考えられる 33

34 ヒト初代肝細胞において レジパスビルは ソホスブビルから GS への細胞内活性化に顕著な影響を及ぼさなかった ソホスブビル及びレジパスビルは主要な薬物代謝酵素系に対して阻害 / 誘導作用を有さないことから CYP 及び UGT1A1 を介した薬物相互作用を引き起こす可能性は低いと考えられる ソホスブビルでは酸化的代謝物が認められていないが レジパスビルは緩徐な酸化的代謝を受けることが明らかになっている In vitro 試験では CYP によるレジパスビルの代謝は認められなかった レジパスビル及びソホスブビルは 消化管吸収過程でトランスポーターを介した薬物相互作用を生じる可能性がある ソホスブビル及びレジパスビルともに P-gp 及び BCRP の基質であり レジパスビルは P-gp 及び BCRP に対して阻害作用を有する したがって 本剤を投与した場合 レジパスビルにより消化管の P-gp 及び BCRP が阻害され ソホスブビルの血漿中曝露量が増大する可能性がある 肝臓及び循環血中では ソホスブビルやレジパスビルがトランスポーターを介した薬物相互作用に関与する可能性は少ないと考えられる ソホスブビル及びレジパスビルともに肝臓の取り込みトランスポーターの基質ではなかった レジパスビルは C max ( 総量 409 nmol/l 血漿中非結合型濃度は 1 nmol/l 未満 ) を大きく上回る濃度で ATP1B1 及び ATP1B3 に対する阻害作用を有する (IC 50 値 3.5 µmol/l 及び 6.5 µmol/l) 他の肝トランスポーター及び腎トランスポーターに対しては ソホスブビル GS 及びレジパスビルのいずれも 臨床濃度では阻害作用を示さなかった したがって レジパスビル及びソホスブビルを配合錠として投与した場合に唯一可能性のある薬物相互作用として P-gp 又は BCRP をレジパスビルが阻害することで ソホスブビルの消化管吸収が増大する可能性が考えられる 消化管の排出トランスポーターを介した相互作用を除いては 両剤の PK プロファイルは異なっていることから 各薬剤の吸収後の PK が併用によって大きく変化することはないと考えられる ソホスブビルの毒性に関する主たる標的臓器は 非常に高い曝露量で認められた心血管系 肝胆道系 消化管及び造血系 ( 赤血球系 ) であった これらの標的臓器は ラットでは致死用量で イヌでは忍容性不良の用量で観察された マウス 13 週間 ラット 26 週間及びイヌ 39 週間試験における NAEL での GS 曝露量は 臨床曝露量のそれぞれ 2 倍 /13 倍 ( 雄 / 雌 ) 5 倍 ( 雌雄合算 ) 及び 7 倍 ( 雌雄合算 ) であった レジパスビルによる反復投与毒性試験では有害な標的臓器はマウス ラット及びイヌで特定されなかった ラット 26 週間及びイヌ 39 週間における長期反復投与毒性試験で求められた NAEL でのレジパスビル曝露量は いずれも臨床曝露量の約 7 倍であった このように 個々の薬剤における安全域は高く 重複した毒性がないことから レジパスビル及びソホスブビルの併用が既知の毒性を悪化させることも 新規の毒性を引き起こすこともないと予想される レジパスビル及びソホスブビルは いずれも検討した遺伝毒性試験で陰性であった したがって レジパスビル及びソホスブビルに遺伝毒性はないと判断される レジパスビル及びソホスブビルの併用は 個々の薬剤の遺伝毒性プロファイルを変更させることはないと考えられる ソホスブビルは マウスでは 17 倍まで ラットでは 9 倍までの曝露量比で がん原性を示さなかった レジパスビルは 26 倍超の曝露量比までトランスジェニックマウスにがん原性を示さ 34

35 なかった レジパスビルのラットがん原性試験は進行中であるが レジパスビルに遺伝毒性はなく ラット及びイヌにおける長期反復投与試験で前がん病変は認められなかったことから レジパスビルががん原性を有する可能性は低いと考えらる したがって レジパスビル及びソホスブビルの併用においてもがん原性はないと考えられる レジパスビル及びソホスブビルは 胚 胎児発生毒性試験において有害作用を示さなかった ソホスブビルは受胎能及び初期胚発生試験 出生前及び出生後発生試験で有害作用を示さなかった レジパスビルは 受胎能及び初期胚発生試験で黄体数及び着床痕数の低下を認めたが 雌雄の受胎能に有害作用を示さなかった レジパスビルの出生前及び出生後発生試験では 母動物毒性を認めた用量で F 1 動物の体重の低値及び体重増加抑制が認められたが F 1 動物の行動及び生殖能並びに F 2 出生児毒性に影響はなかった マウス ラット及びイヌにおける反復投与毒性試験では雌の生殖臓器に変化はなく レジパスビルを用いた放射性リガンドを用いた受容体結合試験において標的外結合は認められなかったことから レジパスビルは雌生殖能に直接作用することが示唆された ラット受胎能及び初期胚発生試験では 雄及び雌の生殖能に関する NAEL でのレジパスビルのヒトに対する曝露量比は雄で約 7 倍 雌で 3 倍であった レジパスビル及びソホスブビルの併用により 個々の薬剤の生殖毒性プロファイルが変化することはないと予想される レジパスビル及びソホスブビルに皮膚刺激性はなく 眼に対しては重度の刺激性を示さず 皮膚感作性試験では陰性であった レジパスビル及びソホスブビルの併用は これらの薬剤の刺激性を変化させないと予想される 同定された不純物及び分解生成物は ソホスブビル又はレジパスビルを用いた通常の毒性試験又は不純物毒性試験の一部として評価した その結果 危惧される毒性は認められなかった 潜在的遺伝毒性不純物は 製造工程によって TTC 未満の濃度まで抑えられている 以上の結果より レジパスビル及びソホスブビルの非臨床試験成績は 一連の in vitro 及び複数の動物種 ( げっ歯類及び非げっ歯類 ) における in vivo 試験において その特性が十分に確認されている 得られた結果は HCV 感染症の治療に使用する本剤の好ましいベネフィット-リスクプロファイルを裏付けるものである 35

36 6. 参考文献 1 Pietschmann T, Lohmann V, Rutter G, Kurpanek K, Bartenschlager R. Characterization of cell lines carrying self-replicating hepatitis C virus RNAs. J Virol 2001;75(3): (4.3.6) 2 Tellinghuisen TL, Foss KL, Treadaway J. Regulation of hepatitis C virion production via phosphorylation of the NS5A protein. PLoS pathogens 2008;4(3):e (4.3.8) 3 Hughes M, Griffin S, Harris M. Domain III of NS5A contributes to both RNA replication and assembly of hepatitis C virus particles. J Gen Virol 2009;90(Pt 6): (4.3.3) 36

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