長野県の少子化の現状と課題

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資料 7 1 人口動態と子どもの世帯 流山市人口統計資料 (1) 総人口と年少人口の推移流山市の人口は 平成 24 年 4 月 1 日現在 166,924 人で平成 19 年から増加傾向で推移しています 人口増加に伴い 年尐人口 (15 歳未満 ) 及び年尐人口割合も上昇傾向となっています ( 人

表紙

 第1節 国における子育て環境の現状と今後の課題         

図表 1 人口と高齢化率の推移と見通し ( 億人 ) 歳以上人口 推計 高齢化率 ( 右目盛 ) ~64 歳人口 ~14 歳人口 212 年推計 217 年推計

人口 世帯に関する項目 (1) 人口増加率 0.07% 指標の説明 人口増加率 とは ある期間の始めの時点の人口総数に対する 期間中の人口増加数 ( 自然増減 + 社会増減 ) の割合で 人口の変化量を総合的に表す指標として用いられる 指標の算出根拠 基礎データの資料 人口増加率 = 期間中の人口増

ふくい経済トピックス ( 就業編 ) 共働き率日本一の福井県 平成 2 2 年 1 0 月の国勢調査結果によると 福井県の共働き率は % と全国の % を 1 1 ポイント上回り 今回も福井県が 共働き率日本一 となりました しかし 2 0 年前の平成 2 年の共働き率は

平成29年版高齢社会白書(全体版)


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21年度第1回協議会資料5

【資料1-1】人口ビジョン編・表紙(案) 省略版

出生数と合計特殊出生率の推移

平成27年版高齢社会白書(全体版)

次に 母親の年齢別 出生順位別の出生数をみていきましょう 図 2-1は母親の年齢別に第 1 子出生数をみるグラフです 第 1 子の出生数は20 年間で1,951 人 (34.6%) 減少しています 特に平成 18 年から平成 28 年にかけて減少率が大きく 年齢別に見ると 20~24 歳で44.8%

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

【資料3】少子化モデル事業資料

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希望をかなえるまちづくり 結婚 出産 子育て 結婚 出産 子育ての希望実現 1 結婚や出産に対する支援の充実 一人ひとりが結婚や出産について諦めることなく取 り組める環境をつくることによって まちに家族を持つこ との幸せをもたらします 結婚を希望する人の未婚率の改善 結婚や妊娠 出産に関するライフプ

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第 2 章子どもを取り巻く現況 1 少子化の状況 (1) 出生数の減少と合計特殊出生率の低下愛媛県の出生数は 35 年間で半減本県の出生数は 昭和 48 年 (1973 年 ) に 24,648 人となりましたが その後は徐々に減少傾向が続き 平成 20 年 (2008 年 ) には 11,561

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平成28年版高齢社会白書(概要版)

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旭川市の子ども 子育てを取り巻く状況 本市の子ども 子育てを取り巻く状況について, 各種統計資料や平成 25 年 7 月に子育 て中の保護者を対象として実施したアンケート調査 ( 以下 ニーズ調査 という ) の結果 等から整理します 1 少子化について本市は, 全国平均よりも少子高齢化の進行の度合

2. 女性の労働力率の上昇要因 М 字カーブがほぼ解消しつつあるものの 3 歳代の女性の労働力率が上昇した主な要因は非正規雇用の増加である 217 年の女性の年齢階級別の労働力率の内訳をみると の労働力率 ( 年齢階級別の人口に占めるの割合 ) は25~29 歳をピークに低下しており 4 歳代以降は

目次 1 高齢化率 ( 山形県 ) 1 2 高齢化率 ( 全国 ) 2 3 将来の高齢化率 ( 山形県 ) 3 4 将来の高齢化率 ( 全国 ) 4 5 人口ピラミッド ( 山形県 ) 5 6 平均寿命の推移 6 7 出生数 出生率の推移 7 8 高齢者のいる世帯 ( 山形県 ) 8 9 高齢者のい

第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

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2014人口学会発表資料2

Ⅰ 障害福祉計画の策定にあたって

資料 4 明石市の人口動向のポイント 平成 27 年中の人口の動きと近年の推移 参考資料 1: 人口の動き ( 平成 27 年中の人口動態 ) 参照 ⑴ 総人口 ( 参考資料 1:P.1 P.12~13) 明石市の総人口は平成 27 年 10 月 1 日現在で 293,509 人 POINT 総人口

Ⅲ 働く女性に関する対策の概況(平成15年1月~12月)

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人 ) 195 年 1955 年 196 年 1965 年 197 年 1975 年 198 年 1985 年 199 年 1995 年 2 年 25 年 21 年 215 年 22 年 225 年 23 年 235 年 24 年 第 1 人口の現状分析 過去から現在に至る人口の推移を把握し その背

このジニ係数は 所得等の格差を示すときに用いられる指標であり 所得等が完全に平等に分配されている場合に比べて どれだけ分配が偏っているかを数値で示す ジニ係数は 0~1の値をとり 0 に近づくほど格差が小さく 1に近づくほど格差が大きいことを表す したがって 年間収入のジニ係数が上昇しているというこ

平成 22 年国勢調査産業等基本集計結果 ( 神奈川県の概要 ) 平成 22 年 10 月 1 日現在で実施された 平成 22 年国勢調査 ( 以下 22 年調査 という ) の産業等基本集計結果が平成 24 年 4 月 24 日に総務省統計局から公表されました 産業等基本集計は 人口の労働力状態

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02世帯

( 目次 ) 新潟県人口ビジョン 策定の考え方 1 Ⅰ 新潟県の人口の現状と将来人口の推計 1. 人口の現状 2 (1) 総人口 年齢 3 区分別人口の推移 (2) 自然増減の状況 (3) 社会増減の状況 (4) 本県人口への自然増減と社会増減の影響 2. 将来推計人口の分析 10 (1) 将来人口

1 調査目的 今年度策定する 津山市総合戦略 で 子どもを産み 育てやすい環境づくりに 向けた取組みを進めるにあたり 出産 子育ての現状を把握するために実施した 2 調査内容の背景と設問設定理由国では 出生率を 2.07 まで高めることで 2060 年に現状の社会構造を維持できる人口 1 億人程度を

平成 25 年 3 月 27 日 国立社会保障 人口問題研究所 ( 厚生労働省所管 ) から 日本の地域別将来推計 人口 ( 平成 25 年 3 月推計 ) が公表されました これに基づく石川県関係分の概要は次のとおりです 目次 1 石川県の将来推計人口 1 2 県内市町 地域の将来推計人口 5 3

中小企業のための「育休復帰支援プラン」策定マニュアル

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Microsoft PowerPoint 第2回創生会議用資料(送付用)[1]

テキスト 3 キャリアカウンセリングの理論 Ⅰ キャリアカウンセリングに関するな理論主要 P17 テキスト 4 アセスメント / キャリア情報 目次構成巻末資料 p81 巻末資料 p79 目次 2 米国におけるキャリア情報 71 参考 引用文献 巻末資料 81 索引 ----

平成30年版高齢社会白書(概要版)(PDF版)

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労働力調査(詳細集計)平成29年(2017年)平均(速報)結果の概要

奥尻町人口ビジョン

1 人口動態の概況 ( 平成 24 年 1 月 ~12 月 ) (1) 出生数 < 減少 > 出生数は56,943 人で前年に比べ1,116 人減少し 出生率は人口千人に対し8.0で 前年と比べ0.2ポイント低下した (2) 死亡数 < 増加 > 死亡数は59,137 人で前年に比べ1,467 人増

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

Microsoft Word 結果の概要(1世帯)

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参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

2. 子ども人口の推計について 人口推計は 今後の教育 保育の量の見込みを算出する上で非常に重要であるため 改めて平成 30 年度及び平成 31 年度の人口推計値を算出しました 当初計画値と実績値を比較すると 人口は計画値ほど減少しないことから平成 30 年度以降も人口減少は緩やかなものとして見直し

調査結果の概要 1 人口 (1) 本県の人口 平成 30(2018) 年 10 月 1 日現在の本県の総人口は 1,952,926 人 ( 男 973,794 人 女 979,132 人 ) で 平成 29(2017) 年 10 月 1 日現在に比べ9,037 人の減少 ( 男 3,309 人減少

相対的貧困率の動向: 2006, 2009, 2012年

平成 年 2 月 日総務省統計局 労働力調査 ( 詳細集計 ) 平成 24 年 10~12 月期平均 ( 速報 ) 結果の概要 1 Ⅰ 雇用者 ( 役員を除く ) 1 1 雇用形態 2 非正規の職員 従業員の内訳 Ⅱ 完全失業者 3 1 仕事につけない理由 2 失業期間 3 主な求職方法 4 前職の

2013年7月3日

2018年10月24日

平成30年版高齢社会白書(概要版)

流山市子ども・子育て会議

平成27年国勢調査世帯構造等基本集計結果の概要

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

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福岡大学人文論叢38-3

国の調査によれば 結婚の意識に関して以下の結果が示されている いずれは結婚しようと考える未婚者の割合 は 9 割弱で 高い水準にある 結婚への意識が高いのにもかかわらず 結婚しない できない 理由として 適当な相手にめぐり会わない の割合が高く 年齢が高くなるほどその傾向が強い 就業形態の違いと結婚

平成14年版 労働経済の分析

平成 27 年 3 月 田川市

Ⅲ 結果の概要 1. シングル マザー は 108 万人我が国の 2010 年における シングル マザー の総数は 108 万 2 千人となっており 100 万人を大きく超えている これを世帯の区分別にみると 母子世帯 の母が 75 万 6 千人 ( 率にして 69.9%) 及び 他の世帯員がいる世

はじめに 当財団では これまで 212 年と 15 年に 沖縄県の 5 年先までの将来推計人口を推計してきたが その後 5 年毎に公表される国勢調査および都道府県別生命表の 215 年の統計が公表されたことから同統計のほか 人口動態調査や住民基本台帳人口移動報告などの年次統計なども直近のデータに更新

雇用の現状_季刊版2014年夏号

自殺者数の年次推移 平成 26 年の自殺者数は 25,427 人となり 対前年比 1,856 人 ( 約 6.8%) 減 平成 10 年以来 14 年連続して 3 万人を超える状況が続いていたが 3 年連続で 3 万人を下回った 男女別にみると 男性は 5 年連続 女性は 3 年連続で減少した また

岡山市人口ビジョン

合計特殊出生率 : 15 歳から49 歳までの女性の年齢別出生率を合計したもので 1 人の女性が生涯に生む子どもの数の平均に相当するとされる 図 2-1 総人口及び年少 老年人口割合の推移 図 2-2 合計特殊出生率の推移 -8-

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取材時における留意事項 1 撮影は 参加者の個人が特定されることのないよう撮影願います ( 参加者の顔については撮影不可 声についても収録後消去もしくは編集すること ) 2 参加者のプライバシーに配慮願います 3 その他 (1) 撮影時のカメラ位置等については 職員の指示に従ってください (2) 参

Ⅴ 女性関係データ ( 参考 ) 1 世界人口に占める女性の割合 2010 年の世界人口に占める女性の割合は 49.6% で 1950 年から 2010 年の 60 年間で先進国での減少の影響から約 0.5% 減少している 世 界 1950 年 2010 年 50.1% 49.9% 男 女 49.6

1 RESAS地域経済分析システム人口構成() 人口構成の表示内容 人口構成表示年で選択した年の総人口のヒートマップです 全国を表示する を選択すると 日本全国の地図が表示されます 都道府県単位で表示する を選択すると 指定地域 で選択している都道府県を中心とした縮尺で地図が拡大表示されます 市区町


第 1 子出産前後の女性の継続就業率 及び出産 育児と女性の就業状況について 平成 30 年 11 月 内閣府男女共同参画局

希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会 潜在待機児童数に関する考察 1. はじめに希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会 ( 以降 本会 と記す ) では 待機児童が概ねゼロになる状況をめざす上で 保育園を増やしても待機児童問題が解消されない原因を把握し その原因を

( 人口のピークは 225 年に ) 平成 27(215) 年国勢調査による東京の人口は 1,352 万人となり 前回の平成 22(21) 年国勢調査 (1,316 万人 ) と比べ 約 36 万人増加した 一方 全国の人口は1 億 2,79 万人となり 前回の1 億 2,86 万人から約 96 万

労働力調査(詳細集計)平成24年平均(速報)結果の要約

本章のまとめ 第 4 章当市の人口推移 本章のまとめ 現在までの人口推移は以下のとおりである 1. 人口の減少当市の人口は平成 23 年 7 月 (153,558 人 ) を頂点に減少へ転じた 平成 27 年 1 月 1 日時点の人口は 151,412 人である 2. 人口増減の傾向年齢 3 区分で

岐阜県の将来人口推計について

第 1 章アンケートの概要 1-1 調査の目的 1-2 対象者 1-3 調査方法 1-4 実施期間 1-5 調査結果サンプル数 第 2 章アンケート調査結果 2-1 回答者自身について (1) 問 2: 年齢 (2) 問 5: 同居している家族 2-2 結婚について (1) 問

親と同居の壮年未婚者 2014 年

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Ⅰ 結果の概要 ( 事業所規模 5 人以上 ) 1 賃金の動き平成 27 年における調査産業計の常用労働者 1 人当たりの平均月間現金給与総額は 241,212 円で 前年比 2.5% 増であった 現金給与総額をきまって支給する給与と特別に支払われた給与に分けると きまって支給する給与は 210,9


ポイント

1 出生率等の現状 (1) 出生数と合計特殊出生率の推移 山口県における平成 24 年の出生数は 10,797 人と前年に比べて 425 人減少し 昭和 50 年の出生数と比較して半分以下となり 戦後最低となっている また 1 人の女性が一生に生む子どもの数を示す合計特殊出生率は 前年と同じ 1.5

平成26年 人口動態統計月報年計(概数)の概況 1

平成28年度企業主導型保育事業の助成決定について(第1回)

原稿

Transcription:

第 1 章長野県の少子化と子育て環境の現状 1 少子化の現状 (1) 合計特殊出生率 出生数の推移 長野県の平成 25 年 (213 年 ) の合計特殊出生率は1.54で 全国平均の1.43を上回っていますが 長期的な低下傾向にあり少子化が進行しています 出生数は 平成 13 年 (21 年 ) から減少傾向が顕著であり 平成 25 年 (213 年 ) では16,326 人で 第 2 次ベビーブーム ( 昭和 49 年 ) の約 48% まで減少しています < 合計特殊出生率 > 我が国の合計特殊出生率は 昭和 46~49 年 (1971~74 年 ) の 第 2 次ベビーブーム期 は 2.1 台で推移し 昭和 5 年 (1975 年 ) に 2. を下回ってから低下傾向となりました 平成 17 年 (25 年 ) には過去最低の 1.26 まで落ち込んだ後上昇を続けており 平成 25 年は 1.43 となっています 長野県における合計特殊出生率は 全国平均の数値を上回るものの 昭和 51 年 (1976 年 ) に 2. を割り込んでから同様に低下傾向をたどっており 平成 16 年 (24 年 ) に過去最低の 1.42 まで落ち込みました 平成 25 年は 1.54 で 全国 14 位の水準にありますが 依然として少子化の傾向は続いています < 出生数 > 本県の出生数は 第 2 次ベビーブーム期 の昭和 49 年 (1974 年 ) には約 34, 人でしたが その後長期的に減少傾向が続いてきました 近年では平成 13 年 (21 年 ) 以降減少傾向を続けており 平成 25 年では 16,326 人となっています 合計特殊出生率と出生数の推移 出生数 ( 人 ) 6, 合計特殊出生率 (%) 4. 出生数 ( 人 ) 合計特殊出生率 ( 全国 ) 合計特殊出生率 ( 長野県 ) 3.5 5, 第 2 次ヘ ヒ ーフ ーム ( 昭和 46 年 ~49 年 ) 昭和 49 年出生数 :34,152 人合計特殊出生率 :2.25 ( 全国 :2.5) 過去最低の合計特殊出生率 ( 過去最低 ) 長野県平成 16 年 :1.42 全国平成 17 年 :1.26 3. 4, 2.5 3, 2. 1.5 2, 1, 昭和 41 年ひのえうま出生数 :23,297 人 ( 合計特殊出生率全国 :1.57) 平成元年 1.57 ショック合計特殊出生率 :1.73 ( 全国 :1.57) 1..5. S25 28 31 34 37 4 43 46 49 52 55 58 61 H 元 4 7 1 13 16 19 22 25 年 資料 : 人口動態統計 - 2 -

(2) 将来の人口の見通し 長野県の総人口は 平成 13 年 (21 年 ) の約 222 万人をピークに減少に転じ 平成 52 資料 : 人口動態統計年 (24 年 ) には約 166 万 8 千人まで減少すると予測されます 平成 52 年 (24 年 ) の老年人口割合は 38.4%(H22:26.5%) まで上昇 年少人口 割合は 1.5%(H22:13.8%) まで低下することが見込まれます < 総人口 年齢 3 区分別人口の見通し > 長野県の総人口は 平成 13 年 (21 年 ) の約 222 万人をピークとして減少に転じ 平成 22 年 (21 年 ) には 215 万 2 千人となっており 今後は長期にわたって減少が続き 平成 42 年 (23 年 ) には 185 万 1 千人 平成 52 年 (24 年 ) には 166 万 8 千人まで減少すると見込まれます 年齢 3 区分別の人口は 平成 22 年 (21 年 ) では老年人口割合 (65 歳以上 ) は 26.5% 生産年齢人口割合 (15~64 歳 ) は 59.7% 年少人口割合 (14 歳以下 ) は 13.8% となっています 今後は少子化の進行と平均寿命の伸長により 高齢化率は平成 52 年 (24 年 ) には 38.4% に達する一方で 年少人口割合は 1.5% まで低下すると見込まれます 長野県の人口の見通し 2,5 ( 千人 ) 見通し 総人口 2, 1,5 1, 5 2,61 2,21 2,18 2,84 2,137 2,157 2,194 2,215 2,196 2,152 2,91 2,19 1,982 1,958 1,957 447 355 334 316 296 393 27 年少人口 (15 歳未満 ) 469 242 45 464 485 717 59.6 34.8 655 572 1,228 1,234 1,267 1,315 1,324 1,338 1,362 115 131 143 158 184 215 253 292 S25 (195) 61.1 32.4 63.9 28.9 老年人口割合 67.2 67.6 66.3 年少人口割合 24.8 5.6 6.5 7.2 8.1 65.4 23. 23. 22.5 9.4 生産年齢人口 (15~64 歳 ) 1.7 12.1 65.5 65.7 64.8 1,399 1,416 S3 S35 S4 S45 S5 S55 S6 H2 H7 H12 H17 H22 (21) 2.9 13.6 18.2 16.1 1,938 1,422 1,45 1,356 1,282 1,195 1,131 1,77 1,18 944 853 38.4 36. 32. 33.2 34.4 29.9 26.5 23.8 21.4 19. 老年人口 (65 歳以上 ) 15.1 14.4 13.8 12.9 12. 11.2 1.6 1.4 1.5 16.2 63.4 61.8 生産年齢人口割合 59.7 57.2 347 417 475 522 569 625 645 643 637 634 641 218 1,851 196 56. 55.6 55. 1,761 183 53.6 1,668 174 51.1 H27 H32 H37 H42 H47 H52 (24) (%) 8. 7. 6. 5. 4. 3. 2. 1.. ( 資料 ) 21 年までは総務省 国勢調査 将来推計は国立社会保障 人口問題研究所 日本の地域別将来推計人口 注 : 総人口には年齢不詳を含むため 年齢 3 区分別人口の合計と一致しない - 3 -

(3) 子育てに対する意識 理想とする子どもの数 は3 人が最も多く約 55% ですが 将来持つ予定の子どもの資料 : 人口動態統計数 は2 人が約 52% と最も多く 3 人は約 34% にとどまっています 持つ予定の子どもの数 が 理想とする子どもの数 を下回る場合 その理由は 子育 てや教育にお金がかかる が最も多く 理想の子どもの数が多いほどその傾向は顕著に なっています < 理想とする子どもの数 > 平成 26 年 8 月に保育所に入所する世帯を対象に行った 子育て支援意向アンケート では 理想とする子どもの数 は 3 人が最も多く 55.3% ですが 将来持つ予定の子どもの数 は 2 人が 52.1% で最も多く 3 人は 33.8% にとどまっています 理想とする子どもの数 将来持つ予定の子どもの数 ( 参考 ) 子どもの数 ( 理想と現実 ) の関係 5 人以上 2.% 4 人 6.1% 3 人 55.3% 2 人 35.3% 1 人 1.3% 4 人 5.1% 5 人以上.6% 3 人 33.8% 2 人 52.1% 1 人 8.4% 予定と理想が一致 62.7% 予定が理想を下回る 37.3% 理想 3 人予定 2 人 25.1% その他 12.2% 将来持つ予定の子どもの数 が 理想とする子どもの数 より少ない理由は 子育てや教育にお金がかかる ( 経済的負担 ) が 71.% で最も多く 働きながら子育てできる職場がない 肉体的負担が大きい がともに 35.7% となっています 将来持つ予定の子どもの数 が 理想とする子どもの数 より少ない理由 全体 持つ予定の子どもの数 < 理想とする子どもの数 子育てや教育にお金がかかりすぎる % 2% 4% 6% 8% 1% 9. 8. 子育てや教育にお金がかかりすぎる 働きながら子育てができる ( 職場 ) 環境 肉体的負担が大きい自分または配偶者が高齢だから 7. 6. 5. 働きながら子育てができる ( 職場 ) 環境がない 肉体的負担が大きい 精神的負担が大きい雇用 収入が不安定欲しくてもできない 4. 3. 2. 自分または配偶者が高齢だから 精神的負担が大きい 保育サービスが整っていない 1. 雇用 収入が不安定 家が狭いからその他. 2 人 3 人 4 人 注 2 人 : 理想の子ども 2 人 予定の子ども 1 人注 3 人 : 理想の子ども 3 人 予定の子ども 2 人以下注 4 人 : 理想の子ども 4 人以上 予定の子ども 3 人以下 - 4 -

2 未婚化 晩婚化の現状 (1) 未婚率 平均初婚年齢の推移 年齢階級別の未婚率は 過去 3 年間の推移を見ると 男性では 3 代前半 (H22: 約 46%) 女性では 2 代後半 (H22: 約 58%) において大幅に上昇しています 平均初婚年齢は 男女とも上昇を続けており 平成 25 年 (213 年 ) の男性で31.2 歳 女性で29.3 歳となっています < 婚姻件数と婚姻率 > 長野県における平成 25 年 (213 年 ) の婚姻件数は 9,933 件であり 人口千人当たりの婚姻件数である婚姻率は 4.7 で全国の 5.3 を下回っており 低下傾向が続いています < 年齢階級別未婚率 > 平成 22 年 (21 年 ) の年齢階級別の未婚率は 2 代後半 (25~29 歳 ) で男性 7.7% 女性 57.6% 3 代前半 (3~34 歳 ) で男性 46.2% 女性 31.% 3 代後半 (35~39 歳 ) では男性 35.% 女性 19.7% となっています 約 3 年前の昭和 55 年 (198 年 ) には 3 代前半 の未婚者は約 2 割程度であったことを考えると この間に未婚化 晩婚化が急速に進んでいることがわかります また この 3 年間に男性の 3 代前半 が 25.6 ポイント 女性の 2 代後半 が 31.3 ポイントと 特に大幅に伸びています 長野県 男性 年齢階級別未婚率の推移 長野県 女性 8 % 7 7 6 5 4 3 2 1 25~29 歳 7.7 64.9 67.2 68.9 69.5 68. 59.1 3~34 歳 51.4 46.2 45.7 42.3 35. 38.3 35~39 歳 34. 28.6 26.8 31.5 27.8 4~44 歳 22.7 2.6 18.3 18.9 22.6 21.6 15.5 14.2 17.4 13.1 12.7 1.4 1. 4.8 7.1 45~49 歳 6. 5.5 2.8 3.8 1.8 2.4 3.7 S5 S55 S6 H2 H7 H12 H17 H22 6 5 4 3 2 1 25~29 歳 55.6 57.6 52.1 47.5 41.3 3~34 歳 33.9 28.7 31. 23.7 26.3 35~39 歳 23.5 17.3 19.7 16.2 12.5 4~44 歳 6.8 7.5 8.9 11.6 13.8 8.4 9.9 9.6 5.9 7.2 4.8 4.6 5. 4.7 4. 4. 4.3 5.3 45~49 歳 4.4 4.2 3.8 3.7 4.3 5. 6.9 S5 S55 S6 H2 H7 H12 H17 H22 資料 : 国勢調査 - 5 -

< 平均初婚年齢 > 平均初婚年齢は 平成 25 年 (213 年 ) では長野県の男性は 31.2 歳と 全国平均 3.9 歳より高くなっています 女性は全国平均と同数の 29.3 歳ですが 約 3 年前の昭和 55 年 (198 年 ) と比較すると 男女ともに 3 歳程度上昇しており 晩婚化が進んでいます ( 歳 ) 32 31 3 29 28 27 26 25 24 27.3 27. 25.2 24.7 S5 (1975) 28.5 27.8 男性 [ 全国 ] 25.8 25.2 S55 (198) 28.8 28.2 26. 25.5 S6 (1985) 平均初婚年齢の推移 男性 [ 長野県 ] 28.9 28.9 28.4 28.5 女性 [ 長野県 ] 26.3 25.9 H2 (199) 26.6 26.3 H7 (1995) 29.2 28.8 27.2 27. 女性 [ 全国 ] H12 (2) 3.2 29.8 28.2 28. H17 (25) 3.9 3.5 29. 28.8 H22 (21) 31.2 3.9 29.3 H25 (213) ( 年 ) ( 資料 ) 国立社会保障 人口問題研究所 人口統計資料集 (212 年版 ) (H25 は厚生労働省 人口動態統計 ) < 平均出産年齢 > 長野県における 出生した時の母親の平均年齢は 平成 25 年 (213 年 ) で 第 1 子が 3.3 歳 第 2 子が 32.5 歳 第 3 子が 33.7 歳となっており 晩産化が進み第 1 子の出産年齢も 3 歳を超えました 35 ( 歳 ) 34 33 32 31 3 29 28 27 32.6 32.6 32. 3.3 29.8 27.9 27.5 32.3 3.7 3.4 28.2 28. 長野県全国 33. 32.6 31.2 31. 29.1 29.1 33.6 32. 33.2 31.8 3. 29.9 32.5 33.7 第 3 子 33.4 32.3 3.4 3.3 H7 H12 H17 H22 H25 第 2 子 第 1 子 ( 資料 ) 厚生労働省 人口動態統計 - 6 -

3 就業環境と働き方の意識 (1) 長野県における就業状況 長野県の有業率は平成 24 年 (212 年 ) で6.2% と 全国で5 番目に高い水準にあり 女性の有業率も高くなっています 女性の年齢階層別の労働力率は 近年 出産 子育て期の 3 代後半 から上昇しており 全国と比較しても働く女性が多いという特徴が見られます 県内企業における総労働時間は 月平均 153.1 時間 (H25 年 ) であり 全国平均よりも長くなっています < 長野県の有業率 > 長野県における有業者は平成 24 年 (212 年 ) 現在で 11 万 8,7 人であり 有業率 (15 歳以上人口に占める有業者の割合 ) は 6.2% と 全国では 5 番目に高い水準にあります 男女別では 男性は 69.9%( 全国 1 位 ) 女性は 51.1%( 全国 4 位 ) となっています また 共働き世帯率を見ると 平成 22 年 (21 年 ) で 51.9% となっており 平成 17 年に比べて 2.4 ポイント低下していますが 全国平均の 43.5% に比べ高い水準となっています 男女別有業率 の推移 (%) 9 83.4 81.8 長野県 ( 男性 ) 8.3 8.5 78.6 8 73.9 74.2 79.4 79.3 77. 77.6 全国 ( 男性 ) 76.3 69.9 7 72. 71.6 長野県 ( 女性 ) 68.8 58.5 57.3 58. 6 56.2 55.5 52.7 53. 5 4 全国 ( 女性 ) 51. 5.1 48.5 48.2 47.9 48.8 48.2 45.6 S54 S57 S62 H4 H9 H14 H19 H24 51.1 資料 : 就業構造基本統計調査 ( 平成 24 年 ) - 7 -

< 女性の年齢階層別労働力率 > 平成 24 年 (212 年 ) の長野県における女性の年齢階層別労働力率 (15 歳以上人口に占める労働力人口の割合 ) は 3 代前半 (3~34 歳 ) で 7.% と 1 年と比べて上昇している一方で 2 代前半 (2~24 歳 ) では 69.5% で 1 年前から減少していることから いわゆる M 字カーブは解消しています 1 (%) 女性の年齢階層別有業率の推移 8 6 85.5 84.7 84.4 H24(212)[ 長野県 ] 81.4 82.2 77. 81.2 82.2 79.4 74.9 75.3 78.2 75. 7. 74.1 74.6 69.5 71.6 7.6 73.2 7.5 7.7 68.2 H24(212)[ 全国 ] 66.6 64. 67.1 6.3 6. H14(22)[ 長野県 ] S57(1982)[ 長野県 ] 75.3 7.4 66.2 65. 53.5 51.7 49.9 4 H24[ 全国 ] H24[ 長野県 ] 47.3 2 H14[ 長野県 ] 21.8 21.3 S57[ 長野県 ] 19.8 17.9 16.5 14.6 15.4 11.1 ( 歳 ) 15~19 歳 2~24 25~29 3~34 35~39 4~44 45~49 5~54 55~59 6~64 65 歳以上 資料 : 就業構造基本調査 < 労働時間の状況 > 県内企業における平均月間総労働時間は 平成 25 年 (213 年 ) で 153.1 時間 うち所定内労働時間は 141.9 時間 所定外労働時間は 11.2 時間となっており 全国平均よりも長い傾向にあります 子育て世代である 3 代の男性のうち 約 5 人に1 人が週 6 時間以上働いており ( 全国 18.4% [H24]) 家事や育児など仕事以外の時間を確保できていない状況にあります 平均月間 労働時間 の推移 17 ( 時間 ) 16 15 総実労働時間 16. 159. 157.1 156. 155.8 156.8 157.7 158.7 155.1 153.6 15.7 153.5 154.9 154. 153.1 153.8 153.3 153.5 154.2 152.4 153. 長野県 全国 153.1 152.7 153.7 153.1 147.2 15.7 149.8 145.2 145.7 144.9 145.3 145.5 149. 149.3 144.4 144.4 147.3 143. 142.3 142.2 142.7 142.3 143. 141.9 14 142.4 143.3 142.8 141.7 141.7 14.9 14. 14.6 14.8 14.1 所定内労働時間 136.4 137.8 137.1 138.5 136.9 13 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25 資料 : 毎月勤労統計調査 ( 事業所 3 人以上 ) - 8 -

< 就業形態 > 県内の就業形態をみると 男性女性ともに非正規雇用者の割合が上昇しています うち男性は平成 9 年 (9.3%) から平成 24 年 (2.8%) の間に約 2 倍に増加し 5 人に 1 人が非正規雇用の状況にあります 特にこれから結婚期を迎える 15~24 歳代の男性では 25.6 と 4 人に 1 人が非正規雇用となっています 非正規雇用者の割合 ( 長野県 ) (%) 6 5 4 3 2 38.8 22. 51.1 31.4 15.6 女性 総数 58.1 53.9 38.8 35.2 19. 2.8 1 9.3 男性 H9 H14 H19 H24 資料 : 就業構造基本調査 < 給与実態 > 県内の平均月額給与総額は 平成 16 年 ~23 年まで減少傾向を続け この間 全国との差も拡大してきました 平成 24 年からは増加傾向にあるものの 平成 16 年の 9 割程度の水準にとどまっています 平均月間現金給与総額の推移 ( 事業所規模 5 人以上 ) ( 千円 ) 35 333 335 336 331 全国長野県 325 3 275 327 323 316 33 298 32 315 295 317 317 314 314 297 293 289 293 25 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 H24 H25-9 -

4 保育 子育て支援の状況 (1) 保育所の入所状況 長野県の平成 26 年 (214 年 ) の保育所数は 577 か所 入所者数は 5,471 人で待機児童はゼロとなっています また 公営保育所へ入所の割合 が全国で最も大きくなっています 平成 26 年度 (214 年度 ) における全国の保育所数は 24,425 か所 定員は 233 万 6 千人であり 待機児童は 2 万 1,371 人と前年に比べ 1,37 人 4 年連続の減少となっています 長野県の保育所数 (H26) は 577 か所 定員は 6,54 人で 前年と比較すると 1 か所 261 人増加しています このうち 公立保育所は 452 か所と前年から 5 か所減少ましたが 私立保育所は 6 か所増加し 保育所の統廃合や民営化の流れが続いています 人 62, 64 637 63 624 627 62 618 615 611 6, 57,521 57,641 58, 56, 54, 52, 5, 5,649 54,495 6,515 62 6 592 581 58 576 577 51,18 保育所数 59,529 定員 51,354 6,54 5,471 66 64 62 6 58 56 54 所 48, 46, 44, 入所児童数 H11 H15 H2 H25 H26 (2) 多様な保育サービスの状況 核家族化や共働き家庭の増加等 社会状況の変化により 保育ニーズは多様化してお り 市町村において 休日保育や一時預かり等 それぞれの地域のニーズに応じた保育 や子育て支援が行われています いざという時の子どもの預け場所としてニーズの高い 病児 病後児保育事業やファミリー サポート センター事業に取り組む市町村は次第に増えてきましたが 平成 25 年度において事業を実施しているのは それぞれ 17 市町村 36 市町村で 事業を実施していない市町村も多い状況です 放課後や休日等の子どもの安全 安心な居場所の確保を目的とする 放課後児童クラブ は 平成 25 年度において 65 市町村 37 カ所に設置されており 登録児童は 19,95 人となっています - 1 -