Microsoft Word - thesis.doc

Similar documents
Microsoft Word - 力学12.doc

木村の物理小ネタ ケプラーの第 2 法則と角運動量保存則 A. 面積速度面積速度とは平面内に定点 O と動点 P があるとき, 定点 O と動点 P を結ぶ線分 OP( 動径 OP という) が単位時間に描く面積を 動点 P の定点 O に

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

1/30 平成 29 年 3 月 24 日 ( 金 ) 午前 11 時 25 分第三章フェルミ量子場 : スピノール場 ( 次元あり ) 第三章フェルミ量子場 : スピノール場 フェルミ型 ボーズ量子場のエネルギーは 第二章ボーズ量子場 : スカラー場 の (2.18) より ˆ dp 1 1 =

1/10 平成 29 年 3 月 24 日午後 1 時 37 分第 5 章ローレンツ変換と回転 第 5 章ローレンツ変換と回転 Ⅰ. 回転 第 3 章光速度不変の原理とローレンツ変換 では 時間の遅れをローレンツ変換 ct 移動 v相対 v相対 ct - x x - ct = c, x c 2 移動

<4D F736F F D2097CD8A7793FC96E582BD82ED82DD8A E6318FCD2E646F63>

vecrot

2 図微小要素の流体の流入出 方向の断面の流体の流入出の収支断面 Ⅰ から微小要素に流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅰ は 以下のように定式化できる Q 断面 Ⅰ 流量 密度 流速 断面 Ⅰ の面積 微小要素の断面 Ⅰ から だけ移動した断面 Ⅱ を流入出する流体の流量 Q 断面 Ⅱ は以下のように

1/17 平成 29 年 3 月 25 日 ( 土 ) 午前 11 時 1 分量子力学とクライン ゴルドン方程式 ( 学部 3 年次秋学期向 ) 量子力学とクライン ゴルドン方程式 素粒子の満たす場 y ( x,t) の運動方程式 : クライン ゴルドン方程式 : æ 3 ö ç å è m= 0

パソコンシミュレータの現状

DVIOUT-SS_Ma

PowerPoint Presentation

OCW-iダランベールの原理

微分方程式による現象記述と解きかた

Q

数値計算で学ぶ物理学 4 放物運動と惑星運動 地上のように下向きに重力がはたらいているような場においては 物体を投げると放物運動をする 一方 中心星のまわりの重力場中では 惑星は 円 だ円 放物線または双曲線を描きながら運動する ここでは 放物運動と惑星運動を 運動方程式を導出したうえで 数値シミュ

Microsoft PowerPoint - 10.pptx

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X (

Microsoft Word - 付録1誘導機の2軸理論.doc

<4D F736F F F696E74202D D488A778AEE B4F93B982CC8AEE A2E707074>

ギリシャ文字の読み方を教えてください

剛体過去問解答例 2 1.1) 長さの棒の慣性モーメントは 公式より l I G = Ml /12 A 点のまわりは平行軸の定理より 2 2 I A = Ml /12 + M ( l / 2) = Ml 2 / 3 B y 2) 壁からの垂直抗力を R, 床からの垂直抗力と摩擦力を N,f とすると

Microsoft Word - NumericalComputation.docx

Microsoft Word - 断面諸量

1/17 平成 29 年 3 月 25 日 ( 土 ) 午前 11 時 37 分第 7 章 : 量子力学とディラック方程式 ( 学部 4 年次向 ) 第 7 章量子力学とディラック方程式 Ⅰ. クライン ゴルドン方程式の完全平方化 素粒子場 : y ( x,t ) の従うクライン ゴルドン方程式は

Microsoft PowerPoint - H21生物計算化学2.ppt

宇宙機工学 演習問題

Microsoft Word - Chap17

Microsoft Word - kogi10ex_main.docx

Microsoft Word - 1B2011.doc

自由落下と非慣性系における運動方程式 目次無重力... 2 加速度計は重力加速度を測れない... 3 重量は質量と同じ数値で kg が使える... 3 慣性系における運動方程式... 4 非慣性系における運動方程式... 6 見かけの力... 7 慣性系には実在する慣

座標変換におけるテンソル成分の変換行列

行列、ベクトル

(Microsoft Word - \216\221\227\277\201i\220\333\223\256\201jv2.doc)

Microsoft PowerPoint - Robotics_13_review_1short.pptx

解析力学B - 第11回: 正準変換

<4D F736F F D20824F F6490CF95AA82C696CA90CF95AA2E646F63>

Microsoft PowerPoint - 夏の学校(CFD).pptx

技術者のための構造力学 2014/06/11 1. はじめに 資料 2 節点座標系による傾斜支持節点節点の処理 三好崇夫加藤久人 従来, マトリックス変位法に基づく骨組解析を紹介する教科書においては, 全体座標系に対して傾斜 した斜面上の支持条件を考慮する処理方法として, 一旦, 傾斜支持を無視した

Microsoft PowerPoint - 第3回2.ppt

Matrix and summation convention Kronecker delta δ ij 1 = 0 ( i = j) ( i j) permutation symbol e ijk = (even permutation) (odd permutation) (othe

多次元レーザー分光で探る凝縮分子系の超高速動力学

<4D F736F F F696E74202D20836F CC8A C58B858B4F93B982A882E682D1978E89BA814091B28BC68CA48B E >

線積分.indd

Microsoft Word - 補論3.2

1/12 平成 29 年 3 月 24 日午後 1 時 1 分第 3 章測地線 第 3 章測地線 Ⅰ. 変分法と運動方程式最小作用の原理に基づくラグランジュの方法により 重力場中の粒子の運動方程式が求められる これは 力が未知の時に有効な方法であり 今のような 一般相対性理論における力を求めるのに使

様々なミクロ計量モデル†

Microsoft Word - 素粒子物理学I.doc

ニュートン重力理論.pptx

Taro-F25理論 印刷原稿

数学 ⅡB < 公理 > 公理を論拠に定義を用いて定理を証明する 1 大小関係の公理 順序 (a > b, a = b, a > b 1 つ成立 a > b, b > c a > c 成立 ) 順序と演算 (a > b a + c > b + c (a > b, c > 0 ac > bc) 2 図

<4D F736F F D F2095A F795AA B B A815B837D839382CC95FB92F68EAE2E646F63>

DVIOUT

<4D F736F F D208D5C91A297CD8A7793FC96E591E631308FCD2E646F63>

<4D F736F F D20824F B CC92E8979D814696CA90CF95AA82C691CC90CF95AA2E646F63>

木村の物理小ネタ 単振動と単振動の力学的エネルギー 1. 弾性力と単振動 弾性力も単振動も力は F = -Kx の形で表されるが, x = 0 の位置は, 弾性力の場合, 弾性体の自然状態の位置 単振動の場合, 振動する物体に働く力のつり合

Microsoft Word ã‡»ã…«ã‡ªã…¼ã…‹ã…žã…‹ã…³ã†¨åłºæœ›å•¤(佒芤喋çfl�)

Microsoft PowerPoint - ロボットの運動学forUpload'C5Q [互換モード]

テンソル ( その ) テンソル ( その ) スカラー ( 階のテンソル ) スカラー ( 階のテンソル ) 階数 ベクトル ( 階のテンソル ) ベクトル ( 階のテンソル ) 行列表現 シンボリック表現 [ ]

3回

相対性理論入門 1 Lorentz 変換 光がどのような座標系に対しても同一の速さ c で進むことから導かれる座標の一次変換である. (x, y, z, t ) の座標系が (x, y, z, t) の座標系に対して x 軸方向に w の速度で進んでいる場合, 座標系が一次変換で関係づけられるとする

<4D F736F F D20824F E B82CC90FC90CF95AA2E646F63>

例題1 転がり摩擦

補足 中学で学習したフレミング左手の法則 ( 電 磁 力 ) と関連付けると覚えやすい 電磁力は電流と磁界の外積で表される 力 F 磁 電磁力 F li 右ねじの回転の向き電 li ( l は導線の長さ ) 補足 有向線分とベクトル有向線分 : 矢印の位

Microsoft Word - Chap11

19年度一次基礎科目計算問題略解

Microsoft Word - 中村工大連携教材(最終 ).doc

Microsoft PowerPoint - 9.pptx

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-2回.ppt

DVIOUT

1/15 平成 29 年 3 月 24 日午前 11 時 48 分第八章ニュートリノ質量行列 第八章 フレーバーニュートリノ ( e, m, t ) 換で結びつく (5.12) の ( e, m ) ニュートリノ質量行列 3 種混合 n n n と質量固有状態のニュートリノ ( n1, n 2, n

Chap3.key

1/17 第 13 章電子とディラック方程式 第 13 章電子とディラック方程式 Ⅰ. 量子力学と素粒子の運動方程式 素粒子は 寿命を持ち光速近くで運動するので ミュー中間子という素粒子を 用いて 第 4 章時間の遅れと長さの収縮 -Ⅲ. 素粒子の寿命の伸びで時間の 遅れの検証に持ちいた このミュウ

以下 変数の上のドットは時間に関する微分を表わしている (ex. 2 dx d x x, x 2 dt dt ) 付録 E 非線形微分方程式の平衡点の安定性解析 E-1) 非線形方程式の線形近似特に言及してこなかったが これまでは線形微分方程式 ( x や x, x などがすべて 1 次で なおかつ

スライド 1

<4D F736F F D A CF95AA B B82CC90CF95AA8CF68EAE2E646F63>

まとめ Fourr 級数展開 周期 の関数の場合 co, co Fourr 級数展開 周期 の関数の場合 co, co Fourr 変換と逆変換 フーリエ逆変換 フーリエ変換

フーリエ変換 ラプラス変換 - まとめ Fourr 級数展開 周期 の関数の場合 co b, b co Fourr 級数展開 周期 の関数の場合 co b, b co Fourr 変換と逆変換 フーリエ逆変換 フーリエ変換

0 21 カラー反射率 slope aspect 図 2.9: 復元結果例 2.4 画像生成技術としての計算フォトグラフィ 3 次元情報を復元することにより, 画像生成 ( レンダリング ) に応用することが可能である. 近年, コンピュータにより, カメラで直接得られない画像を生成する技術分野が生

数学の世界

DVIOUT

Microsoft PowerPoint - 9.pptx

座標系.rtf

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 量子化学概論v1c.doc

PowerPoint プレゼンテーション

微分方程式補足.moc

memo

受信機時計誤差項の が残ったままであるが これをも消去するのが 重位相差である. 重位相差ある時刻に 衛星 から送られてくる搬送波位相データを 台の受信機 でそれぞれ測定する このとき各受信機で測定された衛星 からの搬送波位相データを Φ Φ とし 同様に衛星 からの搬送波位相データを Φ Φ とす

固体物理2018-1NKN.key

Microsoft Word - mathtext8.doc

Microsoft PowerPoint _量子力学短大.pptx

構造力学Ⅰ第12回

<4D F736F F D E4F8E9F82C982A882AF82E98D7397F1>

3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x0 = f x= x0 t f c x f =0 [1] c f 0 x= x 0 x 0 f x= x0 x 2 x 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考

応用数学Ⅱ 偏微分方程式(2) 波動方程式(12/13)

2011年度 大阪大・理系数学

座標軸以外の直線のまわりの回転体の体積 ( バウムクーヘン分割公式 ) の問題の解答 立体の体積の求め方 図 1 の立体の体積 V を求める方法を考えてみる 図 1 図 1 のように 軸の から までの長さを 等分する そして とおく とすると となる 図 1 のように のときの 軸に垂直な平面 に

計算機シミュレーション

5-仮想仕事式と種々の応力.ppt

Transcription:

剛体の基礎理論 -. 剛体の基礎理論初めに本論文で大域的に使用する記号を定義する. 使用する記号トルク撃力力角運動量角速度姿勢対角化された慣性テンソル慣性テンソル運動量速度位置質量時間 J W f F P p

.. 質点の並進運動 質点は位置 と速度 P を用いる. ニュートンの運動方程式 という状態を持つ. 但し ここでは速度ではなく運動量 F P F.... より質点の運動は既に明らかであり 質点の状態ベクトル Y とその微分は Y P.. で定義する. P Y F..4 剛体の基礎理論 -

.. 剛体の姿勢とその変化 Fgue - 剛体は姿勢を持つ. これを剛体の物体座標系からワールド座標系への回転行列 として表そう. をワールド座標系における物体座標の各軸方向の単位ベクトルと すると.. となる. 剛体の状態ベクトルの微分を定義するため の時間微分について考えよう. 角速度 のとき 位置 p の微分は p p である. 同様に 軸の単位ベクトルについても同様であるため.. が成り立つ. 表現を簡素化するため a b c のとき w w を満たす歪対称行列 を 利用する. c b これを用いて を書き改めると c a b a.. 故に..4 剛体の基礎理論 -

となる...5.. 角運動量 次に角速度 の微分を考えるが その前に角運動量について考えてみる. 剛体が質点の集合と考え各々の質点が の位置に質量 を持って存在するとき角運動量は.. と定義される. これを微分すると ここで F を質点にかかる力を定義すれば.. となる. ここで F F....4 として原点周りの外力の回転モーメント トルク をと定義する. これより 角運動量の時間変化はトルクに等しい 事が導かれる...5 剛体の基礎理論 -4

剛体の基礎理論 -5.4. 慣性テンソル前節で角運動量の変化を求めた. よって角運動量と角速度の関係式を求める... において なので.4. このように角速度で表現することができる. さらに慣性テンソル を.4. で定義し 角運動量 の定義は運動量 P の定義と似た形式で表せる..4. なお 慣性テンソルを積分形で書き直す. 密度 単位体積あたりの質量 を ρ とすれば微小部分の持つ角加速度は.4.4 よって慣性テンソルは.4.5 は暗黙に の関数とする. V ρ V ρ

剛体の基礎理論 -6 である. この慣性テンソルは姿勢の変化と共に が変化するため その度.4. の再計算が必要になる. そこで姿勢を用いた式に書き改めて検討する..4.6.4.7 を利用して 完成テンソルは次式で表す事ができる..4.8 ところで は の関数である. のときの を定数 とすると.4.9 ここで姿勢に依存しない定数を初期姿勢の慣性テンソルとして定義する..4. すると任意の姿勢の慣性テンソルは.4. で表現することができる. つまり を事前に求めておけば容易に任意の姿勢における慣性テンソルが求まる. 慣性テンソルは対称行列であり任意の直行行列で対角化が可能である. 即ち 正規直行行列で対角化できる. このことを主軸変換といい新しい座標系を慣性主軸と呼ぶ. 最終的に.4. を得る. 代表的な形状や多面体モデルの慣性テンソルの導出は付録に.

剛体の基礎理論 -7.5. トルクによる角速度の計算トルクから角速度の微分を求める. 角運動量を微分すると.5. になる. さらに と の微分は.5. となる. これを.5. に代入すると.5. 系全体を 回転させると であることから.5.4 と を物体座標系として置換すれば.5.5 となり 展開するとオイラーの運動方程式が求まる..5.6 以上より 角加速度を求める方法は オイラーの運動方程式 と.4. 式に依る方法がある. 前者はトルクを物体の座標系で表現する必要があるが計算量は少ない. 後者は と計算するため予め を必要とする. ここでは後に衝突時の撃力などで が必要となるため後者を用いることにする.

剛体の基礎理論 -8.6. 剛体の状態ベクトル以上の理論を踏まえ 剛体の状態ベクトル Y を定義する. この式に外力 F とそれが作用する位置より求まるトルク を与えれば剛体の振る舞いは次の状態方程式で決定される..6..7. uaenon これまでで導いた式で繰り返し数値計算をすると 誤差が蓄積され姿勢を管理する回転行列 が正規直行行列でなくなり 物体が破綻する 4. これを防ぐためには 強制的に を正規直行化を定期的にする必要がある. しかし uaenon を用いると より容易に姿勢を扱うことができる.. uaenon とは uaenon は様々な側面を持っているが 定義は.7. である. ここで に以下の性質が定義される..7. uaenon は cople 5 の拡張であるため 似た性質を持つ. 事実 と の係数が であれば cople と等しい. この表記は冗長なので を定義し.7. と表記できることにしよう.. 四則演算定義に従って uaenon の四則演算を導く. 4 具体的には物体に歪みが生じる 5 複素数 F P Y P Y

剛体の基礎理論 -9.7.4 とすると.7.5.7.6 である. 除算は nee uaenon を乗ずることにより行う. は以下の性質を持つ..7.7 を考える前に ある計算をしてみる..7.8 ここで は の conugae uaenon と呼ばれるものであり と表記される. この式の両辺を で割ると.7.9 になる. これより.7. であることがわかる. さらに.7. と の no を定義すれば.7. である. なお 絶対値 は.7. であり 絶対値 の uaenon を正規 uaenon と呼ぶ. / / /

. 軸周りの回転 絶対値が の単位ベクトル e e とそれによる uaenon V V た uaenon を作る. V V e e e e e e を定義し それを用い.7.4 ここで をe e の単位ベクトルとしe とe の間の角がϑ であれば a e e e e e e e e coϑ n ϑ a.7.5 が成り立ち 絶対値 より e e e e coϑ n ϑ a.7.6 よって である. coϑnϑ a.7.7 さて これを用いて次の式を検討してみよう. V V VV V VV V V V V V V V V V V V.7.8 V と V は 周りに ϑ 回転させた関係を持つ事が分かっている. 同様に今の計算より a V と V が同様の関係を持つことが明らかになった. つまり V から V へ a 周り に ϑ 回転していることになる. これの意味するところは o は を a 周りに ϑ 回転させることを示す. 結論として 周りにϕ 回転させる関数は とした時 a ϕ / n / co ϕ o a.7.9.7..7. 剛体の基礎理論 -

である. 任意軸の回転は姿勢を表すことができる. これで uaenon が回転行列の代わりとして扱えることが分かった. 行列と同様に uaenon 同士の乗算で親子関係を構築することも出来る. 4. 行列化 uaenon で剛体の姿勢が表せることが分かったが 平行移動が表現できないので結局 44 行列が必要となる. このため 姿勢を uaenon で管理しつつ最終的な変換は行列で行うというのが最善な手段となると考えた. そこで uaenon の行列化を考える. 行列化は 即ち.7. の uaenon の定義を満たす行列を作ることに他ならない. uaenon の成分を < > と表記し 定義どおりの計算をしてる. 例えば なら < > < > である. についての全ての定義を列挙しよう. < > < > < > < > < > < > < > < > これを が 44 行列であるとしベクトル演算の結果だと考えるなら と表記できる. これは であることを示す 6. 同様に の行列も求めると.7..7. 6 このあたりの流れが何故これで正しい結果を導くのかは 現在調査中. 剛体の基礎理論 -

剛体の基礎理論 -.7.4 以上より.7.5 である. さて 問題なのは uaenon を同次変換行列として扱うときの回転行列である. つまり o の行列を求めればよい. これを展開し について解くと o.7.6 姿勢を表現する場合は uaenon は正規化されているので である. また 他の行列との整合性を取るため 7 左上に回転行列を持ってくると.7.7 になる. 7 > < と定義すれば直接.7.7 が求まる. o o