中央教育審議会 初等中等教育分科会 教育課程部会(第42回(第3期第28回))議事録・配付資料 [資料1] 特定の課題に関する調査(算数・数学)結果のポイント

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体積の意味 辺が cm の立方体の積み木を使って, 右のような形をつくりました ( 8 個分 ( 8cm 直方体 立方体の体積の公式次の体積を求める公式をかきましょう. 体積 辺が cm の立方体こが何個分ありますか たいせき この形の体積は何 cm ですか 直方体の体積 = たて 横 立方体の体積

3 次のにあてはまる数を書きましょう レベル 5 6 (H23 埼玉県小 中学校学習状況調査 3(3)) 下の数直線で アのめもりが表す分数は, ア です イまた イのめもりが表す分数は, です ア イ 4 次の問題を読み 問いになさい レベル 5 6 だいきさんは, の計算をするのに

問 題

埼玉県学力 学習状況調査 ( 中学校 ) 復習シート第 1 学年数学 組 番 号 名 前 ( 数と計算 を問う問題) 1 次の計算をしなさい レベル4~6 (H26 全国学力 学習状況調査 1 (1)) (1) (2) 答え 答え 2 次の計算をしなさい レベル 7 8 (1) (2)

第 4 学年算数科指導案 平成 28 年 11 月 2 日 ( 水 ) 第 5 校時場所 4 年 2 組男子 22 名女子 10 名指導者垣見遥 ともなって変わる量 思考力 判断力 表現力の育成 ~ 児童の考えを引きだす算数的活動の工夫 ~ 1 単元名 ともなって変わる量 2 単元の目標 ともなって

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

(Microsoft Word - \202g28\202o\222\262\215\270\217\2545\216Z\220\224.doc)

英語                                    英-1

( ) 除法の意味や割合の意味を理解することに課題があります 例 )A3(1) 120 cmの赤いテープの長さが白いテープの長さの 0.6 倍に当たるとき 二つのテープの長さの関係を表している図を選ぶ 県 31.3%( 全国 34.0%) A8 犬を飼っている 8 人が学級全体の人数の 25% に当

平成 24 年度岡山県学力 学習状況調査 数学解答類型分類表 解答類型分類にかかる留意事項 数学における学習到達度をみることが目的であるので, 誤字脱字などの文字表現の不備については, 広く許容する 基本的に意図が伝われば許容する 文章表現についても広く許容する てにをはの誤りや

PowerPoint プレゼンテーション

るかどうか, そして, その予想した事柄を ~は, になる という形で表現できるかどうかをみるものである 正答率は, 48.1% であり, 発展的に考え, 予想した事柄を ~は, になる という形で表現することに課題がある (3) 学習指導に当たって 事柄を予想することを大切にする数や図形について成

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

都道府県名

算数科学習指導案 指導者伊達詩恵 1 日時平成 24 年 5 月 21 日 ( 月 ) 5 校時 2 学年第 6 学年 1 組 22 名 3 場所 6 年 1 組教室 4 単元名文字と式 5 単元について 単元観 本単元は, 数量の関係を表す式についての理解を深め, 式に表したり, 式を読み取ったり

平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

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平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

1 付けたい力 方法や理由等を言葉や数 式を用いて説明する力 第 5 学年算数科学習指導案 啓林館版 2 単元名 面積 3 単元目標 三角形や四角形の面積の求め方を考え 説明することができる 三角形や四角形の面積の公式を理解し 面積を求めることができる 三角形の高さと面積などの関係を調べ 比例してい

都道府県名

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

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二等辺三角形の性質 (2) 次の図の の大きさを求めなさい () = P=Q P=R Q 68 R P (2) (3) 五角形 は正五角形 = F 50 F (4) = = (5) === = 80 2 二等辺三角形の頂角の外角を 底角を y で表すとき y を の式で表しなさい y 2-5-2

 

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

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第1部 たし算・ひき算

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

今日は 重さについて考えます では 下の問題にチャレンジしてみましょう うな重さをいくつか紹介しましょう ぜひ一度手にもって 確かめてみてくださいね 1 硬貨 ( お金 ) を使って 1 円玉は 1 枚の重さは 1 g です 円玉 1 枚 7 g 5 0 円玉 1 枚 4 g ここで問題

第 3 学年 2 組算数科学習指導案 1 単元名たし算とひき算の筆算 指導者永田佳江 2 単元について (1) 単元観 該当する学習指導要領の内容 A 数と計算 A(2) 加法, 減法 (2) 加法及び減法の計算が確実にできるようにし, それらを適切に用いる能力を伸ばす 本単元で扱う たし算とひき算

2 児童観復習プリントから 乗法の交換法則 4 7=7 乗法の結合法則 = 加減混合の式や乗除混合の式の計算はできていると考えられる しかし 分配法則 6 10=6 9+ や 7 8=7 9 はできない児童が数名いて 定着していないことが分かる また 計算の仕方は理解してい

Taro-1-4比例と反比例.jtd

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

全国学力 学習状況調査の調査結果の活用による指導改善に向けた説明会 小学校算数 中学校数学部会 全国学力 学習状況調査結果を活用した指導改善 小学校算数 1 平成 19~22 年の 4 年間の調査結果から明らかになった小学校算数の課題について (1) 4 年間の調査結果から課題として考えられる内容

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

平成 30 年度 前期選抜学力検査問題 数学 ( 2 時間目 45 分 ) 受検番号氏名 注 意 1 問題は, 表と裏にあります 2 答えは, すべて解答欄に記入しなさい 1 次の (1)~(7) の問いに答えなさい (1) -3 (-6+4) を計算しなさい 表合計 2 次の (1)~(6) の問

H30全国HP

小学 6 年算数 2 ( 月日 ) 次の比を簡単にしなさい () 4:2 (2).2:.5 して 0 倍してから 5 して () 6 5 :4 5 (4) 2 : 2 倍してから 2 して 倍して 小数は 0 倍 00 倍し 分数は分母の公倍数をかけ 整数にして考えます () : (2) 4:5 (

比例・反比例 例題編 問題・解答

単位量あたりの大きさ

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Ⅱ 平成 28 年度みえスタディ チェックの結果 分析 ( 中学校数学 ) 1 集計結果 (1) 平均正答率及び領域別平均正答率 平均正答率 領域別 数と計算 量と測定 図形 数量関係 第 1 学年第 1 回 61.2% 61.1% 52.7% 46.8% 66.8% 数と式 図形 関数 資料の活用

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

中学校第 3 学年数学科学習指導案 日 時 平成 25 年 月 日 ( ) 第 校時 対 象 第 3 学年 学校名 立 中学校 1 単元名 式の計算第 1 章式の計算 2 単元の目標文字を用いた簡単な多項式について 式の展開や因数分解ができるようにするとともに 目的に応じて式を変形したりその意味を読

第 3 学年算数科学習指導案 日時対象学校名授業者会場 平成 27 年 7 月 8 日 ( 水 )5 校時 13:40~14:25 第 3 学年均等割クラス 19 名町田市立町田第六小学校 2 階 3 年 1 組教室 1 単元名 かけ算の筆算 ( 学校図書 みんなと学ぶ小学校算数 3 年上 ) 2

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

Microsoft Word - 中学校数学(福島).doc

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

指導上のポイント 場面を図に表して数量の関係を的確に捉える指導今回の調査結果において 問題文に出てきた数値を形式的に処理してしまう児童や 無解答だった児童が 全体の約 3 割いたことを踏まえると 以下の指導が必要となる 1 テープ図や線分図を活用して 加減の相互関係を視覚的に捉えることができるように

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Ⅲ 研究内容 確かな学力を育成するためには 教師の指導 と 児童 生徒の学び のギャップを教師が認識 する必要がある この研究では,1,2 年の文字式の内容において, 全国調査, 置籍校事前調査の 結果から誤答傾向を把握し, 課題を考察した その中から 計算の対象を理解すること, 考察の 対象を明確

小学 6 年算数 2 ( 月日 ) 次の比を簡単にしなさい () 4:2 (2).2:.5 して 0 倍してから 5 して () 6 5 :4 5 (4) 2 : 2 倍してから 2 して 倍して 小数は 0 倍 00 倍し 分数は分母の公倍数をかけ 整数にして考えます () : (2) 4:5 (

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

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学習指導要領

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

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Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

2 年 かけ算九九の文章題 C 地区学力調査子どもが 人います みかんを 1 人に 4 こずつふくろに入れてくばります くばるみかんの数をもとめるしきをかきましょう 正答率 2 学年 (2 月 )54% 誤答例 4=12 2 下 16 かけ算 (1) 2 下 21 かけ算 (1) 問題文中の数値が式

の 問を提示して定着度を確認していく 1 分けて計算するやり方 70 = =216 2 =6 2 筆算で計算する方法 題材の指導計画 ( 全 10 時間扱い ) ⑴ ⑵ ⑶ 何十 何百 1 位数の計算 1 時間 2 位数 1 位数

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

学習指導要領

基礎と活用 ( 正答率 ) 基礎 活用 基礎 活用 本市小 ( 前年度比 ) (-0.6) (-1.9) 全国比 観点別 ( 正答率 ) 観点 意欲 態度 考え方 技能 知識 理解 本市小 ( 前年度比 ) 67.5 (-0.9) 70.2 (-1.) 7.5

Taro-@いわてスタンダード中数20

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

【FdData中間期末過去問題】中学数学3年(乗除/乗法公式/因数分解)

学習指導要領

中学 3 年数学 ( 東京書籍 ) 単元別コンテンツ一覧 単元ドリル教材解説教材 確認問題ライブラリ (OP) プリント教材 教材数 :17 問題数 : 基本 145, 標準 145, 挑戦 145 多項式と単項式の乗法 除法 式の展開 乗法公式などの問題を収録 解説教材 :6 確認問題 :6 単項

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

単元名 算数第 2 学年安芸太田町立加計小学校指導者田尾佐智恵 かけ算 (2) ( 九九をつくろう ) 本単元で育成する資質 能力 伝え合う力 1 日時平成 29 年 1 月 19 日 ( 水 )5 校時 2 学年第 2 学年男子 7 名女子 15 名計 22 名 3 単元名 かけ算(2) 九九をつ

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

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平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から明らかになった課題と学力向上に向けた取組 ( 国語 ) 1. 国語の定着状況についての概要 どの学年もほとんどすべての項目において 目標値を上回った 昨年度から取り組んできた 文章を書き表す際の 言葉の正しい使い方の指導 が 言葉についての知識 理解

中2テスト06

★数学学習指導案最終(知的障害)


国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

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国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

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【FdData中間期末過去問題】中学数学1年(項と係数/加法と減法/乗法と除法)

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1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

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平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

(2) -2,4,1 3 y=-x-2 をかいた ( 人 ) 4 (1) y=2x-9,y=2x,y=3x+3 (2) y=x+11 (3) 指導観校内の研究テーマが 考える力を引き出す授業のあり方 ということで, 数学科では考える力とは何かを分析し,11 項目に整理した 1 帰納的に考える力 2

Transcription:

調査概要 1 教育課程実施状況調査において, 課題の見られた内容である 数学的に考える力 計算に関する力 について焦点を絞って詳しく調査 2 共通の問題を複数学年に出題するなど, 学年進行に伴う定着やつまずきの状況を把握 3 考えるプロセスを重視した問題や, 同じ内容で問い方, 解答形式等を変えた問題などを通して, 理解状況を多角的に把握 調査結果の概要 特定の課題に関する調査 ( 算数 数学 ) 結果のポイント 複数学年に共通に出題した問題を比較すると, 学年進行に伴い定着しており, 指導の成果が見られる < 複数学年における共通問題の比較小学校 > 20 19 問題数 15 10 5 0 14 2 0 < 複数学年における共通問題の比較中学校 > 20 11 5 小 4- 小 5 小 5- 小 6 小 4- 小 6 18 5 2 1 グラフの読み方 ( 小学校, 中学校共通 ) 例えば, は,5 年と6 年に共通の問題を出題したことを示している ここでは, それらの問題のうち, 6 年のが5 年のを上回る問題 6 年と5 年のに差がない問題 6 年のが5 年のよりも下回る問題として示したものである 15 問題 10 数 5 0 14 8 6 7 1 1 1 0 中 1- 中 2 中 2- 中 3 中 1- 中 3 数学的に考える力 では, 日常事象の考察に算数 数学を生かすことや, 演繹的な考え方を説明 記述することなど論理的に考えることに課題 計算に関する力 では, 計算のきまりについて, 四則計算における乗除先行の理解が不十分な面が見られるが, 具体的な場面を設けた問題ではが上昇 1

数学的に考える力 に関する調査結果 1. 情報を選んで問題を解決したり, 変化の様子をグラフに表現するなど, 日常事象の考察に算数 数学を生かすことに課題がみられる - 問題例数学的に考える力日常事象の考察に算数 数学を生かすこと小 6 - < 貯金箱の問題 > 貯金に関する様々な情報の中から, 貯金額を求めるために必要な情報を選択し, 立式し, 貯金額を答える問題 (Ⅱ4) よし子さんとあきらさんは, それぞれ 500 円玉貯金をしています 2 人は, 貯金箱をあけないで, 中の金額を知りたいと話し合っています 情報を 1 つ選ぶ問題 必要な情報を複数選ぶ問題 よし子 わたしは, 月のはじめに 500 円ずつ毎月貯金しています あきら ぼくは, すきなときに 500 円玉を入れていたので, 毎月きちんとは貯金していません (1) よし子さんの貯金箱の中の金額は, 下の 1 から 7 までのどれか 1 つがわかれば知ることができます その番号を 1 つ選んで書きましょう また, よし子さんの貯金箱の金額はいくらですか 答えと求める式を書きましょう 1 500 円玉の直径 26.5mm 2 今の貯金箱の重さ 640g 3 貯金をはじめた月 4 月 4 はじめの貯金箱の重さ 500g 5 500 円玉 1この重さ 7g 6 貯金をはじめてから今日まで何か月か 20か月 7 目標の貯金額 30000 円 (2) あきらさんの貯金箱の中の金額は, 下の 1 から 7 までのどれがわかれば知ることができますか その番号をすべて選んで書きましょう また, あきらさんの貯金箱の金額はいくらですか 答えと求める式を書きましょう 1 500 円玉の直径 26.5 mm 2 今の貯金箱の重さ 780g 3 貯金をはじめた月 4 月 4 はじめの貯金箱の重さ 500g 5 500 円玉 1この重さ 7g 6 貯金をはじめてから今日まで何か月か 20か月 7 目標の貯金額 30000 円 正解 :6 情報選択 ( 番号 ) 立式 ( 式 ) 正解 :2,4,5 情報選択 ( 番号 ) 立式 ( 式 ) 84.4% 81.1% 61.1% 50.6% 問題解決に必要な情報を 1 つ選ぶ問題に比べ, 必要な情報を複数選ぶ問題ではが低い 必要な情報を複数選ぶ問題では, 情報選択に比べ, 立式のが低い 児童質問紙調査 (2) の立式の問題で, 必要な条件を自分で選んで問題を解いたことがある と回答した児童の方が, 解いたことがない児童よりもが高い 解いたことがある 児童の 56.4% 解いたことがない 児童の 36.8% 2

- 問題例数学的に考える力日常事象の考察に算数 数学を生かすこと論理的に考えること 中 1~3 共通問題 - < 水槽の問題 > 水槽に水を入れる時間と水の深さの関係を表した正しいグラフを選ぶ選択問題と選んだ理由を説明する記述問題 正しいグラフを選択する問題底が階段状の直方体の水槽があります この水槽に毎分同じ量ずつ水を入れていきます 水を入れてから満水になるまでの時間と水面の高さを表すグラフに最も近いのはどれですか ア~オの中から当てはまるものを1つ選びなさい (Ⅰ2など) 選択したグラフごとの反応率 (%) ア イ ( 正解 ) ウ エ オ ア + オ 30.5 22.7 26.8 6.7 12.1 42.6 15.8 32.7 21.3 7.8 12.2 28.0 3 年 10.9 3 年 47.5 3 年 21.1 3 年 8.1 3 年 12.0 3 年 22.9 水槽の形にとらわれて, 階段状のグラフを選択した生徒が 42.6 ~22.9% 選んだ理由を記述する問題 水を入れてから満水になるまでの時間と水面の高さを表すグラフについて, ア~オを見ながら加藤さんと吉田さんが話をしています 加藤 水を毎分同じ量ずつ入れているから, ウだと思うよ 吉田 底が階段状になっているから, ウはちがうわ 加藤 それなら, アかオだよ 吉田 ちがうわ イかエのどちらかだと思うわ 正しいグラフは, 吉田さんの言うようにイかエのどちらかです イ, エの中から正しいグラフを選びなさい また, 選んだグラフが正しい理由を書きなさい (Ⅱ4 など ) 22.0 27.9 正解 イ を選択理由 : 上の方ほど底面積が大きいので, 水の増え方が遅くなり, グラフの傾きが小さくなる など 3 年 39.3 正しいグラフを選択することと選択した理由を説明すること双方に課題があるが, 学年進行に伴いは上昇 3 教育課程実施状況調査, 国際調査の結果でも同様の傾向 ( 平成 15 年度教育課程実施状況調査 ) 日常事象における数量関係やそれらの変化の様子を表現してとらえる問題で実現状況が低い状況 (OECD-PISA 2003 等の国際調査 ) 日常事象で与えられた情報を読み取り, それを適切に判断することに課題

2. 演繹的な考え方を説明 記述する力に課題がみられる - 問題例数学的に考える力論理的に考えること 中 1 - < 数のピラミッドの問題 > 正誤を判断してその理由を説明することについて, 推論の結果が正しくないことを反例をあげて説明する問題 (Ⅰ4) 下のような 3 段のピラミッドの 1 段目の正方形の中に,1~9 の自然数の中から 3 つの異なる数を入れて, たし算をします (2) 鈴木さんは, 例をみて, 下のように考えました 例は省略 1 段目の真ん中の数が偶数のとき,3 段目の数はいつでも偶数になる 鈴木さんの考えは, 正しいですか 下のア, イの中から 1 つ選びなさい また, その理由を書きなさい ア正しい を選択 イ正しくない を選択し, 正しく理由を説明しているもの ( 正答 ) イ正しくない を選択し, 正しく理由を説明していないもの 41.9% 38.3% 15.8% 正しくないこと を反例をあげて説明することに課題 教育課程実施状況調査でも同様の傾向 ( 平成 13,15 年度教育課程実施状況調査 ) 証明を記述すること, 正誤を判断してその理由を説明すること, 推論の過程や結果を的確に表現することに課題 4

3. 数量の関係について決まりを見つけたり, 面積の求め方について発展的に考える力は十分ではないが, 児童は 役立つ これまで学習したことを使って, 新しい問題を解決したい と考えている - 問題例数学的に考える力発展的 創造的に考えること小 4~6 共通問題 - < おはじきの問題 > おはじきを使って正方形や正三角形を作っていく問題場面で数量の関係を図や式に表し, 規則性を見出し, 規則性の考え方を生かしながら発展的に問題を解決する力をみる問題 (Ⅱ4 など ) あきらさんは, 一辺のおはじきの数が4このときの正方形のおはじきの数を, 次のように2つの方法でもとめ, 図と式に表しました 方法ア 方法イ 1 辺の個数が 6 個の場合 式 3 4 式 2 4+4 (2) 一辺のおはじきの数が 6 このときの正方形のおはじきの数をもとめます 方法アと方法イを使うと, どんな図と式で表すことができますか もとめ方を表す図と式をかきましょう 正解 方法ア 方法イ (2) 方法ア 方法イ (2) 5 4 5+5+5+5 など 4 4+4 4+4+4+4+4 など 4 年 5 年 59.6% 76.7% 60.7% 76.2% 6 年 73.8% 73.5% 1 辺の個数が 100 個の場合 (3) 一辺のおはじきの数が 100 このときの正方形のおはじきの数をもとめます 方法アと方法イを使うとどんな式で表せますか もとめ方を表す式を書きましょう 正解 方法ア 方法イ (3) 方法ア 方法イ (3) 99 4 99+99+99+99 など 98 4+4 98+98+98+98+4 など 4 年 5 年 31.4% 51.8% 32.1% 49.0% 6 年 49.0% 47.6% 個数が増えると実現状況が低くなり, 数値を一般化することに課題 児童質問紙調査 100 個の場合の問題を解くとき,6 個の場合の式を考えたことが役立った と回答した児童は 80% 以上 ( 小 4~6) 役だった と回答した児童の,100 個のときの式 ( 方法ア ) のは, 約 35%~55% 5

- 問題例数学的に考える力発展的 創造的に考えること小 5 - < 面積の求め方を発展的に考える問題 > 既習の三角形や平行四辺形の求積方法を工夫する問題の後に, これらのアイデアをもとに台形の求積方法を考える問題 (Ⅱ4) 三角形や平行四辺形の求積方法の工夫についての問題 三角形や四角形の面積の求め方を考えます (1) 次のそれぞれの図形の面積を求める式と答えをそれぞれ書きましょう 正解 ( 答え ):12 正解 ( 答え ):6 82.9% 75.8% (2) 次の ( あ ) と ( い ) は平行四辺形の面積の求め方の工夫を図で表しています また,( う ) と ( え ) は三角形の面積の求め方の工夫を図で表しています ( あ ) から ( え ) の図は, それぞれどのような求め方を利用していますか 下の 1 から 4 までの中から, あてはまる番号を 1 つずつ選び, その番号をそれぞれ書きましょう 12つの三角形に分けた 3 面積が等しい長方形をもとにした ( あ ) 2 面積が2 倍の長方形をもとにした 4 面積が2 倍の平行四辺形をもとにした ( う ) 正解 :3 63.5% 正解 :2 60.6% ( い ) ( え ) 正解 :1 80.4% 正解 :4 67.6% 6

図形の面積の求め方を発展的に考える問題 (3) 平行四辺形や三角形の面積の求め方を使って, 台形の面積を求めましょう 求め方がわかるように, 図と式をかきましょう 正解 図 など 式 3 4+3 4 2 など 4 つの類型を想定 図 式の両方がかけているもの ( 正答 ) 図のみかいているもの 図は解答せず台形の公式のみかいているもの 34.3% 12.0% 4.8% 平行四辺形, 三角形の面積の求め方を使って, 新しい図形の面積の求め方を, 図をかいたり, 式をたてて考えることに課題 児童質問紙調査 これまでに学習したことを使って, 新しい問題を解決したい と回答した児童は 75% 以上 ( 参考 )13 年度実施状況調査類似問題 よし子さん 台形の面積も, 三角形や平行四辺形の面積の求め方を使って, 求めることができそうね あなたもよし子さんの考え方を使って, 上の台形の面積を求めてみましょう 求め方がわかるように, 図と式をかきましょう (C7) 正答の類型は 特定の課題に関する調査 と同様 図 式の両方がかけているもの ( 正答 ) 図は解答せず台形の公式のみかいているもの 26.8% 8.6% 7

計算に関する力 に関する調査結果 1. 式や計算の意味理解に課題がみられるが, 分数を整数に置き換えて考えさせるとが上昇 - 問題例計算に関する力式や計算の意味を理解すること小 4~ 中 1 - 次の (1) から (5) の問題について, 答えを求める式はどれですか 下の1から5までの中からあてはまる式を選び, その番号を書きましょう 同じ番号を何回選んでもよいです (1)~(3),(5) 省略 (4) 赤いテープと白いテープがあります 赤いテープの長さは,210cm です 赤いテープの長さは, 白いテープの長さの 6 倍です 白いテープの長さは何 cm でしょう ( 小 4) 正解 :4 小学 5,6 年は 6 倍を 0.6 倍, 中学 は a 倍として出題 正答の選択肢 1 210+6 2 210-6 3 210 6 4 210 6 5 6 210 小学 4 年 210 6 小学 5 年 210 0.6 小学 6 年 中学 210 a 小 4:Ⅰ2(4), 小 5:Ⅰ2(4), 小 6:Ⅱ1(4), 中 1:Ⅱ11(3) 33.1% 28.1% 24.0% 49.8% 乗法 除法の式を用いて問題解決を図る場面について適切な式を選ぶ問題で, 基になる量を求める場合について正しい式を選択することに課題 - 問題例計算に関する力式や計算の意味を理解すること小 6 - 分数の問題 整数に置き換え考えさせる問題 (2) 問題文にある分数をかんたんな整数におきかえた問題を作りましょう (Ⅰ2) 分数の問題平成 15 年度教育課程実施状況調査小 6 上の の中にかんたんな整数を入れましょう また, 答えを求める式を書きましょう (3) 上の分数の問題の答えを求める式を書きましょう (3) 正解 5 2 と解答しているものなど 6 3 (B4) 36.7% (3) 61.0% 分数の除法の式を, あらかじめ整数に置き換え考えさせた上で書かせると理解しやすい 8

2. 計算のきまりについて, 四則計算における乗除先行の理解が不十分 ただし, 具体的場面を設けた問題ではが上昇 - 問題例計算に関する力計算方法の理解や計算を処理すること小 4~ 中 1 - 乗除先行の計算問題 (2) 3+2 4 正解 :11 学年 小 4 小 5 小 6 中 1 (Ⅰ1(4) など ) 73.6% 66.0% 58.1% 81.1% 乗除先行の計算 (3+2 4) は, 小学校では学年進行で十分な定着が見られず, 中学校では理解が定着 中学校では, 文字式を学習し, かけ算を先にするという理解が定着 - 問題例計算に関する力計算方法の理解や計算を処理すること ( 小数を含む計算問題 ) 式や計算の意味を理解すること ( 具体的な場面を設けた問題 ) 小 5 - 小数を含む計算問題 (2) 8+0.5 2 具体的な場面を設けた問題 次のような問題があります 正解 :9 水そうに 8l の水が入っています この中に 0.5l の水を 2 はい入れました 水そうに入っている水は, 全部で何 l でしょう (1) 答えを求める式はどれでしょう 下の1から4までの中から1つ選んで, その番号を書きましょう 1 8+0.5 2 2 (8+0.5) 2 (1) 正解 :1または3 3 8+2 0.5 4 8+0.5+2 (1) 82.5% 62.4% (2) 答えを書きましょう (2) 正解 :9 (2) 73.4% (Ⅰ1(2)) (Ⅱ1) 正しい式を選んだ児童の中で正しく答えを求められた児童の割合 85.1% 小数を含む乗除先行の計算 (8+0.5 2) では, 具体的場面を伴った問題の方が, 単純に計算する問題よりも正しく答えを求められる傾向 9

- 問題例計算に関する力計算方法の理解や計算を処理すること小 4,5 問題 - < 数の桁数を広げた筆算の問題 > これまでに学習した計算の仕方を生かして, 数の桁数を広げた筆算に取り組む力をみる問題 (1) 3 位数 2 位数 4 位数 2 位数 ( 小 4) (2) ( 小 4) 75.5% 51.1% (Ⅰ3) 学習指導要領において, 3 位数 2 位数 の計算は, 小 4 で指導 (1)(2) 両方正答した割合 47.5% (1) 2 位数 2 位数 2 位数 3 位数 ( 小 4) ( 小 4) (2) 82.0% 51.1% (Ⅱ3) 学習指導要領において, 2 位数 2 位数 の計算は, 小 3 で指導 (1)(2) 両方正答した割合 49.1% (1) 小数 1 位 小数 1 位 小数 2 位 小数 1 位 ( 小 5) ( 小 5) (2) 84.0% 55.9% (Ⅰ3) 学習指導要領において, 小数 1 位 小数 1 位 の計算は, 小 5 で指導 (1)(2) 両方正答した割合 51.3% 数の桁数を広げた筆算に取り組む力の向上を図るためには, 計算方法の正確な理解が必要 児童質問紙調査 小数 1 位の筆算の後に, 小数 2 位を含む計算はかんたんだったと答えた児童の割合が高い ( 小 5) 3.8 2.4 の筆算の後に,2.43 5.6 の筆算は, かんたんだった 85.5% 2.43 5.6 の筆算に自信がある 76.9% 2.43 5.6 のような, 小数 2 位の小数がはいった筆算をしたことがある 88.9% 10

3. 質問紙調査で, 計算方法の工夫をすることに児童は高い関心 - 問題例計算に関する力数についての感覚を生かしたり, 計算法則を活用したりすること小 6 - ペーパーテストの設問 クラス会を開くので, チョコレートを買いに行きました 100 円のチョコレートが 2 円引きの 98 円で売られています このチョコレートを 35 こ買うと, 代金はいくらになるでしょう 今, 買い物中なので, 紙やえん筆や電卓が使えません 代金を暗算で求めるために, 筆算をしないで工夫して計算しましょう 計算の工夫と答えをそれぞれ書きましょう (Ⅱ2) ( 工夫 ) ( 答え ) 51.1% 57.4% 児童質問紙調査 この問題は次のように工夫して考えることができます 100 円のチョコレートを 35 こ買ったとして,3500 円 98 円は 100 円より 2 円安いから 35 こ分で 70 円安くなる だから, 代金は 3500 円より 70 円安い 3430 円になる 問 2 あなたは, ふだん買い物をするときに, 上のような工夫をして計算したいと思いますか そう思う 問 3 あなたは, 算数の学習で,2 けた 2 けたの計算をするとき, 上のような工夫ができるかどうか考えたいと思いますか ( 設問 3) そう思う 63.8% 70.7% 乗法の計算を工夫させる問題の実現状況は約 5 割だが, 質問紙調査で計算の工夫の仕方を示すと, ふだんの買い物でこのような工夫をして計算したい 算数の学習でこのような工夫ができるか考えたい と,6 割,7 割の児童が回答 このような工夫をして計算したい と回答した児童のは,56.1% 11