第 13 回 RCL 回路のまとめ,SPICE 演習その 2, 分布定数回路 目標 : RCL 回路のまとめ SPICE 演習その2 ケーブル 配線と分布定数回路 電気回路 の講義では, コンピュータに関連する電子回路や論理回路の分野で必要な知識を学んだ その際, 学生の弱点と考えられる, 数式数式

Size: px
Start display at page:

Download "第 13 回 RCL 回路のまとめ,SPICE 演習その 2, 分布定数回路 目標 : RCL 回路のまとめ SPICE 演習その2 ケーブル 配線と分布定数回路 電気回路 の講義では, コンピュータに関連する電子回路や論理回路の分野で必要な知識を学んだ その際, 学生の弱点と考えられる, 数式数式"

Transcription

1 第 13 回 回路のまとめ,SPIE 演習その, 分布定数回路 目標 : 回路のまとめ SPIE 演習その ケーブル 配線と分布定数回路 電気回路 の講義では, コンピュータに関連する電子回路や論理回路の分野で必要な知識を学んだ その際, 学生の弱点と考えられる, 数式数式の理解理解に基づくづく抽象的抽象的な思考能力思考能力, 回路図回路図や周波数特性周波数特性などになどに関するする図形的な思考能力思考能力 を鍛える ( あるいは, 重要性に気づく ) ことに留意して学習内容を選択した 十分とは言えなかったが, 回路設計の現場で活用されるようになってきた電子回路シミュレータSPIE の演習を行なった 第 13 週の資料は, 回路に関する まとめ と, 並行して行なうSPIE 演習の課題, そして, 高速な論理回路の動作の理解に欠かせない 分布定数回路 についての補足資料をまとめた 回路のまとめ 表 13.1 に, 電気回路で利用される,, 素子の性質をまとめた これらの素子について, インピーダンス, 電圧の変化を他の要素に結合するときの働き, そして電流当りの電圧降下についてまとめている これらの性質を利用することで, 様々な機能が実現できる 素子単独の場合と, つを組み合わせた場合について記載した 組合せは, もっと多いのであるが, 講義に関連する範囲に留めてある 表 13.1 よく使われる,, の性質 素子 インピーダンス 周波数, 信号の変化に関する性質結合一定電流に対する電圧降下 一定 一定 単 独 1 jω, 1 s jω, s 直列 1 + jω, 1 + s 並列 1+ j ω, 1 + s 直流は全く通さない低い周波数は通しにくい高い周波数 速い変化は通過直流は完全に通過, 低い周波数は通しやすい高い周波数 速い変化は阻止直流は全く通さない, 高い周波数 速い変化に対して一定 直流から低周波数で一定高い周波数 速い変化は通過 周波数が増えると電圧降下は減少 直流では 0, 周波数が増えると増大 高い周波数で一定 低い周波数で一定, 高い周波数で減少 組み合わせ 直列 並列 + jω, + s jω, s + jω + s 直流から低周波数で一定高い周波数 速い変化は阻止 直流から低周波を通過高い周波数で一定 低い周波数で一定, 高い周波数で増大 低い周波数で減少, 直流では 0, 高い周波数で一定 直列 1 ω 1+ s 共振, ω = 1/, jω s 過 で完全に通 共振周波数で 0 並列 jω s, 1 ω 1+ s 反共振, ω = 1/ で完全に阻止 共振周波数では電流は流れない 電気回路配布資料 13-1

2 表 13. は, 講義で紹介した 回路の例をまとめたものである注 表で 用途 とあるのは, 意図して構成する回路 の代表的な用途である 一方, 寄生的な回路 とは, 資料 9 で述べた 隠された回路 のことで, 意図せず構成された場合の影響について記載している 表 13.,, 回路のまとめ 回路名直列部並列部用途寄生的な回路 直列 簡単な平滑化回路位相遅れ回路パルス波形の積分 出力抵抗と入力容量で発生し, 動作遅れの原因となる 直列 直列 簡単なハイパス回路交流増幅回路の段間接続 ( 直流カット ) 位相進み回路パルス波形の微分交流信号の阻止 ( チョーク回路 ) 一次遅れ回路 ( 単独で使われることは少ない ) 高周波数では, 寄生容量による信号の混入の原因となる 高速回路で配線が長くなったとき, 成分の電圧降下が問題になる 直列 直列 直列 位相進み回路直流から低周波数信号を減衰させるパルス波形の微分 ( 単独で使われることは少ない ) 次の低域通過フィルタ の調節により周波数特性のピークを制御できる 負荷は, 直流から低周波数で負荷が重くなるので注意 配線が長くなったとき寄生的な と入力の でリンギングを起こす 直列 + 直列 共振周波数で信号を通過 直列回路で, 配線の寄生インダクタがあると, リンギングを起こす 並列 + 並列 共振周波数で信号を阻止チョーク回路で, に寄生容量が並列になっていると, 高周波数信号が抜けてしまう Z Z 1 3 Z Z 4 Z n このような構成を梯子型回路と呼ぶ 水平な枝を直列部, 垂直な枝を並列部とする 注 : インダクタ () を使う回路は, 低周波数領域の弱電回路ではあまり使われない 一般的なインダクタはコアを必要とするため, 寸法と重さの点で不利になる また低周波回路では巻き数が多くなる 一方, 高周波回路では, これらの影響が小さいこともあり, 広く利用されている なお, インダクタが多用される フィルタ の例が抜けているのは, 講義担当者の経験が不足している分野であるためなので, 興味がある方は, 自分で調べてみて欲しい また, と を組み合わせた共振回路についても, 理解しやすいものを紹介しただけで, 実際に使われているかどうかは確認していない 梯子型回路 ( はしごがたかいろ,laddr circuit) 13- 電気回路配布資料

3 SPIE 課題 [1] 以下の回路について, 指定された特性を解析せよ 1) 直列回路 : = 100nF, = 10kΩとする 1 周期 1ms 振幅 -1,+1 の 値矩形波で駆動したときの出力波形 周期 10ms 振幅 -1,+1 の 値矩形波で駆動したときの出力波形 3 周期 100ms 振幅 -1,+1 の 値矩形波で駆動したときの出力波形 ) 直列回路 : = 100nF, = 10kΩ とする 1 周期 0.1ms 振幅 0,+ の 値矩形波で駆動したときの出力波形 周期 1ms 振幅 0,+ の 値矩形波で駆動したときの出力波形 3 周期 10ms 振幅 0,+ の 値矩形波で駆動したときの出力波形 4 周期 100ms 振幅 0,+ の 値矩形波で駆動したときの出力波形 Edit Simulation MD: Transint Voltag: PUSE,Tris,Tfall は 10u に設定 課題 Tdlay は 0,Ncycls は空欄 Stop tim Tim to Start Maximum Timstp Vinit Von Ton Tpriod 1)1 05m 00m m 1m 60m 10m m 10m 3 700m 00m m 100m )1 10.5m 10m m 0.1m 15m 10m m 1m 3 60m 10m m 10m 4 600m 100m m 100m 3) 直列回路 : = 1nF, = 15.9kΩ の周波数応答を 1kHz~100kHz の範囲で求めよ 4) 直列回路 : = 1nF, = 15.9kΩ の周波数応答を 1kHz~100kHz の範囲で求めよ 5)//+ 回路 : = 1nF, 1 = 159kΩ, = 15.9kΩ の利得 - 周波数応答を 10Hz~100kHz の範囲で求めよ 正式な名称ではない 1 Edit Simulation MD:A Analysis 課題 Typ of swp Numbr of points pr octav Start frquncy Stop frquncy Voltag:SINE,Amplitud は 1 に設定 その他は 0 または空欄 Amplitud Small signal A analysis A Amplitud A Phas 3) Octav 10 1k 100k ) Octav 10 1k 100k ) Octav k 電気回路配布資料 13-3

4 分布定数回路 これまで学んできた内容では, 回路を構成する素子の寸法や導線の長さの影響は考慮されていない 素子の 1 つの端子に流れ込む電流の値が変化すれば, 流れ出す電流の値も直ちに変化する, 素子と素子を接続する導線も, 抵抗 0 であれば, 導線上の全ての点が同電位であるとして扱った このとき, 導線を含む回路の構成要素は,( 電圧と電流の変化の伝搬という点で ) 寸法が0 で1 点に集中していると考えていることになる 回路の寸法の影響を無視して扱う回路を, 集中定数回路と呼んでいる 一方, 動作周波数が高く速い変化の信号を扱うようになると, 電圧や電流の変化が回路内を伝搬していく速さを考慮しなければならなくなる 高速動作する回路や寸法の大きい回路 コンピュータ用回路, 送電線など 電圧と電流が波として伝搬していくとして扱う 分布定数回路,, の成分が分布している 伝搬線路と, そのモデル 分布定数回路として扱う代表的なものが, 長距離の送電線や通信線などの伝送線路伝送線路である TV 受像用の機器を相互に接続する同軸ケーブルや, アンテナの接続に使うフィーダー線も伝送線路である さらに, 最近の高速動作する回路では, 機器間の接続ケーブルだけでなく, 基板内の配線も伝送線路として扱うことになる 図 13.1 伝送線路は導線の対 伝送線路は図 13.1 に示すように, 本の導線が対になっている形で構成される 伝送線路の具体的な例として, 図 13. に示すようなものが挙げられる 外被外部導体絶縁体内部導体 絶縁体 導体 図 13. 伝送線路の例左から, 同軸ケーブル, フィーダー線, プリント基板の配線パターン 伝送線路と波動方程式 伝送線路は,, 成分が連続的に分布している 今, 抵抗 は十分小さく無視できると仮定し, 単位長さ当りのインダクタンスと導線対の間のキャパシタンスをそれぞれ,, とする 図 13.3 のように伝送線路の長さ方向に座標 x を設定し, 位置 x, 時刻 t での電圧と電流を, それぞれ v( x, t ), i( x, t) とすると, この つの信号は, 以下に示すような偏微分方程式を満たす v( x, t) i( x, t) = i( x, t ) 前進波後進波 i( x, t) v( x, t) = v( x, t) v( x, t) = i( x, t) i( x, t) = x t 断面図 (13.1) 電圧と電流の関係を表す式 (13.) (13.1) 式を整理して得られる 波動方程式 と呼ばれる 導体 ( 配線パターン ) v( x, t) 絶縁体 ( 基板 ) 導体 (GND パターン ) x 図 13.3 電圧波と電流波 集中定数回路 (lumpd constant circuit), 分布定数回路 (distributd constant circuit), 伝送線路 (transmission lin), 同軸ケーブル (coaxial cabl), フィーダー線 (fdr), プリント基板 (printd circuit board,pb), 波動方程式 (wav quation) 13-4 電気回路配布資料

5 偏微分方程式 (13.1) または (13.) を満たす解は, v( x, t) = f ( t x / u) + g( t + x / u) 1 i( x, t) = f ( t x / u) g( t + x / u) Z O { } f ( t x / u) : 前進波は, 一般解 g( t + x / u) : 後進波 境界条件 ( 信号源, 端の処理形式 ) で関数の形が定まる 1 u = : 伝搬速度, Z = : 特性インピーダンス O つまり, 単位長のインダクタンス, キャパシタンス の無損失伝送線路では, 1 伝搬速度 : u = 電圧 電流は, この速度で伝送線路を伝搬する 特性インピーダンス : Z O = 伝送線路上の各点での電圧 / 電流の比 ( 伝送線路が無限に長いとき ) となる 実例を挙げると, 表 13.3 のようになる ケーブルの名称 特性インピーダンス Z [Ω] O 表 13.3 同軸ケーブルの特性値 [pf/m] [µh/m] u[m/s] 1m あたりの伝搬時間 t p [ns/m] 3V G58A/U なお,TV 用の並行フィーダー線の特性インピーダンスは 00Ω または 300Ω が主流である 電圧と電流電流の変化変化は, 伝送線路上を速度 1/ の速度速度で伝搬伝搬する光速 ( m/s) より少し遅い ( 10 8 m/s) 電圧 / 電流比は特性特性インピーダンスインピーダンスで与えられる 特性インピーダンスインピーダンスの異なるところで, 反射波が発生発生する伝送線路を開放開放またはまたは短絡短絡してあると, そこで反射反射するする 特性特性インピーダンスインピーダンスに等しいしい抵抗抵抗でつなげばでつなげば無反射無反射に 参考参考 伝送線路送線路の微分方程式微分方程式の解 図 13.4 のように伝送線路を幅 x の微小な区間で分割して, 多数のインダクタとキャパシタが並んだ回路としてモデル化する 位置 x での線路間の電圧と, 流れる電流を, それぞれ v( x, t ), i( x, t) という 変数の関数で表す x x x + x 図 13.4 伝送線路の集中定数回路モデル 図 13.4 の回路を, の成分を1つにまとめて図 13-5 のように書き直す 回路図の つの電流ループの電流は, それぞれ i( x, t) および i( x + x, t) となる i( x, t) V ( x, t) V ( x + x, t) = x (13.3) ループ1 の回路方程式 v( x + x, t) i( x, t) i( x + x, t) = x (13.4) キャパシタに流れる電流 i( x, t) i( x + x, t) と, キャパシタの電圧の微分の関係の式, V ( x, t) i( x, t) = (13.5) i( x, t) x i( x + x, t) ループ 1 ループ v( x, t ) v( x + x, t) x x x + x 図 13.5 伝送線路の集中定数回路モデルその (13.3),(13.4) で x 0 とした極限 : v( x, t) v( x + x, t) v( x, t) lim = x x 0 i( x, t) v( x, t) = (13.6) i( x, t) i( x + x, t) i( x, t) lim = x x 0 (13.1) 式が導かれた // 電気回路配布資料 13-5

6 v v = i i = x t となる 正弦波交流の場合 (13.7) (13.) 式が導かれた // V ( x, t) i( x, t) = の両辺を x で偏微分, V ( x, t) i( x, t) = V ( x, t) i( x, t) = = i( x, t) に関しても同様に解ける i( x, t) v( x, t) = の両辺を t で偏微分, i( x, t) v( x, t) = 今, 伝送線路を角周波数 ω の正弦波交流が伝搬していく場合を考える このとき, 電圧と電流の関数は, 位置 x の複素振幅を表す関数 V ( x ), I( x) を使って, v( x, t) v( x, t) = V ( x) i( x, t) = I( x) (13.8) と書くことができる (13.5),(13.6) に代入して整理すると V ( x, t) i( x, t) (13.5) = に代入 v( x, t) { V ( x) } = = = jωi ( x) (13.9) もう一度 x で微分して, d V ( x) di( x) = jω (13.10) di ( x) = jωv ( x) (13.11) d V ( x) = ω V ( x) (13.1) (13.1) 式の解は 代入 jω x jω x 1 V ( x) = k + k (13.13) と書くことができる この V ( x) から I( x) を求め を乗算すると, v( x, t) = k + k i( x, t) = k k jω( t x) jω( t+ x) 1 jω( t x) jω( t+ x) { } 1 (13.14) が得られる それぞれ, 第 1 項が x の正の方向に進む前進波, 第 項が負の方向にする後進波を表す この式から, 伝搬速度が1/ になること, 電圧 / 電流比 ( 特性インピーダンス ) が / で与えられること, そして, 後進波の電流は前進波とは向きが逆になることなどがわかる // i( x, t) { I( x) } = = jωi ( x) = j ω I ( x ) i( x, t) v( x, t) (13.6) = に代入 i( x, t) { I( x) } di( x) = = v( x, t) { V ( x) } = = jωv ( x) di( x) = j ω V ( x ) より, より, (13.1) 式の解は V ( x) = k の形になるので, これを代入して整理して得られる特性方程式, s = ω を解くと, s = ± jω これを (13.9) 式 : = jωi ( x) に代入すると, jω jω = jω { k1 k } = jωi ( x) となるので, jω jω jω I( x) = { k1 k } jω { k j j 1 ω k ω = } sx 13-6 電気回路配布資料

第 11 回 R, C, L で構成される回路その 3 + SPICE 演習 目標 : SPICE シミュレーションを使ってみる LR 回路の特性 C と L の両方を含む回路 共振回路 今回は講義中に SPICE シミュレーションの演習を併せて行う これまでの RC,CR 回路に加え,L と R

第 11 回 R, C, L で構成される回路その 3 + SPICE 演習 目標 : SPICE シミュレーションを使ってみる LR 回路の特性 C と L の両方を含む回路 共振回路 今回は講義中に SPICE シミュレーションの演習を併せて行う これまでの RC,CR 回路に加え,L と R 第 回,, で構成される回路その + SPIE 演習 目標 : SPIE シミュレーションを使ってみる 回路の特性 と の両方を含む回路 共振回路 今回は講義中に SPIE シミュレーションの演習を併せて行う これまでの, 回路に加え, と を組み合わせた回路, と の両方を含む回路について, 周波数応答の式を導出し, シミュレーションにより動作を確認する 直列回路 演習問題 [] インダクタと抵抗による

More information

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X (

例 e 指数関数的に減衰する信号を h( a < + a a すると, それらのラプラス変換は, H ( ) { e } e インパルス応答が h( a < ( ただし a >, U( ) { } となるシステムにステップ信号 ( y( のラプラス変換 Y () は, Y ( ) H ( ) X ( 第 週ラプラス変換 教科書 p.34~ 目標ラプラス変換の定義と意味を理解する フーリエ変換や Z 変換と並ぶ 信号解析やシステム設計における重要なツール ラプラス変換は波動現象や電気回路など様々な分野で 微分方程式を解くために利用されてきた ラプラス変換を用いることで微分方程式は代数方程式に変換される また 工学上使われる主要な関数のラプラス変換は簡単な形の関数で表されるので これを ラプラス変換表

More information

第 4 週コンボリューションその 2, 正弦波による分解 教科書 p. 16~ 目標コンボリューションの演習. 正弦波による信号の分解の考え方の理解. 正弦波の複素表現を学ぶ. 演習問題 問 1. 以下の図にならって,1 と 2 の δ 関数を図示せよ δ (t) 2

第 4 週コンボリューションその 2, 正弦波による分解 教科書 p. 16~ 目標コンボリューションの演習. 正弦波による信号の分解の考え方の理解. 正弦波の複素表現を学ぶ. 演習問題 問 1. 以下の図にならって,1 と 2 の δ 関数を図示せよ δ (t) 2 第 4 週コンボリューションその, 正弦波による分解 教科書 p. 6~ 目標コンボリューションの演習. 正弦波による信号の分解の考え方の理解. 正弦波の複素表現を学ぶ. 演習問題 問. 以下の図にならって, と の δ 関数を図示せよ. - - - δ () δ ( ) - - - 図 δ 関数の図示の例 δ ( ) δ ( ) δ ( ) δ ( ) δ ( ) - - - - - - - -

More information

オペアンプの容量負荷による発振について

オペアンプの容量負荷による発振について Alicatin Nte オペアンプシリーズ オペアンプの容量負荷による発振について 目次 :. オペアンプの周波数特性について 2. 位相遅れと発振について 3. オペアンプの位相遅れの原因 4. 安定性の確認方法 ( 増幅回路 ) 5. 安定性の確認方法 ( 全帰還回路 / ボルテージフォロア ) 6. 安定性の確認方法まとめ 7. 容量負荷による発振の対策方法 ( 出力分離抵抗 ) 8. 容量負荷による発振の対策方法

More information

RLC 共振回路 概要 RLC 回路は, ラジオや通信工学, 発信器などに広く使われる. この回路の目的は, 特定の周波数のときに大きな電流を得ることである. 使い方には, 周波数を設定し外へ発する, 外部からの周波数に合わせて同調する, がある. このように, 周波数を扱うことから, 交流を考える

RLC 共振回路 概要 RLC 回路は, ラジオや通信工学, 発信器などに広く使われる. この回路の目的は, 特定の周波数のときに大きな電流を得ることである. 使い方には, 周波数を設定し外へ発する, 外部からの周波数に合わせて同調する, がある. このように, 周波数を扱うことから, 交流を考える 共振回路 概要 回路は ラジオや通信工学 などに広く使われる この回路の目的は 特定の周波数のときに大きな電流を得ることである 使い方には 周波数を設定し外へ発する 外部からの周波数に合わせて同調する がある このように 周波数を扱うことから 交流を考える 特に ( キャパシタ ) と ( インダクタ ) のそれぞれが 周波数によってインピーダンス *) が変わることが回路解釈の鍵になることに注目する

More information

出力 V [V], 出力抵抗 [Ω] の回路が [Ω] の負荷抵抗に供給できる電力は, V = のとき最大 4 となる 有能電力は, 出力電圧が高いほど, 出力抵抗が小さいほど大きくなることがわかる 同様の関係は, 等価回路が出力インピーダンスを持つ場合も成立する 出力電圧が ˆ j t V e ω

出力 V [V], 出力抵抗 [Ω] の回路が [Ω] の負荷抵抗に供給できる電力は, V = のとき最大 4 となる 有能電力は, 出力電圧が高いほど, 出力抵抗が小さいほど大きくなることがわかる 同様の関係は, 等価回路が出力インピーダンスを持つ場合も成立する 出力電圧が ˆ j t V e ω 第 9 回,C, で構成される回路 目標 : 回路から取り出せる最大電力に関する補足説明回路の周波数特性 -C 一次遅れ回路 中間試験前までの講義と演習により, 素子の性質, 回路の動作を規定している法則, 複素関数による正弦波の表現とインピーダンスの概念など, 回路の動作を理解するための最低限の知識が得られた 今回は, 基礎的な概念の修得を優先して後回しにした項目の つである 回路から取り出せる最大電力

More information

Microsoft PowerPoint - 基礎電気理論 07回目 11月30日

Microsoft PowerPoint - 基礎電気理論 07回目 11月30日 基礎電気理論 7 回目 月 30 日 ( 月 ) 時限 次回授業 時間 : 月 30 日 ( 月 )( 本日 )4 時限 場所 : B-3 L,, インピーダンス教科書 58 ページから 64 ページ http://ir.cs.yamanashi.ac.jp/~ysuzuki/kisodenki/ 授業評価アンケート ( 中間期評価 ) NS の授業のコミュニティに以下の項目について記入してください

More information

Microsoft PowerPoint pptx

Microsoft PowerPoint pptx 4.2 小信号パラメータ 1 電圧利得をどのように求めるか 電圧ー電流変換 入力信号の変化 dv BE I I e 1 v be の振幅から i b を求めるのは難しい? 電流増幅 電流ー電圧変換 di B di C h FE 電流と電圧の関係が指数関数になっているのが問題 (-RC), ただし RL がない場合 dv CE 出力信号の変化 2 pn 接合の非線形性への対処 I B 直流バイアスに対する抵抗

More information

s と Z(s) の関係 2019 年 3 月 22 日目次へ戻る s が虚軸を含む複素平面右半面の値の時 X(s) も虚軸を含む複素平面右半面の値でなけれ ばなりません その訳を探ります 本章では 受動回路をインピーダンス Z(s) にしていま す リアクタンス回路の駆動点リアクタンス X(s)

s と Z(s) の関係 2019 年 3 月 22 日目次へ戻る s が虚軸を含む複素平面右半面の値の時 X(s) も虚軸を含む複素平面右半面の値でなけれ ばなりません その訳を探ります 本章では 受動回路をインピーダンス Z(s) にしていま す リアクタンス回路の駆動点リアクタンス X(s) と Z の関係 9 年 3 月 日目次へ戻る が虚軸を含む複素平面右半面の値の時 X も虚軸を含む複素平面右半面の値でなけれ ばなりません その訳を探ります 本章では 受動回路をインピーダンス Z にしていま す リアクタンス回路の駆動点リアクタンス X も Z に含まれます Z に正弦波電流を入れた時最大値 抵抗 コイル コンデンサーで作られた受動回路の ラプラスの世界でのインピーダンスを Z とします

More information

スライド タイトルなし

スライド タイトルなし 第 9 回情報伝送工学 情報を持った信号の加工 ( フィルタ ) 高周波フィルタとはフィルタとは ある周波数の電磁波のみを通過させる回路 ( 部品 ) であり アンテナからの微小な信号を選択増幅するために 得に初段の増幅器前のフィルタには低損失な性能が要求される たとえば 下図におけるアンテナ直下に配置されているフィルタは アンテナから入力された信号のうち 必要な周波数帯域のみを受信回路に送り 一方送信回路から送られてきた信号を周波数の違いにより受信回路には入れず

More information

s とは何か 2011 年 2 月 5 日目次へ戻る 1 正弦波の微分 y=v m sin ωt を時間 t で微分します V m は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y=v m sin u u=ωt と置きますと dy dt dy du du dt d du V m sin u d dt

s とは何か 2011 年 2 月 5 日目次へ戻る 1 正弦波の微分 y=v m sin ωt を時間 t で微分します V m は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y=v m sin u u=ωt と置きますと dy dt dy du du dt d du V m sin u d dt とは何か 0 年 月 5 日目次へ戻る 正弦波の微分 y= in を時間 で微分します は正弦波の最大値です 合成関数の微分法を用い y= in u u= と置きますと y y in u in u (co u co になります in u の は定数なので 微分後も残ります 合成関数の微分法ですので 最後に u を に戻しています 0[ra] の co 値は [ra] の in 値と同じです その先の角

More information

<8AEE B43979D985F F196DA C8E323893FA>

<8AEE B43979D985F F196DA C8E323893FA> 基礎電気理論 4 回目 月 8 日 ( 月 ) 共振回路, 電力教科書 4 ページから 4 ページ 期末試験の日程, 教室 試験日 : 月 4 日 ( 月 ) 時限 教室 :B-4 試験範囲 : 教科書 4ページまでの予定 http://ir.cs.yamanashi.ac.jp/~ysuzuki/kisodenki/ 特別試験 ( 予定 ) 月 5 日 ( 水 ) 学習日 月 6 日 ( 木 )

More information

スライド 1

スライド 1 アナログ検定 2014 1 アナログ検定 2014 出題意図 電子回路のアナログ的な振る舞いを原理原則に立ち返って解明できる能力 部品の特性や限界を踏まえた上で部品の性能を最大限に引き出せる能力 記憶した知識や計算でない アナログ技術を使いこなすための基本的な知識 知見 ( ナレッジ ) を問う問題 ボーデ線図などからシステムの特性を理解し 特性改善を行うための基本的な知識を問う問題 CAD や回路シミュレーションツールの限界を知った上で

More information

Microsoft Word - H26mse-bese-exp_no1.docx

Microsoft Word - H26mse-bese-exp_no1.docx 実験 No 電気回路の応答 交流回路とインピーダンスの計測 平成 26 年 4 月 担当教員 : 三宅 T A : 許斐 (M2) 齋藤 (M) 目的 2 世紀の社会において 電気エネルギーの占める割合は増加の一途をたどっている このような電気エネルギーを制御して使いこなすには その基礎となる電気回路をまず理解する必要がある 本実験の目的は 電気回路の基礎特性について 実験 計測を通じて理解を深めることである

More information

(3) E-I 特性の傾きが出力コンダクタンス である 添え字 は utput( 出力 ) を意味する (4) E-BE 特性の傾きが電圧帰還率 r である 添え字 r は rrs( 逆 ) を表す 定数の値は, トランジスタの種類によって異なるばかりでなく, 同一のトランジスタでも,I, E, 周

(3) E-I 特性の傾きが出力コンダクタンス である 添え字 は utput( 出力 ) を意味する (4) E-BE 特性の傾きが電圧帰還率 r である 添え字 r は rrs( 逆 ) を表す 定数の値は, トランジスタの種類によって異なるばかりでなく, 同一のトランジスタでも,I, E, 周 トランジスタ増幅回路設計入門 pyrgt y Km Ksaka 005..06. 等価回路についてトランジスタの動作は図 のように非線形なので, その動作を簡単な数式で表すことができない しかし, アナログ信号を扱う回路では, 特性グラフのの直線部分に動作点を置くので線形のパラメータにより, その動作を簡単な数式 ( 一次式 ) で表すことができる 図. パラメータトランジスタの各静特性の直線部分の傾きを数値として特性を表したものが

More information

第 5 章復調回路 古橋武 5.1 組み立て 5.2 理論 ダイオードの特性と復調波形 バイアス回路と復調波形 復調回路 (II) 5.3 倍電圧検波回路 倍電圧検波回路 (I) バイアス回路付き倍電圧検波回路 本稿の Web ページ ht

第 5 章復調回路 古橋武 5.1 組み立て 5.2 理論 ダイオードの特性と復調波形 バイアス回路と復調波形 復調回路 (II) 5.3 倍電圧検波回路 倍電圧検波回路 (I) バイアス回路付き倍電圧検波回路 本稿の Web ページ ht 第 章復調回路 古橋武.1 組み立て.2 理論.2.1 ダイオードの特性と復調波形.2.2 バイアス回路と復調波形.2.3 復調回路 (II).3 倍電圧検波回路.3.1 倍電圧検波回路 (I).3.2 バイアス回路付き倍電圧検波回路 本稿の Web ページ http://mybook-pub-site.sakura.ne.jp/radio_note/index.html 1 C 4 C 4 C 6

More information

降圧コンバータIC のスナバ回路 : パワーマネジメント

降圧コンバータIC のスナバ回路 : パワーマネジメント スイッチングレギュレータシリーズ 降圧コンバータ IC では スイッチノードで多くの高周波ノイズが発生します これらの高調波ノイズを除去する手段の一つとしてスナバ回路があります このアプリケーションノートでは RC スナバ回路の設定方法について説明しています RC スナバ回路 スイッチングの 1 サイクルで合計 の損失が抵抗で発生し スイッチングの回数だけ損失が発生するので 発生する損失は となります

More information

Microsoft PowerPoint - ip02_01.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - ip02_01.ppt [互換モード] 空間周波数 周波数領域での処理 空間周波数 (spatial frquncy) とは 単位長さ当たりの正弦波状の濃淡変化の繰り返し回数を表したもの 正弦波 : y sin( t) 周期 : 周波数 : T f / T 角周波数 : f 画像処理 空間周波数 周波数領域での処理 波形が違うと 周波数も違う 画像処理 空間周波数 周波数領域での処理 画像処理 3 周波数領域での処理 周波数は一つしかない?-

More information

ディジタル信号処理

ディジタル信号処理 ディジタルフィルタの設計法. 逆フィルター. 直線位相 FIR フィルタの設計. 窓関数法による FIR フィルタの設計.5 時間領域での FIR フィルタの設計 3. アナログフィルタを基にしたディジタル IIR フィルタの設計法 I 4. アナログフィルタを基にしたディジタル IIR フィルタの設計法 II 5. 双 次フィルタ LI 離散時間システムの基礎式の証明 [ ] 4. ] [ ]*

More information

パソコンシミュレータの現状

パソコンシミュレータの現状 第 2 章微分 偏微分, 写像 豊橋技術科学大学森謙一郎 2. 連続関数と微分 工学において物理現象を支配する方程式は微分方程式で表されていることが多く, 有限要素法も微分方程式を解く数値解析法であり, 定式化においては微分 積分が一般的に用いられており. 数学の基礎知識が必要になる. 図 2. に示すように, 微分は連続な関数 f() の傾きを求めることであり, 微小な に対して傾きを表し, を無限に

More information

(Microsoft Word - PLL\203f\203\202\216\221\227\277-2-\203T\203\223\203v\203\213.doc)

(Microsoft Word - PLL\203f\203\202\216\221\227\277-2-\203T\203\223\203v\203\213.doc) ディジタル PLL 理論と実践 有限会社 SP システム 目次 - 目次 1. はじめに...3 2. アナログ PLL...4 2.1 PLL の系...4 2.1.1 位相比較器...4 2.1.2 ループフィルタ...4 2.1.3 電圧制御発振器 (VCO)...4 2.1.4 分周器...5 2.2 ループフィルタ抜きの PLL 伝達関数...5 2.3 ループフィルタ...6 2.3.1

More information

Microsoft Word - 2_0421

Microsoft Word - 2_0421 電気工学講義資料 直流回路計算の基礎 ( オームの法則 抵抗の直並列接続 キルヒホッフの法則 テブナンの定理 ) オームの法則 ( 復習 ) 図 に示すような物体に電圧 V (V) の直流電源を接続すると物体には電流が流れる 物体を流れる電流 (A) は 物体に加えられる電圧の大きさに比例し 次式のように表すことができる V () これをオームの法則 ( 実験式 ) といい このときの は比例定数であり

More information

アジェンダ 前編 1. イントロダクション 2. 大きさ を表すデシベル (db) と dbm の考え方 3. dbm をちょっと基本クイズで考える 4. db に関連して出てくる用語 5. 電圧と電流は伝送線路内を波として伝わっていく 後編 6. 伝送線路と特性インピーダンス 7. 電圧と電流が反

アジェンダ 前編 1. イントロダクション 2. 大きさ を表すデシベル (db) と dbm の考え方 3. dbm をちょっと基本クイズで考える 4. db に関連して出てくる用語 5. 電圧と電流は伝送線路内を波として伝わっていく 後編 6. 伝送線路と特性インピーダンス 7. 電圧と電流が反 The World Leader in High Performance Signal Processing Solutions 高速アナログ回路技術の基本を正しく理解して正しく設計する ( 後編 ) アナログ デバイセズ株式会社石井聡 アジェンダ 前編 1. イントロダクション 2. 大きさ を表すデシベル (db) と dbm の考え方 3. dbm をちょっと基本クイズで考える 4. db に関連して出てくる用語

More information

Microsoft PowerPoint pptx

Microsoft PowerPoint pptx 第 5 章周波数特性 回路が扱える信号の周波数範囲の解析 1 5.1 周波数特性の解析方法 2 周波数特性解析の必要性 利得の周波数特性 増幅回路 ( アナログ回路 ) は 信号の周波数が高くなるほど増幅率が下がり 最後には 増幅しなくなる ディジタル回路は 高い周波数 ( クロック周波数 ) では論理振幅が小さくなり 最後には 不定値しか出力できなくなる 回路がどの周波数まで動作するかによって 回路のスループット

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 電磁波工学 第 5 回平面波の媒質への垂直および射入射と透過 柴田幸司 Bounda Plan Rgon ε μ Rgon Mdum ( ガラスなど ε μ z 平面波の反射と透過 垂直入射の場合 左図に示す様に 平面波が境界面に対して垂直に入射する場合を考える この時の入射波を とすると 入射波は境界において 透過波 と とに分解される この時の透過量を 反射量を Γ とおくと 領域 における媒質の誘電率に対して透過量

More information

Microsoft PowerPoint - 9.Analog.ppt

Microsoft PowerPoint - 9.Analog.ppt 9 章 CMOS アナログ基本回路 1 デジタル情報とアナログ情報 アナログ情報 大きさ デジタル信号アナログ信号 デジタル情報 時間 情報処理システムにおけるアナログ技術 通信 ネットワークの高度化 無線通信, 高速ネットワーク, 光通信 ヒューマンインタフェース高度化 人間の視覚, 聴覚, 感性にせまる 脳型コンピュータの実現 テ シ タルコンヒ ュータと相補的な情報処理 省エネルギーなシステム

More information

スライド 1

スライド 1 プリント回路基板の EMC 設計 京都大学大学院工学研究科 松嶋徹 EMC( 電磁的両立性 ): 環境電磁工学 EMC とは? 許容できないような電磁妨害波を, 如何なるものに対しても与えず, かつ, その電磁環境において満足に機能するための, 機器 装置またはシステムの能力 高 Immunity イミュニティ ( 耐性 ) 低 EMI 電磁妨害 EMS 電磁感受性 低 電磁妨害波によって引き起こされる機器

More information

Microsoft Word - サイリスタ設計

Microsoft Word - サイリスタ設計 サイリスタのゲート回路設計 サイリスタはパワエレ関係の最初に出てくる素子ですが その駆動用ゲート回路に関する文献が少なく 学 生が使いこなせないでいる ゲート回路の設計例 ( ノイズ対策済み ) をここに記しておく 基本的にサイリス タのゲート信号は電流で ON させるものです 1. ノイズ対策済みゲート回路基本回路の説明 図 1 ノイズ対策済みゲート回路基本回路 1.1 パルストランス パルストランスは

More information

Microsoft PowerPoint - パワエレH20第4回.ppt

Microsoft PowerPoint - パワエレH20第4回.ppt パワーエレトクロニクス ( 舟木担当分 ) 第 4 回 サイリスタ変換器 ( 相ブリッジ ) 自励式変換器 平成 年 7 月 7 日月曜日 限目 位相制御単相全波整流回路 転流重なり角 これまでの解析は交流電源の内部インピーダンスを無視 考慮したらどうなるか? 電源インピーダンスを含まない回路図 点弧時に交流電流は瞬時に反転» 概念図 電源インピーダンスを含んだ回路図 点弧時に交流電流は瞬時に反転できない»

More information

フィードバック ~ 様々な電子回路の性質 ~ 実験 (1) 目的実験 (1) では 非反転増幅器の増幅率や位相差が 回路を構成する抵抗値や入力信号の周波数によってどのように変わるのかを調べる 実験方法 図 1 のような自由振動回路を組み オペアンプの + 入力端子を接地したときの出力電圧 が 0 と

フィードバック ~ 様々な電子回路の性質 ~ 実験 (1) 目的実験 (1) では 非反転増幅器の増幅率や位相差が 回路を構成する抵抗値や入力信号の周波数によってどのように変わるのかを調べる 実験方法 図 1 のような自由振動回路を組み オペアンプの + 入力端子を接地したときの出力電圧 が 0 と フィードバック ~ 様々な電子回路の性質 ~ 実験 (1) 目的実験 (1) では 非反転増幅器の増幅率や位相差が 回路を構成する抵抗値や入力信号の周波数によってどのように変わるのかを調べる 実験方法 図 1 のような自由振動回路を組み オペアンプの + 入力端子を接地したときの出力電圧 が 0 となるように半固定抵抗器を調整する ( ゼロ点調整のため ) 図 1 非反転増幅器 2010 年度版物理工学実験法

More information

2. コンデンサー 極板面積 S m 2, 極板間隔 d m で, 極板間の誘電率が ε F/m の平行板コンデンサー 容量 C F は C = ( )(23) 容量 C のコンデンサーの極板間に電圧をかけたとき 蓄えられる電荷 Q C Q = ( )(24) 蓄えられる静電エネルギー U J U

2. コンデンサー 極板面積 S m 2, 極板間隔 d m で, 極板間の誘電率が ε F/m の平行板コンデンサー 容量 C F は C = ( )(23) 容量 C のコンデンサーの極板間に電圧をかけたとき 蓄えられる電荷 Q C Q = ( )(24) 蓄えられる静電エネルギー U J U 折戸の物理 簡単復習プリント 電磁気 1 基本事項の簡単な復習電磁気 1. 電場 クーロンの法則 電気量 q1,q2 C の電荷が距離 r m で置かれているとき働く 静電気力 F N は, クーロンの法則の比例定数を k N m 2 /s 2 として 電場 F = ( )(1) 力の向きは,q1,q2 が, 同符号の時 ( )(2) 異符号の時 ( )(3) 大きさ E V/m の電場に, 電気量

More information

Microsoft PowerPoint - ›žŠpfidŠÍŁÏ−·“H−w5›ñŒÚ.ppt

Microsoft PowerPoint - ›žŠpfidŠÍŁÏ−·“H−w5›ñŒÚ.ppt 応用電力変換工学舟木剛 第 5 回本日のテーマ交流 - 直流変換半端整流回路 平成 6 年 月 7 日 整流器 (cfr) とは 交流を直流に変換する 半波整流器は 交直変換半波整流回路 小電力用途 入力電源側の平均電流が零にならない あんまり使われていない 全波整流回路の基本回路 変圧器が直流偏磁しやすい 変圧器の負荷電流に直流分を含むと その直流分により 鉄心が一方向に磁化する これにより 鉄心の磁束密度の増大

More information

Microsoft PowerPoint - ch3

Microsoft PowerPoint - ch3 第 3 章トランジスタと応用 トランジスタは基本的には電流を増幅することができる部品である. アナログ回路では非常に多くの種類のトランジスタが使われる. 1 トランジスタの発明 トランジスタは,1948 年 6 月 30 日に AT&T ベル研究所のウォルター ブラッテン ジョン バーディーン ウィリアム ショックレーらのグループによりその発明が報告され, この功績により 1956 年にノーベル物理学賞受賞.

More information

反射係数

反射係数 平面波の反射と透過 電磁波の性質として, 反射と透過は最も基礎的な現象である. 我々の生活している空間は, 各種の形状を持った媒質で構成されている. 人間から見れば, 空気, 水, 木, 土, 火, 金属, プラスチックなど, 全く異なるものに見えるが, 電磁波からすると誘電率, 透磁率, 導電率が異なるだけである. 磁性体を除く媒質は比透磁率がで, ほとんど媒質に当てはまるので, 実質的に我々の身の回りの媒質で,

More information

3.16 擬似電源回路網 (AMN) 供試装置の電源線に挿入する回路網で 妨害波電圧を測定する際に 規定の周波数範囲で 規定の負荷インピーダンスを与え かつ電源から供試装置を高周波的に分離するもの (*1) 冗長な記述であり [IEC ] を参照 (*1) 不要 (*1)2 重取り

3.16 擬似電源回路網 (AMN) 供試装置の電源線に挿入する回路網で 妨害波電圧を測定する際に 規定の周波数範囲で 規定の負荷インピーダンスを与え かつ電源から供試装置を高周波的に分離するもの (*1) 冗長な記述であり [IEC ] を参照 (*1) 不要 (*1)2 重取り 資料 1-5 国際規格 (CISPR16-2-1 第 2 版 ) と国内規格答申案との比較番号国際規格 (CISPR16-2-1) の項目答申案相違の理由 3.8 定義が抽象的 IEV で規定さ 1 削除妨害波れており あえて定義不要 3,9 2 削除公知の事実 同軸ケーブル 3.8 コモンモード電圧 ( 非対称妨害波 電圧 ):2 導体線の仮想中性点と 基準接地との間の無線周波電圧 ( 各線に関する一線大地間電圧

More information

周波数特性解析

周波数特性解析 周波数特性解析 株式会社スマートエナジー研究所 Version 1.0.0, 2018-08-03 目次 1. アナログ / デジタルの周波数特性解析................................... 1 2. 一巡周波数特性 ( 電圧フィードバック )................................... 4 2.1. 部分周波数特性解析..........................................

More information

交流 のための三角関数 1. 次の変数 t についての関数を微分しなさい ただし A および ω は定数とする 1 f(t) = sin t 2 f(t) = A sin t 3 f(t) = A sinωt 4 f(t) = A cosωt 2. 次の変数 t についての関数を積分しなさい ただし

交流 のための三角関数 1. 次の変数 t についての関数を微分しなさい ただし A および ω は定数とする 1 f(t) = sin t 2 f(t) = A sin t 3 f(t) = A sinωt 4 f(t) = A cosωt 2. 次の変数 t についての関数を積分しなさい ただし 交流 のための三角関数 1. 次の変数 t についての関数を微分しなさい ただし A および ω は定数とする 1 f(t) = sin t 2 f(t) = A sin t 3 f(t) = A sinωt 4 f(t) = A cosωt 2. 次の変数 t についての関数を積分しなさい ただし 積分定数を 0 とすること 1 f(t) = sin t 2 f(t) = A sin t 3 f(t)

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 電磁波工学 第 6 回境界条件と伝送線路 柴田幸司 伝送線路とは 伝送線路とは光速で進む電磁波を構造体の中に閉じ込めて低損失にて伝送させるための線路であり 伝搬方向 断面方向に電磁波を閉じ込めるためには金属条件や誘電体の境界条件を利用する必要がある 開放型 TM 型 平行 線 誘電体型 誘電体線路 光ファイバ 閉鎖型 TM 型 同軸線路 導波路型 導波管 おのおのの伝送線路の形状に対する管内断面の電磁波の姿体の導出

More information

形式 :WYPD 絶縁 2 出力計装用変換器 W UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 2 出力形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を絶縁して各種のパルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力を用意 センサ用電源内蔵 耐電圧 2000V AC 密着

形式 :WYPD 絶縁 2 出力計装用変換器 W UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 2 出力形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を絶縁して各種のパルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力を用意 センサ用電源内蔵 耐電圧 2000V AC 密着 絶縁 2 出力計装用変換器 W UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 2 出力形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を絶縁して各種のパルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力を用意 センサ用電源内蔵 耐電圧 2000V AC 密着取付可能 アプリケーション例 フィールド側のパルス信号を直流的に絶縁してノイズ対策を行う パルス出力の種類を変換 ( 例

More information

AK XK109 答案用紙記入上の注意 : 答案用紙のマーク欄には 正答と判断したものを一つだけマークすること 第一級総合無線通信士第一級海上無線通信士 無線工学の基礎 試験問題 25 問 2 時間 30 分 A 1 図に示すように 電界の強さ E V/m が一様な電界中を電荷 Q C が電界の方向

AK XK109 答案用紙記入上の注意 : 答案用紙のマーク欄には 正答と判断したものを一つだけマークすること 第一級総合無線通信士第一級海上無線通信士 無線工学の基礎 試験問題 25 問 2 時間 30 分 A 1 図に示すように 電界の強さ E V/m が一様な電界中を電荷 Q C が電界の方向 K XK9 答案用紙記入上の注意 : 答案用紙のマーク欄には 正答と判断したものを一つだけマークすること 第一級総合無線通信士第一級海上無線通信士 無線工学の基礎 試験問題 25 問 2 時間 3 分 図に示すように 電界の強さ /m が一様な電界中を電荷 Q が電界の方向に対して θ rd の角度を保って点 から点 まで m 移動した このときの電荷の仕事量 W の大きさを表す式として 正しいものを下の番号から選べ

More information

ÿþŸb8bn0irt

ÿþŸb8bn0irt 折戸の物理 スペシャル補習 http://orito-buturi.com/ NO.3 今日の目的 : 1 微分方程式をもう一度 三角関数の近似について学ぶ 3 微分の意味を考える 5. 起電力 の電池, 抵抗値 の抵抗, 自己インダクタンス のコイルとスイッチを用いて右図のような回路をつくった 始めスイッチは 開かれている 時刻 t = でスイッチを閉じた 以下の問に答えよ ただし, 電流はコイルに

More information

電流プローブと計測の基礎 (Tektronix 編 ) 電圧波形は違うのが当たり前 オームの法則 ( 図 1) により 電流は抵抗器によって電圧に変換することができます 電流波形を観測 するとき 電流経路に抵抗器を挿入し電圧に変換後 電圧波形として電圧プローブで観測する手法が あります この手法にお

電流プローブと計測の基礎 (Tektronix 編 ) 電圧波形は違うのが当たり前 オームの法則 ( 図 1) により 電流は抵抗器によって電圧に変換することができます 電流波形を観測 するとき 電流経路に抵抗器を挿入し電圧に変換後 電圧波形として電圧プローブで観測する手法が あります この手法にお 電流プローブと計測の基礎 (Tektronix 編 ) 電圧波形は違うのが当たり前 オームの法則 ( 図 1) により 電流は抵抗器によって電圧に変換することができます 電流波形を観測 するとき 電流経路に抵抗器を挿入し電圧に変換後 電圧波形として電圧プローブで観測する手法が あります この手法において陥りやすいまちがいは 抵抗器を安易に純抵抗とみなしてしまうことで す 図 1: オームの法則 十分に低い周波数

More information

DVIOUT-SS_Ma

DVIOUT-SS_Ma 第 章 微分方程式 ニュートンはリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見した という有名な逸話があります 無重力の宇宙船の中ではリンゴは落ちないで静止していることを考えると 重力が働くと始め静止しているものが動き出して そのスピードはどんどん大きくなる つまり速度の変化が現れることがわかります 速度は一般に時間と共に変化します 速度の瞬間的変化の割合を加速度といい で定義しましょう 速度が変化する, つまり加速度がでなくなるためにはその原因があり

More information

Microsoft PowerPoint - H22パワエレ第3回.ppt

Microsoft PowerPoint - H22パワエレ第3回.ppt パワーエレトクロニクス ( 舟木担当分 ) 第三回サイリスタ位相制御回路逆変換動作 平成 年 月 日月曜日 限目 誘導負荷 位相制御単相全波整流回路 導通期間 ( 点弧角, 消弧角 β) ~β( 正の半波について ) ~ β( 負の半波について ) β> となる時に連続導通となる» この時, 正の半波の導通期間は~» ダイオードでは常に連続導通 連続導通と不連続導通の境界を求める オン状態の微分方程式

More information

RMS(Root Mean Square value 実効値 ) 実効値は AC の電圧と電流両方の値を規定する 最も一般的で便利な値です AC 波形の実効値はその波形から得られる パワーのレベルを示すものであり AC 信号の最も重要な属性となります 実効値の計算は AC の電流波形と それによって

RMS(Root Mean Square value 実効値 ) 実効値は AC の電圧と電流両方の値を規定する 最も一般的で便利な値です AC 波形の実効値はその波形から得られる パワーのレベルを示すものであり AC 信号の最も重要な属性となります 実効値の計算は AC の電流波形と それによって 入門書 最近の数多くの AC 電源アプリケーションに伴う複雑な電流 / 電圧波形のため さまざまな測定上の課題が発生しています このような問題に対処する場合 基本的な測定 使用される用語 それらの関係について理解することが重要になります このアプリケーションノートではパワー測定の基本的な考え方やパワー測定において重要な 以下の用語の明確に定義します RMS(Root Mean Square value

More information

形式 :PDU 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルス分周変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を分周 絶縁して単位パルス出力信号に変換 センサ用電源内蔵 パルス分周比は前面のスイッチで可変 出力は均等パルス オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力

形式 :PDU 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルス分周変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を分周 絶縁して単位パルス出力信号に変換 センサ用電源内蔵 パルス分周比は前面のスイッチで可変 出力は均等パルス オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルス分周変換器 ( レンジ可変形 ) 主な機能と特長 パルス入力信号を分周 絶縁して単位パルス出力信号に変換 センサ用電源内蔵 パルス分周比は前面のスイッチで可変 出力は均等パルス オープンコレクタ 電圧パルス リレー接点パルス出力を用意 密着取付可能 アプリケーション例 容積式流量計のパルス信号を単位パルスに変換 機械の回転による無接点信号を単位パルスに変換

More information

Microsoft PowerPoint - 電力回路h ppt

Microsoft PowerPoint - 電力回路h ppt 電力回路 対称座標法 平成 年 6 月 日 単位値から実値への変換 単位値は, 実値をベース値で割って得る 実値は, 単位値にベース値を掛けて求まる 電流 ( A) 電流 ( p. u.) ベース電流 ( A) 電圧 ( ) 電圧 ( p. u.) ベース電圧 ( ) インピーダンス( Ω) インピーダンス( p. u.) ベースインピーダンス( Ω) 三相電力回路 三相一回線送電線の回路 回路図

More information

アクティブフィルタ テスト容易化設計

アクティブフィルタ テスト容易化設計 発振を利用したアナログフィルタの テスト 調整 群馬大学工学部電気電子工学科高橋洋介林海軍小林春夫小室貴紀高井伸和 発表内容. 研究背景と目的. 提案回路 3. 題材に利用したアクティブフィルタ 4. 提案する発振によるテスト方法 AG( 自動利得制御 ) バンドパス出力の帰還による発振 3ローパス出力の帰還による発振 4ハイパス出力の帰還による発振. 結果 6. まとめ 発表内容. 研究背景と目的.

More information

電磁気学 IV 第 7 回導体内の電磁界 表皮効果 ( 電磁気ノート19 章を参照 ) 工学部電気電子工学科松嶋徹 授業のスケジュール ( 順番変更 ) 6 月 12 日 ( 第 1 回 ) 電磁気学的な量 一般直交座標におけるベクトル演算 6 月 14 日 ( 第 2 回 )

電磁気学 IV 第 7 回導体内の電磁界 表皮効果 ( 電磁気ノート19 章を参照 ) 工学部電気電子工学科松嶋徹 授業のスケジュール ( 順番変更 ) 6 月 12 日 ( 第 1 回 ) 電磁気学的な量 一般直交座標におけるベクトル演算 6 月 14 日 ( 第 2 回 ) 電磁気学 IV 08.07.03 第 7 回導体内の電磁界 表皮効果 ( 電磁気ノート9 章を参照 ) 工学部電気電子工学科松嶋徹 授業のスケジュール ( 順番変更 ) 6 月 日 ( 第 回 ) 電磁気学的な量 一般直交座標におけるベクトル演算 6 月 4 日 ( 第 回 ) 時間的に変化がない場 静電界 静磁界 定常電流界 6 月 9 日 ( 第 3 回 ) 定常的な場のシミュレーション 6 月

More information

高周波動作 (小信号モデル)

高周波動作 (小信号モデル) 平成 9 年度集積回路設計技術 次世代集積回路工学特論資料 高周波動作 小信号モデル 群馬大学松田順一 概要 完全 QS モデル 等価回路の導出 容量評価 - パラメータモデル NQSNon-Qua-Sac モデル NQS モデルの導出 NQS 高周波用 等価回路 RF アプリケーションへの考察 注 以下の本を参考に 本資料を作成 Yann T Operaon an Moeln of he MOS

More information

Taro-F25理論 印刷原稿

Taro-F25理論 印刷原稿 第 種理論 A 問題 ( 配点は 問題当たり小問各 点, 計 0 点 ) 問 次の文章は, 真空中の静電界に関する諸法則の微分形に関する記述である 文中の に当てはまるものを解答群の中から選びなさい 図のように, 直交座標系において電界の z 軸成分が零となるような電界について, y 平面の二次元で電位や電界を考える ここで,4 点 (h,0),(0,h), (- h,0),(0,-h) の電位がそれぞれ

More information

3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x0 = f x= x0 t f c x f =0 [1] c f 0 x= x 0 x 0 f x= x0 x 2 x 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考

3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x0 = f x= x0 t f c x f =0 [1] c f 0 x= x 0 x 0 f x= x0 x 2 x 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考 3 数値解の特性 3.1 CFL 条件 を 前の章では 波動方程式 f x= x = f x= x t f c x f = [1] c f x= x f x= x 2 2 t [2] のように差分化して数値解を求めた ここでは このようにして得られた数値解の性質を 考える まず 初期時刻 t=t に f =R f exp [ik x ] [3] のような波動を与えたとき どのように時間変化するか調べる

More information

Microsoft Word - プロービングの鉄則.doc

Microsoft Word - プロービングの鉄則.doc プロービングの鉄則 基礎編 測定点とオシロスコープをどうやって接続するか?/ プロービング ノウハウが必要な理由 オシロスコープの精度って? まずは 標準プローブを使いこなす ~ プローブ補正で よくある 5 つの失敗例 ~ 1. 補正したプローブは他のスコープでそのまま使える? 2. アースはつながっていれば OK? 3. 安いプローブで十分? 4. トラブル シュートのために プローブを接続したら

More information

平面波

平面波 平面波 図.に示すように, 波源 ( 送信アンテナあるいは散乱点 ) から遠い位置で, 観測点 Pにおける波の状態を考えてみる. 遠いとは, 波長 λ に比べて距離 が十分大きいことを意味しており, 観測点 Pの近くでは, 等位相面が平面とみなせる状態にある. 平面波とは波の等位相面が平面になっている波のことである. 通信や計測を行うとき, 遠方における波の振舞いは平面波で近似できる. したがって平面波の性質を理解することが最も重要である.

More information

Microsoft PowerPoint - 第06章振幅変調.pptx

Microsoft PowerPoint - 第06章振幅変調.pptx 通信システムのモデル コミュニケーション工学 A 第 6 章アナログ変調方式 : 振幅変調 変調の種類振幅変調 () 検波出力の信号対雑音電力比 (S/N) 送信機 送信メッセージ ( 例えば音声 ) をアナログまたはディジタル電気信号に変換. 変調 : 通信路で伝送するのに適した周波数帯の信号波形へ変換. 受信機フィルタで邪魔な雑音を除去し, 処理しやすい電圧まで増幅. 復調 : もとの周波数帯の電気信号波形に変換し,

More information

第1章 様々な運動

第1章 様々な運動 自己誘導と相互誘導 自己誘導 自己誘導起電力 ( 逆起電力 ) 図のように起電力 V V の電池, 抵抗値 R Ω の抵抗, スイッチS, コイルを直列につないだ回路を考える. コイルに電流が流れると, コイル自身が作る磁場による磁束がコイルを貫く. コイルに流れる電流が変化すると, コイルを貫く磁束も変化するのでコイルにはこの変化を妨げる方向に誘導起電力が生じる. この現象を自己誘導という. 自己誘導による起電力は電流変化を妨げる方向に生じるので逆起電力とも呼ばれる.

More information

DVIOUT

DVIOUT 第 章 離散フーリエ変換 離散フーリエ変換 これまで 私たちは連続関数に対するフーリエ変換およびフーリエ積分 ( 逆フーリエ変換 ) について学んできました この節では フーリエ変換を離散化した離散フーリエ変換について学びましょう 自然現象 ( 音声 ) などを観測して得られる波 ( 信号値 ; 観測値 ) は 通常 電気信号による連続的な波として観測機器から出力されます しかしながら コンピュータはこの様な連続的な波を直接扱うことができないため

More information

3.5 トランジスタ基本増幅回路 ベース接地基本増幅回路 C 1 C n n 2 R E p v V 2 v R E p 1 v EE 0 VCC 結合コンデンサ ベース接地基本増幅回路 V EE =0, V CC =0として交流分の回路 (C 1, C 2 により短絡 ) トランジスタ

3.5 トランジスタ基本増幅回路 ベース接地基本増幅回路 C 1 C n n 2 R E p v V 2 v R E p 1 v EE 0 VCC 結合コンデンサ ベース接地基本増幅回路 V EE =0, V CC =0として交流分の回路 (C 1, C 2 により短絡 ) トランジスタ 3.4 の特性を表す諸量 入力 i 2 出力 負荷抵抗 4 端子 (2 端子対 ) 回路としての の動作量 (i) 入力インピーダンス : Z i = (ii) 電圧利得 : A v = (iii) 電流利得 : A i = (iv) 電力利得 : A p = i 2 v2 i 2 i 2 =i 2 (v) 出力インピーダンス : Z o = i 2 = 0 i 2 入力 出力 出力インピーダンスの求め方

More information

Microsoft PowerPoint - chap8.ppt

Microsoft PowerPoint - chap8.ppt 第 8 章 : フィードバック制御系の設計法 第 8 章 : フィードバック制御系の設計法 8. 設計手順と性能評価 キーワード : 設計手順, 性能評価 8. 補償による制御系設計 キーワード : ( 比例 ),( 積分 ),( 微分 ) 学習目標 : 一般的な制御系設計における手順と制御系の性能評価について学ぶ. 学習目標 : 補償の有効性について理解し, その設計手順を習得する. 第 8 章

More information

Microsoft Word - SPARQアプリケーションノートGating_3.docx

Microsoft Word - SPARQアプリケーションノートGating_3.docx SPARQ を使用したフィクスチャの S パラメータ抽出 TECHNICAL BRIEF 伊藤渉 Feb 3, 2014 概要 SMA や K コネクタ等ではない非同軸タイプのコネクタを使用する DUT をオシロスコープで測定するにはコネクタの変換の為にフィクスチャを使用します このフィクスチャの伝送特性を差し引き DUT のみの特性を求めたい場合 フィクスチャの伝送特性を抽出することは通常では困難です

More information

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-2回.ppt

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-2回.ppt 制御工学 I 第二回ラプラス変換 平成 年 4 月 9 日 /4/9 授業の予定 制御工学概論 ( 回 ) 制御技術は現在様々な工学分野において重要な基本技術となっている 工学における制御工学の位置づけと歴史について説明する さらに 制御システムの基本構成と種類を紹介する ラプラス変換 ( 回 ) 制御工学 特に古典制御ではラプラス変換が重要な役割を果たしている ラプラス変換と逆ラプラス変換の定義を紹介し

More information

<4D F736F F D B4389F D985F F4B89DB91E88250>

<4D F736F F D B4389F D985F F4B89DB91E88250> 電気回路理論 II 演習課題 H30.0.5. 図 の回路で =0 で SW を on 接続 とする時 >0 での i, 並びに を求め 図示しなさい ただし 0 での i, 並びに を求めなさい ただし 0 とする 3. 図 3の回路で =0 で SW を下向きに瞬時に切り替える時 >0 での i,

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2017 年度 v1 1 機械工学実験実習 オペアンプの基礎と応用 オペアンプは, 世の中の様々な装置の信号処理に利用されています本実験は, 回路構築 信号計測を通し, オペアンプの理解をめざします オペアンプの回路 ( 音楽との関連 ) 入力信号 機能 - 振幅の増幅 / 低減 ( 音量調整 ) - 特定周波数の抽出 ( 音質の改善 ) - 信号の合成 ( 音の合成 ) - 信号の強化 ( マイクに入力される微弱な音信号の強化

More information

Microsoft PowerPoint - 第3回2.ppt

Microsoft PowerPoint - 第3回2.ppt 講義内容 講義内容 次元ベクトル 関数の直交性フーリエ級数 次元代表的な対の諸性質コンボリューション たたみこみ積分 サンプリング定理 次元離散 次元空間周波数の概念 次元代表的な 次元対 次元離散 次元ベクトル 関数の直交性フーリエ級数 次元代表的な対の諸性質コンボリューション たたみこみ積分 サンプリング定理 次元離散 次元空間周波数の概念 次元代表的な 次元対 次元離散 ベクトルの直交性 3

More information

電子回路I_6.ppt

電子回路I_6.ppt 電子回路 Ⅰ 第 6 回 電子回路 Ⅰ 7 講義内容. 半導体素子 ( ダイオードとトランジスタ ). 基本回路 3. 増幅回路 バイポーラトランジスタの パラメータと小信号等価回路 二端子対回路 パラメータ 小信号等価回路 FET(MOFET) の基本増幅回路と等価回路 MOFET の基本増幅回路 MOFET の小信号等価回路 電子回路 Ⅰ 7 増幅回路の入出力インピーダンス 増幅度 ( 利得 )

More information

9 8.1 インバータ用語解説 1.IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor) 従来のトランジスタなどのパワー素子に比べ 高速スイッチングが可能ですが 電流特性や耐圧等に優れています インバータのPW 制御のスイッチング周波数 (10kHz15kHz) を高くし 静音化することができます 2.IP(Intelligent Power odule) スイッチング用パワー素子に加えて

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 電磁波工学 第 9 回アンテナ ( 基本性質 利得 インピーダンス整合 指向性 実効長 ) 柴田幸司 講義ノート アンテナとは 無線機器の信号 ( 電磁波 ) を空間に効率よく放射したり 空間にある電磁波を無線機器に導くための部品 より長距離での通信の為 非共振型アンテナ ホーン ( ラッパ ) パラボラレンズ 非共振型アンテナの動作原理 ホーンアンテナ 導波路がテーパ状に広がることにより反射させることなく開口面まで伝搬させ

More information

電子回路I_8.ppt

電子回路I_8.ppt 電子回路 Ⅰ 第 8 回 電子回路 Ⅰ 9 1 講義内容 1. 半導体素子 ( ダイオードとトランジスタ ) 2. 基本回路 3. 増幅回路 小信号増幅回路 (1) 結合増幅回路 電子回路 Ⅰ 9 2 増幅の原理 増幅度 ( 利得 ) 信号源 増幅回路 負荷 電源 電子回路 Ⅰ 9 3 増幅度と利得 ii io vi 増幅回路 vo 増幅度 v P o o o A v =,Ai =,Ap = = vi

More information

トランジスタ回路の解析 ( 直流電源 + 交流電源 ) 交流回路 ( 小 ) 信号 直流回路 ( バイアス計算 ) 動作点 ( 増幅度の計算 ) 直流等価回路 ダイオードモデル (pnp/npn) 交流 ( 小信号 ) 等価回路 T 形等価回路 トランジスタには直流等価回路と交流等価回路がある

トランジスタ回路の解析 ( 直流電源 + 交流電源 ) 交流回路 ( 小 ) 信号 直流回路 ( バイアス計算 ) 動作点 ( 増幅度の計算 ) 直流等価回路 ダイオードモデル (pnp/npn) 交流 ( 小信号 ) 等価回路 T 形等価回路 トランジスタには直流等価回路と交流等価回路がある トランジスタ回路の解析 ( 直流電源 + 交流電源 ) 交流回路 ( 小 ) 信号 直流回路 ( バイアス計算 ) 動作点 ( 増幅度の計算 ) 直流等価回路 ダイオードモデル (pnp/npn) 交流 ( 小信号 ) 等価回路 T 形等価回路 トランジスタには直流等価回路と交流等価回路がある 2.6 トランジスタの等価回路 2.6.1 トランジスタの直流等価回路 V I I D 1 D 2 α 0

More information

「リフレッシュ理科教室」テキスト執筆要領

「リフレッシュ理科教室」テキスト執筆要領 F. 部品を集めてラジオを作ろう 電波はラジオ テレビ 携帯電話をはじめとして 宇宙通信など多くの通信に広く使われている ただし 最近のラジオは IC を使用し 動作がよくわからない ここでは 簡単な回路を用いて基本的なラジオを作る ラジオ伝送では 変調と検波と呼ばれる操作があり これを理解しておこう 1. ラジオによる音声信号の送受信 1.1 ラジオ送信の考え方 ( 変調 ) ラジオなどに利用される電波は音声に比較するとはるかに高い周波数です

More information

<4D F736F F D D834F B835E5F8FDA8DD C E646F63>

<4D F736F F D D834F B835E5F8FDA8DD C E646F63> 情報電子実験 Ⅲ 2008.04 アナログフィルタ 1.MultiSIM の起動デスクトップのアイコンをクリックまたは [ スタート ]-[ すべてのプログラム ] より [National Instruments]-[Circuit Design Suite 10.0]-[Multisim] を選択して起動する 図 1 起動時の画面 2. パッシブフィルタ (RC 回路 ) の実験 2-1. 以下の式を用いて

More information

状態平均化法による矩形波 コンバータの動作特性解析

状態平均化法による矩形波 コンバータの動作特性解析 状態平均化法による矩形波 コンバータの動作特性解析 5 年 8 月 7 日群馬大学客員教授落合政司 内容. 状態方程式. 状態平均化法と状態平均化方程式 - コンバータ等のスイッチを含む回路は 非線形であるためにその動作解析は非常に困難で複雑になる しかし スイッチング周波数が十分に高いと電圧や電流の一周期間の平均値を変数にすることにより 線形的な取り扱いをすることができる このような線形解析を状態平均化法という

More information

<4D F736F F F696E74202D2091E6824F82518FCD E838B C68CEB82E894AD90B B2E >

<4D F736F F F696E74202D2091E6824F82518FCD E838B C68CEB82E894AD90B B2E > 目次 参考文献安達著 : 通信システム工学, 朝倉書店,7 年. ディジタル変調. ディジタル伝送系モデル 3. 符号判定誤り確率 4. 元対称通信路 安達 : コミュニケーション符号理論 安達 : コミュニケーション符号理論 変調とは?. ディジタル変調 基底帯域 ( ベースバンド ) 伝送の信号波形は零周波数付近のスペクトルを持っている. しかし, 現実の大部分の通信路は零周波数付近を殆ど伝送することができない帯域通信路とみなされる.

More information

形式 :RPPD 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 ロータリエンコーダ用 ) 主な機能と特長 ロータリエンコーダの 2 相パルス入力信号を絶縁して各種の 2 相パルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス パワーフォト MOS リレー R

形式 :RPPD 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 ロータリエンコーダ用 ) 主な機能と特長 ロータリエンコーダの 2 相パルス入力信号を絶縁して各種の 2 相パルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス パワーフォト MOS リレー R 計装用プラグイン形変換器 M UNIT シリーズ パルスアイソレータ ( センサ用電源付 ロータリエンコーダ用 ) 主な機能と特長 ロータリエンコーダの 2 相パルス入力信号を絶縁して各種の 2 相パルス出力信号に変換 オープンコレクタ 電圧パルス パワーフォト MOS リレー RS-422 ラインドライバ パルス出力を用意 入出力仕様の異なる 2 系統のパルスアイソレータとしても使用可能 RS-422

More information

Microsoft PowerPoint - 集積デバイス工学5.ppt

Microsoft PowerPoint - 集積デバイス工学5.ppt MO プロセスフロー ( 復習 集積デバイス工学 ( の構成要素 ( 抵抗と容量 素子分離 -well 形成 ゲート形成 拡散領域形成 絶縁膜とコンタクト形成 l 配線形成 6 7 センター藤野毅 MO 領域 MO 領域 MO プロセスフロー ( 復習 素子分離 -well 形成 ゲート形成 拡散領域形成 絶縁膜とコンタクト形成 l 配線形成 i 膜 ウエルポリシリコン + 拡散 + 拡散コンタクト

More information

ÿþŸb8bn0irt

ÿþŸb8bn0irt 折戸の物理 スペシャル補習 http://oritobuturi.co/ NO.5(009..16) 今日の目的 : 1 物理と微分 積分について 微分方程式について学ぶ 3 近似を学ぶ 10. 以下の文を読み,[ ア ]~[ ク ] の空欄に適当な式をいれよ 物体物体に一定の大きさの力を加えたときの, 物体の運動について考え よう 右図のように, なめらかな水平面上で質量 の物体に水平に一定の大きさ

More information

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-10回.ppt

Microsoft PowerPoint - H22制御工学I-10回.ppt 制御工学 I 第 回 安定性 ラウス, フルビッツの安定判別 平成 年 6 月 日 /6/ 授業の予定 制御工学概論 ( 回 ) 制御技術は現在様々な工学分野において重要な基本技術となっている 工学における制御工学の位置づけと歴史について説明する さらに 制御システムの基本構成と種類を紹介する ラプラス変換 ( 回 ) 制御工学 特に古典制御ではラプラス変換が重要な役割を果たしている ラプラス変換と逆ラプラス変換の定義を紹介し

More information

スライド 1

スライド 1 センサー工学 2012 年 11 月 28 日 ( 水 ) 第 8 回 知能情報工学科横田孝義 1 センサー工学 10/03 10/10 10/17 10/24 11/7 11/14 11/21 11/28 12/05 12/12 12/19 1/09 1/16 1/23 1/30 2 前々回から振動センサーを学習しています 今回が最終回の予定 3 振動の測定教科書 計測工学 の 194 ページ 二つのケースがある

More information

Microsoft PowerPoint - DigitalMedia2_3b.pptx

Microsoft PowerPoint - DigitalMedia2_3b.pptx Contents デジタルメディア処理 2 の概要 フーリエ級数展開と 離散とその性質 周波数フィルタリング 担当 : 井尻敬 とは ( ) FourierSound.py とは ( ) FourierSound.py 横軸が時間の関数を 横軸が周波数の関数に変換する 法 声周波数 周波数 ( 係数番号 ) 後の関数は元信号に含まれる正弦波の量を す 中央に近いほど低周波, 外ほどが 周波 中央 (

More information

パワー MOSFET 寄生発振 振動 Application Note パワー MOSFET 寄生発振 振動 概要 本資料はパワー MOSFET の寄生発振 振動現象と対策について述べたものです Toshiba Electronic Devices & Storage Corpo

パワー MOSFET 寄生発振 振動 Application Note パワー MOSFET 寄生発振 振動 概要 本資料はパワー MOSFET の寄生発振 振動現象と対策について述べたものです Toshiba Electronic Devices & Storage Corpo 概要 本資料はパワー MOSFET の寄生発振 振動現象と対策について述べたものです 1 目次 概要... 1 目次... 2 1. MOSFET の発振 振動について ( 単体使用時 )... 3 2. 発振回路の形成... 3 2.1. 発振現象とは... 3 2.1.1. 帰還回路 ( 正帰還と負帰還 )... 4 2.1.2. 発振条件... 5 2.2. MOSFET の発振... 5 2.2.1.

More information

名称 型名 SiC ゲートドライバー SDM1810 仕様書 適用 本仕様書は SiC-MOSFET 一体取付形 2 回路ゲートドライバー SDM1810 について適用いたします 2. 概要本ドライバーは ROHM 社製 2ch 入り 180A/1200V クラス SiC-MOSFET

名称 型名 SiC ゲートドライバー SDM1810 仕様書 適用 本仕様書は SiC-MOSFET 一体取付形 2 回路ゲートドライバー SDM1810 について適用いたします 2. 概要本ドライバーは ROHM 社製 2ch 入り 180A/1200V クラス SiC-MOSFET 1 1. 適用 本は SiC-MOSFET 一体取付形 2 回路ゲートドライバー について適用いたします 2. 概要本ドライバーは ROHM 社製 2ch 入り 180A/1200V クラス SiC-MOSFET パワーモジュール BSM180D12P2C101 に直接実装できる形状で SiC-MOSFET のゲート駆動回路と DC-DC コンバータを 1 ユニット化したものです SiC-MOSFET

More information

絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度

絶対最大定格 (T a =25 ) 項目記号定格単位 入力電圧 V IN 消費電力 P D (7805~7810) 35 (7812~7815) 35 (7818~7824) 40 TO-220F 16(T C 70 ) TO (T C 25 ) 1(Ta=25 ) V W 接合部温度 3 端子正定電圧電源 概要 NJM7800 シリーズは, シリーズレギュレータ回路を,I チップ上に集積した正出力 3 端子レギュレータ ICです 放熱板を付けることにより,1A 以上の出力電流にて使用可能です 外形 特徴 過電流保護回路内蔵 サーマルシャットダウン内蔵 高リップルリジェクション 高出力電流 (1.5A max.) バイポーラ構造 外形 TO-220F, TO-252 NJM7800FA

More information

NJM78L00 3 端子正定電圧電源 概要高利得誤差増幅器, 温度補償回路, 定電圧ダイオードなどにより構成され, さらに内部に電流制限回路, 熱暴走に対する保護回路を有する, 高性能安定化電源用素子で, ツェナーダイオード / 抵抗の組合せ回路に比べ出力インピーダンスが改良され, 無効電流が小さ

NJM78L00 3 端子正定電圧電源 概要高利得誤差増幅器, 温度補償回路, 定電圧ダイオードなどにより構成され, さらに内部に電流制限回路, 熱暴走に対する保護回路を有する, 高性能安定化電源用素子で, ツェナーダイオード / 抵抗の組合せ回路に比べ出力インピーダンスが改良され, 無効電流が小さ 3 端子正定電圧電源 概要高利得誤差増幅器, 温度補償回路, 定電圧ダイオードなどにより構成され, さらに内部に電流制限回路, 熱暴走に対する保護回路を有する, 高性能安定化電源用素子で, ツェナーダイオード / 抵抗の組合せ回路に比べ出力インピーダンスが改良され, 無効電流が小さくなり, さらに雑音特性も改良されています 外形 UA EA (5V,9V,12V のみ ) 特徴 過電流保護回路内蔵

More information

-2 外からみたプロセッサ GND VCC CLK A0 A1 A2 A3 A4 A A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A1 A16 A17 A18 A19 D0 D1 D2 D3 D4 D D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 D13 D14 D1 MEMR

-2 外からみたプロセッサ GND VCC CLK A0 A1 A2 A3 A4 A A6 A7 A8 A9 A10 A11 A12 A13 A14 A1 A16 A17 A18 A19 D0 D1 D2 D3 D4 D D6 D7 D8 D9 D10 D11 D12 D13 D14 D1 MEMR 第 回マイクロプロセッサのしくみ マイクロプロセッサの基本的なしくみについて解説する. -1 マイクロプロセッサと周辺回路の接続 制御バス プロセッサ データ バス アドレス バス メモリ 周辺インタフェース バスの基本構成 Fig.-1 バスによる相互接続は, 現在のコンピュータシステムのハードウェアを特徴づけている. バス (Bus): 複数のユニットで共有される信号線システム内の データの通り道

More information

A 5 図に示すように一次側及び二次側の巻線数がそれぞれ 及び で 巻数比 = 5 の無損失の変成器 ( 理想変成器 ) の二次 側に 8 Ω の抵抗を接続したとき 端子 から見たインピーダンスの値として 正しいものを下の番号から選べ 1 16 Ω 2 2 Ω 3 24 Ω 4 32 Ω 8 Ω :

A 5 図に示すように一次側及び二次側の巻線数がそれぞれ 及び で 巻数比 = 5 の無損失の変成器 ( 理想変成器 ) の二次 側に 8 Ω の抵抗を接続したとき 端子 から見たインピーダンスの値として 正しいものを下の番号から選べ 1 16 Ω 2 2 Ω 3 24 Ω 4 32 Ω 8 Ω : IZ12 答案用紙記入上の注意 : 答案用紙のマーク欄には 正答と判断したものを一つだけマークすること 第二級アマチュア無線技士 無線工学 試験問題 25 問 2 時間 A 1 図に示す静電容量の等しいコンデンサ C 1 C 2 C 3 及び C 4 からなる回路に 9 V の直流電圧を加えたところ コンデンサ C 1 には 6 μc の電荷が蓄えられた 各コンデンサの静電容量の値とコンデンサ C

More information

正転時とは反対に回転する これが逆転である 図 2(d) の様に 4 つのスイッチ全てが OFF の場合 DC モータには電流が流れず 停止する ただし 元々 DC モータが回転していた場合は 惰性でしばらく回転を続ける 図 2(e) の様に SW2 と SW4 を ON SW1 と SW3 を O

正転時とは反対に回転する これが逆転である 図 2(d) の様に 4 つのスイッチ全てが OFF の場合 DC モータには電流が流れず 停止する ただし 元々 DC モータが回転していた場合は 惰性でしばらく回転を続ける 図 2(e) の様に SW2 と SW4 を ON SW1 と SW3 を O コンピュータ工学講義プリント (1 月 29 日 ) 今回は TA7257P というモータ制御 IC を使って DC モータを制御する方法について学ぶ DC モータの仕組み DC モータは直流の電源を接続すると回転するモータである 回転数やトルク ( 回転させる力 ) は 電源電圧で調整でき 電源の極性を入れ替えると 逆回転するなどの特徴がある 図 1 に DC モータの仕組みを示す DC モータは

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 第 57 回自動制御連合講演会オーガナイズドセッション アナログ電子回路 電源回路と制御工学 伊香保 04 年 月 0 日 C-C コンバータにおける回路の平均化 および平均化されたスイッチ モデル 群馬大学 松田順一 小林春夫 概要. はじめに. 電流連続モード CCM A CCM 動作における回路平均化手法概要 B 一般的なスイッチ回路 C-Cコンバータ SEPC C [ 昇圧型コンバータ ]

More information

Microsoft PowerPoint - 04.誘導起電力 [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 04.誘導起電力 [互換モード] 第 4 章誘導起電力 Φ 磁界中のコイルと磁束 ( 復習 ) : コイルの断面積 Φ : コイルを貫く磁 力線 ( 磁束 ) B B θ : コイル面と磁界 Φ θ のなす角 B: 磁束密度 a) 磁界に対して垂直 b) 傾きθ の位置図 a) のように, 面積 の1 回巻きコイルをΦ の磁力線が貫くときを考える このような磁力線の数を磁束 (magnetic flux) と呼び,[Wb( ウェーバー

More information

第 5 章 推奨配線及びレイアウト 内容ページ 1. 応用回路例 プリント基板設計における推奨パターン及び注意点 Fuji Electric Co., Ltd. MT6M12343 Rev.1.0 Dec

第 5 章 推奨配線及びレイアウト 内容ページ 1. 応用回路例 プリント基板設計における推奨パターン及び注意点 Fuji Electric Co., Ltd. MT6M12343 Rev.1.0 Dec 第 5 章 推奨配線及びレイアウト 内容ページ 1. 応用回路例. 5-2 2. プリント基板設計における推奨パターン及び注意点.. 5-5 5-1 1. 応用回路例 この章では 推奨配線とレイアウトについて説明しています プリント基板設計時におけるヒントと注意事項については 以下の応用回路例をご参照下さい 図.5-1 と図.5-2 には それぞれ 2 種類の電流検出方法での応用回路例を示しており

More information

s ss s ss = ε = = s ss s (3) と表される s の要素における s s = κ = κ, =,, (4) jωε jω s は複素比誘電率に相当する物理量であり ここで PML 媒質定数を次のように定義する すなわち κξ をPML 媒質の等価比誘電率 ξ をPML 媒質の

s ss s ss = ε = = s ss s (3) と表される s の要素における s s = κ = κ, =,, (4) jωε jω s は複素比誘電率に相当する物理量であり ここで PML 媒質定数を次のように定義する すなわち κξ をPML 媒質の等価比誘電率 ξ をPML 媒質の FDTD 解析法 (Matlab 版 2 次元 PML) プログラム解説 v2.11 1. 概要 FDTD 解析における吸収境界である完全整合層 (Perfectl Matched Laer, PML) の定式化とプログラミングを2 次元 TE 波について解説する PMLは異方性の損失をもつ仮想的な物質であり 侵入して来る電磁波を逃さず吸収する 通常の物質と接する界面でインピーダンスが整合しており

More information

Microsoft PowerPoint - バスゼミ_ ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - バスゼミ_ ppt [互換モード] 電気 電子システムと複素数 東京工業大学大学院理工学研究科電子物理工学専攻 松澤昭 4/4/3 4/4/3 講演の狙い 電気電子工学や制御工学では 複素数 がやたら多く出てくる 複素数を使うと, 複雑なことが簡単になるのだが, 虚数 という一見存在しないような数を使うので, 最初はとまどってしまう そこで, なぜ電気電子工学では複素数を使うのか, どんな意味があるかについて説明したい 今後学習を進めるための参考にしてほしい

More information

2009 年 11 月 16 日版 ( 久家 ) 遠地 P 波の変位波形の作成 遠地 P 波の変位波形 ( 変位の時間関数 ) は 波線理論をもとに P U () t = S()* t E()* t P() t で近似的に計算できる * は畳み込み積分 (convolution) を表す ( 付録

2009 年 11 月 16 日版 ( 久家 ) 遠地 P 波の変位波形の作成 遠地 P 波の変位波形 ( 変位の時間関数 ) は 波線理論をもとに P U () t = S()* t E()* t P() t で近似的に計算できる * は畳み込み積分 (convolution) を表す ( 付録 遠地 波の変位波形の作成 遠地 波の変位波形 ( 変位の時間関数 ) は 波線理論をもとに U () t S() t E() t () t で近似的に計算できる は畳み込み積分 (convolution) を表す ( 付録 参照 ) ここで St () は地震の断層運動によって決まる時間関数 1 E() t は地下構造によって生じる種々の波の到着を与える時間関数 ( ここでは 直達 波とともに 震源そばの地表での反射波や変換波を与える時間関数

More information

画像解析論(2) 講義内容

画像解析論(2) 講義内容 画像解析論 画像解析論 東京工業大学長橋宏 主な講義内容 信号処理と画像処理 二次元システムとその表現 二次元システムの特性解析 各種の画像フィルタ 信号処理と画像処理 画像解析論 処理の応答 記憶域 入出力の流れ 信号処理系 実時間性が求められる メモリ容量に対する制限が厳しい オンラインでの対応が厳しく求められる 画像処理系 ある程度の処理時間が許容される 大容量のメモリ使用が容認され易い オフラインでの対応が容認され易い

More information

Microsoft PowerPoint _量子力学短大.pptx

Microsoft PowerPoint _量子力学短大.pptx . エネルギーギャップとrllouゾーン ブリルアン領域,t_8.. 周期ポテンシャル中の電子とエネルギーギャップ 簡単のため 次元に間隔 で原子が並んでいる結晶を考える 右方向に進行している電子の波は 間隔 で規則正しく並んでいる原子が作る格子によって散乱され 左向きに進行する波となる 波長 λ が の時 r の反射条件 式を満たし 両者の波が互いに強め合い 定在波を作る つまり 式 式を満たす波は

More information

                         高圧整流ユニット

                         高圧整流ユニット サイリスタゲートユニット 三相用サイリスタ用ゲートユニット は 電源回路 位相制御回路 パルス発生回路 フィードバック回路からなる 三相用のサイリスタドライバーです 三相用入力電圧は AC200V となっています をご使用いただきますと 定電圧制御 定電流制御 温度調節制御 その他種々の制御装置を簡単に構成することができます は 1.6t のガラスエポキシ製プリント基板上にモジュール化されており 外部接続端子は

More information

EMC 設計技術者試験問題例無断転載禁止

EMC 設計技術者試験問題例無断転載禁止 EMC 設計技術者資格練習問題 018 年 4 月 1 日 EMC 設計技術者試験問題例無断転載禁止 EMC 設計技術者試験問題例無断転載禁止 1. 定格静電容量が 1 [μf] の面実装セラミックキャパシタで 内部インダクタンスが 10 [nh] の場合 下記条件のもとで このキャパシタの自己共振周波数に近いのはいずれか 条件 サイズ 1608 [mm] 定格電圧 6.3[Vdc] 印加電圧 3.0[Vdc]

More information

Microsoft PowerPoint - 配布資料・演習18.pptx

Microsoft PowerPoint - 配布資料・演習18.pptx 学年学科学籍番号氏名 宿題 ( 複素正弦波 jω ) メディアと信号処理第 回 ( 金田 ). 複素数とは 実数部と虚数部を持った数である 例えば 虚数単位を j と表すと 4+ j は複素数で 実数部は 4 で 虚数部が である 一般的に 実数部を 虚数部を とすると 複素数 z は z = + j と表される 複素数の 大きさ は 絶対値 (r jθ の r ) で定義される z の絶対値は z

More information

Microsoft PowerPoint - 計測2.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 計測2.ppt [互換モード] Ⅱ データ変換と信号処理 1. アナログとデジタル 5. 周波数解析 2. オペアンプ 5.2 離散フーリエ変換 2.1 加算 減算回路 5.3 窓関数 2.2 微分 積分回路 6. ラプラス変換とz 変換 3. 変換器 ( アナログ入出力 ) 6.1 ラプラス変換 6.2 z 変換 3.3 サンプル ホールド回路 7. 信号処理 3.4 アナログ マルチプレクサ 7.1 不規則信号 4. データ変換

More information

Microsoft Word - 中村工大連携教材(最終 ).doc

Microsoft Word - 中村工大連携教材(最終 ).doc 音速について考えてみよう! 金沢工業大学 中村晃 ねらい 私たちの身の回りにはいろいろな種類の波が存在する. 体感できる波もあれば, できない波もある. その中で音は体感できる最も身近な波である. 遠くで雷が光ってから雷鳴が届くまで数秒間時間がかかることにより, 音の方が光より伝わるのに時間がかかることも経験していると思う. 高校の物理の授業で音の伝わる速さ ( 音速 ) は約 m/s で, 詳しく述べると

More information

<4D F736F F D2091E631348FCD B838A83478B C982E682E982D082B882DD946782CC89F090CD2E646F63>

<4D F736F F D2091E631348FCD B838A83478B C982E682E982D082B882DD946782CC89F090CD2E646F63> NAOSI: Ngski Uivrsiy's Ac il 電気回路講義ノート Auhor(s 辻, 峰男 Ciio 電気回路講義ノート ; 4 Issu D 4-4 U hp://hdl.hdl./69/3466 igh his docum is dowlodd hp://osi.lb.gski-u.c.jp 第 4 章フーリエ級数によるひずみ波の解析 フーリエ級数 (Fourir sris 周期関数

More information